JPH04296377A - 光ファイバテープ用紫外線硬化型バインダー樹脂組成物 - Google Patents

光ファイバテープ用紫外線硬化型バインダー樹脂組成物

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JPH04296377A
JPH04296377A JP3061766A JP6176691A JPH04296377A JP H04296377 A JPH04296377 A JP H04296377A JP 3061766 A JP3061766 A JP 3061766A JP 6176691 A JP6176691 A JP 6176691A JP H04296377 A JPH04296377 A JP H04296377A
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JP
Japan
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optical fiber
resin composition
binder resin
ultraviolet curable
compound
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JP3061766A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ito
伊藤 廣行
Hitomi Mori
ひとみ 森
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバテープ用紫外
線硬化型バインダー樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】通信用光ファイバケーブルに用いられて
いるガラスファイバは、脆く損傷し易いので、その保護
、補強等のために紫外線硬化型樹脂が被覆されている。 すなわち、母材(プリフォーム)の熱溶融紡糸直後に軟
らかい紫外線硬化型樹脂を被覆(一次被覆)することに
よって、光ファイバ表面を保護し、次に硬い紫外線硬化
型樹脂を被覆(二次被覆)することによって、外圧から
光ファイバを保護している。又、一次被覆及び二次被覆
を施した光ファイバを4、5本束ねて紫外線硬化型樹脂
で固めた構造(テープ構造)にし、取扱を容易にしてい
る。
【0003】しかしながら、光ファイバケーブルに収納
される光ファイバの芯数が増えるに従い、ケーブル内の
光ファイバを識別し、加工するのが困難になっている。 そこでテープ構造光ファイバを2本以上並べて、紫外線
硬化型樹脂で固定する構造が考えられている。該紫外線
硬化型樹脂は紫外線硬化型バインダー樹脂と称される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来光ファイバに被覆
されている紫外線硬化型一次被覆材を用いてテープ構造
光ファイバを固定すると、表面タックが大きいため、ケ
ーブル内においてテープ構造光ファイバ間が密着し、伝
送信号の損失の増加の原因となる。また、紫外線硬化型
一次被覆材は、テープ構造光ファイバとの密着力が大き
く、そのため、紫外線硬化型一次被覆材で固定されたテ
ープ構造光ファイバを分離することが困難である。紫外
線硬化型二次被覆材を用いてテープ構造光ファイバを固
定すると、紫外線硬化型二次被覆材は、テープ構造光フ
ァイバとの密着力がなく、固定が困難である。市販され
ている紫外線硬化型接着剤を用いてテープ構造光ファイ
バを固定すると、紫外線硬化型接着剤はテープ構造光フ
ァイバとの密着力が大きく、紫外線硬化型接着剤で固定
されたテープ構造光ファイバを分離することが困難であ
る。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、テープ
構造光ファイバと適度に密着し、しかも表面タックが極
めて小さい硬化物が得られる光ファイバテープ用紫外線
硬化型バインダー樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)(a)ポリオキシアルキレンブロ
ック構造を有するヒドロキシ化合物、(b)水酸基を有
するビニルモノマー及び(c)ポリイソシアネートを反
応させて得られる重合性不飽和ポリウレタン、(2)1
分子中に2個以上の重合性ビニル基を有する化合物及び
(3)光重合開始剤を含有し、その硬化物の引張弾性率
が10kgf/mm2以上であり、かつ30kgf/m
m2以下であることを特徴とする光ファイバテープ用紫
外線硬化型バインダー樹脂組成物を提供する。
【0007】本発明の光ファイバテープ用紫外線硬化型
バインダー樹脂組成物は、テープ構造光ファイバと適度
に密着し、しかも表面タックが極めて小さい組成物であ
