JPH0422954B2 - - Google Patents

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JPH0422954B2
JPH0422954B2 JP12608283A JP12608283A JPH0422954B2 JP H0422954 B2 JPH0422954 B2 JP H0422954B2 JP 12608283 A JP12608283 A JP 12608283A JP 12608283 A JP12608283 A JP 12608283A JP H0422954 B2 JPH0422954 B2 JP H0422954B2
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Tadashi Kitamura
Katsushi Watanabe
Moriji Morita
Hirotaka Kobayashi
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は秒単位で接着可能な、かつ耐熱性、耐
寒性および耐久性に秀れた新規な構造用の接着剤
組成物に関する。 従来、秒単位で接着可能な接着剤としては、α
−シアノアクリレートで代表される接着剤がある
が、耐熱性、耐寒性および耐衝撃性に劣り、構造
用接着剤として使用するにはきわめて信頼性に欠
ける。一方、秒単位で接着可能な接着剤として熱
可塑性エラストマーより成る、いわゆるホツトメ
ルト接着剤があるが、耐熱性に乏しくガラス転移
温度以上で長時間応力を加えるとクリープするも
のが多く、低温から高温までの幅広い環境下でバ
ランスのとれた耐久性の高い接着剤がなく、これ
らの欠点が許容される用途、例えば布や木材など
の接着に広く用いられているのが実状である。 ホツトメルト接着剤を用いて上記の欠点を解決
する試みとして加熱硬化樹脂をブレンドしたり自
己架橋型としたりする方法が提案されているが、
いずれも加熱硬化条件が過酷で長時間を必要と
し、秒単位の接着では上記の欠点を解決するまで
に至つていない。例えばナイロン、エポキシ接着
剤が良く知られているが、加熱硬化時間が数十分
必要であり、生産性が悪く、大きな障害となつて
いる。又、中尾氏らの第11回接着研究発表会要旨
集P9(1973)の提案によれば、非晶質な飽和ポリ
エステルエラストマーのフイルム上にエポキシ樹
脂を薄く塗布するか、あらかじめ被着体の表面に
プライマーとして塗布するなどの方法を提案して
いるが、常態でのT型剥離強度は十分高い値が得
られるが前記した秒単位の接着が可能でかつ熱的
強度、耐久性、耐クリープ性などの重要な要求性
能を十分解決していない。 本発明は前記した要望、すなわち秒単位で接着
出来、かつ耐熱性、耐寒性、耐久性、耐クリープ
性に優れた新規な構造用接着剤を得るべく鋭意検
討した結果、特定された結晶性ブロツク型熱可塑
性エラストマーと特定されたエポキシ樹脂とを併
用することにより、これらの目的が達成されるこ
とを見出して本発明に到達した。 すなわち本発明は、 (A)数平均分子量が1〜50万の範囲にあり且つ 一般式 (ただしR1は分子量303以下の有機ジオールから
ヒドロキシ基を除去して残る2価の基であり、
R2は分子量350以下の芳香族及び脂肪族のジカル
ボン酸からカルボキシル基を除去して残る2価の
基であり、R3は数平均分子量400〜3000のポリテ
トラメチレングリコールから末端のヒドロキシ基
を取り去つて残る2価の基であり、nは数平均重
合度で1〜20の範囲を表わす)で示されるポリエ
ーテルエステルエラストマーである結晶性ブロツ
ク型熱可塑性エラストマーの100重量部に対し(B)
数平均分子量450以上30000以下の範囲にある分子
中に少なくとも数平均1.2ケ以上のグリシジル基
を有するエポキシ樹脂の1〜40重量部とからなる
ことを特徴とする構造用の接着剤組成物である。 本発明の組成物においては(A)の結晶性熱可塑性
エラストマー100重量部に対して(C)のシランカツ
プリング剤の1〜5重量部を含有させることが好
ましい。 また、(A)成分が2塩基酸成分としてジメチルテ
レフタル酸又はテレフタル酸を、グリコール成分
としてエチレングリコール、1,4ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、の1種又は2種
