JPH04307581A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH04307581A
JPH04307581A JP10038891A JP10038891A JPH04307581A JP H04307581 A JPH04307581 A JP H04307581A JP 10038891 A JP10038891 A JP 10038891A JP 10038891 A JP10038891 A JP 10038891A JP H04307581 A JPH04307581 A JP H04307581A
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oil
layer
fixing roller
roller
resistant layer
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JP10038891A
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Takeshi Menjo
校 條  健
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置において
、記録材上の未定着画像を定着するための画像定着装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像の形成が可能な電子写真式画
像形成装置が知られている。
【0003】本画像形成装置は原稿の色分解信号により
感光体ドラム上に画像の潜像を形成し、潜像をカラート
ナーにより顕像化してトナー像を形成し、そしてトナー
像を記録材に転写することを、各色について一つずつ繰
り返すことにより、例えばフルカラーの画像を記録材上
に形成するようになっており、記録材上に形成された未
定着のトナー像は、画像形成装置内に設置された定着装
置によって定着されている。
【0004】先ず、従来例の定着装置を備えた画像形成
装置について説明する。
【0005】図2は、フルカラー画像の形成が可能な電
子写真式画像形成装置を示し、従来の代表的な定着装置
を備えている。
【0006】本画像形成装置は、図2に示すように、装
置本体100の右側から装置本体100のほぼ中央部に
わたって設けられた転写材(記録材)搬送系Iと、装置
本体100のほぼ中央部に、転写材搬送系Iを構成して
いる矢印の向きに回転可能な転写ドラム28に近接して
設けられた潜像形成部IIと、装置本体100の左側に
潜像形成部IIに近接して配置された現像手段、即ち回
転式現像装置IIIとから基本的に構成されている。
【0007】転写材搬送系Iは、装置本体100の右側
に形成されている開口部に対して着脱自在な転写材供給
用トレイ101,102と、これらトレイ101,10
2のほぼ直上に配設された給紙用ローラ103,104
と、これらローラ103,104に近接して配設され、
その両端に給紙ローラ106,107を備える給紙ガイ
ド24a及びこれに続く給紙ガイド24bと、転写ドラ
ム28の周囲に回転方向にその下端部から上端部にかけ
て順に設けられた転写材当接用ローラ27、グリッパ2
6、転写材分離用帯電器22および分離爪40と、転写
ドラム28の内側に配設された転写帯電器29および転
写材分離用帯電器23と、給紙ガイド24aの上方に前
記分離爪40に近接して設けられた搬送ベルト手段25
と、搬送ベルト手段25の搬送方向終端部の延長上に装
置本体100外へと延在させて設けられ、装置本体10
0に着脱自在な転写材排出用トレイ41と、これら搬送
ベルト手段25と排出用トレイ41との間に配設された
定着装置21とからなっている。
【0008】潜像形成部IIは、転写ドラム28のほぼ
上端にこれと当接させて配設された矢印の向きに回転可
能な像担持体、即ち感光体ドラム32と感光体ドラム3
2の周囲に回転方向にその上端から側端にかけて設けら
れた除電用帯電器30、クリーニング手段31、一次帯
電器33および感光体ドラム32の外周面上に静電潜像
を形成するためのレーザビームを発するレーザダイオー
ドのごとき像露光手段35と、像露光反射手段36とを
具備している。
【0009】回転式現像装置IIIは、回転自在な筐体
からなる回転体34と、回転体34に搭載され、感光体
ドラム32の外周面と対向する位置で静電潜像を可視化
、即ち現像するように構成されているイエロー現像器3
