JPH04281858A - 粉砕装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はセメント製造等に使用す
る粉砕装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、セメント製造設備等において
ボールミルを使用して原料の粉砕を行うことが行われて
いる。

【０００３】ところが、前記ボールミルは、その特性と
して微粉化性能に優れるものの原料を微粉化する効率が
悪く、原料を直接ボールミルに導入する方式では生産能
力を高めることができない問題を有していた。

【０００４】そこで、近年図３に示す粉砕装置のように
、ボールミルによる粉砕工程の前段階として予備粉砕機
により予め原料を粗粉砕することが行われている。

【０００５】即ち、原料ホッパ１からの原料２をスケー
ルコンベヤ３を介してクラッシャ或いはローラミル等の
予備粉砕機４に導入して粗粉砕を行い、該粗粉砕した粉
砕物５をフィーダ６及びバケットエレベータ７等を介し
て選別機８にかけ、該選別機８により選別された粗粉９
を、コンベヤ１０等を介して前記予備粉砕機４に再び戻
し、又前記選別機８により選別された細粉１１を、コン
ベヤ１２等を介してボールミル１３に導入して微粉砕す
るようにし、更に前記ボールミル１３で微粉砕された粉
砕物５’を、バケットエレベータ１４及びエアスライド
１５等を介して分級機１６に導き、該分級機１６により
精粉（微粉）１７と細粉１８とに分級し、該細粉１８を
エアスライド１９を介して前記ボールミル１３に戻し、
又、前記精粉１７をエアスライド１９を介して製品とし
て取り出すようにしている。

【０００６】上記した如き粉砕装置においては、従来、
選別機８として振動篩が用いられていた。

【０００７】前記振動篩の一例を図４を参照して以下に
説明する。

【０００８】架台２０に振動容器２１が防振支持体２２
及び伸縮継手２３を介し振動を吸収されるように支承さ
れており、前記振動容器２１には、篩目の大きさが異な
るスクリーン２４ａ〜２４ｅが複数段（五段）に、上段
から下段に行くにつれ篩目の大きさが小さくなるように
傾斜して配設されており、更に前記振動容器２１の下側
部に振動発生装置（例えば偏心ホィールを回転して振動
を生ぜしめるユーラスモータ装置）２５が取付けられて
いて該振動発生装置２５により振動容器２１が振動する
ようになっている。図中２６は粉砕物投入口、２７は粉
砕物衝突板、２８は細粉取出しシュート、２９は粗粉取
出しシュートを示す。

【０００９】予備粉砕機４（図３参照）からの粉砕物５
の篩分けに際し、振動発生装置２５により振動容器と一
体に各スクリーン２４ａ〜２４ｅを振動せしめ、次いで
粉砕物投入口２６から前記予備粉砕機４からの粉砕物５
を投入すると、該粉砕物５は粉砕物衝突板２７に衝突し
て分散し、第一段（最上段）のスクリーン２４ａで振動
篩分けされ、該スクリーン２４ａの篩目を通過しない粉
砕物５（粗粉）はスクリーン２４ａの傾斜下端から落下
して粗粉取出しシュート２９に至る。他方、前記第一段
のスクリーン２４ａの篩目を通過して第二段のスクリー
ン２４ｂに落下した粉砕物５は、該第二段のスクリーン
２４ｂにより前記第一段のスクリーン２４ａの場合と同
様に振動篩分けされる。このようにして一番篩目の大き
い（粗い）第一段（最上段）のスクリーン２４ａから一
番篩目の小さい（細かい）第五段（最下段）のスクリー
ン２４ｅにわたり順次篩分けされ、細粉１１は細粉取出
しシュート２８から又粗粉９は粗粉取出しシュート２９
から夫々取り出される。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記振
動篩には処理能力が低いという欠点があり、粉砕装置全
体の生産能力が前記振動篩の処理能力によって低減され
てしまう問題があった。

【００１１】又、振動篩はスクリーン２４ａ〜２４ｅの
摩耗の進行が早く、該スクリーン２４ａ〜２４ｅのメン
テナンスの頻度が高い為、粉砕装置の運転を前記メンテ
ナンスの度に停止しなければならなくなって運転効率が
低下してしまう問題があった。

