JPH042756Y2 - - Google Patents

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JPH042756Y2
JPH042756Y2 JP10353887U JP10353887U JPH042756Y2 JP H042756 Y2 JPH042756 Y2 JP H042756Y2 JP 10353887 U JP10353887 U JP 10353887U JP 10353887 U JP10353887 U JP 10353887U JP H042756 Y2 JPH042756 Y2 JP H042756Y2
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  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は工作機械の工具交換装置(ATC装置)
に関し、特に、工具マガジンの各ツールポツトに
工具を脱着可能に保持する工具のクランプ装置に
係る。
「従来の技術」 工具マガジンの各ツールポツトには、装着され
た工具の脱落を防止するためのクランプ装置が必
要である。従来のこの種の装置には、工具ホルダ
上部のプルスタツドに係合する剛球を設け、その
剛球を圧縮ばねで付勢して工具ホルダを把握する
もの、または、工具ホルダの位置決めキー部のV
溝に係合する板ばね部材を設け、その板ばね部材
の付勢力により工具ホルダを把握するものがあつ
た。これらの圧縮ばねまたは板ばね部材の付勢力
は工具ホルダが脱落しない程度の付勢力に設定さ
れ、ツールポツトへの工具ホルダの脱着は、工具
交換アームにより強く押し込み、または引き出す
ことにより行つていた。
しかし、工具交換動作の高速化に伴い、これら
圧縮ばね等の付勢力も高速動作に耐える強いもの
が必要になる。一方、圧縮ばね等の付勢力の強化
は、工具交換アームに余分な力を必要とし、高速
動作の妨げになるという問題点があつた。
また、ロツク機構のアンロツクをシリンダ装置
により行うものもあるが、構造が複雑で高価なも
のになるという問題点があつた。
「考案が解決しようとする問題点」 本考案は上記の問題点を解決するためなされた
ものであり、ツールポツトに装着された工具ホル
ダを高速動作に耐えて確実に把握することができ
ると共に、工具受け渡しの際に軽い力で工具ホル
ダの脱着ができ、工具交換アームに負担をかけな
い工具マガジンの工具クランプ装置を提供するこ
とを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本考案の構成を、実施例に対応する第7図を用
いて説明する。上記の目的を達成するため本考案
では、先端が相対的に閉じる方向に付勢され、ツ
ールポツト60に挿入された工具ホルダ65のプ
ルスタツド67を挟持するように各ツールポツト
60内に移動可能に設けられたツールクランプピ
ン70,71と、そのツールクランプピン70,
71に当接可能に設けられ、その付勢力(圧縮ば
ね78,79)に抗して該ツールクランプピン7
0,71を開く方向に移動させる移動部材(プツ
シユピン83)と、その移動部材(プツシユピン
83)を、前記ツールクランプピン70,71か
ら逃げる方向に付勢するばね84と、工具交換位
置に割出され工具交換が可能な姿勢にされたツー
ルポツト60の前記移動部材(プツシユピン8
3)に当接可能な工具マガジン本体20の位置に
配設され、工具交換時に該移動部材(プツシユピ
ン83)を作動させて前記ツールクランプピン7
0,71を僅かに開くための作動部材(当接ピン
117)と、を備えることを特徴とする工具マガ
ジンの工具クランプ装置が提供される。
「作用」 上記の構成によれば、ツールポツト60に挿入
された工具ホルダ65はそのプルスタツド67が
ツールクランプピン70,71により挟持されク
ランプされる。ツールクランプピン70,71の
付勢力を十分強くすることにより工具ホルダ65
をマガジン11の高速動作に耐えて確実に把握す
ることができる。このとき、移動部材(プツシユ
ピン83)は、ばね84による付勢力によりツー
ルクランプピン70,71から逃げているため、
クランプ力が緩むことはない。
一方、工具14の受け渡しの際には、当該ツー
ルポツト60を工具交換が可能な姿勢にすること
により、前記作動部材(当接ピン117)が前記
移動部材(プツシユピン83)を作動させてツー
ルクランプピン70,71を僅かに開く。このた
め、ツールクランプピン70,71がプルスタツ
ド67を挟持する力が緩み、僅かな力で工具ホル
ダ65を引き抜くことができる。また、工具ホル
ダ65を挿入する際も、ツールクランプピン7
0,71がすでに開いているため僅かな押し込み
力でプルスタツド67によりツールクランプピン
70,71を押し開き、工具ホルダ65を装着す
ることができる。
「実施例」 本考案の実施例について図面に従つて具体的に
説明する。
第1図は本考案に係る工具交換装置が搭載され
たマシニングセンタを示す斜視図、第2図は平面
図である。
基台1に直立して固定されたコラム2に主軸台
3が支持されている。主軸台3はリニアガイド4
に案内されZ軸送りモータ5及び送りねじ6によ
り上下方向に移動される。テーブル7は水平面で
