JPH04212410A - 半導体デバイスの形成方法 - Google Patents

半導体デバイスの形成方法

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JPH04212410A
JPH04212410A JP5881591A JP5881591A JPH04212410A JP H04212410 A JPH04212410 A JP H04212410A JP 5881591 A JP5881591 A JP 5881591A JP 5881591 A JP5881591 A JP 5881591A JP H04212410 A JPH04212410 A JP H04212410A
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semiconductor
semiconductor layer
light
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Takao Yonehara
隆夫 米原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高品質の半導体層を得る
ための光アニール方法及び前記半導体層を用いた半導体
デバイスの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非晶質基板上に結晶性の薄膜を成長させ
る結晶形成技術の分野に於けるひとつの方法として基板
上に予め形成された非晶質薄膜を融点以下の温度で熱処
理して、結晶化させる固相成長方法が提案されている。
【0003】例えば、非晶質絶縁物基板上に形成された
イオン注入によって非晶質化されたSi薄膜をN2雰囲
気に於いて600℃、数十時間熱処理を施し、ミクロン
オーダーの大粒径樹枝状多結晶を形成し、そこに作製さ
れたトランジスター特性が良好であることが報告されて
いる。(T.Noguchi,H.Hayashi& 
 H.Oshima1987,Mat.Res.Soc
.Symp.Proc.,106,Polysilic
on  and  Interfaces,293,E
lsevier  Science  Publish
ing,New  York,1988)。
【0004】その他の方法として、上記薄膜及びデバイ
ス特性向上のために、紫外光レーザーを照射する方法や
、赤外線ランプ光を照射する方法が提案されている。 (野口隆、他、特開昭61−289620号公報),(
猪野、谷、Richo  Technical  Re
port  No.14,p4.November19
85)。
【0005】この2つの報告及び出願に記述されている
ランプ加熱方法は、石英基板上にSi薄膜を堆積させ、
Siウエハーを重ねて前記Si薄膜と接触させておき、
ランプ光は、前記石英基板及び前記Si薄膜を透過し、
前記Siウエハーに吸収されその発生した熱を接触によ
る熱伝導により前記石英基板上の前記Si薄膜を加熱し
ようというものである。この方法によると、単に良吸収
体を重ね合せるということに招来される微視的観点に於
ける非密着性、及び不均一性、或いは汚染、融着等の問
題がある。
【0006】例えばSi  Waferは、平滑といえ
ども、一般的に数μmのうねりがあることは周知の事実
である。そのために、Si薄膜と前記Siウエハーを接
触(重ね合せ)により完全密着することは不可能であり
、前記Si薄膜が受ける熱量の不均一性が生じる。その
結果、昇温される前記Si薄膜内に温度分布ができる。 この温度不均一性は、結晶内部の構造変化を均一にする
上で障害となり、ひいてはデバイス特性に悪影響を与え
る。又、融点近くまで高温にした場合、Si薄膜と、光
吸収体であるSi  waferが融着してしまい、素
子作製工程に移行できないという問題がある。
【0007】[目的] 本発明の目的は前述の従来例が有する課題を解消し、大
面積にわたって均一な熱処理を施し、均一な半導体特性
を有する半導体層の光アニール方法を提供することであ
る。
【0008】本発明の他の目的は大面積にわたって均一
な半導体特性の半導体層を形成し、該半導体層を用いて
