JPH0426847A - 湿し水不要感光性平版印刷版 - Google Patents

湿し水不要感光性平版印刷版

Info

Publication number
JPH0426847A
JPH0426847A JP13238490A JP13238490A JPH0426847A JP H0426847 A JPH0426847 A JP H0426847A JP 13238490 A JP13238490 A JP 13238490A JP 13238490 A JP13238490 A JP 13238490A JP H0426847 A JPH0426847 A JP H0426847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
hydroxyl group
printing plate
acrylate
alcoholic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13238490A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Kasakura
笠倉 曉夫
Hiroshi Tomiyasu
富安 寛
Sei Goto
聖 後藤
Norihito Suzuki
鈴木 則人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp, Konica Minolta Inc filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP13238490A priority Critical patent/JPH0426847A/ja
Publication of JPH0426847A publication Critical patent/JPH0426847A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、湿し水不要感光性平版印刷版に関するもので
あり更に詳しくは、アルカリ水溶液での現像性に優れた
ポジ型湿し水不要感光性平版印刷版に関する。
〔従来の技術〕
従来、平版印刷においては、画線部の親油性と非画線部
の親水性を利用し、水とインキの微妙なバランスにより
印刷を行なう必要があり、かなりの熟練度が必要とされ
る。
すなわち、従来の湿し水を必要とする印刷方式では、親
水性の支持体上に親油性の感光層が塗設された版材に画
像フィルムを通して露光した後、現像する事により画像
状の親油部分と非画線部である親水部分を設けて印刷版
とする。印刷にあたっては、まず非画線部に水を転移さ
せ、次にインキを転移させる。インキは水が存在する非
画線部には付着せず、画線部のみに付着する。しかしこ
の方式は、湿し水とインキの微妙なバランスのコントロ
ールが難しくインキの乳化をひきおこしたり、湿し水に
インキがまざったりして、インキ濃度不良や地汚れをひ
きおこし損紙の大きな原因となるなど大きな課題を有し
ていた。
更に湿し水の被印刷物への転移は、被印刷物の寸法変化
の原因となり特に多色刷り時には画像の鮮明さが損なわ
れるという欠点もあった。
このため湿し水を必要としない平版印刷版の開発が試み
られており、例えば、特公昭44−23042号公報及
び同46−16044号公報には、支持体上の感光層の
上にシリコーンゴム層を設けた構造の水なし平版が開示
され、更に感光層が現像液で溶解することにより上部の
シリコーンゴム層が除去されて画線部を形成する製版方
法が記載されている。また、特公昭54−26923号
公報及び同56−23150号公報には、支持体上の感
光層の上にシリコーンゴム層を設けた構造という点では
上記と同様であるが、感光層が現像液に溶解せず、画像
露光により感光層とシリコーンゴム層が光接着あるいは
光剥離をおこし、シリコーンゴム層のみを選択的に膨潤
除去する方法が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしこれらの湿し水不要感光性平版印刷版は、すべて
有機溶剤主体の現像液または現像前処理液を必要として
いる。有機溶剤主体の処理液の使用は消防法上、あまり
好ましくない上、労働及び環境衛生上も好ましくない。
また湿し水を用いる平版印刷版との処理液の共使用も不
可能である。これらの理由により、アルカリ水溶液で現
像できる湿し水不要感光性平版印刷版が望まれている。
(課題を解決するための手段) そこで本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、感光層が
光重合性感光層であり、さらに該光重合性感光層に、ア
ルコール性および/またはフェノール性水酸基を有する
高分子化合物を使用することにより上記目的を達成でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち
本発明の目的はアルカリ水溶液主体またはアルカリ水溶
液の現像液で現像できるポジ型の湿し水不要感光性平版
印刷版を提供することであり、かかる目的は、基板上に
、少なくともプライマー層、光重合性感光層、シリコー
ンゴム層を、この順に塗設した湿し水不要感光性平版印
刷版において、該光重合性感光層が、アルコール性およ
び/またはフェノール性水酸基を有する高分子化合物を
含むことを特徴とする湿し水不要感光性平版印刷版によ
り容易に達成される。以下に本発明の詳細な説明する。
(感光層) 本発明の光重合性感光層に用いられる、アルコール性お
よび/またはフェノール性水酸基を有する高分子化合物
としては、例えば、アルコール性および/又はフェノー
ル性水酸基含有ポリ(メタ)アクリル酸のエステル又は
アミドが好ましく用いられる。なお、(メタ)アクリル
とは、アクリル系化合物とメタクリル系化合物を総称し
た表記であり、以下に用いられる時も同様である。
アルコール性水酸基を有する高分子化合物としては、例
えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N
