JPH0428303Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ベビーカーに関するものであり、特
に、その肘掛け部の前面に必要に応じて、幼児が
ベビーカーの座部から転落するのを防止するため
の保護枠または装飾体を兼用するアームレストカ
バーを選択的に取付けできる機構を構成している
ベビーカーに関するものである。

〔従来技術と問題点〕 ベビーカーの座部両側に形成した肘掛け部の先
端に差し渡すように保護枠を取り付け、これによ
り幼児がベビーカーから転落するのを防止できる
ようにした構造は従来より知られている。

然しながら、これら公知のものは、肘掛け部に
差し渡すように取付けた保護枠の取付け機構に特
別の配慮がされておらず、単に肘掛け杆の先端部
に保護枠の両端部を取付けるという程度の簡単な
構造のものであつた。

また、前記構造の場合には保護枠を取付ける相
手方である肘掛け部の先端側面に対する配慮、特
に、保護枠を取り外した時の肘掛け部の先端側面
に対する配慮が全くなされていなかつたため、保
護枠を取り外した場合に、その取付け部に保護枠
を固定するための枢軸の取り付け用の穿孔がその
ままの状態で露出してしまい極めて不体裁である
ほか、この部分には付着した油等で幼児の衣服が
汚損されるなどの欠点も指摘されていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は、前記の問題に対処しようとするもの
であり、ベビーカーを構成する肘掛け杆の先端近
くの側面に、保護枠を取付けるための取付け機構
を形成し、該取付け機構部分には、保護枠を取付
けていない場合には、装飾体を兼用するアームレ
ストカバーを選択的に取付けられるように構成す
ることを目的としている。

また本考案の他の目的は、肘掛け杆に装着され
た保護枠の両端部、或いは肘掛け杆に装着された
装飾体を兼用するアームレストカバーの外側面を
キヤツプで閉塞することにより取り付けネジが外
部に露出することを防止し、併せて外観的にも綺
麗に処理できるように構成したベビーカーの保護
枠または装飾体を兼用するアームレストカバーを
選択的に取付けられるベビーカーを提供せんとす
るものである。

〔考案の要点〕

本考案は、肘掛け杆の先端部近くの側面に、係
止ネジを介して、平面コ字状に形成した保護枠の
両端部、または装飾体を兼用するアームレストカ
バーが選択的に取付けられるベビーカーであり、
前記保護枠の両端部及び装飾体を兼用するアーム
レストカバーには、中央部を凹上に窪ませると共
にその周縁部にはキヤツプの周縁部に突設した係
止脚を嵌合させる係止孔を形成した係止ネジの取
付け孔が形成され、前記係止ネジの取付け孔には
それを閉塞できる大きさを持つと共にその周縁部
に係止脚を突設したキヤツプを前記係止脚が前記
係止孔に嵌合するよう取付けられている保護枠ま
たは装飾体を兼用するアームレストカバーを選択
的に取付けられるベビーカーを考案の要点として
いる。

〔実施例〕

総括的にＢで示すベビーカーは、前脚杆１、後
脚杆２、背当て杆３及び肘掛け杆４を、数本の横
架杆（図示しない）を介して折り畳み自在に連結
する公知の構造としている。

５は、肘掛け杆４，４の先端部に着脱自在に差
し渡した平面コ字状の保護枠であり、その両端部
に装着した固定用のブラケツト５１を介して肘掛
け杆４の先端部側面に起伏を自在とするよう取付
けている。

固定用のブラケツト５１は、係止ネジ６によつ
て肘掛け杆４に螺着するものである。

５２は係止ネジ６を装着するため保護枠５の両
端に凹状の透孔として形成した係止ネジの取付け
孔であり、この係止ネジの取付け孔５２には、開
口面を閉塞するためのキヤツプ７が装着できるよ
うにしている。

キヤツプ７は係止ネジの取付け孔５２を閉塞す
るのに適当な大きさを持つ板状体として形成して
おり、その周縁部には係止ネジの取付け孔５２に
向かうように適宜の長さを持つ数個の係止脚７１
…７１が突設されており、この係止脚７１…７１
を係止ネジの取付け孔５２の周囲に適宜の間隔を
おいて穿設した係止孔５３…５３に係合するよう
にしている。

