JPH04177363A - 静電潜像現像用トナー - Google Patents

静電潜像現像用トナー

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JPH04177363A
JPH04177363A JP2304054A JP30405490A JPH04177363A JP H04177363 A JPH04177363 A JP H04177363A JP 2304054 A JP2304054 A JP 2304054A JP 30405490 A JP30405490 A JP 30405490A JP H04177363 A JPH04177363 A JP H04177363A
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JP
Japan
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toner
particles
high dielectric
fine particles
manufactured
Prior art date
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Pending
Application number
JP2304054A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yasuno
政裕 安野
Oichi Sano
央一 佐野
Makoto Kobayashi
誠 小林
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to US07/772,943 priority patent/US5219694A/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は静電潜像現像用トナーに関するものである。詳
しく述べると本発明は、電子写真、静電記録、および静
電印刷における静電潜像を現像するための静電潜像現像
用トナーに関するものである。
(従来の技術) 電子写真、静電記録、および静電印刷における静電潜像
の現像は、感光体上に形成された静電潜像に対し、トナ
ーと呼ばれる着色された荷電粒子を電気的に付着させ可
視化することにより行なわれている。
このような静電潜像の現像において用いられるトナーに
電荷をもたせる方法としては、摩擦帯電によるもの、静
電誘導・電荷注入によるものなどが知られているが、こ
のうち摩擦帯電により電荷を付与する方法が一般的であ
る。すなわち、二成分現像方式においては、トナーとし
て絶縁性非磁性トナーを用い一般にキャリアと呼ばれる
物質と混合・拡散することにより荷電を付与することが
、また絶縁性磁性トナーを用いる一成分現像方式におい
ては現像スリーブやトナー規制ブレードなどとの接触に
より荷電を付与することが行なわれている。
ところで、近年、電子写真方式における複写機、プリン
ター領域において高画質化が要求されており、これに伴
ないトナーの小粒径化が活発に検討されている。トナー
を小粒径化することは、画像の解像力、階調性、ライン
の再現性などを改善する上で大きな効果があることが知
られている。しかしながら一方で、トナーを小粒径化す
ると、現像時に感光体表面上に一層のトナーを付着させ
ただけでは転写後の濃度が不足してしまうという問題が
生じる。
このような画像濃度の不足を解決する1つの方法として
、トナー粒子中に高誘電物質を含有させることが考えら
れる。このようにトナー粒子中に高誘電物質が添加され
ていると、感光体表面上に付着したトナーが誘電分極を
生じ、これによって複数層のトナーを感光体上に付着さ
せることができるために画像濃度が向上するというもの
である。
ところで、このようにトナー粒子中に高誘電物質を添加
する技術は、従来、−成分非磁性現像方式において用い
られるトナーにおいて多く適用されている。例えば発明
協会公開技報公技番号83−2867号には、タッチダ
ウン現像に用いる一成分非磁性現像剤としてのトナー中
に強誘電体微粉末を内部に分散したものを用いることが
示されており、これによってトナー中に透電作用が生じ
、タッチダウン現像効率を向上させようとするものであ
る。
タッチダウン現像法においては、現像電界が潜像面に対
して比較的垂直に作用するため、ラインエツジの乱れは
生じに<<、高誘電物質をトナー粒子内部に添加しても
問題は生じにくい。しかしながら、このように高誘電物
質をトナー粒子内部に添加してなるトナーを他の現像方
式に応用した場合には、ライン像が乱れるといった現象
が生じてしまうため、そのまま適用することは難しいも
のであった。
さらにこのようにトナー粒子の内部に高誘電物質を添加
して、現像効率を向上させようとする場合、その添加量
は、上記文献においてトナー全体に対し10〜70重量
%と示されているように、非常に多く、不溶成分が増加
するために定着強度が低下するといった問題も生じるも
のであった。
また、特公平2−10419号には、規制部材により現
像スリーブ上にトナー薄層を形成するとともにトナーに
電荷を注入する非磁性−成分現像法に用いるトナーとし
て、無機材料からなる強誘電体を0.1〜2.0重量%
表面に添加したものが開示されている。
この文献において示される技術においては、このように
微量の強誘電体を表面に添加することで、電圧を印加さ
れた規制ブレードによる電荷注入を効率よく行なおうと
するものである。従って、強誘電体はトナー表面に均一
に分散して存在している方が望ましいものと考えられ、
またこの強誘電体の添加方法として、製造したトナー粒
子に混合機を使用して表面添加するという方法が示され
ていることからも明らかなように強誘電体はトナー粒子
表面に固着されている必要はなく、単に付着していれば
よいものである。また添加量としても、上記したように
均一付着であるにもかかわらず、2.0重量%以下と少
量に限定されており、これ以上添加するとトナー抵抗が
