JPH04271345A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理装置及び処理液の補充方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理装置及び処理液の補充方法

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JPH04271345A
JPH04271345A JP3283591A JP3283591A JPH04271345A JP H04271345 A JPH04271345 A JP H04271345A JP 3283591 A JP3283591 A JP 3283591A JP 3283591 A JP3283591 A JP 3283591A JP H04271345 A JPH04271345 A JP H04271345A
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JP
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processing
liquid
tank
replenishing
silver halide
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JP3283591A
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Takeshi Mitsuhashi
剛 三觜
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料の現像処理装置に関するもので、詳しくは自動現像
機への処理液の補充量を低減し、低公害化した補充方法
に関するものである。
【0002】
【発明の背景】ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理は
、現像液或は定着液などの処理液を貯留している浴槽中
に、露光後の感光材料を所定時間搬送、浸漬させて処理
しているのが普通である。
【0003】そのため、貯留されている処理液は、ラン
ニングによって液中の成分、量ともに消費されて疲労劣
化する。
【0004】例えば現像液のようなアルカリ液の場合に
は、経時で空気中の炭酸ガスを吸収し、中和反応でアル
カリ度を低下して性能が著しく劣化される。
【0005】このような処理液の疲労、劣化を回復する
方法として例えば特開昭50−144502号、同54
−62004号、同55−115039号および同56
−12645号などの各公報には、補充液を現像処理量
に応じて連続的又は間欠的に供給補充することにより、
処理液の疲労劣化を回復する手段が提案されている。
【0006】しかし、この現像処理量に応じて、補充液
を補充しオーバーフローする方式では処理液を活性に保
つためには相当量の補充液を補充しなければならず、ま
たそれに応じてオーバーフローした処理液が排液として
生成される。  近年、ハロゲン化銀写真感光材料の処
理排液を低減することが低公害化の上で強く求められて
いる中で、排液又は廃液を生成することは好ましくない
【0007】従来技術として、処理液の再生による有効
利用及び省資源上からのアプローチとして、例えば定着
液で銀を回収した後、再び定着液として再生使用する特
開昭53−60731号、同55−14849号などが
開示されている。
【0008】さらにEP−0330442号では、カラ
ーペーパー用現像液のオーバーフロー液をカラーネガフ
ィルムの現像浴槽に戻して補充するリサイクルシステム
が開示されている。
【0009】さらに当写真業界では処理の迅速化、安定
化及び低公害化は重要な課題であり、従来から処理装置
の数多くの研究がなされてきた。しかしながら、コスト
、装置の規模などから実用的なものは少なく、簡易で、
しかも写真性能になんらの悪影響を及ぼすことのない廃
液処理装置の開発が強く望まれていた。
【0010】
【発明の目的】従って本発明の第1の目的は、環境保護
上から写真処理廃液量を低減し、低公害化したハロゲン
化銀写真感光材料の処理装置及び処理液の補充方法を提
供することである。
【0011】本発明の第2の目的は、処理液の補充量を
低減しても充分な均一平衡状態を保って現像不足、定着
不良或は固着物の発生などがないハロゲン化銀写真感光
材料の処理装置及び処理液の補充方法を提供することで
ある。
【0012】本発明の第3の目的は、オーバーフローで
廃棄していた従来の処理排液を、再利用し有効活用する
ハロゲン化銀写真感光材料の処理装置及び処理液の補充
方法を提供することである。その他の目的は以下の明細
から明らかとなる。
【0013】
【発明の構成】上記の本発明の目的は、以下により達成
されることを見い出し本発明を成すに至った。即ち、現
像処理中に処理液槽からオーバーフローしてきた処理液
を、該処理液槽へ再度補充する装置を有するハロゲン化
銀写真感光材料の処理装置及び処理液の補充方法によっ
て達成される。
【0014】以下、本発明を詳述する。
【0015】ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理は、
処理液の補充をしながら自動現像機で処理されているの
が一般的である。
【0016】現在の補充方法による処理装置においては
、補充量によりオーバーフローする排液量が決まってく