−(4−ヒドロキシエチルフェニル)メタクリルアミド
、ヒドロキシ−メチルジアセトン(メタ)アクリルアミ
ド等のモノマーから誘導される構成単位を有するものが
挙げられる。
フェノール性水酸基を有する高分子化合物としては、例
えば、下記一般式(A)〜(C)で表わされる七ツマ−
から誘導される構成単位を有するものが挙げられる。
一般式CA) CR,R2=CR3 CON R4−nAh−B −0)1 一般式〔B〕 CR,R2=CR3 Coo−(−A)−B−OH 一般式(C) CR,R,=CRff −OH 式中、R2およびR2はそれぞれ水素原子、アルキル基
またはカルボキシル基を表わし、好ましくは水素原子で
ある。R3は水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基
を表わし、好ましくは水素原子またはメチル基、エチル
基等のアルキル基である。R4は水素原子、アルキル基
、アリール基またはアラルキル基を表わし、好ましくは
アリール基である。Aは窒素原子または酸素原子と芳香
族炭素原子とを連結する、置換基を有してもよいアルキ
レン基を表わし、mは0〜10の整数を表わし、Bは置
換基を有してもよいフェニレン基または置換基を有して
もよいナフチレン基を表わす。
本発明のアルコール性および/またはフェノール性水酸
基を有する高分子化合物は、上述のアルコール性および
/またはフェノール性水酸基含有七ツマ−と共重合可能
な他のモノマーとの共重合体であってもよい。
他のモノマーとしては、例えば次のようなものが挙げら
れる。
(1)(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸等のα。
β−不飽和カルボン酸、 (2)メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(
メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、ヘ
キシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリ
レート、2−クロロエチル(メタ)アクリレート、グリ
シジルアクリレート、N−ジメチルアミノエチルアクリ
レート等の置換されていてもよいアルキル(メタ)アク
リレート、 (3)(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ
)アクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−へ
キシルメタクリルアミド、N−シクロヘキシルアクリル
アミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−フ
ェニルアクリルアミド、N−ニトロフェニルアクリルア
ミド、N−エチル−N−フェニルアクリルアミド等の置
換されていてもよい(メタ)アクリルアミド類、 (4)  エチルビニルエーテル、2−クロロエチルビ
ニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、プロ
ピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクチル
ビニルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエ
ーテル類、 (5)ビニルアセテート、ビニルクロロアセテート、ビ
ニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニルエステル類
、 (6)スチレン、α−メチルスチレン、クロロメチルス
チレン等のスチレン類、 (7)  メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、
プロピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビニ
ルケトン類、 (8)エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジェ
ン、イソプレン等のオレフィン類、(9)  N−ビニ
ルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、4−ビニルピ
リジン、(メタ)アクリロニトリル、 等が挙げられる。
上記水酸基含有高分子化合物中における水酸基含有モノ
マー量は特に限定されないが、好ましくは1重量%〜9
5重量%、特に好ましくは2重量%〜80重量%である
本発明の水酸基含有ポリマーのGPC法で測定した重量
平均分子量は5,000〜1,000゜000(スチレ
ン換算)が好ましい。5,000より低い値だと露光後
も感光層の塗布溶剤あるいは現像液にやられる場合があ
り、1,000,000より大きい値だと塗布溶剤の選
択が難しい。
上記水酸基含有高分子化合物の感光層中に占める割合は
10〜99重量%が好ましく、更に好ましくは20〜9
5重量%である。また、上述以外の水酸基含有高分子化
合物として、ポリビニルアルコール誘導体、エポキシ樹
脂、ノボラック樹脂、ゼラチン、セルロース等も用いる
ことができる。
本発明の光重合性感光層において使用する光重合性成分
は、少なくとも光重合性モノマーと光重合開始剤を含む
。本発明の光重合性モノマーは、常圧下の沸点が100
°C以上で2個以上の重合可能な末端エチレン基を含有
する化合物であり、公知の種々のものが使用できる。例
えば、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸と脂肪族ポ
リヒドロキシ化合物とのエステル、不飽和カルボン酸と
芳香族ポリヒドロキシ化合物とのエステル、不飽和カル
ボン酸と多価カルボン酸及び前述の脂肪族ポリヒドロキ
シ化合物、芳香族ポリヒドロキシ化合物等の多価ヒドロ
キシ化合物とのエステル化反応により得られるエステル
等が挙げられ、具体的には、特開昭59−V1048号