低下し、転写不良を生じると記述しである。
このように高誘電物質を表面に添加したトナーを用いた
場合、前記したように高誘電物質を内部に添加したトナ
ーにおけるごとく、ラインエツジ部が不安定となるとい
った問題は生じないものと考えられる。しかしながら、
この特公平2−10419号に述べられるようなトナー
粒子表面に微量の高誘電物質を均一に分散添加してなる
トナーを用いたとしても、トナー粒子に生じた誘電分極
により感光体表面上に複数層のトナーを付着させようと
することは困難であり、充分な効果を得るためにはこの
ような高誘電物質を高密度でトナー粒子表面に配する必
要がある。ところがこのために添加量が増加すると定着
強度が低下してしまうなどといった問題が生じるもので
あった。
(発明が解決しようとする課題) 従って本発明は、上記したような問題点を解決してなる
静電潜像現像用トナーを提供することを目的とするもの
である。本発明はまた、現像性および画像濃度の向上が
図られるとともに、充分な転写性を有し、かつ感光体損
傷といった問題も生じることのない静電潜像現像用トナ
ーを提供することを目的とするものである。本発明はさ
らに、高度な画像を得るための小粒径化に適した静電潜
像現像用トナーを提供することを目的とするものである
(発明が解決しようとする課題) 上記諸目的は、トナー粒子表面に誘電1100以上の物
質の微粒子を局所的に高密度で固着したことを特徴とす
る静電潜像現像用トナーによって達成される。
なお、本明細書において述べる「誘電率」とは、周波数
IMHzの交流電圧において室温(25±3°C)にお
いて測定された値である。
(作用) 電子写真プロセスにおいて静電潜像の現像は、感光体上
に形成された静電潜像上に、該潜像とは反対極性の電荷
を与えられたトナーかクローン力によって付着すること
でなされるか、本発明の静電潜像現像用トナーにおいて
は、トナー中に高誘電物質が添加されているために、第
1図に示すように感光体2の潜像面上に付着したトナー
粒子1か誘電分極を生じ、このようにして、潜像面上に
付着したトナー粒子1の潜像面と反対側の表面は潜像面
と近い電位を有するものとなるため、このトナー粒子1
の上にさらに別のトナー粒子1が付着し、このようにし
てに複数層のトナーを付着することができ、画像濃度を
高めることができる。
また、高誘電体をトナー粒子内部に添加したものにおい
ては、第2b図に示すように感光体2上に形成された静
電潜像のラインエツジ部に付着したトナー1は、エツジ
部の回り込み電界3によって感光体2表面と平行に誘電
分極を起し、これによって感光体2の非画像部にもトナ
ーが付着し、ラインエツジ部が不安定となる虞れがある
。しかしなから、本発明の静電潜像現像用トナーにおい
ては、高誘電体をトナー粒子表面に固着することで添加
しており、高誘電体はトナー粒子の表面部に存在するの
みである。従って、本発明の静電潜像現像用トナーにお
いて、誘電分極はトナー粒子表面部のみに生じるもので
あり、第2a図に示すように、ラインエツジ部に付着し
たトナー1において生じる誘電分極は、トナ−1側面部
では感光体2表面に対し垂直に近い方向となるため別の
トナーが側面の非画像部側に付着する虞れは小さく、こ
れによってラインエツジのシャープさが確保される。
さらに本発明において用いられる誘電率が100以上と
いう高誘電物質は、一般に硬度か高いものである。この
ためトナー表面に固着する高誘電物質か大きく、トナー
粒子表面から該高誘電物質か大きく突出している状態で
は、クリーニング部などにおいて感光体に傷を付けてし
まう虞れがあり、特に有機感光体を用いた電子写真プロ
セスでは、感光体の表面強度が低いために問題となる。
従って、トナー表面に固着される高誘電物質を微粒子と
して用いる必要があるが、このような微粒子の形態の高
誘電物質により、上記したような複数層のトナー粒子の
付着を可能とするような誘電分極をもたらすためには、
該微粒子を高密度で固着する必要がある。しかしながら
一方で、このような硬度の高い物質がトナー表面層に大
量に存在すると、定着時にトナー内部に存在する定着剤
としての樹脂成分が十分に溶融できず、定着強度が低く
なるといった問題か発生する。そこで、本発明の静電潜
像現像用トナーにおいては、微粒子状の高誘電物質をト
ナー表面に高密度で、かつ局所的に存在させることで、
少量の添加量で充分な現像性向上作用をもたらすととも
に、高誘電物質を含有することによる感光体損傷、定着
不良といった不具合の発生を抑えたものである。
以下、本発明を実施態様に基づきより詳細に説明する。
本発明の静電潜像現像用トナーは、高誘電体微粒子がト
ナー粒子(以下芯粒子と称する。)表面に固着されてい
るものであるが、その芯粒子は、少なくとも着色剤およ
び合成樹脂からなるものであり、必要に応じて、オフセ
ット防止剤、荷電制御剤などのその他のトナー特性改良
剤を有することが可能である。
本発明の静電潜像現像用トナーにおいて、この芯粒子は
、トナー粒子の製法として従来公知の方法によって得ら
れるものであれば、特に限定されるものではなく、例え
ば、粉砕法によるもの、あるいは懸濁重合法や乳化重合
法などの重合過程を含む湿式造粒法、懸濁法、スプレー
ドライ法などの重合過程を伴わない湿式造粒法などによ
るもののいずれであってもよい。
より具体的に述べると、粉砕法による場合は、熱可塑性
樹脂に着色剤などを混合・混練した後、粉砕・分級して
芯粒子を得ることができる。なおこのようにして得られ
た粒子を加熱処理などを行なうことにより球形化処理を
行なうことも可能である。
懸濁重合法による場合は、後述するような結着剤として
の樹脂成分を形成し得る重合性モノマー、重合開始剤な
らびに着色剤およびその他の添加剤を成分とする重合組
成物を非溶媒系媒体中に懸濁し重合することで造粒を行
なう。
また乳化重合法による場合は、一般的な乳化重合によっ
ては、粒径分布は良好であるが極めて微小な粒子しか得
られないために、シード重合法として知られる方法を用
いることが好ましい。すなわち、重合性モノマーの一部