X−Y方向に移動可能である。主軸台3には主軸
モータ8及び主軸9の他に、工具交換装置10
(以下ATC装置10という)が搭載されている。
ATC装置は、回転型の工具マガジン11を備え、
マガジンモータ12により回転駆動されて選択工
具が割出され、エアシリンダ13により選択され
た工具が取出される。また、主軸台3には工具マ
ガジン11と主軸9との間で工具14を交換する
工具交換アーム15が組付けられている。両端に
工具把持爪16を備えた工具交換アーム15はア
ーム駆動モータ17により旋回及び上下動され、
工具14の交換を行う。
(工具マガジンの説明) 第3図は工具マガジンの縦断面を示す第2図の
A−A線断面図である。第4図は第3図のB−B
線断面図、第5図は第4図のC−C線階段断面図
である。
主軸台3の側面にマガジンベース20がボルト
21により締着されている。マガジンベースはそ
の座の部分20Aが主軸台3に密着し、主軸台3
との距離すなわち主軸9の中心線との距離が定め
られる。
マガジンベース20の中央には、略円筒形状を
したセンタ治具22が取付けられている。センタ
治具22は、回転する工具マガジンを支承する軸
となる部材であり、底部のフランジ部22Aがマ
ガジンベース20に密着し、4本のボルト23に
より締着されている。また、その円筒部の根元付
近には上下方向(径方向)に孔22Bが明けら
れ、エアシリンダ13により駆動されるロツド1
14が上下に挿通されている。
センタ治具22の円筒部側周面にはねじが切ら
れている。そのねじに、円筒形状をなし内周面に
ねじが切られたアダプタ24が螺合して組付けら
れている。組付けられたアダプタ24は、ナツト
25により軸方向(第3図右方向)に押圧され固
定される。ナツト25は止めビス34により遊動
しないように固定される。ナツト25はアダプタ
24をセンタ治具22の所望の位置に固定するた
めの固定手段をなす。アダプタ24は、マガジン
28を支承するベアリング26,26′を組付け
るための部材であり、その外周面は精密に研磨さ
れている。
アダプタ24に組付けられた2つのベアリング
26,26′により、略円筒形状をしたマガジン
フランジ27が回転自在に支承されている。マガ
ジンフランジ27には環形状をしたマガジン28
が、ピン29により位置決めされボルト30によ
り締着されている。そのマガジン28の裏面に
は、10個のツールポツトブラケツト31が放射状
にボルト32及びピン33により締着されてい
る。各ツールポツトブラケツト31には工具14
及び工具ホルダ65を格納するツールポツト60
が支承される。
上記の様に、マガジン28等工具マガジン11
の全ての回転部分(27,28,31,60等な
ど)は、センタ治具22に螺合されるアダプタ2
4によりベアリング26,26′を介して支承さ
れる構造になつている。このため、アダプタ24
を回動することによりマガジン28等回転部分の
回転中心軸線方向の位置を微調整することがで
き、マガジンベース20の座の部分20Aを現合
により切削したスペーサによる調整をしなくて
も、アダプタ24の回動位置により主軸9の中心
線との距離を調整することができる。
マガジンフランジ27の裏面側端面には、10個
のカムフオロワ35が同一円周上に配置され取付
けられている。カムフオロワ35は円筒ローラ状
をなし、回転自在に片持軸支されている。
第4図及び第5図に示す様に、上記10個のカム
フオロワ35と係合するバレルカム36が、上下
二つのブラケツト37,38により垂直に軸支さ
れている。上下のブラケツト37,38はそれぞ
れボルト39,40によりマガジンベース20に
締着され、各ブラケツト37,38内に組込まれ
たベアリング41,42によりバレルカム36を
回転自在に軸支する。バレルカム36は、軸形状
部材にスパイラル状に案内面36Aが創成された
ものであり、その案内面36Aに前記10個のカム
フオロワ35が順次係合してマガジンフランジ2
7を回転駆動する。
バレルカム36はユニバーサルジヨイント43
を介して駆動軸44に連結され、駆動軸44はマ
ガジンモータ12と一体となつた減速機45の出
力軸46に連結されている。従つて、マガジンモ
ータ12の回転に従つてバレルカム36が回動
し、バレルカム36の回動に従動してマガジンフ
ランジ27及びマガジン28が回動される。
再び第3図を参照し説明する。回転駆動される
マガジンフランジ27の前端面には、環状のスリ
ツト板50がビス51により締着されている。ス
リツト板50は薄いステンレス板により形成さ
れ、多数のコード化されたスリツトが打ち抜かれ
ている。一方、マガジンベース20に固定された
センタ治具22の先端部に締着されるナツト25
に、センタ取付腕52がボルト53で締め付けら
れて組付けられ、そのセンサ取付腕52の先端部
に割出位置センサ54が取付けられている。割出
位置センサ54は前記スリツト板50を挟むよう
に配設された発光部54Aと受光部54Bとから
なり、スリツト板50に形成されたスリツトの透
過光を検出してマガジン28の割出位置を検出す
る。割出位置センサ54からの信号線55はセン
サ治具22の中心孔22Cを挿通して機械本体に
配線される。マガジン28の前端面にはカバー5
6がボルト57により締着され、割出位置センサ