係止脚７１の先端には鉤状の係止爪７２が形成
されており、これにより係止孔５３に係止された
係止脚７１が濫りに離脱しないようにしている。

８はアームレストカバーであり、肘掛け杆４の
外側に着脱自在に螺着するものである。

前記のアームレストカバー８は、保護枠５の基
端部とほぼ同一の外形を呈するように形成するも
のであり、その中央部には係止ネジ６の取付け孔
５２′が深皿状を呈するように形成されている。

また、アームレストカバー８の表面には前記係
止ネジの取付け孔５２′を閉塞するためのキヤツ
プ７が装着できるようにしている。

係止ネジの取付け孔５２′を閉塞するためのキ
ヤツプ７は保護枠５に使用するものを相互に利用
する互換性を有するものであり、周縁部に突出形
成した数個の係止脚７１…７１が係止ネジの取付
け孔５２′の周縁部に穿設した係止孔５３′…５
３′に係合できるようにしている。

〔考案の効果〕

本考案は上記のように保護枠５と装飾体を兼用
するアームレストカバー８を選択的に装着するよ
う構成したので、肘掛け杆４の先端部に保護枠５
を装着する必要がない場合には（通常のベビーカ
ーとして使用する場合には）肘掛け杆４の先端部
側面に、係止ネジ６を介してアームレストカバー
８を取り付けることにより装着部のネジ孔その他
が露出するのを防止できる。

また、装飾体を兼用するアームレストカバー８
をネジ止めするために形成した係止ネジの取付け
孔５２′には、取付け孔部分を閉塞できる大きさ
を持つたキヤツプ７を着脱自在に係止したので、
係止ネジ６の取り付け部が露出することがなく極
めて安全でありかつ外観上もきわめて綺麗に処理
をすることができる。

保護枠５を装着したい場合にはキヤツプ７を取
り外し、次いで係止ネジ６を離脱させることによ
りアームレストカバー８を簡単に取り外すことが
できるので、この取外し部分に保護枠５の基端部
を装着することにより極めて簡単に保護枠付のベ
ビーカーに構成を変更することができる。

また、この場合にも、保護枠５をネジ止めする
ために保護枠５の両端部に形成した係止ネジの取
付け孔５２部分にはその係止ネジの取付け孔５２
を閉塞できる大きさのキヤツプ７を着脱自在に係
止できるので、前記と同様に極めて安全性を高め
ることができることは勿論のこと外観上もきわめ
て綺麗に処理することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであり、第１図
は保護枠アームレストカバーを取付けた状態を示
すベビーカーの側面図、第２図は同上図の要部を
示す拡大断面図、第３図は保護枠を肘掛け杆に装
着した状態を示すベビーカーの側面図、第４図は
肘掛け杆と保護枠との取付け状態を示す一部を切
欠した拡大平面図である。 Ｂ……ベビーカー、１……前脚杆、１１……係
止ピン、２……後脚杆、３……背当て杆、４……
肘掛け杆、５……保護枠、５１……ブラケツト、
５２，５２′……係止ネジの取付け孔、５３，５
３′……係止孔、６……係止ネジ、７……キヤツ
プ、７１……係止脚、７２……鉤状の係止爪、８
……アームレストカバー、９……コイン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 肘掛け杆の先端部近くの側面に、係止ネジを介
   して、平面コ字状に形成した保護枠の両端部、ま
   たは装飾体を兼用するアームレストカバーが選択
   的に取付けられるベビーカーであり、前記保護枠
   の両端部及び装飾体を兼用するアームレストカバ
   ーには、中央部を凹状に窪ませると共にその周縁
   部にはキヤツプの周縁部に突設した係止脚を嵌合
   させる係止孔を形成した係止ネジの取付け孔が形
   成され、前記係止ネジの取付け孔には、それを閉
   塞できる大きさを持つと共にその周縁部に係止脚
   を突設したキヤツプを前記係止脚が前記係止孔に
   嵌合するよう取付けられている保護枠または装飾
   体を兼用するアームレストカバーを選択的に取付
   けられるベビーカー。