JPH04278243A - 光磁気ディスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、高速なデータアクセス
が可能な光磁気ディスク装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、光磁気記録媒体を記憶媒体として
用いる光磁気ディスク装置が実用されている。この光磁
気ディスク装置では、光磁気記録媒体に対してデータ記
録／再生／消去が可能であり、磁気ディスク装置のよう
に書き換え可能な大容量の外部記憶装置として、広く使
用されている。

【０００３】この光磁気ディスク装置で、光磁気記録媒
体にデータを記録するときには、光磁気記録媒体に記録
方向の磁界を光磁気記録媒体の厚さ方向に作用し、記録
データで変調されたレーザビームスポットを光磁気記録
媒体に設定されている記録トラック上にトレースする。

【０００４】一方、記録されている記録データを消去す
るときには、光磁気記録媒体に記録方向とは反対方向の
磁界を光磁気記録媒体の厚さ方向に作用し、その状態で
、消去する記録データと同じデータで変調されたレーザ
ビームスポットを、同一の記録トラックにトレースする
。

【０００５】このようにして、光磁気ディスク装置では
、データ記録／消去時にそれぞれ反対方向の磁界を光磁
気記録媒体に作用する必要があるため、通常では、光記
録媒体の記録トラック側にレーザビームを照射する光ピ
ックアップ装置を配置するとともに、その反対方向に磁
界を発生するための磁気回路部材、例えば、磁気ヘッド
や反転可能な永久磁石を備えている。

【０００６】また、記録データを更新するときには、一
旦記録データを消去してから、新たな記録データを記録
するようにしている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光磁気ディスク装置には、次のような不都合
を生じていた。

【０００８】すなわち、光記録媒体をはさんで、光ピッ
クアップ装置と、磁気回路部材を配置する必要があるた
め、光磁気ディスク駆動装置の厚さ方向の寸法が大きく
なり、装置の薄型化の妨げになっていた。

【０００９】また、レーザビームを光記録媒体に集束す
る対物レンズには、光軸方向の往復移動する移動機構が
付設されており、通常、この移動機構としては、ボイス
コイルモータのような磁気回路装置が用いられている。

【００１０】また、対物レンズは、光磁気記録媒体のご
く近傍に配置されているために、この磁気回路装置の漏
れ磁束が、データ記録／消去のために光磁気記録媒体に
作用している磁界に対して、磁気的外乱として作用し、
適切なデータ記録／再生動作が行えないという不都合を
生じることもあった。

【００１１】本発明は、このような事態に鑑みてなされ
たものであり、装置の厚さ方向の寸法を低減できるとと
もに、適切なデータ記録／再生動作を行えるようにした
光磁気ディスク装置を提供することを目的としている。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は、円盤状の光磁
気記録媒体とこの光磁気記録媒体に面接続され光磁気記
録媒体と同一形状の磁性体円盤からなる光磁気ディスク
をデータ記録媒体として用いる一方、この光磁気ディス
クの光磁気記録媒体にレーザビームを集束する対物レン
ズを少なくともフォーカシング方向に往復駆動する磁気
回路部材を備えた光ピックアップ装置を少なくとも２組
設け、その光ピックアップ装置の少なくとも１つをデー
タ記録／再生のために用いる一方、それ以外の光ピック
アップ装置をデータ消去／再生のために用い、データ記
録／再生用の光ピックアップ装置の磁気回路部材が記録
方向の磁界を光磁気ディスクに作用するとともに、デー
タ消去／再生用の光ピックアップ装置の磁気回路部材が
消去方向の磁界を光磁気ディスクの光磁気記録媒体に作
用するようにしたものである。

【００１３】

【作用】したがって、光ピックアップ装置の磁気回路部
材を、データ記録／消去時に光磁気記録媒体に作用する
磁界の発生源として流用しているので、光磁気記録媒体
をはさんで配置する光ピックアップ装置データ記録／消
去用の磁気回路装置を必要とせず、装置の厚さ方向の寸
法を低減することができる。また、光ピックアップ装置
の漏れ磁束の影響がなくなるために、データ記録／消去
動作を安定して行うことができる。

