JPH0419767Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テレビジヨン受像機に使用されるフ
ライバツクトランスに係り、特に高圧可変抵抗器
を一体に取り付けたフライバツクトランスに関す
るものである。

斯種高圧可変抵抗器付フライバツクトランスは
例えば第１図の従来の一実施例に示される如くな
つている。すなわち、第１図において１はフライ
バツクトランス２のケース３に設けられた取り付
け部３ａにタツピングネジ４によつて取り付け固
定された高圧可変抵抗器であり、第２図ａは、こ
の高圧可変抵抗器１の斜視図、同図ｂは一部断面
した側面図であつて、５ａはフライバツクトラン
ス２から得られる高電圧が印加される入力端子、
５ｂは、フオーカス電圧調整用回転軸６で調整さ
れたフオーカス電圧を出力するフオーカス電圧出
力端子、５ｃはスクリーン電圧調整用回転軸７で
調整されたスクリーン電圧を出力するスクリーン
電圧出力端子、５ｄはアース端子であつて、これ
らの端子は抵抗体が印刷且つ焼成されたアルミナ
等からなる基板８に垂直に取り付けられるととも
に、アース端子５ｄ以外の端子にはピンカバー９
が施され、絶縁樹脂１０によつてモールドされ
る。前記高圧可変抵抗器１とフライバツクトラン
ス２との電気的結合は第１図に示す如くフライバ
ツクトランス２のケース３の開口部３ｂから引き
出した高圧供給用リード線１１を高圧可変抵抗器
１の入力端子５ａに接続し、また、スクリーン電
圧出力端子５ｃ及びアース端子５ｄから引き出さ
れるリード線１２，１３を前記開口部３ｂよりフ
ライバツクトランス２の外部接続用端子３ｃ，３
ｄに接続している。このように従来では、フライ
バツクトランスと高圧可変抵抗器とを合体する場
合、高圧可変抵抗器の端子〔入力端子５ａ，フオ
ーカス電圧出力端子５ｂ、スクリーン電圧出力端
子５ｃ、アース端子５ｄ〕が回転軸６，７と反対
の面から突出しているので、フライバツクトラン
ス２への取り付け及び接続が困難であるばかり
か、リード線１２，１３が外部に配置されるため
大型になるとともに部品としての管理が難しくな
るという欠点を有する。

本考案は、このような欠点を解消するよう工夫
されたものであり、以下、第３図乃至第６図を参
照しつつ説明する。

第３図は、本考案で使用する高圧可変抵抗器の
一実施例を示しており第３図ａは斜視図、同図ｂ
は一部断面した側面図である。この高圧可変抵抗
器１４において、１５はフオーカス電圧調整用回
転軸、１６はスクリーン電圧調整用回転軸、１７
は抵抗体が印刷かつ焼成されたアルミナ等からな
る基板、１８は該基板１７の抵抗体と接続される
中継端子であつて、入力端子１９ａ及びフオーカ
ス電圧出力端子１９ｂはそれぞれ前記中継端子１
８〔一つは図示されず〕を介して基板１７と平行
に接続されている。尚、高圧可変抵抗器１４のケ
ース１４ａにはピンカバー２０，２０が一体に形
成されており、前記入力端子１９ａとフオーカス
電圧出力端子１９ｂはそれぞれピンカバー２０，
２０内から外部へ露出する形となつている。一
方、スクリーン電圧出力端子１９ｃ及びアース端
子１９ｄには、一端が基板１７の抵抗体と接続さ
れると共に途中で前記基板１７と平行になるよう
に折曲されたピンが用いられている。さて第４図
に示す如く本考案で用いるフライバツクトランス
２１のケース２１ａには、前記高圧可変抵抗器１
４を収納する高圧可変抵抗器収納部２１ｂが設け
られており、この収納部２１ｂに前記高圧可変抵
抗器１４を収納したとき、スクリーン電圧出力端
子１９ｃ及びアース端子１９ｄが、フライバツク
トランス２１のケース開口部２１ｃから突出する
複数の外部接続用端子２２の突出方向と同方向に
突出するように配置される形となる。従つて、第
５図のようにプリント配線板２３に前記スクリー
ン電圧出力端子１９ｃ、アース端子１９ｄ及び複
数の外部接続用端子２２の突出する位置に対応す
る部分に孔２３ａを設け、該孔２３ａに前記端子
を挿入することによつてプリント配線板２３と高
圧可変抵抗器付フライバツクトランス２４が電気
的に結合される。第６図はこの結合状態を示す斜
視図である。尚、スクリーン電圧出力端子１９ｃ
に生じる電圧は比較的低い為、プリント配線板２
３に直接半田等によつて接続しても何ら支障はな
い。また、本実施例ではフライバツクトランス２
１から得られる高電圧を接続子２５を用いて結合
しているが、例えば、入力端子１９ａ及びそれに
接続される中継端子１８を用いずにフライバツク
トランス２１のケース２１ａに設けられた高圧可
変抵抗器収納部２１ｂに至る切欠部（図示せず）
を介して、ケース内に配置されるリード線により
高電圧を高圧可変抵抗器に供給するようにしても
よく、この場合高圧可変抵抗器のケースにより前
記切欠部が施蓋されるようになされることは言う
までもない。

