JP3019399B2 - 光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物

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JP3019399B2 JP2298903A JP29890390A JP3019399B2 JP 3019399 B2 JP3019399 B2 JP 3019399B2 JP 2298903 A JP2298903 A JP 2298903A JP 29890390 A JP29890390 A JP 29890390A JP 3019399 B2 JP3019399 B2 JP 3019399B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物
に関する。
[従来の技術] 光ファイバは、非常に脆く傷つき易く、且つ汚染によ
って、光伝送損失が大きくなることは、良く知られてい
る。このため、従来より、光ファイバの紡糸直後に、ガ
ラス表面に低い弾性率を有する材料で1次被覆を行った
後、高い弾性率を有する材料で2次被覆が行われてい
る。これらの材料として、生産性の面より紫外線硬化型
樹脂が使用されている。又、1次被覆及び2次被覆を施
した光ファイバーを二本から十本束ねてテープ化する際
にも紫外線硬化型樹脂が使用されている。
[発明が解決しようとする課題] 近年、光ファイバー素線の生産性を向上させるため、
プリフォームの紡糸速度の高速化が計られている。従っ
て、プリフォームの溶融紡糸直後のガラスファイバに被
覆硬化される紫外線硬化樹脂に照射される紫外線量も低
下しており、低紫外線照射量でも充分に硬化する紫外線
硬化型樹脂が求められている。
一方、被覆光ファイバを複数本収納した光ファイバケ
ーブルは、各種の環境下で使用されるが、なかでも、管
路内やマンホール内では、ケーブルが水に浸ることが多
い。このような環境下で光ファイバの強度低下を防止す
るため、ケーブル内に乾燥空気を流すガス保守やケーブ
ル内に防水材料を充填した防水ケーブルなどが実用化さ
れており、特にガス保守を必要としない防水ケーブルが
多く使用されつつある。
しかしながら、防水材料だけで水を完全に遮蔽するこ
とは困難であり、長期間(例えば、ケーブル寿命として
10年間)にわたって、光ファイバの保護被覆、あるいは
光ファイバ表面に水が浸入しないことを保証すろことは
困難である。
従って、水による被覆材の劣化及び光ファイバ自体の
強度低下が生じるという問題があった。
また、管路内やマンホール内では場所によって溜って
いる水がアルカリ性になっており、光ファイバーの被覆
層がアルカリ加水分解されるという問題点もあった。
これらの問題点を解決するために、特開平1−87535
号公報(出願人 日本電信電話株式会社)には、吸水率
が低い光ファイバ被覆用紫外線硬化樹脂組成物が、アル
カリの存在下でも長期間にわたって加水分解することが
ほとんどなく、従って、低吸水率の紫外線硬化型樹脂組
成物を被覆した光ファイバは、アルカリの雰囲気中で被
覆層が劣化することがほとんどなく、そのためファイバ
強度を長期間にわたり維持することができる旨の記載が
ある。
従って、長期信頼性の面から、吸水率の低い紫外線硬
化型樹脂が要求されている。
本発明が解決しようとする課題は、低紫外線量でも充
分に硬化し、吸水率が低く、水による被覆材の劣化が少
ない被覆層を形成可能な光ファイバ被覆用紫外線硬化型
樹脂組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記課題を解決するために、次の発明を提
供するものである。
1.(1)重合性不飽和ポリウレタン、 (2)エチレン性不飽和結合を有する重合性不飽和化合
物、 及び(3)光重合開始剤 を含有する光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物に
おいて、(1)重合性不飽和ポリウレタンが、一般式 (式(I)中、RはHまたはCH3である。) で表される重合性不飽和基を有し、かつ (2)エチレン性不飽和結合を有する重合性不飽和化合
物として、トリシクロデカンジメタノールジアクリレー
ト を用いることを特徴とする光ファイバ被覆用紫外線硬化
型樹脂組成物。
2.重合性不飽和ポリウレタンが、(1)(a)ポリイソ
シアネート及び(b)イソシアネート基と反応する活性
水素及び重合性不飽和基を有する化合物を反応させて得
られる重合性不飽和ポリウレタン、(2)(a)ポリイ
ソシアネート、(b)イソシアネート基と反応する活性
水素及び重合性不飽和基を有する化合物及び(c)ポリ
オールを反応させて得られる重合性不飽和ポリウレタン
から成る群から選ばれる重合性不飽和ポリウレタンであ
って、イソシアネート基と反応する活性水素及び重合性
不飽和基を有する化合物が、2−ヒドロキシプロピルア
クリレートである重合性不飽和ポリウレタンである上記
1記載の光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物。
3.ポリオールが、ポリエーテルポリオールである上記2
記載の光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物。
4.重合性不飽和ポリウレタンが、(a)ポリイソシアネ
ート、(b)イソシアネート基と反応する活性水素及び
重合性不飽和基を有する化合物及び(c)ポリオールを
反応させて得られる重合性不飽和ポリウレタンから成る
群から選ばれる重合性不飽和ポリウレタンであって、イ