る。
【0008】本発明で使用するポリオキシアルキレンブ
ロック構造を有するヒドロキシ化合物としては、例えば
、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール
、ポリテトラメチレングリコール、プロピレンオキサイ
ドとエチレンオキサイドの共重合体;テトラヒドロフラ
ンとプロピレンオキサイドの共重合体;テトラヒドロフ
ランとエチレンオキサイドの共重合体;ビスフェノール
Aのエチレンオキサイド付加体;ビスフェノールAのプ
ロピレンオキサイド付加体等を挙げることができる。
【0009】本発明の光ファイバテープ用紫外線硬化型
バインダー樹脂組成物の硬化物の引張弾性率が10kg
f/mm2以上であり、かつ30kgf/mm2以下で
あることにより、上記のポリオキシアルキレンブロック
構造を有するヒドロキシ化合物のうち、主鎖が柔軟であ
るポリプロピレングリコールが好ましいが、該硬化物の
引張弾性率を10kgf/mm2以上、かつ30kgf
/mm2以下に調整できるのであれば、ポリプロピレン
グリコール以外のポリオキシアルキレンブロック構造を
有するヒドロキシ化合物を用いること、及び、ポリプロ
ピレングリコールとそれ以外のポリオキシアルキレンブ
ロック構造を有するヒドロキシ化合物を併用することを
拒むものではない。
【0010】これらの市販品としては、例えば、(1)
ポリエチレングリコールとして、三洋化成社製の「PE
G  600」、「PEG  1000」、「PEG2
000」、(2)ポリプロピレングリコールとして、三
井東圧化学社製の「PPGジオール1000」、「PP
Gジオール2000」、「PPGジオール3000」、
旭硝子社製の「エクセノール1020」、「エクセノー
ル2020」、「エクセノール3020」、(3)ポリ
テトラメチレングリコールとして、保土谷化学社製の「
PTG  650」、「PTG  850」、「PTG
  1000」、「PTG  2000」、「PTG 
 4000」、(4)プロピレンオキサイドとエチレン
オキサイドの共重合体として、三井東圧化学社製の「E
D−28」、旭硝子社製の「エクセノール  510」
、(5)テトラヒドロフランとプロピレンオキサイドの
共重合体として、保土谷化学社製の「PPTG  10
00」、「PPTG2000」、「PPTG  400
0」、日本油脂社製の「ユニセーフ  DCB−110
0」及び「ユニセーフ  DCB−1800」、(6)
テトラヒドロフランとエチレンオキサイドの共重合体と
して、日本油脂社製の「ユニセーフDC−1100」、
「ユニセーフ  DC−1800」、(7)ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加体として、日本油脂社
製の「ユニオール  DA−400」、「ユニオール 
 DA−700」、(8)ビスフェノールAのプロピレ
ンオキサイド付加体として、日本油脂社製の「ユニオー
ル  DB−400」等を挙げることができる。
【0011】水酸基を有するビニルモノマーとしては、
例えば、ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シプロピルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリ
レート、フェノキシヒドロキシプロピルアクリレート、
ブトキシヒドロキシプロピルアクリレート、ペンタエリ
スリトールアクリレート、ジペンタエリスリトールモノ
ヒドロキシペンタアクリレート、トリメチロールプロパ
ンジアクリレート、ジプロピレングリコールモノアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールモノアクリレート、
グリセリンジアクリレート、カプロラクトン変性2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、ステアリン酸変性ペンタ
エリスリトールジアクリレート、ポリエチレングリコー
ルモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノア
クリルート、ポリテトラメチレングリコールモノアクリ
レート、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの
共重合体のモノアクリルート、テトラヒドロフランとプ
ロピレンオキサイドの共重合体のモノアクリレート、テ
トラヒドロフランとエチレンオキサイドの共重合体のモ
ノアクリレート、ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加体のモノアクリレート及びビスフェノールAのプ
ロピレンオキサイド付加体のモノアクリレート等を挙げ
ることができる。
【0012】これらの水酸基を有するビニルモノマーは
