JPH04193966A - 鋳鉄材料の複合表面処理方法 - Google Patents

鋳鉄材料の複合表面処理方法

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JPH04193966A
JPH04193966A JP32490990A JP32490990A JPH04193966A JP H04193966 A JPH04193966 A JP H04193966A JP 32490990 A JP32490990 A JP 32490990A JP 32490990 A JP32490990 A JP 32490990A JP H04193966 A JPH04193966 A JP H04193966A
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JP
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cast iron
plating
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graphite
thickness
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JP32490990A
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English (en)
Inventor
Kenji Ito
賢児 伊藤
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Proterial Ltd
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Hitachi Metals Ltd
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  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、基地中に黒鉛を有する鋳鉄鋳物の表面への赤
錆の発生を防止する方法に関するものである。
[従来の技術] 黒鉛を基地中に有する鋳鉄、例えば焦心可鍛鋳鉄、球状
黒鉛鋳鉄、バーミキュラ鋳鉄、ねずみ鋳鉄などを冷水、
温水用給排水部品へ適用する場合においては、赤水の発
生防止のために、鋳鉄表面上の赤錆の発生を防止する必
要がある。現在は、錆びない管継手としてステンレス管
継手が使用されているが、価格が高く汎用管継手として
は使用しにくい。安価でステンレス基の防錆性能と金属
光沢を示す表面処理方法の開発が望まれている。
今日、−膜内な耐食、耐摩耗性を示す表面処理方法とし
ては、溶融アルミニウムめっきや窒化処理や電気Niめ
っきや無電解Niめっき等が知られている。また、ガス
用継手には溶融亜鉛めっきが施されている。
特開昭Ei1−14494号公報には、鋳鉄表面に溶融
アルミニウムめっきを施した方法が、特開昭60−63
334号公報には、鋳鉄表面を脱黒鉛処理したのちAI
及びアルミナ粉末中においてAI拡散処理を施す方法が
開示されている。
さらに、米国特許登録7l−74666S/47号とし
て溶融塩電解処理と呼ばれる脱スケール、脱黒鉛処理方
法が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] 表面に黒鉛を宵する鋳鉄表面への防錆効果は、亀裂やピ
ンホールの無い皮膜を金属表面上へ形成することによっ
て錆の発生を防ぐものである。鋳鉄表面に鋳物砂や黒鉛
が存在すると鋳物砂や黒鉛に妨害されて該鋳鉄表面上に
表面処理皮膜が完全に形成されず、局部的に露出せる基
地との間に局部電池が構成され赤錆が生じることを本発
明者は明らかにした。従って、基地中に黒鉛を有する鋳
鉄や鋳物砂が付着している鋳鉄に対し、溶融アルミニウ
ムめっきや窒化処理や電気Niめつきや無電解N1めっ
き等の各々単独の処理は、防錆を目的とした表面処理法
として完全なものではない。
また、ガス用継手には溶融亜鉛めっきが施されるが、防
錆性能を保証するためにJIS規格では最低70μm以
上の厚い膜厚を指示している。従って上記ガス用継手は
、めっき処理を施した後に、ネジ切り加工しているため
にネジ部の防錆には効果がない。
特開昭61−14494号公報のものは、鋳鉄表面への
めっき方法であるが、処理表面の黒鉛除去が考慮されて
いないために、黒鉛の妨害による不完全な表面処理皮膜
の間に生成する赤錆を完全に防止することは困難である
また、特開昭60−63364号公報のものは、鋳鉄表
面を脱黒鉛処理したのちA1及びアルミナ粉末中におい
て950°C以上の高温でもってAI拡散処理を施すた
めに熱ひずみが生しると共に処理表面の面粗さ及び色合
いが悪くなるという問題がある。
