JPH04233433A - ミクロトーム - Google Patents
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
供給管を介してガス状の寒剤を供給可能である冷却室と
、上下動可能で、処理されるべきプレパラートを担持す
る担持アームとを有し、担持アームが、冷却室の壁に設
けた開口部を通って冷却室内へ突出しており、寒剤が冷
却室から流出しないように前記開口部が密封されている
ミクロトーム、特に冷却室を備えたウルトラミクロトー
ムに関するものである。
れる被検査対象物、特に生物学的被検査対象物を低温標
本化する場合、被検査対象物と加工工具(カッター)と
を低温に保持することが必要である。従って低温標本化
は、ミクロトームまたはウルトラミクロトームに固定さ
れる冷却室内で行われる。冷却室は上方から接近可能で
、冷却室内には、所望の低温度に冷却されたガス状の寒
剤が供給される。温度を一定に保持し、冷却室の内部に
上方から湿った空気が流入しないようにするため、寒剤
を連続的に供給しなければならない。
、通常は冷却室の底部にカッターを加工工具として固定
し、一方切断されるべきプレパラートを担持アームに固
定する。担持アームはカッターに対して相対的に上下動
する。品質的に申し分のない切片を得るため、一方では
担持アームをできるだけ堅牢に構成することが必要で、
他方切断過程の際の担持アームの運動が冷却室の雰囲気
、特に冷却室の温度に影響しないようにしなければなら
ない。従って、冷却室の外側で支持され駆動される担持
アームを次のように構成すること、即ち担持アームの、
プレパラートを担持している端部を、冷却室の内部空間
の内側に配置することができ、上述のような条件が満た
されるように構成するという問題がある。
が成された。例えば、担持アームをブリッジ状に構成し
て担持アームを冷却室の上縁とU字状に係合させ、プレ
パラートを担持アームのU字状アームのうち冷却室の内
部にあるアームに配置することが知られている(いわゆ
るクリステンセンCHRISTENSENブリッジとい
われるもの 米国特許第3680420号公報)。し
かしこの担持アームの構成の欠点は、担持アームがU字
状に折り曲げられているため、担持アームの形状が不安
定で望ましいものではないこと、特に比較的大きな切断
力が働く場合に変形しがちであり、切断の品質を損ねる
ことである。
けた十分大きな開口部を通過するように担持アームを案
内させて、切断過程に必要な担持アームの上下動を得る
というものである。この場合、寒剤が開口部を通って流
出する恐れがあるため、開口部の縁は非常に薄い可撓性
のあるダイアフラムにより担持アームと連結される(ド
イツ特許第1622996号公報)。ダイアフラムは、
担持アームの軸方向に移動できるように担持アームの外
面に配置されている。担持アームが鉛直方向に回動運動
を行う間にダイアフラムが付設の冷却室の壁に軽く接触
する際に生じる小さな力は、ダイアフラムが担持アーム
上を軸方向に移動する際に生じ、この力が担持アームを
振動させる原因になり、障害として切片の品質を損なわ
せる。
室のなかへ突出しているミクロトームまたはウルトラミ
クロトームの担持アームのための密封構造を次のように
構成すること、即ち担持アームに機械的な作用が働かず
、同時に寒剤の流出を十分に阻止することにより冷却室
の雰囲気が阻害されないように構成することである。
決するため、上方から接近可能で、供給管を介してガス
状の寒剤を供給可能である冷却室と、上下動可能で、処
理されるべきプレパラートを担持する担持アームとを有
し、担持アームが、冷却室の壁に設けた開口部を通って
冷却室内へ突出しており、寒剤が冷却室から流出しない
ように前記開口部が密封されているミクロトームにおい
て、前記開口部の領域であって担持アームの表面と冷却
室壁の表面との間に、担持アームの各運動段階において
空気間隙が存在していることと、寒剤が流出しないよう
に密封するため、空気間隙の横断面が比較的小さく、且
つ空気間隙が寒剤の流出方向にて比較的大きく保たれて
いることとを特徴とするものである。
設けた開口部を担持アームが貫通しているという公知の
構成を前提としている。しかしながら、本発明による密
封構造では、担持アームはその運動のどの時点でも、ま
たどの位置においても冷却室壁と機械的な接触をせず、
冷却室壁に対して常に空気間隙が生じる。この空気間隙
を通って不具合な量の寒剤が流出しないようにするため
、本発明によれば、空気間隙の横断面はできるだけ小さ
く保持され、一方寒剤の流出方向にて空気間隙を通るよ
うに測定された空気間隙の長さは、できるだけ大きく選
