JPH042788Y2 - - Google Patents

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JPH042788Y2
JPH042788Y2 JP422587U JP422587U JPH042788Y2 JP H042788 Y2 JPH042788 Y2 JP H042788Y2 JP 422587 U JP422587 U JP 422587U JP 422587 U JP422587 U JP 422587U JP H042788 Y2 JPH042788 Y2 JP H042788Y2
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hand
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right support
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ロボツトのハンドに関する技術であ
る。
〔従来の技術〕
ロボツトにおいてはそのアームの先端にハンド
が取り付けられており、斬かるハンドによつて品
物を把持するようにされている。
ロボツトのハンドを開示した従来技術文献とし
ては、たとえば実開昭59−173591、特開昭59−
146789、特開昭60−6378、特開昭60−19621、実
開昭61−96631、特開昭58−181593あるいは特開
昭58−181592がある。
ところで、整列されている品物ではなく、ラン
ダムに配置されている品物をロボツトのハンドで
把持する場合には、機械的につかむのではなく、
負圧で吸引するかあるいは磁力で吸いつけるかの
いずれかの方法が用いられる。
たとえば磁力で吸いつける場合を考えてみる
と、これには二通りのやり方があり、ただ単に品
物を磁力で吸いつけるか、あるいは品物の形に整
合した形状のハンドを用いて、ハンドを品物に整
合させた上で磁力で吸いつけるかであるが、後者
即ち品物の形に整合するようなハンドを用いた方
がベターである。
なぜならは、ただ単に品物を磁力で吸引するよ
りも、品物の形に整合するようなハンドを用いて
品物とハンドとの接触面積を大きくした上で磁力
で吸いつけるようにした方が、同じ重量の品物を
持ち上げるにしても発生させる磁気エネルギが小
さくて済み、従つてロボツト全体が小さく出来る
からである。
品物の形に整合するようなハンドの例として、
本出願人は先に第7図に示されるようなハンドを
提案した。第7図は、昭和61年12月25日付けで本
出願人が出願したものである(従つて、現時点で
は未公知である)。
第7図のものでは、ロボツトのアーム(図示し
ない)の先端にハンドハウジング2を介して取り
付けられているメインシヤフト30と、メインシ
ヤフト30に固定されておりある間隔を持つて平
行に延びている右サポート47と左サポート48
とがある。そして、右サポート47と左サポート
48との先端には、品物13を把持するためのワ
ーク当て金61,62が右サポート47と左サポ
ート48に対して上下方向に摺動可能且つ前後方
向に回動可能に取り付けられている。また右サポ
ート47と左サポート48とにはワーク当て金6
1,62をして品物13を把持せしめるための駆
動手段54即ち電磁石が取り付けられている。符
号85は品物13に当接する部分であり、品物1
3の形に整合するような形状とされている。
このようなハンドによれば、先に述べたこと
(品物の形に整合するハンドを使えばロボツト全
体が小さく出来ること)以外にも、ワーク当て金
61,62が右サポート47と左サポート48に
対して上下方向に摺動可能且つ前後方向に回動可
能であるので、傾斜を持つて置かれているような
品物を把持するにも具合がいい。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、第7図のものでも傾斜を持つて
置かれている品物を把持するのは比較的難しいと
いう問題があつた。
これは次の理由による。即ち、第8図(第8図
において、5はハンド全体、47と48は右サポ
ートと左サポート、30はメインシヤフト、2は
ハンドハウジングである)に示されるように、傾
斜を持つて置かれている品物13にハンド5が斜
