JPH04205815A - 磁気記憶体 - Google Patents

磁気記憶体

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JPH04205815A
JPH04205815A JP32968490A JP32968490A JPH04205815A JP H04205815 A JPH04205815 A JP H04205815A JP 32968490 A JP32968490 A JP 32968490A JP 32968490 A JP32968490 A JP 32968490A JP H04205815 A JPH04205815 A JP H04205815A
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head
magnetic
scratches
coated
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JP32968490A
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Inventor
Masahiro Yanagisawa
雅広 柳沢
Nobuaki Yoshioka
伸晃 吉岡
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気的記憶装置、例えば磁気ディスク装置、磁
気ドラム装置等に用いられる磁気記憶体に関する。
[従来の技術] 一般に記録再生磁気ヘッド(以下、ヘッドと称する。)
と磁気記憶体とを構成部とする磁気記憶装置の記録・再
生方法には次のような方法がある。
すなわち、操作開始時にヘットと磁気記憶体面とを接触
状態でセットした後、磁気配憶体に所要の回転を与える
ことによりヘットと磁気記憶体面の間に空気腑分の空間
を作り、この状態で記録・再生をする方法である(コン
タクト・スタート・ストップ方式、以下C8Sと称する
。)。この方法では、操作終了時に磁気記憶体の回転か
止まり、この時、ヘッドと磁気記憶体面は操作開始時と
同様に接触摩擦状態になる。
これらの接触摩擦状態におけるヘッドと磁気記憶体の間
に生じる摩擦力は、ヘッドおよび磁気記憶体を摩耗ざぜ
、ついにはヘッドおよび磁性媒体に傷を生じせしめるこ
とがある。また前記接触摩擦状態において、ヘッドのわ
ずかな姿勢の変化がヘッドにかかる荷重を不均一にさせ
、金属、プラスチックまたはセラミックスを被覆したア
ルミ合金、チタン合金、ステンレスなどの積層合金基板
、あるいは金属またはセラミックスか被覆されたプラス
チック基板、あるいは金属またはプラスチックが被覆さ
れたセラミックス基板であるヘッドおよび磁気記憶体表
面に傷を作ることもある。さらにヘットと磁気記憶体の
長時間の接触により、両者は互いに吸着し、離れにくく
なる。
このヘッドとの接触および摺動による磁気記憶体の破壊
および吸着を防止するために、従来は特開昭52−49
805号公報に見られるように、磁気記憶体表面にパー
フロロポリエーテルなどの潤滑剤を被覆していた。また
特開昭64〜9961号公報、特開昭63−77996
号公報または特開昭62−45562号公報に見られる
ように、アルキルパーフロロアルカンアミドまたはパー
フロロアルキルカルボン酸アミン塩またはパー70ロカ
ルボン酸エステルを用いた潤滑剤が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながらパーフロロポリエーテルのような潤滑剤は
耐荷重性が悪く、ヘッドとの摺動または多数回のC8S
の繰り返しにおいて、磁気記憶体の傷の発生を防ぐこと
ができなかった。また除去された潤滑剤が磁気記憶体と
ヘッドの接触摺動面に厚く局在して吸着し、離れなくな
るという欠点もあった。またアルキルパーフロロアルカ
ンアミドまたはパーフロロカルボン酸エステルを用いた
潤滑剤は、分子の配向性が悪く、潤滑剤分子か磁気記憶
体表面に保持されるために必要な吸着能が十分ではなく
、またヘッドとの摺動により除去されてしまう等の欠点
があった。
本発明の目的は、以上述べたような従来の課題を解決し
た磁気記憶体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、下地体の上に磁性媒体が被覆され、該磁性媒
体上に直接、または保護膜を介して、−般式: %式%)) [] (式中、Xは0,1.2または3の整数、mは1以上の
整数、pは]≦p≦2mの整数、yは3以上の整数、G
は官能基でおる。) て表される化合物からなる潤滑剤が被覆されてなる構造
を有することを特徴とする磁気記憶体、および下地体の
上に磁性媒体が被覆され、さらに該磁性媒体上に直接ま
たは保護膜を介して、一般式:%式% ] (式中、x,sはO.’l,2または3の整数、m,n
は1以上の整数、ρ,qは9≦p≦2m。
1≦q≦2nの整数、Gは官能基である。)で表される
化合物からなる潤滑剤が被覆されてなる構造を有するこ
とを特徴とする磁気記憶体である。
本発明の磁気記憶体の基本的構成は、第1図に示すよう
に、下地体1の上に磁性媒体2が被覆され、さらに該媒
体上に上記一般式[I]または[■]で示される化合物
からなる潤滑剤4が被覆された構造を有するか、あるい
は第2図に示すように、磁性媒体2と上記潤滑剤4との
間に保護膜3か被覆された構造を有するものである。
本発明において、H(3−x) Fx C−Cm F(
2m−1)Hl−および −Cn F(2n−c+)H
q −CFsH(3−s )は、水素を含む弗素化炭化
水素である。
Gは一0CONH、COO−N’ N3 、−CONH
CONH−、−COO−、−0CO−。
Co  、  O、NH、Si (OH>2−、−3i
CH3(OH)−などの官能基である。
これらの官能基は、磁気記録体表面への保持能力が大き
い。
下地体としては、アルミ合金、チタン合金またはステン
レス合金などの金属、またはポリエステル、ポリイミド
、ポリアミドイミド、ポリエーテルサルフオン、ポリサ
ルフオン、芳香族ポリエーテル、エポキシ樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂。
ポリカーボネート、ジアリルフタレート樹脂、アクリル
樹脂、フェノール樹脂、ポリフェニレンサルファイド、
ポリフェニレンエーテル、ポリアセタール樹脂、ポリブ
チレンテレフタレート、ビスマレイミドトリアジン樹脂
、ポリオキシベンシレン樹脂、ポリアミ7ノビスマレイ
ミト樹脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレン
サルファイドなとのプラスチック、カラス、シリコン、
ゲルマニウム、アルミナ、シリカ、ダイアモンドなとの
セラミックス、または陽極酸化アルマイト被覆アルミ合
