JPH04219213A - 繊維強化樹脂シート、その製造方法および製造装置 - Google Patents

繊維強化樹脂シート、その製造方法および製造装置

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JPH04219213A
JPH04219213A JP9308391A JP9308391A JPH04219213A JP H04219213 A JPH04219213 A JP H04219213A JP 9308391 A JP9308391 A JP 9308391A JP 9308391 A JP9308391 A JP 9308391A JP H04219213 A JPH04219213 A JP H04219213A
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JP
Japan
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fiber
thermoplastic resin
resin
fiber reinforcement
reinforced
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Application number
JP9308391A
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English (en)
Inventor
Naonobu Hori
堀 尚之武
Toshinori Ishii
石井 敏典
Isao Onishi
勲 大西
Noriaki Hayashigoe
林越 則昭
Kimihiko Nishimori
西森 公彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車部品、電
機部品、日用雑貨品など、優れた耐熱性及びクリープ特
性が要求される各種製品の成形に用いられる成形材料で
あって、繊維補強材側に熱可塑性樹脂(以下、単に樹脂
と言う場合がある)を含浸させてなる繊維強化樹脂シー
トと、その製造方法および製造装置とに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】これらの繊維強化樹脂シートは、繊維補
強材を繊維長の長い状態で分布させることにより、強度
特性の向上を図ることができ、その用途の拡大につなが
る。
【0003】従来の繊維強化樹脂シートを製造する方法
としては、繊維補強材と熱可塑性樹脂を積層し、厚さ方
向から加圧した状態で加熱し、繊維補強材に熱可塑性樹
脂を含浸させたのち加圧状態で冷却する方法(例えば特
開昭55−77525号公報など参照)、繊維補強材間
に溶融した熱可塑性樹脂を供給し層状に重ね合わせ、こ
の積層物の最外層としてさらに熱可塑性樹脂シートまた
はフイルムを供給し、加熱装置、加圧装置および冷却装
置を具備したベルト含浸機にて繊維補強材に熱可塑性樹
脂を含浸させる方法などがある。
【0004】後者のベルト含浸機を用いる方法には、使
用する熱可塑性樹脂の種類によって次の2通りのものが
知られている。その1つは、熱可塑性樹脂として、耐熱
性及びクリープ特性に優れたポリエチレンテレフタレー
ト(以下、PETと称する)などのポリエステル樹脂を
使用する場合の方法であり、この方法を図14に概略的
に示す。
【0005】図14において、PETシートaとマット
状に成形された繊維補強材bとを、PETシートaが外
側に位置するように層状に重ね合わせ、その層状積層物
cを乾燥したのちローラ型含浸機7に入れる。この含浸
機7は、層状積層物cをその厚さ方向から加圧しながら
搬送する上下一対の耐熱性金属ベルトコンベヤ1A、1
Bと、この一対の金属ベルトコンベヤ1A、1Bの搬送
経路の途中に、ヒータ2を介して加熱される複数の加熱
ローラ3からなり、上記一対の金属ベルトコンベヤ1A
、1Bにより厚さ方向から加圧した状態の層状積層物c
を加熱することにより、PETシートaを溶融して繊維
補強材bに含浸させる加熱加圧装置4と、水や油などの
冷却材を中空部に流通させるように構成された複数の冷
却ローラ5からなり、上記加熱加圧装置4により加熱さ
れた層状積層物cを厚さ方向からの加圧状態のままで冷
却して固化する冷却装置6とを備えている。
【0006】なお、上記一対の金属ベルトコンベヤ1A
、1Bは図示していない歯車などの伝動装置を介して連
動されているとともに、モータ8に連結されて、矢印x
方向に同速で駆動回転される。
【0007】もう1つは、ポリプロピレンやポリメチル
ペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリアセタール樹脂
、ABS樹脂などのように乾燥が不要な熱可塑性樹脂を
使用する場合に適した方法である。この方法は、図15
に概略的に示すように、熱可塑性樹脂aおよび繊維補強
材bをともにロール状に巻き、そのロール化された熱可
塑性樹脂aおよび繊維補強材bを順次連続的に繰り出し
ながら層状に重ね合わせ、この連続層状積層物cを上記
図14に示したものと同一の構成のローラ型含浸機7に
通して、強化樹脂材料を連続的に製造するものである(
例えば、特開昭61−279518号公報など参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
繊維強化樹脂シートは、気泡の含有率が高く、その気泡
も大きいために、強度が低いという問題があった。
【0009】また、上記ベルト含浸機を用いる従来の製
造方法の場合は、層状に重ね合わせた熱可塑性樹脂およ
び繊維補強材がローラ型含浸機7に供給されてその厚さ
方向から加圧された状態で加熱を開始するものであるこ
とと、ローラを介しての加熱が主体であることから、熱
可塑性樹脂が繊維補強材に十分に含浸されるまでの加熱
時間が長くかかり、所定の強化樹脂成形材料の生産性が
低いばかりでなく、樹脂が長時間の加熱を受けるために
、熱分解などの熱劣化をまねき、製品性能を損ない易い
