JPH1071775A - 感熱転写受像材料及びヒートモード記録方法 - Google Patents

感熱転写受像材料及びヒートモード記録方法

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JPH1071775A
JPH1071775A JP9093844A JP9384497A JPH1071775A JP H1071775 A JPH1071775 A JP H1071775A JP 9093844 A JP9093844 A JP 9093844A JP 9384497 A JP9384497 A JP 9384497A JP H1071775 A JPH1071775 A JP H1071775A
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JP9093844A
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Katsumi Maejima
勝己 前島
Tomoko Takeyama
朋子 竹山
Atsushi Nakajima
厚志 仲島
Katsuyuki Takeda
克之 竹田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ゴミなどの異物による画像故障の発生しない
感熱転写受像材料、特に、記録材料と受像材料を高度に
密着させた状態で記録を行うヒートモード記録に適した
受像材料を提供する。 【解決手段】 支持体11の一方の面に、少なくともク
ッション層12、受像層14をこの順に積層し、他方の
面にバックコート層15を有する感熱転写受像材料にお
いて、該バックコート層の吸引圧が300mmHg以上
であることを特徴とする感熱転写受像材料。尚、前記バ
ックコート層が少なくともバインダー樹脂とマット材を
含有すること、粒径8μm以上のマット材の付量が5m
g/m2以上であること、マット材粒径分布の標準偏差
/数平均粒径が0.02以下であること、バックコート
層の表面比抵抗が2×109Ω/cm2以下であること、
バックコート層にカーボンブラック及び金属酸化物を含
有すること等の条件を満たすこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱転写受像材料に
関し、特にゴミなどの異物による画像故障の発生しない
受像材料であり、かつ帯電性が改良された受像材料に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写記録技術としては、熱溶融
性色材層又は熱昇華性色素を含有する色材層を基材上に
設けた熱転写記録材料と受像材料とを対向させ、サーマ
ルヘッド、通電ヘッド等の電気信号により制御される熱
源を記録材料側から圧着して、画像を転写記録する方法
がある。
【0003】熱転写記録は、無騒音、メンテナンスフリ
ー、低コスト、カラー化が容易、デジタル記録が可能な
どの特徴を有しており、各種プリンタ、レコーダ、ファ
クシミリ、コンピュータ端末等、多くの分野で利用され
ている。
【0004】サーマルヘッドを利用したプリンターの技
術的進歩は著しく、サーマルヘッドの高解像力化のみな
らず、面積階調のみで多階調記録を可能にする印字方式
として、特開平4−19163号、同5−155057
号に記載の副走査分割方式や、「電子写真学会年次大会
1992/7/6予稿集」に記載の熱集中型方式などが
提案されている。
【0005】一方、近年、医療、印刷分野等において
は、高解像度出力が要求される分野での記録方式とし
て、レーザー等の高出力光源を利用した乾式記録方法が
注目され、提案されている。この例として特開昭59−
143659号に記載の方法などが挙げられる。
【0006】何れの技術においても、画像記録時に混入
する微細なゴミによる画像転写不良の低減は課題であっ
た。一般的な溶融熱転写方式の場合、記録材料の着色剤
層は2μm以上の膜厚を有し、溶融粘度も非常に低いも
のに設計されているので、記録材料と受像材料の間に混
入したゴミは溶融した着色剤層に覆われてしまい、余り
問題にならないが、特に薄膜の着色剤層を利用する薄膜
層熱転写記録においては、記録材料と受像材料の間に混
入したゴミは明瞭な転写抜けとなるため、大きな問題で
あった。
【0007】特開平5−169861号等には、ヒート
モード型熱転写記録においてクッション性を有する支持
体を用いるか、クッション層を記録材料又は受像材料に
設けることで、材料間に入ったゴミなどによる画像故障
を軽減する方法が開示されている。しかしながら、受像
材料裏面に混入した異物による画像故障を低減する手段
については述べられていない。
【0008】受像材料裏面に混入した異物による画像欠
陥を防止するために、クッション性を有する層をバック
コート面に導入することが、特開平7−61123号に
開示されている。
【0009】しかし、バックコート層にクッション性を
有する層を導入すると、生産性が低くなってしまうとい
う製造上の問題の他に、記録材料と受像材料の間に入っ
た異物による画像欠陥が却って大きくなってしまうこと
があった。又、バックコート層がクッション性を有する
ため、装置内での搬送トラブルや保存時のブロッキング
発生などの問題が起こり易かった。
【0010】同特許には、バッキング層表面に高さ10
μm以上の凸部を1mm2当たり10〜3000個有す
ることにより、受像材料裏面とドラム間の異物を緩和す
る方法も示されているが、該特許に示される範囲でのバ
ッキング層の突部の形成では、特に記録材料と受像材料
を高度に密着させて記録する際に、バックコート層に存
在する平均より大きい凸部が画像カブリや転写異常欠陥
となってしまうことがあった。
【0011】又、特開平8−11444号には、染料受
容層を基材上に設けてなる熱転写受像材料裏面の樹脂層
の中心線表面粗さRaを0.5〜2.5μm、単位面積
当たりの突起数を2000〜4500個/mm2とする
ことで、裏面滑り性、カール低減の効果があることが開
示されている。しかし、溶融型着色剤層を受容する受像
材料の裏面としては不十分であった。
【0012】一方、ドラムと受像材料間に付着する異物
自体を削減するために、受像材料自体の帯電によるゴミ
引付けを削減することも効果がある。
【0013】特開平7−10171号には、光熱変換型
ヒートモード受像材料のクッション層に帯電防止剤を導
入することが示されている。その帯電防止レベルとして
は、米国連邦政府試験基準第4046号:FTMS 1
01C Method 4046.1 Oct.8t
h.1982,Change Notice 1(FT
MS−4046)により帯電させた時に、色材層面の1
秒後の帯電電位が−100V〜100Vであることを特
徴としている。
【0014】しかしながら、この実施形態では、装置内
での搬送に伴う表面の帯電を十分に防止することができ
なかった。又、クッション層の塗布性や、表面形状の劣
化などもあり、クッション層として使用される素材が限
定される問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みて為されたものであり、本発明の目的は、ゴミなどの
異物による画像故障の発生しない感熱転写受像材料を提
供することにある。特に、記録材料と受像材料を高度に
密着させた状態で記録を行うヒートモード記録に適した
受像材料の提供にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、熱転写方式に用いられる受像材料として、
そのバックコート層として吸引圧300mmHg以上の
層を導入することで、記録時に混入する異物に起因する
