JPH04289136A - 鋼製品の製造方法 - Google Patents

鋼製品の製造方法

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JPH04289136A
JPH04289136A JP8077291A JP8077291A JPH04289136A JP H04289136 A JPH04289136 A JP H04289136A JP 8077291 A JP8077291 A JP 8077291A JP 8077291 A JP8077291 A JP 8077291A JP H04289136 A JPH04289136 A JP H04289136A
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JP
Japan
Prior art keywords
steel
scrap
product
strip
droplet
Prior art date
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Pending
Application number
JP8077291A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Anezaki
姉崎 正治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、市中の金属スクラップ
を使用して直接鋼製品を製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】市中の金属スクラップには、現在、Cu
:0.5 重量%以下、Sn:0.3 重量%以下、が
含まれており、鋼材の高級化に伴って前記Cu、Snの
他にCrやNi等も含まれるようになってきている。と
ころで、現在、金属スクラップの大半は電気炉メーカー
によって種々の鉄源と組み合わせられて不純物の含有量
を低くし、普通鋼材、特に棒鋼や型鋼用の原料に供せら
れている。
【0003】しかし、今後、市中の金属スクラップに含
有される不純物が増加してくると、希釈用の鉄源の不足
によって事実上品質を保てなくなる。一方、高炉メーカ
ーには高炉からのバージン鉄源があるが、従来からの高
品質鋼材の成分設計基準を下げて製品を出すわけにはい
かない。従って、近い将来、市中の金属スクラップはま
さにゴミ化していくと言われている。
【0004】また、従来、金属スクラップを原料として
電気炉で溶製された溶湯は、連続鋳造ビレットや鋼塊に
鋳込まれた後、加熱炉で圧延温度まで加熱又は均熱され
、圧延機あるいは引抜き機で熱間加工されて製品とされ
ていた。しかし、不純物であるCuやSnが、例えばC
u+8Sn >0.4重量%になると、熱間加工性が悪
くなって表面割れが発生し易くなる。従って、これら不
純物が増加する時代になると従来のような熱間加工を施
す方法では製品の製造が困難になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、金属
スクラップは、現状の技術の延長では確実にゴミ化して
ゆく。その原因の1つは、金属スクラップ中のCuやS
nが、鋼材の熱間加工性を悪化し、圧延温度(1000
〜1250℃)で表面のヒビ割れ(半田脆性)を発生さ
せることである。これは、熱間圧延時に表面のFeが酸
化を受けると、そこに固溶していた難酸化性で低融点の
CuやSnが圧延温度で表面に濃化、液化し、鉄の結晶
粒界の界面エネルギーを低下させて加工時に粒界割れを
発生させることによる。このことは図2に示す、Cu×
スケール生成量ときず等級との関係図からも明らかであ
る。従って、CuやSnの含有量は通常0.05重量%
以下とされている。
【0006】また、PやSはCと同じく分配係数が大き
く、偏析を起こし易い。この事は、現状の鋳造法である
連続鋳造法やインゴット法でも同様であり、凝固前面に
濃化偏析を起こし、例えば連続鋳造法で製造したもので
は、高炭素材ではスラブの内部割れが起こる。また低炭
素材でも中心偏析部から二枚割れ等に進展し、製品にな
らない。従って、通常の鋼では、PやSは各々0.02
0 重量%以下に低下させてから鋳造することになる。
【0007】以上の理由により、金属スクラップ中に含
有される不純物の増大が進む限り、現状の熱間加工法で
は、金属スクラップの使用量が頭打ちにならざるを得な
い。
【0008】本発明は上記した問題点に鑑みて成された
ものであり、ゴミ化の予想される高不純物含有の金属ス
クラップから安価に普通鋼材を製造する方法を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】先ず本発明方法成立に至
るまでの考え方について説明する。CuやSnに起因す
る欠点を解決するには、熱間加工(成形加工)を施すこ
となく溶湯から直接鋼製品を製造すればよいことになる
。但し、このような方法は、現在ニアネットシェイプ連
続鋳造という方法が開発されつつあるが、この方法は製
造コストが高く、高合金鋼やステンレス鋼に適用されつ
つあるのが現状である。
【0010】そこで、安価なニアネットシェイプ鋳造法
が必要になる。この方法として、オスプレイ法といわれ
る粉霧鋳造法や、このオスプレイ法と基本的には同様で
あるが、スプレイする雰囲気が真空で、オスプレイ法の
ようにガスジェットによる微細化ではなく、基本的に溶
湯により微細化し、必要に応じて補助的にガスを使用す
る点と、から溶湯からの脱ガスを促進した後凝固せしめ
る点、が異なっている流滴造塊法が開発されつつある。 このうち、金属スクラップを原料とするような安価な鋼
材を製造する方法としては後者の流滴造塊法が最適であ
る。
【0011】また、CuやPの含有量が増加すると上記
