JPH0425814A - ポリゴンミラーの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリゴンミラーを用いる走査装置におけるポ
リゴンミラーの取付構造に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、ポリゴンミラーをモータ軸に取付ける手段として
、一般にポリゴンミラーの中心孔とモータ軸である回転
軸との嵌め合いにより、ラジアル方向の位置決めを行い
、スラスト方向の位置決めは回転軸に形成したフランジ
部にポリゴンミラーの端面を当接することにより行って
いる。

第４図、第５図には、従来のポリゴンミラーの取付構成
が示され、ポリゴンミラー１１をモータ軸１３に取付け
るに際して、モータ軸１３にはフランジ部１２を圧入も
しくは接着等の手段を介して固定された後、前記フラン
ジ部１２の係合面１２ｂとポリゴンミラー１１の中心孔
１１ａとを係合しているが、保合面］、　２　ｂと中心
孔１１ａとのクリアランスは数十μｍ以下の値と小さく
、この嵌め込み作業は非常に厄介なものとなっている。

このような取付構造においては、ラジアル方向の取付は
誤差は、ポリゴンミラーの偏心となるため、ポリゴンミ
ラーの中心孔と回転軸とのクリアランスを小さくするこ
とにより抑えている。

この嵌め合いのクリアランスは、通常数十μｍ以下の値
であり、高精度のスキャナにおいては、数μｍの値とな
り、非常にきついものとなっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来、嵌め合いのクリアランスは、通常数十μ顯以下、
数μ−の値となっているため、ポリゴンミラーをモータ
軸に取付けるに際して、通常使用のアルミニューム製の
ポリゴンミラーにおいて、材質が軟質であり、嵌め込み
作業時、かじりを生じ易く、細心の注意を払い、組立を
行う必要がある。

また、スキャナの小型化に伴い、ポリゴンミラーはその
厚みを薄く構成される傾向にあり、薄型のポリゴンミラ
ーは、嵌め込み作業時にあおりを生じ易く、かじりの発
生を助勢する方向にある。

本発明は、前記欠点を解消し、ポリゴンミラーをモータ
軸に取付けるに際して、嵌め込み作業を容易にし、かじ
りの発生をなくす手段を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、前記目的を達成するために、ポリゴンミラー
の中心孔をモータ軸に嵌め合い結合により取付けるポリ
ゴンミラーの取付構造において、ポリゴンミラーの中心
孔の形状とモータ軸の形状とを夫々同一形状で大きさを
異にする凹凸状とし、ポリゴンミラーの中心孔の凹部と
モータ軸の凸部と、ポリゴンミラーの中心孔の凸部とモ
ータ軸の凹部とを合わせて両者を位置決めし、ポリゴン
ミラーとモータ軸とを相対的にずらし、ポリゴンミラー
の中心孔の凸部とモータ軸の凸部を一致させて嵌合し、
両者を結合することを特徴とするものである。

〔作用〕

本発明の構成により、モータ軸に対するポリゴンミラー
の取付けに際して、ポリゴンミラーの中心孔にかじりを
生じさせることなく、また、ポリゴンミラーの面にあお
りを生じることなく、短時間で正確な組付けを可能とす
る。

（実施例〕 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図には、ポリゴンミラーをモータ軸に取り付けたフ
ランジ部に固定する以前の状態を第１図のＸ−Ｘ断面で
示した図面であり、第３図には、第２図の位置からポリ
ゴンミラーをモータ軸に取り付けたフランジ部に固定し
た状態を第１図のＸＸ断面で示した図面であり、第１図
は、第３図の状態を示す側面断面の図面である。

六角形をしたポリゴンミラー１をモータ軸３に取付ける
に際して、モータ軸３にはフランジ部２を圧入もしくは
接着等の手段を介して固定され、前記フランジ部２は、
ポリゴンミラー１の一端面を支承する支承面２ａとポリ
ゴンミラー１の中心孔１ａと係合する係合面２ｂを備え
た筒状部２Ｃとを有している。このフランジ部２はポリ
ゴンミラー１に加わるスラスト方向とラジアル方向の力
を受ける構成となっている。

フランジ部２の筒状部２Ｃに設けられたストッパ一部材
５とポリゴンミラー１の他端面との間には、押さえばね
部材４が配置され、ポリゴンミラー１を基準面となるフ
ランジ部２の支承面２ａ上に当接させている。

本発明においては、ポリゴンミラー１の中心孔１ａとモ
ータ軸３に固定したフランジ部２の係合面２ｂとの関連
に特徴を有するものである。

第２図はポリゴンミラー１の中心孔１ａにフランジ部２
の係合面２ｂを装着した状態であり、第３図は前記装着
を終え、ポリゴンミラー１とフランジ部２を相対的に回
動して両者を嵌合した状態を示している。

