JPH04318360A - ローディングポスト駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置にお
いて、磁気テープを走査するローディングポストの駆動
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、磁気記録再生装置、特にビデオム
ービーにおいては、小型軽量化が望まれている。このよ
うな小型軽量化を目指した磁気記録再生装置に関する技
術としては、我々が先に提案した特願平２−２６０７９
６号におけるローディングポスト駆動装置がある。以下
、従来のローディングポスト駆動装置を図面に基づいて
説明する。

【０００３】図５はローディングポスト駆動装置の概略
平面図、図６はローディングポスト駆動装置の要部を示
す斜視図である。ただし、図６では、説明を分かりやす
くするために回転ヘッドシリンダー１９を省略している
。

【０００４】図５において、１はシャーシ、２はシャー
シ１に装着されたテープカセットであり、テープカセッ
ト２内には供給側リール３と巻取側リール４が配設され
ている。テープカセット２がシャーシ１に装着されたと
き、テープカセット２の前面部に形成された切欠部５，
６，７に供給側にローディングローラポスト８とテンシ
ョンポスト９および第１と第２の巻取側ローディングロ
ーラポスト１０，１１およびピンチローラ１２が磁気テ
ープ１３の内側でそれぞれ挿入される。１４，１５は供
給側ローディングローラポスト８および第１と第２の巻
取側ローディングローラポスト１０，１１が搭載された
供給側ボートおよび巻取側ボートで、供給側ボート１４
には供給側ローディングローラポスト８の他に傾斜ポス
ト１６が設けられており、供給側ローディングローラポ
スト８とともに切欠部５に挿入される。１７，１８は図
６に示されるようにローディング動作の際に供給側ボー
ト１４および巻取側ボート１５をそれぞれ案内する円弧
状の供給側ローディングガイドおよび巻取側ローディン
グガイドで、回転ヘッドシリンダー１９の周囲に沿って
配設されており、同図に示されるように、供給側ローデ
ィングガイド１７はローディング完了位置ほど高くなる
ように構成され、巻取側ローディングガイド１８はロー
ディング完了位置ほど低くなるように構成されている。 ５１は供給側ボート１４を駆動するための供給側リング
であり、リングの一部には供給側固定アーム５２が延設
されており、その先端部には供給側駆動シャフト２６が
立設されている。図６からわかるように供給側ボート１
４は供給側穴部２８を介して昇降自在に取付けられてい
る。また、回転ヘッドシリンダー１９はシャーシ１に対
してほぼ垂直に設置され、供給側ローディングローラポ
スト８は、供給側ボート１４が供給側ローディングガイ
ド１７に沿って移動したときに、供給側リール３から引
き出した磁気テープ１３を回転ヘッドシリンダー１９に
対して、左側へ斜め上方に向かって巻き付け、巻取側ロ
ーディングローラポスト１０は、巻取側ボート１５が巻
取側ローディングガイド１８に沿って移動したときに、
巻取側リール４から引き出した磁気テープ１３を回転ヘ
ッドシリンダー１９に右側へ斜め下方に向かって巻き付
ける。

【０００５】２０はテープカセット２の装着位置の外側
でシャーシ１に設けられたキャプスタンであり、上下端
を軸受２１で支承され、かつローディング完了位置にお
ける巻取側ローディングポスト１０，１１の傾きとほぼ
同等の傾きになるようにシャーシ１に傾斜して取付けら
れている。そして、この傾斜したキャプスタン２０は巻
取側ローディングローラポスト１１から斜向パスで斜め
上方に導かれてきた前傾姿勢の磁気テープ１３に全面的
に接触し、ローディング動作完了時にテープカセット２
の切欠部７の位置から移動してくるピンチローラ１２に
圧接され、ピンチローラ１２とで磁気テープ１３を挟持
して駆動する。このとき、ピンチローラ１２はキャプス
タン２０に全面で圧接するようにキャプスタン２０と同
等の傾斜になるように構成されている。２２はローディ
ング完了位置の第２の巻取側ローディングローラポスト
１１とキャブスタン２０の間でキャプスタン２０近傍位
置に設けられたオーディオ・コントロールヘッドであり
、第２の巻取側ローディングローラポスト１１からキヤ
プスタン２０に斜向パスで斜め上方に向かって導かれる
前傾姿勢の磁気テープ１３に対する接触を良くするため
に、キヤプスタン２０と同等の傾向になるようにシャー
シ１に設けられている。２３はピンチローラ１２と連動
して移動する補助ローラポストであり、ローディング開
始前にはテープカセット２の切欠部７に挿入され、ロー
ディング完了時にはピンチローラ１２とともに移動して
、キャプスタン２０とピンチローラ１２により走行され
る磁気テープ１３を固定傾斜ポスト２４の方に案内する
。第２の巻取側ローディングローラポスト１１からキャ
プスタン２０，補助ローラポスト２３を通して同じ前傾
姿勢で送られてきた磁気テープ１３はテープカセット２
の手前でシャーシ１に傾斜して固定された固定傾斜ポス
ト２４により斜向パスから水平走行パスに転換するとき
のテープねじれを修正され、テープカセット２の巻取側
リール４に巻取られる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記のローディングポ
スト駆動装置では、図６に示すようにボート１４，１５
と駆動シャフト２６，２７とを係合するための穴２８，
２９をボート１４，１５に設けている。これらの穴２８
，２９は、ボート１４，１５の上下左右への移動をスム
ーズにするために、駆動シャフト２８，２９の怪よりも
大き目に形成されている。このため、ローディングポス
トは位置決めが不安定になり、傾いてしまうおそれがあ
る。これを防ぐ手段ととして、同図中に示すように、巻
取側ボート１５には凸部３０を設けけることにより、駆
動シャフト２７を長い距離で支持して、ローディングポ
スト１０，１１の安定性を高めることが可能である。

