JPH04209143A - 給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば、ファクシミリ、複写機、光学的読取
装置などにおいて、複数枚積層状態で装着された用紙を
一枚ずつ分離して所定の給紙位置に順次送り出す給紙装
置に関する。

（従来の技術） この種の給紙装置は、従来、第４図に示すように、用紙
が複数枚積層状態で装着される用紙トレイ１の前端下部
に給紙ローラ２を配設し、この給紙ローラ２に当接する
ゴムパッド３を有するパッド部材４を用紙トレイ１の上
方に配設し、このパッド部材４の上側にパッド部材４の
ゴムパッド３を給紙ローラ２に対して押圧する板ばね部
材５を設けた構造が採られている。そして、この構造の
給紙装置では、用紙トレイ１上に用紙６が複数枚積層状
態で装着され、給紙ローラ２が矢指方向に回転駆動され
ると、給紙ローラ２の外周に嵌合されているゴム材の摩
擦力とパッド部材４を介して用紙６を給紙ローラ２に押
圧するばね部材５の押圧力とによって用紙６を引き出し
、パッド部材４のゴムパッド３の摩擦によって給紙ロー
ラ２に接触した用紙６の上層の用紙６がゴムパッド３で
押さえられて、給紙ローラ２に接触した最下層の一枚の
用紙６が分離されて送り出されるようにしている。

また、第５図に示すように、複数枚積層状態で用紙が装
着される用紙トレイ１の前端下部に給紙ローラ２を配設
し、この給紙ローラ２に用紙６を押圧する板ばね部材７
を設け、給紙ローラ２か矢指方向に回転駆動されると、
用紙トレイ１上に複数枚積層状態で装着された用紙６の
内、最下層の用紙６は給紙ローラ２に押圧する板ばね部
材７にて押圧され、板ばね部材７の摩擦によって給紙ロ
ーラ２に接触した用紙６の上層の用紙６か板ばね部材７
で押さえられて、給紙ローラ２に接触した最下層の一枚
の用紙６か分離されて送り出されるようにしている。

（発明が解決しようとする課題） 上記第４図に示す従来の構造の給紙装置では、給紙ロー
ラ２の回転によってこの給紙ローラ２とパッド部材４と
の間に複数枚積層状態の用紙６が引き出され、パッド部
材４のゴムパッド３で一枚ずつ分離して送り出されるが
、その給紙ローラ２とパッド部材４との間に引き出され
る用紙６の積層厚によって用紙６を給紙ローラ２に押圧
するばね部材５の押圧力が変化し、特に−枚の用紙６の
送り出しが終わった時点で用紙６の積層厚が変化すると
ばね部材５の押圧力が変化するため、用紙６の分離作用
に影響を与えやすく、用紙６を複数枚重送したり、送り
出されないなどの給紙不良が一発生し易い問題があった
。

また、パッド部材４のゴムパッド３が用紙６に圧接され
て給紙ローラ２によって送り出される用紙６の上層の用
紙６を保持するので、パッド部材４のゴムパッド３で用
紙６を確実に保持するには、パッド部材４を給紙ローラ
２に対して強い押圧力（数１００ｇ）でもって押圧しな
ければならない。そのため、用紙６の分離送り出し抵抗
が非常に大きいため、用紙６を送り出す負荷か大きく、
給紙ローラ２を回転駆動する電動機はその負荷に応じた
大型のものが必要となり、また、電動機か大型になれば
その駆動音も大きく、ゴムパッド３と用紙６とが擦れる
音なども発生し、騒音が大きくなり、さらに、用紙６に
大きな引張り力が加わって用紙６が伸長してしまうなど
の問題があった。

