JPH04304267A - シリコーンゴム組成物 - Google Patents

シリコーンゴム組成物

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JPH04304267A
JPH04304267A JP9297891A JP9297891A JPH04304267A JP H04304267 A JPH04304267 A JP H04304267A JP 9297891 A JP9297891 A JP 9297891A JP 9297891 A JP9297891 A JP 9297891A JP H04304267 A JPH04304267 A JP H04304267A
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JP
Japan
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silicone rubber
component
organopolysiloxane
parts
weight
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JP9297891A
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English (en)
Inventor
Seiichi Sugimoto
杉本 聖一
Ryuzo Mikami
三上 隆三
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコ−ンゴム組成物に
関し、硬化後は除電性に優れたシリコ−ンゴム成形品と
なり得るシリコ−ンゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコ−ンゴムは、これを構成するオル
ガノポリシロキサンの特異な骨格から電気絶縁性,耐熱
性,耐寒性あるいは柔軟性に優れるため種々の用途に使
用されている。ところがシリコ−ンゴムは帯電し易く、
これを使用した電気電子装置においては帯電に基づく数
々の問題が発生している。従来、かかるシリコーンゴム
の帯電を防止する方法としては、シリコ−ンゴム組成物
にカ−ボンブラック,銀,銅等の固体の導電性物質を配
合する方法およびポリオキシアルキレン,ポリオキシア
ルキレン付加物等の液状の除電性物質を配合する方法が
知られている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】ところが、前者の固
体の導電性物質を配合する方法は、シリコーンゴム組成
物の粘度を増大させその成形加工性を低下させるという
欠点があり、またシリコ−ンゴム組成物自体あるいはそ
の硬化物であるシリコ−ンゴム成形品の外観が導電性物
質の色調等に左右されるためその用途が限定されるとい
う欠点があった。また後者の液状の除電性物質を配合す
る方法は、シリコーンゴム成形品からこの液状の除電性
物質がブリ−ドアウトし易く、除電性が経時的に低下す
るという欠点があった。
【0004】本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭
意検討した結果本発明に到達した。即ち、本発明の目的
は、硬化後は除電性に優れ、特に経時による除電性の低
下の少ないシリコーンゴム成形品となり得るシリコーン
ゴム組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段とその作用】本発明は、(
A)1分子中に2個以上のケイ素原子結合アルケニル基
を有するオルガノポリシロキサン          
                         
               100重量部、(B)
1分子中に1個以上のケイ素原子結合水素原子と式:R
1−(OR2)nOR3−(式中、R1は1価のアルキ
ル基であり、R2とR3はアルキレン基であり、nは2
〜52の数を示す。)で表される有機基とを有するオル
ガノポリシロキサン0.1〜100重量部、 (C)1分子中に3個以上のケイ素原子結合水素原子を
有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン[本成分
の配合量は、(B)成分および(C)成分中のケイ素原
子結合水素原子の合計モル数と(A)成分中のアルケニ
