JPH04238024A - チューブ容器胴部用の透明性を有する積層シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば、押出しチュー
ブ容器やパウチタイプの包装体等に利用される透明性を
有する包装用積層シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】酸素の影響によって劣化したり変質した
りし易い内填物を封入するための包装体には、例えば、
アルミニウム箔等の金属箔が積層されている包装用積層
シートが利用されている。

【０００３】また、紫外線によって劣化したり変質した
りするような物質、特に油脂類や色素等を含有する物質
を封入するための包装体には、紫外線遮断性樹脂層また
は紫外線吸収性樹脂層を具備する積層シートが利用され
ることが、例えば特開昭６３−２１８０４９号公報に記
載されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前述のアルミニウム箔
等の金属箔が積層されている積層シートは、ガスバリヤ
ー性においては十分な性質を有するが、包装体内の内填
物の状態が外部から確認し得ないという欠点を有する。

【０００５】また、特開昭６３−２１８０４９号公報に
は、ガスバリヤー性と紫外線遮断性とを兼有するシート
の例として、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物に
よるガスバリヤー性樹脂層と紫外線遮断性樹脂層または
紫外線吸収性樹脂層とを具備する積層シートが説明され
ているが、この積層シートはガスバリヤー性についての
性能が十分ではなく、例えばチューブ容器の保存中等に
おいて内填物の芳香等が失われ始めるという欠点を有す
る。

【０００６】これに対して本発明は、包装体内の内填物
を外部から視認し得るような透明性と、内填物が紫外線
によって劣化するようなことの無い紫外線遮断性または
紫外線吸収性と、極めて優れた酸素バリヤー性とを兼備
し、保存特性において極めて優れた性質を有する包装用
積層シートを提供する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本第１の発明の透明性を
有する包装用積層シートは、無機酸化物の薄膜層を有す
る熱可塑性樹脂フィルムによるガスバリヤー層を具備し
、かつ、紫外線遮断性能または紫外線吸収性能を有する
積層シートからなる。

【０００８】本第２の発明の透明性を有する包装用積層
シートは、無機酸化物の薄膜層を有する熱可塑性樹脂フ
ィルムと無機酸化物の薄膜層に積層されているガスバリ
ヤー性の熱可塑性樹脂フィルム層との積層シートによる
ガスバリヤー層を具備し、かつ、紫外線遮断性能または
紫外線吸収性能を有する積層シートからなる。

【０００９】本第３の発明の透明性を有する包装用積層
シートは、無機酸化物の薄膜層を有する熱可塑性樹脂フ
ィルム、あるいは、無機酸化物の薄膜層を有する熱可塑
性樹脂フィルムと該無機酸化物の薄膜層に積層されてい
るガスバリヤー性の熱可塑性樹脂フィルム層との積層シ
ートによるガスバリヤー層を具備し、かつ、紫外線遮断
性能または紫外線吸収性能を有する積層シートからなる
包装用積層シートにおいて、無機酸化物の薄膜層を有す
る熱可塑性樹脂フィルムが、−ＯＨ基を有する樹脂によ
る熱可塑性樹脂フィルムからなる。

【００１０】前記構成からなる本発明の透明性を有する
包装用積層シートは、該積層シートが例えばパウチタイ
プの包装体として利用される場合には、包装体の内周面
層となる面がヒートシール性能を有する樹脂層で形成さ
れる。また、例えば押出しチューブ容器の胴部成形用素
材として利用される場合には、チューブの内，外の両外
側表面同士がヒートシールし得るような樹脂層で形成さ
れる。

【００１１】包装用積層シートにおけるヒートシーラン
ト層としては、例えば、低密度ポリエチレン，中密度ポ
リエチレン，線状低密度ポリエチレン，アイオノマー，
カルボキシル基変性ポリオレフィン，ポリプロピレン，
ポリエステル，ナイロン等の透明性を有する一般的な樹
脂による単一層または複合層からなる厚さ６０〜２００
μ程度の樹脂層が利用され、所望に応じて美粧印刷等が
付されているものが使用される。

