JPH0423833A - 塗膜形成用のポリイミドシロキサン組成物および膜 - Google Patents

塗膜形成用のポリイミドシロキサン組成物および膜

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JPH0423833A
JPH0423833A JP12695190A JP12695190A JPH0423833A JP H0423833 A JPH0423833 A JP H0423833A JP 12695190 A JP12695190 A JP 12695190A JP 12695190 A JP12695190 A JP 12695190A JP H0423833 A JPH0423833 A JP H0423833A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、2.3.3’、4”−ビフェニルテトラカ
ルボン酸又はその酸二無水物などを主成分とするテトラ
カルボン酸成分と、特定のジアミノポリシロキサン45
〜80モル%と芳香族ジアミン20〜55モル%とから
なるジアミン成分とから得られる、可溶性、耐熱性、お
よび、非カール性を有する特殊なポリイミドシロキサン
に係わるもの、並びに、前記のポリイミドシロキサンが
特定の有機溶媒に均一に溶解している、フレキシブル配
線板上にスクリーン印刷などで保護膜の形成が可能であ
る溶液組成物(印刷用インキ、塗布用フェス)に係わる
ものである。
〔従来技術の説明] 芳香族ポリイミドなどを電気絶縁性の保護膜として利用
することは、例えば、固体素子への絶縁膜、パッシベー
ション膜、半導体−集積回路、フレキシブル配線板など
の眉間絶縁膜などの用途において、すでに種々知られて
いる。
しかしながら、一般に芳香族ポリイミドは、有機溶媒に
溶解し難いために、芳香族ポリイミドの前駆体(芳香族
ポリアミック酸)の溶液として使用して、塗布膜を形成
し、次いで、乾燥とイミド化とをかなりの高温で長時間
、加熱処理することによって、芳香族ポリイミドの保護
膜を形成する必要があり、保護すべき電気又は電子部材
自体が熱的な劣化するという問題があった。
一方、有機溶媒に可溶性の芳香族ポリイミドは、例えば
、特公昭57−41491号公報に記載されているよう
なポリイミドが知られているが、そのポリイミドは、シ
リコンウェハー、ガラス板、フレキシブル基板などの基
板との密着性(接着性)が充分ではなかったので予め基
板などを密着促進剤で処理してお(などの方法をとる必
要があった。
前述の問題点を解決するために、ジアミノポリシリコン
をジアミン成分として使用したポリイミドシロキサンの
前駆体が、例えば、特開昭57−143328号公報、
特開昭58−13631号公報に開示されているが、そ
れらのポリイミドシロキサンの前駆体は、ポリマーのイ
ミド化のために塗布膜を高温で処理しなければならない
という欠点を有していた。
また、特開昭61−118424号公報及び特開昭61
−207438号公報、特開昭63−225629号公
報、特開平1−121325号公報には、可溶性のポリ
イミドシロキサンが開示されている。しかし、それらの
各ポリイミドシロキサンは、その製造工程が数段階に及
び、製造に長時間を要するという製造上の問題があった
り、アミン成分として芳香族ジアミンを全く含んでおら
ず、耐熱性が低いという問題、種々の有機溶媒に対する
溶解性が必ずしも充分ではないという問題、あるいは、
これらのポリミドシロキサンの有機溶媒溶液をフレキシ
ブル銅張り基板上に塗布して乾燥した場合に、フレキシ
ブル基板が大きくカールするという問題があった。
〔解決すべき問題点〕
この発明の目的は、有機溶媒に対しする高い可溶性、必
要な耐熱性、及び、保護膜を形成した場合の非カール性
を同時に有していて、しかも、容易に製造することがで
きるポリイミドシロキサンを捷供することである。
〔問題点を解決する手段〕
本願の第1の発明は、 (a)  2+313’+4’−ヒフェニルテトラカル
ボン酸類(好ましくは、2,3.3’、4’−ビフェニ
ルテトラカルボン酸又はその酸二無水物、あるいは、そ
の酸のエステル化物)を主成分とする(好ましくは80
モル%以上、特に85〜100モル%含有する)芳香族