め上方から接近するとき、ワーク当て金61,6
2は鉛直下方に垂れ下がるために、品物13に到
達したときワーク当て金61,62と品物13と
が角度を持つので、ワーク当て金61,62が品
物13の一部にしか整合しないからである。
本考案は、このような従来の技術の問題点を解
決するものである。
本考案の技術的課題は、傾斜を持つて置かれて
いる品物にハンドが斜め上方から接近するときに
ワーク当て金が鉛直下方に垂れ下がらないように
して、傾斜を持つて置かれている品物についても
確実に把持出来るようにすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この技術的課題を達成するために、本考案にあ
つては次のような手段が講じられている。
即ち、本考案に係るロボツトのハンドというの
は、ロボツトのアームの先端に取り付けられてい
るメインシヤフトと、該メインシヤフトに固定さ
れておりある間隔を持つて平行に延びている右サ
ポートと左サポートとを有するロボツトのハンド
において、 前記右サポートと前記左サポートとの先端には
品物を把持するためのワーク当て金が取り付けら
れており、前記ワーク当て金の品物への当接面は
品物の形に整合する形状とされており、また前記
右サポートと前記左サポートとの先端には前記ワ
ーク当て金の方に延びる爪が設けられており、前
記ワーク当て金には該爪に係合する段付部が設け
られており、前記ワーク当て金の段付部は上方か
ら前記爪に脱着可能に係合するようにされてお
り、前記爪と前記段付部とが係合しているとき前
記ワーク当て金は前記右サポートと前記左サポー
トとに対して一体的にされ、前記爪と前記段付部
との係合が外れているときには前記ワーク当て金
は前記右サポートと前記左サポートに対して上下
方向に摺動可能且つ前後方向に回動可能にされ、
また前記右サポートと前記左サポートとには前記
ワーク当て金をして前記品物を把持せしめるため
の駆動手段が取り付けられていることを特徴とす
る。
〔作用〕
本考案においては、斜めに配置されている品物
にハンドが斜め上方から接近するような場合にで
も、爪は段付部に整合しているために、ワーク当
て金は右サポートと左サポートとに一体になつて
いる。従つて、その途中において、ワーク当て金
は右サポートと左サポートとに平行になつてい
る。従つて、品物に接触する瞬間もワーク当て金
は品物に直角になつている。
ワーク当て金が品物に直角に当接して品物から
反力を受けると、ワーク当て金は上方に持ち上げ
られるので、爪が段付部から外れる。このため、
ワーク当て金は品物に完全に整合するように回動
する。従つて、品物が傾斜して配置されていて
も、ワーク当て金は完全に品物に整合する。従つ
て、品物を確実に把持することになる。
〔実施例〕
第1図は、本考案の一実施例に係るロボツトの
ハンドの縦断面図である。
第1図において、1はロボツトのアームであ
り、アーム1にはハンドハウジング2がボルト3
によつて固定されている。4はアーム1とハンド
ハウジング2との位置決めのためのノツクピンで
ある。
ハンドハウジング2にハンド5が取り付けられ
ている。ハンド5について説明する前に第5図に
基づいて、第1図のハンド5が取り付けられてい
るロボツト全体の構成を簡単に説明する。
第5図は、第1図のハンドが装着されるロボツ
トの側面図である。
第5図において、10はロボツト全体を指して
おり、1はロボツトのアームであり、2はハンド
ハウジングである。符号11が付されている部分
に第1図のハンド5が位置する。
12は沢山の品物13が入っている第1のパレ
ツトである。第1のパレツト12の中には品物1
3が整列してではなく、ランダムに収納されてい
る。このランダムに収納されている品物13を一
つづつハンド5で把持して図示しない第2のパレ
ツトあるいは図示しないベルトコンベヤーにきち
んと整列させるのが、第5図に示されているロボ
ツト10の役目である。このために図示されない
が、このロボツト10には画像認識装置が装備さ
れている。
ロボツト10は工場の床14に固定されてお
り、符号15,16,17が付されている部分を
支点にして各アーム21,22,23が回動し、
第1のパレツト12の品物13を第2のパレツト
(図示しない)に移動させる。
