JPH04262781A - ゼラチンで修飾されたスーパーオキシドジスムターゼ - Google Patents

ゼラチンで修飾されたスーパーオキシドジスムターゼ

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JPH04262781A
JPH04262781A JP3045401A JP4540191A JPH04262781A JP H04262781 A JPH04262781 A JP H04262781A JP 3045401 A JP3045401 A JP 3045401A JP 4540191 A JP4540191 A JP 4540191A JP H04262781 A JPH04262781 A JP H04262781A
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JP
Japan
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gelatin
sod
superoxide dismutase
conjugate
anhydride
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Pending
Application number
JP3045401A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Maeda
浩 前田
Yuichiro Kojima
小嶋 祐一郎
Masaki Odagiri
優樹 小田切
Teruko Imai
今井 輝子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゼラチンて修飾された(
ゼラチンを化学的に結合した)スーパーオキシドジスム
ターゼに関するもので、抗炎症剤などとしての他、虚血
再還流時に生ずるスーパーオキシドラジカルの生成によ
る組織障害の減弱、更に末梢循環改善等の作用も期待さ
れる医薬として有用である。
【0002】
【従来の技術】スーパーオキシドジムスターゼ(以下S
ODという。)は生体内で生じたスーパーオキシドラジ
カルによる障害を防ぐ作用があるといわれ、ウシSOD
であるオルゴテインは抗炎症剤として使用されている。 更に血流遮断後の血流再開通時の血管内で生ずるスーパ
ーオキシドラジカルの消去剤として注目されている。し
かしながら、非修飾のSODの生体内での半減期が非常
に短かく、用途によっては薬効を十分発揮できないこと
から、ポリアルキレングリコールで修飾されたSOD(
特開昭61−249388)などで半減期を長くし、そ
の有効性を高めようとする試みがなされている。一方本
発明者らはゼラチンおよびその加水分解物あるいはその
サクシニル化などの化学修飾物、あるいは本来水に不溶
性のコラーゲンの加水分解物、そのサクシニル化などの
化学修飾物が微小循環改善能を有することを見出してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、SOD
の半減期が長く、薬効を十分に発揮でき、抗炎症作用、
スーパーオキシドラジカル除去作用に優れ、かつ抗原性
などの問題も少なく、生体親和性が高く、更に末梢循環
改善能も併せもつSOD誘導体を見い出すべく、各種合
成高分子等を結合した化学修飾SODを種々検討した。
【0004】
【課題を解決するための手段】その結果本発明を完成し
たもので、生体成分であるゼラチンで修飾されたSOD
(ゼラチンをSODに化学的に結合させたSOD)(以
下ゼラチン−SOD結合体という。)が上記目的を達成
することを見い出し、本発明を完成した。
【0005】本発明のゼラチン−SOD結合体は通常次
のようにして製造される。 (1)ゼラチンへの架橋基の導入 ゼラチンに低級脂肪族ジカルボン酸無水物、例えば炭素
数2ないし8程度のジカルボン酸無水物、好ましくは無
水マレイン酸、無水コハク酸、無水シトラコン酸、アス
パラギン酸、グルタミン酸、無水グルタル酸、アスコル
ビン酸などを直接または必要に応じて縮合剤の存在下に
反応させ、ゼラチンのアミノ基に架橋基となるカルボキ
シル基を導入する。架橋基にカルボキシル基を導入する
利点は、このものが特定の臓器に集積せず、血中濃度を
高くし、溶解度を高め、抗原性等生体との反応性を減弱
するメリットが期待されるためである。
【0006】(2)ゼラチン−SOD結合体の形成上記
の(1)で得られた架橋基の導入されたゼラチン側のカ
ルボキシル基とSODのアミノ基の結合は、酸アミド結
合を形成させるのに、ペプチド化学において一般的に使
用される下記方法がいずれも使用できる。
【0007】例えば縮合剤としてジシクロヘキシルカル
ボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド、1−シクロヘキシル−3−(
2−モルホリノエチル)カルボジイミド、ジイソプロピ
ルカルボジイミドなどを用いるカルボジイミド法又は縮
合剤としてジフェニルホスホルアジデイト、ジエチルホ
スホロシアニデイト、N−エトキシカルボニル−2−エ
トキシジヒドロキノリンまたはN−エチル−5−フェニ
ルイソオキサゾリウム−3′−スルホネートなどを用い
る方法、また場合により、これらの縮合剤とともにN−
ヒドロキシスクシンイミド、p−ニトロフェノール、ペ
ンタクロロフェノール、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジ
カルボキシイミド等を併用する方法等があげられる。
【0008】縮合剤の使用割合は通常架橋基導入ゼラチ
ンに対して1モル当量〜20モル当量程度である。この
縮合に使用される溶媒は反応に影響を与えないものであ
れば特に制限はないが、通常原料化合物を溶解する極性
溶媒が好ましく、最も一般的には水が使用される。反応
温度は通常0℃〜50℃程度の範囲で行うことができる
。得られたゼラチン−SOD結合体はゲルろ過法などに
より単離することができる。
【0009】本発明で原料として用いるゼラチンとは一
般にコラーゲンなどの加水分解によって得られるゼラチ
ンの他、その部分加水分解物も含めた広い意味であり、
通常分子量が2,000〜500,000程度のものが
使用され、より好ましくはゼラチンを加水分解などによ
り分離精製した抗原性の少ない分子量2,000〜50
,000程度のものである。またSODとしては、特に
制限はないが、遺伝子組換えで製造されるヒトに対して
抗原性がないヒトCuZnSODが使用される。
【0010】得られたゼラチン−SOD結合体における
ゼラチンとSODの割合は反応条件等により異なるので
一概には言えないが、通常1分子のSODに対して1−