半導体デバイスを形成する方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体層の光ア
ニール方法は下地基体上に配した半導体層への光アニー
ル方法において、前記半導体層に絶縁層を介してインコ
ヒーレント光の良吸収体層を配した基体にインコヒーレ
ント光照射処理を行うことを特徴とする。
【0010】本発明の半導体デバイスの形成方法は、下
地基体上に配した半導体層に能動領域を有する半導体デ
バイスの形成方法において、絶縁層を介してインコヒー
レント光の良吸収体層を配した半導体層にインコヒーレ
ント光照射処理を施し、前記半導体層の少なくとも1部
を能動領域とし、前記良吸体層の少なくとも1部を電極
とするためのパターニングを施すことを特徴とする。
【0011】以下に本発明の作用・構成の詳細を本発明
をなすに際し得た知見とともに説明する。
【0012】一般に使用されるタングステンハロゲンラ
ンプ光(2200K)の黒体幅射スペクトルと、Siの
吸収係数及びSi内の自由キャリアの吸収係数の照射さ
れる光の波長との関係を図1に示す。
【0013】図1に示されるとおり、Siの基礎吸収端
の吸収係数は、波長1.2μm以下で急激に増加する。 それに対してタングステンハロゲンランプの2200K
に於ける黒体幅射スペクトルは、石英ガラスのカットオ
フ波長3.5μm以下、0.4μm以上の広い範囲の赤
外線領域に渡っている。更に自由キャリア−吸収成分の
波長依存性を見ると、波長1μm以上で、長波長側に伸
びており、高濃度のキャリアーが存在するほど光の吸収
率が高いことがわかる。
【0014】以上のことから次の3つの事実は明らかで
ある。■石英基板は赤外線照射によってほとんど加熱で
きない。■Si層には約1μm以下の波長域の光が吸収
されるが、それはランプ光の極一部でしかない。■Si
層にキャリアーを増加させると、光の吸収率が増加し、
ランプ光を有効に使用できる。
【0015】以上3つの事実に加え、Si層への光吸収
は厚膜依存性がある。Si層の層厚は、リーク電流等の
電気的特性を考慮するとトランジスターに用いる半導体
層としてSi層を用いる場合には前記Si層の層厚は0
.1μm以下が特に望ましい。しかしながら、石英基板
上の0.1μm程度の厚みのSi層にはランプ光はほと
んど透過してしまい光の吸収は極めて微量である。
【0016】このため例えば厚さ7500μmのSiウ
ェハなら1200℃にも昇温可能な照射強度のインコヒ
ーレントなランプ光を照射しても光透過性材料である石
英基板上に配した層厚0.1μmしかないSi層は数百
℃程度にしか加熱されない。
【0017】ところで他の知見として、金属は、Si層
よりも光の吸収率が高いことも既に知られている。
【0018】本発明は、光透過性基板上の薄膜Si層を
アニールするに十分昇温するために吸収層を絶縁物を介
して前記Si層上に堆積している。その基本形態となる
層構成を図2に示す。
【0019】図2に示すとおり、石英等の光透過性基板
21上にはSi等の半導体層22、絶縁層23、光吸収
層24と保護層25とが順に設けられている。
【0020】図2に示す層構成の基体を形成するにはま
ず光透過性基板に通常の堆積膜形成方法によりSi,S
iGe,GaAs,InP等の半導体層22を形成する
【0021】ここで本発明によりアニールされた半導体
層を用いて薄膜電子デバイスを形成するためには、半導
体層2の層厚としては好ましくは0.05μm以上0.
3μm以下、より好ましくは0.06μm以上0.2μ
m以下が望ましい。
【0022】続いて分離層として絶縁層23を通常の堆
積膜形成方法により形成する。絶縁層23としては、例
えば酸化けい素、ちっ化けい素、SiO2Ny,酸化タ
ンタルがなどが用いられる。
【0023】前記絶縁層23の層厚としては好ましくは
0.05μm以上1μm以下、より好ましくは0.05
μm以上0.5μm以下、最適には0.05μm以上0
.1μm以下とするのが半導体層22及び光吸収層24
とを分離すると共に、デバイス形成の際に絶縁層23を
デバイスの構成要素の一部として使用するのに望ましい
【0024】続いて前記絶縁層23上に光吸収層24を
形成する。該光吸収層24の材料としては、例えば多結