と重合開始剤を水系媒体あるいは乳化剤を添加してなる
水系媒体中に添加して攪拌乳化し、その後重合性モノマ
ー残部を徐々に滴下して微小な粒子を得、この粒子を種
として着色剤およびその他の添加剤を含む重合性モノマ
ー液滴中で重合を行なうものである。
この他、重合過程を含む湿式造粒法としては、ソープフ
リー乳化重合法、マイクロカプセル法(界面重合法、1
n−situ重合法等)、非水分散重合法などが知られ
ている。
また懸濁法による場合は、後述するような結着剤として
の樹脂成分に着色剤およびその他の添加剤を配合して溶
融し、これを非溶媒系媒体中に懸濁して造粒を行なう。
スプレードライ法による場合においては、合成樹脂成分
を着色剤などとともに溶剤に溶解した後噴霧乾燥して造
粒を行なう。
しかしながら、本発明の静電潜像現像用トナーにおいて
用いられる芯粒子の製法としては、もちろん上記に例示
したものに何ら限定されるものではない。
本発明の静電潜像現像用トナーにおいて、芯粒子を構成
する合成樹脂としては、通常トナーにおいて結着剤とし
て汎用されているものであれば、特に限定されるもので
はなく、例えば、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系
樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アミド
系樹脂、カーボネート樹脂、ポリエーテル、ポリスルフ
ォンなどのような熱可塑性樹脂、あるいはエポキシ樹脂
、尿素樹脂、ウレタン樹脂などのような熱硬化性樹脂並
びにこれらの共重合体およびポリマーブレンドなどが用
いられる。なお、本発明において用いられる結着樹脂と
しては、例えば熱可塑性樹脂におけるように完全なポリ
マーの状態にあるもののみならず、熱硬化性樹脂におけ
るようにオリゴマーないしはプレポリマーの状態のもの
も含むものであり、さらにポリマーに一部プレポリマー
、架橋剤などを含んだものなども含まれるものである。
なお、最近、より一層高速で複写できる技術が望まれて
おり、このような高速システムに使用されるトナーにお
いては、トナーの転写紙等への短時間での定着性、定着
ローラーからの分離性を向上させる必要がある。従って
このような高速システムに使用されるトナーを得ようと
する場合には、結着樹脂として、スチレン糸上ツマ−1
(メタ)アクリル系モノマー、(メタ)アクリレート系
モノマーから合成されるホモポリマーあるいはコポリマ
ー、またはポリエステル系樹脂を使用することが望まし
く、その分子量としては、数平均分子ffi(Mn)と
、重量平均分子ti(Mw)と、Z平均分子!i!AM
Z)  との関係が、1,000≦7.000.40≦
M w / M n≦70.200≦M z / M 
n≦500であり、数平均分子fi(Mn)としてはさ
らに2.o00≦Mn≦7,000であるものを使用す
ることが望ましい。またオイルレス定着用トナーとして
用いる場合には、ガラス転移温度が55〜80℃、軟化
点が80〜150℃で、さらに5〜20重量%のゲル化
成分が含有されているものが望ましい。
また、OHP用あるいはフルカラー用として用いる透光
性カラートナーを得ようとする場合には、結着樹脂とし
て、耐塩化ビニル性、透光性カラートナーとしての透光
性、OHPシートとの密着性の観点からポリエステル系
樹脂を使用することが望ましく、さらにこの場合、ガラ
ス転移温度が55〜70°C1軟化点が80〜150℃
、その分子量として数平均分子量(Mn)が2,000
〜15,000、分子量分布(M w / M n )
が3以下の線状ポリエステルであることが望ましい。さ
らに透光性カラートナーを得ようとする場合の結着樹脂
としては、線状ポリエステル樹脂(A)にジイソシアネ
ート(B)を反応させて得られる線状ウレタン変性ポリ
エステル(C)も好適に用いられる。ここでいう線状ウ
レタン変性ポリエステルは、ジカルボンン酸とジオール
よりなり、数平均分子量が2.000〜15,000で
、酸化か5以下の実質的に末端基が水酸基よりなる線状
ポリエステル樹脂1モル当り、0.3〜0.95モルの
ジイソシアネート(B)を反応させて帯られる線状ウレ
タン変性ポリエステル樹脂で、かつ当該樹脂(C)のガ
ラス転移温度が40〜80℃で、酸化が5以下であるも
のを主成分とするものである。さらに、線状ポリエステ
ルにアクリル系、アミノアクリル系モノマー等をクラフ
ト、ブロック重合等の方法により共重合して変性したポ
リマーで、上記と同様のガラス転移温度、軟化点、分子
量特性を有するものも好適に用いられる。
ここで、本発明において用いられる結着樹脂を構成する
モノマーとして具体的には以下に挙げるようなものがあ
る。すなわちビニル系モノマーとしては、例えは、スチ
レン、O−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、p−エチルスチレン、2.4−ジメチ
ルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−
ブチルスチレン、p−n−へキシルスチレン、p−n−
オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−
デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メト
キシスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルス
チレン、p−クロルスチレン、3゜4−ジクロルスチレ
ン等のスチレンおよびその誘導体が挙げられ、その中で
もスチレンが最も好ましい。他のビニル系モノマーとし
ては、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、イソブ
チレン、などのエチレン不飽和モノオレフィン類、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、弗化ビニルなと