公報に記載されており、例えばジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ (メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、ヒドロキノンジ(メタ)アクリレート、ピロガロ
ールトリアクリレート、2.2′ビス(4−アクリロキ
シ−ジェトキシフェニル)プロパン等が挙げられる。そ
の他には、エチレンビス(メタ)アクリルアミド、ヘキ
サメチレンビス(メタ)アクリルアミド等の(メタ)ア
クリルアミド類、あるいはビニルウレタン化合物やエポ
キシ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。こ
れら光重合性モノマーの感光層中における量は、1〜9
5重量%、好ましくは3〜80重量%である。
又、光重合開始剤としては、従来公知のものが使用でき
、例えばベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ベ
ンゾフェノン、アントラキノン、ベンジル、ミヒラーズ
ケトン、ビイミダゾールとミヒラーズケトンとの複合体
系等いずれも好適に用いることができる。
光重合開始剤の感光層中における量は、0.1〜50重
量%、好ましくは0.5〜30重量%である。
更に、本発明の光重合性感光層中には、上記以外の成分
として種々の着色剤を併用してもよい。
着色剤としては、例えばビクトリアピュアブルーBOH
,クリスタルバイオレット、メチルバイオレット、エチ
ルバイオレット、ローダミンB、グイアクリルブリリア
ントレッド6B−N等の染料あるいはフタロシアニンブ
ルー又はクロモノタールレッド等の顔料が挙げられ、そ
の使用量は0゜1〜20重量%、好ましくは0.1〜1
0重量%の範囲から選ばれる。又、保存中において重合
可能な付加重合性不飽和化合物の不要な熱重合を阻止す
るために少量の熱重合禁止剤を添加することが望ましい
本発明に有用な熱重合禁止剤としては、アルキル化フェ
ノール、例えば2.6一ジ第三級ブチル4−メチルフェ
ノール、アルキル化ビスフェノール例えば2.2−メチ
レン−ビス−(4−メチル−6=第三級ブチルフェノー
ル)、1,3.5−トリメチル−2,4,6−1−リス
−(3,5ジ第三級ブチルー4−ヒドロキシヘンシル)
ベンゼン、2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三級ブ
チルアニリノ)4,6−ビス−(n−オクチルチオ)−
1,3,5−1−リアジン、重合化トリメチルジヒドロ
キノンおよびジラウリルチオジプロピオネート等があげ
られる。更には、物性の改質、調節を行うために塗布助
剤等を添加してもよい。
かかる添加剤は、前記の主要4成分の総重量に対して4
0重量%以下の量で配合してもよい。
本発明の光重合性感光層は無溶剤にて感光層を形成する
か、又は適当な溶剤に溶解して溶液となしこれをプライ
マー層上に塗布、乾燥して感光層を形成する。溶剤とし
ては例えばメチルエチルケトン、アセトン、シクロヘキ
サノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、プロピ
オン酸エチル、乳酸メチル、トルエン、キシレン、ベン
ゼン、モノクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素
、トリクロロエチレン、トリクロロエタン、ジメチルホ
ルムアミド、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブ
チルセロソルブ、テトラヒドロフラン、ペントキソン、
メタノール、エタノール、プロパツール等がある。
(シリコーンゴム層) 本発明においては上記感光層上に更にシリコーンゴム層
を設けるが、該シリコーンゴム層に用いられるシリコー
ンゴムとしては、線状あるいはある程度架橋したオルガ
ノポリシロキサンが好ましい。該オルガノポリシロキサ
ンは、分子量が通常子ないし数十力のものであり、常温
では液体ないしはワックスまたは餅状に適度に架橋され
たものである。該オルガノポリシロキサンは架橋の方法
により縮合型と付加型に分けられる。
縮合型は縮合反応によって架橋が行なわれるもので反応
によって水、アルコール、有機酸などが放出される。特
に有用な縮合型のシリコーンゴムとしては、両末端ある
いは主鎖の1部に水酸基を有する線状オルガノポリシロ
キサンとシリコーン架橋剤の混合物か、水酸基にシリコ
ーン架橋剤を反応させたものが挙げられ、いずれも縮合
触媒を加えた方が架橋速度の点で有利である。
上記オルガノポリシロキサンは主鎖に下記の繰り返し単
位を有する。
R3 一+5i−0+− 式中、R3及びR7は各々シアノ基、/Sロゲン原子、
水酸基等の置換基を有していてもよいアルキル、アリー
ル、アルケニルまたはその組み合わせでありメチル基、
フェニル基、ビニル基、トリフルオロプロピル基が好ま
しく、特にメチル基が好ましい。
上記シリコーン架橋剤としては、 とReはアルキル基である)で表わされる官能基を持つ
、いわゆる脱酢酸型、脱オキシム型、脱アルコール型、
脱アミノ型、脱水型などの縮合型シリコーン架橋剤が挙
げられる。このような架橋剤の例としては、テトラアセ
トキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、エチルト
リアセトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラン、
ジメチルジアセトキシシラン、ジエチルジアセトキシシ
ラン、ビニルトリアセトキシシラン、メチルトリメトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、ビニルトリメト
キシシラン、メチルトリス(アセトンオキシム)シラン
、メチルトリ(N−メチル、N−アセチルアミノ)シラ
ン、ビニルトリ(メチルエチルケトオキシム)シラン、
メチルトリ(メチルエチルケトオキシム)シランまたは
そのオリゴマーなどを挙げることができる。
これらの架橋剤はいずれもオルガノポリシロキサン10
0重量部に対して0.5〜30重量部の範囲とするのが
よい。