【００１４】

【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。

【００１５】図１は、本発明の一実施例にかかる光磁気
ディスク装置を示している。

【００１６】図において、この光磁気ディスク装置には
、２系統の光ピックアップ装置ＰＵ１，ＰＵ２が設けら
れており、光ピックアップ装置ＰＵ１は、データ記録／
再生機能を備え、また、光ピックアップ装置ＰＵ２は、
データ消去／再生機能を備えている。

【００１７】光ピックアップ装置ＰＵ１の光学系は、分
離光学系１、および、固定光学系２から構成されており
、分離光学系１には、光磁気ディスク３にレーザビーム
を集束する対物レンズ４と、この対物レンズ４をフォー
カシング方向に移動するレンズ移動機構５が設けられて
おり、固定光学系２には、光源、レーザビームをトラッ
キング方向に移動するガルバノミラー機構、および、光
磁気ディスク３の記録面からの反射光を処理する受光系
が設けられている。また、プリズム６は、分離光学系１
と固定光学系２の光路をなすためのものである。

【００１８】また、分離光学系１は、キャリッジ７に搭
載されており、このキャリッジ７には、キャリッジ７を
光磁気ディスク３の半径方向に往復移動するシークモー
タ８，９、および、キャリッジ７の移動方向を規制する
ための案内部材１０，１１が配設されている。

【００１９】光ピックアップ装置ＰＵ２の光学系は、分
離光学系１５、および、固定光学系１６から構成されて
おり、分離光学系１５には、光磁気ディスク３にレーザ
ビームを集束する対物レンズ１７と、この対物レンズ１
７をフォーカシング方向に移動するレンズ移動機構１８
が設けられており、固定光学系１６には、光源、レーザ
ビームをトラッキング方向に移動するガルバノミラー機
構、および、光磁気ディスク３の記録面からの反射光を
処理する受光系が設けられている。また、プリズム１９
は、分離光学系１５と固定光学系１６の光路をなすため
のものである。

【００２０】また、分離光学系１５は、キャリッジ２０
に搭載されており、このキャリッジ２０には、キャリッ
ジ２０を光磁気ディスク３の半径方向に往復移動するシ
ークモータ２１，２２、および、キャリッジ２０の移動
方向を規制するための案内部材２３，２４が配設されて
いる。

【００２１】また、図３に示すように、光磁気ディスク
３は、鉄板などの磁性体材料からなるベース部材３ａの
両面に、それぞれ光磁気記録材料からなる記録層３ｂ，
３ｃおよび透明材質からなる基板３ｄ，３ｅを積層して
形成されている。

【００２２】移動光学系１で、対物レンズ４を移動する
レンズ移動機構５は、対物レンズ４を保持するホルダ３
０、ホルダ３０の外周面に巻回された駆動コイル３１、
駆動コイル３１に対向配設されている永久磁石３２，３
３、永久磁石３２，３３に吸着する外ヨーク部材３４，
３５、および、ホルダ３０の内側に配置されて磁気回路
を構成するためのうちヨーク部材３６，３７から構成さ
れている。

【００２３】また、移動光学系１５で、対物レンズ１７
を移動するレンズ移動機構１８は、対物レンズ１７を保
持するホルダ４０、ホルダ４０の外周面に巻回された駆
動コイル４１、駆動コイル４１に対向配設されている永
久磁石４２，４３、永久磁石４２，４３に吸着する外ヨ
ーク部材４４，４５、および、ホルダ４０の内側に配置
されて磁気回路を構成するためのうちヨーク部材４６，
４７から構成されている。

【００２４】また、レンズ移動機構５では、永久磁石３
２，３３は、駆動コイル３１に対向する面がＮ極に、外
ヨーク部材３４，３５を吸着している面がＳ極に磁化さ
れており、また、レンズ移動機構１８では、永久磁石４
２，４３は、駆動コイル４１に対向する面がＳ極に、外
ヨーク部材４５，４６を吸着している面がＮ極に磁化さ
れている。

【００２５】したがって、レンズ移動機構５では、永久
磁石３２，３３から駆動コイル３１の方向に磁束の方向
が設定され、また、レンズ移動機構１８では、駆動コイ
ル４１から永久磁石４２，４３の方向に磁束の方向が設
定されている。