また、米国特許登録71−74666S/47号のもの
は鋳鉄表面の脱黒鉛処理方法として知られているが、こ
れは鋳鉄のロウ付けの際の濡れ性を改善するための前処
理方法として利用されており、防錆効果を改善するため
の溶融アルミニウムめっき処理の前処理としての検討は
なされていない。
さらに、従来の前記各種の表面処理方法では、例え防錆
効果が得られたとしても処理表面の色が黒色もしくは灰
色であり、防錆効果を持ちかつステンレス並の金属光沢
を必要とするものへの適用には無理がある。
本発明の目的は防錆効果をもち、かつ銀白色の金属光沢
を付与する表面処理方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記問題を解決するために本発明においては、まず、溶
融塩電解処理法によって表面処理皮膜の形成を妨害する
鋳鉄表面から約50μm程度の深さまでの表面に露出し
た鋳物砂及び黒鉛を除去した後に該鋳鉄表面上に防錆効
果を持たせるために溶融アルミニウムめっきを1μm〜
30μm程度施し、さらに大気雰囲気中でもって650
°C以上の試料温度で拡散熱処理を施すことによって試
料表面にF e A l 3の拡散皮膜を0. 5μm
〜30μm程度形成する。即ち、溶融塩電解処理でもっ
て防錆皮膜の形成を妨害する鋳鉄表面上の鋳物砂及び黒
鉛を除去することによって該鋳鉄表面全体への均一で完
全な防錆皮膜の形成を可能にしたものである。つぎに、
本処理表面上に銀白色の金属光沢を付与する目的で少な
くとも1層以上のNiめっき皮膜を合計膜厚で5μm〜
30μm程度被覆する。
[作用コ 基地中に黒鉛を保有する鋳鉄表面への単独の表面処理で
は完全な防錆効果を示さなかったものが、表面処理皮膜
の形成を妨害する鋳鉄表面の鋳物砂や黒鉛を除去した後
に溶融アルミニウムめっきを施した後に、拡散熱処理で
もって鋳鉄表面に FeAl3の拡散層を形成すること
によって完全な防錆効果を発揮させ、さらにその処理皮
膜の上に表面を美麗にする目的で少なくとも1層以上の
Niめっき皮膜を薄く被覆することにを特徴とする本発
明の複合表面処理を施すことによって、優れた防錆効果
を示すとともにその外観は銀白色のステンレス並の金属
光沢を保持できる優れたものである。
なお、Niめっき皮膜の厚さが5μm以下の被覆では金
属光沢を示さず基地の色が該めっき皮膜を通して現れる
口実施例コ 本発明の表面処理方法の一例として以下の実施例に従っ
て説明する。
本実施例方法は、 (イ)脱黒鉛処理、 (ロ)溶融ア
ルミニウムめっき処理、 (ハ)拡散熱処理、(ニ)電
気Niめっき処理、 (ホ)皮膜の安定化熱処理の工程
からなる。以下各工程を詳細に説明する。
(イ)溶融塩電解処理による脱黒鉛処理工程ます、前処
理として焦心可鍛鋳鉄試料表面の黒鉛を除去する目的で
、水酸化す) IJウムと中性塩類とからなる浴温度4
60℃のアルカリ性酸化還元浴中に該試料を浸漬し、電
解処理により該試料表面を清浄にする。電解手順は(1
)該試料を陰極に保持して還元作用により該試料表面の
砂及び酸化皮膜を除去する。 (2)該試料を陽極に保
持して酸化作用により該試料表面の黒鉛を塩浴剤との反
応で除去する。 (3)前記(2)の工程で該試料表面
に生しる酸化皮膜を該試料を再度陰極に保持することに
より還元作用にて除去する。
その後、空冷及び水冷にて室温まで冷却したのち、約8
0°Cの場にて洗浄する。
(ロ)溶融アルミニウムめっき処理工程前記(イ)の工
程が完了した試料を脱脂処理、酸洗い処理等の工程を少
なくとも1回以上施して表面を清浄、活性化したのち該
試料表面に耐食性及び耐摩耗性を付与する目的で溶融ア
ルミニウムめっき処理を施し、アルミニウム皮膜を10
μm〜30μm程度形成する。
(ハ)拡散処理工程 前記(ロ)の処理工程が終了後に試料表面温度700°
Cでもって約1時間大気雰囲気中で拡散熱処理を施し、
表面処理皮膜と該鋳鉄表面との間でFeとAIの相互拡
散をおこして、0゜5μm以上のF e A l 3の
拡散皮膜を形成する。
(ニ)電気Niめっき処理工程 試料表面に銀白色の金属光沢を付与する目的で、前記(
ハ)の工程が完了した試料を脱脂処理、酸洗い処理等の
工程を少なくとも1回以上施して表面を清浄、活性化し
たのち該試料表面に電気Niめっき処理を約5μm〜3
0um程度の膜厚で施す。めっき処理は、液温60℃の
光沢Niめっき洛中で、電流密度IA〜3A/dm2の
条件で行なった。処理時間は必要膜厚によって選択した
また、電気Niめっき処理において第1層を耐食性に優
れる半光沢Niめっきとし、第2層を光沢Niめっきと
しても良い。
膜厚5μm以下では基地の色が透けて見えるために金属
光沢を得ることが出来ず、また30μm以上では総合皮
膜厚さが厚くなり使用できない。
以上のような複合表面処理を施すことにより、鋳鉄表面
に全体で約50μm以下の膜厚で、防錆性能をもちかつ