【0010】しかも、ローラにより上下から押圧して含
浸させるので、その機械的圧力で繊維補強材がずれたり
、熱可塑性樹脂が瞬間的に、つまり、局部的に機械圧力
を受けて繊維補強材に対して含浸むらを生ずるなどして
、製品の品質が不安定になる欠点があった。
【0011】したがって本発明の目的は、気泡の含有率
(空隙率)が低く、気泡も小さくて、強度に優れた繊維
強化樹脂シートを提供することにある。本発明の他の目
的は、含浸時間を短縮して製品性能および生産性の向上
を図ることができ、しかも、溶融状態において比較的高
粘度な熱可塑性樹脂を用いても繊維補強材に上記樹脂を
均一に含浸させることができる繊維強化樹脂シートの製
造方法および装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る繊維強化樹
脂シートは、気泡の含有率(空隙率)が1%以下で、か
つ、気泡の長径が100μ以下、好ましくは、50μ以
下である。また、熱可塑性樹脂としてポリエステル樹脂
を用いた場合、樹脂の熱劣化度を示す粘度保持率は80
%以上、好ましくは85%以上であり、繊維強化樹脂シ
ートの引張強さは13.5Kg/mm2以上、好ましく
は15Kg/mm2以上である。他方、ポリオレフィン
樹脂を用いた場合、樹脂の熱劣化度を示すメルトインデ
ックスの保持率は、75%以上、好ましくは80%以上
であり、繊維強化樹脂シートの引張強さは10Kg/m
m2以上である。
【0013】また、本発明に係る製造方法は、繊維補強
材の片面に熱可塑性樹脂を付与した後、上記繊維補強材
側から上記熱可塑性樹脂を吸引して、上記繊維補強材に
熱可塑性樹脂を含浸させて第1材料を作り、しかる後こ
の第1材料を厚さ方向から加圧した状態で加熱して繊維
補強材に熱可塑性樹脂を含浸させている。また、本発明
に係る他の製造方法は、繊維補強材を下にしてその上面
に熱可塑性樹脂を付与した後、上記繊維補強材側から上
記熱可塑性樹脂を吸引して、上記繊維補強材に熱可塑性
樹脂を部分的に含浸させて第1材料を作り、これを繊維
補強材が上側になるよう反転させた後、厚さ方向から加
圧した状態で加熱して繊維補強材に熱可塑性樹脂を含浸
させている。
【0014】これら製造方法において、好ましくは、第
1材料を作った後これの含浸を行なう前に、第1材料の
繊維補強材側に、熱可塑性樹脂と繊維補強材のうち、少
なくとも熱可塑性樹脂を有する第2材料を付与する。
【0015】本発明に係る製造装置は、上側に熱可塑性
樹脂を、その下側に繊維補強材を層状に重ねて連続的に
供給する第1の供給装置と、回転ドラムの上部に供給さ
れた繊維補強材および熱可塑性樹脂を回転ドラムの回転
により搬送して反転させ、下部から搬出するドラム機構
、繊維補強材と熱可塑性樹脂を加熱する加熱手段、およ
び上記搬送中に回転ドラムの内側から吸引することによ
り、回転ドラムの外周面に近い内側の繊維補強材にその
外側の熱可塑性樹脂を部分的に含浸させて第1材料を作
る吸引手段を備えた予備含浸機と、上記第1材料を搬送
しながら厚さ方向から加圧した状態で加熱して繊維補強
材に熱可塑性樹脂を含浸させる含浸機とを備えている。
【0016】上記製造装置において、第1材料が含浸機
に搬入される前に、第1材料の上側に、熱可塑性樹脂と
繊維補強材のうち、少なくとも熱可塑性樹脂を有する第
2材料を供給する第2の供給装置を備える場合もある。
【0017】
【作用】本発明の繊維強化樹脂シートは気泡を殆ど含ま
ず、また、例え含んでいても、含有率は極めて低く、し
かも気泡が極めて小さいから、強度に優れている。
【0018】また、本発明の製造方法及び製造装置によ
れば、吸引しながら繊維補強材に樹脂を予備含浸させた
第1材料をさらに含浸してシートを作っている。この予
備含浸は吸引によって迅速になされるから、予備含浸し
ない従来の方法に比べて、予備含浸と合せたトータルの
含浸時間が短くなる。さらに、吸引によって含浸を行な
うことにより、加圧しないで樹脂を流動させ、繊維補強
材の繊維間に樹脂を充分含浸させることができ、繊維補
強材に対する含浸むらなどを少なくすることができる。
【0019】また、予備含浸後の第1材料を、繊維補強
材が上側になるよう反転させた後、厚さ方向から加圧し
た状態で加熱して繊維補強材に熱可塑性樹脂を含浸させ
た場合には、繊維補強材が上側となることから、繊維間
を固定しているバインダーが予備含浸中の加熱によって
溶けても、繊維が不測に落下、飛散しない。
【0020】さらに、第1材料を作った後これの含浸を
行なう前に、第1材料の繊維補強材側に、熱可塑性樹脂
と繊維補強材のうち、少なくとも熱可塑性樹脂を有する
第2材料を付与した場合、最終的に得られるシートの表
面に繊維が浮き出すおそれがなくなる。
【0021】
【実施例】本発明の実施例に係る製造方法を説明する。 まず、繊維補強材の片面に溶融状またはフィルム状等の
熱可塑性樹脂を付与した後、上記繊維補強材側から上記
熱可塑性樹脂を吸引して部分的に含浸させる、つまり、
予備含浸させることにより、第1材料を作る。しかる後
この第1材料を、従来と同じ含浸機により、厚さ方向か
ら加圧した状態で加熱して繊維補強材に熱可塑性樹脂を
含浸させる。
【0022】繊維補強材の片面に熱可塑性樹脂を付与さ
せるには、例えば繊維補強材の片面に熱可塑性樹脂より
なるシートまたはフィルムを積層し、加熱することによ
り熱可塑性樹脂を溶融または軟化させる方法、繊維補強
材の片面に熱可塑性樹脂を押出機よりダイを介して溶融
または軟化した状態で供給する方法など、繊維補強材に
対し所定の割合で均一に熱可塑性樹脂が供給される方法
によることができる。
【0023】次に、上述の積層物を減圧吸引領域を有す
る、例えばロール状ガイドに導き、上記積層物の繊維補
強材側から好ましくは50〜700torr、より好ま
しくは100〜600torrの範囲で吸引し、繊維補
強材に熱可塑性樹脂を含浸させる。
【0024】減圧吸引領域において熱可塑性樹脂を吸引
する開口部の大きさ、数に特に制限はなく、繊維補強材
への熱可塑性樹脂の含浸の度合が30%以上、好ましく
