JPH04260933A - ファジィ推論装置 - Google Patents

ファジィ推論装置

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JPH04260933A
JPH04260933A JP180791A JP180791A JPH04260933A JP H04260933 A JPH04260933 A JP H04260933A JP 180791 A JP180791 A JP 180791A JP 180791 A JP180791 A JP 180791A JP H04260933 A JPH04260933 A JP H04260933A
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JP
Japan
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bus
output
adder
calculation
register
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JP180791A
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English (en)
Inventor
Kenichi Shimomura
研一 下邨
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はファジィ推論装置に関し
、更に詳述すれば、ファジィ推論結果として出力を得る
ために重心計算を行うファジィ推論装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ファジィ推論は1又は複数の入力につい
て予め定められたファジィルール(推論規則、以下ルー
ルという)に基づいてファジィ演算を行い、その推論結
果を出力とする処理である。 【0003】上述のルールは、入力をたとえばx1, 
x2, x3…, 出力をy1, y2, y3 …と
すれば、IF x1=A and x2=B and 
x3=A ・・・ THEN y1=P,  y2=Q
,  ・・・ という形で表現される。この内の”IF x1=A a
nd x2=B and x3=A ・・・” を前件
部、”THEN y1=P,  y2=Q,  ・・・
” を後件部というが、このルールは「もしx1の値が
Aであり、且つx2の値がBであり、且つx3の値がA
であり、・・・ならばy1の値としてPを、y2の値と
してQを、・・・それぞれ出力する」ということを意味
する。ここで、A, B, P, Q等をファジィ変数
というが、ファジィ理論ではこれらは図2に示されてい
るように適合度を表す三角形等の関数で定義される。 【0004】図2において、横軸は入力値あるいは出力
値を、縦軸は適合度をそれぞれ表す。図2は変数x1に
ついてのA, Bという二つのファジィ変数を示してい
るが、図示されているように、たとえばx1の値がx1
1 である場合はファジィ変数A, Bについての適合
度はそれぞれwa1, wb2であるということになる
。また、x1の値がx12 である場合は同様にそれぞ
れ0, wb2であるということになる。即ち、ファジ
ィ理論では、x1=Aなる記述についてそれが真である
か偽であるかの2値で評価するのではなく、適合度とい
う連続的な値で評価する。そして、このような適合度を
表す関数をメンバシップ関数という。 【0005】なお、上述のルールにおいて、前件部の 
”x1=A”,  ”x2=B”,  ”x3=A”と
いう記述及び後件部の ”y1=P”,  ”y2=Q
”という記述は1以上であればいくつでもよい。ところ
で、ファジィ推論には幾つかの考え方があるが、ここで
は最も一般的なmini−max−重心法について説明
する。 【0006】mini−max−重心法に限らず、ファ
ジィ推論は上述したようなルールをその意味のまま演算
する。たとえば図3に示す如く、 IF  x1=A  and x2=B  THEN 
y=P  (ルール1)IF  x1=C  and 
x2=D  THEN y=Q  (ルール2)なる二
つのルールに基づく推論は、まずルール1の前件部の 
”x1=A” なる記述についてAを定義するメンバシ
ップ関数から入力x1がAについてどの程度適合してい
るかという適合度w11を求める。 【0007】同様に次は ”x2=B” なる記述につ
いてBを定義するメンバシップ関数から入力x2がBに
ついてどの程度適合しているかという適合度w12を求
める。そして、”and”という演算として両者の小さ
い方を選択してw1とする。これを minimum演
算という。このw1がルール1に関する適合度である。 【0008】ルール2についても同様にして、 ”x1
=C” なる記述についてx1の適合度w21を、 ”
x2=D” なる記述についてx2の適合度w22を求
め、両者の内の小さい方を選択してw2とする。以上が
前件部の処理である。 【0009】次に後件部の処理について説明する。後件
部の処理ではまず、ルール1に従ってファジィ変数Pを
表すメンバシップ関数p(y)と適合度w1とからp’
(y) を、ルール2に従ってファジィ変数Qを表すメ
ンバシップ関数q(y)と適合度w2とからq’(y)
 をそれぞれ以下のように決定する。但し、前件部の処
理はこの演算により後件部の関数の形に影響を及ぼす。 ここで示されているように、後件部メンバシップ関数と
適合度との積をとる以外に、たとえば後件部メンバシッ
プ関数と適合度との最小値をとる方法等もあるが、本発
明に関してはどちらでもよい。 【0010】p’(y) =w1×p(y)q’(y)
 =w2×q(y) 【0011】次に、各yの値についてp’(y) とq
’(y) とのいずれか大きい方の値をとった関数f(
y)を出力用のメンバシップ関数とする。このような演
算を maximum演算という。そして、最後に得ら
れた関数f(y)から出力としての確定値を得るために
一種の平均化操作である重心演算を行い、重心値gを推
論結果としてyの出力値とする。このような演算を重心
演算という。 【0012】次にファジィ推論装置の従来例について説
明する。図4及び図5は特開昭63−113734号公
報に開示されているファジィ推論装置の構成を示すブロ
ック図である。 【0013】図4及び図5において、参照符号54は前
件部演算部、55は後件部演算部であり、全体が大きく
2分割されている。 【0014】参照符号32は前件部メンバシップ関数記
憶装置、33は計測値入力装置、34は前件部メンバシ
ップ関数記憶装置32と計測値入力装置33との出力を
入力する後件部ファジィ変数のグレード (適合度) 
演算器、35はグレード演算器による演算結果であるグ
レード (適合度) を記憶するグレード記憶装置であ
る。 【0015】参照符号36は後件部メンバシップ関数記
憶装置、37は後件部演算開始0クリア指令装置、38
はアドレス更新装置、39はアドレス判定装置、40,
 41, 42は共にグレード記憶装置35と後件部メ
ンバシップ関数記憶装置36とアドレス判定装置39と
の出力を読込む読込装置、43及び45は交点座標格納
装置、44は交点演算格納装置、46は交点座標格納装
置43及び45と交点演算格納装置44との出力を記憶
する交点記憶装置、47は交点記憶装置46の記憶値に
基づいて関数演算を行う関数演算器、48は加算値記憶
装置、49は加算器、50は加算終了判定装置、51は
重心演算器、52は重心記憶装置、53は演算結果出力
装置である。 【0016】この従来例の推論装置の動作を説明する前
に、この従来例の特開昭63−113734号公報に開
示されているような後件部メンバシップ関数の形状が三
角形である場合についての推論の考え方を簡単説明する
。 【0017】前件部処理により七つの後件部ファジィ変
数に対して適合度が決定し、図5の(a)に示されてい
るような出力用メンバシップ関数f(y)が得られた場
合、まず図5の (b)に示されているように■〜■の
8領域(この従来例ではアドレスという)に分割すると
、■と■の各アドレスにおいては関数f(y)は一次式
にて表すことが出来る。なお、各領域について図上の左
側から順に若い番号を付与すると、■〜■の各アドレス
はそれぞれ更に二分割されるので結局14個の領域に分
割される。 【0018】ここで、 f(j) (y) =a j y+bj     (j
=1, 2, 3 …14)という関係を使用すると、
重心Gを求めるための式は以下のように表すことが出来
る。 【0019】     P=∫yf(1) (y)dy   +∫yf
(2) (y)dy   +・・・+∫yf(14)(
y)dy      =∫(a1 y2 +b1 y)
dy+∫(a2 y2 +b2 y)dy+・・・  
                +∫(a14y2 
+b14y)dy                 
       …(1)     Q=∫f(1) (
y)dy +∫f(2) (y)dy +・・・+∫f
(14)(y)dy       =∫(a1 y+b
1 )dy +∫(a2 y+b2 )dy +・・・
                  +∫(a14y
+b14)dy                  
   …(2)     G=P/Q        
                         