4Y、マゼンタ現像器34M、シアン現像器34Cおよ
びブラック現像器34BKを有している。
【0010】上記構成の画像形成装置全体のシーケンス
について、フルカラーモードの場合を例に採って簡単に
説明すると、次の通りである。
【0011】即ち、感光体ドラム32が図2に図示す矢
印の向きに回転し、感光体ドラム32上の感光層が一次
帯電器33によって均等に帯電されると、原稿のイエロ
ー画像噛合にて変調されたレーザ光Eにより画像の露光
が行なわれ、感光体ドラム32上にイエロー画像の静電
潜像が形成される。このイエロー画像の静電潜像は、現
像装置IIIの回転体34の回転により予め現像位置に
定置されたイエロー現像器34Yによって現像される。
【0012】一方、給紙ガイド24a、給紙ローラ10
6、給紙ガイド24bを経由して搬送されてきた転写材
(図示せず)は、所定のタイミングでグリッパ26によ
り保持され、当接用ローラ27およびこれと対向してい
る電極によって静電的に転写ドラム28に巻き付けられ
る。転写ドラム28は、感光体ドラム32と同期して図
2に図示する矢印の方向に回転しており、イエロー現像
器34Yで現像された可視画像は、感光体ドラム32の
外周面と転写ドラム28の外周面とが当接している部位
にて転写帯電器29により転写される。転写ドラム28
は、そのまま回転を継続し、次の色(図2においてはマ
ゼンタ)の転写に備える。
【0013】他方、感光体ドラム32は、除電用帯電器
30により除電され、クリーニング手段31によってク
リーニングされた後、再び一次帯電器33により帯電さ
れ、次のマゼンタ画像信号により前述のような像露光を
受ける。現像装置IIIは、感光体ドラム32上に前述
の像露光によってマゼンタ画像信号による静電潜像が形
成される間に回転して、マゼンタ現像器34Mを現像位
置に定置せしめ、所定のマゼンタ現像を行なう。引き続
いて、上述したプロセスをそれぞれシアン色およびブラ
ック色に対しても実施し、4色分の転写が終了すると、
転写材上に形成された4色の可視画像は各帯電器22,
23により除電され、グリッパ26による転写材の把持
が解除されると共に、この転写材は分離爪40によって
転写ドラム28から分離され、搬送ベルト手段25で定
着装置21に送られ、そこで熱と圧力とによりトナーが
混色及び定着されて、一連のフルカラープリントのシー
ケンスが終了し、所要のフルカラープリント画像が形成
されることとなる。
【0014】次に、本画像形成装置に使用する現像剤に
ついて説明する。
【0015】カラー画像またはフルカラー画像の形成に
おいて、シャープメルトなトナーを使用することにより
、複写物の色再現範囲を広め、原稿の多色またはフルカ
ラー像に忠実なカラーコピーを良好に得ることが出来る
【0016】トナーは、ポリエステル樹脂またはスチレ
ン−アクリルエステル樹脂の如き結着樹脂、着色剤(染
料、昇華性染料)、荷電制御剤の如きトナー形成用材料
を溶融混練、粉砕、分級することにより製造される。必
要とあらば、トナーに各種外添剤(例えば、疎水性コロ
イダルシリカ)を添加する外添工程を付加してもよい。
【0017】カラートナーは、定着性及びシャープメル
ト性を考慮すると、結着樹脂としてポリエステル樹脂を
使用するものが特に好ましい。シャープメルト性ポリエ
ステル樹脂としては、ジオール化合物とジカルボン酸と
から合成される分子の主鎖にエステル結合を有する高分
子化合物が例示される。
【0018】特に、−化1−(式中、Rはエチレンまた
はプロピレン基であり、x,yはそれぞれ1以上の正の
整数であり、かつx+yの平均値は2〜10である。)
で代表されるビスフェノール誘導体もしくはその置換体
をジオール成分とし、2価以上のカルボン酸又はその酸
無水物又はその低級アルキルエステルとからなるカルボ
ン酸成分(例えばフマル酸,マレイン酸,無水マレイン
酸,フタル酸,テレフタル酸,トリメリット酸,ピロメ
リット酸など)とを少なくとも共縮重合したポリエステ
ル樹脂がシャープな溶融特性を有するのでより好ましい
【0019】
【化1】 ポリエステル樹脂の軟化点は75〜150℃、好ましく
は80〜120℃が良い。ポリエステル樹脂を結着樹脂
として含有するトナーの軟化特性を図3に示す。従来例
における軟化点の測定法に関して以下に説明する。
【0020】フローテスターCFT−500A型(島津
製作所製)を使用し、ダイ(ノズル)の直径0.2mm
、厚み1.0mmとして20kgの押出荷重を加え初期