【００１２】無機酸化物の薄膜層を有する熱可塑性樹脂
フィルムは、例えば、ポリアミド，ポリエステル，ポリ
プロピレン等の厚さ９〜５０μ程度の２軸延伸フィルム
に対して、酸化錫，酸化亜鉛，酸化珪素，酸化インジュ
ウム，酸化チタン，酸化アルミニウム等による厚さ１０
０〜５０００オングストローム好ましくは４００〜１０
００オングストローム程度の薄膜層を、真空蒸着，スパ
ッタリング，化学蒸着等によって形成したフィルムが使
用される。

【００１３】特に本第３の発明においては、−ＯＨ基を
有する樹脂による熱可塑性樹脂フィルム、例えば、ポリ
ビニルアルコールフィルムやエチレン・ビニルアルコー
ル共重合体樹脂フィルム等に対して無機酸化物の薄膜層
が形成されているフィルムが利用される。なお、無機酸
化物の薄膜層を形成する際の基材となる−ＯＨ基を含有
熱可塑性樹脂フィルムは、単層の樹脂フィルムであって
も、あるいは、−ＯＨ基を含有する樹脂のコーティング
層が形成されている複合フィルムであっても良いが、無
機酸化物の薄膜層の形成適性の点からは、−ＯＨ基を含
有する樹脂を押し出し製膜して得られた単一のプラスチ
ックフィルムが好適である。さらに、無機酸化物の薄膜
層の蒸着効率、すなわち、無機酸化物の薄膜層の厚さに
対するガスバリヤー性の高さの点からすると、ポリビニ
ルアルコールフィルムが最も好適であり、耐屈曲性にお
いて良好な結果が得られる。

【００１４】なお、無機酸化物の薄膜層としては、酸化
珪素による場合が、着色が極めて少なくしかも高度のガ
スバリヤー性が得られる。

【００１５】紫外線吸収性能は、例えば、ベンゾフェノ
ン系，ベンゾトリアゾール系，サリチレート系，アクリ
レート系の有機系の紫外線吸収剤がバインダー用樹脂１
００重量部に対して５〜１０重量％程度添加されている
コーティング剤による塗工層を形成したり、あるいは、
前記紫外線吸収剤が含有されている接着剤による接着剤
層等によってもたらされる。

【００１６】紫外線遮断性能は、例えば、酸化チタン，
酸化鉄，酸化亜鉛，酸化ジルコニウム等の無機系酸化物
の５μ程度の微粉末がバインダー用樹脂１００重量部に
対して１０〜７０重量部程度混合されているインキによ
るベタ刷り印刷層、または、既成の樹脂フィルムに対し
て前記無機系酸化物を、厚さ１〜７μ程度に蒸着させた
蒸着フィルム等によってもたらされる。

【００１７】本発明の透明性を有する包装用積層シート
において、無機酸化物の薄膜層を有する熱可塑性樹脂フ
ィルムによるガスバリヤー層自体が紫外線遮断性能ある
いは紫外線吸収性能をも有する場合には、無機酸化物の
薄膜層を有する熱可塑性樹脂フィルムによるガスバリヤ
ー層のほかに紫外線遮断性能を有するさらに別の樹脂層
が積層されることは必ずしも必要ないが、ガスバリヤー
層に対して、紫外線遮断性能または紫外線吸収性能を有
する樹脂層をさらに別の樹脂層で形成させても良いこと
は勿論である。

【００１８】本第２の発明または第３の発明において、
無機酸化物の薄膜層を有する熱可塑性樹脂フィルムに積
層されるガスバリヤー性の熱可塑性樹脂フィルムには、
例えば、ポリ塩化ビニリデン樹脂，ポリ塩化ビニリデン
共重合体樹脂，エチレン−ビニルアルコール共重合体樹
脂，ポリアクリロニトリル樹脂，ポリビニルアルコール
樹脂，ポリアミド樹脂等による熱可塑性樹脂フィルム、
さらには、これらの樹脂による塗工層を有する熱可塑性
樹脂フィルム等からなり、好ましくは、酸素透過度が３
０ｃｃ／ｍ２　・ｄａｙ　・ａｔｍ　以下のものが利用
される。

【００１９】

【実施例】本発明の透明性を有する包装用積層シートの
具体的な構成を製造実施例を以って説明する。

【００２０】実施例１ 図１において、厚さ１２μの２軸延伸ポリエステルフィ
ルム１と、該２軸延伸ポリエステルフィルム１の表面に
付されている紫外線遮断性樹脂層２とによるフィルムを
得た。