テトラカルボン酸成分と、 (b)i)下記一般式Iで示されるジアミノポリシロキ
サン45〜80モル%(好ましくは45〜75モル%、
特に50〜75モル%)、および、ii)芳香族ジアミ
ン20〜55モル%(好ましくは25〜55もる%、特
に50〜25モル%)からなるジアミン成分とを 重合およびイミド化することにより得られたポリイミド
シロキサンに関する。
(式中、R,は2価の炭化水素残基を示し、Rtは独立
に炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基を示し、l
は3〜30、好ましくは4〜20の整数を示す。) また、本願の第2の発明は、前記の一般式Iで示される
ポリイミドシロキサンが、沸点140℃以上(好ましく
は沸点145〜300℃、特に沸点150〜280″C
)の有機溶媒(好ましくは有機極性溶媒)に均一に溶解
しているポリイミドシロキサン組成物(溶液組成物)に
関する。
この発明の一般弐Iで示されるポリイミドシロキサンは
、例えば、フェノール系溶媒、アミド系溶媒(ピロリド
ン系溶媒、ホルムアミド系溶媒、アセトアミド系溶媒な
ど)、オキサン系溶媒(ジオキサン、トリオキサンなど
)、グライム系溶媒(メチルトグライム、メチルトリグ
ライムなど)の有機極性溶媒に対して溶解性を充分に有
しておリ、前記ポリイミドシロキサンと前記有機極性溶
媒とから比較的低粘度であるポリイミドシロキサン溶液
(塗布用のフェス)を容易に調製することができる。
また、この発明のポリイミドシロキサンは、その溶液組
成物をシリコンウェハー、フレキシブル配線基板などの
基板上に塗布し乾燥して保護膜を形成した場合に、実質
的にカールを引き起こすことがなく、また、その保護膜
が前述の各基板への優れた密着性を有しており、シラン
カップリング剤などの密着促進剤で予め基板の前処理を
する必要がないので、例えば、IC,LSIのパンシベ
ーション膜や、ダイオードのジャンクションコートなど
の用途に、上記の前処理を行うことなく保護膜を形成す
ることができる。
この発明の組成物において、有機溶媒として、沸点が1
80℃以上、特に、200℃以上である有機溶媒(例え
ば、メチルトリグライムなど)を使用すると、溶媒の蒸
発による散逸が極めて減少するので、保存安定性がよく
なったり、前記の保護膜を形成するための溶液組成物(
印刷インキ)の調製(ロール練りなど)が容易になった
り、または、その印刷インキを使用してシルクスクリー
ン印刷を支障なく好適に行うことができるので、最適で
ある。
さらに、この発明のポリイミドシロキサンは、優れた機
械的強度、電気絶縁性を保持していると共に、耐熱性も
高いので、種々の電気又は電子部品(特に、フレキシブ
ル配線板)の表面保護膜や層間絶縁膜などとして好適に
使用することができる。
この発明のポリイミドシロキサン組成物(溶液組成物)
は、フレキシブル配線板などの種々の電気又は電子部材
の表面に、公知の手段で塗布し、次いで、比較的低温で
乾燥、加熱処理することにより、優れた保護膜(厚さ:
約0.5〜500μm程度)を形成することができる。
この発明のポリイミドシロキサンの製造法としては、例
えば、(a)2.3.3+ 14+−ビフェニルテトラ
カルボン酸類を主として含有する芳香族テトラカルボン
酸成分と、[有]) i)前記一般式■で示されるジア
ミノポリシロキサン(式中、!が3〜30である)45
〜80モル%、および、ii)芳香族ジアミン20〜5
5モル%からなるジアミン成分とを、略等モル、有機極
性溶媒中で、120℃以上の高温に加熱して、−段で重
合及びイミド化することによって、ポリイミドシロキサ
ンを製造する方法、あるいは、 前記の二成分を、略等モル、有機極性溶媒中で、80℃
以下の低い温度で重合してポリアミック酸(ポリイミド
前駆体)を生成させ、そのポリアミック酸を適当な条件
(化学イミド化、或いは、高温加熱によるイミド化)で
イミド化して、ポリイミドシロキサンを製造する方法を
挙げることができる。
前記の芳香族テトラカルボン酸成分において、全テトラ
カルボン酸成分に対して20モル%以下、特に15モル
%以下の割合で、2,3.3°、4°−ビフェニルテト
ラカルボン酸類と共に使用することができる「他の芳香
族テトラカルボン酸系化合物1としては、3.3’ 、