また、複数部品からなる構造の複雑なパッド部材４およ
びばね部材５を用いるため、コストが高く、給紙装置が
大型になる問題があった。

また、前記第５図に示す従来の構造では、給紙ローラ２
と板ばね部材７との間に引込まれる用紙６の積層厚によ
って用紙６を給紙ローラ２に押圧する板ばね部材７の押
圧力が変化し、特に−枚の用紙６の送り出しが終わった
時点で用紙６の積層厚が変化すると、ばね部材５の押圧
力が変化するため、用紙６の分離作用に影響を与えやす
く、用紙６を複数枚重送したり、送り出されないなどの
給紙不良か発生し易く、板ばね部材７と給紙ローラとの
間の間隔寸法の決定が困難であるなとの問題を有してい
る。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、用紙を
確実に一枚ずつ分離して送り出すことができ、しかも、
給紙ローラの駆動負荷を軽減し、電動機の小型化、騒音
の低減、用紙への引張り力作用の低減を図れ、また、コ
ストを低減し、小型化を図ることができる給紙装置を提
供するものである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明の給紙装置は、複数枚積層状態で装着された用紙
を１枚ずつ分離して順次送り出す給紙装置において、前
記積層して装着された用紙の最下層下面に当接される給
紙ローラと、前記積層された用紙の最上層上面に当接さ
れこの積層された用紙を前記給紙ローラに圧接して最下
層の一枚の用紙を上層の用紙から分離する分離ばね部材
と、前記給紙ローラの前記分離ばね部材による用紙圧接
位置より搬送下流側に対向され積層して装着された用紙
の先端縁部を当接保持し先端縁と前記給紙ローラとの間
で前記上層の用紙から分離して送出された一枚の用紙を
搬送する当接傾斜片部を折曲げ形成した搬送ばね部材と
を具備し、前記搬送ばね部材の当接傾斜片部は、給紙ロ
ーラの上方位置から垂直方向に対して拡がり角度となる
９０°以上の角度をもって折曲げ形成したものである。

（作用） 本発明の給紙装置は、複数枚積層状態の用紙を装着する
と、用紙は先端縁が搬送ばね部材の当接傾斜片部に当接
保持され、最下層の用紙の下面は給紙ローラに当接され
る。そして、給紙ローラが回転駆動されると、この給紙
ローラに接触している最下層の一枚の用紙が給紙ローラ
の摩擦力と分離ばね部材による圧接力で分離力が作用し
て上側の用紙と分離されて送り出される。このとき、用
紙に加わっている分離ばね部材のばね力は用紙を一枚ず
つ分離するに必要な押圧力のみて充分であるため、給紙
ローラで引込まれる最下層の用紙とその上層の用紙との
摩擦力は小さく、最下層の用紙のみが給紙ローラて引出
され、その上層の用紙は搬送ばね部材の当接傾斜片部に
当接して保持され、最下層の用紙が搬送ばね部材のばね
力に抗した分離力て当接傾斜片部の先端と給紙ローラと
の間に人込み、用紙は分離ばね部材と給紙ローラとの間
で挟み込まれている部分から当接傾斜片部の先端と給紙
ローラとの間に挟み込まれるまでの間が給紙ローラに巻
き付くようになり、しかも、当接傾斜片部を９０°以上
の拡がり角度をもって給紙ローラ側に折曲げ形成されて
いるため、用紙と給紙ローラとの接触面積が拡がり、用
紙の搬送力が得られ、用紙は確実に一枚ずつ分離されて
送り出される。

（実施例） 次に、本発明の一実施例の構成を第１図ないし第３図を
参照して説明する。

ＩＩはファクシミリ装置の送信用の複数枚の原稿用紙な
どの用紙１２を一枚ずつ送り出す給紙装置て、この給紙
装置１１は用紙トレー１３を有し、この用紙トレー１３
上に積層された用紙１２か装着される。

この用紙トレー１３に積層された用紙１２は、給紙装置
１１から搬送通路１４に１枚ずつ分離して送り出され、
この搬送通路１４の途中に設けられたイメージセンサに
て圧接されて読み取られ、さらに、搬送通路１４の終端
から複数の排出ローラによって排出されるようになって
いる。

前記給紙装置１１は、第１図に示すように、用紙トレー
１３の前端下部には、図示しない電動機によって回転駆
動される回転軸１５が配設され、この回転軸１５に摩擦
係数の大きいゴム材料からなる給紙ローラ１６が固着さ
れ、この給紙ローラ１６の外周上部位置は前記用紙トレ
ー１３の用紙載置面と路間−面なっている。

