JPH04305598A - 成長ホルモン放出因子同族体 - Google Patents

成長ホルモン放出因子同族体

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JPH04305598A
JPH04305598A JP3122321A JP12232191A JPH04305598A JP H04305598 A JPH04305598 A JP H04305598A JP 3122321 A JP3122321 A JP 3122321A JP 12232191 A JP12232191 A JP 12232191A JP H04305598 A JPH04305598 A JP H04305598A
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met
ala
pro
arg
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Gerald Stephen Brooke
ジェラルド・スティーブン・ブルック
Richard Dennis Dimarchi
リチャード・デニス・ディマーチ
Louis Heiman Mark
マーク・ルイス・ヘイマン
Hansen Maxwell Hsiung
ハンセン・マックスウェル・シウン
David Lee Smiley
デイビッド・リー・スマイリー
Dennis Paul Smith
デニス・ポール・スミス
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Eli Lilly and Co
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    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/11DNA or RNA fragments; Modified forms thereof; Non-coding nucleic acids having a biological activity
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/60Growth hormone-releasing factor [GH-RF], i.e. somatoliberin
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】成長ホルモン放出因子(GRF)はヒト膵
臓癌から44個のアミノ酸ペプチドとして最初に単離さ
れた[グイルミン(Guillemin)らのScie
nce 218:585(1982)]。GRFは内生
の成長ホルモンの放出を刺激するので、有用なペプチド
である。そのサイズが小さいことにより、GRFは組換
え法によって大量に生産することが困難であった。
【0002】GRFを大腸菌(E.coli)で発現さ
せようとする従来からの試みは、2つの理由から満足さ
れるものではなかった。直接発現では、非常に低いレベ
ルのタンパク質しか産生されない[米国特許第7,72
8,609号]。 高いレベルの発現は、他のポリペプチドとの融合によっ
てのみ達成されていたが、それには活性GRFを得るた
めに融合ポリペプチドを開裂させる必要があった[ビラ
(Villa)らのEur.J.Biochm.171
:137(1988)、欧州特許出願第0199018
号]。本発明は、大腸菌において高レベルで発現され得
、さらに活性化するのに開裂を必要としないポリペプチ
ドを提供するものである。さらに、本発明は、1つ、2
つまたは3つのアミノ酸がアミノ末端で伸びている、G
RF活性を有するポリペプチド化合物を提供する。また
、本発明は、GRFのデス−アミノチロシン誘導体をも
提供する。本発明の化合物は、固相ペプチド合成、溶液
ペプチド合成、酵素合成、半−合成法、および組換えD
NA法などのあらゆる合成法によって製造される。
【0003】本発明は、大腸菌において高レベルで発現
される成長ホルモン放出因子(GRF)活性を有するポ
リペプチド化合物に関する。このポリペプチド化合物は
、他のペプチド合成法、例えば固相合成法によっても製
造される。さらに本発明は、これらポリペプチドをコー
ドしているDNA化合物に関する。大腸菌によって高レ
ベルで発現され得るポリペプチド化合物とは、以下の「
化13」:
【化13】 [式中、AはMet、Met−Tyr、Met−Ala
−Tyr、Met−Arg−Tyr、Met−Asp−
Tyr、Met−Gly−Tyr、Met−Leu−T
yr、Met−Pro−Tyr、Met−Ser−Ty
r、Met−Ala−Ala−Tyr、Met−Arg
−Pro−Tyr、Met−Asp−Pro−Tyr、
Met−Gly−Pro−Tyr、Met−Phe−P
ro−Tyr、Met−Pro−Pro−Tyr、また
はMet−Ser−Pro−Tyr、RはAsnまたは
Ser、BはArgまたはLys、CはGly、Ala
、Leu、Val、Ile、またはThr、DはArg
またはLys、EはMet、Val、Leu、またはS
er、Xは大腸菌における高レベルの発現を約束する程
に十分な長さのアミノ酸の鎖である。ただし、遊離アミ
ノ基を有する1つまたはそれ以上のアミノ酸は化学的に
修飾されていてもよい。]によって示される化合物、お
よびその製薬的に許容され得る無毒性の酸付加塩または
カルボン酸塩である。
【0004】本発明の目的に沿って用語を定義すれば、
「化学的に修飾された」とは、アミノ酸の遊離アミノ基
がアルキルまたはヒドロキシアルキル基によって誘導さ
れていることを意味する。遊離アミノ基の1つまたはそ
れ以上は化学的に修飾されていても、またはいずれも修
飾されていなくてもよい(本明細書では、便宜上、この
ような意味を「化学的に修飾されていてもよい」と表現
する)。修飾の程度は反応の長さまたは試薬の量によっ
て制御される。遊離アミノ基を有するすべてのアミノ酸
は化学的に修飾されていることが好ましい。特に好まし
いものは、化学的に修飾され得る遊離アミノ基をそのア
ミノ末端に1つしか有していない化合物である。このよ
うな化合物はそのN−末端以外にはリシンまたはメチオ
ニンを有さないものである。リシンおよび/またはメチ
オニン−含有化合物は、そのリシンをアルギニンと、メ
チオニンをロイシンと置換することによって、N−末端
にのみ遊離アミノ基を有する化合物に変換される。
【0005】Aについての好ましいものは、Met−P
ro−TyrおよびMet−Ala−Tyrであり、特
に好ましいものはMet−Ala−Tyrである。Cお
よびEにおける好ましいアミノ酸はそれぞれThrおよ
びLeuである。Xは高レベルの化合物の発現が大腸菌
において行われるに十分な長さのアミノ酸の鎖であれば
よいが、好ましい鎖の長さは約31−100アミノ酸で
ある。より好ましいものは長さ約40−80個のアミノ
酸であり、特に好ましいものは長さ約45−55個のア
ミノ酸である。Xについて特に好ましいアミノ酸は、「
化14」:
【化14】 で示される配列のアミノ酸である。このアミノ酸配列は
、全てのメチオニンがロイシンに置換されているヒトG
RF前駆体のC−末端の48アミノ酸である。この配列
のリシンをアルギニンと置換すると、Xについてもう1
つの好ましいアミノ酸配列「化15」が得られる:
【化
15】 この配列により得られる化合物は、BおよびDがアルギ
ニンである場合、ただ1つの遊離アミノ基しか有さない
ので化学的に修飾された相同的な化合物を生成させるこ
とができ、したがってこのアミノ酸「化15」は好まし
い。
【0006】Xについての他の好ましいアミノ酸配列に
は、足および口疾患ウイルスの表面タンパク質およびG
RFを構成するアミノ酸配列から得られるペプチドがあ
り、GRFダイマーを形成する。Xにおける適切な配列
として、以下の「化16」のアミノ酸配列が挙げられる
【化16】
【0007】本発明の他のポリペプチド化合物は、「化
17」:
【化17】 Asn−Arg−X[式中、AはMet、デスNH2−
Tyr、Ala−Tyr、Gln−Tyr、Gly−T
yr、His−Tyr、Met−Tyr、Phe−Ty