のハロゲン化ビニル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、ベンジェ酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステ
ル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル
、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、
α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸
プロピル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ド
デシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル
酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチ
ルなどのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類
、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルア
ミドなどのような(メタ)アクリル酸誘導体、ビニルメ
チルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチ
ルエーテルなどのビニルエーテル類、ビニルメチルケト
ン、ビニルへキシルケトン、メチルイソプロペニルケト
ンなどのビニルケトン類、N−ビニルピロール、N−ビ
ニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニル
ピロリドンなどのN−ビニル化合物、ビニルナフタリン
類を挙げることができる。なお、結着樹脂はこれらのビ
ニル系モノマーを単独で用いた単独重合体であっても、
あるいは複数組合せた共重合体であってもよい。
ポリエステル系樹脂を得るモノマーとして、ポリオール
成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、1.2−プロピレング
リコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1゜3−ブタンジオール、2.3−ブタ
ンジオール、1.5−ベンタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル1
゜3−ヘキサンジオール、2,2.4−トリメチル−1
,3−ベンタンジオール、1,4−ビス(2−ヒドロキ
シメチル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシプロポキシフェニル)プロパン、ビスフェノールA
1水素添加ビスフエノールA1ポリオキシエチレン化ビ
スフエノールA等が挙げられ、また多塩基酸成分として
はマレイン酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、
イタコン酸、グルタコン酸、1,2.4−ベンゼントリ
カルボン酸、1.2.5−ベンゼントリカルボン酸など
の不飽和カルボン酸類、フタル酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、コハク酸、アジピン酸、マロン酸、セバシン
酸、1,2.4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,
2.5−シクロヘキサントリカルボン酸、1.2.4−
ブタントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシ−2−メ
チル−2−メチルカルボキシプロパン、テトラ(メチル
カルボキシ)メタンなどの飽和カルボン酸類等が挙げら
れ、あるいはこれらの酸無水物や低級アルコールとのエ
ステルなども用いられ得、具体的には、例えば、無水マ
レイン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、
ヘキサヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒド
ロ無水フタル酸、テトラクロロ無水フタル酸、テトラブ
ロモ無水フタル酸、ジメチルテレフタレートなどを挙げ
ることができる。なお、本発明に用いられるポリエステ
ル系樹脂は、上記したようなポリオール成分と多塩基酸
成分とをそれぞれ1種づつ組合せて重合したものに限ら
れず、それぞれ複数種づつ用いて重合したものであって
もよく、特に多塩基酸成分としては不飽和カルボン酸と
飽和カルボン酸、あるいはポリカルボン酸とポリカルボ
ン酸無水物を組合せることが多く行なわれる。
またアミド樹脂を得るモノマーとしては、カプロラクタ
ム、さらに三塩基性酸としては、テレフタル酸、イソフ
タル酸、アジピン酸、マレイン酸、コハク酸、セパチン
酸、チオグリコール酸などを挙げることができ、ジアミ
ン類としては、エチレンジアミン、ジアミノエチルエー
テル、1.4−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノブ
タンなどを挙げることができる。
ウレタン樹脂を得るモノマーとしては、ジイソシアネー
ト類としては、p−フェニレンシイ゛ノシアネート、p
−キシレンジイソシアネート、1゜4−テトラメチレン
ジイソシアネートなどを挙げることができ、グリコール
類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレンクリコール、ポリエチレングリコールな
どを挙げることができる。
尿素樹脂を得るモノマーとしては、ジイソシアネート類
としては、p−フ二二レンジイソシアネート、p−キシ
レンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソ
シアネートなどを挙げることができ、ジアミン類として
は、エチレンジアミン、ジアミノエチルエーテル、1.