また前記給紙ローラ１６の送り出し側に前記搬送通路１
４が前記用紙トレー１３の用紙載置面よりやや低い位置
に略水平状に形成されている。

また、前記給紙ローラ１６の上方には板ばね材にて形成
された搬送ばね部材２０が用紙トレー１３の載置面に対
して用紙の搬送方向に低くなるように傾斜させて配設さ
れており、この搬送ばね部材２０に給紙ローラ１６の路
上部に向って押圧する板ばね材にて形成された分離ばね
部材２１が設けられている。この分離ばね部材２１は前
記搬送ばね部材２０から用紙１２の送出し側に向って下
方に鈍角に傾斜され先端部は積層された用紙１２の先端
側上面を前記給紙ローラ１６の外周上部位置に押圧する
ように当接される押圧部２３を有している。

また、前記搬送ばね部材２０の先端には用紙１２の先端
部を給紙ローラ１６の表面へ向けて導くことが可能な角
度、すなわち、前記給紙ローラ１６側に向けて９０’以
上の角度θ０をもって下向きに傾斜された当接傾斜片部
２４か折曲げ形成され、この当接傾斜片部２４の先端は
前記分離ばね部材２１の押圧部２３より下側に位置して
前記給紙ローラ１６の送り側に対向されている。すなわ
ち、前記分離ばね部材２１の押圧部２３と搬送通路１４
との高さ寸法ｌ、より搬送ばね部材２０の当接傾斜片部
２４の先端縁と搬送通路１４との高さ寸法１２が短くな
っている。そして、この搬送ばね部材２０の当接傾斜片
部２４の先端縁は前記分離ばね部材２１の押圧部２３よ
り下側でかっこの押圧部２３より前記給紙ローラ１６の
送出し下流側に対向されている。そして、この搬送ばね
部材２０の当接傾斜片部２４は積層して装着された用紙
１２の先端縁部を当接して保持し、この当接傾斜片部２
４の先端縁部と前記給紙ローラ１６との間で前記上層の
用紙から分離して送出された一枚の用紙１２を搬送する
ようになっている。

なお、前記分離ばね部材２１の押圧部２３のばね力は用
紙１２を一枚ずつ分離するに必要な押圧力、例えば、数
１０ｇに設定されている。

次に、この実施例の作用を説明する。

複数枚積層状態の用紙１２を用紙トレー１３上に沿って
挿入すると、用紙１２の先端縁は給紙ローラ１６の外周
上部位置に導かれる。さらに、給紙ローラ１６上に導か
れる用紙１２の先端縁は、第２図に示すように、搬送ば
ね部材２０の当接傾斜片部２４に当接して保持される。

このとき、分離ばね部材２１の押圧部２３による積層さ
れた用紙１２に対する押圧力は用紙１２を一枚ずつ分離
するに必要な押圧力となっている。

そして、給紙ローラ１６が回転駆動されると、この給紙
ローラ１６に接触している最下層の用紙１２は、給紙ロ
ーラ１６の摩擦力と分離ばね部材２Ｉの押圧部２３によ
る押圧力によって前方へ引出されて上層の用紙１２と分
離され、第３図に示すように給紙ローラ１６と搬送ばね
部材２０の当接傾斜片部２４の先端との間の用紙送出間
隙２５に用紙１２が進入することによって搬送力を得て
搬送通路１４へ送り出される。

このとき、用紙１２に加わっている力は分離ばね部材２
１の押圧部２３による押圧力て充分なため、給紙ローラ
１６で引出される最下層の用紙１２とその上層の用紙１
２との摩擦力は小さく、その上層の用紙１２は搬送ばね
部材２０の当接傾斜片部２４に当接して保持された状態
となるため、用紙１２を複数枚重送したり、送り出され
ないなとの給紙不良の発生が防止される。

そして、最下層の用紙１２か搬送ばね部材２０のばね力
に抗した分離力て当接傾斜片部２４の先端と給紙ローラ
１６との間に人込み、用紙１２は分離ばね部材２１の押
圧部２３と給紙ローラ１６との間で挟み込まれている部
分から当接傾斜片部２４の先端と給紙ローラ１６との間
に挟み込まれるまでの間か給紙ローラ１６に巻き付くよ
うになり、しかも、当接傾斜片部を９０°以上の拡がり
角度θ０をもって給紙ローラ１６の下流側に折曲げ形成
されているため、用紙１２と給紙ローラ１６との接触面
積が拡がり、用紙１２の搬送力が得られ、用紙１２は確
実に一枚ずつ分離されて送出され、最後の１枚まで確実
に送り出される。