るので、補充量を低減することにより解決できると考え
られるが、フィルムから処理液への添加剤の放出や、処
理液組成のフィルムへの吸着による処理液の持ち出し、
処理液中の主薬濃度の減少など、処理に充分な均一平衡
状態を保つことは困難である。特に定着液等では定着不
良や、定着槽周辺に固着物の発生など好ましくない状態
が起こり、現状の補充方法では補充量の低減に限界があ
る。
【0017】そこで、処理液の主薬濃度をあげる方法が
考えられる。現像液の場合、現像主薬濃度をあげて平衡
を保つ手段があるが、単に処理液中の主薬濃度を上げる
と画質が劣化する。定着液の場合、定着主薬をより多く
添加して定着力を向上させる方法、定着促進剤を添加す
る方法があるが前者は主薬濃度の溶解度の点から限界が
あり、後者の場合充分な定着促進剤となるものは、まだ
得られていない。
【0018】また、処理枚数が少ない場合、例えば1日
、2日おきに処理するといった状態では処理の安定性が
劣化し、定着槽周辺部での固着物の発生が起こり易くな
る。そのため、処理液の補充は、必須要件となっている
【0019】本発明において、感光材料の処理中に各処
理液槽からオーバーフローしてきた処理液は、その全部
又は一部を再度有効利用するために各処理液槽或は各補
充液槽へ連続的に戻すことに特徴を有する。
【0020】本発明において、一度使用された処理液を
再度補充液として利用可能なのは、オーバーフローした
排液中の有効成分が、完全には消費されていないため残
存している有効成分を再度利用することができるからで
ある。
【0021】有効成分は自動現像機によっても異なるが
、現在市販されている自動現像機及びそれに使用されて
いる処理剤では、今まで排液として捨てられていた処理
液は、新液中の有効成分の1/2以上が残っていること
が分かった。これらの有効成分を再利用することは省資
源上或はコスト上からも有益である。
【0022】本発明に係る補充装置は、排液として捨て
てきたオーバーフロー処理液を、従来の補充(供給)新
液とブレンドし再利用することによって、処理液中の有
効成分を無駄なく消費することが可能であり、ハロゲン
化銀感光材料を処理するのに適切な量の処理剤を供給す
ることができる。また、今までより排液量を少なくする
ことができ、無公害な処理装置を提供することができた
【0023】本発明に於ける処理液の補充量は現像処理
液の場合、処理される感光材料1m2当たり500ml
以下、好ましくは450ml〜100ml、特に好まし
くは400ml〜150mlで実施される。定着液の補
充量は処理される感光材料1m2当たり、800ml以
下、好ましくは700ml〜200ml、特に好ましく
は600ml〜300mlで実施される。
【0024】本発明の処理装置は、感材処理中に処理液
槽からオーバーフローしてきた処理液の一部又は全部を
、再度処理液槽へ補充するために、処理槽から処理剤が
排液としてオーバーフローすることのない処理装置及び
処理液の補充方法でなければならない。
【0025】ここで言う、処理槽から排液としてオーバ
ーフローすることのないという事は、オーバーフローす
る前に処理槽から処理槽容積より多くなる処理剤を抜き
取り別の槽へ移し変える、又はオーバーフローした処理
液を再度利用するためにオーバーフローした処理液を別
の槽へ移し変える事をいう。ここでいう、別の槽とは補
充液槽であっても処理液を再生するための槽であっても
よい。また、再生する槽から補充液槽へ移し変える工程
があってもよい。尚、ここで言う再生とは■現像液、定
着液中の銀を回収する。■現像液中のハロゲンイオンを
除去する等、処理液の性能を劣化させる因子をとり除く
事をいう。
【0026】本発明の好ましい実施態様としては、処理
中に排出される排液、或はオーバーフローして排出され
る排液、さらには補充液の添加によって浴槽より排出さ
れる排液などすべて処理中に排出される処理液を補充液
槽又は排液槽に戻す態様である。
【0027】補充液槽又は排液槽には、処理液槽に連結
した液輸送管によって制御された処理液が供給される。 処理液の疲労度と排液量を感光材料の処理量によって算
出し、自動的に補充量が液送管を通って新しく処理浴槽
に添加注入される態様が最も好ましい。
【0028】本発明に用いられる現像液には、現像剤と
して1、4−ジヒドロキシベンゼン類或は必要に応じて
p−アミノフェノール系現像剤及び又はピラゾリドン類
を含有した現像液がベースとなる。
【0029】1,4−ジヒドロキシベンゼン現像主薬と
してはハイドロキノン、クロロハイドロキノン、ブロム
ハイドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、メチル
ハイドロキノン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2
,5−ジクロロハイドロキノン、2,3−ジブロムハイ
ドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノンなどがあ
るが特にハイドロキノンが好ましい。  p−アミノフ
ェノール系現像主薬としてはN−メチル−p−アミノフ
ェノール、p−アミノフェノール、N−(β−ヒドロキ
シエチル)−p−アミノフェノール、N−(4−ヒドロ
キシフェニル)グリシン、2−メチル−p−アミノフェ
ノール、p−ベンジルアミノフェノール等があるが、な
かでもN−メチル−p−アミノフェノールが好ましい。
【0030】本発明に用いることができるピラゾリドン