晶Si,非晶質Si,多結晶SiGe等が挙げられる。
【0025】また、自由キャリアを有することによる吸
収の増大を図ったドープされた半導体材料、例えばリン
添加非品質Si,ホウ素添加非晶質Si,ヒ素添加非晶
質Si等を光吸収層24の材料として用いてもよい。
【0026】例えばPを1020/cm3添加した層厚
0.5μmの多結晶Si層は、無添加のものに比較して
同じ光照射条件での光照射による加熱で約100℃高温
となる。又、光吸収層24の材料となる金属としては例
えばW(タングステン)、Mo(モリブデン)、WSi
(タングステンシリサイド)、MoSi(モリブデンシ
リサイド)等が好適に用いられる。
【0027】光強度が強い場合、光吸収層24の表面荒
れや蒸発を防止するための保護層25を被ふくすること
により、前記表面荒れを防いでも良い。保護層25には
例えば、SiO2或いはSi3N4もしくはSiO2/
Si3N4の二層構造などの光透過性であって高温に耐
える材料を用いることができる。ランプ光を該多層構造
に上部から照射すると、光は保護層25を通過し、吸収
層24に吸収され該吸収層24が昇温する。その結果、
分離層24を介して、本来光を透過して加熱されない層
厚の半導体層22が熱伝導により十分な加熱が行われる
。下部より光を照射した場合には、ランプからの光は、
例えば石英基板21を透過し、更に半導体層(活性層)
22と分離層23とを通して吸収層24で光を吸収し該
光吸収層24を昇温する。上下より照射すれば光吸収層
の昇温効果はより向上する。図3に示すように吸収層2
4は半導体層(活性層)22と基板21の間にあっても
良く、又、基板21の裏面に配して基板温度を昇温し、
より制御性を高め、歪みの軽減も可能である。
【0028】光吸収層の層厚としては、入射光を充分吸
収し半導体層を昇温するために、好ましくは0.5μm
以上2μm以下、より好ましくは0.5μm以上1.5
μm以下、最適には0.5μm以上1.0μm以下とす
るのが望ましい。
【0029】半導体層22の出発材料を非晶質Siや微
細な粒径をもつ多結晶Siを用いた場合、粒成長がおこ
り、ミクロンオーダーに結晶粒が成長し、粒界の影響が
少なくなるためデバイス特性が向上する。前述した様な
ミクロンオーダーの大粒径樹枝状多結晶を半導体層22
の出発材料とした場合、該半導体層22内に高密度に存
在する双晶欠陥の著しい減少がおこる。
【0030】特に結晶群に施す熱処理の温度として好ま
しくは、1000℃以上1420℃以下の高温で光照射
によるアニールを行うと半導体層22内部の積層欠陥、
転移が効率よく消滅する。
【0031】光透過性基板上のSi薄膜の上部、或いは
下部、又は上、下部共に半導体層、或いは金属の光良吸
収層を絶縁物質層を介して堆積により形成し、密着性を
確保した上で光照射することにより、Si薄膜の温度上
昇を補助し、その制御性、均一性を向上させることがで
きる。
【0032】更に光良吸収層を半導体素子の構造の一部
に使用することによって、工程の簡略化が計られる。
【0033】又、インコヒレント光を使用するための照
射のさいに光の干渉による熱処理温度の不均一を防ぐこ
とができるので膜全体を均一に熱処理することができる
【0034】光照射の強度としては好ましくは0.1W
/cm2以上300W/cm2以下より好ましくは10
W/cm2以上150W/cm2以下とすることが短時
間に大面積を一括に熱処理するのには望ましい。
【0035】光照射により加熱される半導体層の熱処理
温度は好ましくは1200℃以上1400℃以下、より
好ましくは1250℃以上1400℃以下、最適には1
300℃以上1380℃以下とするのが高品質の半導体
層を得るには望ましい。
【0036】次に、上記多層構造をもったSi層を電界
効果型トランジスタに利用する場合について説明する。 半導体層22は、通常の半導体プロセスにより加工する
ことによりチャンネル部分31として使用され、分離層
23は、ゲート絶縁層38として使用され、光吸収層2
4は、ゲート電極層37に転用される。図4に示すソー
ス32、ドレイン33の高濃度不純物添加領域を形成す
るには図2に示す分離層23のソース32、ドレイン3
3に対応する部分に開口を設けると共に光吸収層24に