は50%以上になるように設定される。含浸の度合の上
限について特に制限はない。繊維補強材に熱可塑性樹脂
を均一に含浸させるために、吸引する開口部は2個以上
であることが好ましい。また、含浸時に熱可塑性樹脂の
冷却を防ぐために、減圧領域は、例えば遠赤外線輻射加
熱装置などの保温設備を有していることが好ましい。加
熱温度は使用する熱可塑性樹脂が溶融または軟化し流動
する温度であればよい。さらに熱可塑性樹脂の熱劣化を
防ぐために、予備含浸時間は5〜120秒、通常10〜
60秒の範囲が好ましい。
【0025】上記のロール状ガイドは、繊維補強材への
熱可塑性樹脂の含浸効果を高めるために、メッシュ状ガ
イド、パンチングメタルガイドが好ましく用いられる。 メッシュ状ガイドの目開きは吸引される際の吸引抵抗、
繊維補強材の繊維の落下を考慮して、10〜300メッ
シュの範囲であることが好ましい。またパンチングメタ
ルガイドの孔径、開孔部割合も上述の点を考慮して設定
される。これらのロール状ガイドには離型剤を塗布して
おくか、それらの表面を離型処理(セラミックまたはフ
ッ素高分子でコートするなどの処理)をしておくのが好
ましい。
【0026】繊維補強材に熱可塑性樹脂がある程度含浸
された状態の第1材料は、この予備含浸工程を経たのち
、従来と同じベルト含浸機に導かれる。かかるベルト含
浸機は、前述のとおり、複数のロール間、たとえば2個
のロール間に平ベルトを架張してなるもので、この平ベ
ルトは上下に対に配して用いられている。また、上記の
積層物が導かれてくる側に保温(加熱加圧)領域、その
反対側に冷却領域を有する。保温領域は、熱可塑性樹脂
が溶融または軟化し流動する温度に維持し、当然のこと
ながら上限は熱可塑性樹脂が分解してしまわない温度で
ある。保温領域において、熱可塑性樹脂は溶融または軟
化状態で流動し、加圧ロールによって与えられる押圧力
によって繊維補強材中へ完全に含浸され、気泡が除去さ
れる。
【0027】この際、熱可塑性樹脂の量が少ないと最終
的に得られる繊維強化樹脂シートの表面に繊維補強材の
繊維が浮き出すため、ベルト含浸機に上述の第1材料を
導くと同時に、この第1材料における熱可塑性樹脂の未
含浸側に第2材料として、同じ種類の熱可塑性樹脂より
なるシートまたはフイルムを供給するか、あるいは同じ
種類の熱可塑性樹脂を抽出機よりダイを介して溶融また
は軟化した状態で供給することが好ましい。第2材料と
して、上記熱可塑性樹脂と繊維補強材の積層物を用いて
もよい。
【0028】一方、冷却領域は熱可塑性樹脂のガラス転
移温度または軟化点温度未満に維持する。そのため保温
領域で溶融または軟化状態で流動した熱可塑性樹脂は固
化する。その際、結晶性熱可塑性樹脂を用いた場合の結
晶化度については特に制限はない。
【0029】このようにして得られた繊維強化樹脂シー
トは引取ロールなどを用いて搬送部から引き出される。 引き出された繊維強化樹脂シートはそのまま成形加工工
程などに移送することもできるし、所定の大きさに裁断
して保管することもできる。
【0030】この発明に用いられる繊維補強材としては
、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維な
どの無機化合物からなる繊維、又はポリビニルアルコー
ル繊維、ポリアリレート繊維、アラミド繊維などの有機
化合物からなる繊維、各種のウイスカ等が使用される。 これらの繊維は単独又は2種以上の組み合わせで用いる
ことができる。耐熱性の面から見ると、ガラス繊維、炭
素繊維、金属繊維、セラミック繊維などの無機化合物か
らなる繊維が好ましく、さらにはガラス繊維が経済的で
ある。また、用いる繊維の表面は熱可塑性樹脂との接着
性を与えるような処理剤、例えばシランカップリング剤
などで処理されていることが好ましい。
【0031】繊維補強材の繊維長及び繊維径は特に制限
はないが、補強効果を高めるには繊維長は5mm以上、
さらには10mm以上が好ましい。また、繊維自体の製
造性がよい点で、繊維径は2〜50μmが好ましい。
【0032】本発明において用いられる繊維補強材の形
態は、平織、朱子織、綾織等の織物、編物、一方向に引
揃えられた繊維、チョップドストランドマット、コンテ
ィニュアスストランドマット、フィラメントマット、繊
維間がバインダーにより固定されたマット、あるいはニ
ードリングによりある程度の絡まりが与えられているマ
ット等のような形態を有するものであればよい。さらに
、これらのマットを組合せて用いることもできる。
【0033】また、繊維補強材には、ガラス短繊維等の
繊維状物質、タルク、マイカ、ガラスフレーク等のフレ
ーク状フィラー、ガラスビーズ、ガラスマイクロバルー
ン、炭酸カルシウムなどの粒状フィラー、ウォラストナ
イトなどの針状フィラーを適宜混合させることもできる
【0034】また、本発明の熱可塑性樹脂として、ポリ
エチレンテレフタレート、ポレブチレンテレフタレート
等のポリエステル樹脂、ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン12などのポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン等のポリオレフィン樹脂、ポリアセタール樹脂、AB
S樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、スチレンーブタジエンーアクリロニトリル
共重合体、スチレンーアクリロニトリル共重合体、ポリ
スルホン、ポリアセタール、ポリメチルメタアクリレー
ト、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポ
リフエニレンオキシド、熱可塑性ポリウレタンなどの樹
脂を用いることができる。中でも、耐熱性及びクリープ
特性の点から、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リオレフィン樹脂が好ましく用いられる。
【0035】これらの樹脂は、変性していてもよく、単
体又は2種以上混合して用いることができる。さらに、
