JPH04237482A - 冷蔵庫内の貯蔵方法 - Google Patents

冷蔵庫内の貯蔵方法

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Publication number
JPH04237482A
JPH04237482A JP3003689A JP368991A JPH04237482A JP H04237482 A JPH04237482 A JP H04237482A JP 3003689 A JP3003689 A JP 3003689A JP 368991 A JP368991 A JP 368991A JP H04237482 A JPH04237482 A JP H04237482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerator
pressure
storage chamber
separation membrane
gas separation
Prior art date
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Pending
Application number
JP3003689A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Hatanaka
茂樹 畠中
Yozo Yoshino
吉野 庸三
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3003689A priority Critical patent/JPH04237482A/ja
Publication of JPH04237482A publication Critical patent/JPH04237482A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Storage Of Harvested Produce (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体分離膜を用いて、
冷蔵庫内の酸素量を低下させると共に冷蔵庫外の大気を
前記気体分離膜または他の気体分離膜を介して導入する
ことにより保湿を行う方法に関するものであり、特に新
鮮な野菜,魚貝,肉等の保存に適するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ライフスタイルの変化は食生活の
高級化志向を強めており、食品の新鮮さへの要求の高ま
りから、その保存方法に強い関心が向けられるようにな
ってきた。従来より新鮮な野菜,魚貝,肉等の保存に関
しては、温度・湿度の制御と共に保存する雰囲気を適切
な気体組成にすることがより効果的であるということが
広く知られている。なかでも大気組成中の酸素は呼吸や
酸化に広く用いられ、その存在は青果物の成熟、好気性
菌あるいは害虫等の活動に深く結びついている。上記物
品等の中の特に食品の保存において、冷蔵庫内の酸素量
を低下させ、エチレンガス等の有害ガスを除去すると共
に保湿ができるならば、上述のような物品の変化を抑制
でき、長期にわたって安定した物品の保存が可能となる
。快適な保存環境を作り出す方法としては、低温,低圧
下で貯蔵するハイポバリック・ストレイジ(Hypob
aric Storage)の欠点を改良した方法で、
所定幅の2つの圧力内を往復させる差圧式減圧貯蔵方法
等が特公昭53−24347号公報に提案されている。
【0003】上記方法が図7に示されるような場合も考
えられる。そこで図7を参照して従来例を説明する。
【0004】図7は従来の差圧式貯蔵方法の構成を示す
模式図である。図7において、11は減圧ポンプ、12
はリーク調整バルブ、13は密閉貯蔵室、14は密閉貯
蔵室13を収納する冷蔵庫から構成されている。
【0005】以上のように構成された従来の差圧式貯蔵
方法について、以下その動作について説明する。まず密
閉貯蔵室13内を予め設定した圧力P2(例えば660
mmHg)にまで減圧ポンプ1で下げ、減圧ポンプ11
の動作を停止する。この際、貯蔵物に適合した環境に密
閉貯蔵室13内を温度6℃、水蒸気圧7mmHgに保持
する。そのとき冷蔵庫14内の環境は温度6℃、水蒸気
圧4.2mmHgである。この環境で密閉貯蔵室13の
リーク調整バルブ12等で冷蔵庫14内の空気を密閉貯
蔵室13内へリークさせることにより圧力調整し、予め
設定された時間T1(例えば60min)の間に密閉貯
蔵室13内の圧力がP1(例えば740mmHg)にな
るようにしておく。 圧力がP1になると減圧ポンプ11を作動させ、圧力を
P2に下げた後、減圧ポンプ11の動作を停止し、以下
、この動作を繰り返すことによって貯蔵物を貯蔵するも
ので、密閉貯蔵室13内の圧力を下げることにより密閉
貯蔵室13内の酸素の量が低下され、所定巾の2つの圧
力を設定し、その圧力内を往復させる操作により、空気
の流れが密閉貯蔵室13内で常時存在し、貯蔵物の堆積
方法や包装方法に関係なく空気の補給と換気が均一に行
われる。図8は上記方法の密閉貯蔵室内の圧力変化の様
子を示す特性図で、図9は上記方法の密閉貯蔵室内の酸
素量変化の様子を示す特性図、図10は密閉貯蔵室内の
水蒸気圧の変化を示す特性図である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8,
図9,図10から理解できるように上記の従来の方法で
は、密閉貯蔵室13内の酸素量を低下させるために減圧
手段による動作しか行わないので、密閉貯蔵室13内の
酸素やエチレンガスを選択的には除去することができな
いため密閉貯蔵室13内の圧力を所定幅の2つの圧力内
を往復させる操作をおこなっても酸素量を徐々に下げる
ことができない、しかも冷蔵庫14内の水蒸気圧が4.
