JPH04304803A - 農用トラクターにおける作業機油圧作動装置の故障診断方法 - Google Patents

農用トラクターにおける作業機油圧作動装置の故障診断方法

Info

Publication number
JPH04304803A
JPH04304803A JP3122016A JP12201691A JPH04304803A JP H04304803 A JPH04304803 A JP H04304803A JP 3122016 A JP3122016 A JP 3122016A JP 12201691 A JP12201691 A JP 12201691A JP H04304803 A JPH04304803 A JP H04304803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
mode
various sensors
failure
diagnosis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3122016A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Nasu
且良 那須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyosha Co Ltd
Original Assignee
Toyosha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyosha Co Ltd filed Critical Toyosha Co Ltd
Priority to JP3122016A priority Critical patent/JPH04304803A/ja
Publication of JPH04304803A publication Critical patent/JPH04304803A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Safety Devices And Accessories For Harvesting Machines (AREA)
  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農用トラクターにおける
作業機油圧作動装置の故障診断方法に係り、殊更マイク
ロコンピユーターによってプログラム制御される作業機
油圧作動装置の各種センサーや、そのセンサーの検知信
号に基き作動するアクチユエーターなどの故障を、その
トラクターの実作業に先立って、試験的に慣らし運転し
乍ら効率良く自己診断できるように工夫したものである
【0002】
【従来の技術】この種農用トラクターにおける作業機油
圧作動装置の故障診断方法としては、既に特開昭62−
272901号や同63−90779号、同63−21
1406号、同63−289467号などが公知である
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知発
明は何れも実作業に供して、その故障をオペレーターが
発見した時に、その故障個所を言わば爾後的に判別する
ための方法であり、農作業機の製品出荷時や修理完了時
、圃場へ出発する走行開始時などのような実作業に供す
る前の時点において、その故障を予知する方法ではない
。そのため、実作業での安全性について保証がなく、そ
の故障の診断に当っても実作業を中断しなければならず
、作業性を阻害する。
【0004】又、その故障を診断するための操作も著し
く煩雑である。つまり、本発明に最も近似する上記特開
昭62−272901号を例に挙げて言えば、その公知
発明の場合、仮令各種センサー毎にテスター端子を付け
替え接続する必要性や、専用のチエツカーを設ける必要
性がないとしても、その故障診断の操作上、動作チエツ
ク用表示装置(25)の接続コネクター(25c)を、
特定出力端子(22A)のコネクターに接続する一方、
制御装置(18)から派出するチエツク用コネクター(
29)に対しても、ワニ口クリツプ(27)付きのチエ
ツクモード切換え具(28)を接続しなければならず、
未だ人為的な操作数が多いので、長時間を要すると共に
、診断結果の信頼性にも差を生じやすい。
【0005】しかも、その公知発明は制御装置(18)
をチエツクモードに切換えて、各種センサー(10)を
人為的に作動させ、そのセンサー(10)毎の出力信号