【００１２】更に、振動篩では振動が発生する為、該振
動が周辺機器に及ばないよう建屋の強度を高めなければ
ならず、建屋の建築コストが高くなる問題があった。

【００１３】本発明は斯かる実情に鑑みてなしたもので
、上述した全ての問題を解決し得る選別機を備えた粉砕
装置を提供することを目的としている。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明は予備粉砕機にて
粗粉砕された粉砕物を選別機により粗粉と細粉とに選別
し、該選別された粗粉を前記予備粉砕機に戻して再粉砕
し、前記選別された細粉をボールミルに導入して微粉砕
するようにした粉砕装置において、前記選別機を、下部
に分級エアーを導入し得るエアー導入口を有し且つ下端
部に粗粉を切出す為の粗粉切出しノズルを有した上向き
に流路断面積が増加する形状のケーシングと、該ケーシ
ング内の前記エアー導入口より上側に回転可能に配設さ
れた分散板と、該分散板の上面中央部に前記予備粉砕機
からの粉砕物を投入する投入シュートと、前記ケーシン
グの分散板より上側に接続された細粉を補集する為のサ
イクロンとから構成したことを特徴とする粉砕装置にか
かるものである。

【００１５】

【作用】従って本発明では、分散板を回転しつつ分級エ
アーをエアー導入口に導入し、予備粉砕機からの粉砕物
を投入シュートから投入すると、前記分級エアーはケー
シング内を上昇し、他方、前記粉砕物は分散板の中央部
から遠心力によって半径方向に分散され、前記ケーシン
グ内を上昇する分級エアーに吹き上げられる。

【００１６】このとき、前記粉砕物中の細粉は、分級エ
アーの流れに乗って上昇し、分級エアーと共にサイクロ
ンに流入して補集され、ボールミルへと搬送される。

【００１７】又、前記粉砕物中の粗粉は、分級エアーの
流れに乗りきれずに落下して粗粉切出しノズルより取り
出され、予備粉砕機へと戻される。

【００１８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。

【００１９】図１及び図２は本発明の一実施例であり、
図中図３と同一の符号を付した部分は同一物を表わして
いる。

【００２０】前記した図３の粉砕装置と略同様に構成さ
れた粉砕装置３０において、図示しない予備粉砕機とボ
ールミルとの間に、従来の振動篩に換えて図１及び図２
に示すような空気分級式の選別機３１を設ける。

【００２１】尚、従来の振動篩に換えて前記選別機３１
を採用した以外の構成は、図３の粉砕装置と同様である
ので説明を省略する。

【００２２】以下、前記選別機３１について詳細に説明
する。

【００２３】図中３２は前記選別機３１のケーシングを
示し、該ケーシング３２は、下部にエアファン３３から
の分級エアー３４を導入するエアー導入口３５及び該エ
アー導入口３５から導入された分級エアー３４を周方向
に導く環状の空気ダクト３６を有し且つ下端部に粗粉９
を切出す為の粗粉切出しノズル３７を有した上向きに流
路断面積が増加する形状としてある。

【００２４】前記空気ダクト３６の内周部には、周方向
に傾斜させて環状に配した多数の空気導入羽根３８が取
付けられており、分級エアー３４を旋回流として流入し
得るようにしてある。

【００２５】更に、前記ケーシング３２内の前記エアー
導入口３５より上側には、外周囲に所要の回転クリアラ
ンスを残してケーシング３２内の流路断面の略全域に張
り出すプロペラ状の分散板３９（図２参照）が配設され
ており、該分散板３９は、ケーシング３２上面に設置さ
れた駆動装置４０に、減速機４１を介してトルク伝達可
能に接続された駆動軸４２によって回転可能に支持され
ている。

【００２６】又、前記ケーシング３２の上部には、前記
分散板３９の上面中央部に予備粉砕機からの粉砕物５を
投入する投入シュート４３が挿入されている。

【００２７】更に、前記ケーシング３２の分散板３９よ
り上側には、細粉１１を補集し得るサイクロン４４が接
続されており、該サイクロン４４にて細粉１１を補集さ
れた分級エアー３４は、前記サイクロン４４上部中央に
挿入された送気管４５よりエアファン３３へと戻されて
循環されるようになっている。

【００２８】尚、図中４６は空気ダクト３６から流入し
た分級エアー３４の旋回流を整流化して上昇させ得るよ
う分散板３９中央部直下に配された山形の空気整流体、
４７はケーシング３２内を旋回上昇する分級エアー３４
の流速を流路断面積を絞り込むことにより調整する流速
調整ゲートを示す。