【００２６】ここで、レンズ移動機構５およびレンズ移
動機構１７の磁気回路の磁束は、対物レンズ４および対
物レンズ１７の上下方向に漏れ、そのうち対物レンズ１
７の上方向に漏れる磁束が光磁気ディスク３に対して作
用し、それぞれ鉄板からなる光磁気ディスク３の基板３
ａを通る磁路を形成する。

【００２７】この場合、レンズ移動機構５の漏れ磁束は
、対物レンズ４が記録層３ｃにレーザビームを集束する
位置で、記録層３ｃから基板３ｅへの方向、すなわち、
データ記録時の磁界方向に作用し、また、レンズ移動機
構１７の漏れ磁束は、対物レンズ４が記録層３ｃにレー
ザビームを集束する位置で、基板３ｅから記録層３ｃへ
の方向、すなわち、データ消去時の磁界方向に作用する
。

【００２８】このようにして、データを記録／再生する
光ピックアップ装置ＰＵ１は、光磁気ディスク３に対し
てデータ記録時の磁界を作用するとともに、データを消
去／再生する光ピックアップ装置ＰＵ２は、光磁気ディ
スク３に対してデータ消去時の磁界を作用しているので
、光磁気ディスク３に対してデータ記録／消去時に必要
な磁界を発生する磁気回路装置を設ける必要がなくなり
、これによって、光磁気ディスク駆動装置の厚さ方向の
寸法を低減することができる。

【００２９】また、この場合、光ピックアップ装置ＰＵ
２でデータを消去した後に、データを消去した同一の記
録トラックの記録領域に対して、光ピックアップ装置Ｐ
Ｕ１で新たなデータを記録することができるので、デー
タ更新時の処理時間が短くなり、データアクセス時間を
短縮することができる。

【００３０】図３（ａ），（ｂ）は、光磁気ディスク３
を収容するディスクカートリッジの一例を示している。

【００３１】このディスクカートリッジ５０の両面には
、光ピックアップ装置ＰＵ１および光ピックアップ装置
ＰＵ２が移動する範囲に応じて略くの字状の幅広の窓５
１がそれぞれ形成されており、この窓５１の２つの直線
部をそれぞれ閉塞するシャッタ５２，５３が設けられて
いる。

【００３２】ディスクカートリッジ５０の側面には、挿
入端部から反対側の端部まで案内溝５４が設けられてお
り、この案内溝５４には、光磁気ディスク装置のローデ
ィング機構の係合部（図示略）と係合可能なブロック５
５が設けられている。

【００３３】常時は、シャッタ５２，５３は、図示しな
い付勢手段により、窓５１を閉塞している状態を保持し
ており、また、ブロック５５はシャッタ５２，５３にリ
ンクされていて、シャッタ５２，５３が窓５１を閉塞し
ている状態では、ブロック５５は、案内溝５４の挿入端
側の端部に位置している（図３（ａ）参照）。

【００３４】そして、ディスクカートリッジ５０を光磁
気ディスク装置に挿入すると、ローディング機構の係合
部にブロック５５が係合し、ブロック５５が案内溝５４
に沿って移動する。

【００３５】これにより、シャッタ５２，５３は、窓５
１を開放し（図３（ｂ）参照）、その結果、ディスクカ
ートリッジ５０がローディング機構により所定の位置に
位置決めされている状態では、窓５１が全開されている
ので、光ピックアップ装置ＰＵ１，ＰＵ２が光磁気ディ
スク３をアクセス可能な状態になる。

【００３６】また、光磁気ディスク装置に装着したディ
スクカートリッジ５０を排出するときには、ディスクカ
ートリッジ５０が所定位置から取り外されて、排出方向
に移動すると、ブロック５５が案内溝５４に沿って挿入
先端方向に移動し、その移動に伴ってシャッタ５２，５
３が窓５１を閉塞する方向に移動し、ディスクカートリ
ッジ５０が完全に排出される状態では、シャッタ５２，
５３により、窓５１が完全に閉塞される。

【００３７】以上のように、本実施例では、光ピックア
ップ装置のレンズ移動機構の磁気回路部材から出る漏れ
磁束を用いて、光磁気ディスクにデータを記録／消去す
るときに必要な磁界を形成しているので、その磁界を発
生するために必要な磁気回路装置が不要となり、光磁気
ディスク装置の厚さ方向の寸法を低減することができる
。

