JPH04209313A - 高密度記録媒体用フィルム - Google Patents

高密度記録媒体用フィルム

Info

Publication number
JPH04209313A
JPH04209313A JP2400174A JP40017490A JPH04209313A JP H04209313 A JPH04209313 A JP H04209313A JP 2400174 A JP2400174 A JP 2400174A JP 40017490 A JP40017490 A JP 40017490A JP H04209313 A JPH04209313 A JP H04209313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
recording medium
young
present
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2400174A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Fujiwara
隆 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2400174A priority Critical patent/JPH04209313A/ja
Publication of JPH04209313A publication Critical patent/JPH04209313A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Polyamides (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[00011
【産業上の利用分野]本発明は高密度記録媒体用フィル
ムに関するものであり、特に、高品質、高性能の所謂フ
ロッピーディスクや光ディスクの基体用に適したパラ配
向型アラミドフィルムに関するものである。 [0002] 【従来の技術とその問題点】ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)フィルムが近年束として磁気記録媒体の基
体として用いられている。特に、フロッピーディスクに
は、厚手のPETフィルムが使用されている。また、光
ディスクには、ガラス板やアクリル樹脂板が用いられて
いる。 [0003]Lかし、フロッピーディスクには次のよう
な問題点がある。即ち、第1に、情報記録の高密度化の
ために、Co、Ni、Cr、Feなどの金属やこれらの
合金を真空蒸着やスパッタリング、イオンブレーティン
グなどの方法によりフィルム基板上に金属薄膜を形成さ
せるが、基体フィルムとしてのPETフィルムのガラス
転移点が70℃前後と低いため蒸着等により磁性層を形
成する際にはフィルムを十分冷却しなければならず、そ
の結果磁気特性が低下したり、付着強度が低かったりす
る。従って、この種の高密度記録媒体用ベースフィルム
には耐熱性のよい素材が望まれている。 [0004]第2に、フロッピーディスクを室内で使用
するときには従来のもので問題が少ないが、戸外で使用
するときには、例えば夏季に自動車内に置いたときなど
には、温度が100℃近くにまで上昇するためPETフ
ィルム基体では、性能が低下したり、記録体としての機
能を果さなくなったりする。また、室内使用でも、例え
ば、ストーブの横に誤っておくと、同様のことがおきる
。従って、この種の高密度記録媒体用ベースフィルムに
も耐熱性のよい素材が望まれている。 [0005]一方、光ディスクの場合、情報の書き込み
時にはレーザー等で一般に100℃以上に加熱する必要
があり、基板の耐熱性の点からガラス基板等が用いられ
てきたが、いずれもリジット基板であり、光ディスクの
製造時には連続製造が不可能であった。このため、連続
製造の可能なフレキシブルな耐熱性基体が求められてい
る。 [0006]芳香族ポリアミド(アラミド)や芳香族ポ
リイミドでは200℃以上の高温に耐えるため、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムより高温で金属薄膜の形
成ができ、静的な磁気特性である保磁力や、ヒステリシ
スループの角形比が向上するなどこの種の磁気記録媒体
用ベースフィルムとしては非常に有望な素材である。し
かも、特に成る種の芳香族ポリアミドからはポリエチレ
ンテレフタレートに比べ、大きなりジグ率をもったフィ
ルムの製造が可能なため、これを高密度記録媒体の基体
として用いることがいくつか提案されている。 [0007]例えば、特開昭55−1645号公報等に
は芳香族ポリアミドフィルムを基体として磁性層を特別
な組成のバインダーで接着することが開示されている。 しかし、使用しているフィルムが元来、高ヤング率にな
りにくく、かつ吸湿性の大きいメタ系の芳香族ポリアミ
ドからなるフィルムであるため、高品質の磁気記録媒体
にすることが難しい。 [0008]特開昭51−129001号公報には、芳
香族ポリアミド共重合体フィルムを基体とする磁気記録
媒体が開示されている。このフィルムは、共重合体であ
るが故に温度変化に対する寸法安定性に欠け、高品位の
高密度記録用には不十分であり、特にバインダーを使用
せずに蒸着やスパッタリングで磁性薄膜を形成する用途
には不向きである。 [0009]更に、特公昭55−51248号公報には
、磁気テープ用に適したポリアミド又はポリアミドヒド
ラジドフィルムが開示されている。そして、その中にポ
リ−p−フェニレンテレフタルアミド(PPTA)フィ