を個別的に調べる方法であり、実作業と同様な一連の作
動を試運転式に営なませて、上記出力信号を複合的・総
合的に検査するものではない。
【0006】そのため、例えばアクチユエーター(4)
(8)の制御用電磁バルブ(19)(20)(21)が
、その作動油(トランスミツシヨンオイル)に混入の微
細な切り粉やその他の不純物(通称−コンタミ)に起因
して、初期トラブルを発生する事故までも予知すること
が不可能である。
【0007】このような故障原因とその発生個所は、実
作業での一連動作を予行演習的に行なわせるべく、一定
サイクルだけ反復的に慣らし運転することにより、初め
て判別することができるものと言わねばならない。蓋し
、運転しなければ作動油が流動せず、従ってフイルター
によるコンタミの濾過・清浄作用を受けることができな
いからである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を目的としており、そのための構成上作業機の吊
持高さや対機体姿勢、トラクター機体の傾斜姿勢などを
検知する各種センサーを設け、そのセンサーからの検知
信号を入力とする制御部の出力信号により、そのセンサ
ーと対応するアクチユエーターの制御用電磁バルブを作
動させて、上記作業機を自動制御する農用トラクターの
作業機油圧作動装置において、上記制御部の出力回線に
、各種センサーと対応するモニターを接続する一方、同
じく制御部の入力回線に、実作業用の通常制御モードと
故障診断用の制御モードとを切換えるモード変換スイツ
チと、そのスイツチの操作により故障診断用制御モード
へ切換えた状態のもとで、上記油圧作動装置を一定サイ
クルだけ反復的に自動慣らし運転させる運転スイツチと
を接続して、そのスイツチの操作による自動慣らし運転
中に、上記センサーの断線や電磁バルブの故障をモニタ
ーによって表示することを主な特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の上記構成によれば、図7のフローチヤ
ートから明白なように、オペレーターがモード変換スイ
ツチを操作して、故障診断用の制御モードに切換えると
共に、別な運転スイツチを操作して、作業機油圧作動装
置の全体を一定サイクルだけ自動慣らし運転することに
より、オペレートユニツト(マイクロコンピユーターに
よる制御部)の入力手段である各種センサーやその目標
設定器の断線を初め、同じく出力手段のアクチユエータ
ーである油圧シリンダー並びにリフトシリンダーの故障
を複合的・総合的に言わば自己診断することができ、そ
の故障個所をモニターによって検知し得るのである。
【0010】又、故障診断用の制御プログラムに従った
油圧作動装置の自動慣らし運転により、上記入力手段と
出力手段の故障を診断する方法であるため、その診断上
オペレーターにとって多大の時間と労力を要さず、しか
も実作業に供する前の時点において、故障を確実に予知
することができ、その実作業上の安全性と出荷製品の信
頼性も著しく昂め得ることとなる。
【0011】更に、やはり一定サイクルの自動慣らし運
転によって、油圧作動装置の故障診断を行なうものであ
るから、その入力手段に係る各種センサーの断線のみな
らず、出力手段のアクチユエーター制御用電磁バルブが
、その作動油に混入の切り粉やその他の不純物(通称−
コンタミ)に起因して、初期トラブルを発生するような
事態も効果的に予防できるのである。
【0012】この点、農用トラクターの場合上記電磁バ
ルブの作動油として、トランスミツシヨンケース内に貯
溜の所謂トランスミツシヨンオイルが使用され、又その
トランスミツシヨンケースには各種伝動軸の取付け孔が
切削加工されるが、その切り屑やギヤ類の摺擦粉、その
他の微細な不純物は目視できず、これが上記電磁バルブ
の初期トラブルを誘発することになる。本発明によれば
、油圧作動装置の自動慣らし運転によって、このような
心配も予防できるわけである。
【0013】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の詳細を説明する
と、図1、2は農用トラクターに対する各種センサーの
設置状況を、又図3はその作業機油圧作動装置の制御回
路を各々示しており、(10)はトラクター機体、(1
1)はその後部に3点リンク機構(12)を介して吊持
された耕耘ロータリー作業機、(13)は機体(10)
のトランスミツシヨンケース上に搭載された作業機昇降