r、Pro−Tyr、Ser−Tyr、Ala−Ala
−Tyr、Arg−Ala−Tyr、Asp−Ala−
Tyr、Phe−Ala−Tyr、Pro−Ala−T
yr、Pro−Pro−Tyr、Met−Ala−Ty
r、Met−Arg−Tyr、Met−Asp−Tyr
、Met−Leu−Tyr、Met−Pro−Tyr、
Met−Ser−Tyr、Met−Ala−Ala−T
yr、Met−Arg−Pro−Tyr、Met−As
p−Pro−Tyr、Met−Gly−Pro−Tyr
、Met−Phe−Pro−Tyr、またはMet−S
er−Pro−Tyr、RはAsnまたはSer、Bは
ArgまたはLys、CはGly、Ala、Leu、V
al、Ile、またはThr、DはArgまたはLys
、EはMet、Val、Leu、またはSer、Xはア
ミノ酸30個の長さよりも長いアミノ酸の鎖である。た
だし、遊離アミノ基を有する1つまたはそれ以上のアミ
ノ酸は化学的に修飾されていてもよい。]で示される化
合物、およびその製薬的に許容され得る無毒性の酸付加
塩またはカルボン酸塩である。
【0008】本発明はさらに「化18」:
【化18】 Arg−X[式中、AはMet、Ala−Tyr、Gl
n−Tyr、Gly−Tyr、His−Tyr、Met
−Tyr、Phe−Tyr、Pro−Tyr、Ser−
Tyr、Ala−Ala−Tyr、Arg−Ala−T
yr、Asp−Ala−Tyr、Phe−Ala−Ty
r、Pro−Ala−Tyr、Pro−Pro−Tyr
、Met−Ala−Tyr、Met−Arg−Tyr、
Met−Asp−Tyr、Met−Leu−Tyr、M
et−Pro−Tyr、Met−Ser−Tyr、Me
t−Ala−Ala−Tyr、Met−Arg−Pro
−Tyr、Met−Asp−Pro−Tyr、Met−
Gly−Pro−Tyr、Met−Phe−Pro−T
yr、またはMet−Ser−Pro−Tyr、BはA
rgまたはLys、CはGly、Ala、Leu、Va
l、Ile、またはThr、DはArgまたはLys、
EはMet、Val、Leu、またはSer、XはNH
2、またはアミノ酸1−30個のアミノ酸の鎖である。 ただし、遊離アミノ基を有する1つまたはそれ以上のア
ミノ酸は化学的に修飾されていてもよい。]で示される
化合物、およびその製薬的に許容され得る無毒性の酸付
加塩またはカルボン酸塩である。
【0009】本発明のポリペプチド化合物は天然のbG
RFとは幾つかの点で異なっている。天然のbGRFの
アミノ酸配列は以下の「化19」:
【化19】 で示される。これとは対照的に、本発明は天然のbGR
Fとはアミノおよび/またはカルボキシ末端が異なって
いるGRF同族体を提供するものである。これは15位
のグリシンがスレオニンと置換している同族体も包含さ
れる。
【0010】天然GRFのアミノ末端は1位がチロシン
である。本発明のポリペプチド化合物は、AがMetで
ある場合を除いてN末端が伸長している。この伸長部は
可変Aと命名される。大腸菌内で生産させる場合、Aが
メチオニンから始まりアラニン、グリシン、プロリンま
たはセリンが後続する本発明の化合物は、イニシエータ
ーであるメチオニン(開始メチオニン)を放出させる天
然のプロセッシングを受ける。この工程により、Aがア
ラニン、グリシン、プロリンまたはセリンから始まる本
発明化合物が得られる。AがMetである化合物は、メ
チオニンが除去された後には活性が貧弱な化合物しか与
えないが、その得られた化合物は、例えば1位のチロシ
ンがデスNH2−チロシンと置換されているような、1
位が置換されている化合物を生成させるための基質とし
て有用である。メチオニンから開始していない本発明の
化合物は、固相ペプチド合成などの合成法によって製造
される。あるいは、AがGln−Tyr、His−Ty
r、Phe−Tyr、Arg−Ala−Tyr、Asp
−Ala−Tyr、Phe−Ala−Tyrであり、E
がバリン、ロイシンまたはセリンである化合物は、組換
え手法、次いで開始メチオニンを臭化シアンで開裂させ
ることによって製造される。Xで定義されているアミノ
酸がメチオニンを含まない場合に、臭化シアンの開裂の
みを利用することができる。当業者ならば、本発明の化
合物を生成するための他の方法を使用することができよ
う。
【0011】本発明のポリペプチドの幾つかはカルボキ
シ末端にXと定義されるアミノ酸を有している。天然の
GRFの活性部分はN−末端の29アミノ酸内に存在す
ることが知られている[ライバー(Rivier)らの
Nature 300:276(1982)]。大腸菌
における発現レベルが高くなり、かつ活性を保持できる
ように伸長することができる化合物が発見されたことに
より、Xが30よりも長いアミノ酸の鎖である本発明ポ
リペプチド化合物が得られた。
【0012】本発明では、大腸菌においてGRFを高い
収量で得るためには最小限全体のアミノ酸の長さが約6
0個必要であると考えられる。Xで定義されるC−末端
伸長部(Xが30よりも長いアミノ酸の鎖の場合)は、
あらゆるアミノ酸が鎖の伸長に使用でき、かつGRF活
性を保持することができるという発見を基礎としている
。 しかし、ヒトGRF前駆体のC−末端の33個を有する
ウシGRF化合物(本発明の好ましいポリペプチド化合
物)はウシおよびヒツジにおいて最も活性が高い。本発
明化合物はブタ、ネコおよびニワトリにおいても幾らか
の活性を有している。
【0013】本発明は化学的に修飾された形態にある本
発明のポリペプチド化合物を包含している。ペプチドを
アルキル化する方法は当業界周知である[アカーリア(
Acharya)およびマジュラ(Manjula)の
Biochem.26:3524(1987)、ブラウ
ン(Brown)およびグリーンベルグ(Greenb
erg)のAnal.Letters17:1429(
1984)]。そのアルキル化誘導体はそれらの遊離ア
ミノ基が、1またはそれ以上のヒドロキシ基によって置
換されていることあるC1−C6直鎖状または分枝鎖状
アルキル化によって置換されている。好ましい基はC1
−C3の直鎖状ヒドロキシアルキル基である。特に好ま
しい置換分はメチル、2−ヒドロキシエチルおよび2,
3−ジヒドロキシプロピルである。最も好ましいもは2
,3−ジヒドロキシプロピルである。
【0014】好ましいポリペプチド化合物は、「化20
」:
【化20】 で示される化合物である。特に好ましいものは0位のア
ラニンの遊離アミノ基、および12位、21位、41位
、56位および70位のリシンにおける遊離アミノ基が
2,3−ジヒドロキシプロピルで置換されている上記化
合物の誘導体である。この化合物はインビボにおいて天
然分子よりも成長ホルモン放出因子活性が高いことが見
いだされた。他の好ましい化合物は上記化合物の5つの
リシンをすべてアルギニンと置換することによって誘導
される:
【化21】 得られた化合物は、化学的に修飾できる遊離のアミノ基
をそのアミノ末端にのみ有している。本発明の特に好ま
しいポリペプチド化合物は、「化22」:
【化22】 で示される化合物である。
【0015】本発明のポリペプチド化合物としてもう1
つのものは、「化23」:
【化23】 [式中、BはArgまたはLys、CはThr、DはA
rgまたはLys、EはMet、Val、Leu、また
はSer、XはNH2またはあらゆる長さのアミノ酸残
基の鎖である。]で示される化合物である。Xについて
好ましいものは
【化24】 である。後者は特に好ましい化合物である。
【0016】本発明は、本発明のポリペプチドをコード
している単離されたDNA化合物も提供する。当業者な
らば、いずれのコドンが各アミノ酸を生成させるのに使
用されるかを理解している。本発明の好ましいDNA化
合物は、AがAla−Tyr、BがLys、CがThr
、DがLys、EがLeu、Xが「化25」:
【化25】 で示されるアミノ酸である、特に好ましいポリペプチド
化合物をコードしており、それは以下の「化26」:

化26】 [式中、Aはデオキシアデニル残基、Gはデオキシグア
ニル残基、Cはデオキシシチジル残基、Tはチミジル残
基である]で示される。
【0017】本発明の他のDNA化合物には以下の「化
27」、「化28」、および「化29」で示される化合