他の特性付与の目的で種々の添加剤、例えば、酸化防止
剤、難燃剤、加水分解防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、
結晶化核剤、内部離型剤、滑剤およびフレーク状フィラ
ー、粒状フィラー、針状フィラー等の充填材等を適宜配
合することができる。
【0036】次に、本発明の実施例に係る製造装置につ
いて説明する。図1において、この製造装置は、上側に
熱可塑性樹脂aを、その下側に繊維補強材bを層状に重
ねて連続的に供給する第1の供給装置10と、この第1
の供給装置10により供給される繊維補強材bおよび熱
可塑性樹脂aを回転搬送しながら、その厚さ方向の両側
から樹脂が溶融又は軟化する温度で加熱するとともに、
その加熱された状態で繊維補強材b側から吸引力をかけ
て熱可塑性樹脂aを繊維補強材bに部分的に含浸させて
第1材料dを作る予備含浸機11と、この予備含浸機1
1で作られた第1材料dの上側に第2材料としての熱可
塑性樹脂eを供給する第2の供給装置12と、上記第1
材料dと第2材料eとを積層して搬送しながら、その厚
さ方向から加圧した状態で樹脂が溶融又は軟化する温度
で加熱して繊維補強材bに未含浸の上記熱可塑性樹脂a
およびeを含浸させるローラ型含浸機7とを順次配列し
て構成されている。
【0037】上記第1の供給装置10は、溶融または軟
化した熱可塑性樹脂aをシート状に押出す押出成形機1
0Aのダイ(図面にはダイのみを示す)と、ロール状に
巻かれた繊維補強材bを上記ダイ10Aの側方上方位置
から下方に向けて連続的に巻出すマット巻出し装置10
Bとから構成されている。
【0038】上記予備含浸機11は、図2に明示するよ
うに、径方向に貫通した多数の吸引用の貫通孔13aを
周壁の全周に有し、必要に応じて周壁の外周を金網等の
メッシュ状物、またはパンチング状物で保護し、モータ
22を介して矢印R方向に移動回転される中空状の回転
ドラム(ロール状ガイド)13と、この回転ドラム13
をその内部において回転可能に支承する固定ドラム23
とからなるドラム機構14を有しており、このドラム機
構14により、上記回転ドラム13の上部の一側(図面
上の右側)において上記マット巻出し装置10Bから駆
動ローラ24を介して巻出されて供給される繊維補強材
bと、回転ドラム13の上部の他側(図面上の左側)に
おいて上記ダイ10Aから押出され、繊維補強材bの外
側に供給される熱可塑性樹脂aとを搬送し、さらに、吸
引により予備含浸を行ったのち反転させて下部から搬出
する。
【0039】また、予備含浸機11は、上記ドラム機構
14の回転ドラム13に供給されて搬送される繊維補強
材bおよび熱可塑性樹脂aを加熱するように回転ドラム
13の外側周囲に配置された、例えば遠赤外線ヒータの
ような電気ヒータ15と、繊維補強材b側から吸引する
ための吸引装置19とを備えている。この吸引装置19
は、上記固定ドラム23に装着されて回転ドラム13の
内側に位置し径方向の外方に向かって開口する吸引ボッ
クス16と、この吸引ボックス16の底部に吸引パイプ
17を介して接続された減圧ポンプ18とを有し、上記
回転ドラム13による搬送中に、上記電気ヒータ15に
より加熱された状態の繊維補強材b側から吸引力を作用
させて、熱可塑性樹脂aを繊維補強材bに部分的に含浸
させて第1材料dを作る。
【0040】上記ドラム機構14の詳細を図3に示す。 縦断面図である図3(A)において、中空状の固定軸4
1の外側に、軸受42を介して回転軸43が回転自在に
支持されており、この回転軸43に固定されたスプロケ
ット44に懸け渡されたメッシュベルト(図示せず)を
介して、モータ22(図2)により、回転軸43を駆動
する。回転軸43には回転ドラム13の基端部(右端部
)が固定されている。固定軸41には固定ドラム23が
取り付けられており、この固定ドラム23の先端部の支
軸23aに、軸受45を介して回転ドラム13の先端部
が回転自在に支持されている。
【0041】固定ドラム23は、その周壁の一部のみに
貫通孔46が設けられ、他部は閉塞されている。上記貫
通孔46が設けられた部分に対向して、固定ドラム23
に、吸引ボックス16が装着され、この吸引ボックス1
6に吸引パイプ17が固定されている。吸引パイプ17
は、減圧ポンプ18に接続されている。こうして、上記
貫通孔46に吸引力が付加される。
【0042】上記吸引ボックス16には、その4つの辺
に、たとえばカーボンシールからなる二重のシール部材
47,48が装着されている。これらシール部材47,
48は、調整ボルト49で押圧されたバネ部材50によ
って、回転ドラム13の内面に押し当てられており、こ
れによって、回転ドラム13と固定ドラム23との間を
シールしている。また両シール47,48間における固
定ドラム23周壁には、吸込孔51が設けられ、さらに
、固定ドラム23の内方空間52は、固定軸41の内方
通路53および固定軸41の周壁に設けられた連通孔5
4を経て、減圧ポンプ18に接続されている。
【0043】上記吸引パイプ17は、保持部材55を介
して固定軸41の内部に保持されている。この保持部材
55は、図3(B)に示すように、軸方向の貫通部56
を有しており、この貫通部56を介して上記内方空間5
2と内方通路53とが連通している。
【0044】したがって、減圧ポンプ18によって吸引
ボックス16内を減圧する際に、吸引ボックス16の外
側の空気も、矢印Aで示すように、吸込孔51、内方空
間52、内方通路53を通って排出されるので、吸引ボ
ックス16内に外側から、つまり、貫通孔46以外から
空気が吸い込まれるのが効果的に防止される。
【0045】上記固定軸41は、ブラケット58,59
を介して、基台60に固定されている。
【0046】上記シール構造は二重でなくてもよく、例
えば図4に示すように、貫通孔46の周囲を1重のシー
ル部材62で囲む構造でもよい。この図4の例では、吸
引ボックスも省略されており、したがって、シール部材
62は固定ドラム23に装着されている。空気は、減圧
ポンプ18により、矢印Bのように、貫通孔13a,4