4.4’−ビフェニルテトラカルボン酸、33”、4,
4”−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、3゜3”、4
.4”−ビフェニルエーテルテトラルポン酸、ピロメリ
ット酸、または、それらの酸の二無水物、あるいは、そ
れらの酸のエステル化物などを挙げることができる。
前記の一般式Iで示されるジアミノポリシロキサンとし
ては、一般式l中のR1が炭素数2〜6、特に3〜5の
「複数のメチレン基j又はフェニレン基からなる2価の
炭化水素残基であり、R2が独立にメチル基、エチル基
、プロピル基などの炭素数1〜3のアルキル基、又は、
フェニル基であることが好ましく、さらに、!が4〜2
0、特に5〜15程度であることが好ましい。
前記の一般式Iで示されるジアミノポリシロキサンとし
ては、例えば、次に示す一般式(lが4〜20)で示さ
れる化合物を好適に挙げることができる。
前記の芳香族ジアミンとしては、複数のベンゼン環を有
する芳香族ジアミン化合物が好ましく、例えば、4,4
゛−ジアミノジフェニルエーテル、4゜4゛−ジアミノ
ジフェニルメタン、4,4゛−ジアミノジフェニルスル
ホン、0−トリジン、0−ジアニシジンなどのベンゼン
環を2個有する芳香族ジアミン化合物、1,4−ビス(
4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1.4−ビス(4−
アミノフェニル)ベンゼンなどのベンゼン環を3個有す
る芳香族ジアミン化合物、又は、ビスC4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル]スルホン、2.2−ビス(4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパンなどの
ベンゼン環を4個有する芳香族ジアミン化合物を好適に
挙げることができる。
また、前記の芳香族ジアミンとしては、ベンゼン環2個
以上有する芳香族ジアミン化合物と共に、全芳香族ジア
ミンに対して20モル%以下、特に16モル%以下の割
合で、ベンゼン環を1個有する芳香族ジアミン化合物を
併用することも可能であり、そのようなベンゼン環1個
の芳香族ジアミン化合物としては、例えば、パラフェニ
レンジアミン、メタフェニレンジアミン、2,4−ジア
ミノトルエン、3,5−ジアミノ安息香酸、2,6−ジ
アミノ安息香酸、3,5−ジアミノベンジルアルリレー
トなどを挙げることができる。
この発明のポリイミドシロキサンにおいては、全ジアミ
ン成分に対する「ジアミノポリシロキサンに基づく主鎖
単位」の含有割合が少なくなり過ぎると、そのようなポ
リイミドシロキサンの溶解性が低下したり、また、その
ようなポリイミドシロキサンの溶液を使用してフレキシ
ブル配線板上に保護膜を形成する際に、大きくカールす
るようになるので適当ではなく、一方、前記rジアミノ
ポリシロキサンに基づく主鎖単位」の含有割合が多くな
り過ぎると、ポリマーの耐熱性、機械的物性などが低下
するので適当ではない。
前記のポリイミドシロキサンの製造法に使用される有機
極性溶媒としては、例えば、ジメチルススホキシト、ジ
エチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒、N、N
−ジメチルホルムアミド、N、Nジエチルホルムアミド
などのホルムアミド系溶媒、N、N−ジメチルアセトア
ミド、N、N−ジエチルアセトアミドなどのアセトアミ
ド系溶媒、N−メチル−2ピロリドン、N−エチル−2
−ピロリドン、N−ビニル2−ピロリドンなどのピロリ
ドン系溶媒、メチルジグライム、メチルトリジクライム
などのグライム系溶媒、ヘキサメチレンホスホルアミド
、T−ブチルラクトン、シクロヘキサノンなど、あるい
は、フェノール、o−lm−又はp−クレゾール、キシ
レノール、ハロゲン化フェノール(パラクロルフェノー
ル、パラブロムフェノールなど)、カテコールなどのフ
ェノール系溶媒などを挙げることができる。
この発明のポリイミドシロキサンは、高分子量のポリマ
ーであることが好ましく、例えば、濃度: 0.5 g
 / 100m j! (N−メチル−2−ピロリドン
)であるポリマー溶液で、30℃の測定温度で測定した
対数粘度(ポリマーの重合度の程度を示す)が、0.0