、単独で用いても良いし、二種類以上を組み合わせても
良い。
【0013】ポリイソシアネート化合物としては、例え
ば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート
、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリ
レンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソ
シアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジ
イソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート及び
リジンジイソシアネート等を挙げることができる。
【0014】これらのポリイソシアネート化合物は、単
独で用いても良いし、二種類以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0015】本発明で使用する重合性不飽和ポリウレタ
ンの製法を以下に例示する。
【0016】(製法1)ポリオキシアルキレンブロック
構造を有するヒドロキシ化合物とポリイソシアネートと
を反応させて得られる重合体の官能基に、水酸基を有す
るビニルモノマーを反応させる方法。
【0017】(製法2)ポリイソシアネートと水酸基を
有するビニルモノマーを反応させることにより得られる
付加体の官能基に、ポリオキシアルキレンブロック構造
を有するヒドロキシ化合物を反応させる方法。
【0018】(製法3)ポリオキシアルキレンブロック
構造を有するヒドロキシ化合物とポリイソシアネートと
水酸基を有するビニルモノマーを同時に反応させる方法
【0019】上記の重合性不飽和ポリウレタンの使用割
合は、本発明の紫外線硬化型バインダー樹脂組成物の3
0〜90重量%の範囲が好ましい。
【0020】1分子中に2個以上の重合性ビニル基を有
する化合物としては、例えば、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、エチレングリコールジアクリレート
、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオー
ルジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリオキシエチルアクリレート、ト
リシクロデカンジメタノールジアクリレート、ジシクロ
ペンタジエンジアクリレート、トリシクロデカニルジア
クリレート、トリメチロールプロパントリオキシプロピ
ルアクリレート、トリス−2−ヒドロキシエチルイソシ
アヌレートトリアクリレート、トリス−2−ヒドロキシ
エチルイソシアヌレートジアクリレート及び重合性不飽
和ポリウレタン等を挙げることができる。
【0021】上記の1分子中に2個以上の重合性ビニル
基を有する化合物の中で、重合性不飽和ポリウレタンは
硬化物の表面タックを極めて小さくすることができるの
で、使用することが好ましい。該重合性不飽和ポリウレ
タンは、 (1)上述の水酸基を有するビニルモノマー及び(2)
上述のポリイソシアネート を反応させることによって得られる。
【0022】これらの1分子中に2個以上の重合性ビニ
ル基を有する化合物は、単独で用いても良いし、二種類
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0023】1分子中に2個以上の重合性ビニル基を有
する化合物の使用割合は、本発明の紫外線硬化型バイン
ダー樹脂組成物の3〜50重量%の範囲が好ましい。
【0024】光重合開始剤としては、分子が開裂してラ
ジカルを発生するものや芳香族ケトンと水素供与体の組
合せのように複合して用いられるものがある。前者に属
する例としては、例えば、ベンゾイルエチルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン
−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキシド、1−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕
−2−モルホリノプロパノン−1、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−
ブタノン−1等を挙げることができる。後者の例の芳香
族ケトンとしては、例えば、ベンゾフェノン、4−フェ
ニルベンゾフェノン、イソフタロフェノン、4−ベンゾ
イル−4’−メチル−ジフェニルスルフイド、2,4−
ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサン
トン及び2−クロロチオキサントン等が挙げられ、これ