【００２９】而して、分散板３９を回転しつつエアファ
ン３３より分級エアー３４をエアー導入口３５に導入し
、予備粉砕機からの粉砕物５を投入シュート４３から投
入すると、前記分級エアー３４は空気ダクト３６の空気
導入羽根３８間を通過することにより旋回流となって上
昇し、他方、前記粉砕物５は分散板３９の上面中央部か
ら遠心力によって半径方向に分散され、前記旋回流とな
って上昇してきた分級エアー３４に吹き上げられる。

【００３０】このとき、前記粉砕物５中の細粉１１は、
分級エアー３４の流れに乗って上昇し、分級エアー３４
と共にサイクロン４４に旋回流を起こすべく接線方向か
ら流入され、その旋回流による遠心力で前記分級エアー
３４と分離されて前記サイクロン４４下端より取り出さ
れ、コンベヤ１２等を介してボールミルへと搬送される
。

【００３１】又、前記粉砕物５中の粗粉９は、分級エア
ー３４の流れに乗りきれずに落下して粗粉切出しノズル
３７より取り出され、コンベヤ１０等を介して予備粉砕
機へと戻される。

【００３２】従って上記実施例によれば、従来の如く振
動篩にかけて粉砕物５を篩分けする場合と比較して選別
機３１の処理能力を大幅に向上することができるので、
粉砕装置３０の生産能力を従来より向上することができ
る。

【００３３】又、従来の振動篩の如くメンテナンス頻度
の高いスクリーンを用いることがない為、粉砕装置３０
の運転を選別機のメンテナンス作業の為に停止する頻度
が著しく低減され、運転効率を大幅に向上することがで
きる。

【００３４】更に、従来の振動篩の如く振動が発生する
ことがない為、建屋の強度を過度に高める必要がなくな
り、建屋の建築コストを従来より大幅に低減することが
できる。

【００３５】又、従来の振動篩では、スクリーンの篩目
の製作上の限界から分割点を粒径２ｍｍ以下に設定する
ことができなかったが、空気分級式の選別機３１を採用
したことにより、必要に応じて分割点を粒径２ｍｍ以下
に設定することが可能となる。

【００３６】尚、本発明の粉砕装置は、上述の実施例に
のみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である
。

【００３７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の粉砕装置
によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。

【００３８】（Ｉ）従来の如く振動篩にかけて粉砕物を
篩分けする場合と比較して選別機の処理能力を大幅に向
上することができるので、粉砕装置全体の生産能力を従
来より向上することができる。

【００３９】（ＩＩ）従来の振動篩の如くメンテナンス
頻度の高いスクリーンを用いることがない為、粉砕装置
の運転を選別機のメンテナンス作業の為に停止する頻度
が著しく低減され、運転効率を大幅に向上することがで
きる。

【００４０】（ＩＩＩ）従来の振動篩の如く振動が発生
することがない為、建屋の強度を過度に高める必要がな
くなり、建屋の建築コストを従来より大幅に低減するこ
とができる。

【００４１】（ＩＶ）従来の振動篩では、スクリーンの
篩目の製作上の限界から分割点を粒径２ｍｍ以下に設定
することができなかったが、空気分級式の選別機を採用
したことにより、必要に応じて分割点を粒径２ｍｍ以下
に設定することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の断面図である。

【図２】図１の分散板の斜視図である。

【図３】従来の粉砕装置の概略図である。

【図４】図３の選別機である振動篩の一例を示す側面図
である。

【符号の説明】

４　予備粉砕機 ５　粉砕物 ９　粗粉 １１　細粉 １３　ボールミル ３０　粉砕装置 ３１　選別機 ３２　ケーシング ３４　分級エアー ３５　エアー導入口 ３７　粗粉切出しノズル ３９　分散板 ４３　投入シート ４４　サイクロン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　予備粉砕機にて粗粉砕された粉砕物を
   選別機により粗粉と細粉とに選別し、該選別された粗粉
   を前記予備粉砕機に戻して再粉砕し、前記選別された細
   粉をボールミルに導入して微粉砕するようにした粉砕装
   置において、前記選別機を、下部に分級エアーを導入し
   得るエアー導入口を有し且つ下端部に粗粉を切出す為の
   粗粉切出しノズルを有した上向きに流路断面積が増加す
   る形状のケーシングと、該ケーシング内の前記エアー導
   入口より上側に回転可能に配設された分散板と、該分散
   板の上面中央部に前記予備粉砕機からの粉砕物を投入す
   る投入シュートと、前記ケーシングの分散板より上側に
   接続された細粉を補集する為のサイクロンとから構成し
   たことを特徴とする粉砕装置。