第1図に戻つて、31はアーム1とハンドハウ
ジング2とに挟持されて固定されているバツクア
ツプハウジングである。バツクアツプハウジング
31の中には下方に開口した摺動穴32が穿設さ
れている。
30はメインシヤフトである。メインシヤフト
30は上方に延びるシヤフト部33と、シヤフト
部33に一体に設けられている基部34とから構
成されている。
シヤフト部33はハンドハウジング2に穿設さ
れている貫通穴35を貫通して上方に延びてお
り、その先端は摺動穴32に摺動可能に嵌挿され
ている。また、シヤフト部33の内部は中空とさ
れており、その中においてバツクアツプハウジン
グ31との間に圧縮コイルばね36が配置されて
いる。メインシヤフト30はハンドハウジング2
に対して上方向に相対変位可能に取り付けられて
いる。
シヤフト部33には係止板41がナツト42に
よつて固定されている。係止板41によつてメイ
ンシヤフト30全体はハンドハウジング2に吊り
下げられている。
メインシヤフト30の基部34には絶縁基板4
4がボルト45によつて固定されている。39は
ノツクピンである。絶縁基板44は磁力線を絶縁
するためにアルミニウム合金で出来ている。
絶縁基板44の左右両端にはボルト46によつ
て右サポート47と左サポート48とが間隔をあ
けて固定されている。右サポート47と左サポー
ト48とは下方に平行に延びている。
右サポート47と左サポート48との間にはボ
ルト51によつてコイル支持体52が固定されて
いる。コイル支持体52は右サポート47と左サ
ポート48とに連結されている。
コイル支持体52の周囲にはボビン53が取り
付けられており、ボビン53にはコイル54が巻
回されている。従つて、コイル54に給電される
とコイル支持体52は電磁石となる。
右サポート47と左サポート48との先端には
ワーク当て金61,62が取り付けられている。
それぞれのワーク当て金61,62からは外側に
向かつてロツド68,69が突出しており、右サ
ポート47と左サポート48とにはロツド68,
69を摺動可能に嵌挿している長孔78,79が
穿設されている。長孔78,79は長手方向に延
びている。
第2図は、第1図のワーク当て金の取り付け構
造の斜視図である。
第2図において、47は右サポート、48は左
サポート、61と62とはワーク当て金である。
また、78と79とは長孔、68はロツドであ
る。
第2図からも、ワーク当て金61,62からは
外側に向かつてロツド68,69が突出してお
り、右サポート47と左サポート48とにはロツ
ド68,69を摺動可能に嵌挿している長孔7
8,79が穿設されていることが分かる。
ロツド68,69によつてワーク当て金61,
62は右サポート47と左サポート48とにぶら
下げられている。ワーク当て金61とワーク当て
金62との間にはセンサー取り付け部材65があ
つて、センサー取り付け部材65によつてワーク
当て金61とワーク当て金62とは一緒にされて
いる。
右サポート47と左サポート48との先端には
センサー取り付け部材65の方に向かう爪99が
設けられており、ワーク当て金61,62の方に
も爪99に整合する段付部98が設けられてい
る。
爪99に対してワーク当て金61,62の段付
部98は上方から脱着可能に係合するようにされ
ている。右サポート47と左サポート48とが鉛
直に配置されているとき、段付部98は爪99に
整合しているために、ワーク当て金61,62は
右サポート47と左サポート48とに一体になつ
ている。しかしながら、ワーク当て金61,62
を矢印Pのように上方に持ち上げて爪99から段
付部98を外した場合には、ロツド68,69を
支点にしてワーク当て金61,62は矢印Mのよ
うに前後方向に回動し得る。
第1図に戻つて、ワーク当て金61とワーク当
て金62との間には、先に述べたように、センサ
ー取り付け部材65があつて、センサー取り付け
部材65はロツド88,89によつてワーク当て
金61とワーク当て金62とに取り付けられてい
る。即ち、センサー取り付け部材65からは左右
にロツド88,89が延びており、ロツド88,
89はワーク当て金61,62に穿設されている
摺動穴91,92に回動可能に嵌挿されている。
センサー取り付け部材65は磁力線を絶縁するた
めにアルミニウム合金あるいは樹脂で出来てい
