JPH04303686A - 画像形成用マスク材作成方法及び画像形成用マスク材作成装置並びに画像形成用マスク材作成用熱転写シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、画像形成用マスク材
作成用熱転写シートを用いて画像形成用マスク材を作成
する画像形成用マスク材作成方法及び画像形成用マスク
材作成装置並びに画像形成用マスク材作成用熱転写シー
トに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】写真プリントには、例えば印画紙にネガ
フィルムから画像を焼付けると共に、画像形成用マスク
材でイラスト画像等を焼付けるものがある。このような
写真プリントにおいて画像に混在させるためには、予め
画像形成用マスク材を作成する必要があり、この画像形
成用マスク材は通常電算写植等によって作成される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、予め電算
写植法等で、画像形成用マスク材を作成するものでは、
写真プロセスを利用しているため、作成に特別な装置が
必要であり、手間もかかる。また、画像形成用マスク材
の作成法としては、例えば一般的なプリンタでの印字も
考えられるが、一般的なプリンタとして電子写真方式の
プリンタではトナーを使うために、トナー飛散による文
字のボケが生じ、良好な印字が得られない不具合がある
。また、インパクトプリンタはポジ画像は作成できるが
、ネガ画像が作れない。さらに、インクジェットプリン
タのインクは、印字濃度が薄いため、マスキング手段と
して有効でない。

【０００４】このため、例えば少なくとも光不透過性層
を有する熱転写シートと、光透過性受像体とを重ね合わ
せ、熱転写シートの背面より加熱印字した後に、この熱
転写シートを剥離して画像形成用マスク材を作成する方
法を用いると、手数のかかる写真プロセスを利用せずに
、熱転写システムを用いて簡単に作成することが可能に
なる。ところで、このような熱転写システムを用いて、
画像形成用マスク材を作成する場合には、文字品質もも
ちろんであるがその取扱い性、特に耐刷過傷性が求めら
れる。このため、例えばラミネート、ＵＶコートなどの
保護手段も考えられるが、ラミネート部材、コート層に
よる多重反射などによりボケが問題となる。そこで、耐
刷過傷性を向上させるため光不透過性熱転写層がワック
スなどの熱溶融性物質よりも熱可塑性樹脂を多く含むこ
とが好ましい。

【０００５】ところが、このような光不透過性熱転写層
はどちらかといえば、室温で硬く加熱時の粘度も高くな
る傾向にある。従って、図５に示すように、支持体ベー
ス１００に少なくとも光不透過性熱転写層１０１を有す
る熱転写シート１０２と、光透過性受像体１０３を重ね
合わせ、サーマルヘッド１０４による加熱により熱転写
シート１０２の光不透過性熱転写層１０１を光透過性受
像体１０３側へ転写させるが、このとき光透過性受像体
１０３の表面に微小なゴミ１０５が付着していると、そ
れにより光不透過性熱転写層１０１と光透過性受像体１
０３の表面の密着性が阻害され、その部分が転写せず、
いわゆる白ヌケ欠陥１０６が発生しやすくなり、画質が
低下する等の問題がある。

【０００６】この発明はかかる点に鑑みなされたもので
、画像形成用マスク材を手数のかかる写真プロセスを利
用せずに、熱転写システムを用いて簡単に作成すること
ができ、しかもクリーニングでゴミを除去することで白
ヌケ発生を防止する画像形成用マスク材作成方法及び画
像形成用マスク材作成装置並びに画像形成用マスク材作
成用熱転写シートを提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
、請求項１記載の発明の画像形成用マスク材作成方法は
、少なくとも光不透過性熱転写層を有する画像形成用マ
スク材作成用熱転写シートと、光透過性受像体を重ね合
わせ、加熱により画像形成用マスク材作成用熱転写シー
トの光不透過性熱転写層を光透過性受像体側へ転写させ
ることで画像形成用マスク材を作成する画像形成用マス
ク材作成方法において、前記光透過性受像体の受像面を
クリーニングした後、この光透過性受像体の受像面と、
前記画像形成用マスク材作成用熱転写シートを重ねて加
熱転写させることを特徴としている。

【０００８】請求項２記載の発明の画像形成用マスク材
作成装置は、加熱により画像形成用マスク材作成用熱転
写シートの光不透過性熱転写層を光透過性受像体側へ転
写させる加熱転写手段と、この加熱転写手段の前段に光
透過性受像体の受像面をクリーニングするクリーニング
手段を有することを特徴としている。

【０００９】請求項３記載の発明の画像形成用マスク材
作成用熱転写シートは、耐熱性を有する支持体上に、非
転写性クリーニング部分と、光不透過性熱転写層部分が
各々別個に設けられていることを特徴としている。