設定温度70℃で、余熱時間300秒の後、6℃/分の
速度で等速昇温した時、描かれるトナーのプランジャー
降下量−温度曲線(以後軟化S字曲線という)を求める
。試料となるトナーは1〜3g精秤した微粉末を用い、
プランジャー断面積は1.0cm2 とする。軟化S字
曲線は図3のようなカーブとなる。等速昇温するに従い
、トナーは徐々に加熱され流出が開始される(プランジ
ャー降下A→B)。さらに昇温すると溶融状態となった
トナーは大きく流出し(B→C→D)、プランジャー降
下が停止し終了する(D→E)。
【0021】S字曲線の高さHは全流出量を示し、H/
2のC点に対応する温度T0 はその試料(例えば、ト
ナーまたは樹脂)の軟化点を示す。
【0022】トナー及び結着樹脂がシャープメルト性を
有するか否かは、トナーまたは結着樹脂の見掛けの溶融
粘度を測定することにより判定できる。
【0023】本発明においてシャープメルト性を有する
トナーまたは結着樹脂とは、見掛けの溶融粘度が103
 ポイズを示す時の温度をT1、5×102 ポイズを
示す時の温度T2 とした時 T1 =90〜150℃ |△T|=|T1 −T2 |=5〜20℃の条件を満
たすものをいう。
【0024】これらの温度−溶融粘度特性を有するシャ
ープメルト性樹脂は加熱されることにより極めてシャー
プに粘度低下を起こすことが特徴である。このような粘
度低下が最上部トナー層と最下部トナー層との適度な混
合を生じせしめ、さらにトナー層自体の透明性を急激に
増加させ、良好な減色混合を起こすものである。
【0025】このようなシャープメルト性のカラートナ
ーは親和力が大きく、定着時オフセットし易い。
【0026】定着装置は、図4に示すように、通常ロー
ラ状とされる定着ローラ1と、これに相対する加圧ロー
ラ2と、定着ローラ1に離型剤のシリコーンオイルを塗
布する離型剤塗布手段3と、そして、定着ローラ1をク
リーニングするクリーニング手段4とを備えてなってい
る。
【0027】定着ローラ1は、基材である通常アルミ製
の芯金5上にHTVシリコーンゴム(高温加硫型シリコ
ーンゴム)からなる弾性層6を形成し、弾性層6上にR
TVシリコーンゴム(室温加硫型シリコーンゴム)から
なるオフセット防止層7を形成してなっており、例えば
外径が40mmとされている。
【0028】加圧ローラ2は、アルミ製の芯金8上にH
TVシリコーンゴムからなる弾性層9形成し、弾性層9
上にフッ素樹脂からなる樹脂層10を形成してなってお
り、例えば外径が40mmとされている。
【0029】定着ローラ1の芯金5および加圧ローラ2
の芯金8内には、ハロゲンヒータ11が配設され、加圧
ローラ2の温度をこれに当接したサーミスタ12で検知
して、ハロゲンヒータ11をオンオフ制御し、定着ロー
ラ1および加圧ローラ2の温度を約170℃に一定に維
持するようになっている。又、芯金のアルミは、定着ロ
ーラ及び加圧ローラ共、図示しない部材により電気的に
接地(アース)されている。離型剤塗布手段3は容器1
3内に収容した粘度300CSのシリコーンオイル14
を、上下の供給ローラ15A,15Bで汲上げて、定着
ローラ1のオフセット防止層7に塗布するようになって
いる。オフセット防止層7へのシリコーンオイルの塗布
量は、上方の供給ローラ15Aへ当接させた油量調整ブ
レード16の当接角および圧力によって調整される。
【0030】クリーニング手段4は、定着ローラ1のオ
フセット防止層7にオフセットしたトナーを除去する。
【0031】以上の様な定着装置によれば、未定着のト
ナー像Tを担持した転写材(紙)Pを、図示しない搬送
装置により矢印aの方向に搬送し、その記録材Pを図示
しない駆動装置により矢印bの方向に回転される定着ロ
ーラ1と加圧ローラ2とで挾持しながら通過させること
により、トナー像Tを転写材P上に熱定着させる。
【0032】しかしながら、この定着装置では、定着ロ
ーラの弾性層6が離型剤のシリコーンオイルにより膨潤
し、定着ローラ1と加圧ローラ2との間のニップが増大
したり、これにより転写材Pの通過時に転写材Pにシワ
が発生したりする問題があった。このような問題を解決
するために、特公昭54−41331号公報に開示され
ているように、従来より、弾性層とその上のオフセット
防止層との間に、中間層として耐油性の高いフッ素ゴム
からなる耐油層を設けた多層構造の定着ローラが提案さ
れている。
【0033】これによれば、耐油層によって、その上の