定される。この場合本発明は、次のような認識に基づく
ものであり、即ちできるだけ大きな流動抵抗が空気間隙
内に生じるならば、冷却室壁と担持アームとが完全に接
触しても寒剤の流出を十分に阻止することができるとい
う認識に基づくものである。この流動抵抗は、主に空気
間隙の長さによって決定され、従ってこの長さを調整す
る適当な処置により、申し分なく作用する完全に無接触
な密封を得ることができる。空気間隙の流動横断面積も
流動抵抗に対して大きな影響を持っている。従って、切
断過程の際に上下動する担持アームの側面における空気
間隙の幅をできるだけ小さく選定しなければならない。 担持アームのストロークの上端及び下端においては、こ
れに対応する大きさの開口部を必要とするので、鉛直方
向の間隙、即ち開口部の縁と担持アームの上面との間の
間隔は、間隙の幅をできるだけ小さくするためには影響
を受けてはならない。しかしながら、開口部のこの問題
の位置でも寒剤の流出を阻止するために、本発明の範囲
内で種々の処置が講じられる。これらの処置は、空気間
隙の長さ及び/または横断面積に影響を与える。
持アームは、少なくとも冷却室壁を貫通する部分におい
ては、互いに平行に並設される複数個のアーム部分に分
割されている。これらのアーム部分は、鉛直方向の板の
形状を有しており、それぞれのアーム部分は、冷却室の
スリット状の開口部を貫通している。従って、これらの
アーム部分のほぼ平らな側面は、担持アームが上下動す
る間、常に空気間隙の幅を所望の最小値に維持し、スリ
ット状開口部の上端及び下端の横断面は、スリット状の
形状のために比較的小さい。従って、担持アームの上下
動の間これらの横断面が自由であるときには、このよう
なスリット状の開口部が多数あるにもかかわらず、寒剤
の流出を比較的少量にすることができる。
の縦軸線に対して横方向に突出する突出部によって担持
アームの表面を開口部の領域において拡大することによ
り、空気間隙の長さが長くなる。これらの突出部は、冷
却室壁の、開口部に境を接する領域によって、空気間隙
の延長部を形成する。従って、例えば担持アームに、該
担持アームに固定される板要素を配置することができる
。この板要素は、担持アームの縦軸線に対してほぼ横方
向へ延びている。この実施例において、空気間隙を画成
させている板要素の表面と冷却室壁の表面とが互いに補
完的に湾曲していれば、担持アームが上下動する間、常
に一様に小さな空気間隙が得られる。
表面をほぼ円筒状に湾曲させることができる。この場合
、曲率軸線は担持アームの回動軸線に一致する。
状に湾曲させ、円環面の中心点が担持アームの回動軸線
上にあれば、空間受容を増大させることなく、空気間隙
をさらにまだ延長させることができる。
が寒剤の流出方向にて一定の幅を有するように連続的で
なくてもよい。寒剤の流出方向に相前後して配置される
局部的な拡大空間を設けることでき、有利である。これ
らの拡大空間は、例えば、連続的に湾曲している表面の
代わりに、空気間隙を画成している表面の少なくとも1
つが多角形の連続により形成される形状を有しているこ
とによって形成させることができる。
前記板要素は、空気間隙の形成のため、冷却室の内側に
も外側にも設けることができる。また、1枚の板要素を
内側と外側に設けることもできる。
担持アームの表面を拡大させるが、この幅を1mm以下
に保持することは簡単である。なぜなら、プレパラート
の残りの全送り領域は、50−200μmだからである
。切断運動を行った後、後退運動の際のプレパラートと
カッターとの接触を避けさせるプレパラートの後退距離
も50−200μmである。空気間隙が1mm以下であ
れば、空気間隙から寒剤が流出することを十分に阻止で
きることが判明した。
軸線に対して横方向へ突出する突出部、例えば板要素を
、担持アーム上で軸方向に無段階に位置調整可能にのが
有利である。
説明する。
、担持アーム2を有している。担持アーム2の前端には
、処理されるべき生物のプレパラート4を保持するプレ
パラート保持体3が配置されている。ウルトラミクロト
ーム1の土台には冷却室6が固定されている。冷却室6
はほぼ箱状の形状を有し、熱伝導性に優れた内壁7を有
している。内壁7は、その外面をすべての側において、
熱絶縁性の材料から成る層8によって取り囲まれている
。冷却室6の内部空間9内には、カッターとしての処理
工具10が配置され、プレパラート4がカッターに対し
て相対的に上下動するとプレパラートの切片が生じる。 切断過程に関するウルトラミクロトーム1の構成及び作
用は公知のものと同じであり、本発明の直接の対象では
ない、従ってここでは詳細な説明は省略することにする
。