以上を用いて得られる末端メチルカルボキシル基
又はカルボキシル基のポリアルキレンフタレート
と、数平均分子量500〜2000のポリテトラメチレ
ングリコールを反応させて得られる数平均分子量
3〜20万のポリエーテルエステルエラストマーが
好ましいものとして用いられる。 本発明において(A)成分を構成する結晶性ポリエ
ステル鎖長成分(以下ポリアルキレンフタレート
と呼ぶ)は、最終的な(A)成分であるポリエーテル
エステルエラストマーが結晶性を発揮する様に以
下に示す原材料を適宜選択して用いることが前提
となるが、ポリアルキレンフタレートの末端基は
最終エラストマーに合せてカルボキシル基(無水
物及びアルコールのエステル基を含む、以下カル
ボキシル基と総称する。)末端又はヒドロキシル
基末端のいずれか一方が適宜選択される。 即ちポリアルキレンフタレートを得る方法とし
て、例えばテレフタル酸、テレフタル酸ジメチ
ル、イソフタル酸、テトラクロル無水フタル酸、
テトラクロルテレフタル酸、無水フタル酸、オル
ソフタル酸の如きフタル酸類、フタル酸のアルコ
ールのエステル類、及びフタル酸無水物類(以下
芳香族二塩基酸成分と呼ぶ)、アジピン酸、アゼ
ライン酸、コハク酸、無水コハク酸、セバシン酸
の如き脂肪族二塩基酸類と、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペン
タンジオール、1,6ヘキサンジオール、3,9
−ビス(1,1ジメチル−2−ヒドロキシエチ
ル)−2,4,8,10−テトラオキサ〔5,5〕
ウンデカン(以下スピログリコールと略す)等の
如き有機ジオール類とを従来公知の方法、すなわ
ち脱水縮合又はエステル交換反応(以下エステル
化と呼ぶ)で容易に得ることが出来る。なお前記
ポリアルキレンフタレートを得る際、脂肪族二塩
基酸成分はポリアルキレンフタレートの結晶性を
阻害しない範囲内で使用することが必要であり、
また本発明の耐熱性、耐久性、耐クリープ性を得
る目的からも、パラ又はメタ置換芳香族二塩基酸
の全二塩基酸に占る割合を80%以上とすることが
良好で90%以上とすることが特に好ましい。 又、ポリアルキレンフタレートを得る方法とし
て、テレフタル酸或いはイソフタル酸とエチレン
オキサイドやテトラヒドロフランを開環付加した
後、二塩基酸とエステル化反応して得ても良い。 本発明においてポリアルキレンフタレートの数
平均重合度nを1〜20の範囲としたのは、nが20
以上では耐寒性、耐衝撃性が低下して不適当であ
るためである。 本発明においてポリアルキレンフタレートの末
端をカルボキシル基とする場合には、有機ジオー
ル成分モル数に対し二塩基酸成分のモル当量数を
過剰にして反応することで達成される。 又、ポリアルキレンフタレートの末端をヒドロ
キシル基とする場合にはその逆、すなわち二塩基
酸成分モル当量数に対し有機ジオールのモル当量
数を過剰にして反応することで達成される。 本発明において(A)成分であるポリエーテルエス
テルエラストマーとは前記ポリアルキレンフタレ
ートを用いて、さらに数平均分子量400〜3000の
好ましくは500〜1500のポリテトラメチレングリ
コールを反応させれば良い。 前記ポリテトラメチレングリコールとは、テト
ラヒドロフランの開環重合によつて得られるポリ
エーテルジオールであつて、ブロツク型エラスト
マーの非晶質部分を構成し、特に接着剤の耐寒性
および耐衝撃性の向上に寄与すると考えられる。 使用するポリアルキレンフタレートとポリテト
ラメチレングリコールの使用割合は、最終エラス
トマー中に示めるポリテトラメチレングリコール
の重量が5〜70%の範囲で最終的に得られるブロ
ツク型ポリエーテルエステルエラストマーの数平
均分子量が1〜50万、好ましくは3〜20万となる
様に調整することでよく、公知の方法で、即ちエ
ステル化又は脱有機ジオール反応を行なつて得る
のが一般的である。 具体的にはそれぞれの原料であるポリアルキレ
ンフタレート及びポリテトラメチレングリコール
の数平均分子量を知り、理論当量比を算出してそ
の近辺で行なつたり、特に末端ヒドロキシル基の
ポリアルキレンフタレートを使用する場合は、脱
有機ジオール反応により(A)を得るなどの方法が適
用される。 本発明の結晶性とは、ポリマーを形成している
ポリマー鎖が一定に配列した配位集合状態を少な