2mmHgで密閉貯蔵室13内の水蒸気7mmHgより
低いため、密閉貯蔵室13内の水蒸気圧が徐々に減って
くると言う課題を有していた。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
、気体分離膜を用いて、密閉貯蔵室内の酸素量を低下さ
せると共に保湿を行う方法を提供することを目的とする
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の第1の冷蔵庫内の貯蔵方法は、減圧手段によ
って、気体分離膜を介して、密閉貯蔵室内の酸素を選択
的に排除し、酸素の排除によって減圧になった密閉貯蔵
室内に、冷蔵庫外の大気と密閉貯蔵室内の間に生じた圧
力差によって気体分離膜を介して冷蔵庫外の大気を導入
し、また酸素を選択的に排除する時に生じる気体分離膜
の減圧手段側に対する前記冷蔵庫内側および前記密閉貯
蔵室内側の気体の圧力比の最大値が、前記冷蔵庫内側お
よび前記密閉貯蔵室内側の気体の圧力に対する冷蔵庫外
の大気の比より、大きくなるようにすることから構成さ
れ、第2の冷蔵庫内の貯蔵方法は、第1の冷蔵庫内の貯
蔵方法を繰り返し行うことから構成されている。
【0009】尚、本発明で述べている密閉貯蔵室とは、
気体分離膜を介した減圧手段によって、密閉貯蔵室内の
空気を排除したときに、密閉貯蔵室内部が大気圧以下に
なる容器である。また冷蔵庫全体が密閉貯蔵室になって
いる場合も同様である。
【0010】
【作用】上記構成によれば、気体分離膜によって水蒸気
圧と酸素量が多い空気が密閉貯蔵室内から一旦排除され
、減圧となった密閉貯蔵室内へ再び気体分離膜を介して
冷蔵庫外の大気(密閉貯蔵室内の空気より酸素濃度と水
蒸気圧の高い空気)が導入される。この時、窒素の透過
量に対する酸素または水蒸気の透過量の比率は、気体分
離膜の高圧側と低圧側の圧力比に依存し、圧力比が高け
れば酸素または水蒸気の透過比率が増え、透過した空気
中の酸素濃度または水蒸気濃度が高くなる。したがって
酸素については、密閉貯蔵室から酸素除去する時に、気
体分離膜の減圧手段側即ち低圧側に対する、前記冷蔵庫
内側および前記密閉貯蔵室内側即ち高圧側の圧力比が、
減圧になった前記冷蔵庫内側および前記密閉貯蔵室内側
へ冷蔵庫外の大気から酸素を導入する時に、気体分離膜
の前記冷蔵庫内側および前記密閉貯蔵室内側即ち低圧側
に対する、冷蔵庫外の大気側即ち高圧側の圧力比に比べ
て大きければ、同量の空気の出入りがあっても、密閉貯
蔵室外へ排除される酸素量が密閉貯蔵室内へ導入される
酸素量より多くなるので、大気から選択的に導入して密
閉貯蔵室内が減圧状態から大気圧に近い状態に戻った時
でも密閉貯蔵室内の酸素濃度を低下させることができる
【0011】また水蒸気については、密閉貯蔵室から水
蒸気を除去する時に、気体分離膜の減圧手段側即ち低圧
側に対する、前記冷蔵庫内側および前記密閉貯蔵室内側
即ち高圧側の圧力比が、減圧になった前記冷蔵庫内側お
よび前記密閉貯蔵室内側へ冷蔵庫外の大気から水蒸気を
導入する時に、気体分離膜の前記冷蔵庫内側および前記
密閉貯蔵室内側即ち低圧側に対する、冷蔵庫外の大気側
即ち高圧側の圧力比に比べて大きくなって、同量の空気
の出入りがあっても、冷蔵庫外の水蒸気圧の高い空気を
気体分離膜を介して選択的に濃縮し導入されるため、密
閉貯蔵室外へ排除される水蒸気量と密閉貯蔵室内へ導入
される水蒸気量が同等になるので、密閉貯蔵室内が減圧
状態から大気圧に近い状態に戻った時でも密閉貯蔵室内
の水蒸気圧を保つことができる。
【0012】上記方法を繰り返し行うことによって、密
閉貯蔵室内の酸素量を更に低下させ、しかも気体分離膜
を介して冷蔵庫外の大気(密閉貯蔵室より水蒸気圧の高
い空気)を導入するため密閉貯蔵室内を保湿することで