ソシアネート基と反応する活性水素及び重合性不飽和基
を有する化合物が、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
トである重合性不飽和ポリウレタンである上記1記載の
光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物。
5.ポリオールが、ポリテトラメチレングリコールである
上記4記載の光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成
物。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で使用する重合性不飽和ポリウレタンは、ポリ
イソシアネート及びヒドロキシプロピルアクリレート、
必要に応じてポリオールとを反応させて得ることができ
る。
一般的に、イソシアネート基と反応する活性水素及び
重合性不飽和基を有する化合物として、例えば、ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、フェノ
キシヒドロキシプロピルアクリレート、ブトキシヒドロ
キシプロピルアクリレート、ペンタエリスリトールアク
リレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペン
タアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレー
ト、ジプロピレングリコールモノアクリレート、1、6
−ヘキサンジオールモノアクリレート、グリセリンジア
クリレート、カプロラクトン変性2ヒドロキシエチルア
クリレート、ステアリン酸変性ペンタエリスリトールジ
アクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノアクリレート、ポリ
テトラメチレングリコールモノアクリレート、プロピレ
ンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体のモノア
クリルート、テトラヒドロフランとプロピレンオキサイ
ドの共重合体のモノアクリレート、テトラヒドロフラン
とエチレンオキサイドの共重合体のモノアクリレート、
ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体のモノア
クリレート及びビスフェノールAのプロピレンオキサイ
ド付加体のモノアクリレート等の如きアクリロイル基を
有するヒドロキシ化合物を挙げることができる。
しかしながら、これまで重合性不飽和ポリウレタンの
成分として、硬化性、吸水性の観点から該化合物につい
て検討された例はなく、例えば、特開平2−9732、特開
平2−92911に見られるように、アクリロイル基を有す
るヒドロキシ化合物については単に羅列的に記載されて
いるのみであり、一般的にはヒドロキシエチルアクリレ
ートが好適であるとされてきた。
しかし、本発明者らは、第1表に記載のごとく、該化
合物の選択により硬化性、吸水性が大きく異なることを
見いだし、本発明に至ったものである。
本発明で使用するポリオールとしては、例えば、ポリ
エーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリブタ
ジエン、水添ポリブタジエン、ポリシロキサン等のポリ
オール化合物が挙げられるが、紫外線硬化型樹脂組成物
としたときの粘度、硬化性等の面から、ポリエーテルポ
リオールが特に好ましい。
該ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール、プロピレンオキサイドとエチ
レンオキサイドの共重合体、テトラヒドロフランとプロ
ピレンオキサイドの共重合体、テトラヒドロフランとエ
チレンオキサイドの共重合体、ビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加体及びビスフェノールAのプロピレ
ンオキサイド付加体等を挙げることができる。これらの
市販品としては、(1)ポリエチレングリコールとし
て、「PEG 600」、「PEG 1000」及び「PEG 2000」
(三洋化成製)、(2)ポリプロピレングリコールとし
て、「PPGジオール1000」、「PPGジオール2000」及び
「PPGジオール3000」(三井東圧化学製)、「エクセノ
ール1020」、「エクセノール2020」及び「エクセノール
3020」(旭硝子製)、(3)ポリテトラメチレングリコ
ールとして、「PTG 650」、「PTG 850」、「PTG 100
0」、「PTG 2000」及び「PTG 4000」(保土谷化学
製)、(4)プロピレンオキサイドとエチレンオキサイ
ドの共重合体として、「ED−28」(三井東圧製)及び
「エクセノール 510」(旭硝子製)、(5)テトラヒ
ドロフランとプロピレンオキサイドの共重合体として、
「PPTG 1000」、「PPTG 2000」及び「PPTG 4000」
(保土谷化学製)、「ユニセーフ DCB−1100」及び
「ユニセーフ DCB−1800(日本油脂製)、(6)テト
ラヒドロフランとエチレンオキサイドの共重合体とし
て、「ユニセーフ DC−1100」及び「ユニセーフ DC−
1800」(日本油脂製)、(7)ビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加体として、「ユニオール DA−40
0」及び「ユニオール DA−700」(日本油脂製)、
(8)ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加体