不純物添加された多結晶Siを使用し、ランプ加熱時に
熱拡散して形成するかあるいは、通常の半導体プロセス
により前記開口にイオン注入しても良い。
【0037】前記ソース32、ドレイン33、ゲート電
極層37との電気的接触のために例えばアルミニウム等
の導電性材料からなるのゲート電極34、ソース電極3
5、ドレイン電極36を設ける。以上の様にして作製さ
れた薄膜電界トランジスタは、ランプ加熱温度に応じて
特性が向上する。
【0038】
【実施例】以下、本発明をより一層明確にするための実
施例を記すが、本発明は以下に記す実施例のみに何等限
定されるものではない。
【0039】実施例1 10cm×10cmの大きさで厚さ500μmの石英ガ
ラス板21に減圧CVDにより、圧力0.3Torr、
基体温度620℃の条件でSiH4を熱分解し、平均約
500Åの微細な結晶粒径をもつ多結晶Si層(活性層
)22を層厚0.1μm堆積した。
【0040】該多結晶Si層22上に、基体温度400
℃、圧力760Torrの条件でSiH4ガスとO2ガ
スとを導入しSiO2層23を層厚500Å熱CVD法
により形成した。
【0041】続いて、該SiO2層23上に減圧CVD
法により、圧力0.3Torr、基体温度620℃の条
件でSiH4ガスを熱分解して層厚5000Åの多結晶
Si層を形成し、リンイオンを1020ions/cm
3の濃度にイオン注入し、リンイオンを高濃度に含有す
る光吸収層24を形成した。
【0042】更にその上部に保護層として層厚1μmの
SiO2層25を基体温度400℃、圧力760Tor
rの条件でSiH4ガスとO2ガスを導入し熱CVD法
により形成した。
【0043】図2に示した多層構造をもつ基体に3分間
タングステンハロゲンランプ光を78W/cm2の強度
で前記基体の上下より照射した。照射雰囲気はN2であ
り温度測定のために前記基体とは別に設けたSi  w
aferを温度モニターとしてオプティカルパイロメー
タで温度測定したところ照射時間3分での温度は138
0℃であった。
【0044】この照射により層厚0.5μmのn+po
lySi層24に吸収された光による熱エネルギーは、
無添加の層厚0.1μmのpoly  Si層22へS
iO2層23を介して伝導し前記Si層22に対して熱
処理を施した。この熱処理により前記Si層22の結晶
粒径は数百倍以上の数μmの粒径に拡大された。また保
護層25のキャップ効果により、Si層の表面荒れはな
かった。
【0045】続いて、前述の光照射によるアニールを施
した基体を用いて電界効果トランジスターを通常のIC
プロセスを用いて形成した。
【0046】以下、前記電界効果トランジスタの形成工
程につき図4乃至図7を参照しつつ説明する。
【0047】まず保護層25を緩衡フッ酸を用いてエッ
チング除却した。続いてゲート領域を形成するため、ゲ
ート電極層37の部分を残して光吸収層24をエッチン
グ除却しゲート電極層を形成し、分離層23にソース及
びドレイン形成のための開口を設け、ゲート絶縁層38
を形成した(図4)。
【0048】前記開口にて露出している半導体層22に
イオン注入法によりPイオンをドーズ量5×1015i
ons/cm2でイオン注入し、ソース32、及びドレ
イン33を形成した(図5)。
【0049】前記ソース32、ドレイン33を形成した
後、基体温度400℃、圧力760Torrの条件でS
iH4ガス及びO2ガスを導入しCVD法にて層厚1μ
mのSiO2層を保護層39として形成し、ゲート電極
層37、ソース32及びドレイン33との電気的接触の
ためのコンタクトホールを形成した(図6)。
【0050】ゲート電極層37、ソース32及びドレイ
ン33との電気的接触を得るため、電極材料としてアル
ミニウムを堆積し、ゲート電極34、ソース電極35及
びドレイン電極36をパターニングして形成し、電界効
果トランジスタを形成した(図7)。
【0051】このようにして形成したトランジスタの特
性を評価したところ、キャリア易動度100cm2/V
・sec以上、しきい値約1.5V、サブスレッシュホ
ールド特性300mV/decadeであり良好なトラ
ンジスタ特性を有していた。即ち、本実施例によりアニ
ールされた半導体層22は、半導体デバイスの能動領域