きる。大気中にエチレンガスはほとんど存在しないので
一旦気体分離膜によって選択的に密閉容器内から排除さ
れたエチレンガスは、再び気体分離膜を介して冷蔵庫外
の大気から密閉貯蔵室内へ導入されることはない。
【0013】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は本発明の第1の実施例における冷蔵
庫内の貯蔵方法の構成を示す模式図、図4は本実施例の
密閉容器内の圧力変化の様子を示す特性図、図5は本実
施例の密閉貯蔵室内の酸素量変化の様子を示す特性図、
図6は本実施例の密閉貯蔵室内の水蒸気圧変化の様子を
示す特性図である。
【0015】図1において、2は気体分離膜(膜面積5
6cm2)で、ポリプロピレン繊維不織布上にポリエー
テルスルホン多孔体を形成して成る支持体上に、ポリジ
メチルシロキサンを主体とした高分子をコートしたもの
である。(表1)にポリジメチルシロキサンの窒素の透
過性に対する酸素,エチレンガス,水蒸気の透過性の比
を示す。この高分子の材料は本実施例ではポリジメチル
シロキサンを主体とした高分子を用いたが、窒素に比べ
て酸素を選択的に透過させることができる材料であれば
材料に制限はなく、たとえばより高濃度の酸素を排除し
たい場合はポリ4−メチルペンテン1,ポリフマル酸エ
ステル,エチルセルロース等の材料を、また時間あたり
に多くの処理量が必要とされる場合にはポリ−トリメチ
ルシリルプロピン等の透過速度が大きい材料を、または
必要に応じてこれらの材料を複合或いは積層しても良い
。 1は減圧ポンプ、3は酸素量を低下させ保湿しようとす
る密閉貯蔵室(12l)、4は冷蔵庫である。
【0016】以上のように構成された密閉貯蔵室3内の
貯蔵方法について、以下その動作を説明する。まず、減
圧ポンプ1を駆動することによって気体分離膜2の両面
に圧力差が生じ、密閉貯蔵室3内の酸素及びエチレンガ
ス等の有害ガスが選択的に減圧ポンプ1により排除され
、密閉貯蔵室3内の圧力が大気圧から徐々に下がり始め
る。この時、気体分離膜2と減圧ポンプ1の間の減圧度
は、P3(例えば360mmHg)である。また、密閉
貯蔵室3内の減圧度P2(例えば660mmHg)に対
する冷蔵庫4外の大気圧P4(760mmHg)の圧力
比が、気体分離膜2の低圧側P3(360mmHg)に
対する高圧側P2(660mmHg)の圧力比の最大値
を越えないよう減圧ポンプ1を停止する。その時、密閉
貯蔵室3内の圧力は、P2(660mmHg)である。 減圧状態となった密閉貯蔵室3内と冷蔵庫4外の大気の
間に生じた圧力差によって気体分離膜2を介して冷蔵庫
4外の大気を密閉貯蔵室3内に、予め設定された時間T
1(60min)の間に圧力がP1(例えば740mm
Hg)になるまで導入される。密閉貯蔵室2内の圧力が
P1(740mmHg)になった後、上記と同様の操作
を繰り返し2回行う。この時使用している減圧ポンプ1
は、リークがある物を使用する。
【0017】その時の酸素量の比較を、本実施例の密閉
貯蔵室3内の酸素量を示す図5と従来例の密閉貯蔵室3
内の酸素量を示す図9を使用して説明する。本実施例の
密閉貯蔵室3内の圧力がP2(660mmHg)になっ
た時の酸素量(1.89l)が従来例の密閉貯蔵室3内
の酸素量(2.19l)より低くなっている。また、本
実施例の密閉貯蔵室3内の圧力がP1(740mmHg
)になった時の酸素量(2.30l)が従来例の密閉貯
蔵室3内の酸素量(2.45l)より低くなっている。 その理由は、本実施例では、密閉貯蔵室3内から酸素を
選択的に排除するときに気体分離膜2の低圧側P3(3
60mmHg)に対する高圧側P2(660mmHg)
の圧力比(660/360=1.83)が、密閉貯蔵庫