54等を保護する。
マガジンに放射状に取付けられたツールポツト
ブラケツト31には、揺動軸61によりツールポ
ツト60が揺動自在に支承されている。
第6図はツールポツト60の正面図、第7図は
断面図、第8図は右側面図、第9図は第7図のD
−D線断面図、第10図は底面図である。第7図
は工具ホルダが装着された状態を示している。
ツールポツト本体62はアルミダイカストで形
成され、底面には工具ホルダ65のアーバー66
が密着するテーパ孔63が設けられている。テー
パ孔63の上方に連通するプルスタツド室64に
は、2本のツールクランプピン70,71がそれ
ぞれ水平方向に揺動自在に直立ピン72,73に
より支承されている。ツールクランプピン70,
71は工具ホルダ65のプルスタツド67を挟圧
してクランプするための部材であり、その上下面
が平面に面削され、また、その先端は球面形状に
仕上げられている。各ツールクランプピン70,
71の先端付近は、それぞれアシストピン74,
75により押圧されている。アシストピン74,
75はツールポツト本体62の孔76,77に挿
通されて摺動自在に案内され、圧縮ばね78,7
9により中央部に向かつて付勢されている。アシ
ストピン74,75の先端には溝が設けられ、そ
の溝がツールクランプピン70,71の面削され
た部分に係合してツールクランプピン70,71
の他端を支持すると共に、2本のツールクランプ
ピン70,71の間隔が狭くなるように押圧して
いる。圧縮ばね78,79の後端は孔76,77
を塞ぐように組付けけられたポツトカバー80に
より押えられている。ポツトカバー80は鋼板に
より形成され、ビス81によりツールポツト本体
62に取付けられる。
ツールクランプピン70,71の球面形状をし
た先端は、プツシユピン83の先端に当接してい
る。プツシユピン83は2本のツールクランプピ
ン70,71を押し開くための部材であり、先端
83Aがテーパ形状に、後端83Bが球面形状に
形成され、中央に大径部83Cを有している。大
径部83Cは袋状に形成され、その袋状部に圧縮
ばね84が嵌挿される。プツシユピン83は、ツ
ールポツト本体62のプルスタツド室64に連通
するプツシユピン室85の円弧状の天井面85A
及び床面85Bに挿通されて摺動自在に水平に案
内されている。プツシユピン83はその袋状部に
嵌挿された圧縮ばね84によりツールクランプピ
ン70,71から逃げる方向(第7図において右
方向)に付勢されており、プツシユピン室85を
塞ぐ蓋材86により外部への突出を規制されてい
る。蓋材86はボルト87によりツールポツト本
体62に締着されている。
常時には、プツシユピン83は圧縮ばね84の
付勢力により大径部83Cが蓋材86に当接する
位置まで後退している。この後退位置では、ツー
ルクランプピン70,71の先端はプツシユピン
83の先端テーパ部83Aの比較的小径な箇所に
当接し、2本のツールクランプピン70,71は
間隔が狭められた開口度の小さな状態に保たれ
る。一方、プツシユピン83を圧縮ばね84の付
勢力に抗して押し込むと、プツシユピン83が前
進し、先端のテーパ部83Aにより2本のツール
クランプピン70,71をアシストピン74,7
5の圧縮ばね78,79の付勢力に抗して押し拡
げ、開口度を大きくすることになる。プツシユピ
ン83は、ツールクランプピン70,71に当接
可能に設けられその付勢力に抗してツールクラン
プピン70,71を開く方向に移動させる移動部
材をなす。
ツールポツト本体62の中央部上方には孔89
が設けられ、ツールポツト本体62を支持する揺
動軸61が嵌挿されている。またツールポツト本
体62のプツシユピン83側上方は、両端が腕木
状に上方に延出し、その腕木部分90A,90B
に橋架してローラ軸92がビス93により固定さ
れている。ローラ軸92にはオイルレスベアリン
グ94を介してツールポツトローラ91が回転自
在に支持されている。ツールポツトローラ91は
中央部が膨らんだエンタシス形状をなし、ツール
ポツト60を水平姿勢から90°反転させる際に使
用される部材である。
ツールポツト本体62のプツシユピン83側の
側面には、2つの円板ローラ95,96が設けら
れている。円板ローラ95,96は軸97にベア
リング98を介して回転自在に支持され、その一
部がツールポツト本体62の側面から突出するよ
うに設けられている。
ツールポツト本体62の底面において、テーパ
孔63の周辺に突起99,100が設けられてい
る。この突起99,100はツールポツト60に
挿入された工具ホルダ65のキー溝に係合し、工
具ホルダ65の回転位置を規制するためのもので
ある。また、底面付近の側面に、ツールポツト板
ばね101がビス102により取付けられてい
る。このツールポツト板ばね101は、先端部が
工具ホルダ65のV溝103に係合し、工具ホル
ダ65の落下を防止するための部材である。
再び、第3図を参照し説明する。ツールポツト
ブラケツト31に揺動軸61により揺動自在に取
付けられたツールポツト60は、水平な姿勢に保
持されて回転割出しされる。このとき、ツールポ
ツト60はツールポツト本体62の側面がマガジ
ン28に固定されたボルト105に当接し、ツー
ルポツト本体62から突出した2つの円板ローラ