各種の画像欠陥が解消されることを見い出した。
【0017】又、バックコート層をバインダーとマット
材により構成し、更にマット材の平均粒径や粒径分布を
調整することで、記録材料と受像材料を高度に密着させ
た状態で記録を行うヒートモード記録に要求される、画
像記録時の受像材料と記録材料との密着性を確保し、記
録時に発生する画像欠陥の極めて少ない、良好な受像材
料が得られることを見い出した。
【0018】更に、バックコート層に帯電防止剤を含有
させ、表面比抵抗を2×109Ω/cm2以下とすること
で、装置内での材料搬送に用いられる各種素材に対する
摩擦帯電を防止できることも見い出した。
【0019】即ち、本発明の上記目的は下記構成によっ
て達成される。
【0020】(1)支持体の一方の面に、少なくともク
ッション層、受像層をこの順に積層し、他方の面にバッ
クコート層を有する感熱転写受像材料において、該バッ
クコート層の吸引圧が300mmHg以上である感熱転
写受像材料。
【0021】(2)バックコート層が少なくともバイン
ダー樹脂とマット材を含有する(1)に記載の感熱転写
受像材料。
【0022】(3)バックコート層に含有されるマット
材の数平均粒径が、バックコート層のバインダーのみの
膜厚より2.5μm以上である(2)に記載の感熱転写
受像材料。
【0023】(4)バックコート層に、粒径8μm以上
のマット材が5mg/m2以上付着されている(2)又
は(3)に記載の感熱転写受像材料。
【0024】(5)バックコート層に含有されるマット
材のσ/rnが0.3以下である(2)、(3)又は
(4)に記載の感熱転写受像材料。ただし、σはマット
材の粒径分布の標準偏差、rnはマット材の数平均粒径
を表す。
【0025】(6)バックコート層の表面比抵抗が2×
109Ω/cm2以下である(1)〜(5)のいずれか一
つに記載の感熱転写受像材料。
【0026】(7)バックコート層にカーボンブラック
及び金属酸化物を含有する(6)に記載の感熱転写受像
材料。
【0027】(8)クッション層及び受像層のTMAに
より測定した軟化点が70℃以下である(1)〜(7)
のいずれか一つに記載の感熱転写受像材料。
【0028】(9)受像層がマット材を含有する(1)
〜(8)のいずれか一つに記載の感熱転写受像材料。
【0029】(10)受像層に含有されるマット材の数
平均粒径が、受像層のマット材の存在しない部分の平均
膜厚より1.5〜5.5μm大きい(9)に記載の感熱
転写受像材料。
【0030】(11)受像層がマット材を0.02〜
0.2g/m2含有する(9)又は(10)に記載の感
熱転写受像材料。
【0031】(12)受像層のバインダーの膜厚が0.
8〜2.5μmである(1)〜(11)のいずれか一つ
に記載の感熱転写受像材料。
【0032】(13)受像材料が、支持体上に少なくと
も光熱変換層及び着色剤層を有する光熱変換型ヒートモ
ード記録材料からの画像を受像する(1)〜(12)の
いずれか一つに記載の感熱転写受像材料。
【0033】(14)(1)〜(13)のいずれか一つ
に記載の感熱転写受像材料の受像層と、支持体上に少な
くとも光熱変換層及び着色剤層を有する光熱変換型ヒー
トモード記録材料の着色剤層とを接触させ、該記録材料
裏面側から光照射することにより受像層上に像様画像を
転写するヒートモード記録方法。
【0034】(15)受像材料が材料保持手段に接触し
た状態で吸引により保持され、更に該受像材料の受像層
に、受像材料より一回り大きいサイズの、支持体上に少
なくとも光熱変換層及び着色剤層を有する光熱変換型ヒ
ートモード記録材料の着色剤層が接触された状態で、材
料保持手段の吸引孔からの吸引により受像材料と記録材
料が密着された状態で、該記録材料裏面側から光照射さ
れることにより画像形成する(14)に記載のヒートモ
ード記録方法。
【0035】以下、本発明で用いられる受像材料、記録
材料について順次説明する。
【0036】〈受像材料〉本発明の受像材料は、基本的
に支持体の一方の面にバックコート層、他方の面にクッ
ション層、受像層を順次積層した構成から成る。
【0037】支持体としては、寸法安定性が良く画像形
成の際の熱に耐えるものならば何でもよく、具体的には
特開昭63−193886号2頁左下欄12〜18行に
記載のフィルム又はシートを使用することができる。支
持体は、搬送に適した剛性と柔軟性を有することが好ま
しい。支持体として好ましい膜厚は25〜200μmで
あり、更に好ましくは50〜125μmである。
【0038】本発明のバックコート面の吸引圧の値を得
る手段としては、例えば以下の方法を採用することがで
きる。
【0039】(a)バックコート樹脂層を設けた後、エ
ンボス加工によってバックコート面に凹凸を付ける。
【0040】(b)バックコート層にマット材を添加す
ることによりバックコート面に凹凸を付ける。
【0041】(c)支持体として最初から凹凸のあるも
のを用い、この凹凸以下のバックコート層を設けること
により凹凸の残ったバックコート面を得る。
【0042】特に精細な画像を要求される感熱転写記録
においては、材料の支持体としては平滑なフィルム又は
シートを使用するのが好ましいため、(b)の方法で必
要な吸引圧の値を得ることが特に好ましい。
【0043】尚、バックコート面の吸引圧はスムースタ
ーSM−6B(東栄電気工業社製)を使用して測定する
ことができる。
【0044】バックコート層に用いられるバインダーと
しては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、ニトロセルロース、アセチルセルロース、芳香
族ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ア
ルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、弗素樹
脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウ
レタン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、テフロン樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアセテート、ポリカ
ーボネート、有機硼素化合物、芳香族エステル類、弗化
ポリウレタン、ポリエーテルスルホンなど汎用ポリマー
を使用することができる。
【0045】バックコート層のバインダーとして架橋可
能な水溶性バインダーを用い、架橋させることは、マッ
ト材の粉落ち防止やバックコートの耐傷性の向上に効果
がある。又、保存時のブロッキングにも効果が大きい。
【0046】この架橋手段は、用いる架橋剤の特性に応
じて、熱、活性光線、圧力の何れか一つ又は組合せなど
を特に限定なく採ることができる。場合によっては、支
持体への接着性を付与するため、支持体のバックコート
層を設ける側に任意の易接着層を設けてもよい。
【0047】バックコート層に好ましく添加されるマッ
ト材としては、有機又は無機の微粒子が使用できる。有
機系マット材としては、ポリメチルメタクリレート(P
MMA)、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒子、ポリエ
ステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマーの微粒子な
どが挙げられる。
【0048】バックコート層は0.5〜3g/m2程度
の付量で設けられることが好ましい。0.5g/m2
満では塗布性が不安定で、マット材の粉落ち等の問題が
生じ易い。又、3g/m2を大きく超えて塗布されると
好適なマット材の粒径が非常に大きくなり、保存時にバ