金、N1−Pメツキ膜、 Cr、 Fe\1゜ステンレ
ス、MOまたはWなどの金属か用いられる。
次にこの下地体1の上に被覆される磁性媒体2としては
、Fe3O4、T−Fe203 、バリウムフェライト
、CrO2などの酸化物、Fe3N4などの窒化物、F
e5C2などの炭化物、Co、CoN i、CoN i
 P、CoMnP、C。
MnN i P、C0Re、copt、CON i P
t。
C0Cr、C0CrTa、CON i Re、C0M 
n Re p 、 COF e Cr 、 COV 、
 CORu 。
COO8,C0PtCr、C0PtV、C0Rh。
C0CrRh、CON iMo、CON i Cr。
CON *w、cosmなとのコバルトを含む金属、F
eNd、FeMC]、FeNd、FeAg、FePd、
FeTbなどの鉄を含む金属、またはMnAβ、MnC
uAβなどのマンガンを含む金属が角いられる。あるい
は上記の種々の磁性体の微粒子を混入、分散させた樹脂
でもよい。
第2図における保護膜3としては、SiO2゜3!3N
4.SIC,珪酸重合物などの珪素化合物、Al103
 、coo、CO304、CO2O3、(X−Fe20
3 、Cr203 、CrO3。
TiO2,ZrO2、zno、pbo、N iO。
MOO2,5n02などの金属酸化物、TiN。
ZrN、CrN、TaN、BNなどの金属窒化物、MO
82、WS2 、TaS2などの金属硫化物、T;c、
zrc、crc、 Tacなどの金属炭化物、ぶつ化黒
鉛などの金属ぶつ化物、w、cr。
Ir、NiB、NiP、FeCr、NiCr、Sn、P
b、Zn、Tj!、Au、Act、Cu、Ga。
Ru、Rh、Mn、Mo、Os、Taまたはそれらの合
金などの金属または合金、Si、Ge、B。
C(非晶質、ダイアモンド状あるいはその混合物、また
はグラファイト状あるいはその混合物)などの半導体、
ポリテトラフルオロエチレン、フェノール樹脂、ポリイ
ミドなどのプラスチックなどが用いられる。
[作用] 上記一般式[工]て表される化合物からなる潤滑剤4は
、第3図に示すように、その分子中に含まれる官能基3
7が磁気記憶体表面35(fii性媒体または保護膜表
面)に吸着して摺動により除去され難く、また耐荷重機
能が高い。さらに水素を含む弗素化炭化水素39と炭化
水素38か膜厚方向に配向して、低い摩擦係数と高い耐
荷重能か得られる。
ここで、弗素化炭化水素と炭化水素の組み合わせでは親
和性か低いため、凝集力が弱く配向性能が悪い。弗素化
炭化水素の一部に水素を含ませることにより、炭化水素
との親和性が増して強い凝集力30が働くことにより配
向性が改善され、結果的に優れた耐摩耗性を有する。ま
た耐熱性も高く、さらに表面張力が低くヘッドと磁気記
憶体との吸着を起こしにくいなどの特性を有している。
また、上記一般式EINで表される化合物からなる潤滑
剤は、第4図に示すように、その分子中に含まれる官能
基47か磁気記憶体表面45(磁性媒体または保護膜表
面)に吸着して摺動により除去され難く、また耐荷重機
能が高い。さらに水素を含む弗素化炭化水素48が膜厚
方向に配向して、低い摩擦係数と高い耐荷重能が得られ
る。ここで、弗素化炭化水素と炭化水素の組み合わせで
は親和性が低いため、凝集力が弱く配向性能が悪い。弗
素化炭化水素の一部に水素か含まれる基同士を組み合わ
せることにより弗素おるいは水素同士の親和性か高いた
めに強い凝集力49が働くことにより配向性か改善され
、結果的に優れた耐摩耗性を有する。また耐熱性も高く
、さらに表面張力か低くヘッドと磁気記憶体との吸着を
起こしにくいなどの特性を有している。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 アルミ合金基板の上にニッケルー燐めつき膜か被覆され
、表面粗さ0.02卯に鏡面仕上げされた下地体の上に
、磁性媒体としてコバルト−ニッケルー燐合金を0.0
5卯の厚さにめっきした。次にこの磁性媒体の上に保護
膜として特開昭52−2080.11号公報に示すよう
なポリ珪酸(珪酸重合物)を回転塗布法により50 n
mの厚さに被覆し、250°Cて焼成した。次にこの保
護膜の上に潤滑剤として下記の構造(1)を有する化合
物のクロルセン溶液を回転塗布して2 nmの厚さに被
覆し、磁気ディスクを作った。
HCF2 (CHF)9COO−N” t−+3 C1
7H35・・・(1) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.1の変化はな
く、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は全
く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを70
時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、放
置しないときに比べ、1.0倍と全く変化しなかった。
また磁気ディスクを温度40’C,湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例2 実施例1と同様にして、但しスパッタ法により被覆した
炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に実施例1と
同様の潤滑剤を同じ方法で被覆して、磁気ディスクを作
った。
この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後においても摩擦係数の変化はなく、1
0万回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く
認められなかった。
実施例3 実施例1と同様にして、但し磁性媒体の上に保護膜とし
て無電解めっき法によりニッケルー燐を10 nm被覆
し、300 ’Cで焼成、酸化してNiOからなる保護
膜を形成し、その上に実施例1と同様の潤滑剤を同様な
方法で被覆して、磁気ディスクを作った。
この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0、07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後においても摩擦係数の変化はなく、1
0万回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く
認められなかった。
実施例4 実施例1と同様にして、但し磁性媒体の上に保護膜とし
て化学気相法によりダイヤモンド状カーホンを20 n
m被覆した後、実施例1と同様の潤滑剤を同様な方法で
被覆して、磁気ディスクを作った。
