JPH04291062A - ディジタルデータの磁気記録装置 - Google Patents

ディジタルデータの磁気記録装置

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JPH04291062A
JPH04291062A JP8067991A JP8067991A JPH04291062A JP H04291062 A JPH04291062 A JP H04291062A JP 8067991 A JP8067991 A JP 8067991A JP 8067991 A JP8067991 A JP 8067991A JP H04291062 A JPH04291062 A JP H04291062A
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data
circuit
recording
signal
audio
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JP8067991A
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Yukio Kubota
幸雄 久保田
Akihiro Uetake
昭浩 上竹
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルビデオ信
号、ディジタルオーディオ信号、制御用のサブデータ等
のディジタルデータを磁気テープに記録する磁気記録装
置に関し、特に、ディジタルオーディオ信号の記録に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラービデオ信号をディジタル化
して磁気テープ等の記録媒体に記録するディジタルVT
Rとしては、放送局用のD1フォーマットのコンポーネ
ント形のディジタルVTRおよびD2フォーマットのコ
ンポジット形のディジタルVTRが実用化されている。
【0003】前者のD1フォーマットのディジタルVT
Rは、輝度信号および第1、第2の色差信号をそれぞれ
13.5MHz、6.75MHzのサンプリング周波数
でA/D変換した後所定の信号処理を行ってテープ上に
記録するもので、これらコンポーネント成分のサンプリ
ング周波数の比が4:2:2であるところから、4:2
:2方式とも称されている。
【0004】後者のD2フォーマットのディジタルVT
Rは、コンポジットカラービデオ信号をカラー副搬送波
信号の周波数fscの4倍の周波数の信号でサンプリン
グを行ってA/D変換し、所定の信号処理を行った後、
磁気テープに記録するようにしている。
【0005】これらディジタルVTRは、共に放送局用
に使用されることを前提として設計されているため、画
質最優先とされ、1サンプルが例えば8ビットにA/D
変換されたディジタルカラービデオ信号を実質的に圧縮
することなしに、記録するようにしている。
【0006】一例として、前者のD1フォーマットのデ
ィジタルVTRのデータ量について説明する。カラービ
デオ信号の情報量は、上述のサンプリング周波数で、各
サンプル当り8ビットでA/D変換した場合に、約21
6Mbps(メガビット/秒)の情報量となる。このう
ち水平および垂直のブランキング期間のデータを除くと
、1水平期間の輝度信号の有効画素数が720、色差信
号の有効画素数が360となり、各フィールドの有効走
査線数がNTSC方式(525/60)では250とな
るので、1秒間の映像信号のデータ量DvはDv=(7
20+360+360)×8×250×60=172.
8Mbps となる。
【0007】PAL方式(625/50)でもフィール
ド毎の有効走査線数が300で、1秒間でのフィールド
数が50であることを考慮すると、そのデータ量がNT
SC方式と等しくなることが判る。これらのデータにエ
ラー訂正およびフォーマット化のための冗長成分を加味
すると、映像データのビットレートが合計で約205.
8Mbpsとなる。
【0008】また、オーディオ・データDaは約12.
8Mbpsとなり、更に編集用のギャップ、プリアンプ
ル、ポストアンプル等の付加データDoが約6.6Mb
psとなるので、NTSC方式のときの記録データ全体
の情報量Dtは以下の通りとなる。 Dt=Dv+Da+Do     =172.8+12.8+6.6=192.2
  Mbps
【0009】この情報量を有するデータを
記録するため、D1フォーマットのディジタルVTRで
は、トラックパターンとして、NTSC方式では1フィ
ールドで10トラック、また、PAL方式では12トラ
ックを用いるセグメント方式が採用されている。
【0010】また、記録テープとしては19mm幅のも
のが使用され、テープ厚みは13μmと16μmの2種
類があり、これを収納するカセットには大、中、小の3
種類のものが用意されている。これらのテープに上述し
たフォーマットで情報データを記録しているため、デー
タの記録密度としては約20.4μm2 /bit程度
となっている。記録密度が高いと、符号間干渉或いはヘ
ッド・テープの電磁変換系の非線形性による波形劣化に
よって、再生出力データのエラーが発生し易くなる。従
来の記録密度としては、エラー訂正符号化を行っている
としても、上述の数値が限界であった。
【0011】以上のパラメータを総合すると、D1フォ
ーマットのディジタルVTRの各サイズのカセットの再
生時間は下記の通りとなる。 テープ厚みが13μmの場合 カセットサイズがSの場合では、13分、これがMの場
合には、42分、これがLの場合には、94分である。 テープ厚みが16μmの場合 カセットサイズがSの場合では、11分、これがMの場
合には、34分、これがLの場合には、76分である。
【0012】このようにD1フォーマットのディジタル
VTRは放送局のVTRとして、画質最優先の性能を求
めたものとしては十分のものであるが、19mm幅を有
するテープを装着した大型のカセットを使用しても、高
々1.5時間程度の再生時間しか得られず、家庭用のV
TRとして使用するためには、頗る不適当なものといえ
る。
【0013】一方、現在家庭用VTRとしては、β方式
、VHS方式、8mm方式等が実用化されているがいず
れもアナログ信号の形態で記録・再生を行うもので、そ
れぞれの画質がかなり改良されているものの、例えばカ
メラで撮像して記録したものをダビングしてコピーしよ
