JPH04277376A - 手動変速機の変速操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は手動変速機の変速操作
装置に係り、特に変速機の変速機ケース内に変速ギヤ列
を配設し、この変速ギヤ列を変速操作機構により選択的
に噛合させ、内燃機関の発生する駆動力を所要に変換し
て取り出す手動変速機の変速操作装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動車等の車両においては、内燃機関の
発生する駆動力を走行状態に応じて所要に変換して取り
出すために、変速機を備えている。変速機には、ギヤ式
やトルクコンバータ式、ベルト式等のものがあり、駆動
力の伝達損失の少ないギヤ式の変速機が多用されている
。このギヤ式の変速機は、変速機ケース内に変速ギヤ列
を配設し、この変速ギヤ列を変速操作機構により選択的
に噛合させ、駆動力を所望に変換して取り出す。

【０００３】このように変速機の変速ギヤ例を選択的に
噛合させる変速操作機構を有する手動変速機の変速操作
装置としては、例えば特開昭５８−３３７３３号公報に
開示されるものがある。この公報に開示される手動変速
機における変速操作装置は、シフトアンドセレクトレバ
ーシャフトの軸方向の移動により選択されたシフトフォ
ークがレバーシャフトの回動によりフォークシャフトと
共に一体的に移動し得るように、フォークシャフトをケ
ースに軸方向に移動可能に設ける一方、フォークシャフ
トとレバーとを連絡せしめ、シフト操作時におけるフォ
ークシャフトに対するシフトフォークのこじれの発生を
排除し、変速操作のフィーリングを向上させている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の手動
変速機の変速操作装置において、例えば４速切換用の変
速操作装置１４０は、図３及び図４に示す如く、１、２
速用のロースピードシャフト１４２と３、４速用のハイ
スピードシャフト１４４とリバースシャフト１４６との
３本のシャフトを有している。

【０００５】そして、ロースピードシャフト１４２にロ
ースピードフォーク１２２が装着され、このロースピー
ドフォーク１２２がロースピードヨーク１２４を介して
選択的に連絡すべくシフトアンドセレクトレバー１２０
近傍に配設されている。

【０００６】また、ハイスピードシャフト１４４にハイ
スピードフォーク１２６が装着され、このハイスピード
フォーク１２６がハイスピードヨーク１２８を介して選
択的に連絡すべくシフトアンドセレクトレバー１２０近
傍に配設されている。

【０００７】更に、リバースシャフト１４６にはリバー
スアーム１３０が装着され、このリバースアーム１３０
がリバースヨーク１３２を介して選択的に連絡すべくシ
フトアンドセレクトレバー１２０近傍に配設されている
。

【０００８】この結果、前記変速操作装置が３本のシャ
フト及び２個のフォーク、１個のリバースアーム、そし
て３個のヨークからなり、構成部品が多く、構成が複雑
となり、製作が困難で、コストが大となり、経済的に不
利であるという不都合がある。

【０００９】また、前記変速操作装置を構成する際に３
本のシャフトを有することにより、これらのシャフトの
レイアウト時に大なるスペースを必要とし、変速操作装
置が大型化する惧れがあり、実用上不利であるという不
都合がある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、変速機の変速機ケース内に
配設される変速ギヤ列を変速操作機構により選択的に噛
合させ内燃機関の発生する駆動力を所要に変換して取り
出す手動変速機の変速操作装置において、前記変速操作
機構を１本のシフトシャフトとこのシフトシャフト上に
設けられる複数のフォークとにより構成するとともに前
記変速機ケースとシフトシャフト両端間にはシフトシャ
フトを中立位置に付勢する付勢手段を設けたことを特徴
とする。

【００１１】

【作用】上述の如く発明したことにより、シフトレバー
の変速操作時には、変速機ケース内に配設される変速ギ
ヤ列を変速操作機構により選択し、例えば１速〜４速あ
るいはリバースの各ギヤ列に噛合させ、変速操作後には
、シフトシャフトを付勢手段の付勢力により中立位置に
復帰させ、変速操作機構の構成を簡略化し、製作が容易
となり、コストを低廉とするとともに、変速操作機構の
部品点数が小とし、組付け作業の作業能率を向上させ、
しかも変速操作機構の構成の簡略化に伴って軽量化及び
小型化している。

【００１２】

【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。

【００１３】図１、図２はこの発明の実施例を示すもの
である。図１及び図２において、２は自動車用の手動変
速機である。一般に、自動車は、図示しない内燃機関を
搭載し、この内燃機関の駆動力は、クラッチ機構（図示
せず）を介して手動変速機２の変速ギヤ列により所望の
トルク・回転数に変換して取り出され、図示しない車輪
を駆動する。