ルムも記載されているが、光学異方性液晶ドープからは
縦方向には高ヤング率が得られるが横方向にはもろくな
るとして、光学等方性溶液から製膜した実施例を記載し
ている。しかし、このようにして得たPPTAフィルム
はヤング率が900 K g /mm2 と小さい上に
、凝固時の大きな収縮に伴なうと思われるボイドの発生
が避は難く、そのため光線透過率の小さいフィルムしか
得られずにフィルムが引裂かれやすいという欠点がある
こと、磁気テープとして使用するとき大切な表面の平滑
性の点で不満足なフィルムしか得られないこと、更には
高温下ではカールしやすいという欠点を有することが判
明した。また、該公報には、ポリアミドヒドラジド共重
合体からなり、高ヤング率と吸湿寸法安定性の優れたフ
ィルムを開示している。しかしながら、このようなフィ
ルムは、熱収縮率が大きく熱による変形が180℃以上
で顕著になるため、例えば強磁性体をフィルムの上に蒸
着させて磁気記録媒体として用いるような用途には不都
合である。 [00101次に、蒸着等による薄膜型磁気記録媒体の
基体に芳香族ポリアミドフィルムの使用を開示したもの
に、特開昭58−168655号公報があるが、芳香族
ポリアミド共重合体を使用しているため熱収縮率が大き
く、蒸着等による金属薄膜の形成時にカールや変形、波
打ちをひきおこし、また表面平滑性が不十分な上に伸度
の点で未だ不十分であり、記録媒体のスリット時のトラ
ブルが多いという欠点がある。更に、フロッピーディス
クに使える旨の言及がわずかにあるものの、実施例は全
て20μm以下のフィルムをベースに用いたビデオテー
プに関するものであり、フロッピーディスクのベースフ
ィルムに要求されるタテ・ヨコバランスについて何ら想
定されていない。 [00111特開昭60−15437号公報には、ポリ
イミドフィルムを用いた磁気記録媒体が開示されている
ものの、ヤング率が高々650 kg/ mrn2であ
り、外力に対する寸法安定性という点では不十分で、真
の高密度記録ができない。また、共重合体を使用してい
るため、熱収縮率が大きく、前記した先行技術の場合と
同様の不満が残る。 [0012]特開昭60−127523号公報には、ア
ラミド又は芳香族ポリイミドフィルムを磁気記録又は光
記録の基体に用いることが開示されている。しかし、該
公報の実施例で具体的に開示されているのは、25μm
以下のフィルムを基体に用いた磁気テープのみであり、
フロッピーディスクや光ディスク等の高品質の高密度記
録に必要なフィルムのヤング率、熱寸法安定性、タテ・
ヨコバランスについては無視されている。 [00131更に、特開昭61−246918号公報に
は、塩素置換したアラミドフィルムを磁気記録又は光記
録媒体の基体として用いることが開示されている。しか
し、塩素原子を含有するポリマーであるために加熱下で
の塩素原子の脱離が避けられないという基本的な欠点を
もっているほか、実施例に具体的に開示されているのは
20μm厚のフィルムを用いた磁気テープのみであり、
また熱収縮率が0. 3%とかなり大きく、加熱時の寸
法安定性に欠けるという欠点がある。 [0014]特開平1−207331号公報には、寸法
安定性の優れたフィルムが開示されているが、タテ・ヨ
コバランスについては考慮されていない上、実施例に具
体的に開示されているのは20am以下の薄いフィルム
で、フロッピーディスクや光ディスクには用いることが
できない。 [0015]
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
先行技術のもつ幾多の欠点を解消した、耐熱性及び寸法
安定性に優れた、軽量小型化可能な磁気記録媒体、また
耐熱性とフレキシビリティを兼備し、耐スリ傷性に優れ
た光記録媒体の基体用フィルムを提供することにある。 [0016]
【課趨を解決するための手段】本発明者らは、真の高密
度記録が可能な、磁気記録又は光記録媒体用の基体フィ
ルムについて、前記した先行技術のもつ幾多の欠点をふ
まえて種々検討した結果、特定の厚みを有する高ヤング
率のパラ配向型アラミドフィルムであって、フィルム面
内の配向ムラが特別に小さく、かつ熱収縮率の小さいフ
ィルムが目的にかなっていることを発見し、更に検討を
進めて、本発明に到達したものである。 [0017]即ち、本発明は、厚さ30μm以上のパラ
配向型アラミドフィルムであって、フィルム面内の直交
する任意の方向間の複屈折率が0.01以下であり、フ
ィルム面内の全ての方向のヤング率が1000kg/m
m2以上であり、フィルム面内の全ての方向の250℃
における熱収縮率が0.2%以下であり、かつフィルム
の少くとも1つの表面の中心線平均粗さ(Ra)が0゜
01μm以下である高密度記録媒体用パラ配向型アラミ
ドフィルム、である。 [00181本発明に用いられるパラ配向型アラミドは
、次の構成単位からなる群より選択された単位から実質
的に構成される。 −NHArt  −NH−・・・ (I)CO−Ar2
  co     * 6 @  (II)NHAr3
  CO−・・・ (III)ここでArt 、 Ar
2およびAr 3は、各々2価の芳香族基であり、 (
I)と(II)はポリマー中に存在する場合は実質的に
当モルである。 [00191本発明のフィルムにおいて、良好な機械的
性能を確保するためには、Art 、 Ar::および
A r 3は各々、所謂、パラ配向性の基である。ここ
で、パラ配向性とは、その分子鎖を成長させている結合
が芳香核の反対方向に同軸または平行的に位置している
ことを意味する。このような2価の芳香族基の具体例と
しては、パラフェニレン、4,4゛−ビフェニレン、1
,4−ナフチレン、1,5−ナフチレン、2,6−ナフ