系化合物としては、例えば1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリ
ドン、1−フェニル−4−エチル−3−ピラゾリドン、
1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−4−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル
−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリド
ン、1−フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−
ピラゾリドン、1,5−ジフェニル−3−ピラゾリドン
、1−p−トリル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
2−アセチル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、
1−p−ヒドロキシフェニル−4,4−ジメチル−3−
ピラゾリドン、1−(2−ベンゾチアゾリル)−3−ピ
ラゾリドン、3−アセトキシ−1−フェニル−3−ピラ
ゾリドンなどのピラゾリドン系化合物を挙げることがで
きる。
【0031】本発明に用いられる現像液には、現像処理
中に感光材料中のゼラチンと硬化反応して膜物性を強化
する硬膜剤を含有させることができる。硬膜剤としては
、下記のものを挙げることができる。グルタルアルデヒ
ド、α−メチルグルタルアルデヒド、β−メチルグルタ
ルアルデヒド、マレインジアルデヒド、サクシンジアル
デヒド、メトキシサクシンジアルデヒド、メチルサクシ
ンジアルデヒド、α−メトキシ−β−エトキシグルタル
アルデヒド、α−n−ブトキシグルタルアルデヒド、α
,α−ジメトキシサクシンジアルデヒド、β−イソプロ
ピルサクシンジアルデヒド、α,α−ジエチルサクシン
ジアルデヒド、ブチルマレインジアルデヒド、又はこれ
らの重亜硫酸塩付加物などが用いられる。
【0032】本発明に用いられる現像液には、現像主薬
の保恒剤として亜硫酸塩(例えば亜硫酸ナトリウム)を
用いることができる。又、上記成分以外に用いられる添
加剤としては、臭化ナトリウム、沃化カリウムのごとき
現像抑制剤、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ジメチルホルムアミド、
メチルセロソルブ、ヘキシレングリコール、エタノール
、メタノールのごとき有機溶剤、1−フェニル−5−メ
ルカプトテトラゾール、2−メルカプトベンツイミダゾ
ール−5−スルホン酸ナトリウム塩等のメルカプト系化
合物、5−メチルベンツトリアゾール等のベンツトリア
ゾール系化合物などのカブリ防止剤を含んでもよく、更
に必要に応じて色調剤、界面活性剤、消泡剤、硬水軟化
剤、などを含んでもよい。
【0033】現像液のpHは、9.0〜12でよく、好
ましくは9.0〜11.5の範囲である。
【0034】pHの設定のために用いるアルカリ剤又は
緩衝剤としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、第三リン酸ナトリウム、
第三リン酸カリウムのごときpH調節剤を含む。
【0035】本発明において、定着液には、アルミニウ
ム化合物、チオ硫酸塩、亜硫酸塩や種々の酸、塩、定着
促進剤、湿潤剤、界面活性剤、キレート剤、硬膜剤等を
含有させることができる。その他定着液、現像液に用い
る添加剤は任意であり、処理条件、例えば液のpHや温
度等も任意である。
【0036】本発明に用いられるハロゲン化銀写真感光
材料としては、例えば汎用白黒感光材料、X線用感光材
料、印刷製版用感光材料、マイクロフィルム、カラーリ
バーサル感光材料など広範囲の感光材料に用いることが
できるが、好ましくはX線用感光材料のような白黒現像
処理である。
【0037】本発明に用いられる感光材料のハロゲン化
銀乳剤は、ハロゲン化銀として通常使用される任意のも
のを用いることができる。又、写真乳剤中のハロゲン化
銀粒子の粒子サイズ分布は任意であるが、多分散或は単
分散であってもよい。
【0038】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体
、八面体、14面体、12面体のような規則的(reg
ular)な結晶体を有するものでもよく、又球状、板
状などのような変則的(irregular)な結晶形
をもつもの、或はこれらの結晶形の複合形をもつもので
もよく、種々の結晶形の粒子の混合から成っていてもよ
い。
【0039】又、例えばPbO のような酸化物結晶と
塩化銀のようなハロゲン化銀結晶を結合させた接合型ハ
ロゲン化銀結晶、エピタキシャル成長をさせたハロゲン
化銀結晶、(例えば臭化銀上に塩化銀、沃臭化銀、沃化
銀等をエピタキシャルに成長させる。)、六方晶形、正
八面体沃化銀に正六面体の塩化銀が配向重複した結晶な
どでもよい。
【0040】又、アスペクト比が3以上の平板状粒子が
全投影面積の50%以上を占めた乳剤を使用してもよい
。 平板状粒子に関しては詳しくは、特開昭58−1279
21号、同58−113927号などに記載されている
【0041】又、特公昭41−2086号に記載された
内部潜像型ハロゲン化銀粒子と表面潜像型ハロゲン化銀
粒子とを組合せて用いることもできる。
【0042】本発明に用いられる感光材料のハロゲン化
銀粒子は、写真分野でよく知られている中性法、酸性法