【００１０】この請求項１及び請求項２に記載の発明を
図１の画像形成用マスク材作成装置の概略図に基づいて
説明する。この画像形成用マスク材作成装置は、加熱に
より画像形成用マスク材作成用熱転写シートの光不透過
性熱転写層を光透過性受像体側へ転写させる加熱転写手
段１と、この加熱転写手段１の前段に光透過性受像体の
受像面をクリーニングするクリーニング手段２を有して
いる。

【００１１】加熱転写手段１は、プラテンローラ１０で
支持される光透過性受像体３に、少なくとも支持体４０
に光不透過性熱転写層４１を有する画像形成用マスク材
作成用熱転写シート４を重ね合わせ、サーマルヘッド等
の加熱手段９の加熱により、画像形成用マスク材作成用
熱転写シート４の光不透過性熱転写層４１を光透過性受
像体３の受像面３ａへ転写させることで画像形成用マス
ク材を作成する。

【００１２】クリーニング手段２は加熱転写手段１の前
段に配置され、光透過性受像体３の受像面３ａをクリー
ニングしてゴミ２０を除去する。このクリーニング手段
２はブラシ、ブレード及びローラ等で光透過性受像体３
の受像面３ａをはいてゴミ２０を除去したり、接着性、
粘着性の表面層を有するクリーニング部材でゴミ２０を
吸着して除去したり、或いは風を吹付けたり、或いは吸
引してゴミ２０を除去するように構成することができる
。

【００１３】接着性、粘着性の表面層を有するクリーニ
ング部材でゴミ２０を吸着して除去する場合、クリーニ
ング部材は支持体と接着層、または粘着層から少なくと
もなる。支持体形状はシート状、ローラ状、エンドレス
ベルト状を問わない。また接着層とは、この場合外部か
らの熱により表面が活性化された時のみ低粘度化し接着
性をもつ層であり、粘着層とは室温において低粘度化し
ており、ゴミを吸着するのに十分な粘着性を有する層の
ことである。

【００１４】ブラシ、ブレード及びローラ等で光透過性
受像体３の受像面３ａをはいてゴミ２０を除去する場合
には、これらが光透過性受像体３に帯電を生じさせるも
のであると、逆にゴミ２０を除去することができないか
ら、帯電荷をリークさせるものが好ましく、導電性の部
材で形成される。さらに、イオン風を光透過性受像体３
の受像面３ａに吹付けてゴミ２０を除去するようにして
もよい。また、光透過性受像体３の下方には吸引排出手
段５を設けてもよく、この場合には吸引排出手段５でそ
の受像面３ａから除去したゴミ２０を吸引して排出する
。

【００１５】次に、請求項１及び請求項３記載の発明を
図２乃至図４に基づいて説明する。図２は画像形成用マ
スク材作成用熱転写シートの平面図、図３は図２のＩＩ
Ｉ−ＩＩＩ　　断面図であり、この画像形成用マスク材
作成用熱転写シート６は、耐熱性を有する支持体６０上
に、非転写性クリーニング部分６１と、光不透過性熱転
写層部分６２が各々別個に設けられており、この非転写
性クリーニング部分６１は光透過性受像体３の受像面３
ａに接触し、この受像面３ａには粘着しないで受像面３
ａのゴミ２０が粘着して除去されるようになっている。

【００１６】また、非転写性クリーニング部６１と光不
透過性熱転写層部分６２は、各々別の支持体上に設けら
れたものを用いてももちろん良い。同一の支持体上に、
各々別個に非転写性クリーニング部分６１と光不透過性
熱転写層部分６２を設けた場合、クリーニング部と熱転
写部を別々に設ける必要がなく、装置内スペースの効率
的な使用が可能となる。非転写性クリーニング部分６１
を利用してゴミ２０を取り去る場合、非転写性クリーニ
ング部分６１と光透過性受像体３の受像面３ａを接触さ
せ、加圧及びまたは加熱することで、非転写性クリーニ
ング部分６１はこの受像面３ａには転写せず受像面３ａ
上のゴミ２０のみ取り去ることができる。非転写性クリ
ーニング部分６１の接着層は、熱軟化性樹脂、熱溶融物
質等からなる。また、粘着層は、前記熱軟化性樹脂、熱
溶融物質の組み合わせ、この他に市販のゴム系、アクリ
ル系エマルジョン粘着剤を用いても良い。