ックコートによる受像層面のエンボス化が生じ、特に薄
膜の着色剤層を転写する薄膜溶融熱転写記録では記録画
像の抜けやムラが生じ易くなる。
【0049】マット材は、その数平均粒径が、バックコ
ート層のバインダーのみの膜厚よりも2.5〜20μm
大きいものが好ましい。マット材の中でも、8μm以上
の粒径の粒子が5mg/m2以上が必要で、好ましくは
6〜600mg/m2である。これによって特に異物故
障が改善される。又、粒径分布の標準偏差を数平均粒径
で割った値σ/rn(=粒径分布の変動係数)が0.3
以下となるような、粒径分布の狭いものを用いること
で、異常に大きい粒径を有する粒子により発生する欠陥
を改善できる上、より少ない添加量で所望の性能が得ら
れることが判った。この変動係数は0.15以下である
ことが更に好ましい。
【0050】バックコート層には、搬送ロールとの摩擦
帯電による異物の付着を防止するため、帯電防止剤を添
加することが好ましい。帯電防止剤としては、カチオン
系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面
活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11
290の化学商品」化学工業日報社、875〜876頁
等に記載の化合物などが広く用いられる。
【0051】バックコート層に併用できる帯電防止剤と
しては、上記の物質の中でも、カーボンブラック、酸化
亜鉛、酸化チタン、酸化錫などの金属酸化物、有機半導
体などの導電性微粒子が好ましく用いられる。特に、導
電性微粒子を用いることは、帯電防止剤のバックコート
層からの解離がなく、環境によらず安定した帯電防止効
果が得られるために好ましい。
【0052】又、バックコート層には、塗布性や離型性
を付与するために、各種活性剤、シリコンオイル、弗素
系樹脂等の離型剤などを添加することも可能である。
【0053】本発明のバックコート層は、クッション層
及び受像層のTMA(Thermomechanica
l Analysis)により測定した軟化点が70℃
以下である場合に特に好ましい。
【0054】TMA軟化点は、測定対象物を一定の昇温
速度で、一定の荷重を掛けながら昇温し、対象物の位相
を観測することにより求める。本発明においては、測定
対象物の位相が変化し始める温度を以てTMA軟化点と
定義する。TMAによる軟化点の測定は、理学電気社製
Thermoflexなどの装置を用いて行うことがで
きる。
【0055】本発明の受像材料に設けられるクッション
層は、クッション性を有する層である。ここで言うクッ
ション性を表す指針として、弾性率や針入度を利用する
ことができる。例えば、25℃における弾性率が1〜2
50kg/mm2程度の、あるいは、JIS K253
0−1976に規定される針入度が15〜500程度の
層が、色校正用カラープルーフ画像の形成に対して好適
なクッション性を示すことが確認されているが、要求さ
れる程度は目的とする画像の用途に応じて変わるもので
ある。
【0056】クッション層はTMA軟化点が70℃以下
であることが好ましく、より好ましくは60℃以下であ
る。
【0057】クッション層の好ましい特性は必ずしも素
材の種類のみで規定できるものではないが、素材自身の
特性が好ましいものとしては、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリ
ブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体(SB
R)、スチレン−エチレン−ブテン−スチレン共重合体
(SEBS)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
(NBR)、ポリイソプレン樹脂(IR)、スチレン−
イソプレン共重合体(SIS)、アクリル酸エステル共
重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリ
ル樹脂、ブチルゴム、ポリノルボルネン等が挙げられ
る。
【0058】これらの中でも、比較的低分子量のものが
本発明の要件を満たし易いが、素材との関連で必ずしも
限定できない。
【0059】又、上記以外の素材でも、各種添加剤を加
えることによりクッション層に好ましい特性が付与でき
る。このような添加剤としては、ワックス等の低融点物
質、可塑剤などが挙げられる。具体的にはフタル酸エス
テル、アジピン酸エステル、グリコールエステル、脂肪
酸エステル、燐酸エステル、塩素化パラフィン等が挙げ
られる。又、例えば「プラスチックおよびゴム用添加剤
実用便覧」、化学工業社(昭和45年発行)などに記載
の各種添加剤を添加することができる。
【0060】これら添加剤の添加量等は、ベースとなる
クッション層素材との組合せで好ましい物性を発現させ
るのに必要な量を選択すればよく、特に限定されないが
一般的に、クッション層素材量の10重量%以下、更に
5重量%以下が好ましい。
【0061】クッション層の形成方法としては、前記素
材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したものを、ブ
レードコーター、ロールコーター、バーコーター、カー
テンコーター、グラビアコーター等の塗布法、ホットメ
ルトによる押出しラミネーション法などが適用できる。
【0062】クッション層の好ましい膜厚は10μm以
上であり、更に好ましくは20〜180μmである。
又、他の被転写体(例えばコート紙、上質紙などの紙
類)に再転写する場合には更に30μm以上の膜厚が好
ましい。クッション層の膜厚が10μm以下になると、
最終被転写体への再転写の際、抜けや欠けが発生する場
合がある。
【0063】受像層は、バインダーとマット材、必要に
応じて添加される各種添加剤から成る。
【0064】本発明の受像材料に用いられる受像層は、
TMA測定による軟化点が70℃以下が好ましい。より
好ましくは60℃以下である。
【0065】受像層バインダーの具体例としては、ポリ
酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、クロロプレン系接着
剤、エポキシ樹脂系接着剤等の接着剤、天然ゴム、クロ
ロプレンゴム系、ブチルゴム系、ポリアクリル酸エステ
ル系、ニトリルゴム系、ポリサルファイド系、シリコン
ゴム系、石油系樹脂などの粘着材、再生ゴム、塩化ビニ
ル系樹脂、SBR、ポリブタジエン樹脂、ポリイソプレ
ン、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルエーテル、
アイオノマー樹脂、SIS、SEBS、アクリル樹脂、
エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、塩ビグ
ラフトEVA樹脂、EVAグラフト塩ビ樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂、各種変性オレフィン、ポリビニルブチラール
等が挙げられる。
【0066】受像層のバインダー膜厚は0.8〜2.5
μmが好ましい。
【0067】本発明の受像層はマット材を含有すること
が好ましい。マット材は、数平均粒径が、受像層のマッ
ト材の存在しない部分の平均膜厚より1.5〜5.5μ
m大きいことが好ましく、添加量は0.02〜0.2g
/m2が好ましい。この程度のマット材を添加すること
は、薄膜の着色剤層を用いる薄膜溶融熱転写記録におい
て適度の密着性を保持するのに好ましく、特にヒートモ
ード熱転写記録において好ましい。
【0068】より好ましいマット材は、数平均粒径が受
像層のマット材の存在しない部分の平均膜厚より1.5