この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.15の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、吸着力の増加は全くなかった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後においても摩擦係数の変化はなく、1
0万回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く
認められなかった。
実施例5 実施例1と同様にして、但しスパッタ法により形成した
γ−Fe203薄膜からなる磁性媒体の上に実施例1と
同様の潤滑剤を同様の方法で被覆して、磁気ディスクを
作った。
この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.1  の変化
はなく、さらにヘットおよび磁気ディスクの表面には傷
は全く認、められなかった。またヘッドと磁気ディスク
を70時間放置してその間に動く吸着力を測定したとこ
ろ、放置しないときに比へ、1,3倍の増加にとどまっ
た。また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境
で20日間放置した後においても摩擦係数の変化はなく
、10万回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は
全く認められなかった。
実施例6 実施例1と同様にして、但し下地体としてCrをNiP
めつき層の上にスパッタ法により11JInの厚さに被
覆し、その上に磁性媒体としてCoNi合金をスパッタ
法により0,05IJInの厚さに被覆し、その上に保
護膜としてスパッタ法によりS i 02を20 nm
被覆した後、実施例1と同様の潤滑剤を同様の方法で被
覆して、磁気ディスクを作った。
この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.1  の変化
はなく、さらにヘットおよび磁気ディスクの表面には傷
は全く認められなかった。またヘットと磁気ディスクを
70時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ
、放置しないときに比へ、1.2倍の増加にとどまった
。また磁気ディネクを温度40℃、湿度80%の環境で
20日間放置した後においても摩擦係数の変化はなく、
10万回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全
く認められなかった。
実施例7 実施例1と同様にして、但しスパッタ法により被覆した
炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤とし
て、下記の構造(2)を有する化合物のクロルセン溶液
を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディスク
を作った。
H2O[CF2CH2]5− COONH3C22H45 ・・・(2) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.05の変化は
なく、さらにヘットおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万回
のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認めら
れなかった。
実施例8 実施例1と同様にして、但しスパッタ法により被覆した
炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤とし
て、下記の構造(3)を有する化合物のクロルセン溶液
を回転塗布して21mの厚さに被覆し、磁気ディスクを
作った。
H2O[CF2CHF]40CONHC22H45・・
・(3) この磁気ディスクを10万回のC8s試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.05の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘットと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万回
のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認めら
れなかった。
実施例9 実施例1と同様にして、但しスパッタ法により被覆した
炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤とし
て、下記の構造(4)を有する化合物のクロルセン溶液
を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディスク
を作った。
H2CF (CHF)9CONHCONHC22H45
・・・(4) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.06の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万回
のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認めら
れなかった。
実施例10 実施例1と同様にして、但しスパッタ法により被覆した
炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤とし
て、下記の構造(5)を有する化合物のクロルセン溶液
を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディスク
を作った。
H2CF (CHF ) g C2H4C00C18H
37・・・(5) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.06の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40’C,湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例11 実施例1と同様にして、但しスパッタ法により被覆した
炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤とし
て、下記の構造(6)を有する化合物のクロルセン溶液
を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディスク
を作った。
HCF2(CHF)90COC18H3□・・・(6) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40’C,湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例12 実施例1と同様にして、但しスパッタ法により被覆した
炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤とし
て、下記の構造(7)を有する化合物のクロルセン溶液
を回転塗布して20…の厚さに被覆し、磁気ディスクを
作った。
HCF2(CF2CH2)3COC18H3□・・・(
7) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比へ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40’C,湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例13 実施例1と同様にして、但しスパッタ法により被覆した
炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤とし
て、下記の構造(8)を有する化合物のクロルセン溶液
を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディスク
を作った。
HCF2 (CF2CHF)90C18H3□・・・(
8) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40°C2湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例14 実施例1と同様にして、但しスパッタ法により被覆した
炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤とし
て、下記の構造(9)を有する化合物のクロルセン溶液
を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディスク
を作った。
HCF2 (CHF)9NHC18H37・・・(9) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘットと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比へ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40°C2湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例15 実施例1と同様にして、但しスパッタ法により被覆した
炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤とし
て、下記の構造(10)を有する化合物のクロルセン溶
液を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディス
クを作った。
HCF2  (CHF)9− C2H4S ! (OH) 2 ClBH3□・・・(
10) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0、07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40°C1湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例16 実施例]と同様にして、但しスパッタ法により被覆した
炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤とし
て、下記の構造(11)を有する化合物のクロルセン溶
液を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディス
クを作った。
HCF2  (CHF)9− C2H4S i CH3(OH) Cl8H3□・・・
(11) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に動く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比へ、1,2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40°C1湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例17 アルミ合金基板の上にニッケルー燐めつき膜か被覆され
、表面粗さ0.027mに鏡面仕上げされた下地体の上
に、磁性媒体としてコバルト−ニッケルー燐合金を0,
05iiIr1の厚さにめっきした。次にこの磁性媒体
の上に保護膜として特開昭52−20804 @公報に
示すようなポリ珪酸(珪酸重合物)を回転塗布法により
50 nmの厚さに被覆し、250℃で焼成した。次に
この保護膜の上に潤滑剤として下記の構造(12)を有
する化合物のクロルセン溶液を回転塗布して2 nmの
厚さに被覆し、磁気ディスクを作った。
F3CC17H34COQ−N″′H3−C17H34
0F3 ・・・(12) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.1の変化はな
く、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は全
く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを70
時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、放
置しないときに比へ、1.0倍と全く変化しなかった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万回
のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認めら
れなかった。
実施例18 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により被覆し
た炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に実施例1
と同様の潤滑剤を同じ方法で被覆して、磁気ディスクを
作った。
この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1,2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後においても摩擦係数の変化はなく、1
0万回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く
認められなかった。