うとした時、このダビングの段階でかなりの画質劣化が
生じ、これを複数回繰り返した場合には、ほとんど鑑賞
に耐えられないものとなってしまう欠点があった。
【0014】従って、記録情報量を再生歪みが少ないよ
うな形で圧縮し、かつ記録密度をあげることによって、
テープ幅が8mm或いはそれ以下の幅狭の磁気テープを
使用しても、長時間の記録が可能なディジタルデータの
磁気記録装置が本願出願人により考えられている。
【0015】また、ディジタルVTRでは、ディジタル
画像信号以外にディジタルオーディオ信号、サブデータ
、トラッキング用のパイロット信号等をトラック上に記
録する必要がある。上述のD1フォーマットのディジタ
ルVTRでは、4チャンネルのオーディオデータの各チ
ャンネルと対応する記録区間をトラックの中央部に記録
し、タイムコード、トラッキング用のコントロール信号
をテープの長手方向に記録している。D2フォーマット
では、4チャンネルのオーディオデータの各チャンネル
の記録区間をトラックの両端部に記録し、D1フォーマ
ットと同様に、タイムコード、トラッキング用のコント
ロール信号をテープの長手方向に記録している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のこれらのディジ
タルVTRでは、4チャンネルと対応する4個のディジ
タルオーディオデータの記録区間を独立に配置している
。また、ステレオ(2チャンネル)のオーディオ信号を
記録する時には、このオーディオデータの最初の記録時
には、4個の記録区間の各2個の記録区間を使用して同
じオーディオデータを二重に記録し、アフターレコーデ
ィング時には、一方の2個の記録区間を使用している。 従来のディジタルVTRにおけるオーディオデータの記
録方法は、オーディオデータの記録区間として、4個の
独立した領域が必要であり、各記録区間がそれらの間の
記録がされないギャップ、各記録区間の始端および終端
のアンブル区間等の無信号領域を含むので、全体的にテ
ープ消費量が増大する欠点があった。
【0017】従って、この発明の目的は、テープ消費量
の増大を抑えて、4チャンネルのオーディオ信号を記録
することができるトラック構成のディジタルデータの磁
気記録装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力ディジ
タル画像信号を複数の画素データからなるブロック単位
のデータに変換するブロック化回路(5、6)と、ブロ
ック化回路(5、6)の出力データをブロック単位に圧
縮符号化する符号化回路(8)と、符号化回路(8)の
出力符号化データをチャンネル符号化するチャンネル符
号化回路(11)と、入力ディジタルオーディオ信号を
符号化するオーディオ信号符号化回路(15)と、制御
用の付加データを発生する付加データ発生回路を有し、
チャンネル符号化回路(11)の出力画像データ、オー
ディオ信号符号化回路(15)の出力オーディオデータ
および付加データ発生回路の出力付加データを回転ドラ
ムに装着された磁気ヘッド(13A、13B)によって
磁気テープ(78)に記録するようにしたディジタルデ
ータの磁気記録装置において、磁気テープ(78)上に
形成されるトラック内に第1および第2のオーディオデ
ータ記録区間を設け、第1および第2のオーディオデー
タ記録区間を使用する第1の記録モードと、第1および
第2のオーディオデータ記録区間を独立に使用する第2
の記録モードとが選択的に設定されるようにしたことを
特徴とするディジタルデータの磁気記録装置である。
【0019】
【作用】磁気テープ78上に形成されたトラックには、
第1および第2のオーディオデータ記録区間がそれぞれ
設けられる。第1および第2のオーディオデータの記録
区間を使用することにより、高品質のオーディオデータ
(例えばサンプリング周波数が48kHz、各サンプル
が16ビット)を記録でき、第1および第2の記録区間
を独立して使用することにより、4チャンネルのオーデ
ィオデータを記録することができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の一実施例について説明する
。この説明は、下記の順序に従ってなされる。 a.信号処理部 b.ブロック符号化 c.チャンネルエンコーダおよびチャンネルデコーダd
.ヘッド・テープ系 e.電磁変換系 f.トラックパターン
【0021】a.信号処理部 まず、この一実施例中のディジタルVTRの信号処理部
について説明する。図1は記録側の構成を全体として示
すものである。1Y、1U、1V、でそれぞれ示す入力
端子に例えばカラービデオカメラからの三原色信号R、
G、Bから形成されたディジタル輝度信号Y、ディジタ
ル色差信号U、Vが供給される。この場合、各信号のク
ロックレートは上述のD1フォーマットの各コンポーネ
ント信号の周波数と同一とされる。即ち、それぞれのサ
ンプリング周波数が13.5MHz、6.75MHzと
され、且つこれらの1サンプル当たりのビット数が8ビ
ットとされている。従って、入力端子1Y、1U、1V
に供給される信号のデータ量としては、上述したように
、約216Mbpsとなる。この信号のうちブランキン
グ期間のデータを除去し、有効領域の情報のみをとりだ
す有効情報抽出回路2によってデータ量が約167Mb
psに圧縮される。有効情報抽出回路2の出力の内で輝
度信号Yが周波数変換回路3に供給され、サンプリング
周波数が13.5MHzからその3/4 に変換される
。この周波数変換回路3としては、例えば間引きフィル
タが使用され、折り返し歪みが生じないようになされて
いる。周波数変換回路3の出力信号がブロック化回路5
に供給され、輝度データの順序がブロックの順序に変換
される。 ブロック化回路5は、後段に設けられたブロック符号化
回路8のために設けられている。
【0022】図3は、符号化の単位のブロックの構造を
示す。この例は、3次元ブロックであって、例えば2フ
レームに跨がる画面を分割することにより、図3に示す
ように、(4ライン×4画素×2フレーム)の単位ブロ
ックが多数形成される。図3において、実線は奇数フィ
ールドのラインを示し、破線は偶数フィールドのライン
を示す。
【0023】また、有効情報抽出回路2の出力のうち、
2つの色差信号U、Vがサブサンプリングおよびサブラ
イン回路4に供給され、サンプリング周波数がそれぞれ
6.75MHzからその半分に変換された後、2つのデ