用の油圧シリンダー、(14)はその油圧シリンダー(
13)に対応する制御用の電磁バルブであって、これに
対する作動油(トランスミツシヨンオイル)の給排制御
により、左右一対のリフトアーム(15)を回動作用す
る。
【0014】(16)はそのリフトアーム(15)の回
動軸線上に付属一体化されたポジシヨンセンサーであっ
て、回動型のポテンシヨメーターなどから成り、機体(
10)に対する作業機(11)の設置高さを検知し、そ
の検知信号をマイクロコンピユーターによる制御部(1
7)(以下、オペレートユニツトと言う。)へ入力する
。そして、そのオペレートユニツト(17)からの出力
信号により、そのアクチユエーターとしての上記油圧シ
リンダー(13)を制御し、作業機(11)をポジシヨ
ンコントロールレバー(ボリユーム式のポジシヨン設定
器)(18)による予じめの目標設定値まで昇降作動さ
せ得るようになっている。
【0015】又、(19)は作業機(11)に付属する
接地カバー、(20)はその接地カバー(19)の動き
に応じて耕起深さを検知するデプスセンサーであり、そ
の検知信号を入力とするオペレートユニツト(17)の
出力信号によっても、上記油圧シリンダー(13)の作
動が制御され、リフトアーム(15)の回動作用を介し
て、作業機(11)の吊持高さが、そのボリユーム式の
デプス設定器(21)による目標設定値に保持されるよ
うになっている。
【0016】(22)は上記リフトアーム(15)と作
業機(11)の支持フレーム(23)とを枢支連結する
左右一対のリフトロツドであるが、その何れか一方はロ
ーリング用のリフトシリンダー(24)として具体化さ
れている。(25)はそのリフトシリンダー(24)の
伸縮制御用電磁バルブ、(26)は同じくリフトシリン
ダー(24)に付属一体化されたローリングセンサーで
あって、ストローク型のポテンシヨメーターなどから成
り、リフトロツド(22)に対するリフトシリンダー(
24)の作用長さを検知し、その検知信号をオペレート
ユニツト(17)へ入力する。
【0017】更に、(27)は機体(10)の上面中央
部に設置された傾斜センサーであって、水平基準線に対
する機体(10)の傾斜角度を検知し、その検知信号を
同じくオペレートユニツト(17)へ入力する。そして
、そのオペレートユニツト(17)からの出力信号によ
り、上記リフトシリンダー(24)を伸縮作動させて、
機体(10)と作業機(11)とをボリユーム式のロー
リング設定器(28)による予じめの目標設定値まで、
相対的な傾斜姿勢に保つか、又は機体(10)と平行な
姿勢状態に制御し得るようになっている。
【0018】つまり、図3、4から明白なように、オペ
レートユニツト(17)の入力回線には各種センサー(
16)(20)(26)(27)と、その目標設定器(
18)(21)(28)とが接続されている一方、同じ
く出力回線にはポジシヨンセンサー(16)並びにデプ
スセンサー(20)に対応するアクチユエーターとして
の油圧シリンダー(13)と、ローリングセンサー(2
6)並びに傾斜センサー(27)に対応するアクチユエ
ーターとしてのリフトシリンダー(24)とが接続され
ているわけであり、その各種センサー(16)(20)
(26)(27)からの検知信号に基いて、両シリンダ
ー(13)(24)に制御信号を出力するマイクロコン
ピユーターによる制御が行なわれ、一定のプログラムに
従って作業機(11)を油圧作動させるようになってい
るが、これはその作業機(11)を実作業に供する言わ
ば通常制御モードに相当し、冒頭に述べた公知発明と基
本的に異ならない。
【0019】本発明はこのような作業機(11)の油圧
作動装置を対象として、そのオペレートユニツト(17
)の入力手段である上記各種センサー(16)(20)
(26)(27)や目標設定器(18)(21)(28
)を初め、同じく出力手段の上記両シリンダー(13)
(24)における就中制御用電磁バルブ(14)(25
)の故障を、その故障診断用制御プログラムに従った一
定サイクルの自動慣らし運転によって、複合的・総合的
に自己診断しようとするものである。
【0020】そのために、図4〜7から明白な通り、オ
ペレートユニツト(17)の入力回線には上記実作業用
の通常制御プログラムモードから故障診断用の制御プロ
グラムモードへ、又その逆へ切換えるモード変換スイツ
チ(29)と、そのスイツチ(29)により故障診断用
制御モードへ切換えられた状態のもとで、更に上記入力
手段の各種センサー(16)(20)(26)(27)