3内に酸素を選択的に導入するときに気体分離膜2の低
圧側P2(660mmHg)に対する高圧側P4(76
0mmHg)の圧力比(760/660=1.15)よ
りも大きければ、酸素の気体分離膜を透過する比率が高
くなるので、密閉貯蔵室3内へ導入される酸素量に比べ
て密閉貯蔵室3内から排除される酸素量の方が多くなり
、密閉貯蔵室3内が再度圧力P1(740mmHg)に
戻った時でも、密閉貯蔵室3内の酸素量を低下させるこ
とができる。そして、本実施例は決められた圧力内を往
復させることにより上記と同様の効果が続けて得られる
ということで、密閉貯蔵室3内の酸素量を徐々に低下さ
せることもできるのに対して、従来例では、減圧ポンプ
1だけで大気と同等の空気が密閉貯蔵室3内から排除さ
れるだけで、密閉貯蔵室3内が減圧になっている時は、
減圧しただけの酸素量は減るが、密閉貯蔵室3内の圧力
が戻った時は、酸素量はもとに戻るため決められた圧力
内を往復させても、密閉貯蔵室3内の圧力がP1(74
0mmHg)に戻したときの酸素量を減らすことはでき
ない。
【0018】また水蒸気圧の比較を、本実施例の密閉貯
蔵室3内の水蒸気圧を示す図6と従来例の密閉貯蔵室3
内の水蒸気圧を示す図10を使用して説明する。本実施
例の密閉貯蔵室3内の圧力がP2(660mmHg)に
なった時は、本実施例の密閉貯蔵室3内の水蒸気圧(5
.8mmHg)が従来例の密閉貯蔵室3内の水蒸気圧(
6.07mmHg)より低くなる。しかし本実施例の密
閉貯蔵室3内の圧力がP1(740mmHg)になった
時の従来例の密閉貯蔵室3内の水蒸気圧は6.52mm
Hgなのに対し本実施例の密閉貯蔵室3内の水蒸気圧は
7mmHgに戻っているため、本実施例の密閉貯蔵室3
内の保湿は十分に行われている。これは、本実施例が減
圧ポンプ1を止め気体分離膜2を介して圧力P2にする
リーク時に、冷蔵庫4外の水蒸気圧の高い空気(例えば
温度20℃、水蒸気圧12mmHg)を選択的に濃縮し
て密閉貯蔵室3内に導入されるのに対して、従来例は、
減圧ポンプ1を止めリーク調整バルブ2を介して圧力P
2にするリーク時に、冷蔵庫4内の水蒸気圧の低い空気
(例えば温度6℃,水蒸気圧4.2mmHg)を密閉貯
蔵室3内に導入するため水蒸気圧が低くなり保湿効果が
ない。つまり減圧になった密閉貯蔵室3内には、本実施
例は冷蔵庫4外の大気と密閉貯蔵室3内の間に生じた圧
力差によって気体分離膜2を介して冷蔵庫4外の大気(
密閉貯蔵室3内より水蒸気圧の高い空気)を濃縮して導
入するため密閉貯蔵室3内の水蒸気圧は、7mmHgに
戻り保湿効果があり、この動作を繰り返しても、密閉貯
蔵室3内の水蒸気圧は、圧力をP2に戻せば常に6℃の
飽和水蒸気圧7mmHgに戻る。しかし従来例は、冷蔵
庫4内の空気と密閉貯蔵室3内の間に生じた圧力差によ
って圧力調整バルブ2を介して冷蔵庫4内の空気(密閉
貯蔵室3内より水蒸気圧の低い空気)を導入するため、
密閉貯蔵室3内が乾燥してしまい、この動作を繰り返せ
ば、密閉貯蔵室3内の水蒸気圧は、徐々に低下する。こ
のように本実施例では、気体分離膜2を用いて、密閉貯
蔵室3内の酸素量を低下させると共に保湿を行うことが
できる。
【0019】また青果物の貯蔵用として用いた場合には
、(表1)に示すように気体分離膜2の窒素の透過性に
比べてエチレンガスの透過性が大きいため、気体分離膜
2によって、青果物から発生し成熟を促進させるエチレ
ンガスを酸素と一緒に選択的に排除することができ、し
かも冷蔵庫4外の大気中にはエチレンガスはほとんど存
在しないので、密閉貯蔵室3内に冷蔵庫4外の大気を導
入するときには、エチレンガスはほとんど導入されない
。従って密閉貯蔵室3内のエチレンガス量も低下させる
ことができる。
【0020】
【表1】