4−ジアミノベンゼン、1.4−ジアミノブタンなどを
挙げることができる。
またエポキシ樹脂を得るモノマーとしては、アミン類と
しては、エチルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミ
ン、1,4−ジアミノベンゼン、1.4−ジアミノブタ
ン、モノエタノールアミンなどを挙げることができ、ジ
ェポキシ類としては、ジグリシジルエーテル、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジ
グリシジルエーテル、ハイドロキノンジグリシジルエー
テルなどを挙げることができる。
さらにまた、上記したようなトナー粒子中に含まれる結
着樹脂として、以下に示すような含窒素極性官能基ある
いは弗素を有するモノマー成分のM合体、上記したよう
なモノマーと以下に示すような含窒素極性官能基あるい
は弗素を有するモノマー成分との共重合体、あるいはま
た上記したようなモノマーを重合させてなる重合体と以
下に示すような含窒素極性官能基あるいは弗素を有する
モノマー成分の重合体とのポリマーブレンドを用いるこ
とも可能である。このように極性基を導入してなる合成
樹脂を用いると、この合成樹脂自体が帯電制御の働きを
するために、必要に応じてトナー粒子に添加される後述
するような荷電制御剤はより少ない量で所望の帯電性を
付与することが可能となる。
含窒素極性官能基は正荷電制御に有効であり、含窒素極
性官能基を有するモノマーとしては、下記一般式(I) CH2=CR2 1/ C0X−Q−N       (I) \ (式中、R,は水素またはメチル基、R2およびR3は
水素または炭素数1〜20のアルキル基、Xは酸素原子
または窒素原子、Qはアルキレン基またはアリレン基で
ある。) で表わされるアミノ(メタ)アクリル系モノマーがある
このアミノ(メタ)アクリル系モノマーとして、具体的
にそのいくつかを例示すると、例えば、N。
N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N、
N−ジエチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N、
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N、
N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、p
−N、N−ンメチルアミノフェニル(メタ)アクリレー
ト、p−N−ラウリルアミノフェニル(メタ)アクリレ
ート、p−N−ステアリルアミノフェニル(メタ)アク
リレート、p−N、N−ジメチルアミノベンジル(メタ
)アクリレート、N、N−ジメチルアミノエチル(メタ
)アクリルアミド、N、N−ジメチルアミノプロピル(
メタ)アクリルアミド等か挙げられる。
弗素原子は負荷電制御に有効であり、弗素含有モノマー
としては特に制限はないが、例えば、2゜2.2−hリ
フルオロエチルアクリレート、2゜2.3.3−テトラ
フルオロプロピルアクリレート、2.2.3.3,4,
4,5.5−オクタフルオロアミルアクリレート、IH
,IH,2H。
2H−へブタデカフルオロデシルアクリレートなどのフ
ルオロアルキル(メタ)アクリレートが好ましく例示さ
れる。このほかトリフルオロクロルエチレン、弗化ビニ
リデン、三弗化エチレン、四弗化エチレン、トロフルオ
ロプロピレン、ヘキサフルオロプロペン、ヘキサフルオ
ロプロピレンなとの使用が可能である。
また本発明の静電潜像現像用トナー中に含有される着色
剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、
以下に示すような、有機ないし無機の各種、各色の顔料
、染料が使用可能である。
すなわち、黒色顔料としては、カーボンブラック、酸化
銅、二酸化マンガン、アニリン・ブラック、活性炭、非
磁性フェライト、磁性フェライト、マグネタイトなどが
ある。
黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー
、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチ
タンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエロー
S1ハンザイエロー01ハンザイエロー1001ベンジ
ジンイエローG1ベンジジンイエローGR,キノリンイ
エローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラ
ジンレーキなどがある。
橙色顔料としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パ
ーマネントオレンジGTR,ピラゾロンオレンジ、パル
カンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジRK
、ベンジジンオレンジG1インタスレンブリリアントオ
レンジGKなどがある。
赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹
、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R,リ
ソールレソド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッド
、カルシウム塩、レーキレッドC1レーキレッドD1ブ