チレン、2.5−ビリジレンなどがあげられる。それら
はハロゲン、低級アルキル、ニトロ、メトキシ、スルホ
ン酸、シアン基などの非活性基で1または2以上置換さ
れていてもよい。Art 、ArzおよびAr3はいず
れも2種以上であってもよく、また相互に同じであって
も異なっていてもよい。 [0020]本発明に用いられるパラ配向型アラミドに
は、上記した以外の基が約30モル%以下共重合された
り、他のポリマーが少量ブレンドされたりしていてもよ
い。本発明のパラ配向型アラミドとして、熱収縮率を好
ましいレベルに保つため、好ましくは、実質的にホモポ
リマーであり、代表的なポリマーとして、ポリ(p−)
工二しンテレフタルアミド) (以下、PPTAと称す
る。)、ポリ (p−ベンズアミド)、及びこれらのフ
ッ素、メチル、エチル置換体である。 (00211本発明のパラ配向型アラミドの重合度は、
あまり低いと機械的性質の良好なフィルムが得られなく
なるため、好ましくは4.5以上、より好ましくは5以
上の対数粘度ηinh  (硫酸100m1にポリマー
0.5gを溶解して30℃で測定した値)を与える重合
度のものが選ばれる。本発明のフィルムは、フィルム面
に平行な任意の方向(全ての方向)のヤング率が少くと
も1000kg/mm2であり、フィルムとしてのヤン
グ率は異常に大きい。好ましくは1200 kg/mm
2以上である。この要件は、フィルムの外力に対する変
形抵抗性と密接に関連している。 [0022]即ち、本発明のフィルムはヤング率が大き
いために、曲げや引張り等の外力がかかったときの寸法
変化が小さく、高密度記録が精度良く行える。このよう
な高いヤング率は、フィルム内における分子鎖の面配向
が非常に高い水準になっているためと考えられる。本発
明のフィルムとして30μm以上、好ましくは35μm
以上の厚さのフィルムを用いるべきで、上限は、好まし
くは、150μmである。厚さが3071m未満になる
と、高ヤング率をもっているにもかかわらず、外力に対
する変形抵抗力が小さくなり、高密度記録という目的の
達成が難しくなる。しかし、本発明のフィルムは、高ヤ
ング率をもっているが故に、従来のフロッピーディスク
や光ディスクに比べ相対的に薄いフィルムを使用できる
。 [0023]本発明のフィルムは、フィルム面内の直交
する任意の方向間の複屈折率(以下、Δnと記すことが
ある。)が、0.01以下であることが非常に重要であ
る。Δnは、好ましくは、0.005以下である。この
ように小さいΔnは、ポリマー分子鎖の面配向が、フィ
ルム面内において、極めて均一であることを示している
。このため、温湿度等の変化、外力の付与等に対するフ
ィルムの寸法変化が全ての方向に対して均一で、記録媒
体の基体として用いるとき高密度記録が可能になる。 Δnは、偏光顕微鏡に装着したコンペンセータにより、
常法を用いて測定することができる。 [0024]更に、本発明のフィルムは、フィルム面の
全ての方向の250℃での加熱収縮率が0.2%以下で
あり、より好ましくは0. 1%以下である。このよう
な好ましい特徴は、特公昭55−51248号公報や特
公昭53−44957号公報に開示されたコポリアミド
ヒドラジドフィルムや、特開昭58−168655号公
報のアラミド共重合体フィルムや特開昭60−1543
7号公報のポリイミド共重合体フィルムの持ち合せない
もので、本発明のフィルムに独特の性能である。加熱収
縮率の小さいフィルムは、例えば、記録体層の蒸着やス
パッタリング時の基体の変形が起らず有用である。また
、記録媒体として製品化されたとき、それを戸外で使っ
たり、室内でストーブやクーラの近くに置いたり、極端
には熱帯地方で使うことが、何の心配もなくできるとい
う特徴になる。 [0025]本発明のフィルムは、その少くとも一表面
の中心線平均粗さ(Ra)が0.01μm以下という表
面性のすぐれたフィルムである。そして、より好ましく
は、Raが0.008μm以下、更に好ましくは0.0
06μm以下である。Raの小さいフィルムを基体に用
いることによって、記録媒体の表面平滑性も向上し、磁
気記録媒体の場合には、出力の低下やドロップアウトの
増加、ノイズの増加などの好ましくない事態を避けるこ
とができ、また、光記録媒体においては、読み出し時に
レーザ等の反射或いは偏光を正確にできるようになる。 中心線平均粗さ(Ra)は、JIS  B−0601及
びJIS  B−0651に従って測定できる。 (カ
ットオフ値0.08mm)測定には、例えば、東京精密
社製万能表面形状測定機サーフコム3Bを使うことがで
きる。 [00261本発明のフィルムは、好ましくは、フィル
ム面に平行な任意の方向の伸度が少くとも8%である。 好ましくは12%以上である。伸度が8%未満のフィル
ムは脆くて取扱性が悪い。伸度の大きさは、また、引裂
強力とも関連しており、フィルムのスリットやその他の
加工の作業性を良くするためにも任意の方向に8%以上
の伸度をもっていることが好ましい。 [00271本発明のフィルムは、好ましくは20kg
f以上の端裂抵抗を有している。そのため、記録媒体と
しての耐久性にすぐれている。本発明のフィルムは、更
に、フィルム面に平行な任意の方向の吸湿膨張係数が3
X10−5mm/mm/%RH以下であるのが好ましく
、2 、 5 X 10−5mm/mm/%RH以下が
より好ましい。吸湿膨張係数が3X10−5mm/mm
/%RHを超えるフィルムは、湿度の変化に対する寸法
安定性に欠けたフィルムであることを意味する。 [0028]本発明のフィルムは、好ましくは極めて高
い透明性を有している。高い透明性は、例えば600n
mの波長の可視光線の透過率が好ましくは55%以上、
