JPH04203265A - 点火時期制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用エンジンにおいて点火時期を各運転及
び種々の条件に応じて電子制御する点火時期制御装置に
関し、詳しくは、停車、低速走行条件でのエアコンＯＦ
Ｆ時の瞬間的なエンジン回転上昇防止対策に関する。

〔従来の技術〕

車両用エンジンの吸気系においては、吸気弁の数を増大
して中、高負荷での充填効率、エンジン出力等を向上す
る方式が普及しており、この多弁式エンジンではスロッ
トル弁を有するスロットルボデー、その下流の吸気チャ
ンバ等を設け、スロットルバルブより下流の通路の容積
が大きく設定されている。この種のエンジンでは、エン
ジンの低回転時において、エアコンＯＦＦに伴い吸入吸
気量を絞っても、スロワＩ・ル弁ド流の吸気マニホール
ド等には多量の空気が残留するため、実質的な空気量減
少の応答か比較的大きく遅れる。それと相俟って、燃料
の噴射遅れ、吸入空気量の目測なまし、イζｊ着量の蒸
発遅れにより、燃焼室内にはエアコンオフによるより多
くの混合気が導入され、瞬間的にエンジン回転数の上昇
を招き、停車や低速走行中に振動等の増大による不快感
、走りたし感を生じることがある。そこで、吸気系の容
積が増大（７て設定されているエンジンでは、低回転時
のエアコンＯＦＦに伴う一時的なエンジン回転の上昇を
、エンジンの点火時期等の制御系で適切に防止すること
が望まれる。

従来、点火時期をエアコンとの関係で制御するものに関
しては、例えば特開昭５８−２５９１号公報の先行技術
がある。ここで、エアコンの作動状態、自動変速機のシ
フト位置、パワーステアリングの作動状態に応してエン
ジンの負荷状態が変化するため、これに対応して点火時
期を最適に制御することが示されている。

〔発明か解決しようとする課題〕 ところで、上記先行技術のものにあっては、エアコンＱ
ＦＦＬ、ている時の点火時期がパワーステアリング負荷
小で変速機がＮ又はＰレンジ運転のエンジンが不安定な
場合に少し遅角し、走行中はエアコン作動の有無に対し
点火時期が一定に設定され、エンジンの運転を損なわな
いように制御されている。従って、このような点火時期
制御では、エンジン回転」二昇を防１１１することはで
きない。

本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その１」
的とするところは、エンジン低回転時のエアコンＯＦＦ
の際のエンジン回転を、点火時期を適切に制御して応答
良く上昇を防止することが可能な点火時期制御装置を提
供することにある。

〔課題を解決するだめの手段〕

」１記目的を達成するため、本発明の点火時期制御装置
は、各運転等の条件に応し点火時期を電子的に設定して
制御する点火時期制御系において、エンジン低回転の燃
料（兵給状態の各動作モードを判断する動作モード判定
手段と、エンジン低回転でのエアコンＯＦＦ時には、一
時的に出力を低下するような点火時期の補正信号を出力
する出力低下補１「手段とを（ｉｉ＋￥えるものである
。

〔作　　　用〕

上記構成に基づき、エンジン運転で停車、走行する際の
低回転の条件が判断され、このときエアコンＯＦＦする
と、点火時期が出力紙ドするように補ｉＪ゛制御される
ことで、吸気系の容積が大きくてエアコンＯＦＦ時に多
量の混合気か残留し、燃焼室内にエアコンオフ時と同様
の混合気が導入される場合もエンジン出力が適切なもの
となり、効果的にエンジン回転数の上昇を抑えることが
＋ｉＪ能になる。

〔実　施　例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、エアコンと点火時期の電子制御系の構
成について説明すると、エアコンスイッチ１．エンジン
回転センザ２．スロットル開度センザ３．車速センサ４
．水温センサ５等の人力情報の検出手段を有する。エア
コン制御系について説明すると、エアコンスイッチ１の
作動信号は駆動１段ｌＯに人力し、ＯＮ信号の場合に少
なくともコンデンサのファンモータ１１．コンプレッサ
１２の電磁クラッチ１３を作動して、車室を冷房作用す
る。

また、このエアコンスイッチ１の作動信号、各センサ２
，３．４のエンジン回転数Ｎｅ、スロットル開度α、車
速Ｖの信号はエアコン制御ユニツ］・１４に入力し、停
車時のアイドル運転、低速走行の運転状態を判断する。