6から固定ドラム23の内方空間52および固定軸41
の内方通路63を通って吸引、排出される。
【0047】なお、上記吸引ボックス16の開口部は、
回転ドラム13の回転速度に合せ、吸引時間が10〜6
0秒となる大きさに設定され、また図2の予備含浸機1
1による予備含浸率は30%以上となるように制御設定
されている。また、この予備含浸機11は台車25上に
搭載されて移動式に構成されているが、定置式であって
もよい。さらに、この予備含浸機11におけるドラム機
構14および電気ヒータ15は炉26内に設定されてい
る。
【0048】上記第2の供給装置12は、図示していな
い押出成形機などによりシート状に成形され、かつロー
ル状に巻かれた熱可塑性樹脂eを連続的に繰り出し可能
に保持するシート用の繰出しロール装置から構成されて
いる。
【0049】また、上記ローラ型含浸機7は、従来の含
浸機と同一の構成であり、上記第1材料dと第2材料で
ある熱可塑性樹脂eとを積層して、その厚さ方向から挟
持し加圧して搬送する上下一対のステンレスのような耐
熱性金属ベルトコンベア1A,1Bなどを備え、最終的
な含浸を行なう。
【0050】なお、上記予備含浸機11における電気ヒ
ータ15に代えて、熱風加熱や高周波加熱などの加熱手
段を用いてもよい。また、上記予備含浸機11からロー
ラ型含浸機7への第1材料dの移送接続部には、図2で
示すような移送ガイド27および電気ヒータ15Aが設
けられていてもよい。
【0051】次に、上記図1ないし図3の実施例に示す
装置の動作について説明する。第1の供給装置10にお
ける押出成形機のダイ10Aから押出される熱可塑性樹
脂a、および巻出し装置10Bから連続的に巻出される
繊維補強材bが、予備含浸機11におけるドラム機構1
4の回転ドラム13の上部に連続的に上下に層状に供給
され、回転ドラム13の回転により、炉26内を矢印R
方向に搬送されて反転され、下部から搬出される。
【0052】上記搬送中において、まず電気ヒータ15
により繊維補強材bおよび熱可塑性樹脂aが加熱される
とともに、その加熱状態で、かつ回転ドラム13の回転
中心を含む水平面よりも上部において、減圧ポンプ18
及び吸引ボックス16からなる吸引装置19を介して回
転ドラム13の貫通孔13aを通し繊維補強材b側から
吸引力が作用することにより、溶融又は軟化する温度に
加熱された熱可塑性樹脂aが、上記吸引力により繊維補
強材bに部分的に、かつ均一に含浸されて第1材料dが
作られる。このときの予備含浸率は30%以上であるこ
とが好ましい。ここで、吸引位置が回転ドラム13の回
転中心を含む水平面よりも上部であることから、樹脂が
垂れ下ることはない。
【0053】また、上記第1材料dは回転ドラム13に
より反転されて、つまり、上側に繊維補強材bが、その
下側に熱可塑性樹脂aが積層された上下位置関係となっ
て、ドラム機構14の下部から搬出されるので、例えば
繊維補強材bとして、繊維間がバインダーで固定されて
いるマットを使用した場合、バインダーが加熱により溶
けても繊維補強材bの繊維が落下飛散することがない。
【0054】続いて、予備含浸機11のドラム機構14
から搬出された第1材料dは、移送ガイド27を経てロ
ーラ型含浸機7における上下一対の金属ベルトコンベヤ
1A,1B間に送り込まれると同時に、シート用の繰出
しローラ装置からなる第2の供給装置12から連続的に
繰り出される第2材料、つまり、熱可塑性樹脂eが、上
記第1材料dの上側に重ね合わせられるように上記上下
一対の金属ベルトコンベヤ1A,1B間に送り込まれる
。このように積層された第1材料dおよび熱可塑性樹脂
eは、一対の金属ベルトコンベヤ1A,1Bにより搬送
されながら、その厚さ方向から加圧された状態で、遠赤
外線輻射加熱装置、熱風加熱装置、高周波加熱装置等の
加熱装置4を介して、図2の第1材料dにおける熱可塑
性樹脂aおよび第2材料の熱可塑性樹脂eの融点又は軟
化点以上の温度に加熱されて、両樹脂a,eが繊維補強
材bに含浸され一体化される。
【0055】ここで、第1材料dは上記予備含浸機11
において、予め30%以上の予備含浸が行なわれている
ので、ローラ型含浸機7による含浸速度を予備含浸のな
い場合にくらべて著しく高め、予備含浸時間も含めたト
ータルの含浸時間を短縮することができる。また、それ
にともなって加熱時間も短かくなるので、樹脂a,eの
熱劣化を少なくすることができる。その後、加圧状態の
ままで冷却ローラ5により冷却され固化されて、所定の
強化樹脂成形材料(繊維強化樹脂シート)が製造される
【0056】なお、この実施例において、第2の供給装
置12から供給される熱可塑性樹脂eがポリエチレンテ
レフタレートのような水分を嫌う樹脂の場合は、吸湿防
止処理を施したものを使用する。
【0057】図5は本発明に係る繊維強化樹脂シートの
製造装置の他の実施例を示す概略縦断面図である。この
実施例において、上記図1〜図3に示した実施例と相違
する点は、第2の供給装置12における熱可塑性樹脂e
の供給手段として、繰出しロール装置に代えて、押出し
成形機のダイ12Aを設けた点であり、その他の構成は
図1〜図3と同一であるため、上記当部分に同一の符号
を付して、それらの詳しい説明を省略する。
【0058】この図5の実施例による場合は、上記図1
〜図3の実施例の場合にくらべて、熱可塑性樹脂eのフ
ィルム又はシートの製造ラインを別途に設ける必要がな
いとともに、そのシートの製造手間も不要であることか
ら、設備費および製造能率の面で一層有利である。
【0059】また、PET等のように、水分の除去が必
要な熱可塑性樹脂においては、ロール状に巻かれたフィ
ルム又はシートのシート乾燥が困難であり、一般的にそ
の乾燥装置が大掛りとなるうえに、乾燥時間が必要な分
だけ強化樹脂成形材料の生産性が悪くなる。この点から
みても、図5に示す実施例の場合は、ダイ12Aを介し
て熱可塑性樹脂eを薄く押出すことが可能で、含浸を有
利なものとできる。
【0060】図6は融点又は軟化点の高い熱可塑性樹脂
を用いる場合の本発明に係る繊維強化樹脂シートの製造
