JPH04218394A - デンプンまたはその関連糖質分析方法及び分析装置 - Google Patents

デンプンまたはその関連糖質分析方法及び分析装置

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JPH04218394A
JPH04218394A JP2095953A JP9595390A JPH04218394A JP H04218394 A JPH04218394 A JP H04218394A JP 2095953 A JP2095953 A JP 2095953A JP 9595390 A JP9595390 A JP 9595390A JP H04218394 A JPH04218394 A JP H04218394A
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glucose
starch
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reduction
electrode
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Ryuzo Hayashi
隆造 林
Akio Karigome
刈米 昭夫
Yoshio Hashizume
義雄 橋爪
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、デンプンおよびその関連糖質の平均分子量、
平均鎖長、またはDE値(DextroseEquiv
alent Value)を簡便かつ高精度で求める方
法に関するものである。 (従来の技術) デンプンおよびその関連糖質は、食品原料および添加物
・製紙原料・工業原材料等に広範に用いられている。工
業的にデンプンおよびその関連糖質を利用する場合、そ
の性能を規定する因子として分子量を把握することは重
要である。 例えば分子量に応じてデンプン等の溶液粘度、吸湿特性
が変化し、また水アメ等では甘みが変化する。 分子量を把握する方法としては従来、極限粘度測定法、
光散乱法、浸透圧法、高速液体クロマトグラフ法、末端
還元残基定量法等が開発されてきた。この中で、極限粘
度測定法、光散乱法、浸透圧法は試料調製が面倒で、測
定時間が長いために基礎研究目的以外に用いられること
は稀である。また高速液体クロマトグラフ法は平均分子
量のみならず分子量分布が求められる点で有力な方法で
あるが、分子量の標準物が不可欠であること、試料調製
が面倒であること、また測定に比較的高価な装置が必要
で測定時間も長いことから工業的に用いるには適してい
ない。 従って最も一般的に用いられる測定方法は、末端還元残
基数の定量を利用する方法である。この方法は、デンプ
ンおよびその関連糖質の還元末端数と全グルコース量を
測定し、その比をとることによって分子量の指標とする
ものである。 従来、全グルコースを求めるには、フェノール硫酸法等
の全糖量測定法が用いられていた。しかしこの全糖量測
定法は一般に強酸・強アルカリを使用し、また場合によ
り加熱操作を必要とし、廃液の処理、実験の安全性等に
問題があった。そこでデンプンおよび関連糖質の溶液に
糖質以外のものが含まれない場合は、乾燥重量が全糖量
の代わりに用いられていた。この乾燥重量と還元残基数
の定量結果の比をもって分子量の指標とした値がDE値
である。しかし、デンプンおよびその関連糖質は非常に
吸湿性に富み、正確な乾燥重量を測定することが困難で
あった。 また還元残基数を測定するためには、銅イオンの酸化還
元が一般的に用いられていた。つまり、二価の銅と還元
糖をアルカリ性の溶液中で加熱すると銅は一価に還元さ
れる。この一価の銅を比色、滴定等の方法で定量するこ
とができる。しかしこの方法は、アルカリ性の溶液を加
熱するため操作上危険性を有し、また銅を含む廃液が大
量に出る。 更に還元糖による銅イオンの還元中に空気中の酸素が溶
液に溶け込み、一価銅の再酸化が起きやすく、測定誤差
が大きくなる。これを防ぐためには迅速な処理が必要で