5〜3、特に0.1〜2程度であることが好ましく、ま
た、そのポリイミドシロキサンのイミド化率(赤外線吸
収スペクトル分析法によるrイミド結合1の割合)は、
約90%以上、特に95〜100%であって、IRチャ
ートにおいて「アミド−酸結合」の吸収ピークが実質的
に見出されないものであることが好ましい。
この発明のポリイミドシロキサン組成物(溶液組成物)
において使用される有機溶媒は、前述のポリイミドシロ
キサンの製造法において使用された有機極性溶媒も好適
に使用することができ、さらに、前記の有機極性溶媒に
キシレン、エチルセロソルブ、ジオキサンなどが一部配
合されていてもよい。
また、この発明の組成物は、ワラストナイト、シリカ、
タルクなどの無機充填剤、ポリマー充填剤、あるいは、
無機又は有機の染料などを含有していてもよい。
この発明のポリイミドシロキサン組成物は、前述のポリ
イミドシロキサンの濃度が、5〜50重量%、特に10
〜40重量%であることが好ましく、また、25℃の溶
液粘度(回転粘度)が、0゜01〜10000ボイズ、
特に0.1〜1000ポイズであることが好ましい。
この発明のポリイミドシロキサン組成物は、前述のよう
にして芳香族テトラカルボン酸成分とジアミン成分とを
有機極性溶媒中で一段で重合およびイミド化して得られ
たポリイミドシロキサンの重合溶液をそのままであって
もよく、また、その重合溶液をその重合溶媒と同様の有
機溶媒で適当な濃度に希釈したものであってもよい。
あるいは、ポリイミドシロキサン組成物は、前述の重合
溶液から一旦粉末状のポリイミドシロキサンを析出させ
て単離し、単離されたポリイミドシロキサン粉末を有機
溶媒に均一に溶解して調製することもできる。
この発明のポリイミドシロキサン組成物は、被覆すべき
対象物(フレキシブル回路板、半導体など)の表面に、
常温又は加温下、回転塗布機、デイスペンサー又は印刷
機などを使用する方法で、均一な厚さに塗布し、前記溶
液組成物からなる塗布膜を形成し、次いで、その塗布膜
を約50℃以上、特に60〜250℃程度の温度で乾燥
させることにより、ポリイミドシロキサンの固化膜(保
護膜)を形成することができる。
〔実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げ、この発明をさらに詳し
く説明する。
実施例および比較例における各試験法は、以下のとおり
である。
ポリイミドシロキサンの溶解性は、ポリイミドシロキサ
ン粉末0.2gを、20℃で、メチルジグライム0.8
gに添加し、放置して、その溶解の状態を観察して、1
時間以内に溶解した場合を◎、1日間以内に溶解した場
合をO1単にポリマー中に溶媒が一部膨潤する場合を△
、および、1週間でも全く不溶の場合を×で示した。
ポリイミドシロキサンの熱分解開始温度は、デュポン9
51熱重量測定装置で測定した。
ポリイミドシロキサンの機械的強度は、ガラス板上に2
00μmのスペーサーを枠として配置して、そのガラス
板上に30重量%のポリマー溶液を流延して薄膜を形成
し、その薄膜を、80℃で30分間、150℃で30分
間、200℃で30分間、乾燥および熱処理して、厚さ
約50μmのフィルムを形成して、そのポリイミドシロ
キサンフィルムについて、万能型引張試験機(オリエン
チック社製、テンシロン tJTM−11−20)で、
破断強度、伸び率、初期弾性を測定した。
ポリイミドシロキサンを芳香族ポリイミドフィルムに塗
布した場合の反り試験は、厚さ75μmの芳香族ポリイ
ミドフィルム(宇部興産銖製、UP I LEX 5−
75 )上に、厚さ100μmのPET製のスペーサを
配置して、そして、そのスペーサで囲まれた範囲内に前
記のポリイミドシロキサンの溶液組成物をラボラトリ−
コーチインブロンドでバーコードして、前記溶液組成物
の塗布層を形成し、最後に、前記の基板上の塗布層を8
0℃で30分間、150℃で30分間、及び、200℃
で30分間、乾燥及び加熱処理(ヘーク)して、ポリイ
ミドシロキサンからなる保護膜(平均厚さ=40μm)
を形成した。そして、得られた保護膜の形成されたポリ
イミドフィルム(長さ:100閣×幅:50am)につ
いて「反り曲率半径」を測定した。
実施例1 〔ポリイミドシロキサンの製造〕 容量2!のガラス製のセパラブルフラスコに、2.3.