【００１７】熱軟化性樹脂としては、エチレン系共重合
体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロ
ース系樹脂、ロジン系樹脂、アイオノマー樹脂及び石油
系樹脂等の樹脂類；天然ゴム、スチレンブタジエンゴム
、イソプレンゴム、クロロプレンゴム及びジエン系コポ
リマーなどのエラストマー類；エステルガム、ロジンマ
レイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂及び水添ロジン等
のロジン誘導体；並びにフェノール樹脂、テルペン樹脂
、シクロペンタジエン樹脂及び芳香族系炭化水素樹脂等
の軟化点５０〜２００℃の高分子化合物などを挙げるこ
とができる。なお、軟化点の測定はＪＩＳ　　ｋ２５３
１に記載されているような環球法を採用することにより
行なうことができる。

【００１８】熱溶融物質としては、カルナバロウ、木ロ
ウ、オウリキュリーロウ及びエスパルロウ等の植物ロウ
；蜜ロウ、昆虫ロウ、セラックロウ及び鯨ロウ等の動物
ロウ；パラフィンワックス、マイクロクリスタルワック
ス、ポリエチレンワックス、エステルワックス及び酸ワ
ックス等の石油ロウ；並びにモンタンロウ、オゾケライ
ト及びセレシン等の鉱物ロウ等のワックス類を挙げるこ
とができ、さらにこれらのワックス類などの他にパルミ
チン酸、ステアリン酸、マルガリン酸及びヘベン酸等の
高級脂肪酸；パルミチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、マルガニルアルコール、ミ
リシルアルコール及びエイコサノール等の高級アルコー
ル；パルミチン酸セチル、パルミチン酸ミリシル、ステ
アリン酸セチル及びステアリン酸ミリシル等の高級脂肪
酸エステル；アセトアミド、プロピオン酸アミド、パル
ミチン酸アミド、ステアリン酸アミド及びアミドワック
ス等のアミド類；並びにステアリルアミン、ベヘニルア
ミン及びパルミチルアミン等の高級アミド類などが挙げ
られる。

【００１９】次に、請求項１及び請求項３記載の発明を
図２乃至図４に基づいて説明する。図２は画像形成用マ
スク材作成用熱転写シートの平面図、図３は図２のＩＩ
Ｉ　−ＩＩＩ　断面図であり、この画像形成用マスク材
作成用熱転写シート６は、耐熱性を有する支持体６０上
に、非転写性クリーニング部分６１と、光不透過性熱転
写層部分６２が各々別個に設けられており、この非転写
性クリーニング部分６１は光透過性受像体３の受像面３
ａに接触し、この受像面３ａには粘着しないで受像面３
ａのゴミ２０が粘着して除去されるようになっている。

【００２０】図４の画像形成用マスク材作成用熱転写シ
ートを用いた画像形成用マスク材作成方法を説明する工
程図であり、画像形成用マスク材作成用熱転写シート６
の非転写性クリーニング部分６１を光透過性受像体３の
受像面３に接触させてゴミ２０を除去した後、このクリ
ーニングされた光透過性受像体３の受像面３ａと、画像
形成用マスク材作成用熱転写シート６の光不透過性熱転
写層部分６２を重ねて、サーマルヘッド等の加熱手段９
で加熱転写させ、画像形成用マスク材を作成する。

【００２１】この発明において光不透過性の定義は、マ
スクフィルムを利用するシステムにおける光源光に対し
て透過率が低いことを意味している。光透過濃度では光
源光量との関係もあり、いちがいに限定されないが、通
常１．０好ましくは２．０以上が良い。また、光透過性
についても同様に光源光に対する透過率が高いことを意
味する。光透過率ではやはり光源光量とも関係があり、
いちがいに限定されないが、通常８０％好ましくは９０
％以上の透過率が好ましい。

【００２２】この発明では、少なくとも光不透過性層を
有する画像形成用マスク材作成用熱転写シートと、光透
過性受像体とを重ね合わせ、画像形成用マスク材作成用
熱転写シートの背面より加熱転写手段により加熱印字す
る。この画像形成用マスク材作成用熱転写シートと光透
過性受像体との重ね合わせは、常に重ねあわされた状態
で加熱印字する場合、或いは加熱印字される際に一時的
に重ね合わされる状態も含む。

【００２３】この画像形成用マスク材作成用熱転写シー
トの層構成は支持体、光不透過性熱転写層からなってい
るが、この支持体と光不透過性熱転写層との間に中間層
を設けてもよく、この場合には画像形成用マスク材作成
用熱転写シートを加熱印字した後に、この画像形成用マ
スク材作成用熱転写シートを剥離するとき光不透過性熱
転写層が光透過性受像体に一層容易に転写される。

