JPH04276011A - レーザ加工方法 - Google Patents

レーザ加工方法

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Publication number
JPH04276011A
JPH04276011A JP3037341A JP3734191A JPH04276011A JP H04276011 A JPH04276011 A JP H04276011A JP 3037341 A JP3037341 A JP 3037341A JP 3734191 A JP3734191 A JP 3734191A JP H04276011 A JPH04276011 A JP H04276011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
laser
workpiece
absorption rate
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3037341A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Sakamoto
坂 元 宏 規
Hidenobu Matsuyama
松 山 秀 信
Kimihiro Shibata
柴 田 公 博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP3037341A priority Critical patent/JPH04276011A/ja
Publication of JPH04276011A publication Critical patent/JPH04276011A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は被加工材の表面を例え
ば焼入れ硬化するのに利用されるレーザ加工方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被加工材の表面を焼入れ硬化する
際に行われるレーザ焼入れにおいては、レーザ光の吸収
率を向上させるため、被加工材の表面を吸収剤で被覆し
た後レーザ光を照射するのが一般的であった。
【0003】そして、近年に至っては、直線偏光のレー
ザ光を入射レーザ光の電界ベクトルが入射面に平行であ
るP偏光の向きに入射し、入射角度をブリュースタ角付
近に設定することにより吸収率を向上させ、被加工材表
面を吸収剤で被覆することなく焼入れを行う技術が開発
されてきている。そして、この技術により吸収剤の塗布
および除去に要する多大な労力を省くことが可能になっ
た。
【0004】図3はブリュースタ効果を利用した吸収剤
を用いないレーザ焼入れ方法を示したものであって、図
3において、11はレーザ光、12は被加工材、13は
被加工材12のレーザ光照射部、14は反射したレーザ
光、15はレーザ光吸収体である。
【0005】この場合、被加工材12がオーステナイト
化温度以上に十分加熱され、かつまた表面が溶融しない
ようにレーザ光11の出力および入射角度を設定し、反
射したレーザ光14が散乱しないようにレーザ光吸収体
15を設けてある。
【0006】レーザ光吸収率の入射角度依存性について
は、Fresnelの公式を用いて各入射角度における
理論上の吸収率の計算が可能である。
【0007】図4は波長が10.6μmの炭酸ガスレー
ザ光の鉄に対する吸収率を計算したものである。図4に
示すように、吸収率が最大となるブリュースタ角はおよ
そ88度で、その入射角での吸収率はおよそ40%強で
ある。そして、実際の焼入れにおいて、被加工材の温度
が上昇するため吸収率も上昇して50%程度である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
直線偏光のレーザ光をP偏光の向きに入射角度をブリュ
ースタ角付近に設定して、レーザ焼入れを行う方法では
、吸収剤の塗布および除去のための労力を省くことがで
きるという点でのメリットは大きいものの、レーザ光の
鉄に対する吸収率がおよそ50%であって、炭素系の吸
収剤を被覆したときの吸収率よりも40〜50%低い値
となっており、エネルギ効率の面では吸収剤を使った焼
入れ方法より劣っているという問題点があった。
【0009】従って、同じ硬化層を得ようとした場合、
吸収剤を用いた焼入れの場合よりも高い出力を必要とす
るという問題点があった。また、反射されたレーザ光が
十分高いエネルギを持っているため、周囲に散乱しない
ようにレーザ光吸収体を設けるなどの対策を施す必要が
あるという問題点があり、これらの問題点を解決するこ
とが課題となっていた。
【0010】
【発明の目的】この発明は、このような従来の課題にか
んがみてなされたもので、レーザ光の吸収率を従来以上
に高めることが可能であって、より低出力のレーザ光で
の加工が可能であり、レーザ光のもつエネルギを効率よ
く活用することが可能であると共にレーザ光の吸収率増
加によって反射するレーザ光のエネルギが低減するため
、反射するレーザ光の散乱に対する対策が不要となるレ
ーザ加工方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、直線偏光の
レーザ光を入射レーザ光の電界ベクトルが入射角に平行
であるP偏光の向きに被加工材に照射し、被加工材表面
を吸収剤で被覆することなく焼入れなどのレーザ加工を
行うに際し、被加工材の少なくともレーザ光照射部ない
しはその近傍に向けて酸素あるいは酸素を25%以上含
むガスを吹き付けながらレーザ光を照射する構成とした
ことを特徴としており、このようなレーザ加工方法に係
わる発明の構成を前述した従来の課題を解決するための
手段としている。
【0012】
【発明の作用】この発明に係わるレーザ加工方法は、上
述した構成としているので、レーザ光の吸収率がさらに
向上したものとなり、より低出力のレーザ光での加工が
なされてレーザ光のもつエネルギが効率よく加工に使用
されるものとなる。
【0013】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
【0014】図1はこの発明の一実施例を示す図であっ
て、図1において、1はレーザ光、2は被加工材、3は
被加工材2のレーザ光照射部、4はガスノズルである。 そして、このガスノズル4はステンレスメッシュをもつ
噴出口4aを被加工材表面のレーザ光照射部3に向けて
設けてあると共に、このガスノズル4は酸素あるいは酸
素を25%以上含むガスを噴出しながら、レーザ光1の
矢印A1 方向への移動とともに矢印A2 方向に移動
