JPH0422715Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、ブラインドのヘツドボツクスを天井
或いは壁面等に取付けるのに使用されるブライン
ド取付用ブラケツトに関するものである。

〔考案の背景〕

従来、ブラインドのヘツドボツクスを取付ける
のに一般的に使用されているブラケツトは〓形の
枠部片の前端および下端に枢着された前側および
下側の枠部片より成る四角形の本体より成り、こ
のような一対のブラケツトを例えば天井或いは窓
の上枠面等の適宜の位置にとりつけた上、ブライ
ンドのヘツドボツクスの端部をこれらのブラケツ
トによつて包囲し、前側および下側の枠部片の自
由端を相互に係止することによつてヘツドボツク
スを所定位置に固定するようになつている。この
ような一般型のブラケツトを使用してブラインド
を取付ける場合には、ブラインドを支持している
作業者とブラインドのヘツドボツクスの端部をブ
ラケツトに固定する作業者の少くとも２人の作業
者が必要で、且つ作業効率が極めて悪い。

このようなブラインドの取付作業を効率よく行
うことができるように種々の型式のブラケツトが
提案されている。その１つは、天井或いは壁体等
に固定されるブラケツト本体の水平部材の下側
に、ブラインドのヘツドボツクスの頂部内面に設
けた突縁に係合できる端部をもつ板状の支持部材
を水平方向に回転可能にとりつけておき、ブライ
ンドのヘツドボツクスを該支持部材にあてて、こ
れを回転させることにより、板状支持部材の両端
を、ヘツドボツクスの頂部に設けた実線の下側に
係合させて、ヘツドボツクスを取付けるようにし
たものである。このような構造は、板状支持部材
を回転するだけで、ブラインドの取りつけを行う
ことができるので作業効率がよいという利点をも
つ反面、取付けの際に板状支持部材を回転するに
伴つて、ヘツドボツクスが左右方向に移動し、取
付位置がずれるという欠点を有している。

このような取付位置のずれを生ずることなく、
且つ一人の作業者でブラインドの取付けを行うこ
とができるようにするために、本出願人は、先き
に、天井或いは壁体等に固定されるブラケツト本
体の水平部材の下側に、ヘツドボツクスの頂部内
面に設けた突縁に係合できる第１の爪部材および
これに対して摺動自在に設けた第２の爪部材を設
け、これらの爪部材を互に離れる方向に押圧する
バネを設け、ブラインドのヘツドボツクスの一方
の上縁にある突縁を第１の爪部材に引掛け、次
に、この第１の爪部材に引掛けられた上縁部を中
心としてヘツドボツクスの他方の上縁を押上げ
て、この他方の上縁の内側にある突縁を第２の爪
部材にスナツプ式に係合させることにより、ヘツ
ドボツクスをブラケツトにとりつけるようにした
ブラインド取付用ブラケツトを考案した。この型
式のブラケツトは、ヘツドボツクスの上縁に設け
た第１の突縁を第１の爪部材に引掛け、このよう
にして一端縁で斜めに支えられたヘツドボツクス
を真直ぐになるように押し上げることによつて、
一人の作業者で極めて簡単にブラインドの取付け
を行うことができ、極めて効率よくブラインドの
取付けを行うことができるものであるが、一旦取
付けられたブラインドを必要に応じて取外ずすの
が厄介である。すなわち、ヘツドボツクスを取外
ずすためには、上記の一対の爪部材を上記のバネ
の作用に抗して互に近接させた状態に保持しなけ
ればならない。このようなブラインドの取外し作
業は極めて厄介である。

〔考案の目的〕

本考案は、上記のような従来のブラインド取付
用ブラケツトの欠点を排除し、極めて簡単な操作
で一人の作業者により容易にブラインドの取付け
を行うことができると共に、必要の際には、極め
て簡単な操作でブラインドの取外しをも行い得る
ブラインド取付用ブラケツトを提供することであ
る。

〔考案の概要〕

本考案によるブラインド取付用ブラケツトは、
ブラインドのヘツドボツクスを取付けるためのブ
ラケツトにおいて、天井或いは壁体等に固定され
るブラケツト本体の水平部材の下側に、弾性の逆
Ｕ字形のフツク部材を水平方向に回転できるよう
に装着し、該フツク部材の両脚の外側に、ブライ
ンドのヘツドボツクスの頂部内面に設けた突縁に
弾性的に係合する爪を形成し、フツク部材を水平
方向に回転することによりヘツドボツクスを取外
ずすようにしたことを特徴とするものである。