る。
センサー取り付け部材65には第1のセンサー
66が取り付けられている。第1のセンサー66
の周囲には雄螺子が刻設されており、センサー取
り付け部材65には雌螺子が刻設されている。雄
螺子と雌螺子とが螺合することにより、第1のセ
ンサー66はセンサー取り付け部材65に取り付
けられている。67は第1のセンサー66の弛み
防止のためのナツトである。
第3図は、第1図のセンサー取り付け部材の斜
視図である。第3図において65はセンサー取り
付け部材全体を指している。88,89はロツド
である。
センサー取り付け部材65の前後にはフランジ
59が設けられており、このフランジ59によつ
てワーク当て金(第1図の61,62)を挟むよ
うにされている。
第1図から分かるように、ワーク当て金61と
ワーク当て金62とはセンサー取り付け部材65
があるために、一体になつていることが出来る。
先にも述べたが、右サポート47と左サポート
48との先端にはセンサー取り付け部材65の方
に向かう爪99が設けられており、ワーク当て金
61,62の方にも爪99に整合する段付部98
が設けられている。右サポート47と左サポート
48とが略鉛直に配置されているとき、爪99は
段付部98に整合しているために、ワーク当て金
61,62は右サポート47と左サポート48と
に一体になつている。しかしながら、ワーク当て
金61,62を上方に持ち上げて爪99を段付部
98から外した場合には、ロツド68,69を支
点にしてワーク当て金61,62は前後方向に回
動し得る。
第1図において、ワーク当て金61,62とセ
ンサー取り付け部材65との間には小さい隙間d
があいている。この隙間dのために、先に述べた
ように、ワーク当て金61,62とセンサー取り
付け部材65とは右サポート47と左サポート4
8の間において、ロツド68,69を支点にして
前後にスムーズに回動し得る。また、上方向にス
ムーズに摺動し得る。
また、ワーク当て金61,62とセンサー取り
付け部材65との重心は、ロツド68,69より
も下方にある。従つて、通常の状態においては、
ワーク当て金61,62とセンサー取り付け部材
65とは右サポート47と左サポート47とにぶ
ら下がつており、段付部98と爪99とが係合し
て右サポート47と左サポート47とに平行にな
つている。
メインシヤフト30に戻つて、メインシヤフト
32の基部34には回り止めピン71が固定され
ている。回り止めピン71は上方に延びており、
ハンドハウジング2に穿設されている貫通孔72
を貫通して更にハンドハウジング2の中まで延び
ている。回り止めピン71の上方には第2のセン
サー73がハンドハウジング2に取り付けられて
いる。74は第2のセンサー73の弛み止めのた
めのナツトである。
ワーク当て金61,62に戻つて、ワーク当て
金61,62は品物(ワーク)13に当接して品
物13を磁力で吸引するためのものである。即
ち、右サポート47と左サポート48及びワーク
当て金61,62は磁性体、たとえば軟鉄で出来
ている。従つて、コイル54に給電されるとコイ
ル支持体52は電磁石となり、右サポート47と
左サポート48及びワーク当て金61,62が磁
化する。そのため品物13が吸引される。言い換
えれば、品物13がハンド5によつて把持された
ことになる。
本実施例の場合品物13は、第1図から分かる
ように、断面形状が円形のものである。また、ワ
ーク当て金61,62の品物13との当接部分8
5は、品物13の形に整合するような形状とされ
ている。そして、ワーク当て金61,62を品物
13に整合させた上で磁力で吸いつけることによ
り品物13を把持するようにされている。これ
は、先に述べたように、ただ単に品物13を磁力
で吸引するよりも、品物13の形に整合させて品
物13とワーク当て金61,62との接触面積を
大きくした上で磁力で吸いつけるようにした方
が、磁気エネルギが小さくて済み、従つて、ロボ
ツト(第5図の符号10)全体が小さく出来るか
らである。
コイル54は常時通電されているわけではな
い。第5図において図示しない画像認識装置によ
つて第1のパレツト12の中に目指す品物13、
即ちハンド5で把持しようとする品物13が見つ
かつた場合には、ハンド5は下方に変位する。ハ
ンド5が品物13に近づくと第1図の第1のセン