オフセット防止層に塗布されたシリコーンオイルがオフ
セット防止層を通って、その下の弾性層に浸透すること
を防ぎ、弾性層が膨潤するのを防止することができる。
【0034】又、カラーの画像形成装置で用いるカラー
トナーは、先に述べた様に熱を印加した際の溶融性、混
色性が良いことが必要であり、軟化点が低く、且つ溶融
粘度の低いシャープメルト性のカラートナーが好ましい
が、このようなカラートナーは、親和力が大きく、定着
ローラにオフセットし易い。そこで定着時に定着ローラ
のオフセット防止層には、A4サイズの記録材に換算し
て1枚当たり0.0001g以上となるように、多量の
シリコーンオイルを塗布している。
【0035】なお、シリコーンオイルの塗布量は、次の
ようにして求める。
【0036】即ち、A4サイズの白紙50枚の重量をA
1 (g)、この白紙上への画像の転写もせず、定着ロ
ーラのオフセット防止層へのシリコーンオイルの塗布も
せずに、定着ローラと加熱ローラとの間を通紙した後の
白紙50枚の重量をB(g)、同様に別のA4サイズの
白紙50枚の重量をA2 (g)、この白紙上への画像
の転写をしないが、定着ローラのオフセット防止層への
シリコーンオイルの塗布は行なって、定着ローラと加熱
ローラとの間を通紙した後の白紙50枚の重量をC(g
)とすると、A4サイズの白紙1枚当たりのシリコーン
オイルの塗布量X(g)は次式のように求められる。 X=(C+A1 −B−A2 )/50この様にして、
中間層に耐油層と形成して成る定着装置を図5に示す。
【0037】図5に於て、図3に示した従来の定着装置
と基本的には同様であり、定着ローラ17に相対する加
圧ローラ2と、定着ローラ17に離型剤のシリコーンオ
イルを塗布する離型剤塗布手段3と、そして、定着ロー
ラ17をクリーニングするクリーニング手段4とを備え
ている。これら加圧ローラ2等、従来と同様の構成要素
は説明を省略する。即ち、図5において図3で符した符
号と同一の符号は同一の部材又は構成を示す。
【0038】定着ローラ17は、基材である通常アルミ
製の芯金5上にHTVシリコーンゴムからなる弾性層1
8を形成し、弾性層18上にフッ素ゴムからなる耐油層
19を形成し、耐油層19上にRTVシリコーンゴムか
らなるオフセット防止層20を形成してなっている。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な定着装置に於ては塗布オイルによるローラの膨潤等の
問題は解決されるものの、下記の様な不具合が生じる。
【0040】即ち、定着ローラは、加圧ローラとの圧接
状態で加熱回転される事により、高電位に帯電される。 かかる帯電電位は回転速度、加圧ローラとの圧接力、加
熱温度等の条件により変化するが+1KV以上となる事
もある。
【0041】又、本例で示した加圧ローラとは別の材質
を用いた加圧ローラでは−1KV以上となる事もある。 これにより未定着のトナー像Tは自己の持つ電荷(本従
来例ではマイナス)と定着ローラの電位との関係により
ローラ間(ニップ)に進入する前に記録材上で飛び散っ
たり、ローラ側へ飛翔して乱されたりする等の不具合が
あった。
【0042】又、記録材がローラから排出される時に起
こる剥離放電等により定着ローラのシリコーンゴムが電
気破壊状に傷付けられ、これによりトナーが定着ローラ
に付着するいわゆるオフセットが早期に発生していた。
【0043】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためにさなれたもので、その目的とするところは、
記録材上のトナー像の乱れの発生がない、又、オフセッ
トの早期発生がなく良好な定着を行なう事が出来る定着
装置を提供する事にある。
【0044】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に弾性
層を形成し、弾性層上に耐油層を形成し、この耐油層上
にオフセット防止層を形成した定着ローラを備え、記録
材上の未定着画像を定着する定着装置に於て、この耐油
層が導電性物質を含む事を特徴とする。
【0045】
【作用】耐油層が導電性物質を含むことにより、耐油層
が導電化する。これにより、定着ローラの帯電電位は大
きくならず、定着ローラの帯電電位が未定着のトナー像
Tを乱す等の欠点はなくなる。又、記録材がローラから
排出される時に起こる剥離放電も実質的になくなり、オ
フセットの早期発生も回避される。
【0046】特に、定着ローラの芯金を接地すれば記録