として充分な電気特性を有していた。
【0052】また、本実施例によればアニールを施した
基体がリン原子を多量に含む多結晶Siからなる光吸収
層24、優れた半導体特性を有する大粒径Siからなる
半導体層22、該光吸収層24と半導体層22とを分離
する絶縁材料からなる分離層23とを有しているため、
該半導体層22にソース32、ドレイン33を形成し得
るのみならず、該分離層23を利用してゲート絶縁層3
8を形成し得、該光吸収層24を利用してゲート電極層
37を形成し得た。そのため本発明により、高品質の半
導体層を得るためのアニール処理に続いて、新たにゲー
ト絶縁層用の絶縁材料層及びゲート電極層用の高ドープ
層を形成する工程を設けることなく少ない工程で半導体
デバイスを形成し得た。
【0053】実施例2 まず、大きさ10cm×10cm厚さ500μmの石英
ガラス製の下地材料121上に圧力0.3Torr基体
温度550℃の条件で原料ガスとしてSiH4を用いた
減圧CVD法により非晶質Si層122を層厚0.1μ
m形成した。
【0054】続いて、該非晶質Si層122上に圧力7
60Torr,基体温度400℃の条件で原料ガスとし
てSiH4とO2とを用いたCVD法によりSiO2か
らなる分離層123を形成した後、スパッター成膜装置
に基体を移し、該分離層123上に圧力10mTorr
,基体温度室温アルゴン雰囲気中にてタングステン層を
層厚5000Åスパッター法で形成し光吸収層124と
した。
【0055】該タングステンからなる光吸収層124上
にSiO2からなる第1の保護層125を前述の分離層
と同様の条件で層厚1μm形成し、該第1の保護層12
5上に圧力0.5Torr,基体温度800℃の条件で
原料ガスSiH2Cl2及びNH3とを用いた減圧CV
D法でSi3N4からなる第2の保護層126を層厚5
00Å形成し、二層構造の保護層127を有する基体1
01を形成した(図8)。
【0056】前記基体101にタングステンハロゲンラ
ンプ光を60W/cm2の強度で前記基体101の上部
(図8中の矢印hνの方向)から該基体101に1分間
照射した。
【0057】温度測定のために前記基体101とは別に
設けたシリコンウェハのモニタ温度は1分間の光照射で
1350℃になった。
【0058】続いて、前述の光照射によるアニールを施
した基体101を用いて、電界効果トランジスタを通常
のICプロセスにて形成した。
【0059】まず、保護層127をリン酸とフッ酸を用
いて除去し、ゲート電極137部を残して他の箇所の光
吸収層124を反応性イオンエッチングを用いて除去し
、ソース及びドレインを形成する箇所が分離層123か
ら露出するよう  を用いて開口部を形成し、ゲート1
37及びゲート絶縁層138を有する基体を形成した。
【0060】続いて、前記開口部にPイオンをドーズ量
4×1015ions/cm2でイオン注入しソース1
32及びドレイン133を有する基体を形成した(図1
0)。
【0061】続いて、前記基体に圧力760Torr,
基体温度400℃の条件で原料ガスとしてSiH4とO
2とを使用したCVD法により層厚1μmの保護層13
9を形成し、ソース132、ドレイン133及びゲート
137がそれぞれ露出するためのコンタクトホールを形
成した(図11)。
【0062】続いて、ソース132、ドレイン133及
びゲート137との電気的接触をとるために100To
rr,室温でスパッター法を用いてアルミニウムの電極
層を層厚1μm形成し、パターニングして図12に示す
電界効果トタンジスタを形成した。こうして得られた電
界効果トランジスタのキャリア移動度及びサブスレッシ
ュホールド特性を測定した所極めて良好なトランジスタ
特性を示した。
【0063】本実施例のアニールによる効果を調べるた
めに、本実施例の光アニールを施さなかった以外は同様
にして電界効果トランジスタを作成し、そのキャリア移
動度及びサブスレッシュホールド特性を測定した(比較
例)。
【0064】本実施例のトランジスタ及び比較例のトラ
ンジスタのおのおのの特性を表1にまとめて示す。
【0065】
【表1】
【0066】表1からも明らかなとおり、本実施例の光
アニールを施したトランジスタは高いキャリア移動度と