ル基のモル数の比が 0.5:1〜20:1となるよう
な量である。] および (D)白金系化合物触媒[本成分の配合量は、(A),
(B)および(C)成分の合計量100万重量部に対し
て白金系金属として 0.1から500重量部になるよ
うな量である。]からなるシリコ−ンゴム組成物に関す
る。
【0006】これを説明するに、本発明に使用される(
A)成分のオルガノポリシロキサンは本発明組成物の主
成分である。この(A)成分は1分子に2個以上のケイ
素原子結合アルケニル基を有することが必要である。か
かるアルケニル基としてはビニル基,アリル基,プロペ
ニル基,ヘキセニル基が例示される。このようなアルケ
ニル基は分子のどこに存在してもよいが、分子の末端に
存在することが望ましい。(A)成分の分子構造は直鎖
状,分岐状いずれでもよいが好ましくは直鎖状である。 (A)成分の分子量は特に限定はなく、粘度の低い液状
から非常に高い生ゴム状までを包含し得る。アルケニル
基以外のケイ素原子結合有機基としては、メチル基,エ
チル基,プロピル基等のアルキル基,フェニル基,3,
3,3−トリフルオロプロピル基等のパ−フルオロアル
キル基が挙げられる。このようなオルガノポリシロキサ
ンとしては、メチルビニルポリシロキサン,メチルビニ
ルシロキサンとジメチルシロキサンの共重合体,両末端
ジメチルビニルシロキシ基封鎖のジメチルポリシロキサ
ン,両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖のジメチルシ
ロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体,両末端
ジメチルビニルシロキシ基封鎖のジメチルシロキサン・
ジフェニルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合
体,両末端トリメチルシロキシ基封鎖のジメチルシロキ
サン・メチルビニルシロキサン共重合体,両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖のジメチルシロキサン・メチルフェ
ニルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体,両
末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖のメチル(3,3,
3−トリフルオロプロピル)ポリシロキサン,両末端ジ
メチルビニルシロキシ基封鎖のジメチルシロキサン・メ
チル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン
共重合体,CH2=CH(CH3)2SiO1/2単位
と(CH3)3SiO1/2単位とSiO4/2単位と
からなるオルガノポリシロキサンが例示される。本発明
においては上記オルガノポリシロキサンを組み合わせて
使用してもよい。
【0007】本発明に使用される(B)成分のオルガノ
ポリシロキサンは、本発明組成物に除電性を付与する成
分であり、1分子中に1個以上のケイ素原子結合水素原
子と式:R1−(OR2)nOR3−(式中、R1は1
価のアルキル基であり、R2とR3はアルキレン基であ
り、nは2〜52の数を示す。)で表される有機基とを
有するオルガノポリシロキサンである。これら以外のケ
イ素原子結合有機基の種類は(A)成分の説明の項で述
べたものと同じでよい。このような(B)成分は種々の
方法によって製造される。例えば、片末端が脂肪族系不
飽和炭化水素基で封鎖され、もう一方の片末端が脂肪族
系飽和炭化水素基で封鎖されている分子量200から3
000のポリオキシアルキレンとメチルジクロロシラン
とを付加反応させることにより、ポリオキシアルキレン
基を有するジクロロシランを製造し、次いでこのシラン
と両末端にシラノ−ル基を有するジオルガノポリシロキ
サンとを縮合反応させることにより、ポリオキシアルキ
レン基を側鎖に有し、両末端にシラノ−ル基を有するジ
オルガノポリシロキサンを製造し、しかる後にこのジオ
ルガノポリシロキサンの両末端をジオルガノモノクロロ
シランにより末端封止することにより製造できる。その
反応式は以下の通りである。 (1)付加反応
【式1】 (上記反応式中、R2はアルキレン基であり、R3はア
ルキル基を示す。) (2)縮合反応
【式2】 (上記反応式中、Rは−(CH2)3O(R2O)nR