動状の寒剤、特に流動状の窒素(LN2)の備蓄タンク
12を形成している。備蓄タンク12は、その表面にお
いても熱絶縁層8によって蔽われている。備蓄タンク1
2は、充填管13により必要に応じて追加充填すること
ができる。備蓄タンク12は冷却室6の内部空間9の全
幅にわたって延びており、内部空間9側の端面に、供給
管14を担持している。供給管14により、LN2備蓄
タンク12から蒸発性のガス状窒素が冷却室6に供給さ
れ、スリット開口部15を通って流出する。このように
して冷却室6の内部空間9内に連続的に流入するガス流
は、冷却室6内においてその上縁を越えるような連続的
な溢流を形成し、従って、このようにして形成された寒
剤の溜りのなかに周囲空気が侵入することはない。
2は、冷却室6の壁16を貫通している部分において、
互いに平行な2個のアーム部分17に分割されている。 アーム部分17は、それぞれ、冷却室6の壁16に設け
た鉛直方向のスリット開口部18を貫通しており、冷却
室6の内部空間9内でプレパラート担持体3において一
つになっている。アーム部分17は、鉛直方向に延びる
幅狭の長方形の板状横断面を有しており、スリット開口
部18の形状に適合している。アーム部分17の側面は
、対向するスリット開口部18の縁から1mm以下の間
隔を保っており、このようにして適当に幅狭の空気間隙
20を形成している。図2においては、判り易くするた
め空気間隙20を誇張して拡大して示した。スリット開
口部18の鉛直方向の高さは、担持アーム2の回動行程
を許すほどの大きさである。
間9のなかにあるガス状の窒素の流出は、狭い空気間隙
20に設けた絞り、及びただ1つの開口部に比べて上端
及び下端において小さくされたスリット開口初18の横
断面積により、著しく減少する。
分だけを図示した。他の部分は、図1に図示した実施例
と同様の構成にすることができる。
例においては、担持アーム22の表面は、該担持アーム
22に固定された板要素23と24によって拡大されて
いる。板要素23と24は、軸方向に間隔を持って担持
アーム22に固定されており、その間の開口部26の領
域において冷却室6の壁25を閉塞させている。外側に
ある板要素23は、冷却室6をも絶縁させている材料と
同じ熱絶縁性に優れた材料から成っており、或いは背面
に適当な絶縁層を担持している。
へ向けられる表面27は、部分円筒面の形状を有し、そ
の曲率軸線は、担持アーム22の回動軸線Sに一致して
いる。冷却室25は、板要素23の領域で表面27に補
完されるように切り取られており、凹状の部分円筒面2
8を形成している。表面27と28は、幅が1mm以下
の空気間隙29を画成している。
素24は、熱伝導性に優れた材料、例えば銅から成って
いる。板要素24の、冷却室壁25側の背面も、曲率軸
線としての回動軸線Sを持った部分円筒面として構成さ
れている。この位置で冷却室壁25は補完するように内
側へ湾曲している。その結果、対向する面の間に、1m
m以下の一様な幅の空気間隙30が形成されている。
円形であり、冷却室壁25に設けられた開口部26が長
方形(図3を参照)であるにもかかわらず、冷却室のな
かに含まれている窒素が開口部26を通って流出するこ
とはない。なぜなら、板要素22,24及びこれに付設
された冷却室壁25の表面によって、かなり大きな流動
抵抗を持ったかなり長い空気間隙29,30が形成され
るからである。
変形例を示している。
向けられる表面37を有している。鉛直方向に延びる湾
曲部は、この実施例でも、担持アーム32の回動軸線S
と一致する曲率軸線を有している(図5aを参照)。こ
れに対して、表面37の、水平方向に延びている湾曲部
は、図5bの平面図からわかるように、より大きく湾曲
している。その曲率軸線は、点Kにて担持アームの長手
軸線を通っている。
り、板要素の占める空間が同じでも、図3と図4に図示
した実施例による部分円筒状の空気間隙29よりも長い
空気間隙が得られる。従って密封効果がより優れている
。
め、図5に比べて拡大して図示した)、担持アーム42
に配置される板要素43は、冷却室壁側に表面47を有
している。この表面47は、第2実施例の板要素23と
ほぼ同様に部分円筒状に構成されており、その曲率軸線
は、担持アーム42の回動軸線と一致している。しかし
表面47は連続して延在しておらず、互いに接続する多
数の面によって形成されている。これらの面は互いに多
角形状に継ぎ合わされている。図6は、これらの面の間
に形成されている屈曲部48を示している。板要素43
を、図3と図4の実施例における冷却室壁25の背面の
部分円筒面28と協働させると、図6において破線で示