ィジタル色差信号が交互にライン毎に選択され、1チャ
ンネルのデータに合成される。従って、このサブサンプ
リングおよびサブライン回路4からは線順次化されたデ
ィジタル色差信号が得られる。この回路4によってサブ
サンプルおよびサブライン化された信号の画素構成を図
4に示す。図4において、○は第1の色差信号Uのサン
プリング画素を示し、△は第2の色差信号Vのサンプリ
ング画素を示し、×はサブサンプルによって間引かれた
画素の位置を示す。
【0024】サブサンプリングおよびサブライン回路4
の線順次出力信号がブロック化回路6に供給される。ブ
ロック化回路6ではブロック化回路5と同様に、テレビ
ジョン信号の走査の順序の色差データがブロックの順序
のデータに変換される。このブロック化回路6は、ブロ
ック化回路5と同様に、色差データを(4ライン×4画
素×2フレーム)のブロック構造に変換する。ブロック
化回路5および6の出力信号が合成回路7に供給される
【0025】合成回路7では、ブロックの順序に変換さ
れた輝度信号および色差信号が1チャンネルのデータに
変換され、合成回路7の出力信号がブロック符号化回路
8に供給される。このブロック符号化回路8としては、
後述するようにブロック毎のダイナミックレンジに適応
した符号化回路(ADRCと称する)、DCT(Dis
crete Cosine Transform )回
路等が適用できる。ブロック符号化回路8の出力信号が
フレーム化回路9に供給され、フレーム構造のデータに
変換される。このフレーム化回路9では、画像系のクロ
ックと記録系のクロックとの乗り換えが行われる。
【0026】また、1A、1B、1Cは、それぞれディ
ジタルオーディオ信号の入力端子である。これらの入力
端子1A、1B、1Cからのオーディオデータは、(サ
ンプリング周波数=48kHz、量子化ビット数=16
ビット、2チャンネルステレオ)のものである。入力端
子1Bおよび1Cからのオーディオデータが圧縮回路1
5B、15Cにそれぞれ供給され、圧縮回路15B、1
5Cにおいて、データ量が元のものの略1/2に圧縮さ
れる。このような圧縮としては、サンプリング周波数を
変換する回路、DPCM等のデータ圧縮技術を使用でき
る。より具体的には、上位の8ビットのみを有効データ
として採用することにより、2チャンネルステレオの入
力オーディオデータが(サンプリング周波数=48kH
z、量子化ビット数=8ビット、2チャンネルステレオ
)へ変換される。この明細書では、高品質の2チャンネ
ルのオーディオデータを記録するモードを第1の記録モ
ードと称し、圧縮された(2チャンネル×2=4チャン
ネル)のオーディオデータを記録するモードを第2の記
録モードと称する。
【0027】入力端子1Aからのオーディオデータの各
16ビットが上位の8ビットと下位の8ビットとに分割
され、各8ビットが記録モードを選択するためのセレク
タ16Aおよび16Bにそれぞれ供給される。圧縮回路
15Bの出力信号がセレクタ16Aの他の入力端子に供
給され、圧縮回路15Bの出力信号がセレクタ16Bの
他の入力端子に供給される。図示せずも、セレクタ16
A、16Bには、それぞれユーザーのキー操作等で発生
したシステムコントローラからの制御信号が供給される
。この制御信号により、第1の記録モードでは、入力端
子1Aからのオーディオデータの上位8ビットおよび下
位8ビットがセレクタ16Aおよび16Bによりそれぞ
れ選択的に出力される。第2の記録モードでは、圧縮回
路15Bの出力信号と圧縮回路15Cの出力信号とがセ
レクタ16Aおよび16Bによりそれぞれ選択的に出力
される。また、記録モードを示す制御信号が識別(ID
)信号として磁気テープに記録される。
【0028】前述のフレーム化回路9の出力信号がエラ
ー訂正符号のパリティ発生回路10Vに供給され、エラ
ー訂正符号のパリティが生成される。パリティ発生回路
10Vの出力信号が混合回路14に供給される。混合回
路14には、パリティ発生回路10A、10Bおよび1
0Sの出力信号もそれぞれ供給される。パリティ発生回
路10Aおよび10Bは、セレクタ16Aおよび16B
の出力データに対して、エラー訂正符号のパリティを生
成する。パリティ発生回路10Sは、入力端子1Sから
のサブデータに対するエラー訂正符号化の処理を行い、
パリティを生成する。
【0029】このサブデータは、111で示すサブデー
タ発生回路から供給される。また、112がID信号発
生回路であり、113が同期信号発生回路であり、11
4がパリティ発生回路であり、115がタイミング発生
回路である。サブデータは、例えばユーザーのキー操作
で発生することができる。
【0030】混合回路14では、1セグメントの後述す
る所定の位置に、これらの画像データ、オーディオデー
タ、サブデータが挿入されたデータを形成する。混合回
路14の出力信号がチャンネルエンコーダ11に供給さ
れ、記録データの低域部分を減少させるようなチャンネ
ルコーディングがなされる。チャンネルエンコーダ11
の出力信号が混合回路18に供給される。混合回路18
には、入力端子19からのATF(自動トラック追従制
御)用のパイロット信号が供給される。このパイロット
信号は、記録データと周波数分離できる程度の低周波の
信号である。混合回路18の出力信号が記録アンプ12
A、12Bと回転トランス(図示せず)を介して磁気ヘ
ッド13A、13Bに供給され、磁気テープに記録され
る。
【0031】上述の信号処理によって、入力のデータ量
216Mbpsが有効走査期間のみを抽出することによ
って約167Mbpsに低減され、更に周波数変換とサ
ブサンプル、サブラインとによって、これが84Mbp
sに減少される。このデータは、ブロック符号化回路8
で圧縮符号化することにより、約25Mbpsに圧縮さ
れ、その後のパリティ、オーディオ信号等の付加的な情
報を加えて、記録データ量としては31.56Mbps
程度となる。
【0032】次に、再生側の構成について図2を参照し
て説明する。図2において磁気ヘッド13A、13Bか
らの再生データが回転トランス(図示せず)および再生
アンプ21A、21Bを介してチャンネルデコーダ22
およびATF回路34にそれぞれ供給される。チャンネ
ルデコーダ22において、チャンネルコーディングの復
調がされ、チャンネルデコーダ22の出力信号がTBC
回路(時間軸補正回路)23に供給される。このTBC
回路23において、再生信号の時間軸変動成分が除去さ