前記縮合触媒としては、有機のカルボン酸、チタン酸エ
ステル、ナフテン酸等があげられる。
付加型とは、本体中の不飽和基、例えばビニル基(−C
H=CH2)に架橋剤中の(Si −H)基が付加して
架橋するようなものを言う。
具体的には例えばビニル基含有オルガノポリシロキサン
、水素化オルガノポリシロキサン等に白金系触媒(例え
ば塩化白金酸)等を混合させたものが挙げられる。
該オルガノポリシロキサンは主鎖に前記縮合型と同様の
繰り返し単位を有する。
シリコーンゴム層には、縮合型及び付加型シリコーンゴ
ムのいずれかあるいは両方用いる事が可能である。
また1つのオルガノポリシロキサンの中に水酸基、不飽
和基等を有する縮合かつ付加型のものを使用する事も可
能である。
本発明に係るシリコーンゴムとして入手しうる市販品の
内、好ましい例としては、信越(株)製KS−705F
、KE−41,42,44、東芝シリコーン(株)YE
5505.YF3057、東しシリコーン(株)SH−
781,PRX−305,5H−237等の縮合型シリ
コーンゴム及び信越(株)製KS−837,KE−10
3,KE−106,KE1300、東芝シリコーン(製
)TSE−3032,RTU−B、東しシリコーン(製
)SH−9555等の付加型シリコーンゴムがあげられ
る。
また、シリコーンゴムの強度を向上させる目的で、シリ
カ、酸化チタン、酸化アルミニウムなどの無機質充填剤
を添加しても良く、特にシリカは好ましく用いられる。
このような充填剤としては分散性あるいは分散安定性の
点から平均粒子径500μm以下、好ましくは、0.0
2〜10μmのものが好ましい。
本発明においてシリコーンゴム層の膜厚は、画質及び現
像性の点からは薄い程好ましく、耐刷性、印刷汚れ等の
点からは逆にある程度の厚さを必要とするため、一般に
は3mg/dm2〜50mg/dm”が好ましく、5 
mg/ dm” 〜30 rag/ dra”がより好
ましい。
また本発明の湿し水不要感光性平版印刷版はさらに酸素
による感度低下や保存安定性の劣化等の悪影響の防止、
版保存時のシリコーンゴム層の傷つき等を防止するため
、シリコーンゴム層上に剥離可能な透明のカバーシート
を設けたり、酸素透過性の小さいロウ状物質、水溶性ポ
リマー等による皮膜層を設けることもできる。好ましく
は酸素透過性の少ない透明なカバーシートをシリコーン
ゴム層上に設けるのがよい。より好ましくはポリエチレ
ンテレフタレートのフィルムをシリコーンゴム層上にラ
ミネート等により設けるのがより好ましい。
(プライマー層) 本発明に用いられるプライマー層としては公知の種々の
プライマー層をいずれも適用できるが、例えばエポキシ
樹脂、ポリウレタン樹脂等を適当な硬化剤を用いて加熱
硬化させたもの等特公昭61−54219号公報に記載
のプライマー層、又は光二量体型硬化性樹脂等からなる
層を光硬化させたもの等の特開昭60−229031号
公報に記載のプライマー層等が使用できる。更に、主と
してジアゾ樹脂及び水酸基含有ポ1.1マーから成る層
を光硬化させたプライマー層も好ましく用いられる。こ
のようなジアゾ樹脂としては、例えば、フォトグラフィ
ック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Pho
to、Sci、Eng、)第17巻、第33頁(197
3L米国特許第2゜063.631号、同第2,679
,498号、同第3,050,502号各明細書、特開
昭59−78340号公報等にその製造方法が記載され
ているジアゾ化合物と活性カルボニル化合物(例えばホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒドあるいはベンズアル
デヒド等)とを、硫酸、リン酸、塩酸等の酸性媒体中で
縮合させて得られたジアゾ樹脂、特公昭49−4001
号公報にその製造方法が記載されているジアゾ化合物と
ジフェニルエーテル誘導体とを縮合反応させて得られる
ジアゾ樹脂等を使用することができる。特に、バラジア
ゾジフェニルアミンとホルマリンの縮合体が好ましい。
本発明において使用されるジアゾ樹脂の対アニオンは、
該ジアゾ樹脂と安定な塩を形成し、且つ該樹脂を有機溶
媒に可溶となすアニオンを含む。
これらは、デカン酸及び安息香酸等の有機カルボン酸、
フェニルリン酸等の有機リン酸及びスルホン酸を含み、
典型的な例としては、メタンスルホン酸、クロロエタン
スルホン酸、ドデカンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸
、トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン酸及びアン
トラキノンスルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸、ヒドロキノンスルホ
ン酸、4−アセチルベンゼンスルホン酸、ジメチル−5
=スルホイソフタレート等の脂肪族並びに芳香族スルホ
ン酸、2.2’、4.4’−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン、1,2.3−)リヒドロキシベンゾフェノン、
2.2’、4−)リヒドロキシベンゾフェノン等の水酸
基含有芳香族化合物、ヘキサフルオロリン酸、テトラフ
ルオロホウ酸等のハロゲン化ルイス酸、(10,,10
4等の過ハロゲン酸等が挙げられる。このうちハロゲン
化ルイス酸が好ましく、特に、ヘキサフルオロリン酸が
好ましい。
β−ナフトールとのカップリング体をゲルパーミェーシ
ョンクロマトグラフィー法(GPC)で測定した重量平
均分子量は200〜10,000(スチレン換算)の範
囲が好ましく、500〜5゜000の範囲がより好まし
い。
本発明における上記ジアゾ樹脂のプライマー層中に占め
る割合は通常1〜90重量%で、3〜60重量%が好ま
しい。
また、本発明のプライマー層においては、通常、水酸基
含有ポリマーを含有させる。かかるポリマーとしては、
アルコール性水酸基含有ポリ(メタ)アクリル酸のエス
テル又はアミドが好ましく用いられる。
アルコール性水酸基を有するポリマーとしては、例えば