〜5.5μm大きいもので、かつ、この範囲の粒径の粒
子が70個数%以上含まれることがより好ましい。
【0069】本発明の受像材料には、受像層とクッショ
ン層との間に剥離層を設けることもできる。剥離層は、
受像材料から画像を形成した受像層を最終支持体に再転
写する場合に特に有効である。
【0070】剥離層のバインダーとしては、具体的にポ
リエステル、ポリビニルアセタール、ポリビニルホルマ
ール、ポリパラバン酸、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
カーボネート、エチルセルロース、ニトロセルロース、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレ
ン等のスチレン類及びこれら樹脂を架橋したもの、ポリ
アミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン、アラミド等のTgが65℃
以上の熱硬化性樹脂及びそれら樹脂の硬化物が挙げられ
る。硬化剤としてはイソシアナート、メラミン等の一般
的硬化剤を使用することができる。
【0071】上記物性に合わせて剥離層のバインダーを
選ぶとポリカーボネート、アセタール、エチルセルロー
スが保存性の点で好ましく、更に受像層にアクリル系樹
脂を用いるとレーザー熱転写後の画像を再転写する際に
剥離性良好となり特に好ましい。
【0072】又、別に、冷却時に受像層との接着性が極
めて低くなる層を剥離層として利用することができる。
具体的には、ワックス類、バインダー等の熱溶融性化合
物や熱可塑性樹脂を主成分とする層とすることができ
る。
【0073】熱溶融性化合物としては、特開昭63−1
93886号に記載の物質等がある。特にマイクロクリ
スタリンワックス、パラフィンワックス、カルナバワッ
クスなどが好ましく用いられる。熱可塑性樹脂として
は、エチレン−酢酸ビニル系樹脂等のエチレン系共重合
体、セルロース系樹脂等が好ましく用いられる。
【0074】このような剥離層には添加剤として、高級
脂肪酸、高級アルコール、高級脂肪酸エステル、アミド
類、高級アミン等を必要に応じて加えることができる。
【0075】剥離層の別の構成は、加熱時に溶融又は軟
化することによって、それ自体が凝集破壊することで剥
離性を持つ層である。このような剥離層には過冷却物質
を含有させることが好ましい。
【0076】過冷却物質としては、ポリ−ε−カプロラ
クトン、ポリオキシエチレン、ベンゾトリアゾール、ト
リベンジルアミン、バニリン等が挙げられる。
【0077】更に、別の構成の剥離性層では、受像層と
の接着性を低下させるような化合物を含ませる。このよ
うな化合物としては、シリコーンオイルなどのシリコン
系樹脂;テフロン、弗素含有アクリル樹脂等の弗素系樹
脂;ポリシロキサン樹脂;ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルアセタール、ポリビニルホルマール等のアセター
ル系樹脂;ポリエチレンワックス、アミドワックス等の
固形ワックス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤
等を挙げることができる。
【0078】剥離層の形成方法としては、前記素材を溶
媒に溶解又はラテックス状に分散したものをブレードコ
ーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコー
ター、グラビアコーター、等の塗布法、ホットメルトに
よる押出しラミネーション法などが適用でき、クッショ
ン層上に塗布し形成することができる。又は、仮ベース
上に前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散した
ものを、上記の方法で塗布したものとクッション層とを
貼り合わせた後に仮ベースを剥離して形成する方法があ
る。
【0079】剥離層の膜厚は0.3〜3.0μmが好ま
しい。膜厚が大きすぎるとクッション層の性能が現れ難
くなるため、剥離層の種類により調整することが必要で
ある。
【0080】〈記録材料〉本発明の受像材料は、従来の
サーマルヘッドや通電ヘッドを利用して溶融熱転写させ
るための記録材料の受像材料として使用できる。特に有
効なのは、1.5μm以下の極く薄い着色剤層を熱転写
させる薄膜熱転写法用の受像材料である。本発明の受像
材料を用いることで、薄膜熱転写記録の欠点であった、
異物による転写不良が大幅に改善された。
【0081】薄膜熱転写用記録材料は、一般的な熱転写
記録に用いられる支持体の上に設けることができる。特
に好ましくは、裏面に離型処理を施した、厚さ5〜25
μm程度の平滑なプラスチックフィルムである。
【0082】本発明の受像材料と組み合わせて用いられ
る別の記録材料としては、光熱変換作用を有するヒート
モード型熱転写記録材料が特に好ましい。
【0083】ヒートモード型熱転写記録材料は、支持体
上に少なくとも光熱変換機能を有する着色剤層を有する
か、光熱変換層及び着色剤層を有してなり、必要に応じ
てこれらの層と支持体との間に、更に必要に応じてクッ
ション層、剥離層等を有することができる。
【0084】支持体は受像材料に用いるものに準じる。
レーザー光を記録材料側から照射して画像を形成するの
であれば、記録材料の支持体は透明であることが望まし
い。レーザー光を受像材料側から照射して画像を形成す
るのであれば、記録材料の支持体は透明である必要はな
い。重ね合わせの容易さから、ヒートモード型記録材料
の膜厚は、受像材料のそれより稍薄いことが好ましい。
【0085】着色剤層とは、加熱時に溶融又は軟化して
着色剤とバインダー等を含有する層毎転写可能である層
を意味し、完全な溶融状態で転写しなくてもよい。
【0086】上記着色剤としては、例えば無機顔料(二
酸化チタン、カーボンブラック、グラファイト、酸化亜
鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、酸化鉄ならび
に鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウムのクロム酸塩等)
及び有機顔料(アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノ
ン系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系
の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料及びその
誘導体、キナクリドン顔料等)などの顔料ならびに染料
(酸性染料、直接染料、分散染料、油溶性染料、含金属
油溶性染料又は昇華性色素等)を挙げることができる。
【0087】例えばカラープルーフ材料とする場合、イ
エロー、マゼンタ、シアンがそれぞれ、C.I.210
95又はC.I.21090,C.I.15850:
1,C.I.74160の顔料が好ましく用いられる。
【0088】着色剤層における着色剤の含有率は、所望
の塗布膜厚で所望の濃度が得られるように調整すればよ
く、特に限定されないが、通常5〜70重量%の範囲内
にあり、好ましくは10〜60重量%である。
【0089】着色剤層のバインダーとしては、熱溶融性
物質、熱軟化性物質、熱可塑性樹脂を挙げることができ
る。熱溶融性物質は、通常、柳本MJP−2型を用いて
測定した融点が40〜150℃の範囲内にある固体又は
半固体の物質である。具体的には、カルナウバ蝋、木
蝋、オウリキュリー蝋、エスパル蝋等の植物蝋;蜜蝋、
昆虫蝋、セラック蝋、鯨蝋等の動物蝋;パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタルワックス、ポリエチレンワッ