20好ましくは2〜10程度のゼラチン分子が結合する
。従ってゼラチン−SOD結合体の平均分子量にすると
約40,000〜240,000程度である。
【0011】得られたゼラチン−SOD結合体はそのま
ま、もしくは通常使用される医薬用担体例えば乳糖など
とともに凍結乾燥等により製剤化し、抗炎症その他の目
的での医薬として使用することができる。ゼラチン−S
OD結合体と医薬用担体との割合は特に制限はないがゼ
ラチン−SOD結合体1に対して0〜10の割合で使用
することができる。
【0012】次に本発明を実施例及び試験例により具体
的に説明する。 実施例1.ゼラチン−SOD結合体の合成(1)サクシ
ニル化ゼラチンの調製 ゼラチン〔ブロモイズ(登録商標)W52、平均分子量
10,000、成和化成(株)〕1gを0.5モル炭酸
水素ナトリウム水溶液40mlに溶解し、無水コハク酸
を10分ごとに100mgずつ5回添加した。これを室
温で60分間攪拌放置した。なお反応中は0.5モル炭
酸ナトリウム水溶液を随時添加することによりpHを8
に保った。反応終了後、限外ろ過法〔アミコン(Ami
con)(登録商標)YW5、分画分子量5,000〕
により過剰の試薬、塩等を除去した後、凍結乾燥してサ
クシニル化ゼラチン標品850mgを得た。得られたサ
クシニル化ゼラチンに残存する遊離のアミノ基をTNB
S(2,4,6−トリニトロベンゼン−1−スルホン酸
ナトリウム)法にて測定したところ、残存率は5%以下
であった。
【0013】(2)ゼラチン−SOD結合体の調製SO
D(ヒト遺伝子組換CuZnSOD)50mgとサクシ
ニル化ゼラチン160mgを0.1モル、リン酸バッフ
ァー(pH6)5mlに溶解し、水溶性カルボジイミド
〔1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カ
ルボジイミド〕100mgを加えた。これを室温で1時
間、さらに4℃で16時間攪拌放置した。限外ろ過法に
より過剰のサクシニル化ゼラチンを除去した後、ゲルろ
過法により脱塩し、凍結乾燥してゼラチン−SOD結合
体標品64.5mgを得た。
【0014】ゼラチン−SOD結合体の性状SODに結
合したゼラチンの個数を明らかにするため、非修飾SO
Dおよびゼラチン−SOD結合体のアミノ酸分析、およ
び原子吸光分析を行った。アミノ酸分析ではコラーゲン
の構成アミノ酸であるヒドロキシプロリン(Hyp)を
指標として、ゼラチン−SOD結合体中のゼラチン含量
及びSOD含量を求めた。また原子吸光分析によって非
修飾SOD及びゼラチン−SOD結合体中のCu及びZ
n含量を測定し、その結果から、SOD含量及びゼラチ
ン結合数を求めた。またSOD残存活性はチトクローム
C還元法によって求めた。その結果を表1に示す。
【0015】 表1.ゼラチン−SOD結合体の性状                         S
OD含量      SOD残存        ゼラ
チン                       
 (W/W%)    活性(%)        結
合数アミノ酸分析(Hyp)    32.5    
  100.0          6.6原子吸光分
析(Cu)      33.3        97
.9          6.4    〃     
 (Zn)      31.7      102.
8          6.9上表の結果より、平均分
子量は約96,000〜110,000程度である。
【0016】試験例1 ゼラチン−SOD結合体中の血中半減期ddy系雄性マ
ウス(20〜30g)に非修飾SOD及びゼラチン−S
OD結合体を15,000ユニット/kg尾静脈より投
与した。各時間に採血し、その血漿中のSOD活性をチ
トクロームC還元法により測定した。得られた血中半減
期は非修飾SODが約5分、ゼラチン−SOD結合体が
約30分であった。また生体内活性の改善を、活性の時
間的変化をプロットしたグラフから、その曲線下面積で
外捜すると、非修飾SODの約4倍であった。
【0017】試験例2 ゼラチン−SOD結合体の薬理効果 マウス虚血性足浮腫の形成に対する抑制率ddy系雄性
マウス(30〜35g)を透明プラスチック固定具に入
れ、切れ目から片足のみを出した。この足に事務用のゴ
ムバンドを10回巻き付けた後、固定具より出しケージ
に入れた。20分間後マウスを再び固定具に移し、ハサ
ミでゴムを切り、すぐにミツトヨ製N11025型マイ
クロメータで足の厚さを測定した。さらにマウスをゲー
ジに戻し、一定時間後に足の厚さを測定し、ゴムを切っ
た直後の値との差を腫れとした。なお、薬剤の投与は虚
血開始30分前に静脈内投与により行った。コントロー
ル群は生理食塩水のみを0.2ml投与し、非修飾SO
Dおよびゼラチン−SOD結合体はいずれもSOD活性
として20,000unit/kg/0.2mlを投与
した。その結果を表2に示した。
【0018】
【0019】
【0020】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ゼラチンで修飾されたスーパーオキシ
    ドジスムターゼ
JP3045401A 1991-02-19 1991-02-19 ゼラチンで修飾されたスーパーオキシドジスムターゼ Pending JPH04262781A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3045401A JPH04262781A (ja) 1991-02-19 1991-02-19 ゼラチンで修飾されたスーパーオキシドジスムターゼ

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JP3045401A JPH04262781A (ja) 1991-02-19 1991-02-19 ゼラチンで修飾されたスーパーオキシドジスムターゼ

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JPH04262781A true JPH04262781A (ja) 1992-09-18

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ID=12718235

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JP3045401A Pending JPH04262781A (ja) 1991-02-19 1991-02-19 ゼラチンで修飾されたスーパーオキシドジスムターゼ

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