3であり、R4とR5は1価の有機基であり、mとxは
1以上の数を示す。) (3)末端封鎖反応
【式3】 (上記反応式中、R,R4,R5は前記と同じである。 )尚、上記においてポリオキシアルキレン鎖を側鎖に有
し、両末端シラノール基を有するジオルガノポリシロキ
サン[上記(2)の縮合反応によって得られるジオルガ
ノポリシロキサン(II)]のシラノ−ル基の一部を水
酸化カリウム等でアルカリシラノレ−トにしてから、ク
ロロシランを反応させれば、より効率よく末端封鎖を行
なうことができる。この(B)成分は、(A)成分と反
応し得るケイ素原子結合水素原子を1分子中に1個以上
含有しなければならない。このようなオルガノポリシロ
キサンの分子量は特に限定されないが、1000以上が
望ましく、また作業性の観点からあまり高分子量は望ま
しくないので、100万以下が望ましい。このような分
子量の制御は、上記(2)の縮合反応時のオルガノポリ
シロキサンの分子量を調整し、このオルガノポリシロキ
サンとジクロロシランとのモル比を調整することによっ
ても可能である。例えば、高分子量のオルガノポリシロ
キサンを得る場合には、この比を1に近づけ、また低分
子量のオルガノポリシロキサンを得る場合には、この比
を1より遠ざければよい。また(B)成分の別の製造方
法としては、例えば、ケイ素原子結合ポリオキシアルキ
レン基を有するオルガノポリシロキサンとケイ素原子結
合水素原子を有するオルガノポリシロキサンとを触媒の
存在下で平衡重合させる方法が挙げられる。また(B)
成分中に占めるケイ素原子結合ポリオキシアルキレン基
の量は、0.3 重量%以上が望ましく、より望ましく
は1重量%以上であり、さらに望ましくは3重量%以上
である。このような(B)成分は、その構造から類推さ
れるように(A)および(C)成分とよく相溶し、かつ
付加反応によってシリコーンゴムのマトリックスに取り
込まれることによって、単にポリオキシアルキレンを混
入した場合と異なり除電性の経時による変化が少なくな
り、より長期間にわたってその効果を持続できる。また
(B)成分の配合量は(A)成分100重量部に対して
0.1〜100重量部である。
【0008】本発明に使用される(C)成分のオルガノ
ハイドロジェンポリシロキサンは、(A)成分の架橋剤
または鎖延長剤である。(A)成分中のアルケニル基と
(B)成分と(C)成分中のケイ素原子結合水素原子と
が(D)成分の触媒作用により付加反応して硬化するも
のである。 この(C)成分は1分子中に3個以上のケイ素原子結合
水素原子を有することが必要である。(C)成分は分子
中に式 R1−(OR2)nOR3−で表される有機基
を有さないことはいうまでもない。(C)成分の分子構
造については特に限定はなく、直鎖状,分岐点を含む直
鎖状、環状のいずれでもよい。(C)成分の分子量は特
に限定はないが、(A)成分と(B)成分との相溶性を
よくするためには、25℃における粘度が1〜5000
0センチポイズであることが望ましい。(C)成分の添
加量は、(B)成分と(C)成分中のケイ素原子結合水
素原子の合計モル数と、(A)成分中のアルケニル基の
モル数との比が(0.5:1)〜(20:1)となるよ
うな量がある。これはこのモル比が 0.5:1より小
さいと良好な硬化性を得にくく、20:1より大きくな
ると硬化物を加熱したときに硬度が大きくなる傾向にあ
るからである。尚、補強等のためアルケニル基を多量に
含有するオルガノポリシロキサンを別途添加する場合に
は、そのアルケニル基に見合うだけのケイ素原子結合水
素原子を含む(C)成分を追加することが望ましい。(
C)成分の具体例を示すと、両末端トリメチルシロキシ
基封鎖のメチルハイドロジェンポリシロキサン,両末端
トリメチルシロキシ基封鎖のジメチルシロキサン・メチ
ルハイドロジェンシロキサン共重合体,両末端ジメチル
ハイドロジェンシロキシ基封鎖のジメチルシロキサン・
メチルハイドロジェンシロキサン共重合体,ジメチルシ
ロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン環状共重合
体,(CH3)2HSiO1/2単位とSiO4/2単
位からなる共重合体,(CH3)3SiO1/2単位,
(CH3)2HSiO1/2単位とSiO4/2単位か
らなる共重合体が挙げられる。
【0009】本発明に使用される(D)成分の白金系化
合物触媒は、(A)成分のアルケニル基と(B)成分と
(C)成分のケイ素原子結合水素原子を付加反応させる