             …(3)  【0020】但し、ここで係数aj 、bj (j=1
, 2…14) 及び積分区間は前件部処理により決定
される。 【0021】ここで、yに関する不定積分を前もって行
っておき、推論時にはこの不定積分により得られた関係
式に前件部演算で決定された各係数と各積分区間の端点
の座標とを代入することにより重心値を決定することが
可能である。 【0022】なお、上述の説明では、個々の被積分関数
の簡単化のために14個の領域に分割して説明したが、
特開昭63−113734号公報の発明では8個の各領
域それぞれについて積分値を求めている。 【0023】次に、後件部メンバシップ関数の形状が三
角形である場合について、特に後件部演算部55におけ
る従来例の動作を説明する。 【0024】前件部演算部54で前件部演算処理が行わ
れ、その結果得られた適合度が後件部演算部55内のグ
レード記憶装置35に格納される。なお、この従来例で
は適合度をグレードと称している。また、推論前に決定
されている後件部メンバシップ関数を表すパラメータは
後件部メンバシップ関数記憶装置36に格納されている
。 【0025】図4において横方向に並んで配設されてい
る読込装置40(又は41, 42) と交点座標格納
装置43 (又は交点演算格納装置44, 交点座標格
納装置45) はそれぞれの組合せで動作するため、処
理すべきアドレスによりいずれか一つの経路がアドレス
判定装置39により選択され、グレード記憶装置35か
ら入力される適合度と後件部メンバシップ関数記憶装置
36から入力される後件部メンバシップ関数を表すパラ
メータとから交点座標を計算し、交点記憶装置46へ出
力する。 【0026】アドレス判定装置39は、アドレスが■で
ある場合には読込装置40と交点座標格納装置43とを
、アドレスが■〜■である場合には読込装置41と交点
演算格納装置44とを、アドレスが■である場合には読
込装置42と交点座標格納装置45とをそれぞれ選択す
る。アドレスが■〜■である場合には、アドレスが■又
は■である場合とは異なり中間の交点を計算する必要が
あり、これは交点演算格納装置44により行われる。 【0027】アドレスそれぞれについて必要な全ての交
点座標は交点記憶装置46から関数演算器47へ入力さ
れ、ここで上記した不定積分式が計算されてその結果が
加算器49へ入力される。この結果が加算器49で加算
されるが、その中間結果及び最終結果は加算値記憶装置
48に格納される。全アドレス分の加算が行われ、加算
が全アドレス分終了すると、加算終了判定装置50は重
心演算器51を動作させ、重心演算器51は上述の加算
結果を加算値記憶装置48から受け取り、重心演算を行
う。なお、ここでの重心演算はいわゆる重心演算の最後
の処理である式(3) の除算に対応する。この結果、
得られた重心は、重心記憶装置52に格納されると共に
、演算結果出力装置53から演算結果として出力される
。 【0028】以下、交点演算格納装置44及び関数演算
器47と加算器49と重心演算器51とで行われる演算
についてのみ更に詳細に説明する。 【0029】前述した如く、アドレスが■〜■である場
合にはアドレスが■又は■である場合とは異なって中間
の交点を計算する必要がある。関数演算器47での計算
に必要な座標値は図12の(a) に示されている点P
0 〜P2 であり、既知の座標値は図12の(b) 
に示す如く点Q1 〜Q4 である。交点演算格納装置
44は、点Q1 〜Q4 の座標値から点P0 〜P2
 の座標値を次の演算により決定する。 【0030】C1= (X4−X3) / (X4−X
1)C2= (X2−X1) / (X4−X1)C3
=  Y2・C1/Y3+C2 XX1 =X1+ (X2−X1) / C3YY1 
=Y2/C3 XX2 =X2 YY2 =Y2 XX0 =X3 YY0 =Y3 【0031】次に、関数演算器47は点P0 及びP2
 の座標値を交点記憶装置46から読出して更に以下の
ような演算を行う。 【0032】     A=(XX1−XX0)・(YY1−YY0)
+(XX2−XX1)・(YY2−YY1)    B
=(XX1−XX0)・{ YY1・(2・ XX1+
XX0)+ YY0・(2・XX0 −XX1)}  
    +(XX2−XX1)・{ YY2・(2・ 
XX2+XX1)+ YY1・(2・XX1 −XX2
)}【0033】そして、加算器49は上記A,Bを加
算値記憶装置48のS1, S2の領域にそれぞれ加算
し、S1←S1+A S2←S2+B とする。 【0034】最後の重心演算器51は、上記S1, S
2を加算値記憶装置48から受け取り、以下の演算を行
う。但し、S2は上記式(1) のPの6倍、S1は上
記式(2) のQの2倍であるため、重心CGの演算は
上記式(3) とは若干異なる。 【0035】CG=S2/(3・S1)【0036】こ
のCGが目的の演算結果である。但し、グレードが0で
あった場合等においては例外処理が必要となるが、ここ
ではその説明は省略する。 【0037】次に以上に説明して来たような従来のファ
ジィ推論装置による1推論に必要とされる計算量につい
て考える。交点演算格納装置44, 関数演算器47,
 加算器49, 重心演算器51の4部分に分けて各計
算の回数を調べると表2に示す如くになる。ここで、n
は後件部メンバシップ関数の個数を表している。即ち、
アドレスの個数はn+1個である。 【0038】 【表2】 【0039】たとえば、交点演算を行う場合、両端を除
いたn−1個のアドレスについてのみ計算を行えばよい
。これが表2のアドレス数として示されている数字であ
る。また、交点演算格納装置44での計算式から、一つ
のアドレスでの計算量は加算または減算の場合は7回、
除算の場合は5回になっている。これが表2の1アドレ
ス当たりに示されている数字であり、交点演算格納装置
44でのトータルの計算量は、1アドレス当たりの数字
とアドレス数との積になる。 【0040】結局、この従来のファジィ推論装置では、
1推論当たりに必要とされる計算量は、表2のトータル
の欄に示されている値になる。 【0041】 【発明が解決しようとする課題】従来のファジィ推論装
置では、上述のように多くの加減乗除演算を行う必要が
あるため、演算に要する時間が長くなり、またたとえば
加算(減算)の計算は交点演算格納装置,関数演算器,
加算器の全てで行う必要があるため、そのために要する
ハードウェア資源が大きくなるという問題がある。本発
明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、より
少ないハードウェア資源で構成されたファジィ推論装置
により、より少ない計算量で推論を実行可能とし、推論
に要する時間を短縮することを可能としたファジィ推論
装置の提供を目的とする。 【0042】 【課題を解決するための手段】本発明のファジィ推論装
置は主要には、複数のファジィルールが予め格納されて
いるルールメモリと、1又は複数の入力をルールメモリ
に格納されているファジィルールに基づいて処理して適
合度信号を出力する前件部処理部と、前件部処理部が出
力した適合度信号をルールメモリに格納されているファ
ジィルールに基づいて重心演算を行う後件部・重心演算
処理部とにて構成され、後件部・重心演算処理部は、前
件部処理部から出力される適合度信号を受ける第1のバ
ス(Wバス)と、ルールメモリから出力されるルール信
号を受ける第2のバス(Cバス)と、第1のバス(Wバ
ス)へ出力されている適合度信号と、第2のバス(Cバ
ス)へ出力されているルール信号とを入力して両者の積
を求める乗算器と、乗算器の出力を受ける第3のバス(
Pバス)と、第4のバス(Sバス)と、第3のバス(P
バス)への出力と第4のバス(Sバス)への出力とを入
力して両者の和を求める加算器と、加算器の加算結果を
記憶し、第4のバス(Sバス)へ出力する第1の記憶手
段(Aレジスタ)と、第4のバス(Sバス)への出力を
記憶する第2の記憶手段(Uレジスタ)と、第4のバス
(Sバス)への出力を記憶する第3の記憶手段(Dレジ
スタ)と、第2の記憶手段(Uレジスタ)からの出力と
第3の記憶手段(Dレジスタ)からの出力とを入力して
両者の商を求める除算器と、除算器の出力を受ける第5
のバス(Qバス)と、第5のバス(Qバス)への出力を
推論結果として外部へ出力する出力端子と、第5のバス
(Qバス)への出力を記憶し、第1のバス(Wバス)へ
出力する第4の記憶手段(Tレジスタ)と、第3のバス
(Pバス)からの出力を記憶し、第1のバス(Wバス)
に出力する第5の記憶手段(可変長シフトレジスタ(S
))と、第4のバス(Sバス)からの出力を記憶し、第
2のバス(Cバス)へ出力する第6の記憶手段(可変長
シフトレジスタ(G))と、第5のバス(Qバス)から
の出力を記憶し、第2のバス(Cバス)へ出力する第7
の記憶手段(可変長シフトレジスタ(A))とを備えて
いる。 【0043】 【作用】本発明のファジィ推論装置では、それぞれ1個
ずつの乗算器,加算器及び除算器によるそれぞれの演算
結果が記憶手段に記憶された上で各バスを介して乗算器
から乗算器へ、加算器から加算器または乗算器へ、ある
いは除算器から乗算器へ戻されることにより、ファジィ
推論のための重心演算に必要な複数回の乗算,加算及び
除算が実行される。 【0044】 【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて詳述する。 【0045】まず、本発明の実施例について説明する前
に、前件部処理で得られた適合度から後件部メンバシッ
プ関数それぞれについて重心値と面積とを求めた上で出
力用のメンバシップ関数の重心値を求める考え方を説明
する。 【0046】一般に、図形aがn個の図形ak (k=
1, 2…n)に分割される場合には、図形a全体の重
心Gは各図形ak それぞれの重心Gk を重みとして
乗じた重み付き平均になる。即ち、図7に示すような図
形に対しても下記式の関係が成立する。 【0047】     G=Σyf(y)/Σf(y)      =
{Σyf(y)+Σyf(y)+・・・+ Σyf(y
) }              ÷{Σf(y)+
 Σy(y)+ ・・・+ Σy(y)}      
=〔1/{Σf(y)+ Σy(y)+ ・・・+ Σ
y(y)}〕        ×〔Σf(y){Σyf
(y)/Σf(y)}+・・+Σf(y){Σyf(y
)/Σf(y)}〕    G=(S1 G1 +S2
 G2 +・・・+Sn Gn )/S       
   …(4)  【0048】そこで、出力用メンバシップ関数として図
8に示す如き関数が与えられた場合について考える。こ
の関数を図形的にみた場合、後件部ファジィ変数に対応
する3個の三角形とそのオーバラップ部分の2個の三角
形との合計5個の三角形が存在する。ここで、上記の性
質を利用すると、目的の出力用メンバシップ関数の重心
値Gを各三角形の重心値で表すことが出来る。 【0049】即ち、     G=P/S                
                         
