JPH04213695A - トンネルの構築方法および地下空間の構築方法 - Google Patents
トンネルの構築方法および地下空間の構築方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
て掘削されるシ−ルドトンネルのためのシールドトンネ
ル用セグメントに関する。
ールド工法が脚光を浴びている。
えた円筒状のシールド掘進機を地中で推進させながらト
ンネルを掘削する工法である。ところで、このシールド
トンネルの内側から別のトンネルを分岐させようとする
と、既に構築が完成しているトンネル壁体部を取り壊し
て、そこから別のシールド掘進機を発進させてシールド
トンネルを構築するか、あるいは従来の山岳トンネル工
法によって地山を掘削するか、いずれかの工法が用いら
れる。この際、トンネル壁体部を取り壊すときには、そ
こに生じた開口部からの泥土および地下水の流入を防ぐ
ため、予め周辺地山に薬液を注入して地盤改良をするか
、または凍結工法によって固結させて、壁体取り壊し作
業中の地山崩壊を防ぐ必要がある。これらの方法はいず
れもかなりの費用がかかる。しかも、上述した地盤改良
や壁体の取り壊し作業およびその破壊物の撤去する作業
など非常に手間がかかるため、工期短縮化の妨げとなり
、かつ、安全面からも好ましくないという問題があった
。
ンネルから別のトンネルを分岐させることは、周辺地山
の地盤改良に非常に費用がかかり、また、工期短縮の妨
げとなり、かつ安全面においても不安な点があった。
ので、シールド掘進機自らが既設のシールドトンネルの
壁体を取り壊して、そのまま別のシールドトンネルの掘
削ができるようにするもので、地盤改良や壁体取り壊し
作業等を省き、コストの低減、工期の短縮、安全性の向
上を図ることを目的とする。
ため、本発明のシールドトンネル用セグメントは、カー
ボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、またはビニロン
のうちのいずれかを樹脂に含浸してなる棒状、板状、L
形、T形、溝形、円筒、角筒等などの成形材または、そ
の短いファイバ−またはスチ−ルファイバ−を用いて補
強したコンクリート構造とする。
ールド掘進機が容易に切削できるように、カーボン繊維
、ガラス繊維、アラミド繊維、またはビニロンのうちの
いずれかを樹脂に含浸してなる棒状、板状、L形、T形
、溝形、円筒、角筒等などの成形材または、その短いフ
ァイバ−またはスチ−ルファイバ−を用いて補強したコ
ンクリート構造とした。このようなコンクリートの補強
材は、シールド掘進機で壁体部のセグメントを切削して
も、掘削刃に絡みつくことなく容易に切断される。この
ことから、シールド掘進機自らが既設のトンネルのセグ
メントを取り壊して、そのままトンネルの掘削を行うこ
とができる。したがって、地盤改良や壁体の取り壊し作
業が不用となり、コストの低減、工期の短縮、安全性の
向上を図ることができる。
えば人工骨材のような切削しやすいものを用いれば、さ
らにシールド掘進機による壁体切削が容易になる。また
、本発明に用いる棒状のコンクリート補強材は、鉄筋コ
ンクリートのように、そのままコンクリートの中に配置
してもよいし、また、補強材を緊張してコンクリートに
プレストレスを与え、その端部をコンクリートに定着し
てもよい。
ールド工法用立杭(特開平2−176093)を用いて
、シールドトンネルを隣接して構築すれば、大断面の地
下空間の開削、地下駅の構築、シールドトンネルの地中
接合等を安全に、かつ、経済的に行うことができる。
する。図1は、本発明の一実施例に係るシールドトンネ
ル用セグメントを用いたシールド工法の説明図である。 図1において、1、3は本トンネル、5は本トンネル1
、3を横方向に相互に連絡する分岐トンネルである。 まず、本トンネル1に、分岐トンネル5を掘削するため
のシールド掘進機7を設置し、これを用いて本トンネル
1の壁体の一部9のセグメントを切削して、分岐トンネ
ル3を掘進する。このため、本トンネル1の壁体の一部
9に、カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、また
はビニロンのうちのいずれかを樹脂に含浸してなる棒状
、板状、L形、T形、溝形、円筒、角筒等などの成形材
または、その短いファイバ−またはスチ−ルファイバ−
を用いて補強したコンクリート構造としたシールドトン
ネル用セグメントを用いる。
土のような人工骨材、火山礫およびその加工品、膨脹ス
ラブ、石炭殻およびその加工品が用いられる。また、シ
ールド掘削機の到達する本トンネル3の壁体の一部11
にも、同様に本発明のセグメントを用いる。すなわち、
分岐トンネル5用のシールド掘進機7の発進および到達
位置に相当する壁体の一部9および11は、外部からの
土圧および水圧に十分耐える強度を有しながら、シール
ド掘進機7により容易に切削されるような性質をもつ構
造とする。なお、このシールド掘進機7の発進および到
達する部分の本トンネル1、3の内側には、シールド掘
進機7による地山掘削時において、周辺地山より本トン
ネル内部へ流入する地下水や土砂を防止するための防護
装置(エントランスパッキング)13、15を環状に配