物が包含されるが、これらに限定されない:
【化27】
【化28】 および
【化29】
【0018】次の節で本発明をより詳細に説明する。本
明細書に開示し特許請求している本発明を明確にし、ま
た理解するのに役立つように以下の用語および略語を次
のように定義する。 定    義 bGRF−ウシ成長ホルモン放出因子活性を有するポリ
ペプチド。 bGRF(1−78)OH−ヒトGRF前駆体における
カルボキシ−末端の33個のアミノ酸を含有しているポ
リペプチド。 bGRFダイマー−ヘッドとテイルが連結している2つ
のbGRF化合物を有するポリペプチド化合物。 bp−2本鎖DNAの塩基対。 cI857−λpLプロモーターの温度感受性リプレッ
サーをコードしている遺伝子。 クローニング−組換えDNAクローニングベクターにD
NAのセグメントを組込ませるプロセス。 コード化配列−遺伝子によって発現されるタンパク質の
アミノ酸残基の配列、またはrRNAもしくはtRNA
遺伝子の場合にはその遺伝子によって発現されるrRN
AもしくはtRNAのRNA配列のいずれかをコードす
る遺伝子中にあるDNAの配列。
【0019】コスミド−プラスミドと同じように宿主細
胞内で複製できるが、ファージパッケージング機構をも
利用することができる組換えDNAクローニングベクタ
ー。 DHP−2,3−ジヒドロキシプロピル。 遺伝子−プロモーター、翻訳活性化配列、コード化配列
および、タンパク質(したがって必然的にmRNA)、
tRNAまたはrRNAのいずれかの遺伝子産物を発現
させるよう配置している3’調節配列を含有しているD
NAのセグメント 。  GRF−成長ホルモン放出因子活性を有するポリ
ペプチド。 GRF(1−29)NH2−完全な活性に要求されるG
RFの最小限部分。 大腸菌における高レベルの発現−クローンされた遺伝子
によってコードされているGRF同族体の産生であって
、その遺伝子産物がクーマシーブルー染色によって検出
され得る程のレベルであるもの。
【0020】単離されたDNA化合物−構成もしくは合
成されたDNA配列であり、その配列が存在している生
物のゲノムDNAとは所在を異にするもの。 pL:バクテリオファージλ由来の左側プロモーター。 プロモーター−DNAの転写を指令もしくは開始させる
DNA配列。 組換えDNAクローニングベクター−1つまたはそれ以
上の付加的なDNA分子を追加できるかまたは既に追加
されているDNA分子を含有する自律的複製因子もしく
は組込み因子であり、例えばプラスミドが挙げられるが
、これに限定されない。 組換えDNA発現ベクター−ポリペプチドもしくはRN
AをコードしているDNAセグメントを発現させる位置
にあるプロモーターおよび他の調節配列を含有する自律
的複製因子もしくは組込み因子であり、例えばプラスミ
ドが挙げられるが、これに限定されない。
【0021】組換えDNA配列−そのDNA配列が由来
する宿主染色体を除いたDNA配列であって、単離、合
成もしくは部分的に合成されたDNA配列を含有するも
の。 組換えDNAベクター−組換えDNAクローニングベク
ターまたは発現ベクター。 制限フラグメント−1つまたはそれ以上の酵素の作用に
よって生成される線状DNA分子。 TcR−テトラサイクリン耐性を付与する遺伝子であり
、テトラサイクリン耐性表現型を表示するのにも用いら
れる。 転写ターミネーター−RNAポリメラーゼによるDNA
の転写の終止をシグナルするDNA配列。
【0022】 形質転換体:形質転換を受けた受容体宿主細胞。 形質転換:遺伝子型を変化させて受容体細胞に変化をも
たらす、受容体宿主細胞へのDNAの導入。 翻訳活性化配列:mRNAに転写されたときに、mRN
Aのタンパク質への翻訳を促進(プロモート)する調節
DNA配列。
【0023】本明細書では、標準的な3文字のアミノ酸
の略語を使用している。添付の図面に示している制限部
位および機能地図は、本明細書で説明する組換えDNA
ベクターの概略図である。制限部位の情報はすべてを網
羅したものではなく、それ故に、上記地図に実際に示し
たよりも多い所定のタイプの制限部位がベクターに存在
している場合がある。図1はプラスミドpHS190の
制限部位および機能地図である。図2はプラスミドpH
S451の制限部位および機能地図である。
【0024】本発明には、大腸菌において高レベルで発
現され、活性であるためにインビトロでの開裂を要しな
い成長ホルモン放出因子(GRF)活性を有するポリペ
プチドが包含される。本発明の化合物はまた、酵素法、
溶液法、半−合成法および固相ペプチド合成法などのあ
らゆる合成法によっても製造することができる。本発明
のポリペプチド化合物の中には(アルギニン、アスパラ
ギン酸、グルタミン、ヒスチジンまたはフェニルアラニ
ンから始まるもの)、組換え法で製造された場合に開始
メチオニンのインビトロ除去を要しないものがある。
【0025】GRFは成長ホルモンの放出を刺激するの
に有用である。本発明の化合物は獣医学的用途に、特に
ウシ、ブタ、ヒツジ、家禽類および魚類に好ましい。本
発明はさらにGRFポリペプチドをコードしているDN
A化合物を提供する。これらの化合物は本発明の要旨と
して説明される。
【0026】本発明のポリペプチドは選択するAのアミ
ノ酸に応じて幾つかのクラスに分類することができる。 Aがメチオニンから始まり、Xが約31またはそれ以上
の長さのアミノ酸の鎖である化合物は大腸菌において高
レベルで産生される。第2のアミノ酸がアラニン、グリ
シン、プロリンまたはセリンの場合、開始メチオニンは
細菌によって開裂され、GRF活性を保持する分子が得
られる。AがMet−Proから始まる化合物はこの特
性を有している。米国特許第4,782,139号(1
988年11月1日発行)には、式:H−X−Pro−
ペプチド(式中、Xは生物学的に活性なペプチドの中間
産物として天然に存在するアミノ酸の残基である)で示
される化合物が記載されている。
【0027】Aがメチオニンから始まらない化合物は、
開始メチオニンが除去されるなら、固相ペプチド合成ま
たは組換え手法などの合成法によって製造される。この
メチオニンは、第2のアミノ酸がアラニン、グリシン、
プロリンまたはセリンである場合に、大腸菌によってイ
ンビボで除去される。また、27位のメチオニンをロイ
シン、セリンまたはバリンで置換すれば、臭化シアンに
よって開始メチオニンはインビトロで除去することがで
きる。
【0028】N−末端に伸長部を有する化合物はGRF
活性を有しているが、AがMetである化合物は活性が
低い。N−末端が伸長した化合物の活性は、0位におけ
るアミノ酸伸長部がGRF活性を破壊すると教示してい
た、従来の知見からすれば驚くべき活性である[リング
(Ling)らのBiochem.Biophys.R
es.Commun.122:304(1984)]。 本発明の化合物は、そのGRF活性をさらに増大させる
ためにアルキル化またはヒドロキシアルキル化すること
ができる。
【0029】もう1つのクラスのポリペプチド化合物は
GRF活性を有していないが、それらはGRF活性を有
する同族体を製造するのに有用である。AがMetであ
る場合に得られる化合物は大腸菌において高レベルで発
現され得る。メチオニンを除去すれば、デスチロシン化
合物(2位のアラニンがアミノ末端にある化合物)が得
られ、これは1位にチロシン以外の部分を有する化合物
の生成にとっての基質として使用することができる。1
位のチロシンを置換することのできる部分の例としては
、デスNH2−チロシンがある。
【0030】本発明のペプチド化合物はすべて、固相ペ
プチド合成または組換え法によって製造することができ
る。これら両方法は、米国特許第4,617,149号
に記載されている。高い収量を望む場合には、組換え法
が好ましい。所望のDNA配列の構築法についての一般
的な方法はブラウン(Brown)らのMethods
 in Enzymology 68:109(197
9)に記載されている。
【0031】本発明のポリペプチド化合物の中の幾つか
は、大腸菌において高レベルで産生され得る。本発明化
合物の高レベル発現は、Xが約30以上の長さのアミノ
酸の鎖の場合に達成することができる。Xで定義される
鎖の重要な特徴はそれらの長さである。この鎖は、化合