実施例19 実施例17と同様にして、但し磁性媒体の上に保護膜と
して無電解めっき法によりニッケルー燐を10 nm被
覆し、300 ’Cで焼成、酸化してNiOからなる保
護膜を形成し、その上に実施例1と同様の潤滑剤を同様
な方法で被覆して、磁気ディスクを作った。
この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘットおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比へ、1,2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後においても摩擦係数の変化はなく、1
0万回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く
認められなかった。
実施例20 実施例17と同様にして、但し磁性媒体の上に保護膜と
して化学気相法によりダイヤモンド状カーホンを20 
nm被覆した後、実施例1と同様の潤滑剤を同様な方法
で被覆して、磁気ディスクを作った。
この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.15の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、吸着力の増加は全くなかった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後においても摩擦係数の変化はなく、1
0万回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く
認められなかった。
実施例21 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により形成し
たγ−Fe203薄膜からなる磁性媒体の上に実施例1
と同様の潤滑剤を同様の方法で被覆して、磁気ディスク
を作った。
この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.1  の変化
はなく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷
は全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを
70時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ
、放置しないときに比べ、1.3倍の増加にとどまった
。また磁気ディスクを温度40°C2湿度80%の環境
で2゜日間放置した後においても摩擦係数の変化はなく
、10万回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は
全く認められなかった。
実施例22 実施例17と同様にして、但し下地体としてCrをNi
Pめっき層の上にスパッタ法により1卯の厚さに被覆し
、その上に磁性媒体としてCoNi合金をスパッタ法に
より0.05卯の厚さに被覆し、その上に保護膜として
スパッタ法により5iQ2を20 nm被覆した後、実
施例1と同様の潤滑剤を同様の方法で被覆して、磁気デ
ィスクを作った。
この磁気ディスクを10万回のcss試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期のH擦係数0.1  の変化
はなく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷
は全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを
70時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ
、放置しないときに比べ、1,2倍の増加にとどまった
。また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で
2゜日間放置した後においても摩擦係数の変化はなく、
10万回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全
く認められなかった。
実施例23 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により被覆し
た炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤と
して、下記の構造(13)を有する化合物のクロルセン
溶液を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディ
スクを作った。
83C[CF2 CH2]9COO−N” F3−[C
H2CF2]9cH3 ・・・(13) この磁気ディスクを’1010Ccss試験により耐摩
耗性を評価したところ、初期の摩擦係数0.05の変化
はなく、さらにヘッドおよ6−!i気ディスクの表面に
は傷は全く認められなかった。またヘッドと磁気ディス
クを70時間放置してその間に働く吸着力を測定したと
ころ、放置しないときに比へ、1.2倍の増加にとどま
った。また磁気ディスクを温度40’C,湿度80%の
環境で20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、
10万回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全
く認められなかった。
実施例24 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により被覆し
た炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤と
して、下記の構造(14)を有する化合物のクロルセン
溶液を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディ
スクを作った。
F3 CfcF2 CHFコ。CH2−0CONH[C
HFCF2 ]9CF3・・・(14) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.05の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に動く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比へ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40’C,湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例25 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により被覆し
た炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤と
して、下記の構造(15)を有する化合物のクロルセン
溶液を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディ
スクを作った。
1−12 cF(CHF)c;CH2−CONHCON
HCH2(CHF)9CFH2・・・(15) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.06の変化は
なく、さらにヘットおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に動く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40’C,湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例26 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により被覆し
た炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤と
して、下記の構造(16)を有する化合物のクロルセン
溶液を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディ
スクを作った。
HCF2 (CHF)9C2H4− C00C2H4(CHF)9CHF2 ・・・(16) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.06の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に動く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万回
のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認めら
れなかった。
実施例27 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により被覆し
た炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤と
して、下記の構造(17)を有する化合物のクロルセン
溶液を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディ
スクを作った。
F’3 cc8F16C17H34〜 0COC17H34C8F16CF3 ・・・(17) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘットおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘットと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比へ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40’C,湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例28 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により被覆し
た炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤と
して、下記の構造(18)を有する化合物のクロルセン
溶液を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディ
スクを作った。
HCCF CHC0C1oF2oC1□H35・・・(
18) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比へ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万回
のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認めら
れなかった。
実施例29 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により被覆し
た炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤と
して、下記の構造(19)を有する化合物のクロルセン
溶液を回転塗布し・て2 nmの厚さに被覆し、磁気デ
ィスクを作った。
F3C(CF2 CHF)9 c2H4−○C2H4(
CHFCF2)9CF3 ・・・(19) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した俊にも摩擦係数の変化はなく、10万回
のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認めら
れなかった。
実施例30 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により被覆し
た炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤と
して、下記の構造(20)を有する化合物のクロルセン
溶液を回転塗布して20mの厚さに被覆し、磁気ディス
クを作った。
HCF、2  (CHF)9NH(CHF)9CHF2
・・・(20) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40°C1湿度80%の環境で
20日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万
回のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認め
られなかった。
実施例31 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により被覆し
た炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤と
して、下記の構造(21)を有する化合物のクロルセン
溶液を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディ
スクを作った。
HCF2 (CHF)9 C2F4− 3 i (OH)2C2H4(CHF)g CHF2・
