JPH0427403Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動車用シートのアームレストに関す
る。

（従来技術とその問題点） 従来、第５図に示すように、自動車用シート１
のシートバツク２の側部に形成された格納凹部３
内に、使用位置Ａと格納位置Ｂとに揺動自在に取
付けられるアームレスト４が種々実用化されてい
る。

ところが、上記アームレスト４を格納するため
の格納凹部３は、第６図及び第７図に示すよう
に、シートバツク２内のパツド５に形成した凹部
５ａに沿つてシートバツク２の表皮６を凹ませる
ことにより形成するものであるが、表皮６は比較
的硬いので、凹部５ａになじませて凹ませること
が困難で、角部分が蛇行ａしたり、面部分にしわ
ｂが発生したりして、見栄えが低下するという問
題があつた。

（考案の目的） 本考案は上記従来の問題を解済するためになさ
れたもので、アームレスの格納凹部に、蛇行やし
わが発生しないようにすることを目的とするもの
である。

（考案の構成） このため本考案は、シートバツクの側部に形成
された格納凹部内に、使用位置と格納位置とに揺
動自在に取付けられるアームレストであつて、上
記シートバツク内のパツドに形成された格納凹部
に沿う断面形状の剛性フレームが設けられ、該フ
レームに沿つてシートバツクの表皮が凹まされ、
該凹まされた表皮のコーナ部背面に引込み布が縫
着され、該引込み布が上記フレームの穴に通され
たリング部材で係止されていることを特徴とする
ものである。

（考案の作用・効果） 本考案は、シートバツクの格納凹部に設けた剛
性フレームに沿つてシートバツクの表皮を凹ま
せ、凹まされた表皮をコーナ部背面に縫着した引
込み布を、フレームの穴に通したリング部材で係
止したものである。

したがつて、格納凹部で凹まされた表皮は、引
込み布でフレームに沿つて張られることになるの
で、角部分の蛇行や面部分のしわが発生しなくな
り、見栄えが向上するようになる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を添付図面について詳細
に説明する。

第１図〜第３図に示すように、シートバツク２
内のパツド５に形成した格納凹部３用の凹部５ａ
に沿う断面略Ｌ字状の鉄板製フレーム１２を設
け、該フレーム１２に四角形状の肉抜き穴１２
ａ，…，１２ａを打抜き形成する。

また、パツド５の凹部５ａに沿つて、凹まされ
る表皮６のコーナ部背面に、引込み布１３をとじ
糸１４で縫着するとともに、該引込み布１３を鋼
線１５を挿通させる。

そして、第２図に示すように、パツド５側から
フレーム１２の穴１２ａにＣリング１６を通して
鋼線１５をフレーム１２のコーナ部に引込む。

なお、フレーム１２の立上り端部には、格納凹
部３の角部に丸みをつけるための湾曲部１２ｂ，
１２ｂを形成する。

上記のような構成であれば、引込み布１３によ
り、格納凹部３に表皮６が引込まれて張られるの
で、フレーム１２（もしくは凹部５ａ）になじん
で凹まされるようになり、角部分に蛇行、面部分
にしわが発生しにくくなる。

なお、フレーム１２は、第４図に示すように鋼
線１７を枠組みして形成したものであつてもよ
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るアームレストの格納凹部
の断面図、第２図は第１図の要部拡大断面図、第
３図及び第４図はフレームの斜視図、第５図は自
動車用シートの斜視図、第６図は従来の格納凹部
の斜視図、第７図は第６図の−線断面図であ
る。 １……自動車用シート、２……シートバツク、
３……格納凹部、４……アームレスト、５……パ
ツド、５ａ……凹部、６……表皮、１２……フレ
ーム、１３……引込み布、１６……Ｃリング、Ａ
……使用位置、Ｂ……格納位置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 シートバツクの側部に形成された格納凹部内
   に、使用位置と格納位置とに揺動自在に取付けら
   れるアームレストであつて、 上記シートバツク内のパツドに形成された格納
   凹部に沿う断面形状の剛性フレームが設けられ、
   該フレームに沿つてシートバツクの表皮が凹まさ
   れ、該凹まされた表皮のコーナ部背面に引込み布
   が縫着され、該引込み布が上記フレームの穴に通
   されたリング部材で係止されていることを特徴と
   する自動車用シートのアームレスト。