【0021】尚本実験では、密閉貯蔵室3(12l)が
冷蔵庫4に内蔵された場合について述べたが冷蔵庫4自
体が密閉貯蔵室になっている場合も、リーク時に冷蔵庫
4外の大気を気体分離膜2を介して導入すれば同様な結
果が得られる。また本実施例では減圧ポンプ1を冷蔵庫
4内に内蔵したけれども、減圧ポンプ1を冷蔵庫4外に
取り付けても同様の結果を得た。
【0022】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0023】図2は本発明の第2の実施例における冷蔵
庫の貯蔵方法の構成を示す模式図である。
【0024】図2において、2aは第1の気体分離膜、
3は酸素量を低下させ保湿しようとする密閉貯蔵室(1
2l)、4は冷蔵庫で以上は図1の構成と同様なもので
ある。図1の構成と異なるのは、2bの第2の気体分離
膜と5の開閉バルブを設けた点と1の減圧ポンプのリー
クをなくした点である。
【0025】以下その動作について説明する。まず、開
閉バルブ5を閉じた状態で減圧ポンプ1を駆動すること
によって気体分離膜2aの両面に圧力差が生じ、密閉貯
蔵室3内の酸素及びエチレンガス等の有害ガスが選択的
に減圧ポンプ1により排除され、密閉貯蔵室3内の圧力
が大気圧から徐々に下がり始める。この時下記の様に、
実施例1と同様の条件とした。気体分離膜2aと減圧ポ
ンプ1の間の減圧度は、P3(360mmHg)である
。また、密閉貯蔵室3内の減圧度P2(660mmHg
)に対する冷蔵庫4外の大気圧P4(760mmHg)
の圧力比(760/660=1.15)が、気体分離膜
2aの低圧側P3(360mmHg)に対する高圧側P
2(660mmHg)の圧力比(660/330=1.
83)の最大値を越えないよう減圧ポンプ1を停止する
。その時、密閉貯蔵室3内の圧力は、P2(660mm
Hg)である。次に、開閉バルブ5を開の状態にし、減
圧状態となった密閉貯蔵室3内と冷蔵庫2外の大気の間
に生じた圧力差によって気体分離膜2bを介して冷蔵庫
4外の大気を密閉貯蔵室3内に、予め設定された時間T
1(60min)の間に圧力がP1(740mmHg)
になるまで導入される。密閉貯蔵室2内の圧力がP1(
740mmHg)になった後、上記と同様の操作を繰り
返し2回行う。この時使用している減圧ポンプ1は、リ
ークがない物を使用する。
【0026】以上のように、その時の密閉貯蔵室3内の
酸素量の変化は、第1の実施例の図5と同様の結果が得
られた。また水蒸気圧の変化は、第1の実施例の図6と
同様の結果が得られた。
【0027】尚本実験では、密閉貯蔵室(12l)3が
冷蔵庫4内に内蔵された場合について述べたが、冷蔵庫
4自体が密閉貯蔵室になっている場合も、気体分離膜2
bを介してリークする時に冷蔵庫4外の大気を導入すれ
ば、同様な結果が得られる。また本実施例では、減圧ポ
ンプ1と開閉バルブ5を冷蔵庫4内に内蔵したけれども
、減圧ポンプ1と開閉バルブ5を冷蔵庫4外に取り付け
ても、同様の結果を得た。また冷蔵庫4の内部の例えば
蒸発皿などの水蒸気圧の高い空気を、気体分離膜2bを
介してリークする時に密閉貯蔵室3内に導入すれば、密
閉貯蔵室3内の酸素量の変化は、第1の実施例の図5と
同様の結果が得られた。また水蒸気圧の変化は、第1の
実施例の図6と同様の結果が得られた。
【0028】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0029】図3は本発明の第3の実施例における冷蔵
庫の貯蔵方法の構成を示す模式図である。
【0030】図3において、2aは第1の気体分離膜、
3は酸素量を低下させ保湿しようとする密閉貯蔵室(1
2l)、4は冷蔵庫で以上は図1の構成と同様なもので
ある。図1の構成と異なるのは、2bの第2の気体分離