【００１４】前記手動変速機２は、変速ギヤ列を基本変
速ギヤ列から構成し、この基本変速ギヤ列は、例えば最
低速ギヤ列たる１速ギヤ列から最高速ギヤ列たる４速ギ
ヤ列までにより構成される。

【００１５】前記手動変速機２は、変速機ケース４内に
メイン軸６及びカウンタ軸８を軸支している。前記手動
変速機２の変速機ケース４内に位置するメイン軸６及び
カウンタ軸８には、基本変速ギヤ列である１速ギヤ列か
ら４速ギヤ列（図示せず）を配設する。前記１速〜４速
ギヤ列は、夫々メイン側とカウンタ側とのギヤからなる
。

【００１６】なお、図示しないリバースギヤ列は、メイ
ンリバース側とカウンタリバース側のギヤとリバースア
イドラギヤとからなり、リバースアイドラギヤは、リバ
ースシャフト１０に軸支されている。

【００１７】また、図１及び図２に示す如く、手動変速
機２の変速機ケース４には、前記１速ギヤ列〜４速ギヤ
列を選択的に噛合させるべく、変速操作機構１２の変速
ギヤ列用シフトシャフト１４が設けられている。

【００１８】そして、前記変速操作機構１２を１本の変
速ギヤ列用シフトシャフト１４とこのシフトシャフト１
４上に設けられる複数のフォークとにより構成するとと
もに、前記変速機ケース４とシフトシャフト１４両端間
にはシフトシャフト１４を中立位置に付勢する付勢手段
１６を設ける構成とする。

【００１９】詳述すれば、前記シフトシャフト１４は、
シフトアンドセレクトシャフト１８に設けたシフトアン
ドセレクトレバー２０によりセレクトされるとともにシ
フトされる。

【００２０】前記シフトアンドセレクトシャフト１８は
、変速機ケース４に軸方向移動可能且つ周方向移動可能
に設けられる第１シフトアンドセレクトシャフト１８−
１と、この第１シフトアンドセレクトシャフト１８−１
に連絡し軸方向及び周方向に移動させるための図示しな
いシフトアーム及びセレクトアームが設けられる第２シ
フトアンドセレクトシャフト１８−２とを有する。シフ
トアーム及びセレクトアームには、夫々シフトケーブル
及びセレクトケーブルの一端側が接続されている。シフ
トケーブル及びセレクトケーブルの他端側は、夫々シフ
トレバー（図示せず）に接続されている。

【００２１】前記第１シフトアンドセレクトシャフト１
８−１の軸方向移動によりシフトアンドセレクトレバー
２０がシフトシャフト１４上のいずれかのフォークやア
ームにセレクトされるとともに、第１シフトアンドセレ
クトシャフト１８−１の周方向移動によりセレクトされ
たシフトシャフト１４のいずれかにシフトされ、ギヤ列
を選択的に噛合させる。

【００２２】すなわち、前記シフトシャフト１４に、図
示しない１速・２速用同期噛合機構の１速・２速切換ス
リーブに係合する１速・２速用ロースピードフォーク２
２を設けるとともに、第１シフトアンドセレクトシャフ
ト１８−１のシフトアンドセレクトレバー２０に選択的
に係合する１速・２速用ロースピードヨーク２４を設け
、ロースピードフォーク２２とロースピードヨーク２４
とを一体的に形成する。

【００２３】また、前記シフトシャフト１４には、図示
しない３速・４速用同期噛合機構の３速・４速切換スリ
ーブに係合する３速・４速用ハイスピードフォーク２６
を設けるとともに、第１シフトアンドセレクトシャフト
１８−１のシフトアンドセレクトレバー２０に選択的に
係合する３速・４速用ハイスピードヨーク２８を設け、
ハイスピードフォーク２６とハイスピードヨーク２８と
を一体的に形成する。

【００２４】更に、前記シフトシャフト１４には、図示
しないリバース用噛合機構のリバース切換スリーブに係
合するリバースシフトレバー（図示せず）を揺動させる
リバースアーム３０及びリバースヨーク３２を一体的に
設ける。

【００２５】また、前記変速機ケース４とシフトシャフ
ト１４の両端１４ａ、１４ｂ間に付勢手段１６たるスプ
リング１６−１、１６−２を夫々設け、これらスプリン
グ１６−１、１６−２の付勢力により前記第１シフトア
ンドセレクトシャフト１８−１のシフトアンドセレクト
レバー２０が動作しない場合にはシフトシャフト１４を
中立位置に付勢するものである。

