JPH04179664A - フイルムの巻取方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、巻取ったフィルム間に巻込まれた空気の少な
い、外観の優れた巻物が得られるフィルムの巻取方法に
関する。

（従来の技術及びその課題） 通常、プラスチックフィルムは、フィルムを巻芯に巻取
った巻物の状態で流通されるが、肉薄のプラスチックフ
ィルム、特に可塑刑含有率の高いＰｖＣ製ストレッチフ
ィルム等の軟質フィルムでは、巻取ったフィルム間に巻
込まれた空気（以下、「巻込みエアー」という）か多く
存在すると、光の屈折率がフィルムと相違するため巻物
の透明性が阻害され商品価値が低下するという問題があ
った。

上記巻込みエアーの量はフィルム生産時の巻芯に巻取る
際の巻取速度に左右され、巻取速度が速い程、巻込みエ
アー量が増大する傾向があり、巻込みエアー量を減らす
ため、巻取速度を下げ、結局、フィルムの生産性を低下
せざるを得なかった。

（課題を解決するための手段） 本発明は、巻取軸にカーボンシャフトを使用することに
より上記問題点を解消できることを見出したものであり
、要旨とするところは、カーボンシャフトからなる巻取
軸に巻芯を装着してフィルムを巻取ることを特徴とする
フィルムの巻取方法にある。

本発明に使用するカーボンシャフトとしては、通常の炭
素繊維強化プラスチック（ＣＦＲＰ）からなるカーボン
シャフトでよく、巻物の荷重等を考慮して剛性や強度を
決めればよい。

このようなカーボンシャフトを使用することによって、
従来使用されていた鉄鋼製の巻取軸よりも巻取時に振動
が少なくなり、巻取られる直前のフィルムの振動（ばた
つき）も減少し、その結果、巻取り時の空気の巻込が少
なくなると考えられる。

なお、本発明に使用する巻取機としては各種タイプのも
のが使用できるが、巻取中のフィルムを巻芯側に押圧す
るバックアップロールを巻取軸の直前に設けた装置が巻
込みエアーを減少できる利点を有しておりより好ましい
。

また、巻取軸に装着する巻芯としては、通常の紙管が使
用でき、巻取るフィルムは軟質ＰｖＣストレッチフィル
ムやポリオレフィン系ストレッチフィルム等の厚みが２
０μｍ程度透明な肉薄のフィルムが好適である。

以下、本発明を実施例により説明する。

（実施例） 押出し成形法により厚み１５μｍの軟質ＰＶＣフィルム
（可塑剤含有率４０重量％）を成膜後、紙管（内径７６
　ｒｍ　、外径８０關）を装着したカーボンシャフト製
巻取軸にバックアップロールで押圧しながら５００１巻
取り、得られた巻物（幅３００　ｗｎ　）の巻込みエア
ー量を測定した。

ここで巻取軸として、従来の鋼鉄製巻取軸に取替えて巻
込みエアー量を測定したところ、同じ巻取速度では上記
カーボンシャフト製巻取軸を用いた場合の約２倍量であ
った。

また、巻取速度を増加させて比較した結果、カーボンシ
ャフト製巻取軸の方が巻込みエアー量の増加は少なかっ
た。巻込みエアー量は得られた巻物を水槽内に保持しフ
ィルムを巻戻しながら、フィルム間から遊離した空気を
上方で捕集し測定した。

（発明の効果） 上述したように、本発明のフィルムの巻取方法によれば
巻込みエアーの少ない外観の優れた巻物が、巻取り速度
を上げても得られるため生産性を向上できるという利点
がある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. カーボンシャフトからなる巻取軸に巻芯を装着してフィ
   ルムを巻取ることを特徴とするフィルムの巻取方法。