【００２４】この発明において画像形成用マスク材作成
用熱転写シートの支持体としては、良好な耐熱強度を有
するとともに寸法安定性の高いことが望ましい。その材
料としては、例えば普通紙、コンデンサー紙、ラミネー
ト紙及びコート紙等の紙類；ポリエチレン、ポリプロピ
レン及びポリイミド等の樹脂フィルム類；紙と樹脂フィ
ルムとの複合体ならびにアルミ箔等の金属シートなどを
挙げることができる。なお、この発明では支持体の裏面
側の構成については任意であり、例えばスティッキング
防止層等のバッキング層を設けても良い。さらに、光透
過性受像体にも前記と同様な材料で構成され、良好な耐
熱強度を有するとともに寸法安定性の高いことが望まし
い。

【００２５】また、この発明の光不透過性熱転写層とし
ての色材としては、無機及び有機の顔料ならびに染料を
挙げることができる。上記無機顔料としては、二酸化チ
タン、カーボンブラック、酸化亜鉛、プルシアンブルー
、硫化カドミウム、酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウム
及びカルシウムのクロム酸塩などが挙げられる。　　上
記有機顔料としては、アゾ系、チオインジゴ系、アント
ラキノン系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサ
ジン系の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料、
例えば銅フタロシアニン及びその誘導体ならびにキナク
リドン顔料などが挙げられる。前記染料としては、酸性
染料、直接染料、分散染料、油溶性染料、含金属油溶性
染料などが挙げられる。

【００２６】

【作用】請求項１記載の発明では、光透過性受像体の受
像面をクリーニングしてゴミを除去した後に、この光透
過性受像体の受像面と、画像形成用マスク材作成用熱転
写シートの光不透過性熱転写層を重ねて加熱転写して画
像形成用マスク材作成するため、画像形成用マスク材に
ゴミの付着による白ヌケ欠陥を発生が防止される。

【００２７】請求項２記載の発明では、加熱転写手段の
前段で、クリーニング手段によって光透過性受像体の受
像面をクリーニングしてゴミを除去する。

【００２８】請求項３記載の発明では、画像形成用マス
ク材作成用熱転写シートが非転写性クリーニング部分と
、光不透過性熱転写層部分とを有しており、この非転写
性クリーニング部分で光透過性受像体の受像面をクリー
ニングしてゴミを除去した後に、光不透過性熱転写層部
分を光透過性受像体の受像面に重ねて加熱転写して画像
形成用マスク材作成する。

【００２９】

【実施例】以下、実施例をあげてこの発明を説明する。

【００３０】実施例１ 光透過性受像体として、１００μｍ厚の市販ＰＥＴベー
スを用いた。

【００３１】また、画像形成用マスク材作成用熱転写シ
ートは次のように構成されるものを用いた。 支持体ベース　　　　　　　　　　　　厚さ４．５μｍ
ＰＥＴベース ＡＳＴ　　シリコンアクリル樹脂　　０．３μｍ中間層
　　　　　　　　　　　　　　　　　　厚さ０．４μｍ
カルナバ／ＥＶ２１０の割合９７／３ 光不透過性熱転写層　　　　　　厚さ２μｍカーボンブ
ラック　　　　　　　　４０部アルキルフェノール樹脂
　　５５部 エチレン二酢ビ共重合体　　　　５部 また、クリーニング手段として導電性ブラシを用いた。

【００３２】上記の構成で、３００ＤＰＩのラインサー
マルヘッドを有する熱転写プリンタで印字したところ白
ヌケの少ない良好な画像形成用マスク材が得られた。

【００３３】実施例２ 実施例１と同様で、クリーニング手段を粘着層を表面に
有する粘着ローラを用い、３００ＤＰＩのラインサーマ
ルヘッドを有する熱転写プリンタで印字したところ白ヌ
ケの少ない良好な画像形成用マスク材が得られた。

【００３４】実施例３ 画像形成用マスク材作成用熱転写シートに非転写性クリ
ーニング部分と光不透過性熱転写層部分を設け、光不透
過性熱転写層部は実施例１と同様に構成し、非転写性ク
リーニング部は次のように構成した。

【００３５】 非転写性クリーニング部　　　　　　　　厚さ１５μｍ
カルナバワックス　　　　３０部 パラフィンワックス　　３０部 ＥＶＡ　　　　　　　　　　　　　　４０部上記の構成
で、３００ＤＰＩのラインサーマルヘッドを有する熱転
写プリンタで印字したところ白ヌケの少ない良好な画像
形成用マスク材が得られた。