や目標設定器(18)(21)(28)における出力範
囲の診断と、出力手段である両電磁バルブ(14)(2
5)の作動診断とを選択する診断対象選択スイツチ(3
0)とが接続されている。
【0021】そのモード変換スイツチ(29)は図5、
6から示唆されるように、オペレートユニツト(17)
から派出するボリユーム式のトリマーとして、又診断対
象選択スイツチ(30)は同じく上下方向への起伏操作
式ワンタツチレバーとして各々具体化されており、何れ
もオペレートユニツト(17)の外部から人為的に操作
されるようになっている。つまり、そのモード変換スイ
ツチ(29)や診断対象選択スイツチ(30)が、上記
デプス設定器(21)やローリング設定器(28)と相
俟って、オペレートユニツト(17)の操作部を形作っ
ているわけである。
【0022】その場合、診断対象選択スイツチ(30)
のレバー操作によって、上記入力手段と出力手段との診
断対象を選択するように定めた所以は、これを仮りに選
択せず一括して診断するとすれば、その出力手段である
両電磁バルブ(14)(25)の作動と、入力手段であ
る各種センサー(16)(20)(26)(27)や目
標設定器(18)(21)(28)の断線は、これらを
支障なく診断できると雖も、その各種センサー(16)
(20)(26)(27)や目標設定器(18)(21
)(28)の出力範囲は、その精密な電圧調整などを要
する関係上、これを正確に診断し難いからである。
【0023】又、(31)は同じくオペレートユニツト
(17)の操作部を形作るべく、そのユニツト(17)
の入力回線に接続された運転スイツチであって、回転式
のロータリースイツチから成り、上記診断対象選択スイ
ツチ(30)のレバー操作により、出力手段である両電
磁バルブ(14)(25)の診断を行なうものとして選
択された状態のもとで、更にその電磁バルブ(14)(
25)を自動運転式に作動させるか、又はその作動をオ
ペレーターの希望により停止させるか択一操作し得るよ
うになっている。
【0024】更に、図2〜4の符号(32)は手動運転
スイツチであって、各種センサー(16)(20)(2
6)(27)や目標設定器(18)(21)(28)の
出力範囲を診断するに当り、その出力手段の電磁バルブ
(14)(25)を一定サイクルの反復的な自動運転式
ではなく、言わば手動運転式に作動させるべく切換え作
用する。
【0025】この点、図ではあくまでも機能を明確化す
る説明の便宜上、手動運転スイツチ(32)と名付けて
、これを上記自動運転スイツチ(31)から区別してい
るが、実際にはその自動運転スイツチ(31)が回転式
のロータリースイツチから成るため、その回転操作位置
の選択次第によって、上記電磁バルブ(14)(25)
の作動が自動運転から手動運転へ、又その逆に切換わる
こととなり、その手動運転の操作状態において、各種セ
ンサー(16)(20)(26)(27)や目標設定器
(18)(21)(28)の出力範囲を、別個独立に診
断することができるようになっている。
【0026】(33)(34)(35)(36)は上記
入力手段の各種センサー(16)(20)(26)(2
7)と対応する各種モニターであって、オペレートユニ
ツト(17)の出力回線に接続されている。その入力手
段の故障を表示して、その故障個所を判別できるように
なっているのである。尚、(37)は定格12Vの電源
を示している。
【0027】図7は本発明によって実行される処理手順
のフローチヤートを示しており、先づ電源が投入される
と、実作業用の通常制御プログラムモードか、又は故障
診断用制御プログラムモードかの判断が行なわれる。そ
の判断は、具体的にはモード変換スイツチ(29)の回
動操作方向によって決定され、例えばその右廻りに操作
されている場合に、故障診断用の制御プログラムが実行
されることとなる。
【0028】そのモード変換スイツチ(29)による故
障診断モードへの切換え状態において、次に入力手段で
ある各種センサー(16)(20)(26)(27)や
目標設定器(18)(21)(28)を診断するか、又
は出力手段の電磁バルブ(14)(25)を診断するか
の判断が行なわれる。これは、診断対象選択スイツチ(
30)が上げ方向にレバー操作されているか、逆に下げ
方向へレバー操作されているかによって決まり、例えば
その下げ方向へ操作されている場合には、上記入力手段
の出力範囲が診断されることとなる。
【0029】つまり、診断対象選択スイツチ(30)が