         …(5) 【0050】但し、     P=S1 G1 +S2 G2 +S3 G3
 +(−S12) G12+(−S23) G23…(
6)    S=S1 +S2 +S3 +(−S12
) +(−S23)                
     …(7)  【0051】ここで、S1 , S2 , S3 がそ
れぞれ三角形A, B, C の面積であり、S12は
三角形AとBとの、S23は三角形BとCとのそれぞれ
オーバラップ三角形の面積である。同様に、G1 , 
G2 , G3 がそれぞれ三角形A, B, C の
重心値であり、G12は三角形AとBとの、G23は三
角形BとCとのそれぞれオーバラップ三角形の面積であ
る。また、Sは出力用メンバシップ関数全体の面積であ
る。なおここで、上記式に示されているように、オーバ
ラップ部分が負(−) になる点に注意する必要がある
。 【0052】次に、後件部のメンバシップ関数を指定す
るパラメータを定義し、以下に示す実施例における各関
数の重心と面積との求め方について説明する。この例で
は、関数形が三角形の場合であり、且つ前件部の適合度
を後件部に反映させるために後件部関数と適合度との積
をとる場合について説明する。 【0053】図9の(a) 及び(b) に示す如く、
頂点のX座標でその関数形を表すことが出来る。図8で
説明したように、後件部変数が3個の場合は図10の(
a) 及びその部分拡大図である図10の(b) に示
す如く、添字により各関数のパラメータを区別する。即
ち、図8の三角形A,B,Cに対して添字1,2,3を
使用する。また、三角形AとBとのオーバラップ部分に
ついては添字12を、同BとCとのオーバラップ部分に
ついては添字23をそれぞれ使用する。 【0054】さて、まず重心計算であるが、これは以下
のようにして計算することが可能である。 【0055】     Gk =1/3(LK +Tk +Rk ) 
          (k=1, 2, 3)  …(
8) 【0056】オーバラップ部分についても同様に、  
  Gij=1/3(Lij+Tij+Rij)   
        ((i,j =(1, 2),(2,
3)) …(9) 【0057】ここで、Lij=Lj 、Rij=Ri 
であり、前件部に依存しない部分をgijとすると、 
   Gij=gij+1/3 Tij       
           ((i,j =(1, 2),
(2,3)) …(10)    gij=1/3(L
j +Ri )                 (
(i,j =(1, 2),(2,3)) …(11) 【0058】ここで、Tijは、前件部の推論結果であ
る適合度をWi , Wj に依存する。これは以下の
ようにして計算することが可能である。 【0059】     lj =Tj −Lj           
            ((i,j =(1, 2)
,(2,3)) …(12)    rj =Ri −
Ti                       
((i,j =(1, 2),(2,3)) …(13
)    Tij= (Wi lj Ri +Wj r
i Lj ) /( Wi lj +Wj ri ) 
                         