したような欠点を生じるが、CuやPは図3及び図4に
示すように、固有の鋼に対する長所を持っている。すな
わち、CuやPは各々強度を高める作用をなし、またC
uは耐候性を向上させ、Pは耐食性や快削性を向上させ
る。これらのことは、CrやNiについても同様である
【0012】従って、上記した流滴造塊法によれば、こ
れらCu、P、Cr、Niの長所を生かしたまま、鋼製
品の製造が可能となる。また、流滴造塊法によれば、図
2中に示したように、0.2 重量%Snを含有する場
合においても、Cu量の影響を受けずにきず等級0.5
 程度の良好な性質の鋼製品が得られ、更にP、Sが0
.02重量%以上の溶湯からでも凝固時の偏析が起こら
ないことも確認できた。
【0013】本発明は、かかる考え方及び確認に基づい
て成されたものであり、その要旨は、金属スクラップを
原料として鋼製品を製造する方法であって、不純物の種
類・量の多少にかかわらず、金属スクラップを原料とし
てこれを溶融し、主たる熱間加工を施すことなく直接製
品に鋳造することであり、その直接製品に鋳造する手段
として流滴造塊法を使用するものである。
【0014】
【実施例】以下、図1に示す真空流滴造塊装置を用いて
本発明方法を実施し、実際に鋼製品を製造した結果につ
いて説明する。
【0015】図1において、1は溶湯溜め2に貯えられ
た溶湯であり、この溶湯1は溶湯溜め2の底部に設置さ
れたノズル3を介して、真空排気系4によって真空状態
となされた真空室5内に導入される。この際、溶湯1は
ノズル3部において適量のAr又はN2 ガスの作用に
よって微細化されて流滴6となされると共に、真空室5
内でその微細化が一層進んだ状態でベルト又はパレット
7上に堆積する。
【0016】ベルト又はパレット7は所定の間隔を存し
て配置された一対のロール8・8に巻装された無端ルー
プを成しており、流滴6よりなる堆積層9はベルト又は
パレット7の移動に伴って下流側に配設された圧延ロー
ル10で、厚みを制御する程度に圧延されて鋼板11と
成される。そして、この鋼板11は圧延ロール10の下
流側に配設されたクーリングゾーン12でガス冷却又は
放冷され、ピンチロール13を経てコイル巻取機14で
巻取られる。
【0017】下記表1に示す成分例の溶湯を落差1.5
 mでN2 分散方式の上記した構成の流滴造塊装置で
連続的に目標厚さ4.55mmに鋳込み、軽圧下して板
厚4.5 mmの製品としたところ、全ての溶湯につい
てほぼ完全な製品となった。更に、この場合に得られた
鋼板の性質は、図5(イ)(ロ)に示すように、特に合
金元素を添加しなくても良好な機械的性質を示し、コス
ト低減が図れた。
【0018】
【表1】
【0019】なお、比較として上記と同じ溶湯15to
n を500 mm×1500mm×2800mmの下
注鋼塊に鋳造し、分塊圧延した後、150 mm×15
50mm×9000mmのスラブと成し、更にこのスラ
ブを加熱炉に挿入して加熱後、種々の圧延温度で4.5
 mm厚さの熱延鋼板に圧延した結果、製品にはヒビ割
れ現象が起こり、製品不良を発生させた。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、金属スククラップから不純物元素の蓄積を問題にす
ることなく、少ない処理費で、かつ低コストに鋼製品を
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に適用する真空流滴造塊装置の一例
を示す概略図である。
【図2】Cu×スケール生成量ときず等級との関係図で
ある。
【図3】大気中における鋼の腐食に及ぼすCu添加の影
響を示す図である。
【図4】大気中に27カ月間放置後の低炭素鋼の重量減
少に及ぼすCu、Pの影響を示す図であり、(イ)は田
園地帯、(ロ)は工場地帯を示す。
【図5】(イ)(ロ)は共に本発明方法によって製造し
た鋼製品における、Cuと機械的性質との関係を示す図
である。
【符号の説明】
1    溶湯 3    ノズル 5    真空室 6    流滴 11  鋼板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  金属スクラップを原料として鋼製品を
    製造する方法であって、不純物の種類・量の多少にかか
    わらず、金属スクラップを原料としてこれを溶融し、主
    たる熱間加工を施すことなく直接製品に鋳造することを
    特徴とする鋼製品の製造方法。
  2. 【請求項2】  主たる熱間加工を施すことなく直接製
    品に鋳造する手段として流滴造塊法を使用することを特
    徴とする請求項1記載の鋼製品の製造方法。
JP8077291A 1991-03-18 1991-03-18 鋼製品の製造方法 Pending JPH04289136A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0641867A1 (en) 1993-02-26 1995-03-08 Nippon Steel Corporation Thin cast piece of ordinary carbon steel containing large quantities of copper and tin, thin steel sheet, and method of production thereof
WO1997047415A1 (en) * 1996-06-12 1997-12-18 The Regents Of The University Of California Spray deposition in a low pressure environment

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