JPH04268035A - 高速鉄道架線用合金 - Google Patents
高速鉄道架線用合金Info
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- JPH04268035A JPH04268035A JP2892291A JP2892291A JPH04268035A JP H04268035 A JPH04268035 A JP H04268035A JP 2892291 A JP2892291 A JP 2892291A JP 2892291 A JP2892291 A JP 2892291A JP H04268035 A JPH04268035 A JP H04268035A
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Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、高速鉄道架線用合金
に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、た
とえば、時速３００ｋｍ 以上の高速鉄道においても、
電気伝導度とともに優れた強度を有し、しかもより細い
架線としてもこれらの特性を実現することのできる、高
速鉄道用の新しい架線合金に関するものである。
に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、た
とえば、時速３００ｋｍ 以上の高速鉄道においても、
電気伝導度とともに優れた強度を有し、しかもより細い
架線としてもこれらの特性を実現することのできる、高
速鉄道用の新しい架線合金に関するものである。
【０００２】
【従来の技術とその課題】従来より、各種の銅系合金や
銅複合線が鉄道用架線に使用されてきている。これらの
鉄道用架線は、電気モータにより走行する電車、電気機
関車に供電するためのもので、電車軌道に沿って架設さ
れて、電車の集電子と摺動する。このため、この架線に
は、強度および導電性、そして耐摩耗性や耐熱性が要求
されている。
銅複合線が鉄道用架線に使用されてきている。これらの
鉄道用架線は、電気モータにより走行する電車、電気機
関車に供電するためのもので、電車軌道に沿って架設さ
れて、電車の集電子と摺動する。このため、この架線に
は、強度および導電性、そして耐摩耗性や耐熱性が要求
されている。
【０００３】このような鉄道用架線については、従来よ
り導電性の良好な銅合金が使用されてきており、たとえ
ばＦｅ−Ｃｕ合金、Ｆｅ−Ａｇ−Ｃｕ合金、Ａｇ−Ｃｕ
合金の他にも、Ｆｅ−Ｐ−Ｃｕ合金や、Ｆｅ−Ｃｕの複
合体によって構成した架線材料も提供されている。しか
しながら、これらのいずれの場合の合金や複合体の場合
にも、近年、増々高速化への傾向にある鉄道の架線とし
ては、その強度、耐摩耗性等の点で満足できるレベルに
なく、また、従来材料の場合にはその製造が面倒で、高
コストでもあるという欠点があった。
り導電性の良好な銅合金が使用されてきており、たとえ
ばＦｅ−Ｃｕ合金、Ｆｅ−Ａｇ−Ｃｕ合金、Ａｇ−Ｃｕ
合金の他にも、Ｆｅ−Ｐ−Ｃｕ合金や、Ｆｅ−Ｃｕの複
合体によって構成した架線材料も提供されている。しか
しながら、これらのいずれの場合の合金や複合体の場合
にも、近年、増々高速化への傾向にある鉄道の架線とし
ては、その強度、耐摩耗性等の点で満足できるレベルに
なく、また、従来材料の場合にはその製造が面倒で、高
コストでもあるという欠点があった。
【０００４】このため、たとえばＪＲ新幹線の時速３０
０ｋｍ以上の高速化という事態にも対応できるだけの特
性を有し、しかもその製造が容易で低コストでもある新
しい架線材料の実現が強く求められていた。この発明は
、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従来
の鉄道架線材料の欠点を解消し、優れた特性で、しかも
低コストでの製造容易な新しい高速鉄道架線用合金を提
供することを目的としている。
０ｋｍ以上の高速化という事態にも対応できるだけの特
性を有し、しかもその製造が容易で低コストでもある新
しい架線材料の実現が強く求められていた。この発明は
、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従来
の鉄道架線材料の欠点を解消し、優れた特性で、しかも
低コストでの製造容易な新しい高速鉄道架線用合金を提
供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、次の重量百分率組成；Ｆｅ
０．１ 〜１．０ Ｔｉ ０．１ 〜１．５ Ｍｇ ０．０１〜０．１ 残部 Ｃｕ を有し、不純物量の他元素を含有していてもよい高速鉄
道架線用合金を提供する。 また、この発明は、さら
に、Ｚｒ，Ｈｆ，Ｃｒ，Ｎｉ，Ｃｏ，Ｍｏ，Ｗ，Ｎｂ，
Ａｌ，Ｚｎ，Ｓｎ，Ｔａ，Ａｇ，Ｐ，希土類元素の群か
ら選択される元素の１種以上を、１．０重量％以下で含
有する上記の架線用合金をも提供する。
を解決するものとして、次の重量百分率組成；Ｆｅ
０．１ 〜１．０ Ｔｉ ０．１ 〜１．５ Ｍｇ ０．０１〜０．１ 残部 Ｃｕ を有し、不純物量の他元素を含有していてもよい高速鉄
道架線用合金を提供する。 また、この発明は、さら
に、Ｚｒ，Ｈｆ，Ｃｒ，Ｎｉ，Ｃｏ，Ｍｏ，Ｗ，Ｎｂ，
Ａｌ，Ｚｎ，Ｓｎ，Ｔａ，Ａｇ，Ｐ，希土類元素の群か