と組合せる水素供与体としては、例えば、メルカプト化
合物及びアミン化合物等が挙げられるが、一般にアミン
系化合物が好ましい。
【0025】アミン系化合物としては、例えば、トリエ
チルアミン、メチルジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート
、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルア
ミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソ
アミル、N,N−ジメチルベンジルアミン及び4,4’
−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等が挙げられ
る。
【0026】上記の光重合開始剤のなかで、紫外線領域
での最大吸光係数(波長200〜400nmの電磁波の
吸光係数の最大値)が500以上であると、光重合開始
剤の使用割合が少なくても、照射された紫外線の大部分
は樹脂表面付近で吸収され、樹脂表面付近で光重合開始
剤分子が大量に開裂してラジカルを発生する。従って、
酸素による硬化阻害が低減され、樹脂表面のタックが低
下する。紫外線領域での最大吸光係数が500以下であ
っても、光重合開始剤の使用割合を大きくすることによ
って、同様の効果が得られる。ただし、使用割合があま
りに大きいときは硬化物の未硬化部分の割合が多くなる
ため、被覆材としての信頼性が低下する。紫外線領域で
の最大吸光係数が500以上である光重合開始剤として
は、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキシド(最大吸光係数606、製品名
「ルシリン  TPO」BASF社製)、2−メチル−
1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ
プロパノン−1(最大吸光係数18600、製品名「イ
ルガキュア  907」チバ−ガイギー社製)及び2−
ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノ
フェニル)−ブタノン−1(最大吸光係数8340、製
品名「イルガキュア  369」チバ−ガイギー社製)
等が挙げられる。
【0027】これらの光重合開始剤は単独で用いても良
いし、二種類以上組合せて用いても良い。
【0028】光重合開始剤の使用割合は、本発明の紫外
線硬化型樹脂組成物の0.1〜10重量%の範囲が好ま
しい。
【0029】1分子中に1個の重合性ビニル基を有する
化合物は、硬化物に引張破壊伸び及び引張破壊強さを与
えるものであり、使用することができる。1分子中に1
個の重合性ビニル基を有する化合物としては、例えば、
N−ビニルカプロラクタム、N−ビニル−2−ピロリド
ン、アクリロイルモルホリン、N−ビニルイミダゾール
、ビニル−p−t−ブチルベンゾエート、シクロヘキシ
ルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロ
ペンタニルアクリレート及びジシクロペンテニルアクリ
レート等が挙げられる。特にN−ビニルカプロラクタム
、N−ビニル−2−ピロリドン、アクリロイルモルホリ
ン及びN−ビニルイミダゾールは硬化物に十分な引張破
壊伸び及び引張破壊強さを与え、更に硬化を速くするた
め、使用することが特に好ましい。
【0030】これらの1分子中に1個の重合性ビニル基
を有する化合物は単独で用いても良いし、二種類以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0031】1分子中に1個の重合性ビニル基を有する
化合物をの使用割合は、本発明の紫外線硬化型バインダ
ー樹脂組成物の30重量%以下の範囲が好ましい。
【0032】また、その他の添加剤として、熱重合禁止
剤、酸化防止剤、可塑剤及びシランカップリング剤等を
各種特性を改良する目的で配合することもできる。
【0033】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない
【0034】まず、本発明の重合性不飽和ポリウレタン
の合成例を示す。
【0035】(合成例1)ポリプロピレングリコール(
数平均分子量:3000)1モルと2,4−トリレンジ
イソシアネート2モルを窒素ガス導入管、撹拌機及び冷
却管のついた反応容器に仕込み、70℃で2時間反応さ
せた。次に、2−ヒドロキシプロピルアクリレート2モ
ル、重合禁止剤として微量のt−ブチルハイドロキノン
及び触媒として微量のジブチル錫ジラウレートを徐々に
加え、さらに60℃で5時間反応させて、重合性不飽和
ポリウレタン(A)を得た。
【0036】(合成例2)ポリテトラメチレングリコー
ル(数平均分子量:3000)1モルと2,4−トリレ