からず有している状態(部分的なことが多い)で
あつて、一般的には常温で単独で不透明ないし半
透明な状態であり、X線回析等の方法により結晶
性の有無は容易に判定される。 本発明のエラストマー合成手段であるエステル
化または脱有機ジオールなどの反応を行なう上で
公知の触媒、促進剤、安定剤を使用して良く、又
反応系を無溶媒下でもしくは不活性で溶解可能な
有機溶媒を使用しても良く、有機溶媒を使用した
場合には、溶媒を減圧除去するか、生成する(A)成
分を溶解しない溶媒中に析出、沈澱せしめ乾燥す
る等の方法で得ることが出来る。 本発明における(B)成分であるエポキシ樹脂と
は、数平均分子量450以上30000以下の範囲にある
分子中に少なくとも数平均1.2ケ以上のグリシジ
ル基を有するエポキシ樹脂であつて、例えばビス
フエノールA又はビスフエノールFとエピクロル
ヒドリンから誘導される比較的高分子のビスフエ
ノール型エポキシ樹脂、ノボラツクフエノールと
エピクロルヒドリンとから誘導されるノボラツク
型エポキシ樹脂、ビスフエノールA又はビスフエ
ノールFにエチレンオキサイドやプロピレンオキ
サイドを付加させた後エピクロルヒドリンを反応
させて得られる脂肪族エポキシ樹脂など、(A)のポ
リエーテルエステルエラストマーと相溶性がある
エポキシ樹脂が代表的であり、これらのエポキシ
樹脂を用いてさらに変性したエポキシ樹脂、例え
ばポリオキシカルボン酸やブチルラクトン、カプ
ロラクトンなどを開環付加させて分枝状にグラフ
トした可撓性を付与されたエポキシ樹脂や、末端
カルボキシル基やアミノ基などを有するニトリル
−ブタジエンゴムあらかじめ反応付加させたゴム
変性エポキシ樹脂や、ゴム成分を一定の大きさに
安定に分散グラフトした、いわゆるHI化エポキ
シ樹脂などであつても良い。 ここでエポキシ樹脂の数平均分子量が450以上、
30000以下の範囲としたのは、450以下では接着剤
組成物が極めて軟化しやすく耐熱性に劣り、
30000以上では(A)成分エラストマーとの相溶性が
きわめて不良となり、効果が著しくそこなわれる
からである。 本発明の(B)成分、エポキシ樹脂の効果としては
(A)成分の100重量部に対して1〜40重量部、好ま
しくは3〜20重量部使用する事により理由は不明
だがきわめて優れた接着性能を発揮する。おそら
く(B)成分であるエポキシ樹脂が(A)成分である結晶
性ブロツク型熱可塑エラストマーのポリエーテル
エステルエラストマーの架橋剤としての効果や各
種被着体へのぬれ特性の大幅な向上、親和性の向
上、グラフト点の生成効果などが合いまつて優れ
た接着特性が出るものと考えている。本発明にお
いて(c)シランカツプリング剤とは、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタアク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベ
ンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン・塩酸塩などが代表的であり、(A)
結晶性ブロツク型熱可塑性エラストマー100重量
部に対し1〜5重量部使用する事が好ましい。而
して5重量部以上加えても接着強度低下は認めら
れないが、接着剤が発泡したりするので好ましく
ない。(C)シランカツプリング剤を使用する事によ
り主として金属に対する著しい接着強度の信頼
性、すなわち長期にわたる耐候性、耐水性、耐湿
性、耐衝撃性などの向上がある。 本発においては、(A)結晶性ブロツク型熱可塑性
エラストマー、(B)エポキシ樹脂、及び(C)シランカ
ツプリング剤の他に、すでに公知の(D)潜在性エポ
キシ硬化剤、(E)エポキシ硬化促進剤を併用してさ
しつかえなく、特に耐熱性に向上をはかる目的で
使用することは好ましい。即ち(D)潜在性エポキシ
硬化剤としては、ジシアンジアミド、アジピン酸
ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、ドデ
カン酸ジヒドラジドなどのジヒドラジド化合物、
3,3′−ジアミノジフエニルスルホン、4−4′−
ジアミノフエニルスルフオン、ドデカンジカルボ
ン酸、BF3・アミン錯体、イミダゾール類及びそ
の誘導体、尿素樹脂などの1種又は2種以上をエ
ポキシ樹脂100重量部に対し1〜25重量部使用す