材上のトナーに蓄積された電荷が、この耐油層を通って
逃げるので、上述の作用は促進される。
【0047】
【実施例】
(実施例1)本発明の第一の実施例を図1に示す。図1
において、図5に於ける定着装置と同一番号は同一の部
材又は構成を示すので、それらの説明は省略する。
【0048】図1に於いて、定着ローラ17− は耐油
層19− に導電性物質を含ませたフッ素ゴム層を使用
している。
【0049】本発明に於ける導電性物質はカーボンであ
り、耐油層100部に対し10部となっている。かかる
導電性物質を含んだフッ素ゴムを耐油層としてローラを
被覆したところ、耐油層の体積固有抵抗値が1×101
0Ω・cmと成り、定着ローラの電位が約+300Vと
なった。これにより、記録材がローラ間に進入する前に
、トナー像が乱されたり定着ローラへ飛翔したりする事
がなくなった。又、放電等により定着ローラが、ダメー
ジを受ける事もなくなった。
【0050】従来、ローラ間に進入する前にトナー画像
が乱されたり、約2万枚程度でトナーが定着ローラに転
移する、いわゆるオフセット現象がが発生していたのに
対し、本発明に於ては、上述のようにトナー像が乱され
ることがなく、またオフセット現象の発生が抑制された
ことにより、4万枚以上の定着を良好に行なう事が出来
た。
【0051】(実施例2)本発明の第2の実施例に於て
は、図1に於ける耐油層19− に導電性物質を含ませ
たフルオロシリコーンゴムを使用している。
【0052】本実施例に於ける導電性物質をカーボンで
、耐油層100部に対し12部となっている。このよう
な導電性物質も含んだフルオロシリコーンゴムを耐油層
として被覆してローラとしたところ、耐油層の体積固有
抵抗値が12×107 Ω・cmとなり、ローラの回転
に於ける定着ローラの電位が約+300Vとなった。こ
れにより、トナー像がローラ間に進入する前に乱された
り定着ローラ側へ飛翔したりする事がなく、又、放電等
により定着ローラがダメージを受ける事もなくなった。 従来、約2万枚程度で、トナーが定着ローラに転移する
。いわゆるオフセット現象が発生していたのに対し、本
実施例に於ては4万枚迄、良好な定着を行なう事が出来
た。
【0053】(実施例3)本発明の第3の実施例を図6
に示す。本実施例では第1の実施例で示したのと同様に
、耐油層19− にカーボンを含んだフッ素ゴムを使用
し、且つこの耐油層19− をローラ両端のフランジ部
迄塗膜している。
【0054】図6において、芯金5は、本体100に対
し回転自在に軸支されており、また、金属板Rにより本
体に対し電気的に接地されている。中央のローラー胴部
が40mmの直径を有し、端部は軸支し易い様に細くな
っている。この細い部分(図のZ部)をフランジ部とい
う。このフランジ部Zには、オイルをつばHで下方へ滴
下させるつばHが形成されており、定着ローラ17− 
に塗布されたオイルがフランジ部を伝って本体100へ
と流出して行くのを防いでいる。但し、つばHに関して
は本発明の必須条件ではない。
【0055】耐油層19− をフランジ部Z迄塗膜する
という事は図に示すように、胴部よりフランジ部Zの塗
りつばHに至る部分を塗膜する事である。
【0056】この塗膜域は、つばH迄に限定されるもの
ではなく、フランジ部Zの最終端迄塗膜しても良い。
【0057】尚、図6のうち図5と同符号のものは同一
の部材又は構成であるので説明を省略した。
【0058】以上のように、本実施例においては導電化
された耐油層19− が芯金5に直接接触する為に、ロ
ーラ表面近傍の電荷が、耐油層、芯金を伝わって本体に
流れ易く、ローラ表面の電位を低くおさえることができ
る。これによって、回転中のローラ表面の電位は約+1
00Vとなり、ローラ表面の電位をより低下させること
ができた。
【0059】こうしたローラにより耐久試験を行なった
結果、4万枚以上にわたって良好な定着を行なう事が出
来た。
【0060】尚、弾性耐、耐油層間及び耐油層、オフセ
ット防止層間に接着剤としてのプライマーを塗膜する場
合は、このプライマーを従来公知の方法で導電化する事
がより好ましい。
【0061】ここで、特公平1−36627号公報に於
て、ロールの外周表面にフッ素ゴム、フッ素樹脂、カッ
プリング剤、導電性物質および液状担体を含んだフッ素
ゴム塗料を塗布し軟化させた被膜層を設けた非粘着導電
性弾性体ロールが提案されているが、このロールの表面
はフッ素樹脂リッチ層である。先に説明したカラートナ