リリアントヵーミン6B1エオシンレーキ、ローダミン
レーキB1アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3
Bなどかある。
紫色顔料としては、マンガン紫、ファストバイオレット
B1メチルバイオレットレーキなどがある。
青色顔料としては、紺青、コバルトブルー、アルカリブ
ルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニン
ブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニン
ブル一部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダ
スレンブルーBCなどがある。
緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグ
メントグリーンB1マイカライトグリーンレーキ、ファ
イナルイエローグリーンGなどかある。
白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白
、硫化亜鉛などがある。
体質顔料としては、パライト粉、炭酸バリウム、クレー
、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイ
トなどがある。
また塩基性、酸性、分散、直接染料などの各種染料とし
ては、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、
キノリンイエロー、ウルトラマリンブルーなどがある。
これらの着色剤は、単独であるいは複数組合せて用いる
ことができるが、通常上記結着樹脂100重量部に対し
て、1〜20重量部、より好ましくは2〜10重量部使
用することが望ましい。すなわち、20重量部より多い
とドナーの定着性か低下し、一方、1重量部より少ない
と所望の画像濃度が得られない虞れがあるためである。
あるいはまた、本発明の静電潜像現像用トナーが透光性
カラートナーである態様においては、トナー中に合釘さ
れる着色剤としては、以下に示すような、各種、各色の
顔料、染料が使用可能である。
黄色顔料としては、C,1,10316(ナフトールイ
エローs) 、C,1,11710(ハンザイエロ−1
0G)C01,11660(ハンザイエロー5G) 、
C,1,11670(ハンザイエロー3G) 、C,1
,11680(ハンザイエローG) 、C,1,117
30(ハンザイエローGR)、C,1,11735(ハ
ンザイエローA)、C,1,11740(ハンザイエロ
ーRN)、C11,12710(ハンザイエローR) 
、C。
1.12720 (ピグメントイエローL)、C01,
21090(ベンジジンイエロー)、C,I。
121095 (ベンジジンイエローG)、C,I。
21100 (ベンジジンイエローGR) 、C1I。
20040 (パーマネントイエローNCG) 、C。
1.21220 (パルカンファストイエロー5)、C
11,21135(パルカンファストイエローR)など
がある。
赤色系顔料としては、C,1,12055(スターリン
I) 、C01,12075(パーマネントオレンジ)
 、C,1,12175(リソールファストオレンジ3
GL) 、C,1,12305(パーマネントオレンジ
GTR) 、C,1,11725(ハンザイエロー3R
) 、C,1,21165(パルカンファストオレンジ
GG) 、C,1゜21110 (ベンジジンオレンジ
G)、C,1゜12120 (パーマネントレッド4R
) 、C,1゜1270 (バラレッド) 、C,1,
12085(ファイヤーレッド)、C,1,12315
(ブリリアントファストスカーレット)、C,I、12
310 (パーマネントレッドF2R) 、C,I。
12335 (パーマネントレッドF4R) 、C91
,12440(パーマネントレッドFRL)、C,1,
12460(パーマネントレッドFRLL) 、C,1
,12420(パーマネントレッドF4RH)、C01
,12450(ライトファストレッドトーナーB) 、
C,1,12490(パーマネントイーミンFB)、C
,1,15850(ブリリアントカーミン6B)などが
ある。
また青色顔料としては、C,1,74100(無金属フ
タロシアニンブルー)、C,1,74160(フタロシ
アニンブルー)、C,I、  74180(ファースト
スカイブルー)などがある。
これらの着色剤は、単独であるいは複数組合せて用いる
ことができるが、通常上記結着樹脂100重量部に対し
て、1〜10重量部、より好ましくは2〜5重量部使用
することが望ましい。すなわち、10重世部より多いと
トナーの定着性および透光性が低下し、一方、1重量部
より少ないと所望の画像濃度が得られない虞れがあるた
めである。
トナーの定着性向上のために用いられるオフセット防止
剤として、具体的には、各種ワックス、特に低分子量ポ
リプロピレン、ポリエチレン、あるいは、酸化型のポリ
プロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系ワック
スか好適に用いられる。
荷電制御剤としては、摩擦帯電により正または負の荷電
を与え得るものであれは、特に限定されず有機あるいは
無機の各種のものが用いられ得る。
正荷電制御剤としては、例えば、ニグロノンヘースEX
(オリエント化学T業■製)、第4級アンモニウム塩P
−51(オリエント化学工業■製)、ニグロシン ボン
トロンN−01(オリエント化学工業■製)、スーダン
チーフシュバルツBB(ソルベントブラック3 : C