ンジイソシアネート2モルを窒素ガス導入管、撹拌機及
び冷却管のついた反応容器に仕込み、70℃で2時間反
応させた。 次に、2−ヒドロキシプロピルアクリレート2モル、重
合禁止剤として微量のt−ブチルハイドロキノン及び触
媒として微量のジブチル錫ジラウレートを徐々に加え、
さらに60℃で5時間反応させて、重合性不飽和ポリウ
レタン(B)を得た。
【0037】(合成例3)2,4−トリレンジイソシア
ネート1モルと2−ヒドロキシプロピルアクリレート2
モルと重合禁止剤として微量のt−ブチルハイドロキノ
ンを窒素ガス導入管、撹拌機及び冷却管のついた反応容
器に仕込み、60℃で5時間反応させ、重合性不飽和ポ
リウレタン(C)を得た。
【0038】以下に本発明の光ファイバテープ用紫外線
硬化型バインダー樹脂組成物の実施例及び比較例を示す
【0039】(実施例1)合成例1で得た重合性不飽和
ポリウレタン(A)50重量部、合成例3で得た重合性
不飽和ポリウレタン(C)10重量部、トリシクロデカ
ンジメタノールジアクリルート(製品名「ユピマーUV
  SA1002」、三菱油化社製)25重量部、N−
ビニル−2−ピロリドン10重量部及び「イルガキュア
  907」3重量部を60℃で1時間混合溶解して、
粘度28ポイズ(25℃)の液状紫外線硬化型樹脂組成
物を得た。
【0040】(実施例2)合成例1で得た重合性不飽和
ポリウレタン(A)50重量部、合成例3で得た重合性
不飽和ポリウレタン(C)10重量部、トリシクロデカ
ンジメタノールジアクリルート35重量部及び「イルガ
キュア  907」3重量部を60℃で1時間混合溶解
して、粘度60ポイズ(25℃)の液状紫外線硬化型樹
脂組成物を得た。
【0041】(実施例3)合成例1で得た重合性不飽和
ポリウレタン(A)50重量部、トリシクロデカンジメ
タノールジアクリルート35重量部、N−ビニル−2−
ピロリドン10重量部及び「イルガキュア  907」
3重量部を60℃で1時間混合溶解して、粘度20ポイ
ズ(25℃)の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
【0042】(実施例4)合成例1で得た重合性不飽和
ポリウレタン(A)40重量部、合成例2で得た重合性
不飽和ポリウレタン(B)10重量部、トリシクロデカ
ンジメタノールジアクリルート35重量部、N−ビニル
−2−ピロリドン10重量部及び「イルガキュア  9
07」3重量部を60℃で1時間混合溶解して、粘度3
0ポイズ(25℃)の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得
た。
【0043】(比較例1)合成例2で得た重合性不飽和
ポリウレタン(B)50重量部、トリシクロデカンジメ
タノールジアクリルート35重量部、N−ビニル−2−
ピロリドン10重量部及び「イルガキュア  907」
3重量部を60℃で1時間混合溶解して、粘度130ポ
イズ(25℃)の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
【0044】(比較例2)合成例1で得た重合性不飽和
ポリウレタン(A)50重量部、合成例3で得た重合性
不飽和ポリウレタン(C)10重量部、トリシクロデカ
ンジメタノールジアクリルート25重量部、N−ビニル
−2−ピロリドン10重量部及び「イルガキュア  6
51」(チバ−ガイギー社製、化学名「ベンジルジメチ
ルケタール」)3重量部を60℃で1時間混合溶解して
、粘度26ポイズ(25℃)の液状紫外線硬化型樹脂組
成物を得た。
【0045】実施例1から4及び比較例1及び2で得た
光ファイバテープ用紫外線硬化型バインダー樹脂組成物
の物性を第1表に示した。組成欄に示した数字は、配合
量であり、配合量は重量部で示した。
【0046】次に、各実施例及び各比較例で得られた液
状紫外線硬化型樹脂組成物について、以下に示した測定
及び評価を行ない、その結果を第1表の物性欄に示した
【0047】(引張割線弾性率の測定)各組成物をガラ
ス板上に膜厚50±10μmで塗布し、メタルハライド
ランプ(ランプ出力2kW)を用いて、紫外線を200
mJ/cm2照射し、フイルム状の試料を作製した。だ
だし、硬化のときの雰囲気は窒素である。このフイルム
状の試料より、2号形試験片を打ち抜き、JIS  K
7113に従って引張割線弾性率を測定した。ただし、
引張速度は4%歪/分であり、引張割線弾性率は2.5
%歪での引張応力より算出した。
【0048】(表面タックの評価方法)各組成物をガラ
ス板上に膜厚50±10μmで塗布し、メタルハライド
ランプ(ランプ出力2kW)を用いて、紫外線を200
mJ/cm2照射し、フイルム状の試料を作製した。だ
だし、硬化のときの雰囲気は空気である。硬化物の表面
を触手により判断した。なお、判断基準は以下の通りで