し、互いに相対的な位置は変化しないようになっていて
、ガスノズル4からの酸素あるいは酸素を25%以上含
むガスは常にレーザ光照射部3ないしはその近傍に向け
て噴出されるようになっている。
【0015】この場合、ガスノズル4からは酸素あるい
は酸素を25%以上含むガスを噴出するようにしている
が、酸素濃度を25%以上としたのは、25%よりも少
ないと通常の大気と同程度となり、酸素の効果が十分に
得られなくなるためである。
【0016】このような構成において、ガスノズル4か
ら噴出された酸素あるいは酸素を25%以上含むガスは
、噴出口4aのステンレスメッシュを通過することによ
り整流されたのちレーザ光照射部3ないしはその近傍に
向けて吹き付けられる。このレーザ光照射部3は大気よ
りも酸素リッチな雰囲気にさらされた状態でレーザ光1
を照射されることにより温度が上昇するとともに、周囲
の酸素と結びついてレーザ光吸収率の高い酸化物が表面
に形成される。
【0017】図2は図3に示した従来技術と図1に示し
た本発明技術によるレーザ焼入れにおけるレーザ光吸収
率の入射角度依存性を調べた結果を示したものである。 図2より明らかなように、本発明により最大の吸収率が
60%まで上昇し、従来の80%程度のレーザ光出力で
焼入れが可能になった。また、これにともなって反射す
るレーザ光のエネルギが低くなるため、反射するレーザ
光の散乱に対する対策も不必要になった。
【0018】逆に、同じ吸収率でみた場合、本発明によ
る方法を用いることにより、従来、入射角を88度に設
定しないと得られなかった吸収率が入射角75度で得ら
れるようになり、より低い入射角度の設定が可能になっ
たことから、微少な入射角度のずれによるレーザ光照射
部3の位置ずれや被加工材表面でのビーム形状およびパ
ワー密度の変化が低減され、より安定化した加工が可能
になった。
【0019】そして、レーザ光照射部3ないしはその近
傍に向けて吹き付けるガスの酸素濃度を25%以上とす
ることによって、酸化膜の生成による効果を十分に得る
ことができた。
【0020】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、被加工材の少なくともレーザ光照射部ないしはそ
の近傍に向けて酸素あるいは酸素を25%以上含むガス
を吹き付けながらレーザ光を照射する構成としたため、
レーザ光の照射によって被加工材表面に酸化膜が形成さ
れ、その結果レーザ光の吸収率が向上し、より低出力の
レーザ光での加工が可能になり、また、反射するレーザ
光のエネルギを小さくすることが可能になるため、反射
するレーザ光の散乱に対する対策が不要となり、さらに
、より低い入射角度での加工が可能になるため、安定し
た条件での加工が可能になるという著しく優れた効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるレーザ加工(焼入れ)の一実施
例を示す斜面説明図である。
【図2】従来方法および本発明方法におけるレーザ光吸
収率の入射角度依存性を調べた結果を示すグラフである
【図3】従来方法によるレーザ加工(焼入れ)を示す斜
面説明図である。
【図4】炭酸ガスレーザ光の鉄に対する理論上の吸収率
の入射角度依存性を示したグラフである。
【符号の説明】
1  レーザ光 2  被加工材 3  レーザ光照射部 4  ガスノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  直線偏光のレーザ光をP偏光の向きに
    被加工材に照射し、被加工材表面を吸収剤で被覆するこ
    となくレーザ加工を行うに際し、被加工材の少なくとも
    レーザ光照射部ないしはその近傍に向けて酸素あるいは
    酸素を25%以上含むガスを吹き付けながらレーザ光を
    照射することを特徴とするレーザ加工方法。
JP3037341A 1991-03-04 1991-03-04 レーザ加工方法 Pending JPH04276011A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3037341A JPH04276011A (ja) 1991-03-04 1991-03-04 レーザ加工方法

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JP3037341A JPH04276011A (ja) 1991-03-04 1991-03-04 レーザ加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04276011A true JPH04276011A (ja) 1992-10-01

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ID=12494910

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3037341A Pending JPH04276011A (ja) 1991-03-04 1991-03-04 レーザ加工方法

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JP (1) JPH04276011A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009082975A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Sumitomo Electric Ind Ltd レーザ加工方法
DE102007054736A1 (de) * 2007-11-16 2009-05-20 Mahle International Gmbh Verfahren zum Härten von Nutflanken der Ringnut eines Stahlkolbens

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009082975A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Sumitomo Electric Ind Ltd レーザ加工方法
DE102007054736A1 (de) * 2007-11-16 2009-05-20 Mahle International Gmbh Verfahren zum Härten von Nutflanken der Ringnut eines Stahlkolbens

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