として、「ユニオール DB−400」(日本油脂製)等を
挙げることができる。
これらの化合物は、単独で用いても良いし、二種類以
上を組み合わせて用いてもよい。
ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイ
ソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1、
5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシア
ネート、p−フェニレンジイソシアネート及びリジンジ
イソシアネート等を挙げることができる。
これらのポリイソシアネート化合物は、単独で用いて
も良いし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明で使用するエチレン性不飽和結合を有する重合
性不飽和化合物としては、トリシクロデカンジメタノー
ルジアクリレートであることを必須とするが、それと併
用可能なその他のものとしては、主としてアクリル酸エ
ステル系化合物が使用される。硬化膜に柔らかさを要求
する場合には、単官能の(メタ)アクリル酸エステル系
化合物が、また、硬化膜に硬さを要求する場合には、二
官能以上の多官能アクリル酸エステル系化合物が一般的
に用いられる。
本発明で使用するエチレン性不飽和結合を有する重合
性不飽和化合物の具体例としては、スチレン、クロロス
チレン、ジビニルベンゼン等の如き芳香族ビニルモノマ
ー;置換基として、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、アミル、2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、
ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シクロヘキシ
ル、ベンジル、メトキシエチル、ブトキシエチル、フェ
ノキシエチル、ノニルフェノキシエチル、テトラヒドロ
フルフリル、アルリル、メタリル、グリシジル、2−ヒ
ドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−クロロ
−2−ヒドロキシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジ
エチルアミノエチル、ノニルフェノキシエチルテトラヒ
ドロフルフリル等の如き基を有するアクリレート、メタ
クリレート又はフマレート;エチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ト
リメチロールプロパン、グリセリン及びペンタエリスリ
トール等のモノ(メタ)アクリレート又はポリ(メタ)
アクリレート;酢酸ビニル、酪酸ビニル又は安息香酸ビ
ニル、アクリロニトリル、セチルビニルエーテル、リモ
ネン、シクロヘキセン、ジアリルフタレート、2−、3
−又は4−ビニルピリジン、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ヒドロキ
シメチルアクリルアミド又はN−ヒドロキシエチルアク
リルアミド及びそれらのアルキルエーテル化合物、ネオ
ペンチルグリコール1モルに2モル以上のエチレンオキ
サイド若しくはプロピレンオキサイドを付加して得たジ
オールのジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パン1モルに3モル以上のエチレンオキサイド若しくは
プロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのジ又
はトリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA1モルに
2モル以上のエチレンオキサイド若しくはプロピレンオ
キサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート1モ
ルとフェニルイソシアネート若しくはn−ブチルイソシ
アネート1モルとの反応生成物、ジペンタエリスリトー
ルのポリ(メタ)アクリレート等を挙げることができ
る。
また、N−ビニル−2−ピロリドン、アクリロイルモ
ルフォリン、ビニルイミダゾール、ビニルカプロラクタ
ム、ビニル−p−tert−ブチルベンゾエート、シクロヘ
キシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシ
クロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテニルアク
リレートから成る群から選ばれる少なくとも1種のモノ
マーも使用でき、二官能以上の上記(メタ)アクリレー
トと併用すると、硬化性が向上し、硬化後に高ゲル分率
となり、信頼性の高い材料を提供することができる。
本発明で使用する光重合開始剤としては、光によりラ
ジカルを発生し、そのラジカルが重合性不飽和化合物と
効率的に反応するものであれば良い。分子が開裂してラ
ジカルを発生するタイプや芳香族ケトンと水素供与体と
の組合せのように複合して用いられるものがある。
前者に属する例としては、例えば、ベンゾイルエチル
エーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジ
メチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
−プロパン−1−オン、2、4、6−トリメチルベンゾ
イルジフェニルホスフィンオキシド、1−(4−イソプ
ロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパ
ン−1−オン及び2−メチル−1−〔4−(メチルチ
オ)フェニル〕−2−モルホリノプロパノン−1等を挙
げることができる。
後者の例の芳香族ケトンとしては、例えば、ベンゾフ
ェノン、4−フェニルベンゾフェノン、イソフタロフェ
ノン、4−ベンゾイル−4′−メチル−ジフェニルスル
フイド、2、4−ジエチルチオキサントン、2−イソプ
ロピルチオキサントン及び2−クロロチオキサントン等
が挙げられ、これと組合せる水素供与体としては、例え
ば、メルカプト化合物及びアミノ化合物等が挙げられる
が、一般にアミン系化合物が好ましい。
アミン系化合物としては、例えば、トリエチルアミ
ン、メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、p−
ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノ安
息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミ
ル、N、N−ジメチルベンジルアミン及び4、4′−ビ
ス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等が挙げられる。
これらの光重合開始剤は、単独で用いても良いし、二
種類以上組合せて用いても良い。
また、その他の添加剤として、熱重合禁止剤、酸化防
止剤、可塑剤及びシランカップリング剤等を各種特性を
改良する目的で配合することもできる。
本発明の光ファイバ被覆用紫外線樹脂組成物は、
(1)重合性不飽和ポリウレタンを10〜80重量%、
(2)エチレン性不飽和結合を有するモノマーを10〜80
重量%及び(3)光重合開始剤0.1〜10重量%の範囲か
ら配合されることが好ましい。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
まず、本発明の重合性不飽和ポリウレタンの合成例を
示す。
合成例1 窒素ガス導入管、撹拌機及び冷却管のついた反応容器
に2,4−トリレンジイソシアネート2モルを仕込み、ポ
リテトラメチレングリコール(数平均分子量850)1モ
ルを反応温度60℃以下に保ちながら徐々に加えた。3時
間反応後、2−ヒドロキシプロピルアクリレートを2モ
ル、重合禁止剤としてt−ブチルハイドロキノンを微量
及び触媒としてジブチル錫ジラウレートを微量徐々に加
え、さらに70℃で7時間反応させて、アクリロイル基を
有する重合性不飽和ポリウレタン(A−1)を得た。
実施例2 合成例1において、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート2モルに代えて、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト2モルを使用した以外は、合成例1と同様にして、ア
クリロイル基を有する重合性不飽和ポリウレタン(A−
2)を得た。
合成例3 合成例1において、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート2モルに代えて、2−ヒドロキシブチルアクリレー
ト2モルを使用した以外は、合成例1と同様にして、ア
クリロイル基を有する重合性不飽和ポリウレタン(A−
3)を得た。
合成例4 合成例1において、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート2モルに代えて、4−ヒドロキシブチルアクリレー
ト2モルを使用した以外は、合成例1と同様にして、ア
クリロイル基を有する重合性不飽和ポリウレタン(A−
4)を得た。
以下に本発明の光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組
成物の実施例及び比較例を示す。
実施例1 合成例1で得た重合性不飽和ポリウレタン(A−1)
65重量部、トリシクロデカンジメタノールジアクリレー
ト20重量部、N−ビニル−2−ピロリドン15重量部及び
ベンジルジメチルケタール5重量部を60℃で1時間混合
溶解して、粘度34ポイズ(25℃)の液状紫外線硬化型樹
脂組成物を得た。
比較例1 実施例1において、重合性不飽和ポリウレタン(A−
1)に代えて、重合性不飽和ポリウレタン(A−2)を
使用した以外は、実施例1と同様にして、粘度34ポイズ
(25℃)の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
比較例2 実施例1において、重合性不飽和ポリウレタン(A−
1)に代えて、重合性不飽和ポリウレタン(A−3)を
使用した以外は、実施例1と同様にして、粘度38ポイズ
(25℃)の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
比較例3 実施例1において、重合性不飽和ポリウレタン(A−
1)に代えて、重合性不飽和ポリウレタン(A−4)を
使用した以外は、実施例1と同様にして、粘度27ポイズ
(25℃)の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
実施例1及び比較例1〜3で得た各紫外線硬化型樹脂
組成物を用いて、下記の評価を行い、その結果を第1表
に示した。
(硬化性の評価) 紫外線硬化型樹脂組成物をガラス板上に、乾燥塗膜厚
が、200±20μmとなるように各々塗布した後、80W/cm
のメタルハライドランプを用いて、窒素雰囲気下で照射
光量を変化させて硬化させた。その硬化膜の引張弾性率