すなわち、ポリゴンミラー１の中心孔１ａの形状は、三
つの凸部１ｂと三つの凹部ＩＣを交互に形成した二つの
周面からなり、フランジ部２の係合面２ｂの形状は、前
記交互に形成した三つの凸部１ｂと三つの凹部ＩＣと相
似形をした三つの凹部２ｄと三つの凸部２ｅを交互に形
成した二つの周面からなっている。

そして、ポリゴンミラー１の中心孔１ａの内周面と、フ
ランジ部２の保合面２ｂの外周面とは、同一の径を有し
、クリアランスが最小となるように構成されている。

第２図の装着位置において、ポリゴンミラー１の中心孔
１ａの内周面とフランジ部２の係合面２ｂの内周面とが
、また、ポリゴンミラー１の中心孔１ａの外周面とフラ
ンジ部２の保合面２ｂの外周面とが夫々対応しているた
め、ポリゴンミラー１の中心孔１ａとフランジ部２の保
合面２ｂとの間には、最大のクリアランスが形成され、
この状態で、ポリゴンミラー１はフランジ部２の支承面
２ａに載置される。

この第２図の位置から、フランジ部２を６０度回転する
と、第３図に示すように、三つの凸部１ｂと三つの凸部
２ｅとが係合する状態、すなわちポリゴンミラー１の中
心孔１ａの内周面とフランジ部２の保合面２ｂの外周面
とが係合する状態となり、ポリゴンミラー１の中心孔１
ａとフランジ部２の係合面２ｂとの間は、クリアランス
最小となる。

クリアランス最小となった状態において、ポリゴンミラ
ー１をフランジ部２に固定するため、押さえばね部材４
とストッパ一部材５からなる固定部材を組付ける。

よって、本発明の構成により、フランジ部２にポリゴン
ミラー１を装着する際、ポリゴンミラー１の中心孔１ａ
の端縁にかじりを生じることなく、特に薄肉で且つ数μ
ｍのクリアランスを有するポリゴンミラーの取付けの場
合にも好適であり、短時間に正確な組付けが可能となる
。

本発明の実施例において、ポリゴンミラー１とフランジ
部２との装着面に、夫々三つの凸部と三つの凹部とを形
成しているが、これに限定されるものでなく、夫々複数
の凹凸からなり、その凹凸面からクリアランス最小とな
るポリゴンミラーの中心孔の内周面とフランジ部の保合
面の外周面との対応位置と、クリアランス最大となるポ
リゴンミラーの中心孔の外周面とフランジ部の係合面の
外周面との対応位置とを採ることができるように構成さ
れることが必要である。

〔効果〕

本発明の構成により、薄肉で且つクリアランスが数μｍ
である場合のポリゴンミラーと回転軸又は回転軸に取付
けられたフランジ部との嵌め込み作業を、かじりを生じ
ることなく、簡単に短時間で行うことができる効果を有
し、ポリゴンミラーと回転軸側との間の発生する摩耗粉
が減少し、摩耗粉に起因するポリゴンミラーの面倒れの
発生を生じない効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のポリゴンミラー取付は状態を示す断
面図、 第２図は、本発明のポリゴンミラー装着時の第１図のＸ
−Ｘの断面図、 第３図は、本発明のポリゴンミラー固定時の第１図のＸ
−Ｘの断面図、 第４図は、従来のポリゴンミラー取付は状態を示す断面
図、 第５図は、第４図のＸ−Ｘの断面図である。 工・・・ポリゴンミラー　１ａ・・・中心孔、■ｂ・・
・凸部、１ｃ・・・凹部、２・・・フランジ部、２ａ・
・・支承面、２ｂ・・・係合面、２ｃ・・・筒状部、２
ｄ・・・凹部、２ｅ・・・凸部、３・・・モータ軸、４
・・・押さえばね部材、５・・・ストッパ一部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポリゴンミラーの中心孔をモータ軸に嵌め合い結合によ
   り取付けるポリゴンミラーの取付構造において、ポリゴ
   ンミラーの中心孔の形状とモータ軸の形状とを夫々同一
   形状で大きさを異にする凹凸状とし、ポリゴンミラーの
   中心孔の凹部とモータ軸の凸部と、ポリゴンミラーの中
   心孔の凸部とモータ軸の凹部とを合わせて両者を位置決
   めし、ポリゴンミラーとモータ軸とを相対的にずらし、
   ポリゴンミラーの中心孔の凸部とモータ軸の凸部を一致
   させて嵌合し、両者を結合することを特徴とするポリゴ
   ンミラーの取付構造。