物が大腸菌プロテアーゼによる有意な分解を回避するた
めに長くなければならない。この分解は従来から充分に
認識されている問題である。充分な鎖の長さとは、発現
される化合物の全長として約60個のアミノ酸と推定さ
れる。
【0032】大腸菌においてGRFを発現させようとす
る従来からの試みは充分なものでなかった。直接発現に
伴う第1の問題は、GRFの収量が非常に少ないことで
ある[バット(Bhatt)らの米国特許第4,728
,609号]。Bhattらは、約25nmol/Lの
GRFを生成させたようである。Xが約30よりも長い
アミノ酸の鎖である本発明化合物は、開始メチオニンを
インビボ除去した後では103μmol/Lのレベルま
でで発現されており、Bhattらの収量よりも約40
00倍高い。他の研究者によって行われた、他のポリペ
プチドと融合されたGRFの発現は大量に化合物を与え
た。しかし、高い発現レベルを得るために必須である他
のポリペプチド配列との融合によって、活性な分子を生
成させるためにインビトロ開裂が必要とされる[ビラ(
Villa)らのEur.J.Biochem.171
:137(1988)、ゲリ(Geli)らのGene
,80:129(1989)、欧州特許公開第0199
018号]。
【0033】本発明は大腸菌において高レベルで直接発
現でき、さらに活性であるためにインビトロ開裂工程を
必要としないポリペプチド化合物を提供するものである
。Aがアラニン、グリシン、プロリンまたはセリンから
始まる本発明化合物は、全タンパク質が大腸菌において
製造されるので、開始メチオニンが結合されて発現され
る。このメチオニンは細菌の内生メチオニンアミノペプ
チダーゼによって除去され、活性な化合物が生成される
【0034】本発明の好ましいポリペプチドはヒトGR
F前駆体分子から誘導されるアミノ酸の鎖をX位に有し
ている[グブラー(Gubler)らのProc.Na
tl.Acad.Sci.,U.S.A.80:431
1(1983)]。前駆体は一般に不活性であると考え
られていたので、この分子の活性は驚くべきものである
が、これにより開裂工程を介して細胞における活性化合
物のレベルを調節することができる[ギラウド(Gir
aud)らの,124:1711(1989)、フィッ
シャー(Fisher)およびシェラー(Schell
er)のJ.Biol.Chem.263:16515
(1988)、スミス(Smith)およびファンダー
(Funder)のEndocr.Rev.9:159
(1988)]。GRF前駆体に関する引例はそれが活
性であることは示唆していない[ハンマー(Hamme
r)らのNature 315:413(1985)、
マヨ(Mayo)らのNature 306:86(1
983)、MayoらのProc.Natl.Acad
.Sci.,U.S.A.80:4311(1983)
]。
【0035】特に好ましい本発明のポリペプチド化合物
は、メチオニンがロイシンと置換しているヒトのGRF
前駆体のカルボキシ−末端部分を含有している。この化
合物は、「化30」:
【化30】 で示される化合物である。この分子の0位のアラニン、
および12位、21位、41位、56位および70位の
リシンにおける遊離アミノ基を2,3−ジヒドロキシプ
ロピルで置換してこの分子をアルキル化すると、より活
性が高く、特に好ましい化合物が得られる。
【0036】本発明の好ましい他の化合物は、以下に記
載の「化31」、「化32」、「化33」、「化34」
、「化35」、「化36」および「化37」で示される
化合物である:
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】 および
【化37】
【0037】これら化合物の種々のアルキル化およびヒ
ドロキシアルキル化誘導体も、2,3−ジヒドロキシプ
ロピルで遊離アミノ基を置換した場合には特に好ましい
。 本発明の化合物には、上記化合物の製薬的に許容され得
る無毒性の酸付加塩および製薬的に許容され得る無毒性
のカルボン酸塩が包含される。
【0038】「製薬的に許容され得る無毒性の酸付加塩
」なる用語には、有機および無機酸の付加塩、例えば塩
酸塩、フッ化水素塩、硫黄、スルホン酸、酒石酸、フマ
ル酸、臭化水素酸、グリコール酸、クエン酸、マレイン
酸、リン酸、コハク酸、酢酸、硝酸、安息香酸、アスコ
ルビン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、ナフタレンスルホン酸、プロピオン酸などが挙げら
れる。好ましい酸付加塩は、塩酸、酢酸またはコハク酸
から製造されるものである。これらの塩はいずれも常法
によって製造される。
【0039】「カルボン酸塩」なる用語は、例えばアミ
ン、アンモニウム、第4級アンモニウム、アルカリ金属
およびアルカリ土類金属、例えばカルシウム、マグネシ
ウム、ナトリウム、カリウムおよびリチウムなどを包含
する。
【0040】本発明はさらに、活性成分として「化38
」:
【化38】 [式中、Aは、Ala−Tyr、デスNH2−Tyr、
Gln−Tyr、Gly−Tyr、His−Tyr、M
et−Tyr、Phe−Tyr、Pro−Tyr、Se
r−Tyr、Ala−Ala−Tyr、Arg−Ala
−Tyr、Asp−Ala−Tyr、Phe−Ala−
Tyr、Pro−Ala−Tyr、Pro−Pro−T
yr、Met−Ala−Tyr、Met−Arg−Ty
r、Met−Asp−Tyr、Met−Leu−Tyr
、Met−Pro−Tyr、Met−Ser−Tyr、
Met−Ala−Ala−Tyr、Met−Arg−P
ro−Tyr、Met−Asp−Pro−Tyr、Me
t−Gly−Pro−Tyr、Met−Phe−Pro
−Tyr、またはMet−Ser−Pro−Tyr、R
はAsnまたはSer、BはArgまたはLys、Cは
Gly、Ala、Leu、Val、Ile、またはTh
r、DはArgまたはLys、EはMet、Val、L
eu、またはSer、XはNH2、または1つまたはそ
れ以上のアミノ酸である。ただし、遊離アミノ基を有す
る1つまたはそれ以上のアミノ酸は化学的に修飾されて
いてもよい。]で示されるポリペプチド化合物またはそ
の製薬的に許容され得る酸もしくはカルボン酸の付加塩
を、製薬的に許容され得る固体または液体状担体と共に
医薬組成物をも提供する。
【0041】また、本発明は、「化39」:
【化39】 [式中、Aは、Ala−Tyr、デスNH2−Tyr、
Gln−Tyr、Gly−Tyr、His−Tyr、M
et−Tyr、Phe−Tyr、Pro−Tyr、Se
r−Tyr、Ala−Ala−Tyr、Arg−Ala
−Tyr、Asp−Ala−Tyr、Phe−Ala−
Tyr、Pro−Ala−Tyr、Pro−Pro−T
yr、Met−Ala−Tyr、Met−Arg−Ty
r、Met−Asp−Tyr、Met−Leu−Tyr
、Met−Pro−Tyr、Met−Ser−Tyr、
Met−Ala−Ala−Tyr、Met−Arg−P
ro−Tyr、Met−Asp−Pro−Tyr、Me
t−Gly−Pro−Tyr、Met−Phe−Pro
−Tyr、またはMet−Ser−Pro−Tyr、R
はAsnまたはSer、BはArgまたはLys、Cは
Gly、Ala、Leu、Val、Ile、またはTh
r、DはArgまたはLys、EはMet、Val、L
eu、またはSer、XはNH2、または1つまたはそ
れ以上のアミノ酸である。ただし、遊離アミノ基を有す
る1つまたはそれ以上のアミノ酸は化学的に修飾されて
いてもよい。]で示されるポリペプチド化合物の有効量
を投与することを特徴とする、成長ホルモンの放出を誘
導するための方法をも提供する。
【0042】本発明のポリペプチド化合物は種々の系で
検定することができる。ペントバルビタールナトリウム
で麻酔したラットにおいてインビボ検定が行われている
[ウェーリングベルグ(Wehrenberg)らのB
iochem.Biophys.Res.Commun
.109:382(1982)]。成長ホルモンの放出
はラットの下垂体前葉細胞を用いてインビトロで測定さ
れる[ハイマン(Heiman)らのEndocrin
ol.116:410(1985)]。 検定は以下に記載する実施例のように仔ヒツジ(wet
her lambs)によっても行われる。