95,96がガイドレール106の内周面に当接
して案内され、水平な姿勢を保つ。ガイドレール
106は大きな環状の部材であり、マガジンベー
ス20と一体に形成されている。また、その下端
部は工具取出しのため切欠き107が設けられて
いる。
最も下の位置に割出されたツールポツト60は
揺動軸61を中心に90°回転され、工具交換アー
ム15による工具交換が可能な姿勢にされる。こ
の機構について第3図及び第4図を参照し説明す
る。
マガジンベース20の下方に、2つのガイド1
10,111がボルト112により締着され、こ
のガイド110,111に案内されて上下に摺動
自在にアシストブロツク113が設けられてい
る。アシストブロツク113は長いロツド114
及びR/Lジヨイント115を介してエアシリン
ダ13に連結され、エアシリンダ13により上下
に駆動される。なお、ロツド114はセンタ治具
22に明けられた孔22Bを挿通してR/Lジヨ
イント115に連結されている。
アシストブロツク113には断面がU字形状の
U字溝113Aが設けられている。マガジンの最
も下の位置に割り出されたツールポツト60は、
そのエンタシス形状をしたツールポツトローラ9
1がU字溝113Aに係合する。他の割出位置で
は2枚の円板ローラ95,96がガイドレール1
06に案内されて水平な姿勢を保持されたツール
ポツト60は、最下位の位置ではツールポツトロ
ーラ91がU字溝113Aに係合して水平な姿勢
を維持する。そして、エアシリンダ13を作動さ
せ、アシストブロツク113を上昇させることに
より、想像線で第3図に示す様に、割出されたツ
ールポツト60が揺動軸61を中心に90°回転さ
れたマガジン11から取出され、工具交換アーム
15による工具交換が可能な姿勢にされる。
このとき、ツールポツト60のプツシユピン8
3が当接ピン117の頭部に当接し押し込まれ
る。当接ピン117はマガジンベース20に固定
され、その頭部の高さがプツシユピン83の押し
込み量を適切にするように設定されている。
すなわち、ツールポツト60を90°回転させた
際のプツシユピン83の押し込み量は、工具ホル
ダ65のプルスタツド67がツールクランプピン
70,71から完全に外れ脱落してしまわないよ
う僅かに係合を保つ程度に、ツールクランプピン
70,71が開かれる押し込み量に設定される。
いわば、2本のツールクランプピン70,71の
挟持によるプルスタツド67のクランプを、完全
にアンクランプとならない程度に緩めるのであ
る。このようにクランプを緩めることにより、僅
かな力により工具ホルダ65をツールポツト60
から引き抜くことができ、また、差し込み装着す
ることができる。このため、工具交換の際に工具
交換アーム15に作用する力が小さくてすみ、工
具交換を高速化することができる。当接ピン11
7は、工具交換時に移動部材(プツシユピン8
3)を作動させて前記ツールクランプピン70,
71を僅かに開くための作動部材をなす。
エアシリンダ13で駆動されるロツド114に
はLSドグ118,119が取付けられ、マガジ
ンベース20に固定されたリミツトスイツチ12
0,121によりアシストブロツク113の上昇
位置、下降位置を検出する。
第4図に示す様に、マガジンベース20の右肩
には、手動アンクランプ装置123が取付けられ
ている。手動アンクランプ装置123はツールポ
ツト60のツールクランプピン70,71を緩
め、各ツールポツト60に工具ホルダ65及び工
具14を装着しあるいは取外すのに用いられる装
置である。
第11図は第4図のE−E線断面図である。マ
ガジンベース20に台124がボルト125によ
り固定され、その台124にレバー126が軸1
27により揺動自在に取付けられている。レバー
126の先端には球形状のハンドル128が取付
けられ、後端には台124との間に引張りばね1
29が張設され、その後方にレバー126の開き
を規制するストツパボルト130が取付けられて
いる。レバー126の中程には押圧ピン131が
設けられ、ハンドル128を手で押すことにより
押圧ピン131がその位置に割出されたツールポ
ツト60のプツシユピン83を押圧するように構
成されている。
(工具交換アームの説明) 第12図は主軸台3の左側面を覆う工具マガジ
ン11を取外して見た第2図のF−F線矢視図で
ある。
主軸台3には、カム軸201が回転自在に垂直
に軸支されている。カム軸201の上端にはかさ
歯車202,203が設けられ、カム軸201は
アーム駆動モータ17により回転駆動される。カ
ム軸201には、2枚の板カム205,206か
らなるパラレルカム207、円筒部材208の周
面に形成された2つの円筒溝カム209,21
6、及び円筒部材208の底面に形成された平面
溝カム210の4つのカムが設けられている。
カム軸201に隣接し、主軸台3の天井壁に円
筒形状のブラケツト211が固定されている。そ
の円筒ブラケツト211及び主軸台3のリブ部2
12にタレツト213が回転自在に支承されてい
る。タレツト213は3板の円板と、その円板に
挟まれ回転自在に支持された多数の従節ローラ2
14,215からなり、パラレムカム207の従
動子を構成している。パラレムカム207の2板
の板カム205,206はタレツト213の従節
ローラ214,215に当接し、タレツト213