                 ((i,j =(
1, 2),(2,3)) …(14) 【0060】結局、オーバラップ部分の重心は下記式に
て求められる。     Gij=gij+ (Wi lj Ri +W
j ri Lj ) /3(Wi lj +Wj ri
 )                       
                   ((i,j 
=(1, 2),(2,3)) …(15) 【0061】次に面積であるが、これは下記式により求
めることが可能である。     Sk =Wk Ak            
               (k=1, 2, 3
)  …(16) 【0062】但し、Ak は適合度との積をとる前の面
積であり、     Ak =1/2(Rk −Lk )     
             (k=1, 2, 3) 
 …(17) 【0063】また、オーバラップ部分についても下記式
により計算することが可能である。但し、オーバラップ
部分の面積を正負逆にすれば後の計算に好都合であるた
め、これ以降の各式においてはSijは式(6) 及び
(7) の「−Sij」に対応するものとする。 【0064】     Sij= (Wi Wj aij) /( W
i lj +Wj ri )            
                         
     ((i,j =(1, 2),(2,3))
 …(18)    aij=−1/2(Ri −Lj
 )2              ((i,j=(1
, 2),(2,3)) …(19) 【0065】推論以前のルール決定時に計算可能なパラ
メータ、即ちG1 , G2 , G3 , g12,
 g23, l2 , , l3 , r1 , r2
 , A1 , A2 , A3 ,a12, a23
は推論時に計算する必要はなく、たとえばRk あるい
はLk 等と同様に定数として扱うことが可能である。 【0066】以上でオーバラップ部分を含む五つの部分
についてそれぞれ面積と重心値とが求められたので、式
(5) 及び(6) に代入することにより、出力用メ
ンバシップ関数全体の重心値が求められる。 【0067】以上を整理すると、実際の処理の流れとし
ては以下の手順をとることになる。 【0068】「手順1」ルール作成時において以下の計
算を行う。ここでは、左辺は推論時には定数として扱わ
れる。後件部ファジィ変数A,B,Cに対するメンバシ
ップ関数は前述の通りそれぞれ3個のパラメータL1 
, T1 , R1,  L2 , T2 , R2 
, L3 , T3 , R3 により表されるものと
する。 【0069】     l2 =T2 −L2           
                         
     …(20)    r1 =R1 −T1 
                         
               …(21)    l
3 =T3 −L3                
                         
…(22)    r2 =R2 −T2      
                         
          …(23)    G1 =1/
3(L1 +T1 +  R1 )         
                  …(24)  
  G2 =1/3(L2 +T2 +  R2 ) 
                         
 …(25)    G3 =1/3(L3 +T3 
+  R3 )                  
         …(26)    g12=1/3
(R1 +L2 )                
                   …(27) 
   g23=1/3(R2 +L3 )      
                         