あり、測定には熟練を要し、なおかつ個人誤差が入りや
すい欠点があった。 以上に述べてきたように、デンプンおよびその関連糖質
の分子量、平均鎖長またはDE値を求める手段は工業的
に重要な意義を有しており、簡便かつ高精度な測定方法
および測定装置の開発が要請されているのが現状である
。 (発明が解決しようとする課題) 本発明は、デンプンおよびその関連糖質の平均分子量、
平均鎖長またはDE値を求めるにあたり、金属イオン、
強酸、強アルカリ等を用いず、簡便、迅速かつ高精度な
分析方法および装置を提供することを目的とする。 (課題を解決する為の手段) 本発明において、デンプンの関連糖質とはデンプンの加
水分解物、デンプンの誘導体等をさす。 選択性、高速性に優れる酵素電極または固定化酵素カラ
ムと電極を組み合せた測定装置を利用することにより簡
便性、精度、迅速性に関する問題点を解決するものであ
る。また酵素反応を利用した処理法によりその効果が高
められる。さらに、一連の演算を行う装置を用いること
により、より簡便、迅速に分析を実施できる。 本発明は、固定化酵素電極または固定化酵素カラム電極
の組み合せを含む装置により、デンプンまたはその関連
糖質を加水分解し全グルコース量を定量する工程と、該
デンプンまたはその関連糖質の還元末端を還元後、得ら
れた還元物を加水分解し生成するグルコースの量を定量
する工程と、さらに還元前の全グルコース量および還元
後の生成グルコース量から、平均分子量、平均鎖長また
はDE値を演算により求める工程、を含むことを特徴と
するデンプンまたは関連糖質分析方法である。 デンプンまたはその関連糖質の還元末端を還元するにあ
たり、水素化ホウ素化合物を用いることが望ましい。 またデンプンまたはその関連糖質の還元末端を還元する
前若しくは還元した後で加水分解するにあたり、アミラ
ーゼまたはグルコシダーゼとアミラーゼを併用して加水
分解することが望ましい。 本発明は、固定化酵素電極または固定化酵素カラムと電
極の組み合せを含む装置により、デンプンまたはその関
連糖質に含有される遊離グルコース量を定量する工程と
、該デンプンまたはその関連糖質を加水分解し全グルコ
ース量を定量する工程と、該デンプンまたはその関連糖
質の還元末端を還元後、得られた還元物を加水分解し生
成するグルコースの量を定量する工程と、さらに、遊離
グルコース量、還元前の全グルコース量および還元後の
生成グルコース量から、平均分子量、平均鎖長またはD
E値を演算により求める工程、を含むことを特徴とする
デンプンまたは関連糖質分析方法である。 また本発明は、グルコース量を固定化酵素電極または固
定化酵素カラムと電極の組み合せで測定する機構を備え
、デンプンまたはその関連糖質について含有される遊離
グルコース量Gf、還元前の全グルコース量Gtおよび
還元後の加水分解で生成するグルコース量Crを測定し
、一連の測定値がどれに相当するものかを識別して保持
する機構を備え、一連の測定値から〔7〕式、〔6〕式
〔9〕式若しくは〔10〕式を用いてデンプンまたは
その関連糖質の平均分子量Ma、平均鎖長DpまたはD
E値を演算する機構を有するデンプンまたは関連糖質分
析装置である。 (作用) デンプンまたはその関連糖質を加水分解し全グルコース
量を定量する工程につき説明する。本発明では、完全加
水分解後、グルコース測定用酵素電極、または固定化酵
素カラムと電極の組み合わせを含む装置により定量を行
う。 加水分解には、酸水解法を用いることもできるが、この
方法で定量的に加水分解するためには、120℃程度の
高温で、数時間程度加熱することが望ましい。このため
酸水解法では、糖質の過分解が起こり易く、回収率の再
現性を得ることが困難である。そこで酵素化学的に加水
分解を行う方が好ましい。 デンプンまたはその関連糖質を加水分解するには、アミ
ラーゼにより、またはグルコシダーゼとアミラーゼを併
用して酵素化学的に加水分解することが望ましい。 アミラーゼの種類としては、α−アミラーゼ(EC.3
.2.1.1)もしくはグルコアミラーゼ(EC.3.