装置の実施例を示す概略縦断面図である。フィルム状の
熱可塑性樹脂aを繰出しロール10Cから繰り出して繊
維補強材bの上に供給する場合、予備含浸機11におけ
るドラム機構14の回転ドラム上で、この樹脂aを加熱
して溶融又は軟化させるためには、加熱時間を充分にと
らなければならない。したがって、ドラム機構14が大
掛りなものとなるうえに、樹脂の粘度制御が困難となる
【0061】そこで、回転ドラム13の周速度と同一の
搬送速度となるように、回転ドラム13の外周に巻き付
けられて回転ドラム13を駆動源とするメッシュ状、パ
ンチング状などの多孔ベルト機構28を、ドラム機構1
4の上流側に設け、回転ドラム13とフリーローラ29
との間にかけ渡した多孔ベルト30上で樹脂aを加熱す
ることにより、充分な加熱時間を確保して、樹脂aの溶
融又は軟化を促進するとともに、その温度又は粘度を制
御する。
【0062】すなわち、供給装置10から供給された熱
可塑性樹脂aと繊維補強材bとを積層した積層物は、ま
ず、上記多孔ベルト30上で電気ヒーター15により樹
脂が溶融又は軟化する温度に充分に加熱されたのち、そ
の加熱状態で、ドラム機構14を有する予備含浸機11
に搬送され、繊維補強材bに樹脂aが部分的に含浸され
る。このように、フィルム状の熱可塑性樹脂aを用いる
場合、上記の多孔ベルト機構28を取り入れることによ
り、回転ドラム13上での樹脂の加熱温度を過大に取る
必要もなくなる結果、樹脂の劣化を防ぎ、繊維強化樹脂
シートの品質も安定する。
【0063】図7は本発明に係る繊維強化樹脂シートの
製造装置のもう1つの実施例を示す概略縦断面図である
。この実施例においては、2台の予備含浸機11L,1
1Rを、各ドラム機構14L,14Rの回転ドラム13
L,13Rが矢印LR,RRで示すように互いに逆方向
に駆動回転されるように左右に並設し、これら左右2台
の予備含浸機11L,11Rの回転ドラム13L,13
Rの下部から反転して搬出される予備含浸済みの第1材
料Ldおよび第2材料Rdを、一対の駆動ローラ28,
28を介して4層状に積層させ、その4層積層物をガイ
ドローラ29を経てローラ型含浸機7に供給するように
構成したものである。この実施例では、右側の予備含浸
機11Rが第2の供給装置12となり、この場合の第2
材料Rdは、熱可塑性樹脂eと繊維補強材bとが予備含
浸されたものとなる。
【0064】なお、図7の実施例において、第2の供給
装置12となる右側の予備含浸機11Rの各構成要素お
よびその他の構成要素の全てには、図1〜図3で示す構
成要素の該当符号にRを付加して示し、また、左側の予
備含浸機11Lの各構成要素および第1の供給装置10
の構成要素の全てには、同様にLを付加して示している
【0065】この図7の実施例に示したものは、上下2
枚の熱可塑性樹脂a,e間に、上下2層の繊維補強材b
が介在した4層構造の繊維強化樹脂シートの製造装置に
用いられるが、このとき、第1材料Ldおよび第2材料
Rdはともに、予備含浸されたものを積層させるので、
繊維補強材に熱可塑性樹脂が存在しない4層構造であり
ながら、トータル的な含浸所要時間の短縮化を図り得る
。ダイ10AL,10ARから押し出される樹脂の融点
又は軟化点が高い場合、又はフィルム状の樹脂を用いる
場合、樹脂の温度又は粘度を制御する目的で、図7にお
ける予備含浸機11L,11Rに、多孔ベルト機構を取
り入れた図6に示す予備含浸機11を採用してもよい。
【0066】なお、上記図1〜図3で示す実施例ならび
に図5および図6に示す実施例においては、上下2枚の
熱可塑性樹脂a,eとその間に介在する繊維補強材bと
の、3層構造のものについて説明したが、上下方向に3
枚の熱可塑性樹脂を使用し、隣接する各熱可塑性樹脂間
にそれぞれ繊維補強材を介在させてなる5層構造のもの
に本発明を実施することもできる。例えば、第2の供給
装置12からベルト型含浸機7に供給される第2材料と
して、上下2枚の熱可塑性樹脂とその間の繊維補強材と
を予めロール状に巻いたものを用いるか、もしくは、そ
れらを別々にロール状に巻いておいて個別に繰出し供給
すれば良い。また、図7に示す実施例においては、予備
含浸機11Lから搬送されてきた第1材料Ldの上に、
ダイより押し出されるか又はロール状に巻かれて連続的
に繰り出される樹脂シート状物を積層し、さらにその上
に、予備含浸機11Rから搬送されてきた第2材料Rd
を積層すればよい。また、図1〜6において、第2材料
eを省くことも可能である。
【0067】本発明の実施例に係る繊維強化樹脂シート
は、前述の材料を用いて、たとえば上記製造方法にした
がって、上記製造装置により作ることができる。この繊
維強化樹脂シートは、熱可塑性樹脂が繊維補強材の中に
充分含浸しているために、気泡率が低くて、気泡も小さ
いので、強度に優れている。
【0068】実際、この繊維強化樹脂シートは、空隙率
、すなわち気泡の含有率が1%以下で、かつ、空隙(気
泡)の長径が100μ以下であり、従来の繊維強化樹脂
シートの空隙率が1.7%以上、空隙の長径が150μ
以上に達するのと比較して、空隙率および孔径の両方に
おいて改善されており、強度が大幅に向上している。
【0069】以下、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるも
のではない。なお、実施例中の物性値は下記の方法によ
り測定した。含浸度合(%)={(含浸部分の重量−熱
可塑性樹脂の重量)/繊維補強材の重量}×100ここ
で、繊維補強材の重量とは、試料に用いられる補強材の
重量を示し、含浸部分の重量は樹脂が含浸していない繊
維補強材を除去した残部の重量を示す。
【0070】粘度保持率:熱可塑性ポリエステル樹脂お
よび成形品中の熱可塑性ポリエステル樹脂をフェノール
/テトラクロロエタン(重量比1/1)に溶解し、粘度
計を用いてそれらの極限粘度を測定した。成形品中の熱
可塑性ポリエステル樹脂の極限粘度を熱可塑性ポリエス
テル樹脂の極限粘度で除した値を百分率で表し、熱可塑
性ポリエステル樹脂の劣化度合いを評価した。メルトイ
ンデックスの保持率:成形前のポリオレフィン樹脂のメ