より好ましくは70%以上を有する。また、本発明のフ
ィルムは、好ましくは実質的にボイドを含まない。さら
に、本発明のフィルムは、望ましくは、その密度が1゜
39〜1.43g/cm3の範囲にある。この密度の値
は四塩化炭素−トルエンを使用した密度勾配管法により
30℃で測定されたものである。該密度が1.39g/
cm3未満になると機械的物性が低下し、1.43g/
cm3を超えると脆くなり、したがってタフさの損なわ
れたフィルムとなりやすい。いずれにしても、このよう
に密度が小さいことから、軽くて高強度かつ高硬度のフ
ィルムが得られることになり、フィルムへの磁性層や光
記録層の連続積層(連続式の蒸着、スパッタリング、イ
オンブレーティング或いは塗付など)時の耐スリ傷性が
向上して好ましい。 [0029]本発明のフィルムとして、以下に述べるX
線回折による結晶配向角で定義される面配向性を持って
いるものが好ましい。すなわち、フィルム表面に入射し
たX線による2θ#18°のビークに関する結晶配向角
が60°以下であるのが好ましい。X線の入射は、フィ
ルム表面に直角に入射する場合(以下、TV方向と称す
る)と表面に並行に入射する場合(以下、SV力方向称
する)とに分けられる。 [00301本発明のフィルムは、SV力方向らの入射
により2θ≠18°の大きな回折ピークが赤道線上に現
れるが、この2θ≠18°における結晶配向角度が60
°以下であるのが好ましい。この配向角の条件が満たさ
れると、一般に、ポリマー分子鎖の面配向性が高く、そ
の結果として、高強度、高ヤング率、高い吸湿寸法安定
性が実現される。 [00311結晶配向角の測定方法としては、公知の方
法が採用でき、例えば次の方法によって行なわれる。所
定の20の角度に計数管を置き、フィルムを180°回
転することにより、回折強度曲線を得る。この曲線の最
高強度の、最低強度点間に引いたベースラインに対する
半分の強度を示す点に対応する、回折写真における円弧
長を度で表わした値(すなわち、最高強度のベースライ
ンに対する50%の点に対する角度)を測定し、それを
試料の結晶配向角とする。測定に際し、フィルムは必要
により何枚か重ねて回折強度をはかることができる。 [00321本発明のフィルムには、平滑剤として、例
えばシリカ、タルク、硫酸カルシウムなどの無機物が分
散含有されてもよい。また、本発明のフィルムは、易接
着化、平面性改良、着色、帯電防止、耐摩耗性付与等の
目的で各種の表面処理や前処理が施されても良い。次に
、このようなパラ配向型アラミドフィルムを得る方法に
ついて述べる。それには、まずパラ配向型アラミドの光
学異方性ドープを調製する必要がある。 [0033]フイルムの成型に用いるドープを調製する
のに適した溶媒は、95重量%以上の濃度の硫酸である
。95%未満の硫酸では溶解が困難であったり、溶解後
のドープが異常に高粘度になる。本発明のドープには、
クロル硫酸、フルオロ硫酸、五酸化リン、トリハロゲン
化酢酸などが少し混入されていてもよい。硫酸は100
重量%以上のものも可能であるが、ポリマーの安定性や
溶解性などの点から97〜100重量%濃度が好ましく
用いられる。 [0034] ドープ中のポリマー濃度は、常温(約2
0〜30℃)またはそれ以上の温度で光学異方性を示す
濃度以上のものであり、具体的には約10重量%以上で
用いられる。これ以下のポリマー濃度、すなわち常温ま
たはそれ以上の温度で光学異方性を示さないポリマー濃
度では、成型されたフィルムが好ましい機械的性質を持
たなくなることが多い。ドープのポリマー濃度の上限は
特に限定されるものではないが、通常は20重量%以下
、特に高いηinhのポリマーに対しては18重量%以
下が好ましく用いられ、さらに好ましくは16重量%以
下である。 [0035]  ドープには普通の添加剤、例えば増量
剤、除光沢剤、紫外線安定化剤、熱安定化剤、抗酸化剤
、顔料、溶解助剤などを混入してもよい。ドープが光学
異方性か光学等方性であるかは、公知の方法、例えば特
公昭50−8474号公報記載の方法で調べることがで
きるが、その臨界点は溶媒の種類、温度、ポリマー濃度
、ボッマーの重合度、非溶媒の含有量等に依存するので
、これらの関係を予め調べることによって、光学異方性
ドープを作り、光学等方性ドープとなる条件に変えるこ
とで、光学異方性から光学等方性に変えることができる
。 [0036]  ドープは、成形・凝固に先立って可能
な限り不溶性のゴミ、異物等を濾過等によって取除いて
おくこと、溶解中に発生または巻き込まれる空気等の気
体を取除いておくことが好ましい。脱気は、−旦ドーブ
を調製した後に行なうこともできるし、調製のための原
料の仕込み段階から一貫して真空(減圧)下に行なうこ
とによって達成し得る。ドープの調製は、連続または回
分て行なうことができる。 [0037]このようにして調製されたドープは、光学
異方性を保ったままダイ、例えばスリットダイから移動
している支持面上に流延される。流延およびそれに続く
光学等方性への転化、凝固、洗浄、延伸、乾燥などの工
程は、好ましくは連続的に行なわれるが、もし必要なら
ばこれらの全部または一部を断続的に、つまり回分式に
行なってもよい。流延に当ってドラフト(ダイからの吐
出速度に対する支持面の引取り速度の比)を5よりも小
さくすることが、フィルムの中心線平均粗さ(Ra)を
0.01μm以下の望ましいレベルにするために必要で
ある。 [0038]本発明に用いらねる機械的性質に優れた透
明フィルムを得る方法は、ドープを支持面上に流延した
後、凝固に先立ってドープを光学異方性から光学等方性
に転化するものである。光学異方性から光学等方性にす
るには、具体的には支持面上に流延した光学異方性ドー