すように、寒剤の流出方向にて拡大され、再び狭くなっ
ている空気間隙が生じる。拡大空間49は、平らな多角
形面と付設の冷却室壁とのより大きな間隔によって形成
され、一方空気間隙50の幅の狭い位置は、屈曲部48
によって生じる。空気間隙をこのように延在させること
により、流動抵抗がさらに大きくなり、寒剤のロス量を
減少させる。
板要素23は、付加的に、またはその熱絶縁部の代わり
に、図4に図示した加熱体19を有してもよい。この加
熱体19は、板要素の温度を一様化する。
作用が働かず、同時に寒剤の流出を十分に阻止すること
ができるので、冷却室の雰囲気が阻害されない。
ミクロトームの第1実施例の側面図であり、冷却室の領
域を断面にて示した側面図である。
あり、冷却室内の一連の装置を省略して示した図である
。
ミクロトームの第2実施例の冷却室の図2に対応する図
である。
。
。
Claims (12)
- 【請求項1】 上方から接近可能で、供給管を介して
ガス状の寒剤を供給可能である冷却室と、上下動可能で
、処理されるべきプレパラートを担持する担持アームと
を有し、担持アームが、冷却室の壁に設けた開口部を通
って冷却室内へ突出しており、寒剤が冷却室から流出し
ないように前記開口部が密封されているミクロトームに
おいて、前記開口部(18,26)の領域であって担持
アーム(2,22,32,42)の表面と冷却室壁(1
6,25)の表面との間に、担持アーム(2,22,3
2,42)の各運動段階において空気間隙(20,29
,30,50)が存在していることと、寒剤が流出しな
いように密封するため、空気間隙(20,29,30,
50)の横断面が比較的小さく、且つ空気間隙(20,
29,30,50)が寒剤の流出方向にて比較的大きく
保たれていることと、を特徴とするミクロトーム。 - 【請求項2】 担持アームの表面が、開口部の領域に
おいて、担持アームに固定される少なくとも1個の板要
素(23,24;33,43)等によって拡大され、該
板要素(23,24;33,43)等が、担持アームの
軸線に対してほぼ横方向に延在していることを特徴とす
る、請求項1に記載のミクロトーム。 - 【請求項3】 空気間隙を画成している、板要素の表
面と冷却室壁の表面とが、互いに補完するように湾曲し
ていることを特徴とする、請求項2に記載のミクロトー
ム。 - 【請求項4】 空気間隙(29)を画成している前記
表面がほぼ円筒状に湾曲しており、その曲率軸線が担持
アームの回動軸線(S)に一致していることを特徴とす
る、請求項3に記載のミクロトーム。 - 【請求項5】 空気間隙を画成している表面(37)
がほぼ円環面状に湾曲しており、円環面の中心点が担持
アーム(32)の回動軸線(S)上にあることを特徴と
する、請求項3に記載のミクロトーム。 - 【請求項6】 空気間隙が、寒剤の流出方向に対して
横方向に延在し流出方向にて互いに間隔を持って配置さ
れている多数の拡大空間(49)を有していることを特
徴とする、請求項1から5までのいずれか1つに記載の
ミクロトーム。 - 【請求項7】 拡大空間(49)が、空気間隙(50
)を画成している表面の少なくとも1個が滑らかな湾曲
からずれていることにより形成されていることを特徴と
する、請求項3から6までのいずれか1つに記載のミク
ロトーム。 - 【請求項8】 空気間隙を画成している湾曲した少な
くとも1個の表面(47)が、その湾曲に近似している
多角形面であることを特徴とする、請求項7に記載のミ
クロトーム。 - 【請求項9】 冷却室壁(25)の内面及び/または
外面に板要素(23,24)が付設されていることを特
徴とする、請求項3から8までのいずれか1つに記載の
ミクロトーム。 - 【請求項10】 冷却室壁(25)の外面に付設され
ている板要素(23,33,43)が熱絶縁性の材料か
ら成り、外部に対して蔽われていることを特徴とする、
請求項9に記載のミクロトーム。 - 【請求項11】 担持アーム(2)が、冷却室壁(1
6)を貫通している部分で、互いに横に並んで平行に配
置される複数個のアーム部分(17)に分割されており
、それぞれのアーム部分(17)が付設される開口部(
18)を貫通しており、アーム部分(17)が板状に構
成され、これに対応して開口部(18)がスリット状に
構成されていることを特徴とする、請求項1から10ま
でのいずれか1つに記載のミクロトーム。 - 【請求項12】 冷却室壁の外面に付設される板要素
(23)が加熱体(19)により加熱可能であることを
特徴とする、請求項9または10に記載のミクロトーム
。
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