膜を設けた点と1の減圧ポンプのリークをなくした点で
ある。
【0031】以下その動作について説明する。まず、減
圧ポンプ1を駆動することによって気体分離膜2aの両
面に圧力差が生じ、密閉貯蔵室3内の酸素及びエチレン
ガス等の有害ガスが選択的に減圧ポンプ1により排除さ
れ、密閉貯蔵室3内の圧力が気体分離膜2bの面積を気
体分離膜2aの面積よりかなり小さくすることにより大
気圧から徐々に下がり始める。気体分離膜2aと減圧ポ
ンプ1の間の減圧度は、P3(360mmHg)である
。また、密閉貯蔵室3内の減圧度P2(660mmHg
)に対する冷蔵庫4外の大気圧P4(760mmHg)
の圧力比(760/660=1.15)が、気体分離膜
2aの低圧側P3(360mmHg)に対する高圧側P
2(660mmHg)の圧力比(660/360=1.
83)の最大値を越えないよう減圧ポンプ1を停止する
。その時、密閉貯蔵室3内の圧力は、P2(660mm
Hg)である。減圧状態となった密閉貯蔵室3内と冷蔵
庫2外の大気の間に生じた圧力差によって気体分離膜2
bを介して冷蔵庫4外の大気を密閉貯蔵室3内に、予め
設定された時間T1(60min)の間に圧力がP1(
740mmHg)になるまで導入される。密閉貯蔵室3
内の圧力がP1(740mmHg)になった後、上記と
同様の操作を繰り返し2回行う。この時使用している減
圧ポンプ1は、リークがない物を使用する。
【0032】以上のように、その時の密閉貯蔵室3内の
酸素量の変化は、第1の実施例の図5の結果より戻り時
間が長くなったが、酸素量の値は同等であった。また水
蒸気圧の変化は、第1の実施例の図6の結果より戻り時
間が長くなったが、水蒸気圧の値は同等であった。
【0033】尚本実験では、密閉貯蔵室(12l)3が
冷蔵庫4内に内蔵された場合について述べたが、冷蔵庫
4自体が密閉貯蔵室になっている場合も、気体分離膜2
bを介してリークする時に冷蔵庫4外の大気を導入すれ
ば、同様な結果が得られる。また本実施例では、減圧ポ
ンプ1を冷蔵庫4内に内蔵したけれども、減圧ポンプ1
を冷蔵庫4外に取り付けても、同様の結果を得た。また
冷蔵庫4の内部の例えば蒸発皿などの水蒸気圧の高い空
気を、気体分離膜2bを介してリークする時に密閉貯蔵
室3内に導入すれば、密閉貯蔵室3内の酸素量の変化は
、第1の実施例の図5の結果より戻り時間が長くなった
が、酸素量の値は同等であった。また水蒸気圧の変化は
、第1の実施例の図6の結果より戻り時間が長くなった
が、水蒸気圧の値は同等であった。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1番目
は、密閉手段を有する冷蔵庫において酸素を除去する気
体分離膜と減圧手段と冷蔵庫とで構成され、減圧手段に
よって、気体分離膜を介して、冷蔵庫内の酸素を選択的
に排除し、酸素の排除によって、減圧になった冷蔵庫内
に、大気と冷蔵庫内の間に生じた圧力差によって前記気
体分離膜または他の気体分離膜を介して冷蔵庫外の大気
を導入し、前記方法を繰り返し行う。第2番目は、密閉
貯蔵室を内蔵した冷蔵庫においては、酸素を除去する気
体分離膜と減圧手段と密閉貯蔵室から構成され、減圧手
段によって、気体分離膜を介して、密閉貯蔵室の酸素を
選択的に排除し、酸素の排除によって減圧になった密閉
貯蔵室に、冷蔵庫外の大気と密閉貯蔵室の間に生じた圧
力差によって、前記気体分離膜または他の気体分離膜を
介して冷蔵庫外の大気を導入し、前記方法を繰り返し行
うと言う二つの方法のどちらでも、容易に冷蔵庫内の酸
素量を低下させしかも保湿することができ、その実用的
効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の冷蔵庫内の貯蔵方法の構成を示