の回転位置を規制する。そしてカム軸201の一
回転の間にタレツト213を間欠的に180°回転さ
せる。
タレツト213の内周面にはスプラインキーが
設けられている。そのスプラインキーに、上部に
スプライン217が形成されたアーム軸218が
係合し支承されている。アーム軸218は下軸端
に工具交換アーム15が取付けられ、工具交換ア
ーム15の下降、旋回、上昇を行う軸である。
アーム軸218の中程に、環状部材219が固
定されている。環状部材219には環状溝220
が形成され、その環状溝220に揺動レバー22
1の先端に設けられた第1の接触子222が係合
している。揺動レバー221は主軸台3の壁部に
水平に設けられた支持軸223を支点として上下
に揺動自在に支承され、その中程に設けられた第
2の接触子224が円筒部材208の円筒溝カム
209に係合している。すなわち、アーム軸21
8の上下方向の位置は揺動レバー221を介して
円筒溝カム209によつて規制され、カム軸20
1の一回転の間に円筒溝カム209に従動して間
欠的に一往復上下に移動される。
また、第2の円筒溝カム216は主軸9に装着
された工具14をクランプ、アンクランプするた
めのカムであり、図示しない従動機構により円筒
溝カム216に従動して主軸9の工具14がクラ
ンプ又はアンクランプ状態にされる。
第13図は主軸台3の底壁におけるアーム軸2
18の支承部を示す断面図である。
主軸台3の底壁に環形状のブツシユ226が嵌
着され、そのブツシユ226の内周にベアリング
227を介して平歯車228が回転自在に支持さ
れている。平歯車228の中心にはアーム軸21
8が挿通され、メタル軸受229により回転及び
軸方向に摺動自在に支承されている。平歯車22
8とアーム軸218は互いに独立に回転すること
ができる。平歯車228の下端面には中央にアー
ム軸218が挿通する孔が明けられた円盤230
が固定され、平歯車228と共に回転する。円盤
230には2本の開閉ピン231,232が下方
に突出して設けられている。この開閉ピン23
1,232は工具交換アーム15の工具把持爪1
6を開閉するための部材である。
第14図は平歯車の駆動機構を示す第12図の
G−G線断面図である。
主軸台3の底壁上に、揺動アーム235が水平
方向に揺動自在に設けられている。揺動アーム2
35は、主軸台3の底壁に直立した軸236にそ
のボス部235Aが支承され、短辺側のアーム2
35Bから上方に突出して設けられた接触子23
7が円筒部材208の底面の平面溝カム210に
係合する。また長辺側のアーム235Cの先端に
は、セグメントギア238が固着され、平歯車2
28と噛合している。すなわち、平歯車228の
回転位置は揺動アーム235を介して平面溝カム
210によつて規制され、カム軸201の一回転
の間に平面溝カム210に従動して間欠的に約
45°の角度だけ往復動される。
第15図はアーム軸218の軸端に取付けられ
る工具交換アーム15の平面図、第16図及び第
17図はそれぞれ上蓋を取外して示した斜視図及
び平面図である。第16図及び第17図では理解
を容易にするため一方の工具把持爪16が突出
し、他方の工具把持爪16が格納された状態で示
されているが、実際にはこのようなことはなく、
二組の工具把持爪16は一緒に突出され、また格
納される。
アーム本体241はアルミダイカストで形成さ
れ、中央部に島部242のある薄い箱体状をな
す。島部には6つのボルト孔243が貫通して明
けられている。上蓋244もアルミダイカストで
形成され、中央部に丸穴245が明けられ、その
丸穴の周辺に2つの円弧状の透孔246,247
が設けられている。上蓋244はビス248によ
りアーム本体241に取付けられている。工具交
換アーム15はアーム本体241の島部242上
面がアーム軸218の軸端に密着され、ボルト孔
243に挿通される6本のボルトにより締着され
る。
島部242を中心に2組の工具把持爪16が対
称に配設されている。アーム本体241の前方に
は、アルミ材で形成されアーム本体241の前蓋
を兼ねるブロツク状の遮蔽部材250が固定さ
れ、その遮蔽部材250と中央の島部242との
間に2本のスライド軸251,252が架設され
ている。2本のスライド軸251,252に、略
L字形状をしたスライダ253がリニアベアリン
グ258を介して軸方向に摺動自在に支持されて
いる。
スライダ253は2つの支持軸254,255
を備え、それぞれの支持軸254,255に左右
一対のの工具把持爪16が水平方向に揺動自在に
支持されている。また、スライダ253の中央部
は板状に前方に延出し、工具ホルダ65のキー溝
に係合するノツチ部分256をなしている。スラ
イダ253のノツチ部分256は遮蔽部材250
に設けられた平溝257を挿通して前方に突出す
ることが可能である。
スライダ253に揺動自在に取付けられた工具
把持爪16には「く」字形状の長孔状透孔からな
る案内溝260が明けられている。その案内溝2
60に挿通して固定ピン261がアーム本体24
1に直立して固定されている。工具把持爪16
は、案内溝260と固定ピン261との係合によ
つて支持軸254,255を支点とした揺動位置
が規制され、スライダ253の前進後退に従動し
て工具把持爪16が開閉される。たとえば、第1
