JPH04316448A - 人参微粉末の製造方法 - Google Patents

人参微粉末の製造方法

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JPH04316448A
JPH04316448A JP3108528A JP10852891A JPH04316448A JP H04316448 A JPH04316448 A JP H04316448A JP 3108528 A JP3108528 A JP 3108528A JP 10852891 A JP10852891 A JP 10852891A JP H04316448 A JPH04316448 A JP H04316448A
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carrot
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fine powder
carrots
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Mitsuyori Inoue
井上　光頼
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Iwatani International Corp
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    • A23L29/00—Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof
    • A23L29/03—Organic compounds

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、健康食品、漢方医薬品
の原料である人参の微粉末を製造する方法に関する。
【０００２】
【発明の背景】漢方医薬品の人参は、ウコギ科の多年草
で、チョウセンニンジン（Ｐａｎａｘ　ｓｃｈｉｎｓｅ
ｎｇ）、別名オタネニンジン、又は高麗人参ともいう。 主として肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓の五臓の気を補
うことができると言われている。学名のＰａｎａｘは、
全治、つまり万能薬という意味で、ギリシャ語のＰＡＮ
（全て）とＡＫＯＳ（治療）に由来している。
【０００３】この人参は心身症などに対して鎮静作用が
ある一方、代謝機能を正常化する作用を併せ持っている
ため、強壮型健康食品、医薬品の代表的存在となってい
る。人参は中国の東北地方から朝鮮に分布し、日本でも
島根県などで一部栽培されている。日本の市場では■水
洗後そのまま陰干しした白参、■蒸してから日光や加熱
によって乾燥した紅参の２種類が利用されているが、生
薬は質の充実しているものを良品とする。
【０００４】人参の成分はサポニンを主とする。このサ
ポニンはジンセノシド（ｇｉｎｓｅｎｓｉｄｅ）−Ｒｏ
，−Ｒａ，−Ｒｂ１，−Ｒｂ２，−Ｒｃ，−Ｒｄ，−Ｒ
ｅ，−Ｒｆ，−Ｒｇ１，−Ｒｇ２，−Ｒｇ３，−Ｒｈ　
の１２種が知られている。これらは、サポゲニンにプロ
トパナクサジオールを含むもの（−Ｒｂ１，−Ｒｂ２，
−Ｒｃ）やプロトパナクサトリオールを含むもの（−Ｒ
ｅ，−Ｒｆ，−Ｒｇ１，−Ｒｇ２）であり、生薬中の主
サポニンは−Ｒｂ１，−Ｒｂ２，−Ｒｃ，−Ｒｇ１であ
る。また、−Ｒｏ　はチクセツサポニンＶと同じであり
、−Ｒｂ１はサポニンＤと同じである。このほか、人参
には精油を０．０５％含み、β−エレメン、パナセン（
Ｃ１５Ｈ２４）それにポリアセチレン化合物であるパナ
キシノールを含み、さらにコリン、ビタミンＢ複合体（
ニコチン酸様因子、パンテトン酸様因子）、脂肪酸など
を含む。
【０００５】第９改正日本薬局方第２部では、人参と紅
参が収載されており、人参はオタネニンジンの細根を除
いた根又はこれを軽く湯通したものと規定され、紅参は
オタネニンジンの根を蒸したものと規定されている。
【０００６】
【従来技術】このように、太古の時代から高貴薬として
珍重されてきた人参は、従来、原料調整の方法として白
参又は紅参にする方法があった。ここで、白参にする方
法とは、畑から採掘した生人参を洗浄してそのまま、又
は湯通して天日又は加熱して乾燥する方法であり、紅参
にする方法とは、洗浄後一度蒸した後に加熱乾燥する方
法である。
【０００７】そして、これらの調整された原料人参を用
いて、アルコール抽出や水抽出により人参エキスを得、
この人参エキスをそのまま、或いは顆粒状にして各種の
ドリンク剤や錠剤、茶類などの形態にして健康食品や漢
方医薬品にされている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の原料調整方法では、白参・紅参のいずれの場合も
加熱乾燥時に４０℃以上の温度が人参に加わるため、主
成分であるサポニンの一部が破壊される欠点があった。
【０００９】しかも、この一部破壊された調整原料から
、さらにその一部であるサポニン系成分のみを抽出して
人参エキスとしているため、このエキスには人参本来の
有効成分が欠けており、特にサポニン系以外の有効成分
については全く有効利用されていないのが現状であった
。即ち、従来のいわゆる人参製品は、畑で採掘された生
人参そのものとは、かなりかけ離れたものとなっている
。
【００１０】さらに、最近では人参の栽培に農薬を使用
している場合が多く、本来自然物である漢方生薬として
期待されているにもかかわらず、人参製品に残留農薬が
含まれる懸念がある。
【００１１】以上のような問題点から、現代の健康食品
や漢方医薬品へのさまざまな用途に適する、高品質かつ
安全な人参の原料が望まれている。本発明は、上記の問