、アンモニア法、順混合法、逆混合法、ダブルジェット
法、コントロールド・ダブルジェット法、コンバァージ
ョン法、コア/シェル法などの方法を適用して製造する
ことができる。  又ダブルジェット法の別の形式とし
て異なる組成の可溶性ハロゲン塩を各々独立に添加する
トリプルジェット法(例えば可溶性銀塩、可溶性臭素塩
及び可溶性沃素塩)も用いることができる。又、粒子を
銀イオン過剰の下において形成させる方法(いわゆる逆
混合法)を用いることもできる。さらに同時混合法の一
つの形式としてハロゲン化銀が生成される液相中のpA
gを、一定に保ついわゆるコントロールド・ダブルジェ
ット法を用いることもでき、別々に形成した2種以上の
ハロゲン化銀乳剤を混合して用いてもよい。
【0043】又、これらのハロゲン化銀粒子又はハロゲ
ン化銀乳剤中には、イリジウム、タリウム、パラジウム
、ロジウム、亜鉛、ニッケル、コバルト、ウラン、トリ
ウム、ストロンチウム、タングステン、プラチナの塩(
可溶性塩)の内、少なくとも1種類が含有していてもよ
い。
【0044】本発明に用いられるハロゲン化銀写真乳剤
には公知の写真用添加剤を使用することができる。
【0045】公知の写真用添加剤としては例えば下表に
示したリサーチ・ディスクロヂャーのRD−17643
及びRD−18716に記載の化合物が挙げられる。
【0046】      添  加  剤          RD−
17643            RD−18716
                        頁
     分類         頁     分類 
 化学増感剤          23      I
II          648−  右上  増感色
素            23      IV  
         648右−右上  現像促進剤  
        29      XXI      
    648−  右上  カブリ防止剤     
   24      VI           6
49−  右下  安定剤             
      〃                  
〃  色汚染防止剤        25      
VII          650−  左−右  画
像安定剤          25      VII
  紫外線呼吸剤      25〜26    VI
I          649右〜650左  フィル
ター染料           〃         
        〃  増白剤           
   24      V  硬化剤        
      26      X          
  651左  塗布助剤          26〜
27    XI           650右  
界面活性剤        26〜27    XI 
          650右  可塑剤      
        27      XII      
        〃  スベリ剤          
       〃  スタチック防止剤    27 
     XII          650右  マ
ット剤            28      XV
I          650右  バインダー   
       26      IX        
   651左
【0047】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。但し
当然のことではあるが、本発明は以下述べる実施例によ
り限定されるものではない。
【0048】実施例1 医療用X線フィルムのSR−G(四ツ切)(コニカ〔株
〕製)を用いて1日に100枚のランニング処理を行っ
た。
【0049】処理は下記の処理液を用い、図1に示した
処理液槽を備えた自動現像機を使用した。
【0050】図1(A)は従来の自動現像機の処理液槽
と補充液槽を示した構成図で、(B)は本発明に係る自
動現像機の処理液槽と補充液槽を示した構成図である。
【0051】図に於いて(1)は処理液槽を示しでおり
、(2)は補充液槽である。この(2)槽は(3)及び
(4)に示される液輸送管により結ばれている。この(
3)は補充液槽より補充液を処理液槽へ供給するための
液輸送管であり、(4)は処理液槽より補充液槽へ処理
液を供給するための液輸送管である。
【0052】従って、処理液槽中にある処理液は、補充
液槽から補充液が供給されてもすぐに排液となることな
く、その有効成分が補充液として再利用可能になる。
【0053】処理液の補充は表1に示した量を現像液と
定着液にそれぞれ補充した。
【0054】(現像液) 亜硫酸カリウム                  
          70gヒドロキシエチルエチレン
ジアミン 三酢酸三ナトリウム                
         8g1,4−ジヒドロキシベンゼン
                  28g硼酸  
                         
           10g5−メチルベンゾトリア
ゾール              0.04g1−フ
ェニル−5−メルカプトテトラゾール     0.0
1gメタ重亜硫酸ナトリウム            
         5g酢酸(90%)       
                       13
gトリエチレングリコール             
       15g1−フェニル−3−ピラゾリドン
                1.2g5−ニトロ