7図右方に示すスライダ253の後退位置では、
固定ピン261は案内溝260の前端部に係合
し、工具把持爪16は閉じた状態でアーム本体2
41内に格納される。このとき、第16図右方に
示す様に、工具把持爪16はアーム本体241及
び遮蔽部材部材250と一体となつたかのように
格容され、外部から切屑等がアーム本体241の
内部に侵入するおそれがない。
スライダ253が後退位置から第17図左方に
示す前進位置に進むに従い、工具把持爪16はア
ーム本体241から突出されると共に徐々に開
き、固定ピン261が案内溝260の「く」字形
状の折曲部付近に係合するときに最も工具把持爪
16が開かれる。そして、スライダ253の前進
端では固定ピン261が案内溝260の後端部に
係合し、工具把持爪16は突出した状態で閉じら
れる。このとき、スライダ253のノツチ部分2
56は、ブロツク部材250の平溝257から突
出した状態になる。
スライダ253の後端部には、やや長孔形状を
した透孔からなる係合孔262が設けられてい
る。この係合孔262に主軸台3の円盤230に
下方に突出して設けられた開閉ピン231,23
2が係合し、円盤230及び平歯車228の回動
に従動してスライダ253が前進又は後退され、
工具把持爪16が開閉される。開閉ピン231,
232及び開閉ピン231,232を駆動する平
歯車228、揺動アーム235、平面溝カム21
0等の駆動機構は、工具把持爪16がアーム本体
241から突出して工具を把持する工具把持位置
をアーム本体241内に収容する収容位置とに移
動されるように、スライダ253を移動する移動
手段をなす。
第18図は第17図のH−H線断面である。
アーム本体241の底壁にブロツク状のストツ
プベース263がボルト264により締着されて
いる。ストツプベース263の中央には段付孔2
65が設けられ、その段付孔265にストツプピ
ン266が摺動自在に嵌挿されている。スツトプ
ピン266は頭頂部が球形状に形成された段付ピ
ンであり、圧縮ばね267により段付孔265か
ら突出する方向に付勢されている。常時は、スト
ツプピン266の頭頂部がスライダ253の底面
に当接した状態でスライダ253が摺動され、第
18図に示す様に、スライダ253が前進端に進
み、工具把持爪16が突出して閉じた位置では、
ストツプピン266がスライダ253の係合孔2
62に係合し、スライダ253を固定する。固定
されたスライダ253を後退させる際には、円盤
230に設けられた開閉ピン231,232が上
蓋244の透孔246,247を挿通して各スラ
イダ253の係合孔262に挿入され、ストツプ
ピン266を押し下げて係合を外し、そのまま円
盤230を回動させてスライダ253を後退させ
る。
(作動等の説明) 以上の構成に基づき工具交換装置の作動につい
て説明する。
第19図は工具交換装置の作動を示すタイミン
グチヤートである。
加工中など、工具交換を行わない待機状態で
は、アーム軸218は上昇端に位置し、円盤23
0に設けられた2本の開閉ピン231,232が
工具交換アーム15の各スライダ253の係合孔
262に挿入された状態で保持される。このと
き、開閉ピン231,232の回動位置はスライ
ダ253を後退させ工具把持爪16をアーム本体
241内に格納した位置に維持される。
加工が終了するとZ軸送りモータ5が駆動さ
れ、工具14が被加工物と干渉しない位置まで主
軸台3が上昇される(第19図に401で示す)。
同時に主軸9の定位置停止が行われる(第19図
402)。また、工具マガジン11のエアシリン
ダ13が上昇され、割出されたツールポツト60
が90°回転されて工具交換が可能な姿勢にされる
(第19図403)。
このとき、ツールポツト60のプツシユピン8
3が当接ピン117の頭部に当接して押し込ま
れ、2本のツールクランプピン70,71の開口
度が拡げられる。このため、工具ホルダ65のプ
ルスタツド67のクランプは工具ホルダ65が脱
落しない程度に緩められ、僅かな引張り力で工具
ホルダ65をツールポツト60から抜き取ること
が可能になる。
ツールポツト60が90°回転され工具交換が可
能な姿勢にされると直ちにアーム駆動モータ17
が駆動されカム軸201が回転を始める(第19
図404)。カム軸201が約20°回転したところ
から平面溝カム210のカム高さが上昇を始め、
揺動アーム235の旋回を始める(第19図40
5)。揺動アーム235のセグメントギヤ238
により平歯車228が回転駆動され、円盤230
及び開閉ピン231,232が約45°回転される。
この結果、工具交換アーム15の2つのスライダ
253が共に後退端から前進端に駆動される。ス
ライダ253の前進に従い、工具把持爪16はア
ーム本体241から突出を開始する。工具把持爪
16は初めは「く」字形状をした案内溝260の
前方半分の傾斜により開きながら突出する。スラ
イダ253がさらに前進し、案内溝260の後方
の傾斜部分に固定ピン261が係合するようにな
ると工具把持爪16は閉じ始め、スライダ253
の前進端では工具把持爪16はアーム本体241
から突出して閉じられる。このとき、工具交換ア
ーム15の左右それぞれ一対の工具把持爪16は
それぞれ主軸9及び工具マガジン11の工具ホル