3’、4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(a
−BPDA)  147.2  (500ミリモル)と
、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)1274gと
を入れてa−BPDAを溶解させ、そして、その溶液を
室温で攪拌しながら、ジアミノポリシロキサン(口AP
S )〔信越シリコン■製、X−22−161AS、 
R: −((:Hl)3−1Rt :メチル基、f=9
) 304.9 g (346,5ミリモル)とジグラ
イム530gとからなる溶液を30分間で加え、重合温
度190℃で窒素ガスを通じながら、しかも、メチルジ
グライムを還流させて水を除去しながら、3時間、重合
反応させて、さらにその反応液を一旦室温に戻して攪拌
しながら、その冷却された反応液に、2,2−ビス(4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン(BA
PP)62.19g(151゜25ミリモル)とNMP
500gとの溶液を30分間で滴下しながら加えて、反
応温度200〜210℃で6時間反応させて、最後に、
その反応液を202メタノール中に添加して、ディスパ
ーサ−を用いて30分間で析出させ、ポリマー濾過して
ポリマー粉末を単離し、そして、そのポリマー粉末につ
いて「101メタノール中でディスパーサ−を用いる1
0分間の洗浄」を2回行い、さらに、60℃で8時間真
空乾燥してポリイミドシロキサン粉末428.9gを得
た。
前述のようにして得られたポリイミドシロキサンは、対
数粘度(30℃)は、0.24であり、イミド化率が実
質的に100%であった。
〔ポリイミドシロキサンの溶液組成物の調製〕前述のよ
うにして製造したポリイミドシロキサン3.5gを常温
でメチルジグライム7g中に溶解してポリイミドシロキ
サンがメチルジグライム中に均一に溶解しているポリマ
ー濃度35重量%のポリイミドシロキサンの溶液組成物
を調製した。
前記の溶液組成物は、25℃で、3500センチポイズ
の溶液粘度(回転粘度)を有していた。
〔溶液組成物の塗布操作:保護膜の形成〕厚さ75μm
の芳香族ポリイミドフィルム(宇部興ish製、UP 
I LEX 5−75 >を基板とするフレキシブル配
線板(線の幅:約300μm、配線密度=60%)上に
、厚さ100μmのポリエチェレンフタレート(PET
)製のスペーサを配置して、そして、そのスペーサで囲
まれた範囲内に前記のポリイミドシロキサンの溶液組成
物をラボラトリ−コーチインブロンド(No、3)でバ
ーコードして、前記溶液組成物の塗布層を形成し、最後
に、前記の基板上の塗布層を80℃で30分間、150
℃で30分間、180℃で30分間、乾燥及び加熱処理
(ベーク)して、ポリイミドシロキサンからなる保護膜
(平均厚さ2408m)を形成した。
前記の保護層の形成されたフレキシブル配線板は、カー
ルが実質的にないものであり、該保護層と前記配線板と
の間の密着性が、基盤、目試験(粘着テープによる剥離
)によるとまったく問題がなく、両者がしっかり接着さ
れていかった。
別に行った反り試験において、保護膜の形成されたポリ
イミドフィルムは、r反り曲率半径」が100an以上
であり、反りが実質的に無い状態(反り無し)であった
実施例2〜4および比較例1〜4 芳香族テトラカルボン酸成分として、第1表に示す種類
の芳香族テトラカルボン酸化合物を使用し、ジアミン成
分として、第1表に示す種類および量(モル比)のジア
ミノポリシロキサンとを使用したほかは、実施例1と同
様にして、ポリイミドシロキサン(イミド化率=95%
以上)をそれぞれ製造した。
それらのポリイミドシロキサンについて、対数粘度、耐
熱性、溶解性、機械的特性を第1表にそれぞれ示す。
なお、比較例1及び2で得られたポリイミドシロキサン
は、実質的にNMP、ジオキサンなどの有機溶媒に不溶
性であるので、ポリイミドシロキサンの溶液組成物を調
製することができず、従って、それらのフィルムを形成
することもできなかったので、機械的特性を測定するこ
と、および、反り試験を行うことができなかった。
また、比較例3及び4で得られたポリイミドシロキサン
は、メチルジグライムに対して充分に溶解しないので、
溶媒:NMPを使用して、ポリイミドシロキサンの溶液