れる。ATF回路34では、再生されたパイロット信号
のビート成分のレベルからトラッキングエラー信号を発
生し、このトラッキングエラー信号が例えばキャプスタ
ンサーボの位相サーボ回路に供給される。かかるATF
の動作は、基本的には、8mmVTRで採用されている
ものと同様のものである。
【0033】TBC回路23からの再生データがECC
回路24A、24B、24Sおよび24Vにそれぞれ供
給され、エラー訂正符号を用いたエラー訂正とエラー修
整とが行われる。ECC回路24Vは、画像データに関
するエラー訂正およびエラー修整を行い、ECC回路2
4Aおよび24Bは、オーディオ専用区間に記録されて
いるオーディオデータのエラー訂正およびエラー修整を
行い、ECC回路24Sは、サブデータのエラー訂正を
行う。ECC回路24Aおよび24Bの出力信号がモー
ド切り換え用のセレクタ34A、34Bにそれぞれ供給
される。セレクタ34A、34Bは、図示せずも、磁気
テープの再生信号から分離されたID信号に基づいて制
御される。第1の記録モードの時には、セレクタ34A
、34Bの出力信号が出力端子33Aに16ビットデー
タとして取り出される。第2の記録モードの時には、セ
レクタ34A、34Bの出力信号が補間回路35Aおよ
び35Bに供給される。これらの補間回路35A、35
Bによって、圧縮されたオーディオデータの補間がなさ
れ、出力端子33Bオーディオ33Cには、異なったオ
ーディオデータが取り出される。
【0034】ECC回路24Sの出力端子33Sには、
再生されたサブデータが取り出される。このサブデータ
は、図示せずも、VTR全体の動作を制御するためのシ
ステムコントローラに供給される。ECC回路24Vの
出力信号がフレーム分解回路25に供給される。フレー
ム分解回路25によって、画像データのブロック符号化
データの各成分がそれぞれ分離されると共に、記録系の
クロックから画像系のクロックへの乗り換えがなされる
。フレーム分解回路25で分離された各データがブロッ
ク復号回路26に供給され、各ブロック単位に原データ
と対応する復元データが復号される。
【0035】ブロック復号回路26からの画像データの
復号データが分配回路27に供給される。この分配回路
27で、復号データが輝度信号と色差信号に分離される
。輝度信号および色差信号がブロック分解回路28およ
び29にそれぞれ供給される。ブロック分解回路28お
よび29は、送信側のブロック化回路5および6と逆に
、ブロックの順序の復号データをラスター走査の順に変
換する。
【0036】ブロック分解回路28からの復号輝度信号
が補間フィルタ30に供給される。補間フィルタ30で
は、輝度信号のサンプリングレートが3fs から4f
s (4fs =13.5MHz) に変換される。補
間フィルタ30からのディジタル輝度信号Yは出力端子
33Yに取り出される。
【0037】一方、ブロック分解回路29からのディジ
タル色差信号が分配回路31に供給され、線順次化され
たディジタル色差信号U、Vがディジタル色差信号Uお
よびVにそれぞれ分離される。分配回路31からのディ
ジタル色差信号U、Vが補間回路32に供給され、それ
ぞれ補間される。補間回路32は、復元された画素デー
タを用いて間引かれたラインおよび画素のデータを補間
するもので、補間回路32からは、サンプリングレート
が4fs のディジタル色差信号UおよびVが得られ、
出力端子33U、33Vにそれぞれ取り出される。
【0038】b.ブロック符号化 上述の図1におけるブロック符号化回路8としては、先
に本出願人が出願した特願昭59−266407号およ
び特願昭59−269866号等に示されるADRC(
Adaptive Dynamic Range Co
ding) エンコーダが用いられる。このADRCエ
ンコーダは、各ブロックに含まれる複数の画素データの
最大値MAXと最小値MINを検出し、これら最大値M
AXおよび最小値MINからブロックのダイナミックレ
ンジDRを検出し、このダイナミックレンジDRに適応
した符号化を行い、原画素データのビット数よりも少な
いビット数により、再量子化を行うものである。ブロッ
ク符号化回路8の他の例として、各ブロックの画素デー
タをDCT(Discrete CosineTran
sform) した後、このDCTで得られた係数デー
タを量子化し、量子化データをランレングス・ハフマン
符号化して圧縮符号化する構成を用いても良い。
【0039】ここでは、ADRCエンコーダを用い、更
にマルチダビングした時にも画質劣化が生じないエンコ
ーダの例を図5を参照して説明する。図5において、4
1で示す入力端子に例えば1サンプルが8ビットに量子
化されたディジタルビデオ信号(或いはディジタル色差
信号)が図1の合成回路7より入力される。
【0040】入力端子41からのブロック化データが最
大値、最小値検出回路43および遅延回路44に供給さ
れる。最大値、最小値検出回路43は、ブロック毎に最
小値MIN、最大値MAXを検出する。遅延回路44か
らは、最大値および最小値が検出されるのに要する時間
、入力データを遅延させる。遅延回路44からの画素デ
ータが比較回路45および比較回路46に供給される。
【0041】最大値、最小値検出回路43からの最大値
MAXが減算回路47に供給され、最小値MINが加算
回路48に供給される。これらの減算回路47および加
算回路48には、ビットシフト回路49から4ビット固
定長でノンエッジマッチング量子化をした場合の1量子
化ステップ幅の値(△=1/16DR)が供給される。 ビットシフト回路49は、(1/16)の割算を行うよ
うに、ダイナミックレンジDRを4ビットシフトする構
成とされている。減算回路47からは、(MAX−△)
のしきい値が得られ、加算回路48からは、(MIN+
△)のしきい値が得られる。これらの減算回路47およ
び加算回路48からのしきい値が比較回路45および4
6にそれぞれ供給される。なお、このしきい値を規定す
る値△は、量子化ステップ幅に限らず、ノイズレベルに
相当する固定値としても良い。
【0042】比較回路45の出力信号がANDゲート5
0に供給され、比較回路46の出力信号がANDゲート
51に供給される。ANDゲート50および51には、
遅延回路44からの入力データが供給される。比較回路
45の出力信号は、入力データがしきい値より大きい時
にハイレベルとなり、従って、ANDゲート50の出力
