JPH0422638A - グラビア印刷機等のプラスチックカバーのインキパン及びそのカバーの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、グラビア印刷機等のインキパンの分野に属し
、詳しくは、プラスチックカバーを被着したインキパン
及びそのプラスチックカバーの製造方法に関するもので
ある。

（従来の技術） グラビア印刷をもって印刷する包装用材としては、延伸
ポリエステル、延伸ポリプロピレン、延伸ナイロン、ポ
リエチレン等のプラスチックフィルムの外、セロファン
、アルミ箔等と種類が多い。

このような包装材に対する印刷用インキのビヒクルも、
フィルムの種類、フィルムの貼合わせ、樹脂のコーティ
ング等の後加工、あるいは包装内容物の種類、用途等に
よって種類が多くなる。

また、この種の印刷の特徴としては、ＹＭＣＢの基準色
が用いられずに、特別に調色されたインキで印刷されて
いるところから、印刷品目が変わるときは、使用するイ
ンキのビヒクル色も変ることになり、印刷機のインキパ
ンは、その都度機体より取外してこれを洗浄をしなけれ
ばならないのが現状である。そして、この洗浄には有機
溶剤を噴霧することから、その専用機械もこれまで数多
く発表されている。

また、インキパンの洗浄の代わりに、既製のインキパン
に対し、プラスチックフィルムを粘着テープで被覆固定
し、印刷作業後において、このフィルムをインキパンよ
り剥がして廃棄する方法がとられている。

（発明が解決しようとする課題） しかし、インキパンを洗浄するものにあっては、溶剤の
消費による価格、あるいは溶剤に対する安全性、さらに
は洗浄機械による洗浄だけでは、完全な洗浄は望めず、
結局人手による仕上げが必要となり、またインキパンに
プラスチックフィルムを被着するものにあっては、印刷
インキの供給、あるいは印刷効果を安定させるために行
なう粘度調整用インキの循環等ができないという欠点が
あった。

これらの欠点をカバーするために、従来よりインキパン
の形状に成形したプラスチックシートのカバーが提案さ
れたことはあったが、成形用金型としての多様性から価
格高となり、実用には至らなかった。

本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、インキパンにプラスチックカバー
を容易に被着するとともに、このようなプラスチックカ
バーを容易に安価に提供するにある。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、本発明にあっては、既製
のインキパンを原型とし、これにプラスチックシートを
真空、あるいは圧空成形によって被着することにより問
題点の解決を図っている。

すなわち、本発明はグラビア印刷機等に使用するインキ
パンを原型とし、これにプラスチックシートを真空、あ
るいは圧空によって被着してインキパンを構成し、また
原型としてのインキパンの上辺縁部には滑り止め用のリ
ブを、また下底の狭い部分には脱気用のパイプを付設し
、これに上方よりプラスチックシートを真空成形によっ
て被着し、インキパン用のプラスチックカバーを製造し
ている。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

■成形用金型 （イ）　グラビア印刷機等に用いる既製のインキパン（
ａ）を原型とし、これの側壁（１）の上辺縁（２）に対
し、断面逆三角形状の滑り止め用リブ（ｂ）を嵌着する
とともに、底板（３）の１隅角寄りにインキを取出すだ
めの取出し口（４）、他の適宜の個所に脱気孔（５）が
設けられている。

さらに、この脱気を良好にするため、通気孔（５゛）を
有する脱気パイプ（ｐ）を設けるが、この位置は、図示
の位置に限らず適宜移動して使用する。

（ｔＩ）　　第３図に示すようにインキパン（ａ′）の
底板（３″）が、例えばその側壁（ｌ゛）寄りに邪魔板
（６）が突出しているような平坦でない場合にあっては
、インキ取出し口（４′）、脱気孔（５゛）の外に、邪
魔板（６）と側壁（１′）との間の狭い部分（７）に脱
気パイプ（Ｃ）を介在させる。二〇脱気パイプ（ｃ）に
は、一端にタンキ取出し口（４′）に嵌入する屈曲部（
８）があり、パイプ面には通気孔（９）が列設されてい
る。

この脱気パイプ（ｃ）は、例えば管径１０〜１５閣、通
気孔径０．２〜０．５ａｍ＋、通気孔の間隔１０〜３０
ａｍのものである。

■成形方法（真空、圧空成形） 上記の（イ）におけるインキパン（ａ）にプラスチック
シート（ｄ）を被着するには、インキパン（ａ）を、そ
のインキ容入部を上方に向け、この上方よりインキパン
（ａ）の外周部より５〜１０ｃｍ大きい加熱によって軟
化したプラスチックシート（ｄ）をもってカバーし、イ
ンキパン（ａ）の内部の空気をインキ取出し口（４）及
び脱気孔（５）より脱気することにより減圧して、プラ
スチックシ一ト（ｄ、）をインキパン（ａ）に被着して
プラスチックカバーのインキパン（Ａ）が形成される。