【０００７】しかしながら、供給側ボート１４において
は、その上部に傾斜ポスト１６を有するため、巻取側ボ
ート１５のように上方向に長い凸部を設けることができ
ない。しかも、供給側のローディングポストはローディ
ング完了位置で駆動シャフト２６に対する相対位置が高
くなるため、たとえ短い凸部を設けたとしても駆動シャ
フト２６との係合がないため安定性を高めることはでき
ず、図６中の矢印Ａに示すように回転ヘッドシリンダー
１９側へ傾くおそれがある。

【０００８】このように不安定なローディングポストが
回転ヘッドシリンダー側に傾いた場合、回転ヘッドシリ
ンダーと接触することにより、回転ヘットシリンダーを
傷つける或は回転を妨げるという問題を有していた。

【０００９】本発明はこのような問題に鑑み、従来の小
型軽量の磁気記録再生装置を維持しつつ、回転ヘッドシ
リンダーを傷つける或は回転を妨げることのない信頼性
の高いローディングポスト駆動装置を提供することを目
的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明のローディングポスト駆動装置はロー
デイングボートに駆動シャフトを一方向に押圧する押圧
手段を設けることにより、ローデイングポストの上端と
回転ドラムシリンダーとが離間を保つことを特徴とする
ものである。

【００１１】

【作用】上記の構成により、ローディングポストの傾き
方向を位置方向に限定することが可能となり、常にロー
ディングポストの上端と回転ヘッドシリンダーとが離間
状態を維持することができるため、ローディングポスト
が回転ヘッドシリンダーに接触することがない。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図４に基づ
いて説明する。なお、本実施例において、従来と同一の
構成部分については同一の符号を付すことにより説明を
省略する。

【００１３】図１は本発明の一実施例の磁気記録再生装
置におけるローディングポスト駆動装置の要部拡大図で
ある。同図は供給側ボート１４が駆動シャフト２６と係
合しているところを示しており、従来と異なるところは
、供給側ボート１４の下方にコイルばね３１を設けてい
ることである。また、３２は同じく供給側ボート１４の
下方に設けられ、コイルばね３１を留めるための留め金
具である。また、１４ａは供給側ボート１４の上面に形
成された凸部であるが、傾斜ポスト１６が上方にあるた
め十分高くできない。

【００１４】図２は、図１に示した各部材の組立説明図
である。コイルばね３１は留め金具３２に取り付けて、
ネジ３３によって供給側ボート１４の下方に固定する。 このコイルばね３１のリング部３１ａと供給側ボート１
４の穴２８に対して、供給側駆動シャフト２６を通すこ
とにより組み立てる。

【００１５】図３は供給側ボート１４にコイルばね３１
を設けることによる昨用説明図である。簡単のため、留
め金具３２については、そのつめ部のみを３２ａ，３２
ｂとして記載する。

【００１６】同図（ａ）は、供給側ボート１４を裏面か
ら見たところを示す。同図に示すようにコイルばね３１
は、つめ部３２ａおよび３２ｂによって両側から抑えら
れている。また、同図（ｂ），（ｃ）は、同図（ａ）に
示す供給側ボート１４からコイルばね３１を分解した状
態を示す。同図（ｃ）に示すようにコイルばね３１は、
通常の状態では、足部３１ｂがリング部３１ａに対して
、ほとんど曲がっていない。このため、同図（ａ）のご
とくつめ部３２ａ，３２ｂによってコイルばね３１の足
部３１ｂを曲げた状態で抑えると、コイルばね３１のリ
ング部３１ａには同図中の矢印イ方向に力が加えられる
ことになる。すなわち駆動シャフト２６に対しても矢印
イ方向に力が加えられることになる。