端子には、(MAX〜MAX−△)の最大レベル範囲に
含まれる入力データの画素データが抽出される。比較回
路46の出力信号は、入力データがしきい値より小さい
時にハイレベルとなり、従って、ANDゲート51の出
力端子には、(MIN〜MIN+△)の最小レベル範囲
に含まれる入力データの画素データが抽出される。
【0043】ANDゲート50の出力信号が平均化回路
52に供給され、ANDゲート51の出力信号が平均化
回路53に供給される。これらの平均化回路52および
53は、ブロック毎に平均値を算出するもので、端子5
4からブロック周期のリセット信号が平均化回路52お
よび53に供給されている。平均化回路52からは、(
MAX〜MAX−△)の最大レベル範囲に属する画素デ
ータの平均値MAX´が得られ、平均化回路53からは
、(MIN〜MIN+△)の最小レベル範囲に属する画
素データの平均値MIN´が得られる。平均値MAX´
から平均値MIN´が減算回路55で減算され、減算回
路55からダイナミックレンジDR´が得られる。
【0044】また、平均値MIN´が減算回路56に供
給され、遅延回路57を介された入力データから、平均
値MIN´が減算回路56において減算され、最小値除
去後のデータPD1が形成される。このデータPD1お
よび修整されたダイナミックレンジDR´が量子化回路
58に供給される。この実施例では、量子化に割り当て
られるビット数nが0ビット(コード信号を伝送しない
)、1ビット、2ビット、3ビット、4ビットの何れか
とされる可変長のADRCであって、エッジマッチング
量子化がなされる。割り当てビット数nは、ブロック毎
にビット数決定回路59において決定され、ビット数n
のデータが量子化回路58に供給される。
【0045】可変長ADRCは、ダイナミックレンジD
R´が小さいブロックでは、割り当てビット数nを少な
くし、ダイナミックレンジDR´が大きいブロックでは
、割り当てビット数nを多くすることで、効率の良い符
号化を行うことができる。即ち、ビット数nを決定する
際のしきい値をT1〜T4(T1<T2<T3<T4)
とすると、(DR´<T1)のブロックは、コード信号
が伝送されず、ダイナミックレンジDR´の情報のみが
伝送され、(T1≦DR´<T2)のブロックは、(n
=1)とされ、(T2≦DR´<T3)のブロックは、
(n=2)とされ、(T3≦DR´<T4)のブロック
は、(n=3)とされ、(DR´≧T4)のブロックは
、(n=4)とされる。
【0046】かかる可変長ADRCではしきい値T1〜
T4を変えることで、発生情報量を制御すること(所謂
バッファリング)ができる。従って、1フィールド或い
は、1フレーム当たりの発生情報量を所定値にすること
が要求されるこの発明のディジタルVTRのような伝送
路に対しても可変長ADRCを適用できる。
【0047】図5において、60は、発生情報量を所定
値にするためのしきい値T1〜T4を決定するバッファ
リング回路を示す。バッファリング回路60では、しき
い値の組(T1、T2、T3、T4)が複数例えば32
組用意されており、これらのしきい値の組がパラメータ
コードPi(i=0、1、2、・・、31)により区別
される。パラメータコードPiの番号iが大きくなるに
従って、発生情報量が単調に減少するように、設定され
ている。但し、発生情報量が減少するに従って、復元画
像の画質が劣化する。
【0048】バッファリング回路60からのしきい値T
1〜T4が比較回路61に供給され、遅延回路62を介
されたダイナミックレンジDR´が比較回路61に供給
される。遅延回路62は、バッファリング60でしきい
値の組が決定されるのに要する時間、DR´を遅延させ
る。比較回路61では、ブロックのダイナミックレンジ
DR´と各しきい値とがそれぞれ比較され、比較出力が
ビット数決定回路59に供給され、そのブロックの割り
当てビット数nが決定される。量子化回路58では、ダ
イナミックレンジDR´と割り当てビット数nとを用い
て遅延回路63を介された最小値除去後のデータPDI
がエッジマッチングの量子化により、コード信号DTに
変換される。量子化回路58は、例えばROMで構成さ
れている。
【0049】遅延回路62および64をそれぞれ介して
修整されたダイナミックレンジDR´、平均値MIN´
が出力され、更にコード信号DTとしきい値の組を示す
パラメータコードPiが出力される。この例では、一旦
ノンエッジマッチ量子化された信号が新たなダイナミッ
クレンジ情報に基づいて、エッジマッチ量子化されてい
るためにダビングした時の画像劣化は少ないものとされ
る。
【0050】c.チャンネルエンコーダおよびチャンネ
ルデコーダ 次に図1のチャンネルエンコーダ11およびチャンネル
デコーダ22について説明する。これら回路の詳細につ
いては、本件出願人が出願した特願平1−143491
号にその具体構成が開示されているが、その概略構成に
ついて図6および図7を参照して説明する。
【0051】図6において、71は、図1のパリティ発
生回路10の出力が供給される適応型スクランブル回路
で、複数のM系列のスクランブル回路が用意され、その
中で入力信号に対し最も高周波成分および直流成分の少
ない出力が得られるようなM系列が選択されるように構
成されている。72がパーシャルレスポンス・クラス4
検出方式のためのプリコーダで1/1−D2 (Dは単
位遅延用回路)の演算処理がなされる。このプリコーダ
出力を記録アンプ12A、12Bを介して磁気ヘッド1
3A、13Bにより、記録・再生し、再生出力を再生ア
ンプ21A、21Bによって増幅するようになされてい
る。
【0052】チャンネルデコーダ22の構成を示す図7
において、73がパーシャルレスポンス・クラス4の再
生側の演算処理回路を示し、1+Dの演算が再生アンプ
21A、21Bの出力に対して行われる。74が所謂ビ
タビ復号回路を示し、演算処理回路73の出力に対して
データの相関性や確からしさ等を用いた演算により、ノ
イズに強いデータの復号が行われる。このビタビ復号回
路74の出力がデスクランブル回路75に供給され、記
録側でのスクランブル処理によって並びかえられたデー
タが元の系列に戻されて原データが復元される。この実
施例において用いられるビタビ復号回路74によって、
ビット毎の復号を行う場合よりも、再生C/N換算で3
dBの改良が得られる。
【0053】d.テープ・ヘッド系 上述の磁気ヘッド13Aおよび13Bは、図8Aに示す