クス、エステルワックス、酸ワックス等の石油蝋;並び
にモンタン蝋、オゾケライト、セレシン等の鉱物蝋等の
ワックス類を挙げることができ、更にこれらのワックス
類などの他に、パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリ
ン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;パルミチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、マル
ガニルアルコール、ミリシルアルコール、エイコサノー
ル等の高級アルコール;パルミチン酸セチル、パルミチ
ン酸ミリシル、ステアリン酸セチル、ステアリン酸ミリ
シル等の高級脂肪酸エステル;アセトアミド、プロピオ
ン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、アミドワックス等のアミド類;並びにステアリルア
ミン、ベヘニルアミン、パルミチルアミン等の高級アミ
ン類などが挙げられる。
【0090】又、熱可塑性樹脂としては、エチレン系共
重合体、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ロジン系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセター
ル系樹脂、アイオノマー樹脂、石油系樹脂等の樹脂類;
天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、
クロロプレンゴム、ジエン系コポリマー等のエラストマ
ー類;エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフ
ェノール樹脂、水添ロジン等のロジン誘導体;並びにフ
ェノール樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジエン樹
脂、芳香族系炭化水素樹脂等の高分子化合物などを挙げ
ることができる。特に、融点又は軟化点が70〜150
℃の樹脂が好ましく用いられる。
【0091】上記熱溶融性物質及び熱可塑性物質を適宜
に選択することにより、所望の熱軟化点あるいは熱溶融
点を有する熱転写層を形成することができる。
【0092】顔料の粒径を揃えることで高濃度が得られ
ることは特開昭62−158092号に開示されている
が、顔料の分散性を確保し、良好な色再現を得るため
に、各種分散剤を使用することが有効である。
【0093】その他の添加剤としては、着色剤層の可塑
化により感度アップを図る可塑剤の添加、着色剤層の塗
布性を向上させる界面活性剤の添加、着色剤層のブロッ
キングを防止するサブミクロンからミクロンオーダーの
粒子(マット材)の添加が可能である。
【0094】好ましい着色剤層の厚さは0.2〜2μ
m、更に好ましくは0.3〜1.5μmである。特に、
0.8μm以下とすることで高感度が得られることが確
認されているが、使用するバインダーや着色剤の種類、
その混合比などによりインクの薄膜転写性が異なるの
で、最適な膜厚範囲は感度と解像度のバランス、その他
所望の画像再現性能により選択する。
【0095】着色剤層中に光熱変換物質を添加できる場
合は、特に光熱変換層を必要としないが、光熱変換物質
が実質的に透明でない場合、転写画像の色再現性を考慮
して着色剤層と別に光熱変換層を設けることが望まし
い。光熱変換層は着色剤層に隣接して設けることができ
る。
【0096】光熱変換物質を使用する場合、光源によっ
ても異なるが、光を吸収し効率良く熱に変換する物質が
よく、例えば半導体レーザーを光源として使用する場
合、近赤外に吸収帯を有する物質が好ましく、近赤外光
吸収剤としては、例えばカーボンブラックやシアニン
系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリウム系、
チオピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系
色素等の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、チオ
アミド系の有機金属錯体などが好適に用いられ、具体的
には特開昭63−139191号、同64−33547
号、特開平1−160683号、同1−280750
号、同1−293342号、同2−2074号、同3−
26593号、同3−30991号、同3−34891
号、同3−36093号、同3−36094号、同3−
36095号、同3−42281号、同3−97589
号、同3−103476号等に記載の化合物が挙げられ
る。これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0097】光熱変換層におけるバインダーとしては、
Tgが高く熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメタクリル
酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン、エチルセ
ルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、アラ
ミド等の一般的な耐熱性樹脂を使用することができる。
【0098】又、光熱変換層におけるバインダーとして
は、水溶性ポリマーも用いることができる。水溶性ポリ
マーは着色剤層との剥離性も良く、又、光照射時の耐熱
性が良く、過度な加熱に対しても所謂飛散が少ない点で
好ましい。水溶性ポリマーを用いる場合には、光熱変換
物質を水溶性に変性(スルホ基の導入等により)した
り、水系分散することが望ましい。又、光熱変換層へ各
種の離型剤を含有させることで、光熱変換層と着色剤層
との剥離性を上げ、感度を向上することもできる。離型
剤としては、シリコーン系の離型剤(ポリオキシアルキ
レン変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーン
オイルなど)、弗素系の界面活性剤(パーフルオロ燐酸
エステル系界面活性剤)、その他、各種界面活性剤等が
有効である。
【0099】光熱変換層の膜厚は0.1〜3μmが好ま
しく、より好ましくは0.2〜1.0μmである。光熱
変換層における光熱転換物質の含有量は、通常、画像記
録に用いる光源の波長での吸光度が0.3〜3.0、更
に好ましくは0.7〜2.5になるように決めることが
できる。光熱変換層としてカーボンブラックを用いた場
合、光熱変換層の膜厚が1μmを超えると、着色剤層の
過熱による焦付きが起こらない代わりに感度が低下する
傾向にあるが、露光するレーザーのパワーや光熱変換層
の吸光度により変化するため適宜選択すればよい。
【0100】光熱変換層が支持体下層との接着性に劣る
場合は、光照射時あるいは熱転写後に、受像材料から記
録材料を剥離する際、膜剥がれを起こし、色濁りを起こ
すことがあるので、支持体下層との間に接着層を設ける
ことも可能である。
【0101】接着層としては、一般的にポリエステル、
ウレタン、ゼラチンなどの従来公知の接着剤が使用でき
る。又、同様な効果を得るために、接着層を設ける代わ
りにクッション層に粘着付与剤、接着剤を添加すること
もできる。
【0102】光熱変換層としては、この他にも蒸着膜を
使用することも可能であり、カーボンブラック、特開昭
52−20842号に記載の金、銀、アルミニウム、ク
ロム、ニッケル、アンチモン、テルル、ビスマス、セレ
ン等のメタルブラックの蒸着層等を挙げることができ
る。なお、光熱変換物質は着色剤層の色材そのものでも