2.1.3)が用いられる。特にグルコアミラーゼは分
解速度が速く、酵素も安定であるために利用しやすい。 なお、グルコアミラーゼは、糖鎖が短くなると加水分解
速度が低下するため、低分子量のオリゴ糖に作用するα
−グルコシダーゼ(EC.3.2.1.20)を併用す
ることにより速度を向上できる。 グルコースを測定するための酵素電極は、特に限定され
ず、例えば、酸素電極または過酸化水素電極の先端近傍
に、グルコースオキシダーゼ(EC.1.1.3.4)
またはピラノースオキシダーゼ(EC.1.1.3.1
0)を固定化することにより酵素電極を構成できる。ま
た酵素電極を組み込んだ測定装置としては、バッチ方式
、フロー方式等の各種形式のものが構成できる。なかで
も過酸化水素検出型の酵素電極を組み込んだフロー型測
定装置は特に高速性・精度に優れる点で好ましい。また
フロー型測定装置に、グルコースオキシダーゼまたはピ
ラノースオキシダーゼを固定化したカラム型リアクター
を流れの上流側に配置し、下流側に酸素電極または過酸
化水素電極を配置することによりグルコースを測定する
装置でもよい。 次にデンプンまたはその関連糖質の還元末端を還元後、
加水分解し、生成するグルコースを定量する工程につい
て説明する。本発明における全グルコースの定量方法で
は、測定対象が糖質に絞られるため、銅イオンの酸化量
を調べる場合のように酸素による妨害に注意を払う必要
性がなくなる利点がある。もちろん糖質の変化量を調べ
るためには、還元末端を酸化することにより減少する糖
量を測定することもできるが、金属イオンを含む廃液の
問題を解決するために還元法を用いる方がよい。糖の還
元末端の還元には触媒と水素ガスを用いる方法や、水素
化化合物を添加する方法が考えられる。中でも、水素化
ホウ素化合物を用いると、最終分解物はホウ酸となり、
廃液の問題が解決される。またホウ酸は酵素電極に悪影
響を与えないことも見いだされた。更にその還元速度が
速く、迅速な処理が可能である。水素化ホウ素化合物と
しては水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム
等の水溶性化合物が用いられる。 通常これらの化合物を用いて還元を行う場合、糖類の水
溶液に固形の水素化ホウ素化合物を投入してもよいし、
あらかじめ水、低級アルコール等に溶解した溶液を添加
してもよい。溶液状でこれらの化合物を用いるときは、
徐々に分解が起こるので使用時に調製するのが望ましい
。また酸性溶液中では水素化ホウ素化合物の分解が急速
に起こり、還元反応が完結しない可能性があるので、糖
類の水溶液のpHが中性付近かアルカリ性であることが
望ましい。添加する水素化ホウ素化合物量は、予想され
る還元糖量とモル比で同量以上でなければならない。し
かし添加量が多すぎると、後続する処理において過剰の
化合物が分析操作を妨害する可能性があるので還元糖量
の2倍〜10倍程度の量を用いることが望ましい。また
この還元操作は室温でも進行するが、処理を迅速化する
ために反応系の温度を30〜100℃に上昇させること
が好ましい。この処理は50℃程度の温度で行った場合
5分間程度で完了する。 続いて得られた還元物を加水分解する。このとき過剰の
水素化ホウ素化合物が残留していると、生成するグルコ
ースが還元されてしまい、測定値が低くなる可能性があ
るので、あらかじめ溶液を酸性にして過剰量の水素化ホ
ウ素化合物を分解しておくとよい。たとえば、1規定程
度の希塩酸を処理溶液に滴下すればこの問題は解決する
。 デンプンまたはその関連糖質の還元物を加水分解するに
は、前記の全グルコース量を求める工程と同様の酵素化
学的手法を用いることが好ましい。 なお還元されたデンプンおよびその関連糖質の末端は、
マルチトール構造をとっている。α−アミラーゼもグル
コアミラーゼもマルチトール分子内のα−1,4結合を
切断することはできない。したがって、アミラーゼで加
水分解した後のグルコース量を測定することにより、デ
ンプンまたはその関連糖質中の還元末端に存在するグル
コースのモル数の2倍が、還元前の全グルコース量から
減少することになる。つまり測定感度を2倍にしたのと
同様の効果がある。 もし還元前の全グルコース量から、還元後の酵素加水分
解により生成したグルコース量を差し引いて、直接還元
末端の量を知る必要のある場合は、α−グルコシダーゼ
を併用するとよい。特に酵母の生産するα−グルコシダ
ーゼは特異性が比較的低く、マルチトールの加水分解反
応を触媒できる。 次に還元前の全グルコース量及び還元後の生成グルコー
ス量から、平均分子量、平均鎖長またはDE値を演算す
る工程につき説明する。平均分子量、平均鎖長またはD
E値は上記の工程で得られた測定値から求めることがで
きる。グルコアミラーゼによって加水分解反応を行う場
合を例として説明する。 還元前の全グルコースのモル数をGt、還元後の加水分
解による生成グルコースのモル数をGrとする。まず還
元末端のモル数Rは、還元後の酵素処理でマルチトール
が加水分解されないことを考慮して、〔1〕式で表現さ