ら選択される元素の１種以上を、１．０重量％以下で含
有する上記の架線用合金をも提供する。
【０００６】前記組成について説明すると、Ｆｅ，Ｔｉ
，Ｍｇが各々０．１％，０．１％および０．０１％未満
の場合にはその強度、耐摩耗性等の特性は充分なものと
ならず、たとえば時速３００Ｋｍの高速鉄道用架線に対
して要求される 引張り破断強度 ５５Ｋｇｆ ／ｍｍ２ 以上、電気
伝導度 ６０％以上、 摩耗率平均 ０．４ｍｍ２／１０４ ｐ以下
等の水準を満足することはできない。
，Ｍｇが各々０．１％，０．１％および０．０１％未満
の場合にはその強度、耐摩耗性等の特性は充分なものと
ならず、たとえば時速３００Ｋｍの高速鉄道用架線に対
して要求される 引張り破断強度 ５５Ｋｇｆ ／ｍｍ２ 以上、電気
伝導度 ６０％以上、 摩耗率平均 ０．４ｍｍ２／１０４ ｐ以下
等の水準を満足することはできない。
【０００７】また、Ｆｅ１．０％、Ｔｉ１．５％、Ｍｇ
０．１％を超える場合には、延性、靭性等が失われて製
造加工が著しく困難となり、また特性もかえって悪化す
る傾向にある。このため、Ｆｅ、Ｔｉ、Ｍｇについては
前記した通りの組成範囲とする。また、Ｚｒ、Ｈｆ、Ｃ
ｒ、Ｎｉ、Ｃｏ、Ｍｏ、Ｗ、Ｎｂ、Ａｌ、Ｚｎ、Ｓｎ、
Ｔａ、Ａｌ、Ａｇ、Ｐ、希土類元素は、合金の強度、耐
摩耗性、さらには耐熱性の向上に有用である。しかしな
がら、これらの添加元素は、Ｆｅ、Ｔｉとの合計量が２
．５重量％を超えない範囲で添加するのが好ましく、ま
た、それらは各々１．０重量％以下の割合で加えること
とする。
０．１％を超える場合には、延性、靭性等が失われて製
造加工が著しく困難となり、また特性もかえって悪化す
る傾向にある。このため、Ｆｅ、Ｔｉ、Ｍｇについては
前記した通りの組成範囲とする。また、Ｚｒ、Ｈｆ、Ｃ
ｒ、Ｎｉ、Ｃｏ、Ｍｏ、Ｗ、Ｎｂ、Ａｌ、Ｚｎ、Ｓｎ、
Ｔａ、Ａｌ、Ａｇ、Ｐ、希土類元素は、合金の強度、耐
摩耗性、さらには耐熱性の向上に有用である。しかしな
がら、これらの添加元素は、Ｆｅ、Ｔｉとの合計量が２
．５重量％を超えない範囲で添加するのが好ましく、ま
た、それらは各々１．０重量％以下の割合で加えること
とする。
【０００８】なお、この発明の架線用合金は、たとえば
溶解によってインゴットを製造し、ビレット形成した後
に圧延線材化加工することによって効率的に製造するこ
とができる。このようなこの発明の合金の場合には、架
線径を通常の１２ｍｍから８ｍｍと細くしても、その特
性は優れた水準を保つため、低コスト、かつ軽量な高速
鉄道用架線材料として非常に有用なものとなる。
溶解によってインゴットを製造し、ビレット形成した後
に圧延線材化加工することによって効率的に製造するこ
とができる。このようなこの発明の合金の場合には、架
線径を通常の１２ｍｍから８ｍｍと細くしても、その特
性は優れた水準を保つため、低コスト、かつ軽量な高速
鉄道用架線材料として非常に有用なものとなる。
【０００９】以下、実施例を示してさらに詳しくこの発
明について説明する。
明について説明する。
【００１０】
【実施例】表１に示した通りの所定の組成となるように
、溶解、インゴット製造、ビレット形成、そして圧延伸
線加工を行った。また、アルゴン雰囲気下において、５
００℃、３時間保持して時効処理を行った。最終的には
径８ｍｍの架線用線材とした。この線材について、引張
り破断強度、電気伝導度、平均摩耗率について評価した
。 その結果を表２に示した。
、溶解、インゴット製造、ビレット形成、そして圧延伸
線加工を行った。また、アルゴン雰囲気下において、５
００℃、３時間保持して時効処理を行った。最終的には
径８ｍｍの架線用線材とした。この線材について、引張
り破断強度、電気伝導度、平均摩耗率について評価した
。 その結果を表２に示した。
【００１１】この表２の結果からも明らかなように、こ
の発明の実施例１〜８においては特性値は極めて優れた
水準にあることが確認された。また、熱膨張係数（２０
〜３００℃）も、×１０−６／℃の水準にあった。一方
、比較例のものは、その特性が高速鉄道用架線材料とし
ては不適であるか、まったく使用することのできないも
のであった。
の発明の実施例１〜８においては特性値は極めて優れた
水準にあることが確認された。また、熱膨張係数（２０
〜３００℃）も、×１０−６／℃の水準にあった。一方
、比較例のものは、その特性が高速鉄道用架線材料とし
ては不適であるか、まったく使用することのできないも
のであった。
【００１２】
【表１】
【００１３】
【表２】
【００１４】
【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明した通
り、強度、耐摩耗性等に優れた、高速鉄道用架線材料と
してのＦｅ−Ｔｉ−Ｍｇ−Ｃｕ系合金が提供される。そ
の製造は容易で、低コストでもある。
り、強度、耐摩耗性等に優れた、高速鉄道用架線材料と
してのＦｅ−Ｔｉ−Ｍｇ−Ｃｕ系合金が提供される。そ
の製造は容易で、低コストでもある。
Claims (2)
- 【請求項１】 次の重量百分率組成；Ｆｅ ０．１
〜１．０ Ｔｉ ０．１ 〜１．５ Ｍｇ ０．０１〜０．１ 残部 Ｃｕ を有し、不純物量の他元素を含有していてもよい高速鉄
道架線用合金。 - 【請求項２】 さらに、Ｚｒ，Ｈｆ，Ｃｒ，Ｎｉ，Ｃ
ｏ，Ｍｏ，Ｗ，Ｎｂ，Ａｌ，Ｚｎ，Ｓｎ，Ｔａ，Ａｇ，
Ｐ，希土類元素の群から選択される元素の１種以上を１