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−(4
−ヒドロキシエチルフェニル)メタクリルアミド、ヒド
ロキシ−メチルジアセトン(メタ)アクリルアミド等の
モノマーから誘導される構成単位を有するものが挙げら
れる。特に、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トから誘導される構成単位を有するポリマーが好ましい
本発明のアルコール性水酸基含有ポリマーは共重合体で
あってもよく、その共重合成分のモノマーとしては、 (1)芳香族水酸基を有するモノマー、例えばN−(4
−ヒドロキシフェニル)(メタ)アクリルアミド、0−
2m−1p−ヒドロキシスチレン、0−1m−1P−ヒ
ドロキシフェニル−(メタ)アクリレート、 (2)(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸等のα。
β−不飽和カルポン酸、 (3)メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(
メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、ヘ
キシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリ
レート、2−クロロエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等
の置換されていてもよいアルキル(メタ)アクリレート
類 (4)(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ
)アクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−へ
キシルメタクリルアミド、Nシクロヘキシルアクリルア
ミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−フェ
ニルアクリルアミド、N−ニトロフェニルアクリルアミ
ド、N−エチル−N−フェニルアクリルアミド等の置換
されていてもよい(メタ)アクリルアミド類、 (5)  エチルビニルエーテル、2−クロロエチルビ
ニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、プロ
ピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクチル
ビニルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエ
ーテル類、 (6)  ビニルアセテート、ビニルクロロアセテート
、ビニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニルエステ
ル類、 (7)スチレン、α−メチルスチレン、クロロメチルス
チレン等のスチレン類、 (8)  メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、
プロピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビニ
ルケトン類、 (9)エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジェ
ン、イソプレン等のオレフィン類、00)  N−ビニ
ルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、4−ビニルピ
リジン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、 等が挙げられる。特に(1)〜(3)に記載した化合物
が好ましい。
上記水酸基含有ポリマー中における水酸基含有モノマー
量は特に限定されないが、好ましくは5〜100重量%
、特に好ましくは20〜100重量%である。
本発明の水酸基含有ポリマーのGPC法で測定した重量
平均分子量は5,000〜1,000゜000(スチレ
ン換算)が好ましい。5,000より低い値だと光硬化
後も感光層の塗布溶剤あるいは現像液に侵される場合が
あり、1,000゜000より大きい値だと塗布溶剤の
選択が難しい。
上記水酸基含有ポリマーのプライマー層中に占める割合
は通常10〜99重量%で、好ましくは40〜97重量
%である。
本発明においてはプライマー層には上記成分に加えて更
に必要に応じて酸化チタン、酸化亜鉛等の充填剤あるい
はハレーション防止剤、染料、顔料等の着色剤、塗布性
改良剤、可葉剤、安定剤、感脂化剤等を50重量%を越
えない範囲で含んでも良い。
上記染料及び塗布性改良剤としては各々前記感光層に含
有されるものと同様のものが用いられる。
塗膜の柔軟性、耐摩耗性を付与するための可望剤として
は、例えばブチルフタリル、ポリエチレングリコール、
クエン酸トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプ
チル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン
酸トリクレジル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチ
ル、オレイン酸テトラヒドラフルフリル、アクリル酸ま
たはメタクリル酸のオリゴマー等が挙げられる。
また、画像の印刷インキ着肉性を高めるために、疎水性
基を有する各種添加剤、例えばP−オクチルフェノール
・ホルマリンノボラック樹脂、p−t−ブチルフェノー
ル・ホルマリンノボラック樹MW、P  ’−ブチルフ
ェノール・ベンズアルデヒド樹脂、ロジン変性ノボラッ
ク樹脂等の変性ノベラック樹脂、また、更にこれら変性
ノボラック樹脂の0−ナフトキノンジアジドスルホン酸
エステル(OH基のエステル化率20〜70モル%)を
20重量%を越えない範囲で添加して用いることができ
る。
上述の各成分を適当な有機溶剤に溶解されて支持体上に
塗布・乾燥された後、露光され、完全にジアゾ樹脂を分