下げ方向へ操作された状態のもとで、上記手動運転スイ
ツチ(32)の操作により電磁バルブ(14)(25)
が手動運転式に作動され、その過程において各種センサ
ー(16)(20)(26)(27)や目標設定器(1
8)(21)(28)の出力範囲につき、万一故障があ
ると、その故障個所が対応するモニター(33)(34
)(35)(36)の点滅によって表示されるのである
【0030】他方、上記診断対象選択スイツチ(30)
が上げ方向へ操作されている場合には、上記出力手段の
診断が行なわれることになるが、その際油圧作動装置の
自動慣らし運転を開始するか否かが判断される。このこ
とは、運転スイツチ(31)が自動運転に切換えられて
いるか否かによって決まり、その自動運転に切換え操作
されている場合には、出力手段の自動診断ルーチンが一
定サイクルだけ反復的に実行されることとなる。
【0031】即ち、上記入力手段の各種センサー(16
)(20)(26)(27)や目標設定器(18)(2
1)(28)に対応するモニター(33)(34)(3
5)(36)が、一旦全部点灯された上、引続き油圧シ
リンダー(13)によるリフトアーム(15)の昇降作
動と、リフトシリンダー(24)の伸縮作動並びに機体
(10)に対して平行となる作動とが順次行なわれ、こ
のような一連の動作を終了する毎に、その回数をカウン
トして、これを例えば合計180回だけ反復的に実行す
るのであり、その過程において故障がある時には、その
個所をモニター(33)(34)(35)(36)の点
滅によって表示すると共に、作動を非常停止するように
なっている。
【0032】作業機(11)の油圧作動装置を故障診断
用制御プログラムに従って、一定サイクルだけ試験的に
自動慣らし運転することにより、その両シリンダー(1
3)(24)の制御用電磁バルブ(14)(25)を診
断するわけであり、その過程では各種センサー(16)
(20)(26)(27)や目標設定器(18)(21
)(28)の断線も、併せて自動的に診断されることと
なる。因みに、実際上180回と言えば、約40分に相
当する。
【0033】この点、図示の自動診断ルーチンでは油圧
シリンダー(13)によるリフトアーム(15)の昇降
作動を、リフトシリンダー(24)の伸縮作動よりも先
行的に営なませているが、その後行的に行なわせても良
く、又リフトシリンダー(24)を伸縮させるに当って
、その最縮作動を最伸作動よりも先に行なわせているが
、これも逆に作動させることができ、要するに作動の順
序は問わない。
【0034】上記の診断方法によれば、オペレーターに
とっては上記モード変換スイツチ(29)や診断対象選
択スイツチ(30)並びに運転スイツチ(31)を、予
じめ人為的に切換え操作しておくだけで足り、その後は
モニター(33)(34)(35)(36)による故障
個所の表示を受けて、すべての作動が停止されない限り
、何等の操作も加える必要がなく、その診断上身体を長
時間に亘って拘束されない。著しく高能率に油圧作動装
置の全体を自己診断できるわけである。
【0035】又、上記一連の動作を一定サイクルだけ反
復するようになっているので、その自動慣らし運転中に
は機体(10)のトランスミツシヨンケース内において
作動油が積極的に流動し、フイルターによるコンタミの
濾過・清浄作用が行なわれるため、そのコンタミに起因
する上記電磁バルブ(14)(25)の初期トラブルも
、効果的に防止される結果となり、その故障がコンタミ
に起因することも判別できるのである。
【0036】そして、上記一定サイクルだけ慣らし運転
するも、故障のない場合にはモニター(33)(34)
(35)(36)がすべて点滅され、上記作動もすべて
停止されることになる。もっとも、上記運転スイツチ(
31)を切ることにより、オペレーターの希望に応じて
、上記作動を一時停止することも可能である。その際に
はモニター(33)(34)(35)(36)がすべて
消灯されること、図7のフローチヤートから明白な通り
である。
【0037】尚、上記診断対象選択スイツチ(30)が
下げ方向へ操作された場合には、モード変換スイツチ(
29)が故障診断モードに切換えられていても、油圧作
動装置は自動運転されず、その停止状態において入力手
段である各種センサー(16)(20)(26)(27
)と目標設定器(18)(21)(28)の出力範囲を
、電気的に診断することができる。
【0038】つまり、故障診断プログラムの手動ルーチ
ンを実行すべく、すべての目標設定器(18)(21)