プを凝固に先立ち、吸湿させてドープを形成する溶剤の
濃度を下げ、溶剤の溶解能力およびポリマー濃度の変化
により光学等方性域に転移させるか、または加熱するこ
とによりドープを昇温し、ドープの相を光学等方性に転
移させる、あるいは吸湿と加熱とを同時または逐次的に
併用することにより達成できる。 [0039]支持面上で光学等方化された流延ドープは
、次に凝固を受ける。ドープの凝固液として使用できる
のは、例えば水、約70重量%以下の希硫酸、約20重
量%以下の水酸化ナトリウム水溶液およびアンモニア水
、約10重量%以下の硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム
水溶液および塩化カルシウム水溶液などである。凝固液
の温度は好ましくは15℃以下であり、さらに好ましく
は5℃以下である。なぜなら、一般に凝固液温度を低く
したほうが、フィルムに包含されるボイドが少なくなる
という傾向が見出されたからである。 [00401凝固されたフィルムはそのままでは酸が含
まれているため、加熱による機械的物性の低下の少ない
フィルムを製造するには酸分の洗浄、除去をできるだけ
行なう必要がある。酸分の除去は具体的には約500p
pm以下まで行なうことが望ましい。洗浄液としては水
が通常用いられるが、必要に応じて温水で行なったり、
アルカリ水溶液で中和洗浄した後、水などで洗浄しても
よい。洗浄は、例えば洗浄液中でフィルムを走行させた
り、洗浄液を噴霧する等の方法により行なわれる。 [00411洗浄されたフィルムは、次に延伸をうける
。延伸は、水の可塑効果を利用して行うのが最も好まし
く、室温又はそれ以下の温度で、含水状態のまま行う。 延伸は、同時2軸又は逐次2軸的に行う。延伸倍率は、
面積ベースで1,05〜1.5倍の範囲から選ばれ、長
さ方向と幅方向の延伸倍率の比率は、通常1.00±0
.1の範囲内にする必要があり、具体的な数字は、凝固
〜洗浄工程の張力等と製造すべきフィルムのΔn値との
関係から決めることができる。好ましくは、幅方向の延
伸倍率が長さ方向の延伸倍率の1400〜1゜10倍で
ある。面積延伸倍率が1.05未満ではフィルムのヤン
グ率を1000Kg/mm2以上にするのが困難であり
、また中心線平均粗さ(Ra)も大きくなってしまう。 また、延伸速度があまり大きいとΔnや熱反縮率が局部
的に大きくなって均質なフィルムでなくなるので、好ま
しくは、100%/分以下の延伸速度が選ばれる。延伸
されたフィルムは、次に、170℃以下の温度で乾燥さ
れる。このとき、フィルムを実質的に収縮させないこと
が大切である。乾燥時に収縮させないために、例えば、
工業的な生産ではテンターを利用することができる。乾
燥時の収縮は、ヤング率の低下、中心線平均粗さの増大
、局部的なΔnのバラツキ(乱れ)の発生をもたらすの
で好ましくない。また、乾燥すなわち水分の除去を17
0℃以下の低温で行うことは非常に大切であり、本発明
の如く厚みが30μm以上のフィルムを170℃を超え
る温度で乾燥すると、フィルム中にボイドが発生したり
、寸法安定性が悪くなったりする。乾燥温度は、好まし
くは、140℃以下である。 [0042]このように乾燥されて実質的に水分が除去
されたフィルムは、次に第1段目の熱処理をうける。こ
の熱処理は最終的に300℃以上の温度で実質的に収縮
をおこさないように行い、ポリマー鎖の配向を維持又は
増大させた状態で結晶性を増加させる。熱処理温度は好
ましくは350℃以上である。なお、未乾燥のフィルム
を、300℃以上の熱処理工程に直接導入することは、
前記したようなボイドの発生等があって好ましくなく、
−旦170℃以下の温度で乾燥して実質的に水分を除去
したのち、300℃以上の温度で熱処理すべきである。 ただし、乾燥工程から第1段目の熱処理工程への温度変
化のプロファイルは特に限定されない。熱処理工程にお
いても、実質的にフィルムの寸法収縮をおこさせないこ
とが大事であり、例えば、工業的にはテンターを使って
処理できる。 [00431このようにして第1段目の熱処理をうけた
フィルムを、次に、吸湿させる。吸湿の手段は限定され
ず、例えばスチーミング、水浴中への浸漬、高温度雰囲
気中の走行などで、約0.1重量%以上、好ましくは、
約0. 2重量%以上吸湿させる。吸湿時のフィルムの
寸法変化及びその影響は無視できる程小さく、緊張下で
も無緊張下でも或いは一方向だけ緊張させるやり方でも
吸湿操作を行なうことができる。 [00443次に、吸湿したフィルムを第2段目の熱処
理にかける。第2段目の熱処理は、280℃以上で、か
つ第1段目の熱処理温度よりも少くとも10℃低い温度
で、無緊張下或いは1kg/mm2以下の低い張力下に
行う。このような制限条件を守らずに熱処理を行うと、
250℃での熱収縮率が0.2%を超えてしまう。乾燥
や熱処理に係る加熱方法は特に制限されるものではなく
、加熱気体(空気、窒素、アルゴンなど)や常温気体に
よる方法、電気ヒーターや赤外線ランプなどの輻射熱の
利用法、誘電加熱法などの手段から自由に選ぶことがで
き、全工程を通して連続してフィルムを走行させつつ製
造することが好ましい実施態様の1つであるが、望むな
らば部分的に回分式に行なってもよい。また、任意の工
程で油剤、識別用の染料などをフィルムに付与しても差
し支えない。 [0045]なお、本発明において、ドープは無論のこ
と吸湿用気体、加熱用気体、支持面体、凝固液、洗浄液
、乾燥気体等のゴミやチリの含有量が可及的に少なくな
るようにすることが好ましく、この点いわゆるクリーン
ルムやクリーン水でフィルムを製造するのも好ましい実
施態様の1つである。本発明のフィルムには、平滑剤と