れる。 平均鎖長Dpは、全グルコースのモル数GtをRで割れ
ば得られる。 したがって、脱水縮合したグルコースの平均分子量16
2を用いて、対象となるデンプンまたはその関連糖質の
平均分子量Maは以下のようになる。 DE値は基本的には、全固形分に対する還元糖のグルコ
ース換算量の比率を100倍したものであるから以下の
ようになる。 上記の〔1〕〜〔4〕式は遊離グルコース等の低分子糖
質を含まない場合に成立する。 なお、デンプンの部分加水分解物の中には、遊離のグル
コース、二糖類であるマルトース、マルトトリオース等
のオリゴ糖を大量に含むものがあるため、このような場
合には若干の補正を施し一般式を作る必要がある。 まず遊離のグルコースは対象となるデンプンおよびその
関連糖質の適当な希釈液を、グルコース測定用酵素電極
で分析し、遊離グルコース量を算出する。この値をGf
とする。 まず還元末端のモル数Rは〔1〕式と同様に以下のよう
になる。 つまり、 平均鎖長Dpは以下のようになる。 平均分子量Maを正確に計算すると以下のようになる。 つまり、 同様に、全固形分の重量TSも計算できる。 つまり、 さらにDE値は以下のように表される。 つまり、 または、次のように表される。 この計算手順から分かるように、本発明の方法はガラク
トース、果糖等の還元糖が共存しても影響を受けない。 さらに、デンプンおよびその関連糖質以外の塩類等が共
存してもグルコースよりなる糖質のみを対象とするため
、測定には全く影響を受けないという利点がある。また
グルコアミラーゼはα−1,4およびα−1,6−グル
コサイド結合以外に作用しないため、ショ糖等の化合物
が混在していても測定の妨げにはならない。 なおここに述べた方法は、加水分解に用いる酵素反応系
を変えることにより、プルラン、デキストラン等のグル
コースよりなる多糖類の重合度の解析にも利用できる。 さらに、グルコース測定用酵素電極を変更することによ
り他のモノマーよりなる多糖類の分析にも応用できる。 また上記演算を手計算で行うこともできるが、さらに測
定装置に測定値の記憶機構と演算機構を持たせることに
より、より分析の簡便化と迅速化をはかることができる
。 そのための装置は、グルコース量を固定化酵素電極また
は固定化酵素カラムと電極の組み合せで測定する機構を
備え、デンプンまたはその関連糖質について含有される
遊離グルコース量、還元前の全グルコース量および還元
後の加水分解で生成するグルコース量を測定し、一連の
測定値がどれに相当するものかを識別して保持する機構
を備え、一連の測定値から〔7〕式、〔6〕式、
〔9〕
式または〔10〕式を用いてデンプンまたはその関連糖
質の平均分子量、平均鎖長またはDE値を演算する機構
を有することが望ましい。 演算の方法は、電極の電流検出値をポテンシオスタット
を用いて電圧変換し、A/D変換後メモリーに順次蓄え
、後から測定項目を対応させてもよいし、あらかじめ測
定項目順を指定しておき、測定完了と同時に演算を開始
してもよい。このような測定と演算機構に関する一例を
流れ図(第2図)に示す。また各測定項目で希釈率が異
なる場合には、その補正機構を持たせることもできる。 これらの機構はシングルボードコンピューターを用いて
も実現できるし、測定結果をパーソナルコンピュータに
転送して処理することもできる。もちろん測定値を一旦
磁気記憶媒体等に保持させることもできる。 (実施例) 以下に実例を挙げて本発明のさらに詳細な説明を行うが
、もちろん本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。 実施例1 測定装置 グルコース濃度の測定には、第1図に示されるフロー型
測定装置を使用した。高速液体クロマトグラフィー用の
送液ポンプ(2)を用いて、pH6.0の100mMリ
ン酸ナトリウム緩衝液(1)を1.0ml/分の流量で
送液した。試料の注入には高速液体クロマトグラフィー
用のインジェクター(3)を用いた。注入された試料は
、内径0.5mm、長さ1.0mのフッソ樹脂製配管(
4)でオートサンプラーと接続した測定用セル(5)を
通り廃液瓶(6)へ流れる。測定セルには、グルコース
オキシダーゼをウシ血清アルブミンと共に固定化したグ
ルコース測定用酵素電極(7)、Ag/AgCl参照電
極(8)、対極(9)を装着し、測定の精度を向上させ
るために測定セルを37℃±0.2℃に制御された恒温
槽(10)の内部に納めた。 ポテンシオスタット(11)を用いて、酵素電極に対参
照電極+0.6Vの電位を印加し、酵素電極からの出力
電流値を、A/D変換器(12)でデジタル化しケーブ
ル(13)を用いてパーソナルコンピュータ(14)に
転送した。データの記録・解析はパーソナルコンピュー
ターで行い結果をプリンター(15)に出力した。 遊離グルコース量の測定 50.0mMグルコース(以下G1と略す)、25.0
mMマルトース(以下G2)、16.7mMマルトトリ
オース(以下G3)、12.5mMマルトテトラオース
(以下G4)、10mMマルトペンタオース(以下G5
)、8.33mMマルトヘサオース(以下G6)、7.