【0043】本発明のDNA化合物は本発明のポリペプ
チド化合物をコードしている。特定のアミノ酸配列をコ
ードするDNA配列をいかにして構築するかは周知であ
る。所望のポリペプチドを製造するためには、単に、多
くの組換えDNA発現ベクターのいずれか1つにDNA
配列を挿入しなければならないだけである。コード化配
列は、宿主細胞内で機能するプロモーターおよびリボソ
ーム結合部位と機能的に連結していなければならない。 好ましいベクターは大腸菌プラスミドpHS190から
誘導され、このプラスミドはTcR遺伝子、λcI85
7リプレッサーおよびλpLプロモーターを含有してい
る。プラスミドpHS190はノーザン・リージォナル
・リサーチ・ラボラトリーズに受託番号NRRL B−
18410の下で寄託されている(寄託日:1988年
9月9日)。
【0044】所望のDNA配列を、その暗号鎖の5’末
端にXbaI部位を、3’末端にBamHI部位を有す
るように構築する。ベクターDNAを作成するため、p
HS190をEcoRIで消化する。次いで、突出した
末端を充填し、プラスミドを再連結する。BamHIお
よびXbaIでの以後の消化により、ベクタープラスミ
ドを得る。 次には、構築されたGRFコード化配列をベクターに挿
入すればよい。挿入したDNA配列が本発明の好ましい
DNA配列である場合には、得られたプラスミドをpH
S451と命名する。その配列は「化40」:
【化40
】 で示される。
【0045】本発明のポリペプチド化合物をコードして
いる他のDNA配列は、以下の「化41」、「化42」
、および「化43」である:
【化41】
【化42】 および
【化43】
【0046】連結したプラスミドを大腸菌株に導入する
ことにより、本発明のポリペプチド化合物を発現できる
組換え細胞を入手する。細胞がそのポリペプチド化合物
を所望のレベルで発現するまで32℃で発育させる。c
I857リプレッサーは発育温度が42℃に変動すると
不活化し、pLプロモーターは脱抑制される。次いで、
GRF活性を有する大量のポリペプチドを全細胞タンパ
ク質の約15%までのレベルで産生させる。得られた活
性ポリペプチドは当業者に周知の方法によって精製する
ことができ、それは以下の実施例に記載している。
【0047】本発明のポリペプチド化合物を非経口的に
投与するための、注射用の医薬製剤としては、滅菌水溶
液剤または分散液剤および、滅菌した注射用溶液剤また
は分散剤に再構成するための滅菌粉末剤がある。担体は
、例えば水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセ
ロール、プロピレングリコール、液状ポリエチレングリ
コールなど)、それらの適当な混合物、および植物油な
どを含有する溶媒または分散媒質とすればよい。例えば
レシチンなどのコーティングを使用し、また分散剤の場
合には必要な粒子の大きさを維持させ、また界面活性剤
を使用することにより、適切な流動性が維持できる。 微生物の作用の予防は、種々の抗細菌および抗真菌性物
質、例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、
ソルビン酸などによって行われる。多くの場合、等張化
剤、例えば糖、塩化ナトリウムなどを含有させるのが望
ましい。注射用製剤の吸収性は、モノステアリン酸アル
ミニウムおよびゼラチンなどの、吸収を遅らせる因子を
使用することによって延長させることができる。
【0048】滅菌注射用溶液は、本発明化合物を必要量
の適当な溶媒に入れ、要すれば種々の他の成分を含有さ
せて調製することができる。要すれば、およびより効率
的に分配させるために、本発明の化合物をゆっくりと放
出するものに含有させるか、またはポリマーマトリック
ス、リポソームおよびマイクロスフェアなどのデリバリ
ーシステム(供給法)によってターゲッティングする。 本発明の化合物は、機械的な放出装置、浸透圧ポンプま
たは他の放出装置あるいは連続したもしくはパルス的供
給を行えるシステムによって供給することができる。
【0049】本発明化合物の投与量を、成長ホルモン放
出の刺激が望ましい期間中、受容者に投与する。個々の
応答を誘発するに必要な投与量のサイズは、受容者の体
重および投与方法によって影響される。ヒツジにおいて
好ましい投与量は約0.1−3.0mg/日、最も好ま
しい投与量は約1.0mg/日である。ウシにおける好
ましい投与量は約0.5−12mg/日である。特に好
ましい投与量は3mg/日である。
【0050】本発明化合物は投与を容易にし、投与量を
均一にするために、単位投与剤形に製剤化すると特に有
益である。本明細書に記載する単位投与剤形とは、処置
する患者にとって単一の投与量として適切な物質的に別
個の単位を意味する。各単位は、所望の治療活性を得る
ために計算した、前もって決めておいた化合物量と製薬
的に許容され得る担体とを含有する。具体的な単位投与
剤形の説明をするに当たり、(a)特定の組成物に特有
の特性、および(b)達成され得る個々の治療効果に言
及して行う。
【0051】以下に実施例を記載し、本発明を説明する
。これらは本発明の範囲を限定するものと解してはなら
ない。 実施例1 プラスミドpHS451の構築 プラスミドpHS451は、その宿主細胞を適切な条件
下で培養した場合に、大量の好ましい本発明ポリペプチ
ド化合物を産生する組換えDNA発現ベクターである。 E.coli(大腸菌) K12 RV308/pHS
190の凍結乾燥品はノーザン・リージォナル・リサー
チ・ラボラトリーズ(NRRL)[IL61604,ペ
オリア]に受託番号NRRL B−18410の下で寄
託されており(寄託日:1988年9月9日)、これは
以下に記載のようにして「培養物」として直接使用する
ことができる。プラスミドpHS190の制限部位およ
び機能地図を添付の図1に示す。5μg/ml テトラ
サイクリンを含有するTYブロス[1L(リットル)当
たりトリプトン10g、NaCl 5gおよび酵母エキ
ス5g]10ml にE.coli K12 RV30
8/pHS190の培養物を接種し、通気下、30℃で
一晩インキュベートする(15−18時間)。得られた
培養物をプラスミドpHS190の供給源として使用す
る。
【0052】5μg/ml テトラサイクリンを含有す
るTYブロス1リットルをE.coli K12 RV
308/pHS190の培養物に接種し、通気下、32
℃で一晩(15−18時間)インキュベートする。次い
で、得られた培養物をソルバル(Sorvall)[D
uPont Co.,Instrument Prod
ucts,Biomedical Division,
Newtown,CT 06470]のGSAローター
を用いて4℃、5200rpmで10分間遠心し、細胞
をペレット化する。上清を捨てる。得られた細胞ペレッ
トを25%ショ糖および50mM EDTA(エチレン
ジアミン四酢酸)の溶液28ml 中に再懸濁する。 0.25M トリス−HCl(トリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン塩酸塩) pH8.0中、20mg/
mlのリゾチームの溶液約1ml を上記細胞懸濁液に
加え、混合する。 得られた混合物を氷上で15分間インキュベートする。 溶菌性溶液(10%トリトンRX−100(Rohm 
& Haas)3ml、0.25M EDTA75ml
、pH8.0、および水7mlを混合することによって
調製する)3ml を上記リゾチーム処理細胞に加え、
穏やかに混合する。得られた溶液を氷上でさらに15分
間インキュベートする。
【0053】Sorvall SS34ローターを用い
て4℃、17,000rpmで約45分間遠心すること
により、溶液から細胞残骸を除去する。CsCl約28
.6g、および5mg/ml 臭化エチジウム溶液〜1
ml を上清〜30ml に加える。次いで、その容量
を水で40ml とし、得られた溶液を超遠心管にデカ
ントする。その管に栓をし、Ti70ローター[Bec
kman,7360N.リンカーン・アベニュー,リン
カーンウッド,IL 60646]を用い、49,50
0rpmで〜18時間遠心する。紫外光で視覚化される
プラスミドのバンドを単離し、CsCl−飽和イソプロ