そして、これらのエンジン低回転運転状態でのエアコン
オフ時は、スロットルボデー１５のスロットル弁１６の
バイパス通路Ｉ７に設けられるアイドル制御弁１８を開
弁動作し、エンスト防止すると共に冷房能力を向上する
ように構成されている。

次に、点火時期制御系について説明すると、エンジン回
転数Ｎｅ、水温ＴＷ、エアフローメータ６の吸入空気ｍ
Ｑ等の信号は、制御ユニツ］・２０の点火時期制御部２
１に入力する。そして、これらの信号により燃料噴射量
Ｔｔを算出し、この燃料噴射ＭＴｉとエンジン回転数Ｎ
ｅのマ・ツブを用いて、」二連のアイドル制御弁１８が
開弁する場合も含む全てのエンジン運転状態での点火時
期θ、Ｌ、を最適に設定して、この点火時期信号を点火
手段２２に出力するようになっている。

そこで、スロットル弁Ｆ流の吸気系の容積か大きく設定
されているエンジンにおいて、エアコンＯＦＦ時のエン
ジン回転上昇防１に対策について説明すると、エンジン
低回転の動作モード判定部２３゜出力低下補＋ｌ’一部
２４を有する。動作モード判定部２３は、燃料カッ！・
信号が人力する燃料供給検出部２６を有し、この検出信
号と、エンジン回転数Ｎｅ。

車速■、ススロトル開度α、水温Ｔｗの信号は各種動作
モードの判定手段に入力する。

この場合の制御は、エアコンＯＮ時にアイドル制御弁１
８が開弁動作するエンジン低回転の運転。

走行条件を対象とするので、動作モードと１７て暖機ア
イドル停車判定部２７．低速走行判定部２８．低速減速
走行判定部２９を有する。暖機アイドル停車判定部２７
は、燃料供給状態においてＶ−α−０度。

Ｎｅ≦１１００Ｏｒｐ、Ｔｗ≧９０℃の場合に暖機アイ
ドル停車を判断する。一方、出力低下補正部２４は、エ
アコンスイッチ１の作動信号か人力するエアコンＯＦＦ
検出部２５．各動作モードに対応した点火補正手段を有
する。そこで、」２記判断信号は出力低下補正部２４の
点火カット設定部３０に人力し、検出部２５のエアコン
ＯＦＦ信号が人力すると、設定回数の点火カットを設定
して、この補正信号を点火時期制御部２１に出力する。

低速走行判定部２８は、燃料供給状態において■≦２０
　Ｋ　ｍ　／　ｈ　、　０度くα≦１０度、Ｎｅ≦１５
００ｒｐｍ、Ｔｗ≧６０℃の場合に低速走行を判断する
。そしてこの場合は、点火カット設定部３１でエアコン
ＯＦＦ信号が人力すると、所定の遅角量ΔＲ１たけ遅角
した後に緩やかに復帰するような点火緩遅角を設定して
、この補正信号を出力する。低速減速走行判定部２９は
、燃料供給状態においてＶ≦２０　Ｋ　ｍ　／　ｈ　、
　ａ　＝　０度、Ｎｅ≦１５００ｒｐｍ、Ｔｗ≧８０℃
の場合に低速減速走行を判断する。そしてこの場合は、
点火遅角設定部３２でエアコンＯＦＦ信号が入力すると
、所定時間の所定の遅角量ΔＲ２を設定してこの補正信
号を出力するようになっている。

次いで、この実施例の作用を、第２図のフローチャー１
・、第３図のタイムチャートを用いて説明する。

先ず、エンジン運転時の停車、走行の場合は、各スイッ
チ、センサ信号がエアコン、点火時期の制御ユニット１
４．２０に入力して処理される。そこで、エアコンスイ
ッチ■をＯＮすると、駆動手段１０によりファンモータ
１１．電磁クラ・ソチ１３が作動して冷房作用すること
になる。このとき、所定のスロットル開度以上のエンジ
ン高回転状態では、アイドル制御弁１８が閉じてこの場
合のエンジン動力によりコンプレッサ１２も充分に駆動
する。