解させ、硬化させる事によりプライマー層が形成される
プライマー層の厚さは1 mg/dm” 〜200 m
g/dm2であることが好ましく、より好ましくは3r
ag/dm”〜100mg/dm”である。
(基 板) 本発明において用いられる基板としては、通常の平版印
刷機にセットできるたわみ性を有し、印刷時にかかる荷
重に耐えうるちのであればいかなるものも用いることが
でき、層構成も含めて特に制限されない。例えば、コー
ト紙などの紙類、アルミニウム板などの金属板、あるい
は、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックフ
ィルムを例として挙げることができる。
本発明に用いられる基板としては、アルミニウム板、又
は、アルミニウム箔と他の複合材が好ましく、耐剛性の
点から、アルミニウム板が特に好ましい。この基板上に
少なくとも前述のプライマー層、光重合性感光層、シリ
コーンゴム層をこの順に塗設することにより、本発明の
湿し水不要感光性平版印刷版を得る。
(露光現像処理) 以上のようにして得られた湿し水不要感光性平版印刷版
は、以下の方法などで使用することができる。
湿し水不要感光性平版印刷版の保護層の上に原画のリス
フィルムを密着させ、超高圧水銀灯、メタルハライドラ
ンプ等で露光し、保護層を剥し、現像することにより印
刷版とすることができる。
現像時に用いる現像液としては、アルカリ水溶液主体ま
たはアルカリ水溶液である。好ましく使用されうるアル
カリ剤としては、ケイ酸カリウム、ケイ酸リチウム、ケ
イ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム、第ニリン酸ナ
トリウム、第三リン酸カリウム、第ニリン酸カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。これら
の中でもケイ酸カリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナト
リウム等のケイ酸アルカリを含有する現像液は現像階調
性が良好なため最も好ましく、ケイ酸アルカリの組成が
モル比で(S i Oz ) / CM)−〇、5〜1
.5(ここに(3ioz )、  CM)はそれぞれS
iO□のモル濃度と総アルカリ金属のモル濃度を示す。
)であり、かつSiC2を0.8〜8重量%含有する現
像液が好ましく用いられる。
このケイ酸アルカリ組成のうち、特にモル比で[Si○
2〕/ [M] 〜0.5〜0.75であり、かつSi
O□が0.8〜4重量%の現像液は、低濃度のため現像
廃液の中和が容易なことから好ましく用いられ、一方0
.75を超え1.3までのモル比であり、かつ5iOz
が1〜8重量%の現像液は緩衝力が高く、処理能力が高
いことから好適に用いられる。また、該現像液中には、
例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチ
ウム、亜硫酸マグネシウムなどの水溶性亜硫酸塩を添加
することもできる。
また、該現像液中に、特開昭50−51324号公報に
記載されているような、アニオン性界面活性剤、および
両性界面活性剤、特開昭59−75255号公報、同6
0−111246号公報に記載されているような非イオ
ン性界面活性剤のうち少なくとも一つ、または特開昭5
5−95946号公報、同56−1.42528号公報
に記されるように高分子電解質を含有させることもでき
る。
かかる界面活性剤の添加量は特に制限はないが、0、 
OO3〜3重量%が好ましく、特に0.006〜1重量
%の濃度が好ましい。さらに該ケイ酸アルカリのアルカ
リ金属として全アルカリ金属中、カリウムを20モル%
以上含むことが、現像液中での不溶物発生が少ないため
好ましく、より好ましくはカリウムを90モル%以上含
むことであり、最も好ましくはカリウムが100モル%
の場合である。
さらに、本発明に使用される現像液には消泡剤を含有さ
せることができる。好適な消泡剤には有機シラン化合物
が挙げられる。
さらに場合によっては、10重量パーセント以下の範囲
で下記の極性溶媒を含有させてもよい。
圧血潤蔓 アルコール類(メタノール、エタノール、水など) エーテル類(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブ
チルセロソルブ、メチルカルピトール、エチルカルピト
ール、ブチルカルピトール、ジオキサンなど) ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)エステ
ル類(酢酸エチル、メチルセロソルブアセテート、セロ
ソルブアセテート、カルピトールアセテートなど) 現像後、画線部分(インキ着肉部分)はプライマー層が
現われ、非画線部分(インキ反発部分)はシリコーンゴ
ム層に覆われた状態になる。現像後に検版等に便利なよ
うに、画線部分であるプライマー層は染色するのが好ま
しい。この染色に好適に用いられる染料としては、クリ
スタルバイオレット、ビクトリアピュアーブルー(BO
H)、マラカイトグリーン等があげられる。これらの染
料を水又は水にアルコール等の溶剤を加えたものに溶解
し、染色液を作製し、該染色液を用いてプライマー層の
染色を行う。この時の染色液の染料濃度は0.01〜2
0wt%が好ましい。
(実施例) 以下、実施例により本発明の湿し水不要感光性平版印刷
版について詳しく述べるが、本発明は、その要旨を越え
ない限りこれらに限定されるものではない。
(合成例1) 〔怒光層用バインダーの合成] (フェノール性水酸基含有バインダーの合成例):バイ
ンダー1 p−ヒドロキシアニリン400g、ハイドロキノン七ツ
メチルエーテル4g、アセトン41およびピリジン36
0gを混合し、寒剤を用いて外部より冷却し、内温か一
10°Cまで下った時点でメタクリロイルクロライド4
20gを撹拌下に滴下した。反応温度を0°C以下にな
るよう滴下速度を調節し、滴下終了後0〜3°Cで約2
時間撹拌し、次いで、25°Cで2時間撹拌後反応液を
1/3位になるまで濃縮し、これを希塩酸(pH約1.