触媒であり、具体例を挙げると塩化白金酸およびこれを
アルコ−ルやケトン類に溶解させたものおよびその溶液
を熟成させたもの,塩化白金酸とオレフィン類との錯化
合物,塩化白金酸とアルケニルシロキサンとの錯化合物
,塩化白金酸とジケトンとの錯化合物,白金黒および白
金を担体に保持させたものが例示される。(D)成分の
添加量は、(A)成分、(B)成分と(C)成分の合計
量100万重量部に対して白金系金属として0.1〜5
00重量部とされるが、これは0.1重量部未満では架
橋反応が十分進行せず、500重量部を越える場合は高
価な白金を不必要に使用することになり不経済だからで
ある。通常使用される場合には、白金系金属として1〜
100重量部の添加量が望ましい。
【0010】本発明組成物は上記(A)成分〜(D)成
分を均一に混合することによって容易に得られる。そし
てその流動性を調節したり、成形品の機械的強度を向上
させるためシリコーンゴム組成物に使用されている公知
の補強性充填剤を配合してもよい。このような充填剤と
しては、沈澱シリカ,煙霧状シリカ,焼成シリカ,煙霧
状酸化チタン等が挙げられる。また、補強性はさほど強
くないが、コストを下げるための増量充填剤も配合し得
る。 このような充填剤としては、粉砕石英,ケイ藻土,アス
ベスト,アルミノケイ酸,酸化鉄,酸化亜鉛,炭酸カル
シウム等が挙げられる。これらの充填剤はそのままでも
使用されるし、またヘキサメチルジシラザン,トリメチ
ルクロロシラン,ポリメチルシロキサン等のような有機
ケイ素化合物で表面処理したものでもよい。また本発明
組成物には、硬化反応を抑制するための添加剤としてア
セチレン系化合物,ヒドラジン類,トリアゾ−ル類,フ
ォスフィン類,メルカプタン類等を所望の硬化速度が得
られるのに必要な量添加することは、本発明の目的を損
わない限り差し支えない。その他必要に応じて顔料,耐
熱剤,難燃剤,可塑剤や低モジュラス化のためにアルケ
ニル基を1分子中に1個有するオルガノポリシロキサン
等を配合してもよい。
【0011】
【実施例】以下に本発明を実施例にて説明するが本発明
はこれらに限定されない。実施例中、部とあるのは重量
部を示し、粘度は25℃における測定値である。また除
電性の測定は以下に述べる方法で行なった。○除電性の
測定方法シリコーンゴム組成物を170℃の熱板の間に
はさみ170℃にて5分間プレスして厚さ2mmのシリ
コーンゴムシ−トを成形する。次いで、該シリコーンゴ
ムシ−トを放電装置の下に設置し、2000ボルトで約
2分間放電する。シリコーンゴムシ−ト表面の帯電量が
2000ボルトになったら放電を止め、直ちにシリコー
ンゴムシ−ト表面の帯電量の経時変化を測定する。尚、
帯電量の測定は表面電位計「モンロ−エレクトロニック
コ−ポレ−ション製モデル244」で測定した。
【0012】
【参考例1】ポリオキシエチレン基を有するジクロロシ
ラン(ジクロロシランAと略す)の合成。式:CH3O
(CH2CH2O)8CH2−CH=CH2で表わされ
るポリオキシアルキレン 201.6部とトルエン 7
6.6部とを還流冷却管、攪拌装置と温度計を取り付け
た500ミリリットルの4ツ口フラスコに仕込んだ。こ
の系に含まれる水分を共沸によって除いた後、30℃ま
で冷却し、塩化白金酸のテトラヒドロフラン溶液を、最
終反応混合物中の塩化白金酸濃度として、0.005重
量%になるように仕込んだ。 次いでメチルジクロロシランを滴下ロ−トより徐々に加
えた。滴下につれ、付加反応の発熱によってフラスコ内
温度は上昇した。滴下終了後さらに70℃で1時間反応
させた後、反応混合物のプロトンNMR測定を行なった
。アリロキシ基に起因するケミカルシフトが観察されず
、付加反応は終了していた。付加反応終了後、未反応の
メチルジクロロシランおよびトルエン等の低沸点物を減
圧下で留去させ、ジクロロシランA 246.0部を得
た。このジクロロシランAの塩素含有率は11.4重量
%であった。理論塩素含有率13.1%に比較して低め
であった。これは、原料に含まれる非反応性の環状ポリ
エチレンオキサイド等の不純物のためであった。
【0013】
【参考例2】ポリオキシエチレン基を側鎖に有する両末
端シラノール基封鎖のジメチルポリシロキサン(ジメチ
ルポリシロキサンBと略す)の合成。分子量3000の
両末端シラノ−ル封鎖ジメチルポリシロキサン900部
とトルエン3000部とを、還流冷却管、攪拌装置と温