ることも又、(E)エポキシ硬化促進剤として、3−
p−クロルフエニル−1,1−ジメチル尿素3,
3−p−ジクロルフエニル1,1−ジメチル尿素
やトリス(NN′ジメチルアミノメチル)フエノ
ール、ジメチルベンジルアミンなどの3級アミン
又はその錯体などをエポキシ樹脂100重量部に対
し1〜5重量部使用することも出来る。 本発明における構造用接着剤の形態は、フイル
ム状、粉状、ペレツト状、場合によつては良溶媒
となる有機溶媒に溶解するなどの液状物であつて
良く、特に制約はない。 又、本発明における構造用の接着剤を混合機能
を有するホツトメルトアプリケーターなどを用い
て使用する直前に加熱混合して使用したりしても
良く、使用方法や塗布方法に特に制約はない。 又、本発明における構造用接着剤中に公知の充
填剤、顔料、溶剤、安定剤、酸化防止剤、チクソ
剤、可塑剤等をあらかじめ混合使用してもさしつ
かえない。 又、本発明の構造用の接着剤の配合方法にも特
に制約はないが、一括加熱溶融ブレンドしたり、
あらかじめ(A)結晶性ブロツク型熱可塑性エラスト
マーを溶解しておき(B)エポキシ樹脂及び(C)シラン
カツプリング剤を、又場合により(D)潜在性エポキ
シ硬化剤、(E)エポキシ硬化促進剤を一括又は順次
添加ブレンドしたりして得ることでもよく、例え
ば押出し機を用いて出来るだけ低温(100〜200
℃)下で配合押し出しすることが好ましい。 又、良溶媒中にあらかじめ(A)結晶性ブロツク型
熱可塑性エラストマーを溶解させたのち、(B)エポ
キシ樹脂、(C)シランカツプリング剤などを添加
し、減圧下で溶剤を除去したり、(A)結晶性ブロツ
ク型熱可塑性エラストマー及び(B)エポキシ樹脂の
貧溶媒中に押出したりして乾燥して得ることも出
来る。 又、(A)結晶性ブロツク型熱可塑エラストマーを
あらかじめ適当な方法でフイルム、粉体、ペレツ
ト状とした後、(B)エポキシ樹脂、(C)シランカツプ
リング剤などの混合物の必要量を塗布したりした
ものであつても良く、又、被着体表面に先に必要
量の(B)エポキシ樹脂、(C)シランカツプリング剤な
どを塗布した後(A)結晶性ブロツク型熱可塑エラス
トマーをはさみこんで加熱接着するといつた配合
と接着方法を兼用する方法で使用することでも良
い。 好ましくは接着剤層が均一になつていることが
望ましいが、一部分散状態になつていたりしてい
ても何らさしつかえなく、接着加熱圧締時に接着
剤が相互に溶解混合し合つて反応する様接着加工
方法を適宜採用すればよい。 本発明の構造用の接着剤の用途は、特に制約す
るものではないが、金属材料の接着などに好適で
ある。すなわち鉄、アルミ、ブリキ、ステンレ
ス、鉛、銅などの金属の接着に最適であり、その
他前記金属材料とFRP又はプラスチツク材料、
例えばポリエステル、アクリル、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体、エポキシ樹
脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂、フエ
ノール樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのプラスチツク成
形材料の接着及び前記金属材料とプラスチツクゴ
ム材料、例えば塩化ビニールゴム、ニトリルゴ
ム、アクリルゴム、ウレタンゴムなどのプラスチ
ツクゴム成形材料の接着、プラスチツク塗装鋼
板、ガラス、セラミツク、布、木材などの接着用
途に使用出来る。本発明の構造用の接着剤を使用
する条件には特に制約はないが、接着剤層の厚み
が20〜300μm、好ましくは30〜100μmとなる様
にし、被着体表面温度が150〜300℃の温度で、特
に好ましくは180〜250℃の温度範囲で1〜60秒間
軽く圧締した後、そのまま放冷又は急冷すれば良
く、加熱装置等に特に限定はないが、接着加熱昇
温速度が早く取れる高周波加熱接着装置を用いる
と、常温から目的の温度まで1〜3秒で到達する
ことが出来、生産性の重視される用途では1〜30
秒以内で接着が完了する。 以下に本発明に関する実施例を示すが、特に本
発明を限定、制約するものではなく以下に示す部
又は%とはそれぞれ重量部、重量%を意味する。 又、本発明に関する実施例を示す上で用いた接
着方法について説明するが特に接着方法を制約す
るものではない。 (a) 熱板法; 一定温度条件に設定されたテフロン被覆熱板