この場合、被着に当り、プラスチックシート（ｄ）の辺
縁部はインキパン（ａ）の３角形の滑りとめ用リブ（ｂ
）の外周をオーバーハングするように、圧力、時間を調
整する。

次に、上記の（ロ）におけるインキパン（ａ゛）に対し
、プラスチックシートを被着するには、（イ）の場合と
同様であるが、邪魔板（６）と側壁（１゛）との間の狭
い部分（７）には脱気パイプ（Ｃ）が介在させであるか
ら、この部分も脱気されてプラスチックシートは良く被
着する。

以上のようにしてインキパン（ａ）に被着成形されたプ
ラスチックシート（ｄ）によるインキバンカバーは、そ
の隅角部に切目を入れることにより、容易にインキパン
（ａ）から取外すことができる。

この場合、他の同形の既製のインキパンに対して、被着
し使用することができる。

このようにインキパン（ａ）を同形の専用型として使用
する場合には、上辺縁部（１）に嵌着した滑り止め用リ
ブ（ｂ）の外に底板（３）に脱気孔（５）を設け、一般
用の真空、あるいは圧空の成形型と同様に使用すること
ができる。

インキパン（ａ）にプラスチックシート（ｄ）を被着し
たままで使用するときは、使用後において、インキを抜
取った後、洗浄することなく、これを剥離して廃棄する
。

成形用材料のプラスチックシートとしては、グラビア印
刷に用いられる有機溶剤（ドルオール、酢酸エチル、Ｉ
ＰＡ、ＭＥＫ等）に溶解されず、成形可能な、例えばポ
リプロピレン、ポリエステル、アイオノマー、ナイロン
／アイオノマーの２層フィルム等で０．１〜１閣の厚さ
のものが通する。

なお、印刷の色調を安定するために、印刷インキの粘度
を均一に保つ必要から、インキパン（ａ）の外部にある
インキタンク（ｅ）において粘度調整し、これをポンプ
（ｐ）をもってプラスチックカバーのインキパン（Ａ）
内に還流させて循環させる必要がある。

（発明の効果） 本発明は、グラビア印刷機等における既製のインキパン
を原型として、これに直接プラスチックシートを真空、
圧空成形で被着したものであるから、従来のようにプラ
スチックフィルムをテープ等で粘着したものや、他の形
で成形したものを嵌着するものと異なり、プラスチック
カバーは、その被着が安定していて、インキの攪拌、イ
ンキの循環等においてなんら支障をきたすことがなく、
既製のインキパンを原型とするから、そのプラスチック
カバーの製造もきわめて容易にしてその費用も低廉であ
る。

【図面の簡単な説明】 図面は本発明に係わるもので、第１図（イ）は上辺縁部
に滑り止め用リブを嵌着したインキパン原形の斜視図、
（ロ）はその一部の断面図、第２図（イ）はプラスチッ
クシートを被着したインキパンの斜視図、（ロ）はその
一部の断面図、第３図は別形態のインキパン原形の斜視
図、第４図は第３図のＸ−Ｘ線における断面図である。 符号 Ａ・・・ ａ　１　０　０ ｂ　・　・　・ Ｃ９１ゝ ｄ・・・ １・・・ ２・・・ ３・・・ ４・・・ ５・・・ ６・・・ ７・・・ ８・・・ ９・・・ ンキパン ・プラスチックカバーのイ ・インキパンの原形 ・滑り止め用リブ ・脱気パイプ ・プラスチックシート ・側板 ・上辺縁 ・底板 ・インキ取出し口 ・脱気孔 ・邪魔板 ・狭い部分 ・屈曲部 ・通気孔

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）グラビア印刷機等に使用するインキパンを原型と
   し、これにプラスチックシートを真空、あるいは圧空成
   形によって被着したことを特徴とするグラビア印刷機等
   のプラスチックカバーのインキパン。
2. （２）グラビア印刷機等のインキパンを原型とし、この
   インキパンの上辺縁部には滑り止め用リブを、また下底
   の狭い部分には脱気用のパイプを付設し、この上方より
   プラスチックシートを真空成形により被着することを特
   徴とするグラビア印刷機等のインキパンのプラスチック
   カバーの製造方法。