題点を解消し、健康食品及び漢方医薬品の原料として、
各種有効成分を失う事なく、品質の高い人参製品にする
ことができる、人参の微粉末の製造方法を提供するもの
である。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、畑から採掘した人参を、生のまま少なく
とも採掘後２４時間以内に洗浄し、次いで４０℃以上の
温度を受けない状態で人参を乾燥する乾燥処理と、−１
９６℃の液体窒素中に浸漬して低温脆性を与えそのまま
液体窒素温度雰囲気中で人参根全体を一気に粉砕する粉
砕処理とを施すことを特徴とする。
【００１３】
【作用】人参を乾燥する際に４０℃以上の温度が加わら
ないので、サポニンなどの有効成分が破壊されることが
ない。また、液体窒素温度雰囲気中で粉砕するので、人
参は熱や空気による酸化作用を受けることがない。しか
も、人参全体を微粉末化するので、得られた微粉末は人
参の有効成分の総てを含んでいる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述す
る。図１は本発明の実施例を施すため使用される装置の
概念図であり、フリージングホッパー（１）の下部にス
クリューフィーダ（２）を連通状態に配設し、このスク
リューフィーダ（２）の下流部に粉砕機（３）を設け、
この粉砕機（３）とサイクロン式捕集装置（４）とが通
路を介して連通させてある。そして、上記フリージング
ホッパー（１）、スクリューフィーダ（２）及び粉砕機
（３）内には液体窒素タンク（５）からパイプ（６）を
通じて−１９６℃の液体窒素がそれぞれ供給されており
、いずれも内部は−１９６℃の超低温雰囲気となってい
る。
【００１５】次に、上記装置を使用して本実施例を施す
場合の手順を説明する。まず、無農薬有機農法により栽
培された人参の６年根を、畑から採掘して直ちに洗浄し
、付着物を完全に取り除いた後、４０℃以下で凍結乾燥
を施して、水分含有率が４％以下の乾燥した人参根を得
る。
【００１６】なお、原料として用いる人参根は６年根に
限る必要はなく、何年根であっても良いが、含有する有
効成分の点などから４〜７年根を用いることが望ましい
。また、乾燥手段としては、凍結乾燥法以外に、例えば
遠赤外線やマイクロ波の照射による方法など、４０℃以
上の温度が加わらない方法を適宜使用することができる
。
【００１７】上記乾燥した人参根は上記フリージングホ
ッパー（１）内に投入されると、フリージングホッパー
（１）内に供給された−１９６℃の液体窒素中に浸漬さ
れて瞬間凍結し、低温脆性が与えられる。そして、この
瞬間凍結した人参根がスクリューフィーダ（２）により
粉砕機（３）に移送され、この粉砕機（３）内の超低温
雰囲気中で微粉末化される。このとき、−１９６℃の液
体窒素温度雰囲気中で粉砕されるため、人参は熱や空気
による酸化作用を全く受けず、粉砕されて得た微粉末に
は、人参特有の薬効成分の総てがそのまま保有されてい
る。
【００１８】上記粉砕機（３）で２００メッシュ以下の
粒度にされた人参の微粉末を、サイクロン式捕集装置（
４）で集め、人参微粉末製品として取り出されるのであ
るが、上記装置に投入した乾燥人参１００ｋｇから、９
８ｋｇの微粉末化された人参製品を得ることができた。
【００１９】なお、上記実施例では、乾燥処理後に粉砕
処理を施しているが、本発明では粉砕処理を施してから
乾燥処理を施すようにしてもよい。
【００２０】また、上記実施例では、原料に用いた人参
は無農薬栽培されており、人参に農薬が残留する懸念は
全くなく、安全な製品にすることができるが、これ以外
の人参原料として、人体に影響のない農薬を用いて栽培
した人参を原料にできることは当然のことであり、また
、チョウセンニンジン以外に西洋人参やエゾウコギなど
の人参にも適用できるものである。
【００２１】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成され作用す
ることから次の効果を奏する。人参根を乾燥・粉砕する
過程で含有する有効成分が破壊されず、しかも人参根全
体を一気に微粉末化することから、得られる微粉末は人
参の薬効成分を総てそのまま含んでおり、極めて品質が
高いものとなる。
【００２２】しかも、本発明の製造方法で得られる人参
製品は、乾燥した微粉末の形態であるため単体として製
品化できるうえ流通や加工が容易であり、従って、他の
漢方生薬と配合して新しい滋養強壮剤にする等、健康食
品や医薬品などの多用途に適した原料として、人参の有
効利用を図ることができる。
【００２３】また、原料の人参を無農薬栽培した場合に
は、製品に残留農薬を含むことが全くなく、極めて安全
な人参製品にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明の実施例を施すため使用される装
置の概念図である。
【符号の説明】
１…フリージングホッパー、　　２…スクリューフィー
ダ、　　３…粉砕機、４…サイクロン式捕集装置、　　
５…液体窒素タンク、　　６…パイプ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】　　畑から採掘した人参を、生のまま少な
    くとも採掘後２４時間以内に洗浄し、次いで４０℃以上
    の温度を受けない状態で人参を乾燥する乾燥処理と、−
    １９６℃の液体窒素中に浸漬して低温脆性を与えそのま
    ま液体窒素温度雰囲気中で人参根全体を一気に粉砕する
    粉砕処理とを施すことを特徴とする人参微粉末の製造方
    法。
  2. 【請求項２】　　無農薬栽培された人参を使用する請求
    項１に記載の人参微粉末の製造方法。
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