パノールで抽出して臭化エチジウムを除去し、TE緩衝
液(10mM トリス−HCl pH7.5および1m
M EDTA)〜20容量に対して3回透析する。得ら
れた透析物を採取し、次いで、2容量のエタノールおよ
び0.05容量の3M 酢酸ナトリウム溶液を加える。 そのエタノール混合液を−20℃に冷却し、SS34ロ
ーターを用いた10,000rpm、30分間の遠心(
−10℃)によってプラスミドDNAをペレット化する
。得られたペレットをTE緩衝液〜1ml に再懸濁し
、次いで同じ容量のフェノール:クロロホルム混液(1
:1、v/v)で抽出する。水相に0.1容量の3M酢
酸ナトリウムおよび2容量のエタノールを加えた後、−
20℃で〜30分間インキュベートし、SS34ロータ
ーを用いて15,000rpmで20分間遠心し、その
水相のDNAを回収する。得られたDNAペレットを最
初に70%エタノールで、次いで100%エタノールで
すすいで、乾燥する。
【0054】上記の操作により得られたプラスミドpH
S190 DNA〜1.0mgを0.1×TE緩衝液1
.5ml に懸濁し、−20℃で保存する。プラスミド
pHS190DNA約10μgを、EcoRI緩衝液(
100mM トリス−HClpH7.5、5mMMgC
l2、50mM NaCl)を含有する反応物中の制限
酵素EcoRI(〜10単位)で消化する。得られた反
応物を37℃で2時間インキュベートする。
【0055】5’の重複した末端を平滑末端に変換する
ため、dNTP(dATP、dCTP、dGTPおよび
dTTP)それぞれ0.5mM をクレノーフラグメン
ト[ベーリンガー・マンハイム・バイオケミカルズ、I
N 46250,インディアナポリス,P.O.ボック
ス50816,カストルウェイ・ドライブ7941番]
1−5単位と共に加える。得られた反応物を30℃で1
5分間インキュベートし、次いで75℃で10分間処理
することで酵素を失活させる。反応混合物をフェノール
、フェノール/クロロホルム、クロロホルムで抽出し、
次いでエタノール沈殿する。
【0056】次いで、得られたプラスミドを、40mM
 トリス−HCl pH7.5、10mMMgCl2、
10mM ジチオトレイトール(DTT)、0.5mM
アデノシン三リン酸およびT4 DNAリガーゼ[ベー
リンガー・マンハイム]を含有する溶液50μl中に再
懸濁する。得られた反応物を14℃で一晩インキュベー
トする。
【0057】マニアチス(Maniatis)らのMo
lecular Cloning 250−251(1
982)の操作法にしたがって、連結された混合物をE
.coli K12 RV308(NRRL B−15
624の下にNRRLから入手可能、寄託日:1983
年9月28日)に導入した。500ml 容量のフラス
コ中のTYブロス100ml にRV308の一晩培養
物1ml を接種した。得られた細胞を激しく振盪させ
ながら37℃で発育させ、〜5×107細胞/ml の
密度とした。この培養物を氷上に10分間置き、次いで
4000×Gで5分間遠心(4℃)した。得られた細胞
を氷冷した10mM トリス−HCl pH8.0中、
50mM のCaCl250ml 中に再懸濁した。細
胞を再び氷上で15分間インキュベートし、再度遠心し
た。次いで、得られた細胞をその塩化カルシウム溶液3
.3ml 中に再懸濁した。この連結混合物を細胞20
0μl に加え、氷上で30分間インキュベートした。 次いで、細胞を42℃の水に2分間移す。TYブロス1
ml を管に移し、細胞を30℃で1時間インキュベー
トした。次いで、その200μl を取り出し、それを
5μg/ml テトラサイクリンを含有するTY寒天平
板(TYブロス+1.5%寒天)上にプレートし、30
℃で一晩発育させた。
【0058】次いで、得られたプラスミドを水10μl
 に再懸濁する。そのプラスミドをXbaIおよびBa
mHIで消化することにより、ベクターを生成させる。 XbaI(〜10単位)約1μl をプラスミドDNA
(〜10μg)10μl および10×XbaI緩衝液
(500mM トリス−HCl pH8.0、100m
M MgCl2および500mMNaCl)5μl に
加える。37℃で90分間インキュベートした後、5M
 NaCl 0.5μl およびBamHI(〜10単
位)1μl を加え、37℃でさらに90分間インキュ
ベートを続ける。次いで、得られた反応混合物をアガロ
ースゲルの電気泳動に供し、電気溶出(electro
elution)、次いでエタノール沈殿により〜5.
75kb XbaI−BamHIベクターフラグメント
を単離する。
【0059】当業界周知の方法によってアプライド・バ
イオシステムズ380B型合成装置を使用し、以下に記
載のDNA配列を合成した。ブラウン(Brown)ら
のMethods in Enzymology 68
:109(1979)の操作法によって、この配列をオ
リゴヌクレオチドに分離した。このDNA配列は、Aが
Met−Ala−Tyrであり、BがLysであり、C
がThrであり、DがLysであり、EがLeuであり
、Xが「化44」:
【化44】 で示される、本発明の好ましいポリペプチドをコードし
ている:
【化45】
【0060】次に、このコード化配列を含有するDNA
を上記の操作により構築したXbaI−BamHIベク
ターフラグメントと混合してそれらを連結する。次いで
、この連結混合物を既述のようにしてE.coli K
12 RV308に導入する。テトラサイクリン耐性の
形質転換体のプラスミドDNAを制限酵素消化により分
析し、このプラスミドがpHS451であることを確認
した。
【0061】実施例2 E.coli −産生GRF同族体の精製A.GRF同
族体のE.coli における発現E.coli K1
2 RV308/pHS451を5μg/ml テトラ
サイクリンを含有するTYブロス中で、細胞が半−対数
増殖期に達成するまで32℃で発育させる。この混合物
の温度を42℃に上昇させ、インキュベートを約3時間
さらに続行した。GRF同族体を発現するようにプラス
ミドpHS451上に配置されたλpLプロモーターの
cI857温度−感受性リプレッサーを、42℃におい
て不活化させ、それによりGRF同族体を発現させる。
【0062】B.GRF同族体を含有する顆粒体の単離
GRF同族体を含有する顆粒体を単離する。最初に、全
細胞を遠心し、次いで10℃において水に再懸濁する。 得られた細胞のスラリーをGaulinホモジナイザー
を用いて8000psigでホモジナイズする。次いで
、ホモジナイズしたスラリーを水に希釈して10分間撹
拌した後、10%水酸化ナトリウムを用いてpH8.4
−8.6に調節する。次いで、その混合物を遠心する。 得られた固形物はGRF同族体を含有する顆粒体であり
、それを以後使用するまで−70℃で凍結しておく。
【0063】C.GRF同族体の最終的精製実施例2B
で調製した顆粒体を2−5℃で解凍する。その顆粒体に
10容量の0.05N 酢酸−7M 尿素を加えて可溶
化し、次いで5−8分間ホモジナイズする。次いで、1
0%塩酸を加えてそのpHを2.5−2.6に調節する
。得られた混合物を2−5℃で12−15時間撹拌する
。Dicalite Speedex濾過助剤[Gre
fco,トランス,CA]で覆ったSparklerフ
ィルターで濾過することにより、溶液を清澄化する。こ
の溶液を酢酸−尿素溶液で希釈することにより、溶液の
導電率を4000μオーム以下にまで減少させる。
【0064】SセファロースR[ファルマシア,NJ 
 08854,ピスカッタウェイ,センテンニアル・ア
ベニュー800番]樹脂を使用し、陽イオン交換カラム
を調製する。このカラムは材料50g当たり樹脂1リッ
トルを含有している。材料を流速0.1リットル/cm
2/時でカラムに加え、2カラム容量の酢酸−尿素溶液
中、0.1M 塩化ナトリウムで洗浄する。酢酸−尿素
溶液中、0.25M から1.6M 塩化ナトリウムの
線状グラジエント(それぞれを3カラム容量使用する)
を用いて、0.1カラム容量の画分を採取しつつ、GR
F同族体を溶出させる。GRF同族体を含有する画分は
導電率、0.D.276、HPLCおよびポリアクリル
アミドゲル電気泳動によって同定する。次いで、得られ