0)102中に注入し、生じた沈殿を吸引濾過して白色
の固体を得た。この白色の固体をメタノール2i!。
に加温溶解し、さらに5%炭酸ナトリウム水溶液21を
加えて40゛Cで30分間撹拌した。次いで暗赤色のこ
の溶液を5%塩酸水溶液81中に注入して多量の沈殿を
生成させ、これを吸引濾過し乾燥して淡桃色の固体を得
た。これをエタノールと水との混合溶媒より再結晶して
融点155〜156°CのP−ヒドロキシメタクリルア
ニリドの無色針状晶450gを得た。
得られたP−ヒドロキシメタクリルアニリド(HyPM
A)53.2g、アクリロニトリル(AN)15.9g
、メチルメタクリレート(MMA)40g、およびアゾ
ビスイソブチロニトリル0.82gをアセトン:エタノ
ール(1: 2)の混合溶媒190mf中に溶解し、窒
素ガス置換した後、65°Cで加熱すると、重合体溶液
が得られた。この重合体溶液を32の5%HC/2水溶
液中に注ぎ、生じた白色の沈殿物を濾過し乾燥して白色
重合体70gを得た。分子量を測定したところ、Mwは
、5.2X10’であった。
(合成例2) (アルコール性水酸基含有のバインダーの合成例):ハ
インダー2 窒素気流下でアセトン65gとメタノール65gの混合
溶媒に2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA
)30 g、メタクリル酸(MAA)2g、メチルメタ
クリレート28g及びアゾビスイソブチロニトリル1.
23 gを溶解し、この混合液を撹拌しながら、60°
Cで6時間還流した。反応終了後、反応液を水中に投じ
て沈澱物を生成させ、50°Cで1昼夜真空乾燥させて
バインダー2を得た。分子量を測定したところ、Mwは
3.0×104であった。
(合成例3) (フェノール性水酸基及びアルコール性水酸基含有バイ
ンダーの合成例):バインダー3窒素気流下でアセトン
65gとメタノール65gの混合溶媒にバインダー1の
合成例と同様にして得られた。
を溶解した後、バインダー2の合成例と同様に行いバイ
ンダー3を得た。分子量を測定したところ、Mwは6.
8X10’であった。
(比較用バインダーの合成例1):比較用バインダー1 下記のモノマーを使用するほかは、バインダー2の合成
と同様にして比較用バインダー1を合成した。得られた
バインダーの分子量を測定したところ、Mwは4.7×
104であった。
(合成例4) 〔プライマー層用バインダーの合成] (1)(水酸基含有バインダーの合成):バインダー窒
素気流下でアセトン65gとメタノール65gの混合溶
媒に2−ヒドロキシエチルメタクリレート29.3 g
、メチルメタクリレート27.5 g及びアゾビスイソ
ブチロニトリル1.23gを溶解し、この混合液を撹拌
しながら、60°Cで6時間還流した。反応終了後、反
応液を水中に投して沈澱物を生成させ、50°Cで1昼
夜真空乾燥させた。得られたバインダーの分子量を測定
したところ、Mwは45,000であった。
(合成例5) (プライマー層用ジアゾ樹脂の合成)ニジアゾ樹脂1 p−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩14.5 g(50
ミリモル)を水冷下で40.9 gの濃硫酸に熔解した
。この反応液に1.35g(45ミリモル)のパラホル
ムアルデヒドを反応温度が10°Cを超えないように徐
々に添加した。
この反応混合物を水冷下、500nlのエタノール中に
滴下し、生じた沈澱を濾過した。エタノールで洗浄後、
この沈澱物を100mj!の純水に熔解し、この液に6
.8gの塩化亜鉛を溶解した冷濃厚水溶液を加えた。生
じた沈澱を濾過した後、エタノールで洗浄し、これを1
50+Il純水に溶解した。この液に8gのへキサフル
オロリン酸アンモニウムを溶解した冷濃厚水溶液を加え
た。生じた沈澱を濾取し、水洗した後、乾燥してジアゾ
樹脂1を得た。分子量を測定したところMwは、3.3
00であった。
実施例1〜8及び比較例1〜2 (1)〔基板の作製〕 厚さ0.24mmのアルミニウム板を3%水酸化ナトリ
ウム水溶液に浸漬して脱脂し、水洗した後、32%硫酸
水溶液中において温度30°C15A/dI112の条
件で10秒間、陽極酸化を行い、更に水洗した後、2%
メタケイ酸ナトリウム水溶液に温度85°Cで37秒間
浸漬し、更に温度90°Cの水(pi(8,5)に25
秒間浸漬し、水洗、乾燥して、アルミニウム板を得た。
(2)〔プライマー層の形成] 下記に示す組成のプライマー層塗布液を調製し、高圧パ
ルプホモジナイザーにて分散した後、上記(1)で作製
したアルミニウム板に塗布し、85°Cで3分間乾燥し
、3Kmの超高圧水銀灯を用いて1000111J/C
l11”の全面露光を行なった。更に100°Cで4分
間乾燥して厚さ4μmのプライマー層を形成した。
(プライマー層塗布液) (3)〔感光層の形成〕 下記組成の感光液を調製し、ホワラーにて上記(2)で
形成したプライマー層上に塗布して、85°Cで3分間
乾燥した。感光層の膜厚はすべて311Ig/d+w”
になるように、調製した。
(感光液) 表 トラフェニルビイ ミタソール (4)[シリコーンゴム層の形成〕 上記(3)で形成した各感光層上に、下記シリコーンゴ
ム層組成物を乾燥重量で、1.8g/m2になるように
塗布し、90°Cの熱風中で10分間乾燥した。
(シリコーンゴム層組成物) 次に、上記シリコーンゴム層上に厚さ10μmの片面マ
ット化PETフィルムをラミネートし、湿し水不要感光
性平版印刷版を得た。
(5)[印刷評価〕 上記のようにして作製した各感光性平版印刷版の上面に
UGRAオフセット検査カ検査カイ面密着させた後、光
源としてメタルハライドランプを用して600 vaJ
/ am”で露光した。次いで、片面マット化PETフ
ィルムを剥離後、27°Cの下記の現像液に1分間浸漬
した後、版材料の表面を現像液を染み込ませたパッドで
こすることにより標準現像を行ない、さらに画線部は下
記組成の染色液を布につけ版上を軽くこすった後、水洗
することにより染色を行った。