    …(28) 【0070】     A1 =1/2(R1 −L1)      
                         
     …(29)    A2 =1/2(R2 
−L2)                     
               …(30)    A
3 =1/2(R3 −L3)           
                         
…(31)    a12=−1/3(R1 −L2 
)2                       
          …(32)    a23=−1
/3(R2 −L3 )2             
                    …(33)
【0071】なお、以上の手順の前に、後件部メンバシ
ップ関数の数nが決定している(この場合は、n=3)
。 【0072】「手順2」推論時においては、前件部処理
により得られた適合度w1 , w2 , w3 から
以下の計算が行われる。 【0073】     l2 ’ =w1 l2          
                         
      …(34)    r1 ’ =w2 r
1                        
                 …(35)   
 T12= (l2 ’ L2 +r1 ’ R1)/
(l2 ’ +r1 ’)          …(3
6)    G12=g12+ 1/3・T12   
                         
      …(37)    A12=w2 a12
/ (l2 ’ +r1 ’)           
             …(38) 【0074】     l3 ’ =w2 l3          
                         
      …(39)    r2 ’ =w3 r
2                        
                 …(40)   
 T23= (l3 ’ L3 +r2 ’ R2)/
(l3 ’ +r2 ’)          …(4
1)    G23=g23+ 1/3・T23   
                         
      …(42)    A23=w3 a23
/ (l3 ’ +r2 ’)           
             …(43) 【0075】     S1 =w1 A1            
                         