低いサブスレッシュホールド特性を有しており、極めて
良好なトランジスタ特性を有していた。
【0067】また、シリコン層122を透過電子顕微鏡
観察したところシリコン層122は平均粒径10μmに
達する多結晶シリコン層であった。
【0068】また、本実施例によれば保護層127をS
iO2からなる第1の保護層125とSi3N4からな
る第2の保護層126との二重構造としたため、Si層
の表面が処理後に於いて極めて平坦に形成できた。その
平坦性はSi層の堆積のまま維持された。
【0069】実施例3 15cm×15cmの大きさで厚さ500μmの石英か
らなる下地材料221上に圧力0.3Torr、基体温
度620℃の条件で原料カスとしてSiH4を用いた減
圧CVD法により層厚0.1μmの多結晶Si層222
を形成し、該多結晶Si層にSi+イオンを加速電圧5
0KeV、ドーズ量2×1015ions/cm2の条
件でイオン注入し該多結晶Si層222を非晶質化し非
晶質Si層222を有する基体を形成した(図13)。
【0070】該基体をN2雰囲気中600℃で50時間
加熱処理し、前記非晶質Si層222中に固相成長によ
り、最大粒径5μmに達する大粒径樹枝状結晶層222
を形成した。
【0071】該樹枝状結晶層222を有する基体を酸化
雰囲気中で表面側から厚さ500Å熱酸化してSiO2
層223を形成し絶縁層とした。酸化されずに残った樹
枝状結晶層222は層厚約500Åの多結晶Si層22
4になった。
【0072】該絶縁層223上に圧力0.3Torr基
体温度620℃の条件で原料ガスとしてSiH4を用い
た減圧CVD法により層厚0.5μmの多結晶Si層2
25を形成し、該多結晶Si層225上に圧力20mT
orr基体温度室温の条件でスパッタ法により層厚0.
1μmのTi層226を形成し光吸収層とした。
【0073】該光吸収層226上に保護層として圧力7
60Torr基体温度400℃の条件で原料ガスとして
SiH4及びO2を用いたCVD法により層厚1.0μ
mのSiO2層227を形成した。下地材料221裏面
に多結晶Si層228を層厚0.6μm形成し基体裏面
の光吸収層とした。
【0074】このようにして図14に示す基体を作成し
た。
【0075】該基体に70W/cm2の強度のタングス
テンランプ光を基体両面より3分間照射した。この照射
条件で3分間光照射した際のSiウェハーの温度モニタ
ーは1380℃を示した。
【0076】前述の光照射により光吸収層である多結晶
Si層225とTi層226とは反応しTiSi2を形
成した。
【0077】最大粒径5μmの大粒径樹枝状多結晶層2
24は光アニール処理前には粒内に転移群が存在してい
たが、光アニール処理後には転移群がほとんど消滅し、
極めて良好な結晶性が得られた。
【0078】該基体を用いて実施例1と同様にして電界
効果トランジスタを形成した。
【0079】得られた電界効果トランジスターはSi単
結晶ウェハに作製したものとほぼ同等の優れた特性を有
していた。
【0080】実施例4 石英基板(100mmφ)上に基板温度200℃、圧力
1×10−8Torr、堆積速度1Å/Secの条件で
真空蒸着法によりSi層を層厚0.1μm堆積した。
【0081】このSi層は堆積されたままでは非晶質S
i層であるが、N2中600℃50時間の熱処理で実施
例3と同等の大粒径樹枝状多結晶層となった。
【0082】続いて分離層として前記樹枝状多結晶層上
にTa2O5層をスパッター法により層厚500Å堆積
した後、Pを1020原子/cm3以上添加した多結晶
Si層を層厚0.5μm堆積し光吸収層とした。続いて
CVD法によりSiO2層を層厚1.0μm堆積し、保
護層とした基体を形成した。
【0083】72W/cm2の強度のタングステンハロ
ゲンランプ光を前記基体の上下より3分間照射した。S
iウエハモニター温度は3分間の光照射により1345
℃となった。吸収層として用いた多結晶Si層をゲート
に転用して電界効果トランジスターを実施例1と同様に
して作製した結果、その特性はSiウエハーに作製した
電界効果トランジスタと同等の良好な特性を示した。
【0084】透過電子顕微鏡の観察の結果、界面近傍の
Si活性層内に存在していた欠陥群が大巾に減少してい