を測定した。
なお、引張弾性率の測定は、JIS K7113に準拠して行
った。また、硬化性の指標としては、20mJ/cm2、1J/cm2
照射時の引張弾性率の比をとった。
(吸水率の測定) 紫外線硬化型樹脂組成物をガラス板上に乾燥塗膜厚が
200±20μmと成るように塗布した後、80W/cmのメタル
ハライドランプを用いて、窒素雰囲気中で照射光量200m
J/cm2で硬化させた。この硬化膜を試料として、JIS K7
209のB法に準拠して吸水率の測定を行った。
[作用] 第1表に記載したように、実施例1の紫外線硬化型樹
脂組成物を用いて得た硬化膜は、比較例1の紫外線硬化
型樹脂組成物を用いて得た硬化膜と比べ、硬化性、吸水
性ともに大幅に優れていることが明らかである。また、
比較例2及び3の紫外線硬化型樹脂組成物を用いて得た
硬化膜と比べても硬化性が大幅に優れている。
従って、本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は、硬化性
に優れ、かつ、吸水性が少ない被覆層を形成可能である
ことが理解できるであろう。
[発明の効果] 本発明の光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物
は、従来の紫外線硬化型樹脂組成物と比べ、硬化速度が
速く、硬化被覆層の吸水率が低い。
従って、本発明の光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂
組成物を用いて被覆した光ファイバは、光ファイバの線
引き速度を速くすることができるので、生産性を向上す
ることができると同時に、長期間の使用においても高い
信頼性を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 175/16 G02B 6/44 301A G02B 6/44 301 C03C 25/02 B //(C08F 290/06 220:28) (56)参考文献 特開 平1−190762(JP,A) 特開 平2−75614(JP,A) 特開 平1−153710(JP,A) 特開 平4−20514(JP,A) 特開 平4−6125(JP,A) 特開 平4−154828(JP,A) 特開 平3−166217(JP,A) 特開 平4−74735(JP,A) 特開 平3−39314(JP,A) 特開 平2−13338(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 290/00 - 290/14 C03C 25/02 C09D 1/00 - 201/10 G02B 6/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)重合性不飽和ポリウレタン、 (2)エチレン性不飽和結合を有する重合性不飽和化合
    物、 及び(3)光重合開始剤 を含有する光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物に
    おいて、(1)重合性不飽和ポリウレタンが、一般式 (式(I)中、RはHまたはCH3である。) で表される重合性不飽和基を有し、かつ (2)エチレン性不飽和結合を有する重合性不飽和化合
    物として、トリシクロデカンジメタノールジアクリレー
    ト を用いることを特徴とする光ファイバ被覆用紫外線硬化
    型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】重合性不飽和ポリウレタンが、(1)
    (a)ポリイソシアネート及び(b)イソシアネート基
    と反応する活性水素及び重合性不飽和基を有する化合物
    を反応させて得られる重合性不飽和ポリウレタン、
    (2)(a)ポリイソシアネート、(b)イソシアネー
    ト基と反応する活性水素及び重合性不飽和基を有する化
    合物及び(c)ポリオールを反応させて得られる重合性
    不飽和ポリウレタンから成る群から選ばれる重合性不飽
    和ポリウレタンであって、イソシアネート基と反応する
    活性水素及び重合性不飽和基を有する化合物が、2−ヒ
    ドロキシプロピルアクリレートである重合性不飽和ポリ
    ウレタンである請求項1記載の光ファイバ被覆用紫外線
    硬化型樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ポリオールが、ポリエーテルポリオールで
    ある請求項2記載の光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】重合性不飽和ポリウレタンが、(a)ポリ
    イソシアネート、(b)イソシアネート基と反応する活
    性水素及び重合性不飽和基を有する化合物及び(c)ポ
    リオールを反応させて得られる重合性不飽和ポリウレタ
    ンから成る群から選ばれる重合性不飽和ポリウレタンで
    あって、イソシアネート基と反応する活性水素及び重合
    性不飽和基を有する化合物が、2−ヒドロキシプロピル
    アクリレートである重合性不飽和ポリウレタンである請
    求項1記載の光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】ポリオールが、ポリテトラメチレングリコ
    ールである請求項4記載の光ファイバ被覆用紫外線硬化
    型樹脂組成物。
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