よく、又、上記のものに限定されず、様々な物質が使用
できる。
【0103】クッション層は記録材料と受像材料との密
着を増す目的で設けられる。このクッション層は熱軟化
性又は弾性を有する層であり、加熱により十分に軟化変
形しうるもの、又は低弾性率を有する材料あるいはゴム
弾性を有する材料を使用すればよい。具体的には、受像
材料のクッション層に用いられるものと同様のポリマー
を用いることができる。
【0104】クッション層は或る程度の厚さを持たせる
ために塗布あるいはラミネート、フィルムの貼合せなど
により行い、更に表面平滑性を出すために、塗布にて仕
上げることもできる。
【0105】クッション層の形成方法としては、受像材
料のクッション層の形成と同様の方法を用いることがで
きる。又、特殊なクッション層として熱軟化性あるいは
熱可塑性の樹脂を発泡させたボイド構造の樹脂層を用い
ることも可能である。表面平滑性が必須な目止めクッシ
ョン層を更に形成する場合、これは各種塗布方式によっ
てコーティングを行うことが望ましい。好ましいクッシ
ョン層の総膜厚は2〜10μm、より好ましくは4〜7
μmである。
【0106】ヒートモード記録の露光方法には、記録材
料と受像材料を密着させた状態で記録材料の支持体側か
ら露光する方法と、受像材料を介して露光する方法があ
る。
【0107】記録材料の支持体側より露光する場合、記
録材料で吸収しきれなかった光を受像層及び/又はクッ
ション層で吸収するように、受像層及び/又はクッショ
ン層に熱線吸収可能な色材を添加し、熱の効率的な利用
を行うことも、転写性を向上させうることに効果があ
る。
【0108】又、後者の場合、光源のエネルギーを無駄
なく着色剤層に吸収させるために、受像材料を通しての
光源の波長に対する透過率は70%以上が好ましく、更
に好ましくは80%以上がよい。このためには、透明性
の良い支持体及びクッション層を使用すると共に、支持
体のバックコート面及び支持体とクッション層の界面で
の反射を少なくする必要がある。支持体とクッション層
の界面での反射を小さくする為の方法としては、クッシ
ョン層の屈折率を支持体のそれに対して0.1以上小さ
くすることが好ましい。
【0109】本発明の受像材料の効果が最も発揮される
のは、真空密着手段により受像材料と記録材料を高度に
密着させて記録を行うヒートモードレーザー記録であ
る。
【0110】バックコート層の吸引圧を300mmHg
以上とすることで、受像材料の材料保持手段への密着性
が高まり、特にフルカラーの重ね印字を行う際に位置ず
れを起こし難くなり、又、同時に記録材料と受像材料と
の密着性向上により記録感度ガ高まった上に、異物によ
る接着不良によって過度の過熱が起こり発生するガスな
どの抜けも向上した。
【0111】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の態様はこれに限定されるものではない。尚、特に
断りない限り、実施例中の「部」は有効固体分の「重量
部」を表す。
【0112】実施例1 (記録材料1の作成)厚さ100μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルム(ダイヤホイルヘキス
ト社製:T100G,#100)を支持体として、その
上に下記組成の塗布液をリバースロールコーターによっ
て塗布・乾燥して、乾燥膜厚6μmの中間層を形成し
た。
【0113】中間層塗布液 スチレン/エチレン/ブタジエン/スチレン樹脂 14部 (クレイトンG1657:シェル化学社製) タッキファイヤー 6部 (スーパーエステルA100:荒川化学社製) メチルエチルケトン(MEK) 10部 トルエン 80部 一方、下記組成の塗布液をワイヤーバーコーティングに
より、厚さ25μmのダイヤホイルヘキスト社製PET
(T100G,#25)上に塗布・乾燥して、波長83
0nmの透過吸収率が0.85の光熱変換層を形成し
た。この光熱変換層の付量は0.55g/m2であっ
た。
【0114】光熱変換層塗布液 ポリビニルアルコールの10wt%水溶液 6.7部 (ゴーセノールEG−30:日本合成化学社製) カーボンブラック分散物(固形分30%) 0.9部 (SD−9020:大日本インキ社製) 水 0.6部 i−プロピルアルコール 1.8部 次に光熱変換層をクッション層に合わせて、ロールタッ
チで両者を貼り合わせた後、厚さ25μmのPETを剥
離して、PET(T100G,#100)/クッション
層/光熱変換層から成る記録シートを得た。
【0115】上記シートの光熱変換層上に、下記組成の
各着色剤層塗布液を、それぞれワイヤーバーコーティン
グで塗布・乾燥し、イエロー、マゼンタ、シアン及びブ
ラックの着色剤層を設け、4種の記録材料を作成した。
【0116】着色剤層塗布液(イエロー) イエロー顔料分散物1 16.9部 (MHIイエロー#625:御国色素社製,顔料 固形分10wt%,平均粒径0.15μm) イエロー顔料分散物2 1.9部 (MHIイエロー#340:御国色素社製,顔料 固形分10wt%,平均粒径0.5μm) スチレン/アクリル樹脂 2.4部 (ハイマーSBM73F:三洋化成社製) エチレン/酢酸ビニル樹脂 0.2部 (EV40Y:三井デュポンケミカル社製) 弗素系界面活性剤(サーフロンS−382:旭硝子社製) 0.1部 メチルエチルケトン 48.1部 シクロヘキサノン 30.4部 乾燥膜厚は0.55μmとした。
【0117】着色剤層塗布液(マゼンタ) マゼンタ顔料分散物 12部 (MHIマゼンタ#1038:御国色素社製,顔料 固形分15wt%,平均粒径0.16μm) スチレン/アクリル樹脂(ハイマーSBM73F:前出) 2.4部 エチレン/酢酸ビニル樹脂(前出:EV40Y) 0.2部 弗素系界面活性剤(サーフロンS−382:前出) 0.1部 メチルエチルケトン 60.5部 シクロヘキサノン 24.8部 乾燥膜厚は0.56μmとした。
【0118】着色剤層塗布液(シアン) シアン顔料分散物 5.1部 (MHIシアン#454:御国色素社製,顔料 固形分30wt%,平均粒径0.14μm) スチレン/アクリル樹脂 2.9部 エチレン/酢酸ビニル樹脂(EV40Y:前出) 0.2部 弗素系界面活性剤(サーフロンS−382:前出) 0.1部 メチルエチルケトン 50.3部 シクロヘキサノン 42部 乾燥膜厚は0.54μmとした。
【0119】着色剤層塗布液(ブラック) ブラック顔料分散物 4.9部 (MHIブラック#220:御国色素社製,顔料 固形分33wt%,平均粒径0.13μm) シアン顔料分散物(前出) 0.9部 バイオレット顔料分散物 1.2部 (MHIバイオレット#735:御国色素社製,顔料 固形分10wt%,平均粒径0.38μm) スチレン/アクリル樹脂(ハイマーSBM73F:前出) 3.9部 エチレン/酢酸ビニル樹脂(EV40Y:前出) 0.3部 弗素系界面活性剤(サーフロンS−382:前出) 0.1部 メチルエチルケトン 57.9部 シクロヘキサノン 30.8部 乾燥膜厚は0.72μmとした。
【0120】(受像材料の作成)厚さ100μmのPE
T(前出:T−100)に、アクリル系ラテックス(カ
ネボウNSC社製:ヨドゾールAD92K)を乾燥膜厚
約30μmになるようにアプリケーターにて塗工しクッ
ション層とした。
【0121】その上に、下記組成の剥離層塗布液をワイ
ヤーバーコーティングにて塗布・乾燥して、乾燥後膜厚
が約1.7μmの剥離層を形成した。
【0122】剥離層塗布液 エチルセルロース(ダウ・ケミカル社製:エトセル10) 10部 i−プロピルアルコール 90部 次に、下記組成の受像層塗布液を剥離層上にワイヤーバ
ーコーティングにて塗布し、厚さ1.5μmの受像層を
形成し、受像材料を作成した。