(28)を操作手によって動かし、又手動運転スイツチ
(32)の操作によって各種センサー(16)(20)
(26)(27)と電磁バルブ(14)(25)を動か
して、そのセンサー(16)(20)(26)(27)
や目標設定器(18)(21)(28)が何れも正常な
出力範囲内にあるか否かを検査するのである。但し、そ
の入力手段の断線については、上記自動慣らし運転によ
り併せて自己診断できること、上記した通りである。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明では作業機(11
)の吊持高さや対機体姿勢、トラクター機体(10)の
傾斜姿勢などを検知する各種センサー(16)(20)
(26)(27)を設け、そのセンサー(16)(20
)(26)(27)からの検知信号を入力とする制御部
(17)の出力信号により、そのセンサー(16)(2
0)(26)(27)と対応するアクチユエーター(1
3)(24)の制御用電磁バルブ(14)(25)を作
動させて、上記作業機(11)を自動制御する農用トラ
クターの作業機油圧作動装置において、上記制御部(1
7)の出力回線に、各種センサー(16)(20)(2
6)(27)と対応するモニター(33)(34)(3
5)(36)を接続する一方、同じく制御部(17)の
入力回線に、実作業用の通常制御モードと故障診断用の
制御モードとを切換えるモード変換スイツチ(29)と
、そのスイツチ(29)の操作により故障診断用制御モ
ードへ切換えた状態のもとで、上記油圧作動装置を一定
サイクルだけ反復的に自動慣らし運転させる運転スイツ
チ(31)とを接続して、そのスイツチ(31)の操作
による自動慣らし運転中に、上記センサー(16)(2
0)(26)(27)の断線や電磁バルブ(14)(2
5)の故障をモニター(33)(34)(35)(36
)によって表示するようになっているため、冒頭に述べ
た従来技術の課題を完全に改良できる効果がある。
【0040】即ち、この種農用トラクターの作業機油圧
作動装置では、その制御がROMに収納された制御プロ
グラムによって実行される関係上、各種センサー(16
)(20)(26)(27)や目標設定器(18)(2
1)(28)からの入力信号が、オペレートユニツト(
17)へ正常に入力されているか否か、又同じくオペレ
ートユニツト(17)から油圧シリンダー(13)とリ
フトシリンダー(24)の制御用電磁バルブ(14)(
25)に向かう出力信号が、正常に出力されているか否
かも目視することは不可能である。
【0041】更に、そのための診断方法としても、冒頭
に述べた公知発明の就中特開昭62−272901号で
は、上記入力手段と出力手段の全体を診断するにつき、
依然として煩雑な人為操作を加えなければならず、多大
の労力と時間を要する。それにもまして、農作業機の製
品出荷時や修理完了時、圃場へ出向く走行開始時などの
ような実作業に供する前の時点において、その故障を言
わば予防法的に診断することは不可能である。
【0042】この点、本発明の方法によれば、オペレー
ターがモード変換スイツチ(29)と診断対象選択スイ
ツチ(30)並びに運転スイツチ(31)を人為操作し
て、その油圧作動装置を故障診断用制御プログラムモー
ドのもとで、試験的に慣らし運転することにより、その
入力手段と出力手段とを複合的・総合的に、且つ自づと
故障診断することができるので、その診断の作業性に著
しく優れると共に、実作業に供する前の時点で故障を確
実に予知し得るのである。
【0043】従って、例えばセールスマンが店頭におい
てユーザーやデイラーと商談している一定時間中に、そ
の店頭において上記油圧作動装置の故障診断を、自動的
に完遂することができることとなり、その製品の販売上
並びに実作業上、信頼性と安全性を大いに昂め得る効果
がある。
【0044】又、上記故障診断モードのもとで一定時間
だけ慣らし運転する方法であるため、その反復的な運転
中において、各種センサー(16)(20)(26)(
27)の断線などに限らず、コンタミに起因する電磁バ
ルブ(14)(25)の初期トラブルも、効果的に検査
できる結果となり、その対策を適確に講じ得るのである
【0045】特に、請求項2の構成を採用するならば、
各種センサー(16)(20)(26)(27)とその
目標設定器(18)(21)(28)の出力範囲も、極
めて精密に診断することができるので、ますます実益大