して例えばシリカ、タルク、硫酸カルシウムなどの無機
物が分散含有されていてもよい。 [0046]また、本発明のフィルムは、次に述べる高
密度記録層の形成に先立ち、易接着化、平面性改良1着
色、帯電防止、耐摩耗性付与等の目的で名種の表面処理
や前処理が施されてもよい。本発明のフィルムに積層さ
れる高密度記録層としては、磁気記録媒体用と光記録媒
体用とがある。 [0047]磁気記録媒体に使用される磁気層とは、強
磁性微粉末を、結合剤、添加剤及び溶剤等に混線分散し
た磁性塗料を塗工、配向、乾燥して塗付型磁性層を設け
たもの、及び強磁性金属、合金等を真空蒸着、無電解メ
ツキ、スパッタリング、イオンブレーティング等のペー
パーデポジションまたはメツキによる析出方法により金
属薄膜型磁性層を設けたものである。 [0048]金属薄膜型磁性層の場合は鉄、コバルト、
ニッケルその他の強磁性金属、あるいはFe−Co、F
e−Ni、 Co−Ni、  Fe−3i、 Fe−R
h、 FeV、 Co−P、 Co−B、 Co−5i
、 Co−V、 Co−Y、 Co−La、 Co−C
e、 Co−Pr、 Co −3m、 Co−Mn、 
 Fe−Co −N i、 Co−Ni −P、 Co
−N1−B、 Co−Ni −Ag、 Co−Ni −
Nd、Co−Ni−Ce、Co−Ni−Zn、Co−N
i −Cu、 Co−Ni −Hg、 Co−Ni −
W、 Co −Ni−Re、Co−Mn−P、Co−Z
n−P、Co−Pb−P、Co−3m−Cu、Co−N
1−Zn−P。 Co−Ni−Mn−P等の強磁性合金をペーパーデポジ
ション法あるいはメツキ法などの析出方法によって薄膜
状に形成せしめ磁気層としたものである。ペーパーデポ
ジション法とは気体あるいは真空空間中において析出さ
せようという物質またはその化合物を蒸気あるいはイオ
ン化した磁気として基体上に析出させる方法で真空蒸気
法、スパッタリング法、イオンブレーティング法、化学
気相メツキ(Chemical  Vapor  De
−position)法等がこれに相当する。メツキ法
とは電気メツキ法あるいは無電気メツキ等の液相より基
体上に物質を析出させる方法をいう。 [0049]塗付型磁性層の場合、磁気塗料は強磁性微
粉末、バインダー、塗布溶媒を主成分とし、この他に分
散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤、防黴剤等
の添加剤を含む場合もある。上記の強磁性微粉末として
は強磁性酸化鉄、強磁性二酸化クロム、強磁性合金粉末
などが使用できる。 [00501上記の強磁性酸化鉄は一般式FeOxで示
した場合のX値が1.33≦X≦1,50の範囲にある
強磁性酸化鉄、すなわち、マグネタイト(γ−F203
 、X=1.50) 、マグネタイト(F e3O4。 X=1.33)及びこれらのベルトライド化合物(Fe
Ox、1.33<x<1.50)である。これらの強磁
性酸化鉄には2価の金属が添加されていても良い。2価
の金属としてはCr、Mn、Co、Ni、Cu、Znな
どがあり、上記酸化鉄に対して0〜10atomic%
の範囲で添加される。 [00511上記の強磁性二酸化クロムはCrChおよ
びこれにNa、 K、 T i、 v、 Mn、 Fe
、 Co、 Ni、Tc、Ru、Sn、Ce、Pbなど
の金属、P、  Sb、Teなどの半導体、またはこれ
らの金属の酸化物を0〜20wt%添加したCr0zが
使用される。上記の強磁性酸化鉄および強磁性二酸化ク
ロムの針状比は2/1〜20/1程度、好ましくは5/
1以上、平均長は042〜2.0μm程度の範囲が有効
である。 [0052]上記の強磁性合金粉末は金属分が75 w
 t%以上であり、金属分の80wt%またはそれ以上
が少なくとも一種の強磁性金属(すなわち、Fe、Co
、Ni、 Fe−Co、 Fe−Ni、 Co−Ni、
またはC。 Ni−Fe等)であり、金属分の20wt%またはそれ
以下、好ましくは0.5〜5wt%がAl、Si。 S、 Sc、 Ti、 V、 Cr、 Mn、 Cu、
 Zn、 Y、 Mo、 Rh、 Pd、 Ag、 S
n、 Sb、 Te、 Ba、 Ta、 W、 Re、
 Au、 Hg、 Pb、 B i、 La、 Ce。 P r、 Nd、  B、  Pなどの組成を有するも
のであり、少量の水、水酸化物または酸化物を含む場合
もある。 [0053]上記の強磁性合金粉末は長径が約0.5μ
m以下の粒子である。前記の磁性層のバインダーとじて
は従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又は反応型樹
脂やこれらの混合物が使用される。磁気記録方式は、水
平磁化、垂直磁化を問わない。一方、光記録の場合には
、記録層として、Te、Bi、Sb、Se、Gd、Tb
などを単独あるいはこれらの化合物、あるいはこれらの
酸化物などの物質からなるものである。さらに記録特性
を改善せしめるため前記の物質以外に他の微量の元素を
含有していてもよい。 [0054]
【実施例】以下に実施例を示すが、これらの参考例およ
び実施例は本発明を説明するものであって、本発明を限
定するものではない。なお、実施例中特に規定しない場
合は重量部または重量%を示す。実施例中の各特性の評
価は下記の方法によった。 [0055]対数粘度1inhは、98%硫酸100m
1にポリマー0.5gを溶解し、30℃で常法で測定し
た。強伸度およびヤング率は、定速伸長型強伸度測定機
により、フィルム試料を100 mmX 10 mmの
長方形に切り取り、最初のつかみ長さ30mm、引張速
度30mm/分で荷重−伸長曲線を5回描き、これより