【００２６】次に作用について説明する。

【００２７】図示しないシフトレバーの変速操作によっ
て第１、第２シフトアンドセレクトシャフト１８−１、
１８−２が動作されると、第１、第２シフトアンドセレ
クトシャフト１８−１、１８−２の動作に応動してシフ
トアンドセレクトレバー２０を軸方向及び周方向に移動
させ、１速〜４速あるいはリバースの各ギヤ列を選択的
に噛合させる。

【００２８】そして、変速操作後に図示しないシフトレ
バーをニュートラル（Ｎ）位置に戻すと、シフトシャフ
ト１４はスプリング１６−１、１６−２の付勢力により
中立位置に復帰する。

【００２９】これにより、１本の変速ギヤ列用シフトシ
ャフト１４とこのシフトシャフト１４上に設けられる複
数のフォークとにより前記変速操作機構１２を構成する
ことによって変速操作機構１２の構成を簡略化すること
ができ、変速操作機構１２の製作が容易となり、コスト
を低廉とし得て、経済的に有利であるとともに、前記変
速操作機構１２の部品点数が小となることにより、組付
け作業が容易となり、作業能率を向上させることができ
、実用上有利である。

【００３０】また、前記変速操作機構１２の構成の簡略
化に伴って軽量化及び小型化することができ、変速操作
機構１２を装着する手動変速機２全体の小型化も図れ、
車両への手動変速機２の搭載時の取付スペースを小とす
ることができる。

【００３１】更に、前記シフトシャフト１４をスプリン
グ１６−１、１６−２の付勢力によって中立位置に復帰
させることにより、シフトレバーの変速操作時のシフト
フィーリングを向上させることができ、使い勝手を向上
し得るものである。

【００３２】

【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、手動変速機の変速操作装置の変速操作機構を１本の
シフトシャフトとこのシフトシャフト上に設けられる複
数のフォークとにより構成するとともに、変速機ケース
とシフトシャフト両端間にシフトシャフトを中立位置に
付勢する付勢手段を設けたので、１本の変速ギヤ列用シ
フトシャフトと複数のフォークとにより変速操作機構を
構成することによって変速操作機構の構成を簡略化する
ことができ、製作が容易となり、コストを低廉とし得て
、経済的に有利であるとともに、変速操作機構の部品点
数が小となることにより、組付け作業が容易となり、作
業能率を向上させ得て、実用上有利である。また、前記
変速操作機構の構成の簡略化に伴って軽量化及び小型化
することができ、変速操作機構を装着する手動変速機の
小型化も図れ、車両への手動変速機の搭載時の取付スペ
ースを小とし得る。更に、前記シフトシャフトを付勢手
段の付勢力によって中立位置に復帰させることにより、
シフトレバーの変速操作時のシフトフィーリングを向上
させ得て、使い勝手を向上し得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示すシフトアンドセレクト
シャフトとシフトアンドセレクトレバーとの概略正面図
である。

【図２】シフトアンドセレクトシャフトとシフトアンド
セレクトレバーとの概略右側面図である。

【図３】この発明の従来の技術を示すシフトアンドセレ
クトシャフトとシフトアンドセレクトレバーとの概略正
面図である。

【図４】シフトアンドセレクトシャフトとシフトアンド
セレクトレバーとの概略右側面図である。

【符号の説明】

２　　手動変速機 ４　　変速機ケース １２　　変速操作機構 １４　　シフトシャフト １６　　付勢手段 １６−１、１６−２　　スプリング １８　　シフトアンドセレクトシャフト１８−１　　第
１シフトアンドセレクトシャフト１８−２　　第２シフ
トアンドセレクトシャフト２０　　シフトアンドセレク
トレバー ２２　　１速・２速用ロースピードフォーク２４　　１
速・２速用ロースピードヨーク２６　　３速・４速用ハ
イスピードフォーク２８　　３速・４速用ハイスピード
ヨーク３０　　リバースアーム ３２　　リバースヨーク

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　変速機の変速機ケース内に配設される
   変速ギヤ列を変速操作機構により選択的に噛合させ内燃
   機関の発生する駆動力を所要に変換して取り出す手動変
   速機の変速操作装置において、前記変速操作機構を１本
   のシフトシャフトとこのシフトシャフト上に設けられる
   複数のフォークとにより構成するとともに前記変速機ケ
   ースとシフトシャフト両端間にはシフトシャフトを中立
   位置に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする手動
   変速機の変速操作装置。