14mMマルトヘプタオース(以下G7)の各溶液1.
00mlを試験管にとり蒸留水4.00mlを加え、グ
ルコースセンサーに注入し得られたグルコース濃度を5
倍してG1〜G7溶液中のグルコース量Gfとした。こ
の測定値は試料中に含まれている遊離グルコースの量で
ある。 全グルコース量の測定 G1〜G7の各溶液1.00mlを試験管にとりグルコ
アミラーゼ(アスペルギルス・ニガー由来、シグマ社製
)5μl、100mMクエン酸緩衝液(pH5.0)3
995μlを加え37℃の恒温槽中に1時間保持した。 グルコアミラーゼはグルコース重合体の非還元末端側か
ら順次切断しグルコースに分解する。この試料をグルコ
ースセンサーに注入し得られたグルコース濃度を5倍し
てG1〜G7溶液の全グルコース量Gtとした。 水素化ホウ素ナトリウムによる還元処理後の測定G1〜
G7の各溶液1.00mlを試験管にとり、それぞれ0
.1g/ml水素化ホウ素ナトリウム水溶液100μl
を加えたのち、37℃の恒温槽中に15分間保持し還元
処理を行った。還元処理の完了後、1N塩酸500μl
を加え未反応の水素化ホウ素ナトリウムを分解し、グル
コアミラーゼ5μl、100mMクエン酸緩衝液(pH
5.0)を加えて5.00mlとした。この試料をグル
コースセンサーに注入し得られたグルコース濃度を5倍
してG1〜G7溶液の水素化ホウ素ナトリウムによる還
元処理後のグルコース量Grとした。 平均鎖長およびDE値の算出 上記の分析操作で得られた各々の測定値を〔6〕式に代
入し平均鎖長を算出した。また
〔9〕式よりDE値を算
出した。これらの結果を第1表に示す。 G1〜G7の分子式より計算した理論DE値と実測値は
相関係数0.999以上で良好な一致が見られた。また
、測定値より算出した平均鎖長も相関係数0.999以
上で良好な一致が見られた。 実施例2 銅の酸化還元を用いる測定法の代表であるLane E
ynon法により測定したDE値が30.0、32.5
、35.0、37.5、40.0である試料5点を用意
した。この試料中には、グルコースとさまざまの鎖長の
グルコース重合体が含まれていることを液体クロマトグ
ラフィー分析で確認した。 この試料の各々を1%(wt/vol)水溶液とした。 実施例1と同様の測定および演算を行った。その結果、
Lane Eynon法による測定値と良好な一致が見
られた。 測定結果を第2表に示す。 実施例3 固定化酵素カラムと電極の組み合せで測定する機構を備
えたグルコース測定装置を第3図に示す。 第3図の固定化酵素カラム(17)の製造方法を以下に
説明する。耐火レンガ(30メッシュ〜60メッシュ分
級品)150mgをよく乾燥し、γ−アミノプロピルト
リエトキシシランの10%無水トルエン溶液1mlを加
え1時間放置する。シランカップリング剤をトルエンと
メタノールでよく洗浄後、120℃で2時間乾燥する。 放冷後、5%グルタルアルデヒド水溶液を0.5ml加
え、室温で1時間放置する。この担体をよく水洗する。 最後にpH7.0のリン酸ナトリウム緩衝液で洗浄し、
可能な限り緩衝液を除く。このアミノシラン化担体に、
グルコースオキシダーゼ(シグマ社製)10mgをpH
7.0のリン酸ナトリウム緩衝液に溶解した酵素溶液を
加え、室温で1時間放置する。放置後緩衝液でよく洗浄
する。この酵素固定化担体を外径3mm、内径2mm、
長さ10cmのフッ素樹脂製チューブ中に充填する。 この固定化酵素カラムを第3図のごとく装置に装着する
。装置の概要は実施例1の場合とほぼ同様であるが、グ
ルコース測定用電極に代えて、過酸化水素測定用電極(
16)が装着されている。 試料として実施例2とおなじ試料を分析した。 その結果、Lane Eynon法による測定値と良好
な一致が認められた。 測定結果を第3表に示す。 (効果) 本発明により、デンプンおよびその関連糖質の平均分子