ルトインデックス(MIo)と成形後のメルトインデッ
クス(MI)から、下記の式により求めた。メルトイン
デックスの保持率(%)=〔1−(MI−MIo)/M
Io〕×100なお、メルトインデックスは、JIS−
K−7210に準じて求めた。
【0071】空隙率(気泡含有率):以下の方法により
算出した。 (1) 短冊状に切り出した試験片の全面にシリコング
リスを薄く塗布して、試験片の内部への水の侵入を防止
し、水中置換法により比重測定を行なう。比重〔A〕の
算出は次式により行なう。〔A〕=(Wo×dm)/〔
(Wo−Ws1 )+m+(Ws−Wo)×(1−dm
/dg)〕 Wo:空気中での試料重量 Ws:空気中でのシリコングリス付試料重量Ws1 :
シリコングリス付試料の水中での重量m:試料把持針金
の液中浸漬重量 dm:水の比重 dg:シリコングリスの比重 (2) 比重測定後の試験片を650゜C電気炉に入れ
て樹脂を燃焼除去し、試験片中の繊維補強材の含有率を
重量法で測定し、得られた繊維補強材の含有率から試験
片の理論比重〔B〕を算出する。 (3) 得られた上記比重〔A〕および理論比重〔B〕
より、空隙率を次式により算出する。 空隙率(%)={〔B〕−〔A〕)/〔B〕}×100
【0072】引張強度:JIS−K−6911に準拠し
て行なう。
【0073】空隙の大きさ(気泡の孔径):走査電子顕
微鏡を用いて試験片の断面を観察し、空隙の長径の長さ
を測定する。
【0074】実施例1〜5繊維径11μ、繊維長50m
mのガラス繊維を不飽和ポリエステル系のバインダー(
3重量%)でバインドした目付2700g/m2 のガ
ラスチョップドストランドマットに、極限粘度〔η〕(
単位デシリットル/g)が0.70のポリエチレンテレ
フタレート(PET)よりなる厚さ2.5mmの軟化し
た樹脂を押出し機から供給し、図1に示した予備含浸機
11を用いて、300〜310゜Cに加熱しながら表1
に記載の吸引度、吸引時間でマットに上記樹脂を部分含
浸させて第1材料dを作成した。この予備含浸を施した
第1材料dを図1のベルト含浸機7に導き、樹脂が含浸
していないマット側に同種の樹脂よりなる厚み0.5m
mのフイルムを第2材料eとして供給しながら、310
゜Cに加熱し完全にマットに樹脂を含浸させた。次いで
ベルト含浸機7の冷却領域で樹脂が固化され、繊維強化
樹脂シートを得た。
【0075】得られた繊維強化樹脂シートはガラスチョ
ップドストランドマットの含有率が40重量%であった
。満足すべき引張強さと樹脂の耐劣化性を有する繊維強
化樹脂シートを得るためのベルト含浸機における領域で
の含浸時間を測定し、予備含浸度合、樹脂の粘度保持率
とともに表1に示す。シートの引張強さは16kg/m
m2 以上、樹脂の粘度保持率は87%以上と良好であ
った。
【0076】実施例6繊維径11μ、繊維長50mmの
ガラス繊維を不飽和ポリエステル系のバインダー(3重
量%)でバインドした目付1800g/m2 のガラス
チョップドストランドマットに、ポリプロピレン(PP
)よりなる厚さ2.5mmの軟化した樹脂を押出し機か
ら供給し、図1に示した予備含浸機11を用いて、27
0〜280゜Cに加熱しながら表1に記載の吸引度、吸
引時間でマットに上記樹脂を部分含浸させて、第1材料
dを作成した。この予備含浸を施した第1材料dを図1
のベルト含浸機7に導き、樹脂が含浸していないマット
側に、同種の樹脂よりなる厚み0.5mmのフィルムを
第2材料eとして供給しながら、280°Cに加熱し完
全にマットに樹脂を含浸させた。次いでベルト含浸機の
冷却領域で樹脂を固化して繊維強化樹脂シートを得た。 得られたシートはガラスチョップドストランドマットの
含有率が40重量%であった。満足すべき引張強さと樹
脂の耐劣化性を有する繊維強化樹脂シートを得るための
ベルト含浸機における領域での含浸時間を測定し、予備
含浸度合、樹脂の粘度保持率とともに表1に示す。シー
トの引張強さは12.1kg/mm2 、メルトインデ
ックスの保持率は85%と、いずれも良好であった。
【0077】比較例1,2実施例1,6において、予備
含浸工程を経ない以外は同様にして繊維強化樹脂シート
を得た。満足すべき引張強さ10kg/mm2 を有す
る繊維強化樹脂シートを得るためのベルト含浸機におけ
る保温領域での含浸時間は12分以上もかかり、樹脂の
粘度およびメルトインデックスが大幅に低下していた。 また、シートの引張強さも低い。
【0078】参考として、実施例3,6および比較例1
のシートの横断面の電子顕微鏡写真(倍率200倍)を
図8,10,12に、それらの主な空隙(気泡)を示す
模式図を図9,11,13にそれぞれ示す。図9および
図11から明らかなように、本発明の実施例3,6にお
いては、空隙率が低く、空隙の長径Lも25μ以下であ
るのに対し、図14から明らかなように、比較例1にお
いては、空隙率が高く、空隙の長径Lも140μにも達
している。
【0079】
【表1】
【0080】
【発明の効果】本発明の繊維強化樹脂シートは、気泡を
殆ど含まず、また例え気泡を含んだとしても、その気泡
の大きさが極めて小さいために、従来の繊維強化樹脂シ
ートにくらべて強度が高い。そのため、従来の繊維強化
シートが適用できない用途への適用も可能となった。ま
た、以上説明したように、本発明の製造方法および製造
装置によれば、繊維補強材に熱可塑性樹脂を部分的に含
浸させておく予備含浸工程を設けることにより、従来の
繊維補強材に熱可塑性樹脂を含浸させる場合に比較し、
含浸時間を短くすることができ、生産性の高い繊維強化
樹脂シートを製造することができる。また、含浸速度が
速くなることから熱可塑性樹脂の加熱保温時間が短くな
り、樹脂の熱分解などの熱劣化を受けることがなく、品
質の安定した繊維強化樹脂シートを製造することができ
る。しかも、吸引力を利用した予備含浸により、残留空
気等に起因するボイドの発生を抑制すること、および繊
維補強材に対し樹脂を均一に含浸させることが可能とな
り、上記の熱劣化の抑制と相まって、強度の向上、つま
り製品性能の向上および品質の安定化を達成することが