【００１７】図４は、図１のＡ−Ａ断面矢視図であり、
コイルばね３１が駆動シャフト２６を押圧した結果にお
けるローディングポストと駆動シャフトの位置関係を示
す。先に述べたように、供給側ボート１４の下方に設け
られたコイルばね３１は駆動シャフト２６を押圧するた
め、駆動シャフト２６は同図（ａ）に示すように穴２８
の中で片寄った状態となる。ここで駆動シャフト２６は
常にシャーシに対して垂直に固定されている。したがっ
て、もし、供給側ローディングローラポスト８等のロー
ディングポストが駆動シャフト２６に対して傾くような
場合でも、同図に示す矢印イ方向に傾いて同図（ｂ）に
示す状態になることがあっても、決して矢印ロ方向に傾
くことはない。これは、コイルばね３１によって穴２８
の下方一端で駆動シャフト２６の位置決めをおこなって
いるからである。

【００１８】すなわち、同図（ａ）における矢印イ側に
回転ヘッドシリンダーを配置することによりローディン
グポストと回転ヘッドシリンダーとの接触を防止するこ
とができる。

【００１９】以上のように、供給側ボートの下方にコイ
ルばねを設けることにより、ローディングポストの傾き
を一方向に限定することが可能となり、この傾ける方向
を回転ドラムシリンダーと反対側にすることで、回転ヘ
ッドシリンダーを傷つけたり、回転を妨げることなく信
頼性の高いローディングポスト駆動装置を提供できる。

【００２０】なお、本実施例においては供給側ボートに
コイルばねを設けることとしたが、特にこれに限ること
なく、巻取側ボード、または供給側と巻取側の両方のボ
ートにコイルばねを設けてもよい。

【００２１】また、本実施例においては押圧手段を供給
側ボートの下方に設けたが、特にこれに限るわけではな
く、供給側ボートの上方に設ける構成としてもよい、た
だし、この場合は、駆動シャフトを押圧する押圧方向が
先に述べた実施例と反対になる。

【００２２】また、本実施例においては押圧手段として
コイルばねを用いたが、特にこれに限るわけではなく、
例えば板ばねを設けてもよい。

【００２３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、ローディ
ングボートに駆動シャフトを押圧する押圧手段を設けて
いるため、常にローディングポストの上端と回転ヘッド
シリンダーとが離間状態を維持することができるため、
回転ヘッドシリンダーを傷つけたり、回転を妨げるおそ
れがなく、信頼性の高い、しかも小型軽量の磁気記録再
生装置を実現できるローディングポスト駆動装置を提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のローディングポスト駆動装置の一実施
例における部分拡大図

【図２】本発明のローディングポスト駆動装置の一実施
例における組立説明図

【図３】（ａ）は同実施例における供給側ボートの底面
図 （ｂ）、（ｃ）は同実施例における供給側ボートの分解
図

【図４】（ａ）は同実施例におけるローディングポスト
と駆動シャフトとの位置関係図 （ｂ）は同実施例における動作図

【図５】従来のローディングポスト駆動装置の概略平面
図

【図６】従来のローディングポスト駆動装置の要部拡大
斜視図

【符号の説明】

１　　シャーシ ２　　テープカセット ８　　供給側ローディングローラポスト１０　　巻取側
ローディングローラポスト１１　　巻取側ローディング
ローラポスト１３　　磁気テープ １４　　供給側ボート １５　　巻取側ボート １６　　傾斜ポスト １７　　供給側ローディングガイド １８　　巻取側ローディングガイド １９　　回転ヘッドシリンダー ２６　　供給側駆動シャフト ２７　　巻取側駆動シャフト ２８　　穴 ２９　　穴 ３０　　凸部 ３１　　コイルばね ３２　　留め金具 ３３　　ネジ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テープカセットより磁気テープを引き出し
   て回転ヘッドを内蔵する円筒状の回転ヘッドシリンダー
   に前記磁気テープを巻き付けるローディングポスト駆動
   装置であって、前記磁気テープを引き出すためのローデ
   ィングポストが立設されたローディングボートと、前記
   ローディングボートを前記回転ヘッドシリンダーの周囲
   に沿って案内するための略円弧状に形成されたローディ
   ングガイドと、駆動源からの駆動力を前記ローディング
   ボートに伝達するための駆動リングと、前記駆動リング
   に立設され、前記ローディングボートに設けられた穴部
   にすきまを有して係合することにより前記ローディング
   ボートを昇降自在に支持する駆動シャフトとを有し、前
   記駆動シャフトを一方向に押圧する押圧手段を前記ロー
   ディングボートに設けることにより前記ローディングポ
   スト前記回転ヘッドシリンダーとの離間を保つことを特
   徴とするローディングポスト駆動装置。
2. 【請求項２】押圧手段はローディングボートの下方に設
   けられ、かつ前記押圧手段によって駆動シャフトを回転
   ヘッドシリンダーの反対側に押圧することを特徴とする
   請求項１記載のローディングポスト駆動装置。
3. 【請求項３】押圧手段はローディングボートの上方に設
   けられ、かつ前記押圧手段によって駆動シャフトを回転
   ヘッドシリンダー側に押圧することを特徴とする請求項
   １記載のローディングポスト駆動装置。
4. 【請求項４】押圧手段はコイルばね、もしくは板ばねで
   あることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の
   ローディングポスト駆動装置。