      …(44)    S2 =w2 A2 
                         
                 …(45)   
 S3 =w3 A3               
                         
   …(46)    S12=w1 A12   
                         
              …(47)    S2
3=w2 A23                 
                         
…(48)    P=S1 G1 +S2 G2 +
S3 G3 +S12G12+S23G23    …
(49)    Q=S1 +S2 +S3 +S12
+S23G23                  
  …(50)    G=P/Q         
                         
            …(51)【0076】この
ように、推論時には上述のような手順2の計算を行うの
みでよい。ここでは、後件部メンバシップ関数の数が3
個である場合について説明したが、後件部メンバシップ
関数の数が幾つであっても基本的には同様に計算するこ
とが可能である。 【0077】以下、上述のような方法に基づいた本発明
のファジィ推論装置の実施例について説明する。図1は
本発明に係るファジィ推論装置の第1の実施例の構成を
示すブロック図である。 【0078】図1において、参照符号1は本発明のファ
ジィ推論装置全体を示し、入力端子2から入力された外
部入力信号4を処理する前件部処理部7と、この前件部
処理部7の出力信号である適合度信号12を入力して処
理する後件部・重心演算処理部8と、前件部処理部7及
び後件部・重心演算処理部8へルール信号10, 11
をそれぞれ与えるルールメモリ6と、全体の制御を司る
制御部9とで主として構成されている。後件部・重心演
算処理部8の出力信号は外部出力信号5として出力端子
3から出力される。 【0079】後件部・重心演算処理部8の構成は以下の
如くである。前件部処理部7から出力される適合度信号
12はWバス(第1のバス)16へ、ルールメモリ6か
ら出力されるルール信号11はCバス(第2のバス)1
7へそれぞれ出力されている。 【0080】Wバス16はデータ■1” を発生する 
■1”発生器21の出力、乗算器13の一方の入力、T
レジスタ(第4の記憶手段)26の出力及び可変長シフ
トレジスタ(S)(第5の記憶手段)27 の出力とそ
れぞれ接続されている。Cバス17は乗算器13の他方
の入力、可変長シフトレジスタ(G)(第6の記憶手段
)28 の出力及び可変長シフトレジスタ(A)(第7
の記憶手段)29 の出力とそれぞれ接続されている。 【0081】乗算器13の出力はPバス(第3のバス)
18に接続されており、このPバス18は加算器14の
一方の入力及び可変長シフトレジスタ(S)27 の入
力とそれぞれ接続されている。加算器14の出力はAレ
ジスタ(第1の記憶手段)23を介してSバス19(第
4のバス)に接続されており、このSバス19は加算器
14の他方の入力、データ■0”を発生する ■0”発
生器22の出力、Uレジスタ(第2の記憶手段)24の
入力、Dレジスタ(第3の記憶手段)25の入力及び可
変長シフトレジスタ(G)28 の入力とそれぞれ接続
されている。 【0082】Uレジスタ24及びDレジスタ25の出力
は除算器15の両入力にそれぞれ接続されており、除算
器15の出力はQバス(第5のバス)20に接続されて
いる。Qバス20はTレジスタ26の入力及び可変長シ
フトレジスタ(A)29 の入力に接続されている他、
出力端子3にも接続されている。 【0083】このような構成の本発明のファジィ推論装
置1の動作は以下の如くである。推論を行うに先立って
、その推論が基づくべきルールがルールメモリ6にセッ
トされるが、この処理は本発明装置には直接の関係は無
いので省略する。従って、以下の説明では、ルールメモ
リ6にルールがセットされた後の動作について説明する
。また、前述の手順1として説明した計算は推論時には
行われる必要は無くルールが決定された時点で行われて
おり、従ってこの手順1の結果もパラメータの一部とし
てルールメモリ6に格納されている。更に、後件部メン
バシップ関数の数nから可変長シフトレジスタ(G)2
8 と可変長シフトレジスタ(A)29 との長さは共
にn−1に設定される。なお、可変長シフトレジスタ(
S)27 の長さは後述するステージ1では2に、同じ
く後述するステージ2では2n−1にそれぞれ設定され
る。 【0084】本発明のファジィ推論装置1では以下の手
順によって推論を行う。まず前件部処理部7の処理にお
いて、入力端子2へ入力された外部入力信号4に対して
ルールメモリ6の内容に基づいて前件部の演算が行われ
る。この演算結果である各ルールの適合度wk は、前
件部処理部7から後件部・重心演算処理部8へ適合度信
号12と与えられる。後件部・重心演算処理部8におい
ては、ルールメモリ6からルール信号11として入力さ
れるルールと、前件部処理部7から適合度信号12とし
て入力される適合度とから前述の手順2の計算を行い、
推論結果として重心値Gが外部出力信号5として出力さ
れる。 なお、ここまでの動作は後述する第2の実施例と同様で
ある。 【0085】上述の後件部・重心演算処理部8における
処理を後件部メンバシップ関数の数nが3である場合に
ついて更に詳細に説明する。 【0086】後件部・重心演算処理部8における処理は
大きくは二つのステージに分けることが可能である。第
1のステージは、前述の式(34)〜式(43)に対応
しており、主としてオーバラップ部分の重心を求める計
算が行われる。第2のステージは前述の式(44)〜式
(51)に対応しており、主として各三角形の面積を求
めて最終目的である全体の重心値を求める。 【0087】「第1ステージ」(I)この第1ステージ
の間、可変長シフトレジスタ(S)27 の長さは2に
設定され、維持される。 【0088】(II)まず、前件部処理部7からWバス
16へw1が出力され、同時にルールメモリ6からCバ
ス17へl2 が出力される。両者は共に乗算器13へ
入力され、両者の積l2 ’ がPバス18へ出力され
る。Pバス18へ出力された積l2 ’ は可変長シフ
トレジスタ(S)27 に格納されると共に、 ■0”
発生器22からSバス19へ出力された■0” と共に
加算器14へ入力され、l2 ’ がそのままAレジス
タ23に格納される。 【0089】次に、前件部処理部7からWバス16へw
2 が出力され、同時にルールメモリ6からはCバス1
7へr1 が出力される。両者は共に乗算器13へ入力
され、両者の積r1 ’ がPバス18へ出力される。 Pバス18へ出力された積r1 ’ は可変長シフトレ
ジスタ(S)27 に格納されると共に、同時にAレジ
スタ23からSバス19へ出力されているl2 ’ と
共に加算器14に入力され、両者の和「l2 ’ +r
1 ’ 」がAレジスタ23に格納される。この和「l
2 ’ +r1’ 」は更にSバス19へ出力されてD
レジスタ25に格納される。 【0090】次に、可変長シフトレジスタ(S)27 
からWバス16へl2 ’ が出力され、同時にルール
メモリ6からCバス17へL2 が出力される。両者は
共に乗算器13へ入力され、両者の積「l2 ’ L2
 」がPバス18へ出力される。Pバス18へ出力され
た積「l2 ’ L2 」は ■0”発生器22から出
力される■0” と共に加算器14に入力され、積「l
2 ’ L2 」がそのままAレジスタ23に格納され
る。 【0091】次に、可変長シフトレジスタ(S)27 
からWバス16へr1 ’ が出力され、同時にルール
メモリ6からCバス17へR1 が出力される。両者は
共に乗算器13に入力され、両者の積「r1 ’ R1
 」はPバス18へ出力される。Pバス18へ出力され
た積「r1 ’ R1 」はAレジスタ23からSバス
19へ出力されている積「l2 ’ L2 」と共に加
算器14に入力され、両者の和「l2 ’ L2 +r
1 ’ R1 」がAレジスタ23に格納される。この
和「l2 ’ L2 +r1 ’ R1 」は更にSバ
ス19へ出力されてUレジスタ24に格納される。Uレ