算出した。 [00561250℃における熱収縮率は、0.05k
g/mm2の張力を付与して250℃のオーブン中に3
0分間放置し、このオーブン処理前後の室温(25℃)
における寸法変化から計算したものである。 [0057]
【実施例1] y7inh5.5のPPTAポリマーを
98.5%の硫酸にポリマー濃度12%で溶解し、60
℃で光学異方性のあるドープを得た。真空下に脱気した
のち、タンクからフィルムを通し、ギアポンプを経てダ
イに到る曲管を約70℃に保ち、0.lmmX700m
mのスリットを有するダイから、鏡面に磨いたタンタル
製のベルトにキャストし、相対湿度約12%の約105
℃の空気を吹き付けて、流延ドープを光学等方化し、ベ
ルトとともに5℃の希硫酸浴に導いて凝固させた。次い
で凝固フィルムをベルトから引き剥がし、約10℃の水
中、次に0.1%NaOH水溶液中、さらに50℃の温
水中を走行させて洗浄した。洗浄の終了したフィルムを
乾燥させずにテンターで長さ方向、および幅方向に各々
15%ずつ延伸したのち、130℃で定長乾燥し、次い
で別のテンターを用いて定長下に370℃で第1段目の
熱処理を行なった。さらに、フィルムを室温の水浴に入
れて約0.3%吸湿させたのち、フィルムを第3のテン
ターに導き、幅方向および長さ方向の把持長が5%ずつ
小さくなるようにクリップ状把持部を調整して330℃
で熱処理した。第3テンターでの張力は約0.3Kg/
mm2であった。 [0058]得られたフィルムは、厚み50μm、y7
inh5.0、密度1.40g/cm2であった。フィ
ルムのその他の性質を表1に示す。次に、50μmフィ
ルム上に、約5μmの乾燥厚みになるようにγ−Fe2
O3を磁性体として含有する磁性塗付液を塗付し、磁場
配向処理を行って、乾燥、カレンダー処理を行い、5イ
ンチ径に切り出してフロッピーディスクを得た。このデ
ィスクは、パソコンやワープロに使用して全く問題がな
かった。 [0059]また、このディスクを90℃で24時間保
管したあとも何ら問題がなかった。一方、市販のフロッ
ピーディスクは、90℃で24時間保管すると5使用が
不可能になった。 [00601 【実施例2]実施例1のフィルム製造条件のドラフト(
ダイからの吐出速度に対するタンタルベルト引取速度の
比)1.6を、ドラフト1.1に変え、延伸率を18%
づつにし、第3テシターの把持を定長で行なって張力が
約0 、 9 K g /mm2 にした以外は全〈実
施例1と同様にフィルムを製造した。 [00611得られたフィルムは、厚み75μm、η1
nh4. 8、密度1.40g/cm”で、その他の性
質を表1に示す。実施例1と同様にフロッピーディスク
をつくり、高性能かつ耐熱性にすぐれたものであること
を確めた。 [0062] 【実施例3】実施例1において、ドラフトを2,3に変
え、延伸率を長さ方向に14%、幅方向に18%にした
以外は、実施例1と同じ条件でフィルムを製造した。得
られたフィルムは、厚み38μm、η1nh5.1、密
度1.40g/cm3で、その他の性質を表1に示す。 [0063]次に、フィルムを真空槽内に装填し、10
−2トールのAr雰囲気下でグロー処理し1次いで真空
槽を10−6トールまで真空にして、フィルムを100
℃に加熱したドラムに沿わせて走行させながら電子ビー
ム蒸着により、Co−Ni合金を1200Aの膜厚にな
るよ**うに蒸着した。このようにして得たフロッピー
ディスクは、従来品よりも薄くかつ剛性が大きく、また
実施例1に示した耐熱テストにも合格したので、例えば
電子スチールカメラ等の戸外への持ち運び用のフロッピ
ーディスクに適していると考えられた。 [0064]
【実施例4】実施例1において、乾燥温度を150℃に
し、第2段目の熱処理をテンターを使用せずに300℃
のオーブン中で無緊張下に行う以外は、実施例1をくり
返した。得られたフィルムは、厚み50LLm、η1n
h5.0、密度1.40g/cm3で、その他の性質を
表1に示した。 [0065]このようにして得たフィルムの上に、スパ
ッタリングによって、Co−Ni合金を2500Aの厚
さに積層し、これから、耐熱性にすぐれたフロッピーデ
ィスクを得た。 [0066]
【実施例5】実施例2において、延伸率を長さ方向14
%、幅方向18%にし、第3テンターでの張力を約0゜
5Kg/mm2になるようにした以外は、実施例2を繰
り返した。得られたフィルムは、厚み75μm、η1n
h4.9、密度1.41g/cm3で、その他の性質を
表1に示す。 [0067]次に、このフィルムを約130mm径に切
りとり、スパッタリング法により、5i02,5b20
Te 40−Ge 40記録層、5in2の順に光記録
層を積層した。各層の厚みは、各々順に、500人、8
00A、1000八であった。このようにして本発明の
フィルムが光記録用ディスクとしても有用であることが
わかった。 [0068]
【表1】 [0069]
【発明の効果】本発明のフィルムを用いて、フロッピィ
※※ディスクや光ディスク等の高密度記録媒体をつくる
ことができる。そして9磁気記録媒体としてのフロッピ
ィディスクの特徴は、第1に耐熱性にすぐれていること
であり、このため従来のポリエチレンテレフタレート(
PET)フィルム製のフロッピィディスクにおいては、
専らインドア用途に限られていたのが、本発明のフィル
ムをベースフィルムに用いることにより、戸外(アウト
ドア)でも使用できることであり、夏の自動車内への放
置、直射日光等による変質や劣化がおこらず、また室内
使用にあってもストーブ等の熱源に近づけても変質や劣
化がおこらず、記録内容を失うことがない。また、本発
明のフィルムはPETフィルムに比ベヤジグ率が大きい
ので、剛性が大きく、このため、より薄いフィルムの使