るのが判った。
【0085】実施例5 100mmφの石英ガラス基板に、減圧CVD法により
圧力0.3Torr,基体温度620℃でSiH4を熱
分解し、平均粒径約500Åの微細な結晶粒をもつ多結
晶Si層(半導体層)を層厚0.1μm堆積したのちS
iO2層を熱酸化により層厚500Å形成する。更に再
び前述の多結晶Si層形成条件と同様の減圧CVD法に
より多結晶Si層を層厚5000Å堆積し、リンガラス
からの拡散によりPを1021原子/cm3の高濃度で
前記多結晶Si層に添加する(光吸収層)。
【0086】こうして形成した多層構造をもつ基体に7
5W/cm2の強度でタングステンハロゲンランプ光を
前記基体の上下より3分間照射した。照射雰囲気はN2
とした。Si  waferを温度モニターとしてオプ
ティカルパイロメータで測定したところ3分間の照射時
間内での温度は1380℃であった。
【0087】この照射により層厚0.5μmのn+po
ly  Si層に吸収された光による熱エネルギーは、
無添加の0.1μmのpoly  Si層へ前記SiO
2層を介して伝導し前記半導体層を昇温する。この熱処
理により前記多結晶Si層の粒径は数百倍以上の3μm
まで拡大された。
【0088】照射後、通常のICプロセスを用いて光吸
収層のn+poly  Siをゲートとして実施例1と
同様に電界効果トランジスターを作製したところ良好な
特性を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】波長とシリコンの吸収係数との関係を示す図で
ある。
【図2】本発明を説明するための模式的説明図である。
【図3】本発明を説明するための模式的説明図である。
【図4】半導体デバイスの模式的説明図である。
【図5】半導体デバイスの形成工程の模式的説明図であ
る。
【図6】半導体デバイスの形成工程の模式的説明図であ
る。
【図7】半導体デバイスの形成工程の模式的説明図であ
る。
【図8】半導体デバイスの形成工程の模式的説明図であ
る。
【図9】半導体デバイスの形成工程の模式的説明図であ
る。
【図10】半導体デバイスの形成工程の模式的説明図で
ある。
【図11】半導体デバイスの形成工程の模式的説明図で
ある。
【図12】半導体デバイスの形成工程の模式的説明図で
ある。
【図13】本発明を説明するための模式的説明図である
【図14】本発明を説明するための模式的説明図である

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下地基体上に配した半導体層への光ア
    ニール方法において、前記半導体層に絶縁層を介してイ
    ンコヒーレント光の良吸収体層を配した基体にインコヒ
    ーレント光照射処理を行うことを特徴とする半導体層の
    光アニール方法。
  2. 【請求項2】  前記良吸収体層は前記半導体層の上部
    或いは下部又は両方に配する請求項1の半導体層の光ア
    ニール方法。
  3. 【請求項3】  前記基体は最表面に保護層を有する請
    求項1の半導体層の光アニール方法。
  4. 【請求項4】  前記半導体層はシリコン系半導体材料
    で構成されている請求項1の半導体層の光アニール方法
  5. 【請求項5】  前記良吸収体層は半導体材料又は金属
    材料で構成されている請求項1の半導体層の光アニール
    方法。
  6. 【請求項6】  下地基体上に配した半導体層に能動領
    域を有する半導体デバイスの形成方法において、絶縁層
    を介してインコヒーレント光の良吸収体層を配した半導
    体層にインコヒーレント光照射処理を施し、前記半導体
    層の少なくとも1部を能動領域とし、前記良吸収体層の
    少なくとも1部を電極とするためのパターニングを施す
    ことを特徴とする半導体デバイスの形成方法。
  7. 【請求項7】  前記絶縁層の一部をエッチング除去す
    る請求項6の半導体デバイスの形成方法。
  8. 【請求項8】  前記半導体層にイオン注入する請求項
    6の半導体デバイスの形成方法。
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