であると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクターに対する各種センサーの設置状
態を示す概略斜面図である。
【図2】その作業機油圧作動装置の制御系統を示す全体
平面図である。
【図3】同じく制御系統を示すブロツク図である。
【図4】全体的な制御回路図である。
【図5】オペレートユニツトを抽出して示す平面図であ
る。
【図6】図5の側面図である。
【図7】故障診断上の処理手順を示すフローチヤートで
ある。
【符号の説明】
(10)・トラクター機体 (11)・耕耘ロータリー作業機 (13)・油圧シリンダー(アクチユエーター)(14
)・電磁バルブ (16)・ボジシヨンセンサー (17)・制御部(オペレートユニツト)(18)・ポ
ジシヨンコントロールレバー(ポジシヨン設定器) (20)・デプスセンサー (21)・デプス設定器 (24)・リフトシリンダー(アクチユエーター)(2
5)・電磁バルブ (26)・ローリングセンサー (27)・傾斜センサー (28)・ローリング設定器 (29)・モード変換スイツチ (30)・診断対象選択スイツチ (31)・自動運転スイツチ (32)・手動運転スイツチ (33)・モニター (34)・モニター (35)・モニター (36)・モニター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業機(11)の吊持高さや対機体姿勢、
    トラクター機体(10)の傾斜姿勢などを検知する各種
    センサー(16)(20)(26)(27)を設け、そ
    のセンサー(16)(20)(26)(27)からの検
    知信号を入力とする制御部(17)の出力信号により、
    そのセンサー(16)(20)(26)(27)と対応
    するアクチユエーター(13)(24)の制御用電磁バ
    ルブ(14)(25)を作動させて、上記作業機(11
    )を自動制御する農用トラクターの作業機油圧作動装置
    において、上記制御部(17)の出力回線に、各種セン
    サー(16)(20)(26)(27)と対応するモニ
    ター(33)(34)(35)(36)を接続する一方
    、同じく制御部(17)の入力回線に、実作業用の通常
    制御モードと故障診断用の制御モードとを切換えるモー
    ド変換スイツチ(29)と、そのスイツチ(29)の操
    作により故障診断用制御モードへ切換えた状態のもとで
    、上記油圧作動装置を一定サイクルだけ反復的に自動慣
    らし運転させる運転スイツチ(31)とを接続して、そ
    のスイツチ(31)の操作による自動慣らし運転中に、
    上記センサー(16)(20)(26)(27)の断線
    や電磁バルブ(14)(25)の故障をモニター(33
    )(34)(35)(36)によって表示することを特
    徴とする農用トラクターにおける作業機油圧作動装置の
    故障診断方法。
  2. 【請求項2】制御部(17)の入力回線に診断対象選択
    スイツチ(30)も接続して、モード変換スイツチ(2
    9)の操作により故障診断用制御モードへ切換えられた
    状態のもとで、その選択スイツチ(30)を切換え操作
    することにより、各種センサー(16)(20)(26
    )(27)とその目標設定器(18)(21)(28)
    の出力範囲を、電磁バルブ(14)(25)の故障診断
    と別個独立に診断することを特徴とする請求項1記載の
    農用トラクターにおける作業機油圧作動装置の故障診断
    方法。
JP3122016A 1991-04-02 1991-04-02 農用トラクターにおける作業機油圧作動装置の故障診断方法 Pending JPH04304803A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3122016A JPH04304803A (ja) 1991-04-02 1991-04-02 農用トラクターにおける作業機油圧作動装置の故障診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3122016A JPH04304803A (ja) 1991-04-02 1991-04-02 農用トラクターにおける作業機油圧作動装置の故障診断方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04304803A true JPH04304803A (ja) 1992-10-28