を用意し、被着試験片二枚を乗せて加温した状
態にし、所定温度になつた状態で接着剤を試験
片の一方に乗せ、直ちにもう一方の試験片をか
さね合せて一定時間約100〜300g/cm2の荷重下
で熱圧締して取り出しチヨウクリツプで圧締し
たまま水中で急冷する。 (b) 高周波加熱法; 200V、5KW、トランジスタインバーター方
式による出力周波数25KHzの発振装置と銅パイ
プをコイル状(試験片がその中心に位置する様
に)まかれた加熱発振コイルをもつ高周波加熱
装置(島田理化工業社製品、型式HAD−
502H)を用いて圧締治具としてテフロン製の
成型された治具を準備し、あらかじめ試験片の
間に接着剤を挟んで前記専用治具で試験片がず
れない様に固定したのち、治具ごとコイルの中
心に位置する様設置する。 3段出力調整器を内蔵している前記高周波接着
加熱装置のそれぞれの出力を目的の温度条件とな
る様セツトして発振ボタンを作動して発熱コイル
上に高周波電流を通じて被着体を発熱させる。一
定温度で一定時間熱圧締したのち放冷し又は急冷
して接着評価試験片を作製した。なお前記高周波
加熱装置を用いて行なつた主な被着体は鉄の場合
に限つて試験を行ない、その発熱昇温速度は常温
から200℃まで2秒で到達出来、その後同温度で
一定に保持出来る装置である。又、熱時の圧締手
段として前記専用圧締治具の外側から軽くプレス
することが出来る様に圧縮空気により昇降出来る
プレスシリンダーが併設されており、発振と同時
にプレスが下降し圧締出来る様になつている。 又実施例中に記載の樹脂1000g中のヒドロキシ
ル基の当量数は、樹脂のヒドロキシル価「無水酢
酸−ピリジンのアセチル化法」(Ber、34,3354
〜3358(1901)に方法により求めた値より算出し
た値である。 実施例 1 結晶性ポリアルキレンフタレートの合成: 撹拌機、凝縮器(充填塔を含む)、温度計、窒
素吹込み管を備えた反応器中にビスヒドロキシエ
チルテレフタレート(テレフタル酸とエチレンオ
キサイドの付加反応物)828部とイソフタル酸664
部を仕込み、加熱融解し、最終反応温度を230℃
まで昇温し、生成する水を溜出しながら反応を行
つた。 得られたポリアルキレンフタレート(A−1)
は結晶性を示し、酸価、ヒドロキシル価の測定か
ら樹脂1000g中1.53当量のカルボキシル基と0.04
当量のヒドロキシル基を有し、この値から数平均
重合度n≒2.5の数平均分子量1274のポリアルキ
レンフタレート(A−1)であつた。 実施例 2 実施例1で用いたと同様の反応器中にジメチル
テレフタル酸970部と1,4ブタンジオール180部
と1,6ヘキサンジオール236部を仕込み、加熱
融解し、0.03%のテトラブトキシチタンを加えて
最終反応温度を230℃まで昇温し、生成するメタ
ノールを溜出しながら反応を行つた。 得られたポリアルキレンフタレート(A−2)
は結晶性を示し、赤外線吸収スペクトルの測定か
らすべて末端はメチルカルボキシル基であり、か
つGPC(ポリスチレン換算値)で測定した結果、
数平均重合度がn≒4.1の数平均分子量1150のポ
リアルキレンフタレート(A−2)であつた。 実施例 3 実施例1で用いたと同様の反応器中にジメチル
テレフタル酸873部とアゼライン酸94部と1,4
ブタンジオール451部とスピログリコール204部を
仕込み、加熱融解し、0.03%のテトラブトキシチ
タンを加えて、最終反応温度220℃まで昇温し、
生成するメタノールを溜出させ反応を行つた。得
られたポリアルキレンフタレート(A−3)は結
晶性を示し、ヒドロキシル価の測定から樹脂1000
g中1.73当量のヒドロキシル基を有し、この値か
ら数平均重合度n≒5.05の数平均分子量1155のポ
リアルキレンフタレート(A−3)であつた。 実施例 4 結晶性ポリエーテルエステルエラストマーの合
成: 実施例1と同様な反応器を用いて、実施例1〜
3で得た結晶性ポリアルキレンフタレートの(A
−1)、(A−2)、(A−3)を表−1記載の実験
番号(a)〜(e)に示す組成でポリテトラメチレングリ
コールと反応させて表−1記載の実験番号(a)〜(e)
の結晶性ポリエーテルエステルエラストマーを得
た。 表−1記載の実験番号(a)〜(d)については、最終
反応温度を220℃とし、減圧下で主に脱水エステ
ル化して目的の高分子量の樹脂を得た。一方、表