ダ65を把持する。
されにカム軸201の回転が進むと、第2の円
筒溝カム216により主軸9に保持された工具及
び工具ホルダ65がアンクランプ状態にされた
後、円筒溝カム209のカム高さが下降を始め、
アーム軸218を下降させて工具及び工具ホルダ
65の抜取りを開始する(第19図406)。ア
ーム軸218の下降に従い、各スライダ253の
係合孔262に挿入されていた開閉ピン231,
232が外れるが、係合孔262の真下に位置す
るストツプピン266が圧縮ばね267の付勢力
により係合孔262に挿入され、スライダ253
を前進端の位置に係止する。このため工具把持爪
16による工具ホルダ65の把持が緩むことはな
い。
さらに回転が進み、カム軸201が約90°の回
転角に達するとパラレルカム207の2枚の板カ
ム205,206の山部が従節ローラ214,2
15に当接し始め、タレツト213を回転させて
アーム軸218の回転が開始される(第19図4
07)。ここでカム軸201の回転角が90°から
115°の間には、工具交換アーム15の下降による
工具ホルダ65の抜取り動作と工具交換アーム1
5の回転による工具ホルダ65の交換動作が一部
重複して行われる。このように、動作を一部重複
させることにより工具交換時間をより短縮するこ
とができる。工具交換アーム15はカム軸201
の90°から270°までの回転の間に180°回転され工具
位置が交換される。
そして、カム軸201の回転がさらに進むと、
円筒溝カム209のカム高さが上昇を始め、アー
ム軸218が上昇して新しい工具14及び工具ホ
ルダ65の挿入が開始される(第19図408)。
ここでも、工具交換アーム15の回転と上昇とが
一部重複して行われ、工具交換時間の短縮が図ら
れている。
工具交換アーム15が上昇すると、円盤230
に設けられた開閉ピン231,232が工具交換
アーム15内に挿入され、スライダ253の係合
孔262に挿通されてスライダ253と係合する
と共に、ストツプピン266を押し下げてスライ
ダ253の摺動を可能な状態にする。次に、第2
の円筒溝カム216により工具及び工具ホルダ6
5が主軸9に装着された状態でクランプされる。
カム軸201の回転がさらに進むと、平面溝カ
ム210のカム高さが再び下降を始め(第19図
409)、平歯車228及び円盤230が逆回転
され、開閉ピン231,232によりスライダ2
53が後退位置に戻される。この結果、工具把持
爪16は開きながら後退し、再び閉じながらアー
ム本体241内に格納される。
カム軸201が1回転し最初の状態に戻ると、
アーム駆動モータ17が停止され、工具交換が終
了する。工具交換が終了すると直ちにZ軸送りモ
ータ5及び主軸モータ8が駆動され(第19図4
10,411)、次の加工作業に入る。一方、工
具マガジン11では、エアシリンダ13が下降し
ツールポツト60が90°回転されて格納される
(第19図412)。
このとき、ツールポツト60のプツシユピン8
3が当接ピン117から離れるため、2本のツー
ルクランプピン70,71の開口度が狭まり、工
具ホルダ65のプルスタツド67を圧縮ばね7
8,79の付勢力により強く挟持し確実にクラン
プする。
そして、マガジンモータ12が駆動されて次に
交換する工具14の割出が開始され(第19図4
13)、次の工具交換動作に備える。
以上述べた本実施例は次のような利点がある。
(1) 工具マガジン11の回転部分が、軸状のセン
タ治具22に螺合するスリーブ状のアダプタ2
4により、ベアリング26,26′を介して支
承されている。このため、工具14受け渡し時
の工具マガジン11と工具交換アーム15との
芯出し調整をアダプタ24の回転位置調整で行
うことができ、マガジンベース20の座20A
と主軸台3との間のスペーサ等による現合調整
を要せず、組立工数を大幅に低減できる。
(2) 工具マガジン11の各ツールポツト60へ装
着される工具ホルダ65のクランプ機構が、圧
縮ばね78,79で付勢された2本のツールク
ランプピン70,71によりプルスタツド67
を挟持する機構であるから、構造が簡単でかつ
確実に工具ホルダ65をクランプすることがで
き、工具マガジン11を高速回転させてもクラ
ンプが緩むことがない。
また、プツシユピン83及び当接ピン117
を備え、工具交換時には当該ツールポツト60
のクランプを緩めるから、工具ホルダ65及び
工具14の脱着時に工具交換アーム15に作用
する力が小さい。このため、アーム軸218を
上昇下降させる円筒溝カム209のカム形状な
ど設計の自由度が増し、工具交換動作をより高
速化することができる。さらに、クランプを緩
める動作は、ツールポツト60を工具交換が可
能な姿勢に旋回させるだけで行われるから、特
別の動作を要せず、動作が単純化されて工具交
換動作を高速化することができる。
(3) 工具交換アーム15の工具把持爪16の開閉
機構が、スライダ253を摺動することにより
開閉、突出、格納の全ての動作を行わせる機構
であるから、カムによる駆動が容易であり、平
面溝カム210により作動時間遅れなどを生ぜ
ず駆動することができる。
また、切削時等には、工具把持爪16はアー
ム本体241内に収容され、アーム本体241
及び前蓋を兼ねる遮蔽部材250等と一体にな
るから、切屑などが工具把持爪16にからむこ