インダゾール                   
  0.2gグルタルアルデヒド          
               4gエチレンジアミン
四酢酸2ナトリウム          2g臭化カリ
ウム                       
        4g5−ニトロベンゾイミダゾール 
                1g1lの水溶液に
し、水酸化ナトリウムでpH10.5の液とした。
【0055】(定着液) チオ硫酸ナトリウム−5水塩            
       45gエチレンジアミン四酢酸2ナトリ
ウム         0.5gチオ硫酸アンモニウム
                      150
g無水亜硫酸ナトリウム              
          8g酢酸カリウム       
                         
16g硫酸アルミニウム10〜18水塩       
          10g硫酸(50wt%)   
                         
  5gクエン酸                 
                   1g硼酸  
                         
             7g氷酢酸       
                         
      5g1lの水溶液にして氷酢酸を用いてp
Hを4.2とした。
【0056】尚、フィルムの現像は全処理時間が45秒
であるローラー搬送型自動現像機による下記の処理工程
に従った。
【0057】   ランニング処理特性としては、スタート時と終了時
でのフィルムの感度、未露光部の残留銀量及び定着液槽
周辺部の固着物の有無を測定した。
【0058】〔感度の評価方法〕感度の評価方法は、得
られた試料をX線写真用増感紙KO−250(コニカ〔
株〕製)ではさみ、ペネトロメーターB型(コニカメデ
ィカル〔株〕製)を介してX線照射後、本発明の現像処
理方法にて現像処理を行い、各試料について得られた特
性曲線からベース濃度+カブリ濃度+1.0における露
光量を求め、試料No.1の感度を100として相対感
度で評価した。
【0059】〔残留銀量の評価方法〕前記で作成した試
料を未露光のまま現像処理して残留銀評価用の試料を得
た。残留銀の評価は次の方法で行った。
【0060】硫化ナトリウムの2.6×10−3mol
/l水溶液を残留銀評価液として上記の残留銀評価用フ
ィルム上に1滴滴下し、3分間保置後、液をよく拭きと
って、常温常湿下で15時間放置した。
【0061】その後、PDA−65型濃度計(コニカ〔
株〕製)を用いて残留銀評価液を滴下した部分と、滴下
しない部分のブルー光の透過濃度を測定し、その差を持
って残留銀の目安とした。値が0.03以下であれば問
題なく、それ以上であると銀画像が経時で変色したり濃
度低下を引き起こす。
【0062】〔固着物の評価方法〕表中の固着物の評価
は、◎印は定着液槽のスクイズローラー部に固着物が全
く認められないことを表し、○印はほとんど認められな
い事を表す。×印は固着物の発生が認められ×の数が多
くなる程その程度が悪いことを意味する。得られた結果
を次の表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】表1から明らかなように、比較試料に較べ
て本発明に係る試料は、補充量を減少しても感度の劣化
が少なく、定着不良に基づく残留銀と固着物の発生が僅
かであることが分かる。なお、リサイクルにより、処理
面積の1.5倍の性能を維持できるとすれば、見かけの
2/3量が事実上の補充量となる。
【0066】実施例2 実施例1と同様な処理工程、処理装置にて次の表2に示
すような経時ランニング処理(1日おきに2m2ずつ処
理)を行った場合のフィルムの感度、未露光部の残留銀
量及び定着液槽周辺部の固着物の有無を測定した。得ら
れた結果を次の表2に示したが、本発明に係る試料は、
苛酷な経時ランニング処理を行っても感度低下が少なく
、かつ残留銀や固着物がほとんど認められなかった。
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
【発明の効果】本発明により、処理剤の経時保存性が良
く、かつ写真性能を劣化することのない処理装置及び処
理液補充方法を得られた。又、本発明により処理槽中で
の固化物の付着或は定着不良による残留銀の発生のない
装置を提供できた。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の実施例に用いた自動現像機の処理液槽と
補充液槽を示した構成図である。(A)は従来の装置で
、(B)は本発明の処理液槽と補充液槽である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像処理中に処理液槽からオーバーフロー
    してきた処理液を、該処理液槽へ再度補充する装置を有
    することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理
    装置及び処理液の補充方法。
JP3283591A 1991-02-27 1991-02-27 ハロゲン化銀写真感光材料の処理装置及び処理液の補充方法 Pending JPH04271345A (ja)

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