−1記載の実験番号(e)については最終反応温度
230℃とし、減圧下で主に脱ジオール反応を行つ
て目的の高分子量の樹脂を得た。 それぞれ樹脂をGPC(ポリスチレン換算値)法
で測定した結果も併せて表−1に記載した。 又、表−1に記載のポリテトラメチレングリコ
ールの変性量は水又はグリコール成分の溜出量よ
り求めた値より推算した値である。
【表】 実施例 5 接着剤組成物の調整及び評価結果: 実施例4で得た表−2記載の実験番号(a)〜(e)の
それぞれのエラストマーを用いて表−2記載の実
験番号(1)〜(10)に示す割合でエポキシ樹脂を、実験
番号(5)〜(10)についてはさらにシランカツプリング
剤を配合して接着剤組成物を調整した。 なお表−2の実験番号(1)〜(5)については、それ
ぞれの原料をクロロホルムとテトラヒドロフラン
の1:1の混合溶剤に溶解して離型紙上に塗布
し、100℃にて減圧、乾燥して70±10μmのフイ
ルムを得た。又、表−2の実験番号(6)〜(8)につい
ては、スクリユー径40mmφの押出し機を用い150
〜180℃の温度でTダイを通して押出し100±10μ
mのフイルムを得た。又表−2の実験番号(9)〜(10)
については、トリクレンとジメチルホルムアミド
の1:1混合溶剤に溶解した固型分30%の溶液と
した。
【表】
【表】 表−4記載の実験番号(1)〜(10)の接着剤を用い
て、前記した方法で各種被着体に対して行なつた
接着評価結果を表5及び表−6に示す。 なお溶液型接着剤の場合はあらかじめ被着体の
表面に塗布後、減圧、100℃にて乾燥して接着し
た。又表−5及び表−6に記載の各被着体は、ト
リクレンにて脱脂を行なつて接着した。 特に被着体表面をサンデイング処理を行なつて
接着試験を行なつたものについては接着条件の項
にSと表示して表−5及び表−6に示した。
【表】
【表】
【表】 なお本接着剤は表−5及び表−6記載のプレコ
ート鋼板のプレコート面どおしを接着したものの
同じ接着剤、同じ接着条件で得た試験片を、さら
に高温(80℃)の状態で試験したものは、平均値
でT型ハクリ強度が6〜12Kg/inchの範囲であ
り、又、耐温水(40℃)浸漬試験の240時間後の
強度保持率は+80%以上であり、又、前記同じ接
着剤、同じ接着条件で得たセン断ハクリ測定試験
片を20Kg/cm2の応力下で−20℃/40分〓+65℃/
40分の応力下冷熱サイクル試験の100サイクル後
の強度保持率は95%以上であり、クリープ現象は
まつたくなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)数平均分子量が1〜50万の範囲であり且つ
    一般式 (ただしR1は分子量303以下の有機ジオールから
    ヒドロキシ基を除去して残る2価の基であり、
    R2は分子量350以下の芳香族および脂肪族のジカ
    ルボン酸からカルボキシル基を除去して残る2価
    の基であり、R3は数平均分子量400〜3000のポリ
    テトラメチレングリコールから末端のヒドロキシ
    基を取り去つて残る2価の基であり、nは数平均
    重合度で1〜20の範囲を表わす。)で示されるポ
    リエーテルエステルエラストマーである結晶性ブ
    ロツク型熱可塑性エラストマーの100重量部と(B)
    数平均分子量450以上30000以下の範囲にある分子
    中に少なくとも数平均1.2以上のグリシジル基を
    有するエポキシ樹脂の1〜40重量部とからなるこ
    とを特徴とする構造用の接着剤組成物。 2 (A)成分が2塩基酸成分としてジメチルテレフ
    タル酸又はテレフタル酸を、グリコール成分とし
    てエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
    ル、1,6−ヘキサンジオールの1種又は2種以
    上を用いて得られる末端メチルカルボキシル基又
    はカルボキシル基のポリアルキレンフタレートと
    数平均分子量500〜2000のポリテトラメチレング
    リコールを反応させて得られる数平均分子量5〜
    20万のポリエーテルエステルエラストマーである
    特許請求の範囲第1項記載の組成物。
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