(現像液) (染色液) 染色後に、UGRAオフセット検査カ検査カイ面上での
小点再現域を調べた。その結果を表2の「標準現像Jの
欄に示した。再現域の広いものはど同一現像条件下では
現像性が良好であることを示す。
さらに現像性を調べるため、各版に対し、上記現像液を
水で2倍に希釈した条件での小点再現域を調べた。その
結果を表2の「アンダー現像」の欄に示した。
次に、標準現像した各版を湿し水供給装置をはずしたハ
イデルベルグGTO印刷機に取り付は東洋インキ”TO
YOKING  ULTRA  アクワレス G紅′”
インキにて印刷し、印刷物上で小点再現域を調べた。そ
の結果を表2の「印刷物」の欄に示した。
〔本発明の効果〕
本発明により極めてアルカリ水溶液に対する現像性が良
い湿し水不要感光性平版印刷版を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  基板上に、少なくともプライマー層、光重合性感光層
    、シリコーンゴム層を、この順に塗設した湿し水不要感
    光性平版印刷版において、該光重合性感光層が、アルコ
    ール性および/またはフェノール性水酸基を有する高分
    子化合物を含むことを特徴とする湿し水不要感光性平版
    印刷版。
JP13238490A 1990-05-22 1990-05-22 湿し水不要感光性平版印刷版 Pending JPH0426847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13238490A JPH0426847A (ja) 1990-05-22 1990-05-22 湿し水不要感光性平版印刷版

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13238490A JPH0426847A (ja) 1990-05-22 1990-05-22 湿し水不要感光性平版印刷版

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0426847A true JPH0426847A (ja) 1992-01-30

Family

ID=15080131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13238490A Pending JPH0426847A (ja) 1990-05-22 1990-05-22 湿し水不要感光性平版印刷版

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0426847A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04247458A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
US5922505A (en) Lithographic printing plate requiring no fountain solution
JPH04147261A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH0426847A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH03291655A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版の製造方法
JPH02282258A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH02282257A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH03174538A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版及び該印刷版の製造方法
JP2894631B2 (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH03291657A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版の製造方法
JPH03182754A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH0497359A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH03274556A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH04322251A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH03274554A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH0296757A (ja) 感光性平版印刷版
JPH03291656A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH04243260A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH04190359A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH04125645A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH0153450B2 (ja)
JPH04113895A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版
JPH03260651A (ja) 感光性組成物
JPH02301760A (ja) 湿し水不要平版印刷版の製版方法
JPH04190358A (ja) 湿し水不要感光性平版印刷版