【0123】受像層塗布液 ポリアクリル酸ラテックス (ヨドゾールA5805:カネボウNSC社製) 25部 マット材の30wt%水分散物 1.8部 (MX−40S*:綜研化学社製) 弗素樹脂(スミレーズレジンFP−150:住友化学社製) 4.2部 i−プロピルアルコール 9部 水 60部 *SEM観察による平均粒径が4.1μmのPMMA粒子。
【0124】(バックコート層の作成)上記方法で作成
した受像材料の裏面に、下記各処方のバックコート層
を、それぞれ塗布して受像材料1〜7を得た。
【0125】 バックコート層1(実施例) ポリビニルアルコールの10wt%水溶液 8.1部 (ゴーセノールEG−30:前出) メラミン樹脂(スミレーズレジン613:住友化学社製) 0.8部 アミン塩(スミレーズレジンACX−P:住友化学社製) 0.1部 弗素樹脂(スミレーズレジンFP−150:前出) 0.5部 マット材の10wt%分散物 (サイリシア470*:富士シリシア化学社製) 0.5部 *サイリシア470は、コールターカウンター法による平均粒径が12μm、σ /rn=0.65の合成シリカ粒子である。
【0126】塗布後、100℃の恒温槽中で10分間乾
燥し、架橋させた。乾燥膜厚は約2μmとした。
【0127】 バックコート層2(比較例) ポリビニルアルコールの10wt%水溶液 56.4部 (ゴーセノールEG−30:前出) マット材の10wt%分散物 3.6部 (水中乳化法により製造したPMMA粒子*) 水 40部 *このPMMA粒子は、コールターカウンター法による平均粒径が5.6μmで 、8μm以上の粒子を20wt%含有していた。σ/rmは0.2であった。
【0128】乾燥膜厚を0.4μmとした。バックコー
ト中の8μm以上の粒子の付量は4.2mg/m2であ
った。
【0129】 バックコート層3(実施例) ポリビニルアルコールの10wt%水溶液 56.4部 (ゴーセノールEG−05:日本合成化学社製) マット材分散物(前記バックコート層2と同じ) 3.6部 水 40部 乾燥膜厚を0.6μmとした。バックコート中の8μm
以上の粒子付量は7.2mg/m2であった。
【0130】 バックコート層4(実施例) ポリビニルアルコールの10wt%水溶液 56.4部 (ゴーセノールEG−05:前出) マット材の10wt%水分散物 3.6部 (MX−1000*:綜研化学社製) 水 40部 *SEM観察による平均粒径は10μm、σ/rn=0.099であった。
【0131】乾燥膜厚を0.6μmとした。
【0132】 バックコート層5(実施例) ポリビニルアルコールの10wt%水溶液 78部 (ゴーセノールEG−05:前出) 弗素樹脂(スミレーズレジンFP−150:前出) 3部 パラフィンスルホン酸ナトリウム水溶液 3部 (エフコール214:松本油脂社製) マット材(MX−1500:前出)の10wt%水分散物 16部 100℃の恒温槽中で10分間乾燥し、乾燥膜厚約2.
5μmとした。
【0133】 バックコート層6(実施例) ポリビニルアルコールの10wt%水溶液 56.4部 (ゴーセノールEG−30:前出) マット材(MX−1000:前出)の10wt%水分散物 3.6部 カーボンブラック水分散物 2.5部 (CB5264:御国色素社製) 水 37.5部 乾燥膜厚を0.5μmとした。
【0134】 バックコート層7(実施例) ポリビニルアルコールの10wt%水溶液 74部 (ゴーセノールEG−30:前出) メラミン樹脂 2部 (スミレーズレジン613:住友化学工業社製) アミン塩 2部 (スミレーズレジンACX−P:住友化学工業社製) カーボンブラック分散物(SD−9020:前出) 8部 マット材(MX−1500:前出)の10wt%分散物 14部 乾燥膜厚を2.2μmとした。
【0135】受像材料8(比較例) PET支持体(T−100:前出)上に、下記組成のク
ッション層、受像層塗布液をワイヤーバーを用いて順次
塗布・乾燥を行った。
【0136】クッション層塗布液 エチレン−酢酸ビニル樹脂(EV−40Y:前出) 27部 帯電防止剤(MHI Black#236:御国色素社製) 3部 トルエン 55部 i−プロパノール 15部 乾燥膜厚は25μmとした。
【0137】受像層塗布液 グラフトマーE(塩化ビニルグラフト・エチレン 2部 −酢酸ビニル共重合体:日本ゼオン社製) スチレン/アクリル樹脂(ハイマーSBM100:前出) 3部 メチルエチルケトン 71.25部 シクロヘキサノン 23.75部 乾燥膜厚は1.2μmとした。
【0138】これらの受像材料について、前記記録材料
を用いて以下のようにヒートモード転写を行った。
【0139】(レーザー熱転写による画像形成)図1〜
4に示す実験試作機を用いて画像形成を行った。即ち、
吸引孔2を有するドラム表面に、受像材料4をバックコ
ート面がドラムに接するように巻き付けた後、受像層と
記録材料3の着色剤層が接するように記録材料を巻き付
け、ドラム表面の吸引孔、吸引溝より吸引することで真
空密着させ、記録材料の裏面からレーザー露光(シャー
プ社製LT090MD/MF使用;波長830nm,最
大出力100mW)することで受像層上に画像を転写さ
せた。その際、ドラムと受像材料との間及び受像材料と
記録材料との間のそれぞれに、径20μmの繊維、1m
m四方に切った厚み40μmのテープを異物として混入
させた。
【0140】(ラミネーターによる画像転写)画像転写
された受像材料の受像層を印刷用紙(三菱製紙社製:特
菱アート)に重ね合わせ、圧力2kg、ロール温度15
0℃、ロール周速20mm/秒で加圧・加熱転写した。
転写された画像を、以下の評価方法に基づいて評価し
た。
【0141】結果を表1に示す。
【0142】評価1:受像材料裏面の異物による影響 《カブリ》50%網点パタンを露光し、得られた転写画
像の未露光部が転写した部分をカブリとして目視で評価
した。
【0143】 ○:カブリがない △:2mm以下のカブリがある ×:5mm以上のカブリがある 《エア抜け欠陥》受像材料裏面からの押さえ付けによる
欠陥発生の有無を評価した。
【0144】 ○:欠陥がない △:5mm以下の欠陥がある ×:1cm以上の欠陥がある 評価2:受像材料−記録材料間の異物による影響 《転写抜け》転写した画像のインクの未転写による抜け
の有無を目視で評価した。
【0145】 ○:抜けが、異物のサイズより20μm以下である △:抜けが、異物サイズより20〜50μm大きい ×:抜けが、異物サイズより50μm以上大きい 《焦げつき》転写した画像の記録材料の光熱変換層の焦
げつき転写による汚れの有無を目視で評価した。
【0146】 ○:焦げつきがない △:焦げつきがあるが非常に量が少ない ×:焦げつきがあり、色調が再現されない
【0147】
【表1】
【0148】各受像材料のバックコート面の吸引圧は、
東栄電気工業社製スムースターSM−6Bを使用して測
定した。測定は、試料を23℃・52RH%で2時間調
湿した後に行った。
【0149】次に、帯電防止機能について評価した。
【0150】《帯電防止性》受像材料1、6、7及び8
について、受像層側をNBRゴムローラー、フェノール
樹脂ローラー、シリコンゴムローラーで、それぞれ10
往復転がし帯電させ、埃付着の代用評価法として知られ
ている煙草灰試験(「帯電防止剤−高分子の表面改質
−」丸茂秀雄著:昭和47年3月25日発行増補版15
0頁)を行い、煙草の灰が飛び上がる距離を測定した。
【0151】評価は、23℃・23RH%の条件下に2
4時間、各受像材料及び評価に用いるローラー、煙草灰
を静置した後、同環境下で行った。
【0152】 ○:1cm以下まで近づけても引き付けなかった △:3cm以下まで近づけると灰が飛び上がった ×:10cm程度で灰が飛び上がり始めた 表面比抵抗は、各受像材料を23℃・23RH%の条件