度計を取り付けた5000ミリリットルの4ツ口フラス
コに仕込んだ。参考例1と同様に反応系に含まれる水分
を共沸によって除いた後、70℃まで冷却し脱水したト
リエチルアミン 52.0部を仕込んだ。次いで、参考
例1で得られたジクロロシランA 157.0部を2〜
3時間かけて滴下ロ−トより仕込んだ。ジクロロシラン
A仕込み後も、この温度で反応を4時間続けた。反応後
室温まで降温した。反応終了後、アミン塩をろ過により
除去し、ろ液のトルエンを減圧下で留去させた。得られ
たジメチルポリシロキサンは淡黄色半透明粘稠液体であ
った。このジメチルポリシロキサン中の低分子量物を除
き純度を高めるため、メタノ−ル4000ミリリットル
を仕込み10分間攪拌した後、静置した。ポリシロキサ
ン層とメタノ−ル層が分離した後、メタノ−ル層を廃棄
し、さらにメタノ−ル4000ミリリットルを仕込み同
様な作業を行なった。ポリシロキサン中に溶解したメタ
ノ−ルを常温減圧下で留去させて、ジメチルポリシロキ
サンB750部を得た。このジメチルポリシロキサンB
は、透明液体であり、25℃における粘度が2300セ
ンチポイズであった。このジメチルポリシロキサンBは
ゲルパ−ミュウエイションクロマトグラフィ−(GPC
と略す)測定結果から重量平均分子量が43500であ
った。
【0014】
【参考例3】ポリオキシエチレン基を側鎖に有する両末
端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリ
シロキサン(オルガノポリシロキサンCと略す)の合成
攪拌装置、還流冷却管、温度計および窒素導入管を取り
付けた300ミリリットルの四ツ口フラスコに、参考例
2で得られたジメチルポリシロキサン100部と水酸化
カリウム 0.4部とを仕込んだ。窒素ガスを流しなが
ら徐々に120℃まで昇温し、この温度で約5時間反応
させた。反応後10℃まで冷却し、5部のトリエチルア
ミンを仕込み、さらに 2.3部のジメチルモノクロロ
シランをトルエン20部に溶解させた溶液を、滴下ロ−
トから約10分間かけて仕込んだ。室温で2時間攪拌を
続行し、反応を完結させた。次いでトルエン100部を
仕込み、生成した塩をろ別後、トルエンを減圧下で留去
させ、さらに参考例2と同様にしてメタノ−ル洗浄する
ことにより、精製された 65.1部のオルガノポリシ
ロキサンCを得た。このオルガノポリシロキサンCのケ
イ素原子に結合した水素原子含有率は 0.00465
重量%であり、ポリエチレンオキサイド単位含有率は8
 .0重量%であった。また、GPC分析結果から、こ
のオルガノポリシロキサンCの重量平均分子量は461
00であり、25℃における粘度は3140センチポイ
ズであった。
【0015】
【実施例1】粘度2000センチポイズのジメチルビニ
ルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基含
有率 0.23重量%)100部に比表面積200m2
/gの乾式法シリカ10部、平均粒経5ミクロンの粉砕
石英30部、粘度10センチポイズのトリメチルシロキ
シ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素
原子結合水素原子含有率0.8重量%)2.5部を加え
て混合した。得られた混合物に塩化白金酸のイソプロピ
ルアルコ−ル溶液(白金含有量1重量%)0.5 部を
加えて混合し、次いで参考例3で得られたオルガノポリ
シロキサンCを10部加えて均一に混合して、除電性シ
リコ−ンゴム組成物を得た。得られた除電性シリコ−ン
ゴム組成物を170℃の熱板の間にはさみ170℃にて
5分間プレスして厚さ2mmのシリコーンゴムシートを
成形した。 このシリコーンゴムシートについて除電性の測定を行っ
た。この測定結果を表1に示した。比較のため上記にお
いて、オルガノポリシロキサンCを添加しない以外は上
記と同様にして得たシリコ−ンゴム組成物(比較例1)
について上記と同様にして除電性を測定した結果を表1
に併記した。
【表1】
【0016】
【実施例2】実施例1で得られたシリコ−ンゴムシート
をトルエンに浸せきし、室温で24時間放置した。次に
、これを取り出し乾燥してその重量変化を調べた。また
乾燥後の同一硬化物の除電性を実施例1と同様にして測
定した。比較のため、実施例1で用いたオルガノポリシ
ロキサンCの替わりに、ポリオキシエチレン基を側鎖に
有する両末端トリメチルシロキシ基封鎖オルガノポリシ