【００３８】また、光ピックアップ装置から出る漏れ磁
束の影響がなくなるため、光磁気ディスクを収容するデ
ィスクカートリッジの材質としては、磁気シールド効果
のないプラスチックを用いることができ、ディスクカー
トリッジを安価に実現でき、データ記録メディアを安価
に提供することができる。

【００３９】また、データ記録／再生用の光ピックアッ
プ装置と、データ消去／再生用の光ピックアップ装置を
備えているため、あるデータ領域の記録データを更新す
るとき、同一回転周期で、データの消去と再記録を行う
ことができるために、データアクセスに必要な時間が大
幅に低減される。それとともに、データ再生時には、２
つの光ピックアップ装置を独立して用いることができる
ので、離れた記録トラックに分散されている記録データ
を効率よくアクセスすることができ、データ再生時のデ
ータアクセス時間を短縮することができる。

【００４０】また、光磁気ディスクの内部に、鉄板など
の磁性体材質からなるベース部材を設けたので、光磁気
ディスクの剛性が増し、光磁気ディスクの反りがなく、
寸法安定性に優れ、光磁気ディスクの記録面の面ぶれを
抑制することができる。

【００４１】ところで、上述した実施例では、２つの光
ピックアップ装置を用いた場合について説明したが、そ
れ以上の数の光ピックアップ装置を用いた場合にも、本
発明を同様にして適用することができる。

【００４２】また、上述した実施例では、分離光学系と
固定光学系に分割されている光ピックアップ装置につい
て本発明を適用したが、単一の光学系から構成される光
ピックアップ装置を用いた場合でも、本発明を同様にし
て適用することができる。

【００４３】また、上述した実施例では、対物レンズを
移動するレンズ移動機構が、フォーカシング方向に対物
レンズを移動する機構のみを備えているが、さらに、ト
ラッキング方向にも対物レンズを移動する機構を備えた
ものについても、本発明を同様にして適用することがで
きる。

【００４４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光ピックアップ装置の磁気回路部材を、データ記録／消
去時に光磁気記録媒体に作用する磁界の発生源として流
用しているので、光磁気記録媒体をはさんで配置する光
ピックアップ装置データ記録／消去用の磁気回路装置を
必要とせず、装置の厚さ方向の寸法を低減することがで
きるという効果を得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかる光磁気ディスク駆動
装置を示す概略平面図。

【図２】レンズ移動機構の磁気回路部材が光磁気ディス
クに作用する磁界を説明するための概略部分断面図。

【図３】光磁気ディスクを収容するディスクカートリッ
ジの一例を示す概略斜視図。

【符号の説明】

ＰＵ１，ＰＵ２　　光ピックアップ装置３　　光磁気デ
ィスク ３ａ　　ベース部材 ３ｂ，３ｃ　　記録層 ３ｄ，３ｅ　　基板 ４，１７　　対物レンズ ５，１８　　レンズ移動機構 ３０，４０　　ホルダ ３１，４１　　駆動コイル ３２，３３，４２，４３　　永久磁石

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　円盤状の光磁気記録媒体とこの光磁気
   記録媒体に面接続され光磁気記録媒体と同一形状の磁性
   体円盤からなる光磁気ディスクをデータ記録媒体として
   用いる一方、この光磁気ディスクの光磁気記録媒体にレ
   ーザビームを集束する対物レンズを少なくともフォーカ
   シング方向に往復駆動する磁気回路部材を備えた光ピッ
   クアップ装置を少なくとも２組設け、その光ピックアッ
   プ装置の少なくとも１つをデータ記録／再生のために用
   いる一方、それ以外の光ピックアップ装置をデータ消去
   ／再生のために用い、上記データ記録／再生用の光ピッ
   クアップ装置の磁気回路部材が記録方向の磁界を上記光
   磁気ディスクに作用するとともに、上記データ消去／再
   生用の光ピックアップ装置の磁気回路部材が消去方向の
   磁界を上記光磁気ディスクの光磁気記録媒体に作用する
   ことを特徴とする光磁気ディスク装置。