銀白色の金属光沢ををする表面処理皮膜を形成すること
が可能になる。
このように防錆効果を萄する表面処理の皮膜厚さを、総
合膜厚で50μm以下、望ましくは30μm以下に抑え
ることにより、ネジ加工部などの組合せ精度等が問題に
なる部分への適用が可能になる。
第1図は、上記実施例に従って処理された試料の表面処
理皮膜状況を示したものであるが、鋳鉄表面に露出して
いた黒鉛が除去された跡の穴5に表面処理皮膜が侵入し
ている様子を示している。
また、皮膜そのものも連続性を保っている。
第2図は、上記実施例における脱黒鉛処理工程(イ)を
省略した試料における表面処理皮膜の状況を示したもの
であるが、鋳鉄表面に露出してぃる黒鉛の上部には表面
処理皮膜が形成されにくく、黒鉛によって皮膜が不連続
6になっている様子を示している。
第3図は、水温25℃の水道水に1週間浸漬した際の1
0個の試料表面に生じた赤錆の平均発生状況を示したも
のである。脱黒鉛処理を施さずに溶融アルミニウムめっ
き処理をした後拡散熱処理をした試料Aでは試料表面全
面に亘って錆が生じたのに対し、脱黒鉛処理後に溶融ア
ルミニウムめっき処理及び650°Cでの拡散熱処理を
施した試料Bは、錆の発生は大幅に改善される。しかし
、両者とも金属光沢の維持が出来ない。一方、本発明の
試料Cでは、1週間浸漬したのちも錆の発生は認められ
ず、表面の金属光沢も試験開始当初の状態を維持できた
[発明の効果コ 以上の説明で明らかなように、本発明による複合表面処
理方法を、ステンレスよりも価格的に安価な鋳鉄鋳物に
適用して、表面に生じる赤錆の発生を防止でき、かつ銀
白色のステンレス並の金属光沢を維持することが可能に
なり、現在錆びない管継手として使用されている高価な
ステ/レス管継手の代替品として、また赤水の発生が問
題になる冷水や温水用の給排水用部品等への適用が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は焦心可鍛鋳鉄に脱黒鉛処理を施した後、溶融ア
ルミニウムめっき処理及び電気Niめっき処理した試料
の表面処理皮膜状況を示す図。 第2図は焦心可鍛鋳鉄に脱黒鉛処理を施さすに、溶融ア
ルミニウムめっき処理及び電気N1めっき処理した試料
の表面処理皮膜と黒鉛の関係を示す図。 第3図は、水温25℃の水道水に1週間浸漬した際の試
料表面に生じる赤錆の平均発生状況と金属光沢の状況を
示す図。 1:電気Niめっき皮膜 2:Al−Feめっき皮膜 3:黒鉛 4:Fe基地 5:黒鉛脱落跡 6:めっき皮膜の不連続部 °ご) 第1図 ′4 第2図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.(イ)基地中に黒鉛を有する鋳鉄材料を溶融塩電解
    処理により表面の脱鋳物砂及び/又は脱黒鉛処理を行う
    工程、(ロ)溶融アルミニウムめっき処理を皮膜厚さで
    10μm以上施す工程、(ハ)650℃以上の表面温度
    で試料の肉厚に依存した時間に亘って大気雰囲気中で拡
    散熱処理を施す工程からなることを特徴とする鋳鉄材料
    の複合表面処理方法。
  2. 2.前記(イ)の工程の前に熱処理による脱炭処理工程
    を追加することを特徴とする請求項1記載の鋳鉄材料の
    複合表面処理方法。
  3. 3.前記(ハ)の工程によって形成された表面処理皮膜
    上に少なくとも1層以上のNiめっき皮膜を各々1μm
    以上、各層合計で5μm以上の膜厚でもって被覆するこ
    とを特徴とする請求項1記載の鋳鉄材料の複合表面処理
    方法。
JP32490990A 1990-11-27 1990-11-27 鋳鉄材料の複合表面処理方法 Pending JPH04193966A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000046430A (ko) * 1998-12-31 2000-07-25 이재희 주물표면의 흑연 제거 처리 방법
US6579380B2 (en) * 1997-11-12 2003-06-17 Ablation Technologies Inc. Method and apparatus for cleaning molds used in the glass fabrication industry
CN104651569A (zh) * 2015-03-02 2015-05-27 江西省科学院应用物理研究所 一种铸铁的表面改性方法

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KR20000046430A (ko) * 1998-12-31 2000-07-25 이재희 주물표면의 흑연 제거 처리 방법
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