できる。
【0081】また、予備含浸後に熱可塑性樹脂および繊
維補強材の上下位置関係を反転させて繊維補強材を上側
に位置させる場合には、繊維補強材として繊維間がバイ
ンダーで固定されたマットを使用した場合、加熱保温に
よりバインダーが溶けても、繊維補強材が不測に落下し
飛散することを防止できる。この点からも製品性能およ
び品質の安定化を促進することができる。
【0082】さらに、予備含浸によって第1材料を作っ
た後これの含浸を行なう前に、第1材料の繊維補強材側
に、少なくとも熱可塑性樹脂を有する第2材料を付与す
ると、最終的に得られるシートの表面に繊維が浮き出す
おそれがなくなり、シートの品質が一層向上する。
【0083】なお、予備含浸機への供給装置として、適
宜に押出し成形機を使用すれば、シートの製造設備およ
び製造手間を不要にし、さらに、ポリエステル樹脂等の
水分により劣化される熱可塑性樹脂においては、樹脂の
乾燥設備、乾燥時間が不要となり、設備費の低減および
製造能率の一層の向上を図り得るといった効果を奏する
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る製造装置を示す概略縦
断面図である。
【図2】図1の予備含浸機を示す拡大縦断面図である。
【図3】図1の予備含浸機のドラム機構を示す断面図で
ある。
【図4】図1の予備含浸機のドラム機構の変形例を示す
断面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る製造装置を示す概略
縦断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例に係る製造装置を示
す概略縦断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例に係る製造装置を示
す概略縦断面図である。
【図8】本発明に係る繊維強化樹脂シートの一例を示す
断面の顕微鏡写真である。
【図9】図8の空隙を示す模式図である。
【図10】本発明に係る繊維強化樹脂シートの他の例を
示す断面の顕微鏡写真である。
【図11】図10の空隙を示す模式図である。
【図12】本発明に係る繊維強化樹脂シートのさらに他
の例を示す断面の顕微鏡写真である。
【図13】図12の空隙を示す模式図である。
【図14】従来の製造装置の一例を示す概略縦断面図で
ある。
【図15】従来の製造装置の他の例を示す概略縦断面図
である。
【符号の説明】
4…加熱加圧装置、7…ローラ型含浸機、10…第1の
供給装置、11…予備含浸機、12…第2の供給装置、
13…回転ドラム、14…ドラム機構、15…電気ヒー
タ(加熱手段)、19…吸引装置(吸引手段)、26…
炉(加熱保温手段)、28…多孔ベルト機構、a,e…
熱可塑性樹脂、b…繊維補強材、d…第1材料、e,R
d…第2材料。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  繊維補強材に熱可塑性樹脂が含浸され
    てなり、気泡の含有率が1%以下で、かつ、気泡の長径
    が100μ以下である繊維強化樹脂シート。
  2. 【請求項2】  請求項1において、熱可塑性樹脂はポ
    リエステル樹脂であり、繊維強化樹脂シートの引張強さ
    が13.5kg/mm2以上で、かつ粘度保持率が80
    %以上である繊維強化樹脂シート。
  3. 【請求項3】  請求項1において、熱可塑性樹脂はポ
    リオレフィン樹脂であり、繊維強化樹脂シートの引張強
    さが10kg/mm2以上で、かつメルトインデックス
    の保持率が75%以上である繊維強化樹脂シート。
  4. 【請求項4】  繊維補強材の片面に熱可塑性樹脂を付
    与した後、上記繊維補強材側から上記熱可塑性樹脂を吸
    引して、上記繊維補強材に熱可塑性樹脂を含浸させて第
    1材料を作り、しかる後この第1材料を厚さ方向から加
    圧した状態で加熱して繊維補強材に熱可塑性樹脂を含浸
    させる繊維強化樹脂シートの製造方法。
  5. 【請求項5】  繊維補強材を下にしてその上面に熱可
    塑性樹脂を付与した後、上記繊維補強材側から上記熱可
    塑性樹脂を吸引して、上記繊維補強材に熱可塑性樹脂を
    含浸させて第1材料を作り、これを繊維補強材が上側に
    なるよう反転させた後、厚さ方向から加圧した状態で加
    熱して繊維補強材に熱可塑性樹脂を含浸させる繊維強化
    樹脂シートの製造方法。
  6. 【請求項6】  請求項4または5において、第1材料
    を作った後これの含浸を行なう前に、第1材料の繊維補
    強材側に、熱可塑性樹脂と繊維補強材のうち、少なくと
    も熱可塑性樹脂を有する第2材料を付与する繊維強化樹
    脂シートの製造方法。
  7. 【請求項7】  上側に熱可塑性樹脂を、その下側に繊
    維補強材を層状に重ねて連続的に供給する第1の供給装
    置と、回転ドラムの上部に供給された繊維補強材および
    熱可塑性樹脂を回転ドラムの回転により搬送して反転さ
    せ、下部から搬出するドラム機構、繊維補強材と熱可塑
    性樹脂を加熱する加熱手段、および上記搬送中に回転ド
    ラムの内側から吸引することにより、回転ドラムの外周
    面に近い内側の繊維補強材にその外側の熱可塑性樹脂を
    含浸させて第1材料を作る吸引手段を備えた予備含浸機
    と、上記第1材料を搬送しながら厚さ方向から加圧した
    状態で加熱して繊維補強材に熱可塑性樹脂を含浸させる
    含浸機とを備えてなる繊維強化樹脂シートの製造装置。
  8. 【請求項8】  請求項7において、第1材料が含浸機
    に搬入される前に、第1材料の上側に、熱可塑性樹脂と
    繊維補強材のうち、少なくとも熱可塑性樹脂を有する第
    2材料を供給する第2の供給装置を備えた繊維強化樹脂
    シートの製造装置。
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