JPH04278178A - 直流アーク溶解炉における炉底電極構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は直流アーク溶解炉におけ
る炉底電極構造体に関する。直流アーク溶解炉には炉頂
電極（陰極）と炉底電極（陽極）とが装備されている。 該炉底電極は炉底開口部へ装着されるが、これには電極
基板に複数の電極ピンが取付けられたものがある。本発
明はかかる炉底電極を備える構造体の改良に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、直流アーク溶解炉における炉底電
極構造体として、電極基板に取付けられた複数の電極ピ
ンの周囲に耐火材を充填し、該電極ピンと該耐火材とを
一体成形して成るものが提案されている（特開昭１−１
２８３９２）。

【０００３】ところが、上記のような従来の炉底電極構
造体には、一体成形による製作が誠に厄介であり、また
新規取付けや取替え等の際に重量に富む一体成形物を取
扱うこととなるため作業性が悪く、更に使用時における
電極ピンと耐火材との間の熱膨張差によって破損し易い
という欠点がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の炉底電極構造体では、製作が厄介で
あり、また作業性が悪く、更に破損し易いという点であ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】しかして本発明は、電極
基板に取付けられた複数の電極ピンと該電極ピンが挿入
されることとなる複数の貫通孔が形成された耐火材成形
体とを備え、該電極ピンを該貫通孔へ挿入した状態で炉
底開口部へ取外し可能に装着するようにして成ることを
特徴とする直流アーク溶解炉における炉底電極構造体に
係る。

【０００６】本発明において、電極基板に取付けられた
複数の電極ピンと該電極ピンが挿入されることとなる複
数の貫通孔が形成された耐火材成形体とは別個に製作さ
れたものである。該耐火材成形体は型枠へ耐火材を充填
し、例えば振動やスタンプ等で押し込むことにより成形
することができる。

【０００７】耐火材成形体は短尺な円柱様に形成された
ものでもよいが、炉内方向又は炉外方向へ順次狭幅に形
成されたものが好ましい。炉外側又は炉内側から炉底開
口部への装着が容易になるからである。また耐火材成形
体は一体のものでもよいが、縦方向及び／又は横方向へ
分割されたものが好ましい。取扱い単位がより軽量にな
るため、作業性が良くなるからである。

【０００８】

【作用】電極基板に取付けられた複数の電極ピンと該電
極ピンが挿入されることとなる複数の貫通孔が形成され
た耐火材成形体とを炉底開口部回りに用意し、炉外側か
ら装着する場合には通常、該貫通孔へ該電極ピンを挿入
した状態で該電極基板と共に該耐火材成形体を持ち上げ
て炉底開口部へ装着する。例えば、絶縁材を介して炉殻
へ電極基板をネジ止めするのである。

【０００９】本発明によると、電極ピンと耐火材との一
体成形物を製作するわけではないため、炉底電極構造体
の製作が容易である。また新規取付けや取替え等の際に
該一体成形物を常時取扱うわけではないため、作業性が
良い。更に使用時における電極ピンと耐火材成形体との
間の熱膨張差は該耐火材成形体の貫通孔が該電極ピンよ
りも僅に大径であってそこに生じる僅の空隙により吸収
されるため、該熱膨張差によって炉底電極構造体が破損
することもない。

【００１０】

【実施例】図１は本発明で使用される耐火材成形体を例
示する縦断面図、図２は本発明で使用される電極ピンを
例示する縦断面図、図３は炉底開口部へ装着した状態の
本発明の一実施例を示す縦断面図である。

【００１１】図１において、耐火材成形体１１は縦断面
外形が台形に形成されている。耐火材成形体１１は図３
で示す装着状態において炉内方向へ順次狭幅に形成され
ているのである。そして耐火材成形体１１には３本の貫
通孔２１が形成されている。

【００１２】図２において、電極基板３１に３本の電極
ピン４１がネジ止めされている。電極基板３１は銅製の
下部板３１ａと鋼製の上部板３１ｂとからなっている。 図３で示す装着状態において、電極基板３１の下部に通
常は包囲体を取付け、該包囲体に例えば空気を送入して
電極ピン４１を冷却するが、下部板３１ａは電極ピン４
１への導通をし易くしているのであり、また上部板３１
ｂは電極基板３１を堅牢にしているのである。

【００１３】図３において、電極ピン４１が貫通孔２１
へ挿入され、電極基板３１へ耐火材成形体１１が載置さ
れた状態の炉底電極構造体１０が図示を省略する直流ア
ーク溶解炉の炉底開口部へ取外し可能に装着されている
。炉底開口部回りの炉殻５１に延長軸６１，６２が固定
されており、延長軸６１，６２に支持板６１ａ，６２ａ
がネジ止めされていて、支持板６１ａ，６２ａに絶縁材
７１，７２を介して電極基板３１が装架されているので
ある。装着の際に必要に応じて、炉底開口部回りの炉体
と耐火材成形体１１との間に生じることがある空隙へ耐
火材を充填する。

【００１４】図４は本発明で使用される他の耐火材成形
体を例示する縦断面図、図５は本発明で使用される更に
他の耐火材成形体を例示する平面図である。図４におい
て、耐火材成形体１２は横方向に２分割されている。そ
して耐火材成形体１２には縦方向で連通する３本の貫通
孔２２が形成されている。また図５において、耐火材成
形体１３は縦方向に６分割されている。そして耐火材成
形体１３には１４本の貫通孔２３が形成されている。

【００１５】

【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明に係る炉底電極構造体には、製作が容易であり、また
取扱いの作業性が良く、更に破損し難いという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明で使用される耐火材成形体を例示する縦
断面図。

【図２】本発明で使用される電極ピンを例示する縦断面
図。

【図３】炉底開口部へ装着した状態の本発明の一実施例
を示す縦断面図。

【図４】本発明で使用される他の耐火材成形体を例示す
る縦断面図。

【図５】本発明で使用される更に他の耐火材成形体を例
示する平面図。

【符号の説明】

１１〜１３・・・耐火材成形体、２１〜２３・・・貫通
孔、３１・・・電極基板、４１・・・電極ピン、５１・
・・炉殻、７１，７２・・・絶縁材

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　電極基板に取付けられた複数の電極ピ
   ンと該電極ピンが挿入されることとなる複数の貫通孔が
   形成された耐火材成形体とを備え、該電極ピンを該貫通
   孔へ挿入した状態で炉底開口部へ取外し可能に装着する
   ようにして成ることを特徴とする直流アーク溶解炉にお
   ける炉底電極構造体。
2. 【請求項２】　　耐火材成形体が炉内方向又は炉外方向
   へ順次狭幅に形成されたものである請求項１記載の直流
   アーク溶解炉における炉底電極構造体。
3. 【請求項３】　　耐火材成形体が分割されたものである
   請求項１又は２記載の直流アーク溶解炉における炉底電
   極構造体。