ーの様に低温でシャープメルトな溶融を示すトナーはオ
フセットが発生し易い為、フッ素樹脂では、定着出来る
温度条件、加圧条件がほとんど無い。
【0062】従って、シリコーンゴムの様な高離型材料
が必要となる。更に、シリコーンオイルなどの離型剤と
組み合わせて、より高度な離型性を得ている。しかし、
こうしたシリコーン材料は、高離型性を得る為に充填剤
を多く入れることができない。特に、前述した様な導電
性を得る為にカーボン等を混入すると離型性が極端に低
下し、すぐにオフセットが発生してしまう。更にオイル
によるローラ膨潤を防ぐ目的と相まってオイルバリヤー
層としての耐油層を設け、この耐油層を導電化し、更に
その上層にオフセット防止層を塗膜することは、オフセ
ットの発生を大幅に抑制することができる。
【0063】従来例に於て、耐油層にフッ素ゴム、フロ
オロシリコーンゴムの例を示したが、本発明はこれらの
材料に限られるものでなく、従来公知のシリコーンレジ
ンやフッ素ゴムとフッ素樹脂が含まれる塗料、各種樹脂
等を導電化しても良く、いずれの場合にも同様の効果が
得られる。
【0064】又、導電性物質としてカーボンを混入した
例を示したが、その他、従来公知のグラファイト、金属
、帯電防止剤等でも同様の効果が得られる。
【0065】尚、耐油層を導電化しそれによる体積固有
抵抗値の一例を示したが、導電化は一般的に導電性物質
を混入する前の抵抗値、例えばフッ素ゴムで1×101
6Ω・cm等の高い抵抗値より下げることを言う。従っ
て、ローラの表面電位が導電性物質を混入した事により
低下すれば導電化したと言うことができる。導電化され
たということは、特定の抵抗値を指するものではないが
、好ましくは1.0×1012Ω・cm以下とするのが
好ましい。
【0066】又、塗膜の体積固有抵抗値は電位降下法に
より測定したが、ゴムの軟化方法、条件等により多少こ
の値は変動する。
【0067】又、前述した実施例においては芯金を本体
に電気的に接地した例を示したが、この構成は必ずしも
必須ではなく、芯金は本体に対し、電気的にフロートの
(浮いた)状態でも良い。かかる構成によっても同様の
効果が得られる理由は必ずしも明確ではないが、耐油層
の導電化により、オフセット防止層、耐油層、弾性層、
芯金間の電荷発生、蓄積のコンデンサーモデルが、絶縁
層の時と比べて変化する為と考えられる。
【0068】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明は、基材上に弾
性層を形成し、この弾性層上に耐油層を形成し、この耐
油層上にオフセット防止層を形成した定着ローラを備え
、記録材上の未定着画像を定着する定着装置に於て、こ
の耐油層に導電性物質を混入させる事により、記録材が
ローラ間に侵入する前にトナー画像が飛び散ったり、定
着ローラ側へ飛翔したりするのを防止することができる
。また、放電等により、定着ローラがダメージをうける
こともない。このため、オフセット迄の寿命が長くなり
、長時間良好な定着を行なう事が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の一実施例の説明図である。
【図2】従来の画像形成装置の一例を示す説明図である
【図3】トナーの軟化特性を示す図である。
【図4】従来の定着装置の一例を示す説明図である。
【図5】従来の定着装置の他の例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施例におけるてローラ部を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1,17,17−   定着ローラ 2  加圧ローラ 5  基材 18  弾性層 19,19−   耐油層 20  オフセット防止層 21  定着装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基材上に弾性層を形成し、該弾性層上
    に耐油層を形成し、該耐油層上にオフセット防止層を形
    成した定着ローラを備え、記録材上の未定着画像を定着
    する定着装置に於て、前記耐油層が導電性物質を含む事
    を特徴とする定着装置。
JP10038891A 1991-04-04 1991-04-04 定着装置 Withdrawn JPH04307581A (ja)

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