・・(21) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万回
のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は仝く認めら
れなかった。
実施例32 実施例17と同様にして、但しスパッタ法により被覆し
た炭素膜を保護膜として用い、さらにその上に潤滑剤と
して、下記の構造(22)を有する化合物のクロルセン
溶液を回転塗布して2 nmの厚さに被覆し、磁気ディ
スクを作った。
HCF2  (CHF)9 Fe2 H4S i CH
3(OH)C2H4(CHF)9CHF2・・・(22
) この磁気ディスクを10万回のC8S試験により耐摩耗
性を評価したところ、初期の摩擦係数0.07の変化は
なく、さらにヘッドおよび磁気ディスクの表面には傷は
全く認められなかった。またヘッドと磁気ディスクを7
0時間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、
放置しないときに比べ、1.2倍の増加にとどまった。
また磁気ディスクを温度40℃、湿度80%の環境で2
0日間放置した後にも摩擦係数の変化はなく、10万回
のC8S試験後も磁気ディスクの表面に傷は全く認めら
れなかった。
比較例1 実施例7と同様にして、但し潤滑剤として下記の構造(
23)を有するパーフロロポリエーテルを1nm被覆し
て、磁気ディスクを作った。
F(C2F40)5(CF20)15CF3・・・(2
3) この磁気ディスクを20000回のC8S試験により耐
摩耗性を評価したところ、摩擦係数は試験前の7倍に増
加し、ヘッドおよび磁気ディスクの表面に磁性媒体に達
する傷が発生した。またヘッドと磁気ディスクを70時
間放置してその間に働く吸着力を測定したところ、放置
しないときに比べ、10倍の増加が見られた。
比較例2    。
実施例7と同様にして、但し潤滑剤として下記の構造(
24)を有するアルキルパーフロロアルカンアミドを用
いた潤滑剤を1 止被覆して、磁気ディスクを作った。
Cl8H37NHCOC7F15    ・・・(24
)この磁気ディスクを20000回のC8S試験により
耐摩耗性を評価したところ、摩擦係数は試験前の4倍に
増加し、ヘットおよび磁気ディスクの表面に磁性媒体に
達する傷が発生した。また磁気ディスクを温度40°C
2湿度80%の環境で20日間放置した後の摩擦係数は
試験前の5倍に増加し、5ooo回のC8S試験で磁気
ディスクの表面に傷が認められた。
比較例3 実施例7と同様にして、但し潤滑剤として下記の構造(
25)を有するパーフロロアルキルカルボン酸アミン塩
を用いた潤滑剤を1 nm被覆して、磁気ディスクを作
った。
この磁気ディスクを20000回のC8S試験により耐
摩耗性を評価したところ、摩擦係数は試験前の6倍に増
加し、ヘッドおよび磁気ディスクの表面に磁性媒体に達
する傷か発生した。また、磁気ディスクを温度40’C
,湿度80%の環境で20日間放置した後の摩擦係数は
試験前の5倍に増加し、5000回のC8S試験で磁気
ディスクの表面に傷が認められた。
比較例4 実施例7と同様にして、但し潤滑剤として下記の構造(
26)を有するパーフロロカルボン酸エステルを用いた
潤滑剤を1  nm被覆して、磁気ディスクを作った。
Cl8H3700CC7F15      ・・・(2
6)この磁気ディスクを20000回のC8S試験によ
り耐摩耗性を評価したところ、摩擦係数は試験前の4倍
に増加し、ヘットおよび磁気ディスクの表面に磁性媒体
に達する傷か発生した。また、磁気ディスクを温度40
’C,湿度80%の環境で20日間放置した後の摩擦係
数は試験前の5倍に増加し、5000回のC8S試験で
磁気ディスクの表面に傷か認められた。
このように、本発明の水素を含む弗素化炭化水素同士を
官能基で結合した潤滑剤、あるいは水素を含む弗素化炭
化水素と炭化水素を官能基で結合した潤滑剤は、比較例
の水素を含まない弗素化炭化水素と炭化水素を官能基で
結合した潤滑剤に比べ、上記のごとく極めて異なる優れ
た特性が得られる。このことは、化学式の違いだけで考
えると驚くべきことであるが、実際の分子モデルを立体
的に考えると、両者の分子形態の違いは極めて大きく、
これが分子全体の配向性と下地体に対する吸着能に大き
く影響して上記特性の違いに反映しているものと考えら
れる。
[発明の効果] 以上、詳細に述べたように、本発明の磁気記憶体は、ヘ
ッドとの摺動に対する摩擦係数が小さく、かつ耐摩耗性
に優れ、磁気ヘッドとの長時間の静的接触によっても吸
着力か発生せず、高湿度の条件においても化学的に安定
で、従来の磁気記憶体よりはるかに信頼性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本発明の磁気記憶体の一
例の断面図、第3図および第4図は本発明の潤滑剤の磁
気記憶体表面での分子構造を説明するための説明図であ
る。 1・・・下地体 2・・・磁性媒体 3・・・保護膜 4・・・潤滑剤 30、49・・・凝集力 35.45・・・磁気記憶体表面 36、46・・・水素結合 37、47・・・官能基

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下地体の上に磁性媒体が被覆され、さらに該磁性
    媒体上に直接または保護膜を介して、一般式: H_(_3_−_x_)F_xC−C_mF_(_2_
    m_−_p_)H_p−−G−C_yH_(_2_y_
    +_1_) (式中、xは0、1、2または3の整数、mは1以上の
    整数、pは1≦p≦2mの整数、yは3以上の整数、G
    は官能基である。) で表される化合物からなる潤滑剤が被覆されてなる構造
    を有することを特徴とする磁気記憶体。
  2. (2)下地体の上に磁性媒体が被覆され、さらに該磁性
    媒体上に直接または保護膜を介して、一般式: H_(_3_−_x_)F_xC−C_mF_(_2_
    m_−_p_)H_p−G−−C_nF_(_2_n_
    −_q_)H_q−CF_sH_(_3_−_s_)(
    式中、x、sは0、1、2または3の整数、m、nは1
    以上の整数、p、qは1≦p≦2m、1≦q≦2nの整
    数、Gは官能基である。)で表される化合物からなる潤
    滑剤が被覆されてなる構造を有することを特徴とする磁
    気記憶体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62161744A (ja) * 1986-01-09 1987-07-17 Sony Corp カルボン酸パ−フルオロアルキルエステル誘導体及びカルボン酸パ−フルオロアルキルエステル誘導体を含有する潤滑剤
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