Family

ID=14825493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3122016A Pending JPH04304803A (ja) 1991-04-02 1991-04-02 農用トラクターにおける作業機油圧作動装置の故障診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04304803A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997037870A1 (fr) * 1996-04-04 1997-10-16 Komatsu Ltd. Procede de diagnostic de defaillance pour camion-benne et son dispositif
CN103759950A (zh) * 2014-01-23 2014-04-30 宁波精成车业有限公司 汽车后视镜总成检测装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997037870A1 (fr) * 1996-04-04 1997-10-16 Komatsu Ltd. Procede de diagnostic de defaillance pour camion-benne et son dispositif
US6175788B1 (en) 1996-04-04 2001-01-16 Komatsu Ltd. Failure diagnosis method for dump truck and device therefor
CN103759950A (zh) * 2014-01-23 2014-04-30 宁波精成车业有限公司 汽车后视镜总成检测装置
CN103759950B (zh) * 2014-01-23 2016-02-24 宁波精成车业有限公司 汽车后视镜总成检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4159474A (en) Depth indicating means for a tractor supported tool
KR100373585B1 (ko) 작업차를 위한 디스플레이 제어시스템
DE60031416T2 (de) Diagnose- und Steuereinheit für Kraftmaschine
AU2005201082B2 (en) Hydraulic arrangement
KR100674518B1 (ko) 고장 진단 장치
JP2015063864A (ja) ショベル、及びショベル用管理装置
JP3857361B2 (ja) 作業機械の油圧ポンプ故障診断装置
JPH04304803A (ja) 農用トラクターにおける作業機油圧作動装置の故障診断方法
JP2000204578A (ja) クレーン仕様型バックホーの作業角度制御装置
JP4486466B2 (ja) 建設機械の動作機能監視装置
JPH0611419A (ja) 車両の故障診断装置
JP2001221207A (ja) 油圧シリンダの故障診断装置
JPH07119183A (ja) 油圧作業機のモニタ装置
JP7042161B2 (ja) 作業機械
JP3487741B2 (ja) 作業機械の異常/故障診断・予知装置及び方法
US10408241B2 (en) Method of determining cycle time of an actuator and a system for determining a cycle time of a machine having an actuator
JPH06257189A (ja) 油圧作業機の表示装置
JP3330535B2 (ja) 移動農機の故障診断表示装置
CN110295643B (zh) 确定致动器的循环时间的方法和确定具有致动器的机械的循环时间的***
JPS6248305A (ja) 移動農機の異状検出装置
JP3539815B2 (ja) 建設機械の電子制御装置の故障診断表示装置
JP4002826B2 (ja) 農作業機械用のチェッカ装置
JP3998479B2 (ja) 作業車の異常検出構造
JPH02292420A (ja) 建設機械の故障診断装置
JP3020589B2 (ja) 作業用走行車の自己診断制御装置