上述のように給紙不良の発生を防止することができる他
に、給紙ローラ１６の駆動負荷が小さくその給紙ローラ
１６を回転駆動する電動機を小型化でき、また、電動機
の小型化やゴム部材と用紙１２との摩擦箇所の廃止など
によって低騒音にでき、また、用紙１２には大きな引張
り力が加わらず用紙１２の伸長を防止することができる
。

なお、前記搬送ばね部材２０の当接傾斜片部２４は、給
紙ローラの上方位置から垂直方向に対する拡がり折り曲
げ角度θ０をもっているか、この角度θ０は、用紙１２
の種類によって決定するもので、この角度θ０は腰の強
い用紙に対しては大きくし、腰の弱い用紙は小さい角度
とする。

また、前記実施例ではファクシミリの給紙装置について
説明したか、複写機、光学的読取装置などの複数枚積層
状態で装着された用紙を一枚ずつ分離して所定の給紙位
置に順次送り出す各種給紙装置に適用できる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、複数枚積層状態で装着された用紙は、
先端縁が搬送ばね部材の当接傾斜片部に当接保持され、
最下層の用紙の下面は給紙ローラに当接され、給紙ロー
ラか回転駆動によって給紙ローラに接触している最下層
の一枚の用紙が給紙ローラの摩擦力と分離ばね部材によ
る圧接力で分離力が作用して上側の用紙と分離されて送
り出され、このとき、用紙に加わっている分離ばね部材
のばね力は用紙を一枚ずつ分離するに必要な押圧力のみ
で充分であるため、給紙ローラて引込まれる最下層の用
紙とその上層の用紙との摩擦力は小さく、最下層の用紙
のみが給紙ローラで引出され、その上層の用紙は搬送ば
ね部材の当接傾斜片部に当接して保持され、最下層の用
紙が搬送ばね部材のばね力に抗した分離力で当接傾斜片
部の先端と給紙ローラとの間に入り込み、用紙は分離ば
ね部材と給紙ローラとの間で挟み込まれている部分から
当接傾斜片部の先端と給紙ローラとの間に挟み込まれる
までの間が給紙ローラに巻き付（ようになり、しかも、
当接傾斜片部を９０°以上の拡がり角度をもって給紙ロ
ーラ側に折曲げ形成されているため、用紙と給紙ローラ
との接触面積が拡がり、用紙の搬送力が得られ、用紙は
確実に一枚ずつ分離して送出すことができ、用紙には強
い押圧力を加える必要がないため、用紙の積層厚の変化
などに影響を受けず、用紙を確実に１枚ずつ分離して送
り出すことができ、給紙不良の発生を防止することがで
きる。また、用紙を給紙ローラに強いばね力で押圧する
必要かないことから、給紙ローラを駆動する負荷を軽減
して電動機を小型化でき、電動機の小型化やゴム部材と
用紙との摩擦箇所の廃止などによって低騒音にてき、用
紙には大きな引張り力が加わらず用紙の伸長を防止する
ことかでき、しかも、構造が簡単で、コストの低減およ
び小型化を図ることかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の給紙装置の一実施例を示す断面図、第
２図および第３図は同上作動状態の断面図、第４図は従
来の給紙装置の断面図、第５図はさらに他の従来の給紙
装置の断面図である。 １１・・給紙装置、１２・・用紙、１６・・給紙ローラ
、２０・・搬送ばね部材、２１・・分離ばね部材、２４
・・当接傾斜面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数枚積層状態で装着された用紙を１枚ずつ分離
   して順次送り出す給紙装置において、前記積層して装着
   された用紙の最下層下面に当接される給紙ローラと、 前記積層された用紙の最上層上面に当接されこの積層さ
   れた用紙を前記給紙ローラに圧接して最下層の一枚の用
   紙を上層の用紙から分離させる分離ばね部材と、 前記給紙ローラの前記分離ばね部材による用紙圧接位置
   より搬送下流側に対向され積層して装着された用紙の先
   端縁部を当接保持し先端縁と前記給紙ローラとの間で前
   記上層の用紙から分離して送出された一枚の用紙を搬送
   する当接傾斜片部を折曲げ形成した搬送ばね部材と を具備し、 前記搬送ばね部材の当接傾斜片部は、給紙ローラの上方
   位置から垂直方向に対して拡がり角度となる９０°以上
   の角度をもって折曲げ形成したことを特徴とする給紙装
   置。