サー66はそのことを感知して図示しない制御装
置に信号を送る。すると、制御装置はコイル54
に給電する。コイル54に給電されるとワーク当
て金61とワーク当て金62とが磁化されるため
に、ワーク当て金61とワーク当て金62とに品
物13は吸いつけられる。同時に第1のセンサー
66の出力信号を受けて制御装置はハンド5の下
方への移動を停止させる。このように、コイル5
4へ給電する合図とハンド5の移動の停止を合図
するものが第1のセンサー66の役割である。
ハンド5は下方に移動するとき慣性があるため
に、ワーク当て金61とワーク当て金62とが品
物13を把持した後も若干下方に移動することに
なる。このため、メインシヤフト30はハンドハ
ウジング2に対して相対的に上方に若干移動しよ
うとする。このために、先に述べたように、メイ
ンシヤフト30はハンドハウジング2に対して上
方向に相対変位可能に取り付けられている。
シヤフト部33とハンドハウジング2の貫通孔
35との間、及び回り止めピン71とハンドハウ
ジング2の貫通孔72との間には、すべりを良く
するためにベアリングメタル81,82が設けら
れている。ベアリングメタル81,82はいずれ
もハンドハウジング2に固定されている。また、
バツクアツプハウジング31にも同様な理由によ
りベアリングメタル83が取り付けられている。
第2のセンサー73は何らかの異常によつて第
1のセンサー66の出力信号にもかかわらずハン
ド5の下方への移動が停止しなかつた場合に回り
止めピン71の接近を感知することにより、図示
しない制御装置にアーム1の緊急停止の信号を送
るためである。これが第2のセンサー73の役割
である。
第4図は、第1図のロボツトのハンドが品物を
把持している状態の斜視図である。
第4図において、2はハンドハウジング、30
はメインシヤフト、47と48とは右サポートと
左サポート、61と62とはワーク当て金であ
る。また、65はセンサー取り付け部材、54は
コイルであり、13は品物である。
ワーク当て金61,62で品物13をつかむと
きには図示しない画像認識装置によつて必ず品物
13の軸線方向とハンド5の位置とが品物13を
つかむに最適な位置関係になるように制御され
る。
本実施例の作用を説明する。
本実施例においては、先に述べたように、右サ
ポート47と左サポート48とが略鉛直に配置さ
れているとき、爪99は段付部98に整合してい
るため、ワーク当て金61,62は右サポート4
7と左サポート48とに一体になつている。従つ
て、第6図(第6図において、5はハンド全体、
47と48は右サポートと左サポート、30はメ
インシヤフト、2はハンドハウジングである)に
示されるように、斜めに配置されている品物13
にハンド5が斜め上方から接近するような場合に
でも、その途中において、ワーク当て金61,6
2は右サポート47と左サポート48とに平行に
なつている。従つて、品物13に接触する瞬間も
ワーク当て金61,62は品物13に直角になつ
ている。
ワーク当て金61,62が品物13に直角に当
接して品物13から反力を受けると、ワーク当て
金61,62は矢印P方向に持ち上げられて段付
部(第2図の符号98)が爪(第2図の符号9
9)から外れるので、ロツド68,69を支点に
してワーク当て金61,62は矢印Mのように回
動する。従つて、品物13が傾斜して配置されて
いても、ワーク当て金61,62は完全に品物1
3に整合することになる。従つて、品物13を確
実に把持する。
また、本実施例によれば、品物13を把持する
に必要な部分、即ちワーク当て金61,62だけ
を可動としているので、回動部分が小さい。従つ
て、品物13に整合するときの応答性が良い。
また、ワーク当て金61,62が品物13に整
合するときには品物13に多少なりとも衝撃を与
えることは避けられないが、本実施例では可動部
分がワーク当て金61,62だけで小さいので、
その衝撃が少ない。従つて、品物13にキズを付
けることは殆どない。
また、本実施例においては、右サポート47と
左サポート48との先端にワーク当て金61,6
2が取り付けられており、ワーク当て金61,6
2で品物(ワーク)13をつかむようにされてい
る。換言すれば、右サポート47と左サポート4
8との先端で品物13をつかむわけではない。従