【００２１】なお、紫外線遮断性樹脂層２は、ポリエス
テル樹脂（バインダー用樹脂）１００重量部に酸化チタ
ンと酸化鉄との混合物の超微細粒子３０重量部が混合さ
れているグラビア印刷インキによる厚さ２μの無色の全
面ベタ印刷層からなる。

【００２２】また、厚さ５００オングストロームの酸化
珪素の真空蒸着層３を有する厚さ１２μの２軸延伸ポリ
エステルフィルム４を得た。

【００２３】次いで、全面ベタ印刷による紫外線遮断性
樹脂層２を有する前述の２軸延伸ポリエステルフィルム
１と、酸化珪素の真空蒸着層３を有する２軸延伸ポリエ
ステルフィルム４とを、全面ベタ印刷による紫外線遮断
性樹脂層２と酸化珪素の真空蒸着層３面とが接するよう
にして、ウレタン系接着剤によるドライラミネート法に
よって接着し、符号５で表示される複合フィルムを得た
。

【００２４】続いて、複合フィルム５における２軸延伸
ポリエステルフィルム１面に対して、厚さ１２０μのポ
リエチレンフィルム６からなる内層を、また２軸延伸ポ
リエステルフィルム４面に対して、厚さ１２０μのポリ
エチレンフィルム７からなる外層を、それぞれウレタン
系接着剤によるドライラミネート法によって接着し、本
発明の１実施例品である透明性を有する包装用積層シー
ト８を得た。

【００２５】実施例２ 厚さ１２μの２軸延伸ポリエステルフィルムと該２軸延
伸ポリエステルフィルムの表面に付されている紫外線吸
収性樹脂層とによるフィルムを得た。

【００２６】なお、紫外線吸収性樹脂層は、ポリ塩化ビ
ニリデン共重合体樹脂（バインダー用樹脂）１００重量
部にベンゾフェノン系の紫外線吸収剤１０重量部が混合
されているコーティング剤による３ｇ（ｄｒｙ）　／ｍ
２の塗工層からなる。

【００２７】また、厚さ５００オングストロームの酸化
珪素の真空蒸着層を有する厚さ１２μの２軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。

【００２８】次いで、前記紫外線吸収性樹脂層を有する
２軸延伸ポリエステルフィルムと、酸化珪素の真空蒸着
層を有する２軸延伸ポリエステルフィルムとを、紫外線
吸収性樹脂層と酸化珪素の真空蒸着層面とが接するよう
にしてウレタン系接着剤によるドライラミネート法によ
って接着し、複合フィルムを得た。

【００２９】続いて、該複合フィルムにおける紫外線吸
収性樹脂層を有する２軸延伸ポリエステルフィルム面に
対して厚さ１２０μのポリエチレンフィルムからなる内
層を、また、酸化珪素の真空蒸着層を有する２軸延伸ポ
リエステルフィルム面に対して厚さ１２０μのポリエチ
レンフィルムからなる外層を、それぞれウレタン系接着
剤によるドライラミネート法によって接着し、本発明の
１実施例品である透明性を有する包装用積層シートを得
た。

【００３０】比較例１ 実施例１の透明性を有する押出しチューブ用積層シート
８の製造工程中から、酸化チタンと酸化鉄との混合物の
超微細粒子が混合されているグラビア印刷インキによる
紫外線遮断性樹脂層２を形成する工程を削除し、それ以
外の構成については実施例１の包装用積層シート８の対
応する部分と同一の構成による比較のための包装用積層
シートを得た。

【００３１】チューブ容器の製造 前記実施例１〜２及び比較例１によって得られた各透明
性を有する包装用積層シートを打ち抜き加工してチュー
ブ容器胴部用のブランク板を得た後、該ブランク板の左
，右の側辺部同士を重畳，熱接着することにより、直径
３５ｍｍ，　高さ１５０ｍｍ　の円筒体を、前記ブラン
ク板の内層がチューブの内周面層とされている円筒体を
成形した。