ように、回転ドラム76に対して、180°の対向間隔
で取りつけられている。或いは図8Bに示すように、磁
気ヘッド13Aおよび13Bが一体構造とされた形でド
ラム76に取りつけられる。ドラム76の周面には、1
80°よりやや大きいか、又はやや少ない巻き付け角で
磁気テープ(図示せず)が斜めに巻きつけられている。 図8Aに示すヘッド配置では、磁気テープに対して磁気
ヘッド13Aおよび13Bが略々交互に接し、図8Bに
示すヘッド配置では、磁気ヘッド13Aおよび13Bが
同時に磁気テープを走査する。
【0054】磁気ヘッド13Aおよび13Bのそれぞれ
のギャップの延長方向(アジマス角と称する)が異なら
されている。例えば図9に示すように、磁気ヘッド13
Aと13Bとの間に、±20°のアジマス角が設定され
ている。このアジマス角の相違により、磁気テープには
、図10に示すような記録パターンが形成される。この
図10から判るように、磁気テープ上に形成された隣合
うトラックTAおよびTBは、アジマス角が相違した磁
気ヘッド13Aおよび13Bによりそれぞれ形成された
ものとなる。従って、再生時には、アジマス損失により
、隣合うトラック間のクロストーク量を低減することが
できる。
【0055】図11Aおよび図11Bは、磁気ヘッド1
3A、13Bを一体構造(所謂ダブルアジマスヘッド)
とした場合のより具体的な構成を示す。例えば150r
ps (NTSC方式)の高速で回転される上ドラム7
6に対して、一体構造の磁気ヘッド13Aおよび13B
が取りつけられ、下ドラム77が固定とされている。従
って、磁気テープ78には、1フィールドのデータが5
本のトラックに分割して記録される。このセグメント方
式により、トラックの長さを短くすることができ、トラ
ックの直線性のエラーを小さくできる。磁気テープ78
の巻き付け角θが例えば166°とされ、ドラム系φが
16.5mmとされている。
【0056】また、ダブルアジマスヘッドを使用し、同
時記録を行っている。通常、上ドラム76の回転部の偏
心等により、磁気テープ78の振動が生じ、トラックの
直線性のエラーが発生する。図12Aに示すように、磁
気テープ78が下側に押さえつけられ、また、図12B
に示すように、磁気テープ78が上側に引っ張られ、こ
れにより磁気テープ78が振動し、トラックの直線性が
劣化する。しかしながら、180°で一対の磁気ヘッド
が対向配置されたものと比較して、ダブルアジマスヘッ
ドで同時記録を行うことで、かかる直線性のエラー量を
小さくできる。更に、ダブルアジマスヘッドは、ヘッド
間の距離が小さいので、ペアリング調整をより正確に行
うことができる利点がある。このようなテープ・ヘッド
系により、狭い幅のトラックの記録・再生を行うことが
できる。
【0057】e.電磁変換系 次に、この発明に用いられる電磁変換系について説明す
る。まず、記録媒体としての磁気テープは次のような方
法で製造される。
【0058】すなわち、厚さ7μmのポリエチレンフタ
レート(PET)フィルムよりなるベース上に、アクリ
ル酸エステル系ラテックスを主成分とするエマルジョン
を含有した液を塗布した後、乾燥を行い、ベースの一主
面上に上記エマルジョン微粒子よりなる微小突起を形成
する。このような処理を施したベースの表面粗さは、中
心線平均粗さRa で0.0015μm、また微小突起
の密度は約500万個/mm2 であった。
【0059】この後、図13に示す真空蒸着装置を用い
、次のようにして上記ベース上にCoを主成分とする磁
性層を酸素雰囲気中で斜め蒸着により形成する。図13
において、符号81a、81bは真空槽、82は間仕切
り板、83は真空排気弁である。84はベースBの供給
ロール、85は巻き取りロール、86はガイドロール、
87a、87bはベースBをガイドする円筒型のクーリ
ングキャンである。また、88a、88bはCoの蒸発
源、89a、89bはそれぞれ蒸発源88a、88bを
加熱する電子ビームである。90a、90bはベースB
に対する蒸発ビームの入射角を規制するための遮蔽板、
91a、91bは酸素ガスの導入パイプである。
【0060】このように構成された真空蒸着装置におい
て、ベースBは供給ロール84からクーリングキャン8
7a、ガイドロール86、クーリングキャン87b、巻
き取りロール85の順に移送される。このとき、クーリ
ングキャン87a、87bにおいて、酸素雰囲気中で2
層のCo層よりなる磁性層が斜め蒸着により形成される
【0061】この真空蒸着は、真空槽81a、81bを
真空度1×10−4Torrに保ちながら、これらの真
空槽81a、81b内に導入パイプ91a、91bによ
り酸素ガスを250cc/min の割合で導入しなが
ら行う。この場合、ベースBに対する蒸発ビームの入射
角は45〜90°の範囲とする。また、Co層はクーリ
ングキャン87a、87bにおいてそれぞれ1000Å
の厚さに蒸着され、磁性層全体の厚さが2000Åとさ
れる。
【0062】このようにして2層のCo層よりなる磁性
層が形成されたベースBに、カーボンおよびエポキシ系
バインダーよりなるバックコートとパーフルオロポリエ
ーテルよりなる潤滑剤のトップコートとを施した後、こ
れを8mm幅に裁断して磁気テープを作製する。
【0063】最終的に得られた磁気テープの特性は、残
留磁束密度Br =4150G、抗磁力Hc =169
0Oe、Rs =79%であった。また、この磁気テー
プの表面粗さは、ベースBの表面粗さを反映して、中心
線平均粗さRa で0.0015μmと極めて小さかっ
た。
【0064】なお、表面粗さの測定は、通常JIS  
B0601により行われるが、今回の測定は下記条件に
より行った。 測定器:タリステップ(ランクテーラー社製)  針径
:0.2×0.2μm、 角型針 針圧:2mg ハイパスフィルター:0.33Hz
【0065】図14はこの発明に用いられる記録用磁気
ヘッドを示す。図14に示すように、この磁気ヘッドは
、単結晶Mn−Znフェライトコア101A、101B
上にスパッタ法により形成されたFe−Ga−Si−R
u系軟磁性層102、103間にギャップ104を有し
ている。このギャップ104のトラック幅方向の両側に
はガラス105、106が充填され、これによってトラ
ック幅が約4μm幅に規制されている。107は巻線孔
であり、この巻線孔107に記録用コイル(図示せず)
が巻装される。この磁気ヘッドの実効ギャップ長は0.