．０ 重量％以下含有する請求項１の高速鉄道架線用合
金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2892291A JPH04268035A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 高速鉄道架線用合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2892291A JPH04268035A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 高速鉄道架線用合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04268035A true JPH04268035A (ja) | 1992-09-24 |
Family
ID=12261899
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2892291A Pending JPH04268035A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 高速鉄道架線用合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04268035A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014125677A1 (ja) * | 2013-02-14 | 2014-08-21 | 住友電気工業株式会社 | 銅合金線、銅合金撚線、被覆電線、及び端子付き電線 |
| JP2015180781A (ja) * | 2015-05-19 | 2015-10-15 | 住友電気工業株式会社 | 銅合金線、銅合金撚線、被覆電線、及び端子付き電線 |
| WO2016021547A1 (ja) * | 2014-08-08 | 2016-02-11 | 住友電気工業株式会社 | 銅合金線、銅合金撚線、被覆電線、及び端子付き電線 |
| WO2017135072A1 (ja) * | 2016-02-05 | 2017-08-10 | 住友電気工業株式会社 | 被覆電線、端子付き電線、銅合金線、及び銅合金撚線 |
-
1991
- 1991-02-22 JP JP2892291A patent/JPH04268035A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014125677A1 (ja) * | 2013-02-14 | 2014-08-21 | 住友電気工業株式会社 | 銅合金線、銅合金撚線、被覆電線、及び端子付き電線 |
| JP2014156617A (ja) * | 2013-02-14 | 2014-08-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 銅合金線、銅合金撚線、被覆電線、及び端子付き電線 |
| US9972411B2 (en) | 2013-02-14 | 2018-05-15 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Copper alloy wire, copper alloy stranded wire, covered electric wire, and terminal-fitted electric wire |
| WO2016021547A1 (ja) * | 2014-08-08 | 2016-02-11 | 住友電気工業株式会社 | 銅合金線、銅合金撚線、被覆電線、及び端子付き電線 |
| JP2016037652A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | 住友電気工業株式会社 | 銅合金線、銅合金撚線、被覆電線、及び端子付き電線 |
| CN105940128A (zh) * | 2014-08-08 | 2016-09-14 | 住友电气工业株式会社 | 铜合金线、铜合金绞合线、包覆电线以及带端子电线 |
| US10128018B2 (en) | 2014-08-08 | 2018-11-13 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Copper alloy wire, copper alloy stranded wire, covered electric wire, and terminal-fitted electric wire |
| JP2015180781A (ja) * | 2015-05-19 | 2015-10-15 | 住友電気工業株式会社 | 銅合金線、銅合金撚線、被覆電線、及び端子付き電線 |
| WO2017135072A1 (ja) * | 2016-02-05 | 2017-08-10 | 住友電気工業株式会社 | 被覆電線、端子付き電線、銅合金線、及び銅合金撚線 |
| CN108603252A (zh) * | 2016-02-05 | 2018-09-28 | 住友电气工业株式会社 | 包覆电线、带端子电线、铜合金线以及铜合金绞合线 |
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