〔考案の実施例〕

以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明
する。

第１図は本考案に係るブラケツトの上面図、第
２図はその側面図である。図１は天井或いは窓の
上枠等に固定されるブラケツト本体、２ａはこの
ブラケツト本体を天井に取りつける場合に取付ネ
ジを通す穴、２ｂは該ブラケツト本体を壁面或い
は窓の上枠にとりつける場合に取付ネジを通す
穴、３は該ブラケツト本体の水平部材の下側に水
平方向に回転できるように装着されたフツク部
材、４は該フツク部材をブラケツト本体に装着す
る枢軸を示す。フツク部材３は弾性をもつＵ字形
部材より成り、その両脚の外側に、ブラインドの
ヘツドボツクス５の頂部内面に設けた突縁５ａ，
５ｂに弾性的に係合する爪３ａ，３ｂが形成され
る。

上記のフツク部材３は、通常時には、第１図お
よび第２図に示す位置にある。ブラインド取付け
の際には、ヘツドボツクス５を図示の破線位置か
ら押し上げると、ヘツドボツクス５の頂部内面に
設けた突縁５ａ，５ｂがフツク部材３の爪３ａ，
３ｂの外面に形成されたカム面に沿つて押し上げ
られ、爪３ａ，３ｂをフツク部材３自体の弾性に
抗して内方に変形させ、突縁５ａ，５ｂが爪３
ａ，３ｂの上に来ると、爪３ａ，３ｂはそれ自体
の弾性でヘツドボツクス５の突縁５ａ，５ｂの下
側に弾性的に係合して、ヘツドボツクス５を第２
図に示すように保持する。

なお、フツク部材３は枢軸４の周りに水平方向
に回転可能に装着されているか、該フツク部材３
を、常時、第１図および第２図に示す位置に保持
するようにバネ（図示せず）を設けておくのがよ
く、必要時に、該フツク部材を水平方向に回転す
るために、操作アーム３ｃが一体に形成されてい
る。

上記のようにして取付けられた、ブラインドを
取外ずす場合には、上記の操作アーム３ｃによつ
てフツク部材３を第１図に示す位置から第４図に
示す位置まで水平方向に回転する。これによつて
第２図に示すように、ヘツドボツクス５の突縁５
ａ，５ｂに係合していた爪３ａ，３ｂは第３図に
示す位置に来て、突縁５ａ，５ｂとの係合状態か
ら外ずれる。従つて、ヘツドボツクス５はブラケ
ツトとの係合位置から外ずれて、ブラインドの取
外ずしが行なわれる。

なお、フツク部材３には仮止用の爪３ｄを形成
するのが好ましく、このような仮止用の爪３ｄを
形成しておけば、一人の作業者でブラインドをと
りつける場合に、ヘツドボツクス５の一方の突縁
５ａを先ずブラケツトの第１の爪３ａに引掛け、
ヘツドボツクス５の他方の突縁５ｂを先ず仮止用
の爪３ｄに掛ける。この状態でヘツドボツクス５
はフツク部材３によつて、落下しないように保持
される。次にヘツドボツクス５を上方に持ち上げ
ると、突縁５ｂはさらに上昇して、フツク部材の
第２の爪３ｂにパチツと嵌められて、ヘツドボツ
クスは完全にブラケツトにとりつけられる。

〔考案の効果〕 上述のように、本考案に係るブラインド取付用
ブラケツトによれば、ブラインドのヘツドボツク
スの取付けを一人の作業者で極めて容易に行うこ
とができるのみならず、ヘツドボツクスの取外し
も一人の作業者で極めて簡単に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるブラインド取付用ブラケ
ツトの一実施例を示す上面図、第２図はその側面
図、第３図はブラインド取外しの状態を示す第２
図と同様の側面図、第４図はその上面図である。 １……ブラケツト本体、２ａ，２ｂ……取付
穴、３……フツク部材、４……枢軸、５……ヘツ
ドボツクス、５ａ，５ｂ……突縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブラインドのヘツドボツクスを取付けるための
   ブラケツトにおいて、天井或いは壁体等に固定さ
   れるブラケツト本体の水平部材の下側に、弾性部
   材よりなる逆Ｕ字形のフツク部材を水平方向に回
   転できるように装着し、該フツク部材の両側の外
   側に、ブラインドのヘツドボツクスの頂部内面に
   設けた突縁に弾性的に係合する爪を形成し、フツ
   ク部材を水平方向に回転することを特徴とするブ
   ラインド取付用ブラケツト。