o1or Index 26150 )、フェットシュ
バルツHB N (C,1,No、26150)、ブリ
リアントスピリッツシュバルツTN(フアルペン・ファ
ブリソケン・バイヤ社製)、ザボンシュバルツX(ファ
ルベルケ・ヘキスト社製)、さらにアルコキシ化アミン
、アルキルアミド、モリブデン酸キレート顔料などが挙
げられ、また、負荷電制御剤としては、例えば、オイル
ブラック(Color Index 26150 ) 
、オイルブラックBY(オリエント化学工業■製)、ホ
ントロン522(オリエント化学工業株制)、サリチル
酸金屈錯体E−81<オリエント化学工業■製)、チオ
インジゴ系顔料、銅フタロシアニンのスルホニルアミン
誘導体、スピロンブラックTRH(保土谷化学工業銖製
)、ホントロンS−34(オリエント化学工業■製)、
ニグロシンSO(オリエント化学T業■製)、セレスシ
ュバルツ(R) G (ファルヘン・ファブリケン中バ
イヤ社製)、クロモーゲンシュバルツETOO(C,1
,NO,14645)、アゾオイルブラック(R)(ナ
ショナル・アニリン社製)などが挙げられる。
また本発明の静電潜像現像用トナーにおいて、上記した
ような構成の芯粒子表面に固着される高誘電物質として
は、誘電率が100以上の物質であればよく、例えは、
チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ストロンチウ
ム、チタン酸リチウム、チタン酸カリウム、チタン酸ビ
スマス、チタン酸カルシウム、ルチル型酸化チタン、ニ
オブ酸リチウム、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸ナトリウ
ム、タンタル酸リチウム、ジルコン酸鉛、ジルコン酸ヘ
リウム、スズ酸バリウム、あるいはこれらの化合物のン
フタ、デイブレサなどの添加物による置換型固溶体等が
用いられ得るか、もちろん上記条件を満たすものであれ
はこれらに限定されるものではない。また本発明の静電
潜像現像用トナーにおいて、このような誘電率100以
上の高誘電物質は、単独で用いることもあるいは2種以
上組合せて用いることも可能である。さらに、このよう
な高誘電物質は、トナー粒子の帯電性の耐湿安定性を図
るために疎水化処理されていることか望ましい。なお、
本発明において用いられる高誘電物質の誘電率を100
以上とするのは、誘電率が100未満の物質であると、
トナー表面に比較的多量に添加したとしても、感光体近
傍の電界によって有効な誘電分極が生じない虞れが高い
ためである。
このような高誘電物質は微粒子として芯粒子表面に固着
されるが、その高誘電体微粒子の大きさとして具体的に
は、平均粒径か0.001〜1μm程度、より好ましく
は0.01〜0.1μm程度であることか望まれる。す
なわち、高誘電体微粒子の平均粒径か0.001μm未
満であると、−次位子としての分散か困難であるためト
ナーの製造安定性や耐久安定性に悪影響を及はす虞れが
あるためであり、一方、平均粒径か1μmを越えるもの
であると、この誘電体微粒子を芯粒子表面に固着させた
場合に、該誘電体微粒子かトナー粒子表面において大き
く突出した形状となり、このようなトナーを用いては、
感光体表面を損傷する虞れが大きいためである。
さらに、この高誘電体微粒子の添加量は、該高誘電体微
粒子の種類等によっても左右されるか、芯粒子100重
世部に対して0.1〜3重量部、より好ましくは0.3
〜2重量部であることが望まれる。すなわち、芯粒子1
00重量部に対して高誘電体微粒子の添加量が3重量部
を越えるものであると、トナー粒子表面に存在するこの
不溶性物質によって、トナー内部に存在する樹脂成分の
定着時における溶融が阻害され、定着強度が大きく低下
する虞れがあるためであり、一方、添加量が0.1重量
部未満であると、現像時において、感光体上に付着した
トナー粒子に充分な誘電分極が生起せず、潜像面に複数
層のトナーを付着させ画像濃度の向上を図ることが困難
となる虞れが高いためである。
しかして、本発明の静電潜像現像用トナーにおいては、
このような高誘電物質の微粒子が、芯粒子表面に局所的
に高密度で固着されている。芯粒子表面に、平均粒径1
μm以下といった微粒子状の高誘電物質を固着させて、
上記したような作用によって現像効率の向上を図ろうと
する場合、芯粒子表面に該高誘電体微粒子を均一に固着
させるとすると、その添加量は5重量部以上、望ましく
は10重量部以上といった量が必要となると考えられる
。しかしながら、このような高誘電体微粒子の人足添加
は、前記したように定着強度低下の面から不適である。
本発明の静電潜像現像用トナーにおいては高誘電物質の
微粒子を芯粒子表面に局所的に高密度に配することで、
例えば3重量部以下という少量の添加量によって充分な
現像効率向上効果をもたらしたものである。 なお、こ
のような高誘電体微粒子の局所的分布状態としては、特
に、高誘電体微粒子の芯粒子表面における固着密度(D
)が平均のDに対して1.5倍以上である領域が芯粒子
表面全体の20%以上存在する、より好ましくは平均の
Dに対して2.0倍以上である領域が芯粒子表面全体の
30%以上存在するという条件が見たされることが望ま
しい。
また本発明の静電潜像現像用トナーにおいては、必要に
応じて、上記したような高誘電体微粒子に加えて、流動
化剤等のその他の添加剤を微粒子として外部添加して芯
粒子表面に付着ないし固着させることも可能である。
なお、流動化剤としては、従来この種のトナーにおいて
通常用いられているような例えばシリカ、酸化アルミニ