以上のように本の高圧可変抵抗器付フライバツ
クトランスに依れば、ケース開口部から複数の外
部接続用端子が突出するフライバツクトランスに
高圧可変抵抗器収納部を設け、該収納部に高圧可
変抵抗器を収納したとき、前記高圧可変抵抗器の
端子が前記フライバツクトランスの外部接続用端
子の突出方向と同方向に突出するように配置さ
れ、且つ前記高圧可変抵抗器の端子は前記フライ
バツクトランスの外部接続用端子とともにプリン
ト配線板に形成された所定の複数の取り付け孔に
挿入されるように配置されるようにしたので、比
較的低電圧のスクリーン電圧出力端子及びアース
端子をプリント板に直接接続することができ、従
つて従来のようにリード線を用いてスクリーン電
圧及びアースをフライバツクトランスの外部接続
用端子に導く必要がないので、小型化が図れ、し
かも接続作業が簡単に行なえ作業性も向上すると
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の高圧可変抵抗器付フライバツ
クトランスの斜視図、第２図はそれに使用される
高圧可変抵抗器を示しており第２図ａは斜視図、
第２図ｂは一部断面した側面図である。第３図は
本考案で使用される高圧可変抵抗器を示しており
第３図ａは斜視図、第３図ｂは一部断面した側面
図である。第４図は本考案の高圧可変抵抗器付フ
ライバツクトランスの斜視図、第５図はプリント
配線板の平面図、第６図は本考案の高圧可変抵抗
器付フライバツクトランスとプリント板との結合
を表わす斜視図である。 １４……高圧可変抵抗器、１９ｃ……スクリー
ン電圧出力端子、１９ｄ……アース端子、２１ｂ
……高圧可変抵抗器収納部、２１ｃ……ケース開
口部、２１……フライバツクトランス、２２……
外部接続用端子。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 抵抗体が印刷且つ焼成された基板８を収納する
   高圧可変抵抗器ケース１４ａ、及びフオーカス電
   圧調整用回転軸１５、及びスクリーン電圧調整用
   回転軸１６を備える高圧可変抵抗器１４と、 前記高圧可変抵抗器１４を収納する高圧可変抵
   抗器収納部２１ｂ、及び底部のケース開口部２１
   ｃより突出して露出する複数の外部接続用端子２
   ２とを備えるフライバツクトランス２１とが、 一体となつた高圧可変抵抗器付フライバツクト
   ランスに於いて、 前記高圧可変抵抗器１４に設けられ、前記高圧
   可変抵抗器収納部２１ｂにこの高圧可変抵抗器１
   ４を収納したとき、底部より前記接続用接子２２
   と同方向に突出して露出するアース端子１９ｄ及
   びスクリーン電圧出力端子１９ｃを、備えること
   を特徴とする高圧可変抵抗器付フライバツクトラ
   ンス。