とがなく、正常な動作を妨げられるおそれがな
い。
(4) カム軸201に設けられた各カム207,2
09,210,216のカム輪郭が、カム軸2
01の1回転により1回の工具交換動作を行う
ように形成されているから、動作が単純になり
制御が容易である。さらに、各カム207,2
09,210,216のカム輪郭を適切に形成
することにより各部材の加減速時の加速度を適
切に制御することができ、高速でかつ滑らかな
動作が可能になる。
(5) 各カムに、パラレルカム207、円筒溝カム
209,216、平面溝カム210などの拘束
カムを用いているから、高速動作をさせても従
動される各部材の動作位置が確実に規制でき
る。このため、工具交換アーム15の下降と回
転などの各動作を限界まで重複させることがで
き、工具交換時間をより短縮することができ
る。
(6) 主軸台3に工具マガジン11及び工具交換ア
ーム15等の工具交換装置が設けられているか
ら、主軸台3の位置にかかわらず工具交換を行
うことができる。このため、特定の工具交換位
置まで戻る必要がなく、工具交換時間を短絡す
ることができる。
(7) 工具マガジン11の割出しにバレルカム36
を用いているから、マガジン28の割出しのた
めのノツチ等が不要であり、騒音も発生しな
い。また、バレルカム36はセルフロツク機能
が働きマガジン28側から回転させることがで
きないから、搭載された工具重量のアンバラン
スによりマガジン28が回転されることはな
く、また、マガジンモータ12の停止時にマガ
ジン28の慣性力により回り過ぎて割出しに失
敗することがない。
「考案の効果」 以上説明したように本考案は上記の構成を有
し、工具ホルダのプルスタツドを挟持するツール
クランプピンを備え、工具交換の際には移動部材
及び作動部材によりツールクランプピンを僅かに
開いてそのクランプ力を緩めるものであるから、
工具ホルダを確実に把握すると共に、工具受け渡
しの際には軽い力で工具ホルダの脱着ができ、工
具交換アームなどに負担をかけないという優れた
効果がある。また、移動部材及び作動部材はツー
ルポツトの姿勢を変えるだけで作動される構成で
あるから、構造が簡単であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は本考
案に係る工具交換装置が搭載された工作機械を示
す斜視図、第2図は平面図、第3図は工具マガジ
ンの縦断面を示す第2図のA−A線断面図、第4
図は第3図のB−B線断面図、第5図は第4図の
C−C線階段断面図、第6図はツールポツトを示
す正面図、第7図は断面図、第8図は右側面図、
第9図は第7図のD−D線断面図、第10図は底
面図、第11図は手動アンクランプ装置を示す第
4図のE−E線断面図、第12図は工具交換アー
ムの駆動機構を示す第2図F−F線矢視図、第1
3図は主軸台の底壁におけるアーム軸の支承部を
示す断面図、第14図は平歯車の駆動機構を示す
第12図のG−G線断面図、第15図は工具交換
アームを示す平面図、第16図は上蓋を取外して
示した斜視図、第17図は平面図、第18図は第
17図のH−H線断面図、第19図は工具交換装
置の作動を示すタイミングチヤートである。 3……主軸台、11……工具マガジン、15…
…工具交換アーム、16……工具把持爪、22…
…センタ治具、24……アダプタ、25……ナツ
ト、36……バレルカム、60……ツールポツ
ト、65……工具ホルダ、67……プルスタツ
ド、70,71……ツールクランプピン、78,
79……圧縮ばね、83……プツシユピン、11
7……当接ピン、207……パラレルカム、20
9……円筒溝カム、210……平面溝カム、23
1,232……開閉ピン、241……アーム本
体、250……遮蔽部材、253……スライダ、
260……案内溝、262……係合孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 先端が相対的に閉じる方向に付勢され、ツール
    ポツトに挿入された工具ホルダのプルスタツドを
    挟持するように各ツールポツト内に移動可能に設
    けられたツールクランプピンと、 そのツールクランプピンに当接可能に設けら
    れ、その付勢力に抗して該ツールクランプピンを
    開く方向に移動させる移動部材と、 その移動部材を、前記ツールクランプピンから
    逃げる方向に付勢するばねと、 工具交換位置に割出され工具交換が可能な姿勢
    にされたツールポツトの前記移動部材に当接可能
    な工具マガジン本体の位置に配設され、工具交換
    時に該移動部材を作動させて前記ツールクランプ
    ピンを僅かに開くための作動部材と、 を備えることを特徴とする工具マガジンの工具ク
    ランプ装置。
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ES2400136B1 (es) * 2011-07-29 2014-07-25 A. Ingenieria De Automatismos, S.A. Intercambiador de herramientas mejorado

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