量、平均鎖長またはDE値を簡便かつ高精度で求めるこ
とが可能であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1〜2で用いたフロー型測定装置を示す
。 (1)…緩衝液 (2)…送液ポンプ (3)…オートサンプラー (4)…フッソ樹脂製配管 (5)…測定用セル (6)…廃液瓶 (7)…グルコース測定用酵素電極 (8)…Ag/AgCl参照電極 (9)…対極 (10)…恒温槽 (11)…ポテンシオスタット (12)…シングルボードコンピューター(13)…R
S−232C通信ケーブル(14)…パーソナルコンピ
ューター (15)…プリンター 第2図は本発明の分析方法にかかわる流れ図である。 第3図は、固定化酵素カラムと電極の組み合せで測定す
る機構を備えた本発明の測定装置を示す。 (16)…過酸化水素測定用電極 (17)…固定化酵素カラム 特許出願人 神崎製紙株式会社

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定化酵素電極または固定化酵素カラムと
    電極の組み合せを含む装置により、デンプンまたはその
    関連糖質を加水分解し全グルコース量を定量する工程と
    、該デンプンまたはその関連糖質の還元末端を還元後、
    得られた還元物を加水分解し生成するグルコースの量を
    定量する工程と、 さらに還元前の全グルコース量および還元後の生成グル
    コース量から、平均分子量、平均鎖長またはDE値を演
    算により求める工程、を含むことを特徴とするデンプン
    または関連糖質分析方法。
  2. 【請求項2】デンプンまたはその関連糖質の還元末端を
    還元するにあたり、水素化ホウ素化合物を用いることを
    特徴とする請求項(1)記載のデンプンまたは関連糖質
    分析方法。
  3. 【請求項3】デンプンまたはその関連糖質の還元末端を
    還 元する前若しくは還元した後で加水分解するにあたり、
    アミラーゼまたはグルコシダーゼとアミラーゼを併用し
    て加水分解することを特徴とする請求項(1)記載のデ
    ンプンまたは関連糖質分析方法。
  4. 【請求項4】固定化酵素電極または固定化酵素カラムと
    電 極の組み合せを含む装置により、デンプンまたはその関
    連糖質に含有される遊離グルコース量を定量する工程と
    、該デンプンまたはその関連糖質を加水分解し全グルコ
    ース量を定量する工程と、該デンプンまたはその関連糖
    質の還元末端を還元後、得られた還元物を加水分解し生
    成するグルコースの量を定量する工程と、さらに、遊離
    グルコース量、還元前の全グルコース量および還元後の
    生成グルコース量から、平均分子量、平均鎖長またはD
    E値を演算により求める工程、 を含むことを特徴とするデンプンまたは関連糖質分析方
    法。
  5. 【請求項5】グルコース量を固定化酵素電極または固定
    化 酵素カラムと電極の組み合せで測定する機構を備え、デ
    ンプンまたはその関連糖質について含有される遊離グル
    コース量Gf、還元前の全グルコース量Gtおよび還元
    後の加水分解で生成するグルコース量Grを測定し、一
    連の測定値がどれに相当するものかを識別して保持する
    機構を備え、一連の測定値から〔7〕式、〔6〕式、〔
    9〕式若しくは〔10〕式を用いてデンプンまたはその
    関連糖質の平均分子量Ma、平均鎖長DpまたはDE値
    を演算する機構を有するデンプンまたは関連糖質分析装
    置。
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