置する。
岐用のシールド掘進機7を本トンネル1内に設置し、そ
の先端と防護装置13の内周との位置合せを行って掘削
開始位置を決める。続いて、シールド掘進機7を掘進方
向(A方向)に前進させ、シールド掘進機7の外周面と
防護装置13の内周面とを摺接させながら掘削刃17で
切削位置に相当する壁体の一部9を切削破壊する。そし
て、そのまま地山の掘削を続ける。この場合、シールド
掘進機7が切削しない部分の本トンネル1、3のセグメ
ントおよび分岐トンネル5のセグメントは、従来のセグ
メントを用いてもよいし、また、本発明のセグメントを
用いてもよい。
図、図3はその平面図、図4および図5はその中央部の
断面図である。一般の地下空間は地表面から開削して構
築するが、建物等のため地表面から開削できない場合が
ある。また、大深度の地下空間を構築する場合には、地
表面から開削すると、工期がかかり、工費がかさむとい
ったことの外に、土圧と水圧が大きくなるため、施工の
安全性も低下する。また、掘削土砂の処分も建設公害と
して社会問題となる。
を示したものである。図2に示したように、地下空間を
開削する位置より離れた所に立杭21、23を構築し、
発進用立杭21から小断面のシ−ルド掘進機25を発進
させて、図4に示すように到達用立杭23までシールド
トンネル27−1を掘削する。シールド掘進機25の発
進部および到達部においては、その周辺を防護装置(エ
ントランスパッキング)を用いて立杭21、23に接着
させて、泥土および地下水が立杭21、23内に流入し
ないようにする。
−1に接近して、その一部を切削しながら、隣接するシ
ールドトンネル27−2を掘削する。このようにして、
小断面のシールドトンネル27−1、27−2、…を順
次建設する。なお、小断面のシールドトンネル27−1
、27−2、…には、本発明のセグメントを用いる。 次に、図5に示すように、シールドトンネル27−1、
27−2、…の内側面のセグメントを取壊し、RCまた
は鋼材のラ−メン29を構築し、各シールドトンネル2
7−1、27−2、…と立杭21、23とに囲まれた空
間を掘削して、地下空間31を完成する。この地下空間
31の掘削は、その周囲に壁体が完成された後で行うの
で、地上からの掘削と同じように大型の掘削機械を用い
て行うことができるので、安全かつ経済的である。なお
、ラ−メン29と各シールドトンネル27−1、27−
2、…とで囲まれた部分33にはコンクリ−トなどの注
入を行う。
願しているシールド工法用立杭(特開平2−17609
3)を用いて、シールド掘進機が立杭内から安全に、か
つ経済的に発進、到達できるようにすることもできる。 すなわち、カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、
またはビニロンのうちのいずれかを樹脂に含浸してなる
棒状、板状、L形、T形、溝形、円筒、角筒等などの成
形材または、その短いファイバ−またはスチ−ルファイ
バ−を用いて補強したコンクリート構造とする。
を立杭21から発進させ、立杭23に到達するようにし
ているが、シールド掘進機を大断面のトンネルの側方か
ら発進し、大断面のトンネルの側方に到達させることも
できる。このとき発進、到達用のトンネルの壁面には、
上記の立杭21、23と同じように、本発明のセグメン
トを用いる。
す。前述した各実施例では、シールドトンネルが既設の
シールドトンネルの壁面または立杭の壁面をほぼ直角に
切削し、そのまま直進して地盤を掘削する工法を示した
が、本実施例においては、本発明のセグメントを用いた
シールドトンネルおよび既に出願しているシールド工法
用立杭(特開平2−176093)の壁面と斜めの方向
にシールド掘進機を発進、到達させるものである。
図7はその平面図である。シールド工法用立杭(特開平
2−176093)によって円筒状の立杭41を構築し
、小断面のシールド掘進機(図示せず)を斜めに発進さ
せ、立杭41の一部を切削しながら、その円周に沿って
シールドトンネル43を構築する。このシールドトンネ
ル43の壁面には、本発明のセグメントを用い、シール
ド掘進機が一周したら、既に構築されたシールドトンネ
ルの一部を切削しながら、その外周に沿ってさらにシー
ルド掘進機を一周させる。すなわち、シ−ルド掘削機を
外側方向(図中A1、A2)に移動させながら掘削を行
う。
、シールド掘進機を下方(図中B)に移動させつつ、ト
ンネルを掘削する。その後、シ−ルド掘削機を内側方向
(図中C1、C2)に移動させながら掘削を行い、立杭
41も切削する。次に、図5と同様にラ−メン等を構築
し、内部の空間47を掘削して、地下空間を完成する。 この地下空間は、シールドトンネル内に構築された壁体
によって防護され、泥土および地下水の流入が防止され
ているので、地表部の土砂の掘削と同じように、大型の
掘削機械を用いて、安全にかつ経済的に掘削できる。
進機を上方より下方へ掘進させたが、逆に下方から掘進
し上方に到達させることもできる。
地中で連結させる場合のトンネルの接合部分の平面図で
ある。長大トンネルをシールド掘進機を用いて両側より
掘削する場合、2つのシールド掘進機を地中でドッキン
グさせる。この場合、2つのシールド掘進機の前面の間