た画分をプールする。
【0065】このプールした画分に等量の酢酸−尿素溶
液を加える。次に、この材料を、1リットルの樹脂当た
り50gのタンパク質の能力をもつようにサイズ化され
た、酢酸−尿素中のSセファロースR樹脂を含有するカ
ラムに適用する。流速は0.02リットル/cm2/時
である。酢酸−尿素中、0.25M から1.2M 塩
化ナトリウムの線状グラジエントによって、GRF同族
体の画分を溶出する。0.1カラム容量の画分を採取す
る。得られた画分を上記のようにして分析し、GRF同
族体を含有する画分をプールする。このプールした画分
の5倍容量のカラム量を用いてセファデックスRG−1
5[ファルマシア]カラムを0.02M グリシン(p
H2.5)中で調製する。O.D.276のピークを含
有する画分を単離する。
【0066】SP20SS樹脂[Sephabeads
,ミツビシ・ケミカル,東京]を10%アセトニトリル
−0.02M グリシン(pH2.5)中に含有するカ
ラムを調製する。プールしたGRF同族体−含有溶液を
、アセトニトリル中10%とし、それを流速1.5−2
カラム容量/時でカラムに加える。そのカラムを2容量
のアセトニトリル−グリシン緩衝液で洗浄する。10%
アセトニトリル−0.02M グリシン3カラム容量を
50%アセトニトリル−0.02M グリシン3カラム
容量と混合することによって生成させるグラジエントに
よってGRF同族体を溶出させる。0.1カラム容量の
画分を採取し、GRF同族体について検定する。次いで
、GRF同族体を含有する材料を、0.25M 酢酸で
平衡化しておいたセファデックスRG15カラムのクロ
マトグラフィーにかける。次いで、O.D.276のピ
ーク部分を単離し、使用するまで凍結乾燥しておく。
【0067】実施例3 GRF同族体のジヒドロキシプロピル化アカルヤ(Ac
harya)およびマニューラ(Manjula)のB
iochemistry 26:3524(1987)
の操作法に実質的にしたがって、実施例2により調製し
たGRF同族体を水素化シアノホウ素ナトリウムの存在
下グリセロアルデヒドで処理することにより、ジヒドロ
キシプロピル化する。実施例2で調製した同族体5gを
室温で撹拌下に、0.1%トリフルオロ酢酸[Pier
ce,ロックフォード,IL]中25%1−プロパノー
ル60ml に溶解する。5N水酸化ナトリウム〜1.
7ml を用いてそのpHを8に調節する。これに、D
L−グリセロアルデヒド[シグマ・ケミカル,Co.,
P.O.ボックス14508,セントルイス,MO63
178]0.92g、および水素化シアノホウ素ナトリ
ウム[アルドリッチ、ミルウォーキー、WI]0.85
gを加える。得られた混合物を室温で1時間撹拌する。 9×65cmセファデックスRG−10[ファルマシア
]カラムを水中にパックする。次いで、GRF化合物を
含有する材料をカラムに加え、25%プロパノール10
ml でカラムを洗浄する。このカラムを水約1500
ml で溶出する。画分24ml を採取し、同時に2
80nmのUV蛍光をモニターする。15番目の画分を
採取した後、溶出緩衝液を水から10%酢酸に変動させ
る。ピーク画分をプールし、凍結乾燥する。
【0068】実施例4 仔ヒツジにおけるGRF同族体およびそのアルキル化誘
導体の検定 体重約65kgの仔ヒツジ12匹それぞれの右肩のうし
ろに皮下カニューレを、および血液採取用の頚静脈カニ
ューレを左側に各々固定した。Infu−CheckT
M[IVACコーポレーション,サンジェゴ,CA,9
2121−1579,P.O.ボックス85335]ポ
ンプによって、注入物(infusate)を皮下カニ
ューレを介して速度2.0ml/時で投与した。注入時
間は120時間であった。本発明のペプチドを0.01
M H3PO45ml に溶解し、0.1%ヒツジ血清
アルブミンおよび50μg/ml ポリミキシンBを含
有するNaH2PO4緩衝液1805ml に希釈する
。注入物は20.8μg/ml のペプチドを含有して
いた。投与量は1.0mg同族体/ヒツジ/日であった
。2つの処置群に分けた。1つの処置群は最も好ましい
本発明化合物[AがAla、BがLys、CがThr、
DがLys、EがLeu、Xが「化46」:
【化46】 で示される化合物]で処置した。この化合物は以下の表
1ではAla0と命名している。第2の処置群は、遊離
アミノ基が2,3−ジヒドロキシプロピルでモノアルキ
ル化されている以外は上記と同じ化合物で処置した。こ
の化合物は以下の表1ではDHP Ala0と命名して
いる。
【0069】処置を開始する24時間前から始めて全処
置期間中にわたり、頚静脈カニューレを介して1日4回
仔ヒツジから採血し、処置後24時間で終了させた。供
給する1.5時間前および供給後1.5時間のそれぞれ
で血液試料を採取した。得られた血清試料を成長ホルモ
ンの放出に関して検定する。仔ヒツジには毎日0700
および1500時に高エネルギーの食糧400gを与え
た。以下の表に示した結果は、本発明の化合物が成長ホ
ルモン放出活性を有していることを示している。先の実
施例で製造される本発明の好ましい化合物によっては、
表1に示す結果が得られた。本発明の他の化合物の結果
もその後の表に示している。
【表1】
【0070】以下の表には、本発明の種々のGRF同族
体を仔ヒツジに使用した成長ホルモン放出検定の結果を
示している。これら本発明の同族体は米国特許第4,6
17,149号に記載の固相合成法によって製造した。 これらの同族体は、表中に記載しているように種々のア
ミノ酸が置換され、伸長しているウシGRFである。
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
【表5】
【0075】
【表6】
【0076】
【表7】
【0077】
【表8】
【0078】実施例5 米国特許第4,617,149号に記載の固相合成法に
よって種々のbGRFペプチド同族体を合成した。ハイ
マン(Heiman)らのEndocrinol.11
6:410(1985)の方法によって、本発明化合物
をラットの下垂体細胞において検定した。これらの同族
体は以下に記載の置換を有するヒト成長ホルモン放出因
子の最初の29個のアミノ酸配列を基礎としている。
【0079】
【表9】
【0080】実施例6 1位にデスNH2−Tyrを有するGRF同族体の製造
「化47」:
【化47】 で示されるGRF同族体を以下に記載のようにして製造
した。アミノ末端の2位にアラニンを有する中間生成物
を組換え法により製造するに当たり、この中間生成物を
コードしている以下のDNA配列を合成すること以外は
実施例1および2の教示に従った:
【化48】
【0081】この中間生成物18mg(2μmol)を
室温において撹拌下に0.2M トリス−HCl pH
7.8/20%CH3CN2ml 中に懸濁した。CH
3CN400μl をさらに加えた。若干の混濁が残っ
た。スルホスクシンイミジル−3−(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート[PierceChem.Co
.,P.O.ボックス117,ロックフォード,IL 
61105]約10mg(27.3μmol)を加え、
得られた反応物を室温で撹拌した。30分後、20μl
 を取り出し、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を
用いて400μl に希釈し、分析および基質との比較
のために、ファルマシアPep RPCHR5/5(0
.5mm×5cm)に29μl (0.37mg/ml
)を注入した。
【0082】1時間後、得られた反応混合物に氷酢酸3
−4滴を滴加して酸性とし、2.5×28cmセファデ
ックスG−10カラムに適用して10%酢酸で溶出した
。 画分8ml を採取しつつ、波長280nmにおいてモ
ニターした。画分7−9をまとめ、凍結し、凍結乾燥し
、12mgを得た。得られた生成物を0.1%TFA1
mlに溶解し、次いで0.1ml 試料を10バイアル
中で凍結乾燥した。それらの試料を0.1N 酢酸中に
溶解して1μg/μl とし、実施例5に記載のように
して検定した。その化合物は0.49nM の活性を示
した。
【図面の簡単な説明】