つて、第1図において85が付されている面が摩
耗してきたら、ワーク当て金61,62だけを交
換すればよく、ハンド5全体を交換する必要はな
い。従つて、本実施例によれば、交換が短時間に
出来るし、またコストが低く抑えられる。
また、本実施例によれば、直径の異なる別の種
類の品物13をつかむ場合でもワーク当て金6
1,62だけを品物13に合わせて交換すればよ
いので、ハンド5の汎用性が非常に高まるという
利点もある。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案はこの実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲内において種々の実
施態様が包含されるものである。
〔考案の効果〕
本考案によれば、傾斜を持つて置かれている品
物にハンドが斜め上方から接近するときワーク当
て金が鉛直下方に垂れ下がらないので、傾斜を持
つて置かれている品物についても確実に把持出来
るという効果を奏する。
また、本考案によれば、品物を把持するに必要
な部分、即ちワーク当て金だけを可動としている
ので、回動部分が小さい。従つて、品物に整合す
るときの応答性が良い。
また、ワーク当て金が品物に整合するときには
品物に多少なりとも衝撃を与えることは避けられ
ないが、本考案では可動部分がワーク当て金だけ
で小さいので、その衝撃が少ない。従つて、品物
にキズを付けることは殆どない。
また、本考案では、ワーク当て金が摩耗してき
てもワーク当て金だけを交換すればよく、ハンド
全体を交換する必要はないので、交換が短時間に
出来るし、またコストアツプになることもない。
また、本考案によれば、別の種類の品物を把持
する場合にでもワーク当て金だけを交換すればよ
いので、非常に汎用性が高まる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係るロボツトの
ハンドの縦断面図、第2図は、第1図のワーク当
て金の取り付け構造の斜視図、第3図は、第1図
のセンサー取り付け部材の斜視図、第4図は、第
1図のロボツトのハンドが品物を把持している状
態の斜視図、第5図は、第1図のハンドが装着さ
れるロボツトの側面図、第6図は、第1図のハン
ドの作動説明図、第7図は、従来のロボツトのハ
ンドの斜視図、第8図は、従来のロボツトのハン
ドの作動説明図である。 1……アーム、5……ハンド、10……ロボツ
ト、30……メインシヤフト、47……右サポー
ト、48……左サポート、54……コイル(駆動
手段)、61,62……ワーク当て金、85……
ワーク当て金の品物への当接面、98……段付
部、99……爪。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ロボツトのアームの先端に取り付けられている
    メインシヤフトと、該メインシヤフトに固定され
    ておりある間隔を持つて平行に延びている右サポ
    ートと左サポートとを有するロボツトのハンドに
    おいて、 前記右サポートと前記左サポートとの先端には
    品物を把持するためのワーク当て金が取り付けら
    れており、前記ワーク当て金の品物への当接面は
    品物の形に整合する形状とされており、また前記
    右サポートと前記左サポートとの先端には前記ワ
    ーク当て金の方に延びる爪が設けられており、前
    記ワーク当て金には該爪に係合する段付部が設け
    られており、前記ワーク当て金の段付部は上方か
    ら前記爪に脱着可能に係合するようにされてお
    り、前記爪と前記段付部とが係合しているとき前
    記ワーク当て金は前記右サポートと前記左サポー
    トとに対して一体的にされ、前記爪と前記段付部
    との係合が外れているときには前記ワーク当て金
    は前記右サポートと前記左サポートに対して上下
    方向に摺動可能且つ前後方向に回動可能にされ、
    また前記右サポートと前記左サポートとには前記
    ワーク当て金をして前記品物を把持せしめるため
    の駆動手段が取り付けられていることを特徴とす
    るロボツトのハンド。
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