の地山には、泥土および地下水があるから、この部分の
地盤を薬液注入によって改良するか、また凍結工法によ
って固結させた後で、山岳トンネル工法によって地山を
掘削して、2つのシールドトンネルを地中で接合させな
ければならない。
案を示すもので、第1のシールド掘進機63によって掘
削されたトンネル61の壁体の一部に本発明のセグメン
トを用い、地中でトンネル61の掘進方向をほぼ90°
変えて、第1のシールド掘進機63を停止させ、トンネ
ル61の一部をコンクリート65で閉塞する。このコン
クリート65は普通のコンクリート、あるいは発泡剤を
用いたコンクリ−トとしてもよいし、また、焼成粘土の
ような人工骨材、火山礫およびその加工品、膨脹スラブ
、石炭殻およびその加工品等を用いて、切削を容易にで
きるようにしてもよい。
てきた第2のシ−ルド掘進機69によって、コンクリー
ト65の端部を切削し、トンネル61とトンネル67と
を地中でドッキングさせる。
なく、シールドトンネルを構築することができる。図9
はその実施例に係る接合部の断面図である。先ず地表面
にシールド掘進機71を鉛直方向に移動可能に設置し、
鉛直下方(または斜下方)に掘進する。所定のトンネル
深さまで掘り下がったら、シールド掘進機71の向きを
水平に変えて、本トンネル73を構築する。このとき、
屈曲部およびその前後の区間75のライニングに本発明
のセグメントを用いる。そして、トンネル79を掘進し
てきた別のシールド掘進機77でトンネル73の一部を
掘削しながらトンネル73にトン々ネル79をドッキン
グさせる。
入しないように、トンネル73の屈曲部の前後には仮設
の隔壁81a、81bを設けておき、ドッキング完成後
に取りこわす。
しながら、隣接してトンネル構築する工法は、2つのト
ンネルを地中で並列的にドッキングさせて、多円形断面
のトンネルを構築する場合にも応用できる。図10は、
多円形断面としたときのトンネルの断面図であって、シ
ールドトンネル91の壁体を構成するセグメントの一部
93を厚肉とし、その部分に本発明のセグメントを用い
る。そのセグメントの一部93を、シ−ルドトンネル9
5を掘削する別のシールド掘進機で切削する。シールド
トンネル95の壁面にも本発明のセグメントを用いて、
接続後にその部分を取り壊し、柱材を用いて補強して、
多円形断面のシールドトンネルとする。このような工法
を2つのトンネルの間で断続的に行い、ある区間では離
し、ある区間では接続させることによって、第1図に示
した連結用の横断トンネルと同じ機能をもつトンネルを
構築することができる。
しながら、隣接してトンネルを構築する工法は、地下鉄
道の駅部の構築にも適用できる。
で、2つの立杭(図示せず)の間に複線の鉄道101用
の本トンネル103をシールド掘進機を用いて掘削し、
その壁面を本発明のセグメントで構築する。その後、駅
またはホーム105a、105b用のトンネル107a
、107bを別のシールド−掘進機を用いて本トンネル
103の壁体部を一部切削しながら掘削する。このよう
に、3心の多円形断面のトンネルが完成したら、本トン
ネル101とトンネル107a、107bの重なった壁
体部を柱で置換えて、地下駅を完成させる。
エレベータ、エスカレータ、階段等のための連絡トンネ
ルが必要であるが、この連絡トンネルをシールドトンネ
ルとする場合、駅トンネルの壁部に本発明のセグメント
を用いて、この駅トンネル内からシールド掘進機を発進
して連絡トンネルを構築することができる。また、逆に
地上からシールド掘進機を発進させ、前述した連絡トン
ネルを構築し、本トンネルの接合部に本発明に係るセグ
メントを用いるようにすれば、安全かつ経済的に本トン
ネルと連絡トンネルとの地中接合を行うことができる。
よれば地盤改良や壁体取り壊し作業等を省き、コストの
低減、工期の短縮、安全性の向上を図ることができる。
グメントを用いたシールド工法の説明図である。
ある。
ある。
ネルの接合部分の平面図である。
ネルの接合部分の断面図である。
面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】シールド掘進機を用いて掘削されたトンネ
ルの壁体部を構成するセグメントにおいて、該セグメン
トを、カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、また
はビニロンのうちのいずれかを樹脂に含浸してなる棒状
、板状、L形、T形、溝形、円筒、角筒等などの成形材
または、その短いファイバ−またはスチ−ルファイバ−
を用いて補強したコンクリート構造とすることを特徴と
するシールドトンネル用セグメント。
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JP2401621A JP2751636B2 (ja) | 1990-12-12 | 1990-12-12 | トンネルの構築方法および地下空間の構築方法 |
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Country Status (1)
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