【００３２】次いで、チューブ容器成形用のマンドレル
に対して前述の円筒体を装着し、該円筒体の一方の端部
に、常法に従って、円錐台形状の肩部とそれに連続する
細首の口頚部とを、低密度ポリエチレン「ミラソン１６
ｐ　」樹脂の射出成形によって成形し、図２において符
号９で示されるような概略形状の３種類の押出しチュー
ブ容器を得た。

【００３３】［試験１］得られた３種類の押出しチュー
ブ容器内にイカの塩辛５０ｇを密封し、キセノンフェー
ドメーターで７２時間の照射を行なった後、各チューブ
容器内から取り出したイカの塩辛と、キセノンフェード
メーターの照射を行なう前のイカの塩辛との間の色差を
、色彩色差計を利用して測定した。測定結果を［表１］
に示す。

【００３４】

【表１】

【００３５】［試験２］前述の３種類の押出しチューブ
容器内に過酸化物価０．７のコーン油を封入し、キセノ
ンフェードメーターで６０時間の照射を行なった後に、
各チューブ容器内から取り出したコーン油の過酸化物価
を測定した。測定結果を［表２］に示す。

【００３６】

【表２】

【００３７】実施例３ 図３において、厚さ１２μの２軸延伸ポリエステルフィ
ルム３１と、該２軸延伸ポリエステルフィルム３１の表
面に付されている紫外線遮断性樹脂層３２とによるフィ
ルムを得た。

【００３８】なお、紫外線遮断性樹脂層３２は、ポリ塩
化ビニリデン共重合体樹脂（バインダー用樹脂）１００
重量部にベンゾフェノン系の紫外線吸収剤１０重量部が
混合されているコーティング剤による３ｇ（ｄｒｙ）　
／ｍ２の塗工層からなる。

【００３９】また、厚さ１２μの２軸延伸ポリエステル
フィルム３４の表面に、厚さ５００オングストロームの
酸化珪素の真空蒸着層３３を形成した後、該酸化珪素の
真空蒸着層３３面に、厚さ２０μのポリ塩化ビニリデン
樹脂フィルム３５をウレタン系接着剤を利用して積層し
た複合フィルム３６を得た。

【００４０】さらに、前述の２軸延伸ポリエステルフィ
ルム３１の紫外線遮断性樹脂層２２面と、複合フィルム
３６のポリ塩化ビニリデン樹脂フィルム３５面とを、ウ
レタン系接着剤を利用して積層し、続いて、２軸延伸ポ
リエステルフィルム３１面に対して厚さ１００μの低密
度ポリエチレン樹脂フィルム３７をウレタン系接着剤を
利用して積層し、また、２軸延伸ポリエステルフィルム
３４面に対して、厚さ１００μの低密度ポリエチレン樹
脂フィルム３８を同じくウレタン系接着剤を利用して積
層することにより、本発明の１実施例品である透明性を
有する包装用積層シート３９を得た。

【００４１】実施例４ 実施例３の包装用積層シートの積層工程において、厚さ
２０μのポリ塩化ビニリデン樹脂フィルム３５の代わり
に、ポリ塩化ビニリデン樹脂の塗工層（３μ）を有する
２軸延伸ポリエステルフィルム（１２μ）を利用し、該
フィルムにおけるポリ塩化ビニリデン樹脂の塗工層面と
酸化珪素の真空蒸着層とが接するようにしてウレタン系
接着剤を利用して積層することによって、本発明の１実
施例品である透明性を有する包装用積層シートを得た。

【００４２】実施例５ 実施例１の包装用積層シートの製造工程において、厚さ
５００オングストロームの酸化珪素の真空蒸着層３を有
する厚さ１２μの２軸延伸ポリエステルフィルム４の代
わりに、厚さ５００オングストロームの酸化珪素の蒸着
層を有する厚さ１５μの２軸延伸ポリビニルアルコール
フィルムを利用し、それ以外の構成については、実施例
１の包装用積層シートの対応する工程と同一の構成から
なる本発明の１実施例品たる透明性を有する包装用積層
シートを得た。

【００４３】実施例６ 実施例３の積層構成による包装用積層シートの製造工程
において、厚さ５００オングストロームの酸化珪素の真
空蒸着層３３を有する厚さ１２μの２軸延伸ポリエステ
ルフィルム３４に代えて、厚さ６００オングストローム
の酸化珪素の蒸着層を有する厚さ１２μの２軸延伸エチ
レン−ビニルアルコール共重合樹脂フィルムを利用し、
その他の構成は全て実施例３の押出しチューブ用積層材
の対応する部分と同一の構成からなる本発明の１実施例
品である透明性を有する包装用積層シートを得た。