下に2時間調湿した後、受像層面及びバックコート面の
両方について測定した。結果を併せて表2に示す。
【0153】
【表2】
【0154】実施例2 (記録材料2の作成)裏面に離型処理された厚さ6μm
のPETフィルム(ダイヤホイルヘキスト社製)を支持
体として、実施例1における記録材料1の着色剤層塗布
液を順次ワイヤーバーコーティングにより塗布・乾燥し
て、記録材料2を作成した。
【0155】ただし、乾燥膜厚をイエローは0.48μ
m、マゼンタは0.50μm、シアンは0.48μm、
ブラックは0.57μmとした。
【0156】(熱転写による画像形成)厚み125μm
の白色PET(ダイヤホイルヘキスト社製:W−40
0)上に、実施例1のヒートモード記録に用いた受像材
料と同様の構成を有する受像材料11〜17を作成し、
実施例1と同様の異物を混入させ、上記記録材料と重ね
合わせる形でサーマルヘッドプリンター(三菱電機社
製:S−6600)による熱記録を行い、転写抜けを評
価した(評価基準は実施例1と同じ)。
【0157】結果を表3に示す。
【0158】
【表3】
【0159】本発明の優位性は明らかである。
【0160】
【発明の効果】本発明によれば、ゴミなどの異物による
画像故障が発生せず、しかも帯電防止性も付与された感
熱転写受像材料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱転写受像材料を記録材料と重ねて
ドラム状減圧器に巻き付けることを示す斜視図。
【図2】ドラム状減圧器の基本的構成を示す断面図。
【図3】ドラム状減圧器及び減圧器の周辺を示す全体構
成図。
【図4】本発明の感熱転写受像材料の層構成の一例を示
す断面図。
【符号の説明】
1 圧力ロール 2 吸引孔(2−1は開いた状態、2−2は閉じた状態
を示す) 3 ヒートモード記録材料(3−1はイエロー、3−2
はマゼンタ、3−3はシアン、3−4はブラック記録材
料を示す) 4 ヒートモード受像材料 5 ヒートモード記録材料補給手段 6 ヒートモード受像材料補給手段 7 減圧器保持部分 8 光学的書込み手段 9 筐体 10 減圧孔弁 11 支持体 12 クッション層 13 剥離層(必須ではない) 14 受像層 15 バックコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 克之 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の一方の面に、少なくともクッシ
    ョン層、受像層をこの順に積層し、他方の面にバックコ
    ート層を有する感熱転写受像材料において、該バックコ
    ート層の吸引圧が300mmHg以上であることを特徴
    とする感熱転写受像材料。
  2. 【請求項2】 バックコート層が少なくともバインダー
    樹脂とマット材を含有することを特徴とする請求項1記
    載の感熱転写受像材料。
  3. 【請求項3】 バックコート層に含有されるマット材の
    数平均粒径が、バックコート層のバインダーのみの膜厚
    より2.5μm以上大きいことを特徴とする請求項2記
    載の感熱転写受像材料。
  4. 【請求項4】 バックコート層に、粒径8μm以上のマ
    ット材が5mg/m2以上付着されていることを特徴と
    する請求項2又は3記載の感熱転写受像材料。
  5. 【請求項5】 バックコート層に含有されるマット材の
    σ/rnが0.3以下であることを特徴とする請求項
    2、3又は4記載の感熱転写受像材料。ただし、σはマ
    ット材の粒径分布の標準偏差、rnはマット材の数平均
    粒径を表す。
  6. 【請求項6】 バックコート層の表面比抵抗が2×10
    9Ω/cm2以下であることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の感熱転写受像材料。
  7. 【請求項7】 バックコート層にカーボンブラック及び
    金属酸化物を含有することを特徴とする請求項6記載の
    感熱転写受像材料。
  8. 【請求項8】 クッション層及び受像層のTMAにより
    測定した軟化点が70℃以下であることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか1項に記載の感熱転写受像材料。
  9. 【請求項9】 受像層がマット材を含有することを特徴
    とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の感熱転写受
    像材料。
  10. 【請求項10】 受像層に含有されるマット材の数平均
    粒径が、受像層のマット材の存在しない部分の平均膜厚
    より1.5〜5.5μm大きいことを特徴とする請求項
    9記載の感熱転写受像材料。
  11. 【請求項11】 受像層がマット材を0.02〜0.2
    g/m2含有することを特徴とする請求項9又は10記
    載の感熱転写受像材料。
  12. 【請求項12】 受像層のバインダーの膜厚が0.8〜
    2.5μmであることを特徴とする請求項1〜11のい
    ずれか1項に記載の感熱転写受像材料。
  13. 【請求項13】 受像材料が、支持体上に少なくとも光
    熱変換層及び着色剤層を有する光熱変換型ヒートモード
    記録材料からの画像を受像することを特徴とする請求項
    1〜12のいずれか1項に記載の感熱転写受像材料。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1項に記載
    の感熱転写受像材料の受像層と、支持体上に少なくとも
    光熱変換層及び着色剤層を有する光熱変換型ヒートモー
    ド記録材料の着色剤層とを接触させ、該記録材料裏面側
    から光照射することにより受像層上に像様画像を転写す
    ることを特徴とするヒートモード記録方法。
  15. 【請求項15】 受像材料が材料保持手段に接触した状
    態で吸引により保持され、更に該受像材料の受像層に、
    受像材料より一回り大きいサイズの、支持体上に少なく
    とも光熱変換層及び着色剤層を有する光熱変換型ヒート
    モード記録材料の着色剤層が接触された状態で、材料保
    持手段の吸引孔からの吸引により受像材料と記録材料が
    密着された状態で、該記録材料裏面側から光照射される
    ことにより画像形成することを特徴とする請求項14記
    載のヒートモード記録方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087278A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp 感熱転写受像シートおよびその製造方法
US7968496B2 (en) 2006-09-29 2011-06-28 Fujifilm Corporation Heat-sensitive transfer image-receiving sheet, image forming method using heat-sensitive transfer system and method of producing heat-sensitive transfer image receiving sheet
JP2020062773A (ja) * 2018-10-16 2020-04-23 凸版印刷株式会社 熱転写受像シート

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