ロキサン(参考例2で得られたジメチルポリシロキサン
Bの両末端のシラノ−ル基をトリメチルクロロシランに
より封鎖することにより得られたものであり、オルガノ
ポリシロキサンDと略す)を配合した以外は上記と同様
にして得たシリコーンゴム組成物(比較例2)および上
記比較例1のシリコーンゴム組成物から得られたシリコ
ーンゴムシートについても、同様に測定した。それらの
測定結果を表2に示した。表2の結果より、本発明組成
物の硬化物の重量変化は比較例2のそれに比べて小さく
、除電性のレベルが維持されている。オルガノポリシロ
キサンCは、付加反応によってシリコ−ンゴムマトリッ
クスに取り込まれていることが判った。
【表2】 1)トルエン浸せき72時間後の重量変化率:2)トル
エン浸せき72時間後、乾燥させた硬化物の除電性
【0017】
【実施例3】粘度3000センチポイズの分子両末端メ
チルフェニルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキ
サン(ビニル基含有量 0.20重量%)100部に平
均粒経5ミクロンの粉砕石英50部、粘度8センチポイ
ズのトリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポ
リシロキサン(ケイ素原子結合水素原子含有量 0.7
重量%)2.3部を加えて混合し、さらに塩化白金酸と
メチルビニルポリシロキサンとの錯体からなる白金系化
合物触媒(白金含有量0.5重量%)0.1部および参
考例3で得られたオルガノポリシロキサンCを8部加え
て、除電性シリコ−ンゴム組成物を得た。この組成物に
ついて実施例1と同様にして除電性を測定した。またシ
リコーンゴムシ−トをろ紙にはさみ、3Kg/cm2の
圧力がかかるように圧縮し、80℃の雰囲気下で500
時間放置後取り出し、再びその除電性を測定した。それ
らの結果を表3に示す。比較のため、上記において、参
考例3で得られたオルガノポリシロキサンCの替わりに
、オルガノポリシロキサンDを使用した以外は上記と同
様にして得たシリコーンゴム組成物の特性について上記
と同様にして測定した。この結果を比較例3として表3
に併記した。表3の結果より、本発明組成物を硬化して
得られたシリコーンゴムシートは、高温、加圧下に長時
間放置されても、オルガノポリシロキサンCのブリ−ド
アウトは認められず、除電性の持続性に優れていた。
【表3】 3)硬化させ熱劣化させる前のシリコーンゴムシ−トに
ついての測定結果。 4)所定条件で熱劣化させた後のシリコーンゴムシ−ト
についての測定結果。
【0018】
【発明の効果】本発明シリコーンゴム組成物は、(A)
成分〜(D)成分からなり、特に(B)成分の特殊なオ
ルガノポリシロキサンを含有しているので、硬化後は除
電性に優れ、特に経時による除電性の低下の少ない(除
電性の持続性に優れた)シリコーンゴム成形品となると
いう特徴を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (A)1分子中に2個以上のケイ素原
    子結合アルケニル基を有するオルガノポリシロキサン 
                             
            100重量部、(B)1分子中に1個
    以上のケイ素原子結合水素原子と式:R1−(OR2)
    nOR3−(式中、R1は1価のアルキル基であり、R
    2とR3はアルキレン基であり、nは2〜52の数を示
    す。)で表される有機基とを有するオルガノポリシロキ
    サン0.1〜100重量部、 (C)1分子中に3個以上のケイ素原子結合水素原子を
    有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン[本成分
    の配合量は、(B)成分および(C)成分中のケイ素原
    子結合水素原子の合計モル数と(A)成分中のアルケニ
    ル基のモル数の比が 0.5:1〜20:1となるよう
    な量である。] および (D)白金系化合物触媒[本成分の配合量は、(A),
    (B)および(C)成分の合計量100万重量部に対し
    て白金系金属として 0.1から500重量部になるよ
    うな量である。]からなるシリコ−ンゴム組成物。
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