【００４４】

【発明の作用】本発明の透明性を有する包装用積層シー
トは、無機酸化物の薄膜層を有する熱可塑性樹脂フィル
ムを具備し、しかも、紫外線遮断性能または紫外線吸収
性能とを有するものであって、優れたガスバリヤー性と
紫外線遮断性能または紫外線吸収性能とが兼備されるも
ので、特に油脂類や色素等を含有する内填物が紫外線に
よって劣化するようなことが無く、良好な保存特性を有
する包装体が得られる。

【００４５】本第２の発明の透明性を有する包装用積層
シートは、無機酸化物の薄膜層を有する熱可塑性樹脂フ
ィルムと無機酸化物の薄膜層に積層されているガスバリ
ヤー性の熱可塑性樹脂フィルム層との積層シートによる
ガスバリヤー層を具備し、かつ、紫外線遮断性能または
紫外線吸収性能を有するものであって、ガスバリヤー性
が無機酸化物の薄膜層とガスバリヤー性の熱可塑性樹脂
フィルム層とによって奏されるものであることから、例
えば折り曲げ状態でヒートシールされたり、あるいは、
包装体が繰り返し屈曲を受たりする場合に、無機酸化物
の薄膜層にピンホールや亀裂等が発生するようんことが
あっても、この無機酸化物の薄膜層に積層されているガ
スバリヤー性の熱可塑性樹脂フィルム層による補償作用
によって、ガスバリヤー層によるガスバリヤー性が正常
に作用するもので、保存特性に対して極めて優れた作用
を奏する包装体になる。

【００４６】本第３の発明の透明性を有する包装用積層
シートは、無機酸化物の薄膜層を有する熱可塑性樹脂フ
ィルムが、−ＯＨ基を有する樹脂による熱可塑性樹脂フ
ィルムからなるもので、金属酸化物の蒸着界面において
、樹脂が有している−ＯＨ基との間に結合状態が生ずる
ことによって、フィムルと金属酸化物との間の密着強度
に優れた作用が奏される。

【００４７】

【発明の効果】本発明の透明性を有する包装用積層シー
トは、該積層シートによる包装体の内填物の封入状態が
外部から目視し得るような透明性を有し、しかも、紫外
線や酸素の影響によって劣化し易い性質の内填物であっ
ても、これを劣化させることなく保存することのできる
包装体となるものであり、利用価値の高い包装体が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の透明性を有する包装用積層シートの１
実施例品の積層構造を模型的に示す断面図である。

【図２】本発明の透明性を有する包装用積層シートが容
器胴部に利用されている押出しチューブ容器の概略形状
を示す正面図である。

【図３】本発明の透明性を有する包装用積層シートの１
実施例品の積層構造を模型的に示す断面図である。

【符号の説明】

１　　２軸延伸ポリエステルフィルム ２　　紫外線遮断性樹脂層 ３　　酸化珪素の真空蒸着層 ４　　２軸延伸ポリエステルフィルム ５　　複合フィルム ６　　内層 ７　　外層 ８　　透明性を有する包装用積層シート９　　押出しチ
ューブ容器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　　　無機酸化物の薄膜層を有する熱可
   塑性樹脂フィルムによるガスバリヤー層を具備し、かつ
   、紫外線遮断性能または紫外線吸収性能を有することを
   特徴とする透明性を有する包装用積層シート。
2. 【請求項２】　　　　無機酸化物の薄膜層を有する熱可
   塑性樹脂フィルムと該無機酸化物の薄膜層に積層されて
   いるガスバリヤー性の熱可塑性樹脂フィルム層との積層
   シートによるガスバリヤー層を具備し、かつ、紫外線遮
   断性能または紫外線吸収性能を有することを特徴とする
   透明性を有する包装用積層シート。
3. 【請求項３】無機酸化物の薄膜層を有する熱可塑性樹脂
   フィルムが、−ＯＨ基を有する樹脂による熱可塑性樹脂
   フィルムからなる請求項１または請求項２記載の透明性
   を有する包装用積層シート。