【図1】  プラスミドpHS190の制限部位および
機能地図である。
【図2】  プラスミドpHS451の制限部位および
機能地図である。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  「化1」: 【化1】 [式中、AはMet、Met−Tyr、Met−Ala
    −Tyr、Met−Arg−Tyr、Met−Asp−
    Tyr、Met−Gly−Tyr、Met−Leu−T
    yr、Met−Pro−Tyr、Met−Ser−Ty
    r、Met−Ala−Ala−Tyr、Met−Arg
    −Pro−Tyr、Met−Asp−Pro−Tyr、
    Met−Gly−Pro−Tyr、Met−Phe−P
    ro−Tyr、Met−Pro−Pro−Tyr、また
    はMet−Ser−Pro−Tyr、RはAsnまたは
    Ser、BはArgまたはLys、CはGly、Ala
    、Leu、Val、Ile、またはThr、DはArg
    またはLys、EはMet、Val、Leu、またはS
    er、Xは大腸菌において高レベルの発現が行われるよ
    うに十分に長いアミノ酸の鎖である。ただし、遊離アミ
    ノ基を有する1つまたはそれ以上のアミノ酸が化学的に
    修飾されていてもよい。]で示される、大腸菌において
    高レベルで発現され得るポリペプチド化合物、およびそ
    の製薬的に許容され得る無毒性の酸付加塩またはカルボ
    ン酸塩。
  2. 【請求項2】  遊離アミノ基を有するアミノ酸の少な
    くとも1つがそのアミノ基の部位において、1つまたは
    それ以上のヒドロキシ基によって置換されていることあ
    るC1−C6直鎖状または分枝鎖状アルキル基によって
    置換されている、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】  「化2」: 【化2】 Asn−Arg−X[式中、AはMet、デスNH2−
    Tyr、Ala−Tyr、Gln−Tyr、Gly−T
    yr、His−Tyr、Met−Tyr、Phe−Ty
    r、Pro−Tyr、Ser−Tyr、Ala−Ala
    −Tyr、Arg−Ala−Tyr、Asp−Ala−
    Tyr、Phe−Ala−Tyr、Pro−Ala−T
    yr、Pro−Pro−Tyr、Met−Ala−Ty
    r、Met−Arg−Tyr、Met−Asp−Tyr
    、Met−Leu−Tyr、Met−Pro−Tyr、
    Met−Ser−Tyr、Met−Ala−Ala−T
    yr、Met−Arg−Pro−Tyr、Met−As
    p−Pro−Tyr、Met−Gly−Pro−Tyr
    、Met−Phe−Pro−Tyr、またはMet−S
    er−Pro−Tyr、BはArgまたはLys、Cは
    Gly、Ala、Leu、Val、Ile、またはTh
    r、DはArgまたはLys、EはMet、Val、L
    eu、またはSer、Xはアミノ酸30個よりも長いア
    ミノ酸の鎖である。ただし、遊離アミノ基を有する1つ
    またはそれ以上のアミノ酸は化学的に修飾されていても
    よい。]で示される化合物、およびその製薬的に許容さ
    れ得る無毒性の酸付加塩またはカルボン酸塩。
  4. 【請求項4】  遊離アミノ基を有するアミノ酸の少な
    くとも1つがそのアミノ基の部位において、1つまたは
    それ以上のヒドロキシ基によって置換されていることあ
    るC1−C6直鎖状または分枝鎖状アルキル基によって
    置換されている、請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】  「化3」: 【化3】 Asn−Arg−X[式中、AはMet、デスNH2−
    Tyr、Ala−Tyr、Gln−Tyr、Gly−T
    yr、His−Tyr、Met−Tyr、Phe−Ty
    r、Pro−Tyr、Ser−Tyr、Ala−Ala
    −Tyr、Arg−Ala−Tyr、Asp−Ala−
    Tyr、Phe−Ala−Tyr、Pro−Ala−T
    yr、Pro−Pro−Tyr、Met−Ala−Ty
    r、Met−Arg−Tyr、Met−Asp−Tyr
    、Met−Leu−Tyr、Met−Pro−Tyr、
    Met−Ser−Tyr、Met−Ala−Ala−T
    yr、Met−Arg−Pro−Tyr、Met−As
    p−Pro−Tyr、Met−Gly−Pro−Tyr
    、Met−Phe−Pro−Tyr、またはMet−S
    er−Pro−Tyr、BはArgまたはLys、Cは
    Gly、Ala、Leu、Val、Ile、またはTh
    r、DはArgまたはLys、EはMet、Val、L
    eu、またはSer、XはNH2、または1−30個の
    アミノ酸の鎖である。ただし、遊離アミノ基を有する1
    つまたはそれ以上のアミノ酸は化学的に修飾されていて
    もよい。]で示される化合物、およびその製薬的に許容
    され得る無毒性の酸付加塩またはカルボン酸塩。
  6. 【請求項6】  遊離アミノ基を有するアミノ酸の少な
    くとも1つがそのアミノ基の部位において、1つまたは
    それ以上のヒドロキシ基によって置換されていることあ
    るC1−C6直鎖状または分枝鎖状アルキル基によって
    置換されている、請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】  「化4」: 【化4】 で示される請求項3に記載の化合物。
  8. 【請求項8】  「化5」: 【化5】 で示される請求項3に記載の化合物。
  9. 【請求項9】  「化6」: 【化6】 で示される請求項3に記載の化合物。
  10. 【請求項10】  「化7」: 【化7】 で示される請求項3に記載の化合物。
  11. 【請求項11】  「化8」: 【化8】 で示される請求項1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】  「化9」: 【化9】 で示される請求項1に記載の化合物。
  13. 【請求項13】  「化10」: 【化10】 で示される請求項3に記載の化合物。
  14. 【請求項14】  「化11」: 【化11】 で示される請求項3に記載の化合物。
  15. 【請求項15】  活性成分として「化12」:【化1
    2】 [式中、AはデスNH2−Tyr、Ala−Tyr、G
    ln−Tyr、Gly−Tyr、His−Tyr、Me
    t−Tyr、Phe−Tyr、Pro−Tyr、Ser
    −Tyr、Ala−Ala−Tyr、Arg−Ala−
    Tyr、Asp−Ala−Tyr、Phe−Ala−T
    yr、Pro−Ala−Tyr、Pro−Pro−Ty
    r、Met−Ala−Tyr、Met−Arg−Tyr
    、Met−Asp−Tyr、Met−Leu−Tyr、
    Met−Pro−Tyr、Met−Ser−Tyr、M
    et−Ala−Ala−Tyr、Met−Arg−Pr
    o−Tyr、Met−Asp−Pro−Tyr、Met
    −Gly−Pro−Tyr、Met−Phe−Pro−
    Tyr、またはMet−Ser−Pro−Tyr、Bは
    ArgまたはLys、CはGly、Ala、Leu、V
    al、Ile、またはThr、DはArgまたはLys
    、EはMet、Val、Leu、またはSer、XはN
    H2、または1またはそれ以上のアミノ酸である。ただ
    し、遊離アミノ基を有する1つまたはそれ以上のアミノ
    酸は化学的に修飾されていてもよい。]で示されるポリ
    ペプチド化合物またはその製薬的に許容され得る酸もし
    くはカルボン酸付加塩を、製薬的に許容され得る固状ま
    たは液状担体と共に含有する医薬組成物。
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