20μmである。
【0066】この磁気ヘッドは、ギャップ104の近傍
に飽和磁束密度Bs が14.5kGのFe −Ga−
Si−Ru系軟磁性層102、103を用いているため
、高抗磁力の磁気テープに対してもヘッドの磁気飽和を
生じることなく記録を行うことができる。
【0067】以上のようなMEテープと磁気ヘッドを用
いることによって、1.25μm2 /bit以下の記
録密度が実現される。即ち、上述したように、5μmの
トラック幅に対して最短波長0.5μmの信号を記録す
ることによって1.25μm2 /bitが実現される
。ところが、再生出力のC/Nは記録波長およびトラッ
ク幅が減少するに従って劣化することが知られており、
この劣化をおさえるために、上述した構成のテープおよ
びヘッドが使用されている。
【0068】本出願人が、1988年に8mmMEテー
プを使用してトラックピッチ15μmで最短波長0.5
μmのディジタルVTRを試作した。この時は40mm
径の回転ドラムを使用して60rpmでこのドラムを回
転させ、記録再生を行った。このシステムでは記録波長
1μmに対して、5ldBのC/Nが得られた。そのシ
ステムのビット・エラーレートが4×10−5であった
【0069】この発明の実施例のように、5μm幅のト
ラックを使用すると、同一の仕様で約44dBのC/N
しか得られず画質が劣化することになる。この7dBC
/N劣化を補うために、上述したこの発明の構成が用い
られることになる。即ち、一般的に記録および再生中の
テープとヘッドの間のスペーシングが大きくなれば信号
出力レベルが低下することが知られており、このスペー
シングの量がテープの平坦度に依存することも知られて
いる。又、塗布型テープの場合、テープの平坦度は塗布
剤に依存するが、蒸着テープの場合では、ベースそのも
のの平坦度に依存することが知られている。上述の実施
例では、ベースフィルムの表面粗度を極力小に選定する
ことによりC/Nが1dB上昇するという実験結果が得
られた。又、上述した実施例の蒸着材料、蒸着方法を用
いることにより、1988年の時の試作で用いられたテ
ープに対して3dBのC/N向上が実験結果として得ら
れた。以上のことから、この発明のヘッドおよびテープ
を用いることにより、以前の試作機に対して4dBのC
/Nの上昇が得られたことになる。
【0070】また、この発明では、チャンネル復号にビ
タビ復号が用いられているため、以前の試作機で使用さ
れていたビット毎の復号に対して3dBの上昇が得られ
ることが確認された。
【0071】よって全体として7dBのC/N劣化分を
補うことができ、1.25μm2 /bitの記録密度
で、1988年の試作機と同等のエラーレートが得られ
ることになる。再生出力に関して、エラー訂正符号の訂
正処理の前の段階のエラーレートが10−4以下である
ことが必要なのは、20%程度の冗長度のエラー訂正符
号を使用した時に、訂正可能な程度の量にエラーを抑え
るためである。
【0072】f.トラックパターン 上述の一実施例におけるトラックパターンについて図1
5を参照して説明する。図15Aは、1トラック(或い
は1セグメント)に記録されるデータの配列を示す。図
において、トラックの左端がヘッド突入側であり、その
右端がヘッド離間側である。また、マージンおよびIB
G(インターブロックギャップ)には、データが記録さ
れない。斜線を付した領域であるプリアンブルPRA或
いはポストアンブルPSAには、例えばデータのビット
周波数と等しい周波数のパルス信号が記録され、再生側
に設けられているビットクロック抽出のためのPLLの
ロックが容易とされている。
【0073】トラックの始端と近い位置にATF用のパ
イロット信号が記録される。ATF信号は、データでな
いので、ヘッドとテープとの接触が不安定であるため、
エラーが発生し易い始端に近い部分に記録される。1ト
ラックの略中央部にサブデータの記録区間が設けられ、
その前後に第1のオーディオ記録区間と第2のオーディ
オ記録区間とがそれぞれ設けられる。従って、符号化さ
れたビデオデータの記録区間は、トラックの始端と第1
のオーディオ記録区間との間、並びに第2のオーディオ
記録区間とトラックの終端との間に設けられる。第1お
よび第2のオーディオ記録区間の一方、例えば第2のオ
ーディオ記録区間がアフターレコーディング時に書き替
えられる。第1の記録モードの場合には、アフターレコ
ーディングにより第2のオーディオ記録区間が書き替え
られても、第1のオーディオ記録区間には、上位の8ビ
ットが残っているので、元のオーディオ信号の内容が分
かる。第2の記録モードの場合には、二組のステレオオ
ーディオ信号の一方のみを書き替えることができる。
【0074】ビデオ記録区間は、多数のシンクブロック
からなり、シンクブロックのより詳細なデータ配列が図
15Bに示される。先頭には、ブロックの開始を示すブ
ロック同期信号が位置し、次にブロックの識別のための
シンクブロックSBが位置し、更に次にADRCの割り
当てビット数を決めるためのしきい値THRが位置して
いる。その後のブロックアドレスBAは、画面上のアド
レスのためのものである。更に、NEXTは、ブロック
の長さを示す。ADRCで発生した符号化データとして
は、ダイナミックレンジDR´、最小値MIN´、各画
素と対応するコード信号のまとまりBPLからなる。そ
して、シンクブロックの最後にエラー訂正符号のパリテ