【００３６】実施例３実施例１における画像形成用マス
ク材作成用熱転写シートと同じ支持体ベースを用い光不
透過性熱転写層部は、実施例１と全く同様にして構成す
る。もちろん中間層も同様のものを設ける。

【００３７】次に同じ支持体上に非転写性クリーニング
部を以下のように構成した。

【００３８】 非転写性クリーニング部　　　　　　　　厚さ５μｍ接
着層処方 カルナバワックス　　　　３０部 パラフィンワックス　　３０部 ＥＶＡ　　　　　　　　　　　　　　４０部上記の構成
で、まず実施例１と同じ光透過性受像体と非転写クリー
ニング部とを重ね合わせ３００ＤＰＩのラインサーマル
ヘッドから熱エネルギーを印加して接着層を熱軟化させ
光透過性受像体上のゴミを接着層表面に付着させ取り去
る。次いでゴミの取り去られた光透過性受像体と光不透
過性熱転写層部を重ね合わせ同じラインサーマルヘッド
よりネガ様に熱エネルギーを印加し、印字したところ白
ヌケの少ない良好な画像形成用マスク材が得られた。

【００３９】実施例４ 実施例４として実施例３において非転写性クリーニング
部が次のように構成された以外は全く同様にして構成し
た。

【００４０】 非転写性クリーニング部　　　　　　　　厚さ５μｍ粘
着層 アクリルエマルジョン弱粘着剤　　　　９０部パラフィ
ンワックス水分散物　　　　　　１０部上記構成で、実
施例１で、光透過性受像体と非転写性クリーニング部を
重ね合わせ線圧１００ｇ／ｃｍをかけて光透過性受像体
上のゴミを粘着層表面に付着させることで除去した以外
は全く同様にして画像形成用マスク材を作成したところ
、白ヌケの少ない良好なものが得られた。

【００４１】

【発明の効果】前記したように、請求項１乃至３記載の
発明は、熱転写システムを用いて簡単に画像形成用マス
ク材を作成することができ、しかもこの画像形成用マス
ク材の作成においてクリーニングでゴミを除去すること
で白ヌケ発生を防止することができ、画像形成用マスク
材の印字性が向上する。

【００４２】また、請求項２記載の発明は、加熱転写手
段の前段に光透過性受像体の受像面をクリーニングする
クリーニング手段を有しており、加熱転写前に光透過性
受像体の受像面のゴミを確実に除去することができる。

【００４３】さらに、請求項３記載の発明は、画像形成
用マスク材作成用熱転写シート上に非転写性クリーニン
グ部分を設けることで、クリーニング手段の清掃、メン
テが不要となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】画像形成用マスク材作成装置の概略図である。

【図２】画像形成用マスク材作成用熱転写シートの平面
図である。

【図３】図２のＩＩＩ　−ＩＩＩ　断面図である。

【図４】画像形成用マスク材作成用熱転写シートを用い
た画像形成用マスク材作成方法を説明する工程図である
。

【図５】従来の画像形成用マスク材作成工程の概略図で
ある。

【符号の説明】

１　　加熱転写手段 ２　　クリーニング手段 ３　　光透過性受像体 ３ａ　　受像面 ４，６　　画像形成用マスク材作成用熱転写シート４１
　　光不透過性熱転写層 ９　　加熱手段 ６１　　非転写性クリーニング部分 ６２　　光不透過性熱転写層部分

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　少なくとも光不透過性熱転写層を有す
   る画像形成用マスク材作成用熱転写シートと、光透過性
   受像体を重ね合わせ、加熱により画像形成用マスク材作
   成用熱転写シートの光不透過性熱転写層を光透過性受像
   体側へ転写させることで画像形成用マスク材を作成する
   画像形成用マスク材作成方法において、前記光透過性受
   像体の受像面をクリーニングした後、この光透過性受像
   体の受像面と、前記画像形成用マスク材作成用熱転写シ
   ートの光不透過性熱転写層を重ねて加熱転写させること
   を特徴とする画像形成用マスク材作成方法。
2. 【請求項２】　　加熱により画像形成用マスク材作成用
   熱転写シートの光不透過性熱転写層を光透過性受像体側
   へ転写させる加熱転写手段と、この加熱転写手段の前段
   に光透過性受像体の受像面をクリーニングするクリーニ
   ング手段を有することを特徴とする画像形成用マスク材
   作成装置。
3. 【請求項３】　　耐熱性を有する支持体上に、非転写性
   クリーニング部分と、光不透過性熱転写層部分が各々別
   個に設けられていることを特徴とする画像形成用マスク
   材作成用熱転写シート。