ジスタ24に格納された「l2 ’ L2 +r1 ’
R1 」は被除数として、Dレジスタ25に格納されて
いる「l2 ’ +r1 ’ 」は除数として共に除算
器15に入力され、その商T12がQバス20へ出力さ
れる。 【0092】次に、ルールメモリ6からCバス17にg
12が出力され、同時に ■1”発生器21からWバス
16へ■1” が出力される。両者は共に乗算器13に
入力され、g12がそのままPバス18へ出力される。 Pバス18へ出力されたg12は、 ■0”発生器22
から出力される■0” と共に加算器14に入力され、
g12がそのままAレジスタ23に格納される。また、
Qバス20へ出力されているT12がTレジスタ26に
格納される。 【0093】次に、Tレジスタ26からWバス16へT
12が出力され、ルールメモリ6からCバス17へ定数
C=1/3 が出力される。両者は共に乗算器13に入
力され、両者の積「CT12」がPバス18へ出力され
る。このPバス18へ出力された積「CT12」はAレ
ジスタ23から出力されるg12と共に加算器14に入
力され、両者の和G12がAレジスタ23に格納される
。このAレジスタ23に格納された和G12は更にSバ
ス19へ出力され、可変長シフトレジスタ(G)28 
に格納される。 【0094】次に、前件部処理部7からWバス16へw
2 が出力され、ルールメモリ6からCバス17へa1
2が出力される。両者は共に乗算器13に入力され、両
者の積「w2 a12」がPバス18へ出力される。こ
のPバス18へ出力された積「w2 a12」は ■0
”発生器22から出力される■0” と共に加算器14
に入力され、積「w2 a12」がそのままAレジスタ
23に格納される。このAレジスタ23に格納された積
「w2 a12」は更にSバス19へ出力され、Uレジ
スタ24に格納される。Uレジスタ24に格納されてい
る「w2 a12」は被除数として、Dレジスタ25に
格納されている「l2 ’ +r1 ’ 」は除数とし
て共に除算器15に入力され、その商A12がQバス2
0へ出力され、可変長シフトレジスタ(A)29 に格
納される。 【0095】(III)この処理は、添字が「1」が「
2」に、「2」が「3」にそれぞれ変わる以外は上述の
 (II) の処理と基本的には全く同一であるので具
体的な説明は省略する。 【0096】「第2ステージ」(IV)このステージの
間、可変長シフトレジスタ(S)27 の長さは5に設
定され、維持される。 【0097】(V)まず、前件部処理部7からWバス1
6へ適合度w1が出力され、ルールメモリ6からCバス
17へA1 が出力される。両者は共に乗算器13に入
力され、両者の積S1 がPバス18へ出力される。P
バス18へ出力された積S1 は可変長シフトレジスタ
(S)27 に格納されると共に、同時に ■0”発生
器22からSバス19へ出力される■0” と共に加算
器14に入力され、S1 がそのままAレジスタ23に
格納される。 【0098】次に、前件部処理部7からWバス16へ適
合度w2 が出力され、ルールメモリ6からCバス17
へA2 が出力される。両者は共に乗算器13に入力さ
れ、両者の積S2 がPバス18へ出力される。Pバス
18へ出力された積S2 は可変長シフトレジスタ(S
)27 に格納されると共に、同時にAレジスタ23か
らSバス19へ出力されているS1 と共に加算器14
に入力され、両者の和「S1 +S2 」がAレジスタ
23に格納される。 【0099】次に、前件部処理部7からWバス16へ適
合度w3 が出力され、ルールメモリ6からCバス17
へA3 が出力される。両者は共に乗算器13に入力さ
れ、両者の積S3 がPバス18へ出力される。Pバス
18へ出力された積S2 は可変長シフトレジスタ(S
)27 に格納されると共に、同時にAレジスタ23か
らSバス19へ出力されている「S1 +S2 」と共
に加算器14に入力され、両者の和「ΣSk =S1 
+S2 +S3 」がAレジスタ23に格納される。 【0100】次に、前件部処理部7からWバス16へ適
合度w1 が出力され、可変長シフトレジスタ(A)2
9 からCバス17へA12が出力される。両者は共に
乗算器13に入力され、両者の積S12がPバス18へ
出力される。Pバス18へ出力された積S12は可変長
シフトレジスタ(S)27 に格納されると共に、同時
にAレジスタ23からSバス19へ出力されているΣS
k と共に加算器14に入力され、両者の和「ΣSk 
+S12」がAレジスタ23に格納される。 【0101】次に、前件部処理部7からWバス16へ適
合度w2 が出力され、可変長シフトレジスタ(A)2
9 からCバス17へA23が出力される。両者は共に
乗算器13に入力され、両者の積S23がPバス18へ
出力される。Pバス18へ出力された積S23は可変長
シフトレジスタ(S)27 に格納されると共に、同時
にAレジスタ23からSバス19へ出力されているΣS
k +S12と共に加算器14に入力され、両者の和「
Q=ΣSk +S12+S23」がAレジスタ23に格
納される。 【0102】この和「Q=ΣSk +S12+S23」
は更にSバス19へ出力され、Dレジスタ25に格納さ
れる。 【0103】(VI)次に、可変長シフトレジスタ(S
)27 からWバス16へS1 が出力され、ルールメ
モリ6からCバス17へG1 が出力される。両者は共
に乗算器13に入力され、両者の積P1 がPバス18
へ出力される。Pバス18へ出力された積P1 は ■
0”発生器22からSバス19へ出力される■0” と
共に加算器14に入力され、P1 がそのままAレジス
タ23に格納される。 【0104】次に、可変長シフトレジスタ(S)27 
からWバス16へS2 が出力され、ルールメモリ6か
らCバス17へG2 が出力される。両者は共に乗算器
13に入力され、両者の積P2 がPバス18へ出力さ
れる。Pバス18へ出力された積P2 はAレジスタ2
3からSバス19へ出力されるP1 と共に加算器14
に入力され、両者の和「P1 +P2 」がAレジスタ
23に格納される。 【0105】次に、可変長シフトレジスタ(S)27 
からWバス16へS3 が出力され、ルールメモリ6か
らCバス17へG3 が出力される。両者は共に乗算器
13に入力され、両者の積P3 がPバス18へ出力さ
れる。Pバス18へ出力された積P3 はAレジスタ2
3からSバス19へ出力される和「P1 +P2 」と
共に加算器14に入力され、両者の和「ΣPk =P1
 +P2 +P3 」がAレジスタ23に格納される。 【0106】次に、可変長シフトレジスタ(S)27 
からWバス16へS12が出力され、可変長シフトレジ
スタ(G)28 からCバス17へG12が出力される
。両者は共に乗算器13に入力され、両者の積P12が
Pバス18へ出力される。Pバス18へ出力された積P
12はAレジスタ23からSバス19へ出力される和「
ΣPk 」と共に加算器14に入力され、両者の和「Σ
Pk +P12」がAレジスタ23に格納される。 【0107】次に、可変長シフトレジスタ(S)27 
からWバス16へS23が出力され、可変長シフトレジ
スタ(G)28 からCバス17へG12が出力される
。両者は共に乗算器13に入力され、両者の積P23が
Pバス18へ出力される。Pバス18へ出力された積P
23はAレジスタ23からSバス19へ出力される和「
ΣPk +P12」と共に加算器14に入力され、両者
の和「P=ΣPk +P12+P23」がAレジスタ2
3に格納される。 【0108】この和「P=ΣPk +P12+P23」
は更にSバス19へ出力され、Uレジスタ24に格納さ
れる。そして、Uレジスタ24に格納されているPと、
Dレジスタ25に格納されているQとは共に除算器15
に入力され、両者の商GがQバス20へ出力される。こ
の値Gが出力端子3から外部出力信号5として出力され
る。 【0109】以上が図1にその構成が示されている本発
明のファジィ推論装置の第1の実施例の動作である。 【0110】図11は本発明のファジィ推論装置の第2
の実施例の一構成例を示すブロック図である。 【0111】この図11に示されている本発明のファジ
ィ推論装置の第2の実施例と上述の図1に示されている
第1の実施例との相違点は、後件部・重心演算処理部8