用が可能であり、記録部の軽量小形化を図ることができ
る。本発明のフィルムを用いたフロッピーディスクは、
上記のほか、寸法安定性に優れているので高密度記録が
可能である。 [00701また、本発明のフィルムを用いた光ディス
クの特徴は、耐熱性とフレキシビリティを兼ね備えてい
ることであり、このための情報の書き込み時のレーザ等
による加熱が全く問題なしに行える上に、フレキシブル
性を利用してリジッド基板では不可能であった連続的な
蒸着、スパッタリング等による記録媒体の製造が可能に
なる。また、本発明のフィルムは硬度が大きいため、耐
スリ傷性にすぐれており、記録媒体の連続製造に有利で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ30μm以上のパラ配向型アラミドフ
    ィルムであって、フィルム面内の直交する任意の方向間
    の複屈折率が0.01以下であり、フィルム面内の全て
    の方向のヤング率が1000kg/mm^2以上であり
    、フィルム面内の全ての方向の250℃における熱収縮
    率が0.2%以下であり、かつフィルムの少くとも1つ
    の表面の中心線平均粗さ(Ra)が0.01μm以下で
    ある高密度記録媒体用パラ配向型アラミドフィルム。
JP2400174A 1990-12-03 1990-12-03 高密度記録媒体用フィルム Withdrawn JPH04209313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2400174A JPH04209313A (ja) 1990-12-03 1990-12-03 高密度記録媒体用フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2400174A JPH04209313A (ja) 1990-12-03 1990-12-03 高密度記録媒体用フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04209313A true JPH04209313A (ja) 1992-07-30

Family

ID=18510092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2400174A Withdrawn JPH04209313A (ja) 1990-12-03 1990-12-03 高密度記録媒体用フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04209313A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000296544A (ja) * 1998-11-02 2000-10-24 Rohm & Haas Co 光学的記憶媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000296544A (ja) * 1998-11-02 2000-10-24 Rohm & Haas Co 光学的記憶媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0090499B1 (en) Magnetic recording medium
JP4543395B2 (ja) フィルム及びそれを用いた磁気記録媒体
EP0844061B1 (en) Film of aromatic polyamide and magnetic recording medium using the same
JP2000273214A (ja) ポリベンザゾールフィルム及びそれを用いた磁気記録媒体
JPH0449170B2 (ja)
JPH04209313A (ja) 高密度記録媒体用フィルム
JP2964962B2 (ja) 芳香族ポリアミドフィルム
JPH09176306A (ja) 芳香族ポリアミドフィルム及び磁気記録媒体
JP3111870B2 (ja) 芳香族ポリアミドフィルム及びそれを用いた磁気記録媒体
JP3000925B2 (ja) 芳香族ポリアミド又は芳香族ポリイミドからなるフィルム
JP3484844B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH0971670A (ja) 芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィルム
JP2664959B2 (ja) 金属化フィルム
JP2964961B2 (ja) 芳香族ポリアミドフィルムおよび磁気記録媒体
JP2956641B2 (ja) 芳香族ポリアミドフィルムおよび磁気記録媒体
JP2643171B2 (ja) 磁気記録媒体
JPS6363124A (ja) 垂直磁気記録媒体
JPS59207022A (ja) 磁気記録媒体
JP3511643B2 (ja) 高密度記録媒体用ベースフィルムおよびその製造方法
JPS5945327A (ja) 金属薄膜磁気記録媒体用ポリエチレンテレフタレ−トフイルム
JP2000344913A (ja) 芳香族ポリアミドフィルムおよび磁気記録媒体
JPH024060B2 (ja)
JP2000326401A (ja) 芳香族ポリアミドフィルムおよびそれを用いた磁気記録媒体
JPH0931218A (ja) 芳香族ポリアミドフィルムおよび磁気記録媒体
JPH024059B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980312