組成物を調製して、ポリイミドシロキサンのフィルムを
形成し、そのフィルムの機械的特性を測定した。
前述のようにして製造したr可溶性の各ポリイミドシロ
キサン1を使用したほかは、実施例1と同様にして、ポ
リイミドシロキサンの溶液組成物(ポリマー濃度:  
重量%)をそれぞれ調製した。
各溶液組成物の溶液粘度(25℃)を第1表に示す。
前述の各溶液組成物を使用したほかは、実施例1と同様
にして、塗布操作を行い、その状態の良否を観察し、さ
らに、別に反り試験を行い、それの結果(塗布操作の良
否、反り曲率半径)を第1表に示す。
なお、第1表において使用された略記号は、下記の意味
を有している。
a−BPDA ; 2,3+3’ +4’−ジフェニル
テトラカルボン酸二無水物 PMD^ ;ピロメリット酸二無水物 BTDA  i 3,4.3’、4”−ベンゾフェノン
テトラカルボン酸二無水物 BAPP  ;2,2−ビス(4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル〕ベンゼン DAPS  ;ジアミノポリシロキサン(X−2246
1AS)実施例5 溶液組成物の調製において、実施例1で製造したポリイ
ミドシロキサンを使用し、そして、有機溶媒として、沸
点216℃のメチルトリグライムを使用したほかは、実
施例1と同様にして、溶液組成物を調製した。その溶液
組成物は、25℃の溶液粘度(回転粘度)が4000セ
ンチポイズであった。
前記の溶液組成物を使用し、スルーホールが開孔されて
いるフレキシブル配線板を使用してスクリーン印刷法(
200メツシユでスクリーン厚さ81μm、11116
μmのステンレススクリーンを使用する)で塗布を行い
、さらに、その塗布膜の乾燥及び熱処理条件を、80℃
で30分間、150℃で30分間、及び、200℃で3
0分間としたほかは、実施例1と同様にしてフレキシブ
ル配線板上に保護膜(平均厚さ2408m)を形成した
前記のスクリーン印刷は良好に行うことができ、また、
保護層の形成されたフレキシブル配線板は、実施例1と
同様にカールの実質的にないものであり、該保護層と前
記配線板との間の密着性も良好であった。
また、前記溶液組成物を使用して別に行った反り試験に
おいて、保護膜の形成されたポリイミドフィルムは、1
反り曲率半径」が100睡以上であり、反りが実質的に
ない状態(反り無し)であった。
〔本発明の作用効果〕
この発明のポリイミドシロキサンは、ジアミノポリシロ
キサンに基づく構成単位をかなり高い割合で有している
柔軟なポリマーであるので、耐熱性、電気的特性および
機械的特性を保持していると共に、有機溶媒への可溶性
(特にメチルジグライム、メチルトリグライムに対する
溶解性)が極めて優れており、しかも、そのポリイミド
シロキサンを、メチルジグライム、メチルトリグライム
などの有機溶媒に均一に溶解して得られたポリイミドシ
ロキサンの溶液組成物を、フレキシブル配線板などの基
板に使用される芳香族ポリイミドフィルム上に塗布して
乾燥・加熱処理して、基板にしっかり密着した耐熱性お
よび電気絶縁性の保護膜を形成することが可能であり、
その場合に、その基板が反りを生しることが実質的にな
いのである。
特許出願人  宇部興産株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン
    酸類を主成分とする芳香族テトラカルボン酸成分と、下
    記一般式 I で示されるジアミノポリシロキサン45〜
    80モル%及び芳香族ジアミン20〜55モル%からな
    るジアミン成分とを重合およびイミド化することにより
    得られたポリイミドシロキサン。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は2価の炭化水素残基を示し、R_2は
    独立に炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基を示し
    、lは3〜30の整数を示す。)
  2. (2)請求項第1項に示されるポリイミドシロキサンが
    、沸点140℃以上の有機溶媒に均一に溶解しているポ
    リイミドシロキサン組成物。
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