内に第1の実施例に備えられている ■1”発生器21
及び ■0”発生器22が第2の実施例には備えられて
おらず、その代わりに、Cバス17とPバス18との間
を断続するスイッチ30と、Pバス18とAレジスタ2
3との間を断続するスイッチ31とが備えられている点
である。 【0112】動作上の相違点は以下の2点である。第1
は、Cバス17に出力されている値をそのままPバス1
8へ出力する必要がある場合には、第1の実施例では 
■1”発生器21が発生した■1” をWバス16へ出
力し、Cバス17からの出力値との乗算を乗算器13で
行い、その結果をPバス18へ出力していたが、本第2
の実施例ではスイッチ30をオンすれば、Cバス17か
らの出力が直接Aレジスタ23に入力される。 【0113】第2は、Pバス18に出力されている値を
そのままAレジスタ23へ出力する必要がある場合には
、第1の実施例では ■0”発生器22が発生した■0
” をSバス19へ出力し、Pバス18からの出力値と
の加算を加算器14で行い、その結果をAレジスタ23
に格納していたが、本第2の実施例ではスイッチ31を
オンすれば、Pバス18からの出力が直接Aレジスタ2
3に入力される。他の動作は第1の実施例と同様である
。 【0114】次に、本発明のファジィ推論装置における
1推論に必要とされる計算量を調べてみる。オーバラッ
プ三角形の重心Gijの計算、オーバラップ三角形のA
ijの計算、Qの計算、Pの計算、推論結果としての重
心値Gの計算の五つの部分に分けて加減乗除等の計算回
数をまとめると表1に示す如くになる。ここで、nは後
件部メンバシップ関数の個数を表している。即ち、オー
バラップ三角形の個数はn−1個である。 【0115】 【表1】 【0116】たとえば、Gijの計算においては、計算
はn−1個のオーバラップ三角形に関してのみ行えばよ
く、これが表1の三角形に示されている数字である。ま
た、Gijが求められるまでの計算式(34)〜(37
)又は(39)〜(42)から、一つのアドレスでの計
算量は加算又は減算の場合は3回、乗算の場合は4回、
除算の場合は2回となっている。これが表1に示されて
いる1個の三角形当たりとして示されている数字であり
、総てのオーバラップ三角形のGijを求めるために必
要なトータルの計算量は、1個の三角形当たりの数字と
三角形の数との積になる。 【0117】結局、本発明のファジィ推論装置において
1推論に必要とされる計算量は表1のトータル欄に示さ
れている値になる。これを表2に示されている従来例で
の計算量と比較すると、後件部メンバシップ関数の数が
n=3及びn=7である場合いずれにおいても、総ての
種類の計算で本発明の方が計算量が少なくて済むことが
理解される。 【0118】 【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明のファジィ
推論装置では、ファジィ推論に必要な加減乗除の回数を
削減することが可能になり、推論に要する時間が短縮さ
れる。また、装置構成の面でも、加算器、乗算器及び除
算器それぞれを1個ずつ必要となるのみであるため、ハ
ードウェア資源が節約されるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファジィ推論装置の第1の実施例
の一構成例を示すブロック図である。
【図2】ファジィ変数を定義するための適合度を表す三
角形等の関数を示す模式図である。
【図3】ファジィ推論の方法を示す模式図である。
【図4】ファジィ推論装置の従来の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図5】ファジィ推論装置の従来の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図6】従来例のファジィ推論装置における重心演算の
方法を説明するための模式図である。
【図7】図形における重心の性質を説明するための模式
図である。
【図8】本発明のファジィ推論装置によるファジィ推論
の計算式を説明するための模式図である。
【図9】本発明のファジィ推論装置によるファジィ推論
の計算式を説明するための模式図である。
【図10】本発明のファジィ推論装置によるファジィ推
論の計算式を説明するための模式図である。
【図11】本発明に係るファジィ推論装置の第2の実施
例の一構成例を示すブロック図である。
【図12】従来例のファジィ推論装置によるファジィ推
論の計算式を説明するための模式図である。
【符号の説明】
3    出力端子 4    外部入力信号 5    外部出力信号 6    ルールメモリ 7    前件部処理部 8    後件部・重心演算処理部 10    ルール信号 11    ルール信号 12    適合度信号 13    乗算器 14    加算器 15    除算器 16    Wバス(第1のバス) 17    Cバス(第2のバス) 18    Pバス(第3のバス) 19    Sバス(第4のバス) 20    Qバス(第5のバス) 21     ■1”発生器 22     ■0”発生器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  1又は複数の入力について予め定めら
    れた複数のファジィルールに基づいてファジィ推論を行
    い、その推論結果を出力するファジィ推論装置であって
    、前記複数のファジィルールが予め格納されているルー
    ルメモリと、前記1又は複数の入力を前記ルールメモリ
    に格納されているファジィルールに基づいて処理して適
    合度信号を出力する前件部処理部と、該前件部処理部が
    出力した適合度信号を前記ルールメモリに格納されてい
    るファジィルールに基づいて重心演算を行う後件部・重
    心演算処理部とを備え、該後件部・重心演算処理部は、
    前記前件部処理部から出力される適合度信号を受ける第
    1のバスと、前記ルールメモリから出力されるルール信
    号を受ける第2のバスと、前記第1のバスへ出力されて
    いる適合度信号と、前記第2のバスへ出力されているル
    ール信号とを入力して両者の積を求める乗算器と、該乗
    算器の出力を受ける第3のバスと、第4のバスと、前記
    第3のバスへの出力と前記第4のバスへの出力とを入力
    して両者の和を求める加算器と、該加算器の加算結果を
    記憶し、前記第4のバスへ出力する第1の記憶手段と、
    前記第4のバスへの出力を記憶する第2の記憶手段と、
    前記第4のバスへの出力を記憶する第3の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段からの出力と前記第3の記憶手段か
    らの出力とを入力して両者の商を求める除算器と、該除
    算器の出力を受ける第5のバスと、該第5のバスへの出
    力を推論結果として外部へ出力する出力端子と、前記第
    5のバスへの出力を記憶し、前記第1のバスへ出力する
    第4の記憶手段と、前記第3のバスからの出力を記憶し
    、前記第1のバスに出力する第5の記憶手段と、前記第
    4のバスからの出力を記憶し、前記第2のバスへ出力す
    る第6の記憶手段と、前記第5のバスからの出力を記憶
    し、前記第2のバスへ出力する第7の記憶手段とを備え
    てなることを特徴とするファジィ推論装置。
JP180791A 1991-01-11 1991-01-11 ファジィ推論装置 Pending JPH04260933A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07129405A (ja) * 1993-04-26 1995-05-19 Ind Technol Res Inst 非ファジイ化システム及び方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07129405A (ja) * 1993-04-26 1995-05-19 Ind Technol Res Inst 非ファジイ化システム及び方法

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