一方、上記エアコンＯＮ時において停車や低速走行のよ
うなエンジン低回転の条件では、制御コ。

ニラ］・１４によりアイドル制御弁１８が開き、スロ・
ソトル弁１６にバイパスして吸入空気量が増大制御され
、エンジン出力がアップして充分にコンプレ・ンザ駆動
して冷房作用される。また、エアコンＯＦＦすると、上
記ファンモータ１１が停止１−シ、電磁クラッチ１３が
ＯＦＦして冷房作用が停止１−シ、アイドル制御弁１８
が閉じて元のエンジン出力の小さい状態に戻る。

一方、このエアコンＯＦＦへの切換時には第２図（ａ、
）のメインルーチンが実行され、燃料供給状態の場合は
低回転の条件での各動作モードが判断される。そこで、
暖機ア不ドルの停車モードでは（１））の点火カット補
正制御に移行し、点火時期θ■６を所定回数カットする
ように補正されるのであり、このため第３図（１））の
ようにエアコンＯＦＦの直後に点火信号が断続的に出力
した運転状態になり、強制的に出力が低下される。そこ
で、吸気系の容積が大きく設定されるエンジンにおいて
、エアコンＯＦＦ時にスロットル弁下流に多量の空気が
残留する状況で、上記断続的な点火信号で間引き燃焼さ
れて比較的大きく出力低下し、その後実際の空気使用量
も徐々に減少する。従って、同図（ｅ）のようにエンジ
ン回転数Ｎｅは一点鎖線のような上昇が抑制され、停車
中のエンスｉ・を生じ難い状態で直ちにアイドル回転数
に低ドする。

また、第２図（ａ）のメインルーチンで低速走行−］〇
　− モードが選択されると、（Ｃ）の点火時期緩遅角制御に
移行し、第３図（Ｃ）のように点火時期が（θ、６−Δ
Ｒ１）のように遅角した後徐々に復帰される。そこでこ
の場合は、走行を損なうようなエンジン出力の低下を防
止しつつ、エンジン回転数Ｎｅが同様に低ドすることに
なる。更に、低速減速モードが選択されると、（ｄ）の
点火遅角制御に移行し、第３図（ｄ）のように所定時間
だけ点火時期が（θ１６−ΔＲ２）のように遅角制御さ
れる。

そこで、空気量が多くても燃焼効率の悪化でエンジン出
力が低下し、この走行条件に応じたエンジン回転数に同
様に低下する。

以」−１本発明の実施例について説明したが、これのみ
に限定されない。また、」−記実施例の制御のいずれか
を選択して用いても良い。

〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば、エンジン低回転
の停車、走行条件においてエアコンＯＦＦすると、点火
時期制御系で点火時期力に一時的にカット又は減少する
ように補正されるので、吸気＝　１１− 系の容積が大きいエンジンの場合における、エアコンＯ
ＦＦ時のエンジン回転数の瞬間的な」−昇を確実に防止
でき、振動等の不快感、走り出し感等を生じ無くなる。

エンジン低回転の動作モードとして、暖機アイドル停車
１低速走行、低速減速のいずれかが判断され、各モード
毎に点火時期がカット、遅角制御されるので、それぞれ
の条件毎にエンスト等を生じることなく最適にエンジン
回転数を低ドすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の点火時期制御装置の実施例の電子制御
系を示すブロック図、 第２図（ａ）ないしく（■）はエアコンＯＦＦ時の作用
のフローチャー１・を示す図、 第３図（ａ）ないしくｅ）は同タイムチャー］・を示す
図である。 １・・・エアコンスイッチ、２０・・・制御ユニッｌ−
１２１・・・点火時期制御部、２３・・・動作モード判
定部、２４・・・出力低下補正部、２５・エアコンＯＦ
Ｆ検出部、２６・・・燃料供給検出部。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）各運転等の条件に応じ点火時期を電子的に設定し
   て制御する点火時期制御系において、 エンジン低回転の燃料供給状態の各動作モードを判断す
   る動作モード判定手段と、 エンジン低回転でのエアコンＯＦＦ時には、一時的に出
   力を低下するような点火時期の補正信号を出力する出力
   低下補正手段とを備えることを特徴とする点火時期制御
   装置。
2. （２）上記動作モード判定手段は、燃料供給状態での暖
   機アイドル停車、低速走行、低速減速走行の各判定手段
   を有することを特徴とする請求項（１）記載の点火時期
   制御装置。
3. （３）上記出力低下補正手段は、エアコンＯＦＦ時の各
   動作モード毎に点火カット、点火時期の緩遅角、遅角の
   補正量を設定する各設定手段を有することを特徴とする
   請求項（１）記載の点火時期制御装置。