す模式図
【図2】第2の実施例の冷蔵庫内の貯蔵方法の構成を示
す模式図
【図3】第3の実施例の冷蔵庫内の貯蔵方法の構成を示
す模式図
【図4】本実施例の密閉貯蔵室内の圧力変化の様子を示
す特性図
【図5】本実施例の密閉貯蔵室内の酸素量変化の様子を
示す特性図
【図6】本実施例の密閉貯蔵室内の水蒸気圧変化の様子
を示す特性図
【図7】従来例の差圧式減圧貯蔵方法の構成を示す模式
【図8】従来例の密閉貯蔵室内の圧力変化の様子を示す
特性図
【図9】従来例の密閉貯蔵室内の酸素量変化の様子を示
す特性図
【図10】従来例の密閉貯蔵室内の水蒸気圧変化の様子
を示す特性図
【符号の説明】
1  減圧ポンプ 2  気体分離膜 3  密閉貯蔵室 4  冷蔵庫

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉手段を有する冷蔵庫内の酸素を除去す
    る気体分離膜と減圧手段と冷蔵庫から構成され、減圧手
    段によって、気体分離膜を介して、冷蔵庫内の酸素を選
    択的に排除し、酸素の排除によって減圧になった冷蔵庫
    内に、冷蔵庫外の大気と冷蔵庫内の間に生じた圧力差に
    よって前記気体分離膜または他の気体分離膜を介して冷
    蔵庫外の大気を導入する冷蔵庫内の貯蔵方法。
  2. 【請求項2】密閉貯蔵室を内蔵する冷蔵庫において酸素
    を除去する気体分離膜と減圧手段と密閉貯蔵室から構成
    され、減圧手段によって、気体分離膜を介して、密閉貯
    蔵室の酸素を選択的に排除し、酸素の排除によって減圧
    になった密閉貯蔵室に、冷蔵庫外の大気と密閉貯蔵室の
    間に生じた圧力差によって前記気体分離膜または他の気
    体分離膜を介して冷蔵庫外の大気を導入する冷蔵庫内の
    貯蔵方法。
  3. 【請求項3】密閉手段を有する冷蔵庫内および密閉貯蔵
    室を内蔵する冷蔵庫の密閉貯蔵室内から、酸素を選択的
    に排除する時に生じる気体分離膜の減圧手段側に対する
    前記冷蔵庫内側および前記密閉貯蔵室内側の気体の圧力
    比の最大値が、前記冷蔵庫内側および前記密閉貯蔵室内
    側の気体の圧力に対する冷蔵庫外の大気の比より、大き
    くなるようにすることを特徴とする請求項1または2に
    記載の冷蔵庫内の貯蔵方法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の冷蔵
    庫内の貯蔵方法を、繰り返し行うことを特徴とする、冷
    蔵庫内の貯蔵方法。
  5. 【請求項5】密閉手段を有する冷蔵庫内および密閉貯蔵
    室を内蔵する冷蔵庫の密閉貯蔵室内より高い水蒸気圧の
    空気を、前記気体分離膜または他の気体分離膜を介して
    導入することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の冷蔵庫内の貯蔵方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008116069A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 食品のバラ状凍結装置
JP2010246460A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Sharp Corp 気体組成制御ユニット
JP2018096661A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 東芝ライフスタイル株式会社 貯蔵庫

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