ある。
【0049】◎:表面タックは認められない。 ○:表面タックは認められるが、実用上問題は無い。 ×:表面タックが大きく、実用上問題である。
【0050】
【表1】
【0051】
【作用】実施例1及び2の液状紫外線硬化型樹脂組成物
から成る硬化物の引張弾性率は適度であり、表面タック
も認められないので、光ファイバテープ用紫外線硬化型
バインダー樹脂組成物として極めて優れていることが理
解できる。重合性不飽和ポリウレタン(C)を含まない
実施例3の液状紫外線硬化型樹脂組成物から成る硬化物
に表面タックが認められるが、実用上問題はなく、光フ
ァイバテープ用紫外線硬化型バインダー樹脂組成物とし
て優れている。実施例4の液状紫外線硬化型樹脂組成物
は重合性不飽和ポリウレタン(A)の他に、ポリオキシ
アルキレンブロック構造を有するヒドロキシ化合物がポ
リテトラメチレングリコールである重合性不飽和ポリウ
レタン(B)を含んでいるが、得られた硬化物の引張弾
性率は適度であり、表面タックは認められるが、実用上
問題はなく、光ファイバテープ用紫外線硬化型バインダ
ー樹脂組成物として優れている。比較例1の液状紫外線
硬化型樹脂組成物から成る硬化物の引張弾性率は大きく
、光ファイバテープ用紫外線硬化型バインダー樹脂組成
物としては適当ではない。比較例2の液状紫外線硬化型
樹脂組成物から成る硬化物は、表面タックが大きく、光
ファイバテープ用紫外線硬化型バインダー樹脂組成物と
しては適当ではない。
【0052】
【発明の効果】本発明の紫外線硬化型バインダー樹脂組
成物から成る硬化物は、適度な引張弾性率を有し、表面
タックも実用上問題はないので、ケーブル内においてテ
ープ構造光ファイバ間で密着することがなく、固定され
たテープ構造光ファイバを適当に分離することができる
【0053】従って、本発明の紫外線硬化型バインダー
樹脂組成物は、テープ構造光ファイバを2本以上並べて
固定するために用いる材料として極めて有用である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (1)(a)ポリオキシアルキレンブ
    ロック構造を有するヒドロキシ化合物、 (b)水酸基を有するビニルモノマー及び(c)ポリイ
    ソシアネート を反応させて得られる重合性不飽和ポリウレタン、(2
    )1分子中に2個以上の重合性ビニル基を有する化合物
    及び (3)光重合開始剤 を含有し、その硬化物の引張弾性率が10kgf/mm
    2以上であり、かつ30kgf/mm2以下であること
    を特徴とする光ファイバテープ用紫外線硬化型バインダ
    ー樹脂組成物。
  2. 【請求項2】  ポリオキシアルキレンブロック構造を
    有するヒドロキシ化合物がポリプロピレングリコールで
    あることを特徴とする請求項1記載の光ファイバテープ
    用紫外線硬化型バインダー樹脂組成物。
  3. 【請求項3】  1分子中に2個以上の重合性ビニル基
    を有する化合物が (1)水酸基を有するビニルモノマー及び(2)ポリイ
    ソシアネート を反応させて得られる重合性不飽和ポリウレタンである
    ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバテープ用紫
    外線硬化型バインダー樹脂組成物。
  4. 【請求項4】  紫外線領域に於ける最大分子吸光係数
    が500以上である光重合開始剤を含有することを特徴
    とする請求項1記載の光ファイバテープ用紫外線硬化型
    バインダー樹脂組成物。
  5. 【請求項5】  光重合開始剤が2−メチル−1−{4
    −(メチルチオ)フェニル}−2−モルホリノプロパノ
    ン−1,2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4
    −モルホリノフェニル)−ブタノン−1及び2,4,6
    −トリメチル−ベンゾイルジフェニルホスフィンオキサ
    イドから成る群から選ばれる請求項4記載の光ファイバ
    テープ用紫外線硬化型バインダー樹脂組成物。
  6. 【請求項6】  一分子中に1個の重合性ビニル基を有
    する化合物を含有することを特徴とする請求項1又は4
    記載の光ファイバテープ用紫外線硬化型バインダー樹脂
    組成物。
  7. 【請求項7】  一分子中に1個の重合性ビニル基を有
    する化合物がN−ビニルカプロラクタム、N−ビニル−
    2−ピロリドン、アクリロイルモルホリン及びN−ビニ
    ルイミダゾールから成る群から選ばれる請求項6記載の
    光ファイバテープ用紫外線硬化型バインダー樹脂組成物
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