ィが配される。この図15Bに示すシンクブロックの配
列は、一例であって、ビデオデータのデータ量、パリテ
ィのデータ量を考慮して、図示しないデータ配列のシン
クブロックも使用される。
【0075】サブデータの記録区間も、上述と同様のデ
ータ配列とされている。図15Cは、サブデータの区間
のシンクブロックのデータ配列を示す。先頭には、ブロ
ックの開始を示すブロック同期信号が位置し、次にID
信号が位置し、更に次にサブデータが位置している。シ
ンクブロックの最後にエラー訂正符号のパリティが配さ
れる。ID信号は、サブデータの領域を識別するための
コード、スタートID、フレームID、トラックアドレ
ス、スキップID、プログラム番号、ブロック番号等が
含まれる。このID信号は、通常再生時のみならず、高
速再生時に再生データを使用して画像を復元する時に必
要とされる。第1および第2のオーディオ記録区間のそ
れぞれも、図15Dに示すように、上述と同様のデータ
配列とされている。
【0076】上述のシンクブロックのビデオデータのデ
ータ配列に関しては、本願出願人の提案による特願昭6
3−317738号明細書に記載のものを使用しても良
い。また、サブデータとしては、DAT(ディジタルオ
ーディオテープレコーダ)のフォーマットと同様のもの
を使用しても良い。また、第1および第2のモードとし
ては、上述の実施例以外のものを採用しても良い。例え
ば第1のモードにおいて、ステレオの左チャンネルのオ
ーディオデータを第1のオーディオ記録区間に記録し、
その右チャンネルのオーディオデータを第2のオーディ
オ記録区間に記録しても良い。
【0077】
【発明の効果】この発明によれば、第1および第2のオ
ーディオ記録区間が設けられているので、それぞれに2
チャンネルのデータを記録することにより、4チャンネ
ルのオーディオ信号の記録を行うことができる。従って
、テープ消費量の増大を抑えながら、4チャンネルの記
録を可能とできる。また、この発明は、必要に応じて第
1および第2のオーディオ記録区間を使用して高品質の
オーディオ信号の記録を行うことができ、柔軟性に富ん
だものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例における信号処理部
の記録側の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は信号処理部の再生側の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図3はブロック符号化のためのブロックの一例
を示す略線図である。
【図4】図4はサブサンプリングおよびサブラインの説
明に用いる略線図である。
【図5】図5はブロック符号化回路の一例のブロック図
である。
【図6】図6はチャンネルエンコーダの一例の概略を示
すブロック図である。
【図7】図7はチャンネルデコーダの一例の概略を示す
ブロック図である。
【図8】図8はヘッド配置の説明に用いる略線図である
【図9】図9はヘッドのアジマスの説明に用いる略線図
である。
【図10】図10は記録パターンの説明に用いる略線図
である。
【図11】図11はテープ・ヘッド系の一例を示す上面
図および側面図である。
【図12】図12はドラムの偏心でテープの振動が生じ
ることを説明するための略線図である。
【図13】図13は磁気テープの製法の説明に用いる略
線図である。
【図14】図14は磁気ヘッドの構造の一例を示す斜視
図である。
【図15】図15はこの発明の一実施例のデータ配列の
説明に用いる略線図である。
【符号の説明】
1Y、1U、1V  コンポーネント信号の入力端子5
、6  ブロック化回路 8      ブロック符号化回路 11    チャンネルエンコーダ 13A、13B  磁気ヘッド 22    チャンネルデコーダ 26    ブロック復号回路 28、29  ブロック分解回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  入力ディジタル画像信号を複数の画素
    データからなるブロック単位のデータに変換するブロッ
    ク化手段と、上記ブロック化手段の出力データを上記ブ
    ロック単位に圧縮符号化する符号化手段と、上記符号化
    手段の出力符号化データをチャンネル符号化するチャン
    ネル符号化手段と、入力ディジタルオーディオ信号を符
    号化するオーディオ信号符号化手段と、制御用の付加デ
    ータを発生する付加データ発生手段とを有し、上記チャ
    ンネル符号化手段の出力画像データ、上記オーディオ信
    号符号化手段の出力オーディオデータおよび上記付加デ
    ータ発生手段からの付加データを回転ドラムに装着され
    た磁気ヘッドによって磁気テープに記録するようにした
    ディジタルデータの磁気記録装置において、上記磁気テ
    ープ上に形成されるトラック内に第1および第2のオー
    ディオデータ記録区間を設け、上記第1および第2のオ
    ーディオデータ記録区間を使用する第1の記録モードと
    、上記第1および第2のオーディオデータ記録区間を独
    立に使用する第2の記録モードとが選択的に設定される
    ようにしたことを特徴とするディジタルデータの磁気記
    録装置。
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