ウム、酸化チタン、フッ化マグネシウムなどが用いられ
得る。
本発明の静電潜像現像用トナーは、高誘電体微粒子を上
記のように芯粒子表面に局所的に高密度で固着してなる
ものであるが、このように高誘電体微粒子を芯粒子に局
所的に固着させるには、例えば、デイスパーコート(日
清エンジニアリング社製)、コートマイザー(フロイン
ト産業社製)等の湿式コーティング法を応用した装置を
用い、高速気流によって分散されながら搬送されてくる
粉体を、液状媒体が流下している壁面に衝突させて該液
状媒体に粒子を接触させる液浸法を応用することによっ
て行ない得る。すなわち、該液状媒体中に高誘電体微粒
子を溶解ないし分散させ、液状媒体の流量を少なくして
、上記処理によって粉体(芯粒子)表面の一部分を濡ら
し、その後この液状媒体を乾燥除去することによって、
該部位に高誘電体微粒子を固着残留させるものである。
あるいはまた、前記したようにして得られた芯粒子同志
を完全に溶融ないし溶解させてしまうことなくある程度
側々の形状を維持した状態で適度な大きさに凝集させ、
このようにして得られた凝集物に対して、トナー粒子表
面に各種添加剤微粒子を付着および/または固着させる
場合に従来用いられている表面改質装置、例えば、ノ)
イブリダイゼーションシステム(奈良機械製作所社製)
、コスモスシステム(川崎重工業社製)などの高速気流
中衝撃法を応用した装置、例えば、メカノフュージョン
システム(ホソカワミクロン社製)、メカノミル(開田
精工社製)などの乾式メカノケミカル法を応用した装置
、例えば、サフユージングシステム(日本ニューマチッ
ク工業社製)などの熱気流中改質法を応用した装置ある
いは上記のごとき湿式コーティング法を応用した装置等
を用いて、高誘電体微粒子をその表面に均一に密に固着
させ、その後、このように高誘電体微粒子が表面に均一
に密に固着してなる凝集物を解砕してトナー粒子とすれ
ば、該粒子には凝集物において外表面部に相当していた
部位のみに高誘電体微粒子が固着しており、高誘電体微
粒子の局在的な固着がなされ得る。なお、芯粒子が粉砕
法によって製造される場合には、その製造工程において
トナー組成物の塊状物を適当な大きさまで粗粉砕した後
、得られた粗粉砕物の表面に、上記のような装置を用い
て、高誘電体微粒子を均一に密に固着させ、その後、こ
のように高誘電体微粒子が表面に均一に密に固着してな
る粗粉砕物を微粉砕してもよい。
しかしながら、本発明の静電潜像現像用トナーの製造方
法としては、もちろんこのような方法に何ら限定される
ものではなく、上記のごとき高誘電体微粒子を局在的に
固着させたトナー粒子を得ることができるものであれば
いかなる方法であってもよい。
(実施例) 以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
実施例1 トナーAの製造 成    分                 重量
部スチレン−〇−ブチルメタクリレート   100(
軟化点132°C、カラス転移点60℃)カーボンブラ
ック             8(三菱化成工業社製
・MAtI8) 低分子量ポリプロピレン          5(二重
化成工業社製:ビスコール550P)クロム錯塩型荷電
制御剤          5(オリエント化学工業社
製: アイゼンスピロンフラックTRH) 上記材料をボールミルで充分混合した後、140°Cに
加熱した3本ロール上で混練した。混練物を放置冷却後
、フェザ−ミルを用い粗粉砕し、さらにジェットミルで
微粉砕した。その後、風力分級して平均粒径8μmの芯
粒子aを得た。疎水性のルチル型酸化チタン(平均粒径
30mμ、誘電率114)をエタノール中に充分分散さ
せ、次いで芯粒子a 100重量部に対し、該ルチル型
酸化チタンが1.5重量部の割合で、芯粒子表面に局在
化して固着するように湿式表面改質装置 デイスパーコ
ート(日清エンジニアリング社製)を用いて液浸法によ
り処理を行ない、平均粒径8μmのトナーAを得た。
こうして得たトナーAの表面を走査型顕微鏡を用いて観
察した結果、トナー表面に該酸化チタン微粒子が局在化
して固着されていることが確認された。
さらに、ここで得られたトナーA100重量部に対し、
疎水性シリカ(R−974平均粒径12mμ二日本アエ
ロジル社製)0.3重量部を配合し、これをヘンシェル
ミキサーに入れ、150Qrpmの回転数で1分間混合
攪拌してトナーの後処理を行なった。
比較例1 トナーBの製造 実施例1におけるものと同様の組成によって得られた芯
粒子a 100重量部を水/エタノール混液(重量比5
0150)中で充分分散させた後、さらに疎水性のルチ
ル型酸化チタン(平均粒径30mμ、誘電率114)1
.5重量部を添加混合し、湿式表面改質装置 デイスパ
ーコート(日清エンジニアリンク社製)を用い、スラリ
ー法により芯粒子8表面に該酸化チタンか均一に固着す
るように処理を行ない、平均粒径8μmのトナーBを得
た。
こうして得たトナーBの表面を走査型顕微鏡を用いて観
察した結果、トナー表面に該酸化チタン微粒子か均一に
分散して固着されていることか確認された。
さらに、ここで得られたトナーBに対し、実施例1と同
様に疎水性シリカ(R−974平均粒径12mμ二日本
アエロジル社製)による後処理を行なった。
比較例2 トナーCの製造 実施例1において、疎水性ルチル型酸化チタンに代えて
疎水性シリカ(R−974平均粒径12mμ=日本アエ
ロジル社製)0.7重量部および疎水性アナターゼ型酸
化チタン(平均粒径30mμ、誘電率31)0.8重量
部を用いる以外は同様にして、平均粒径8μmのトナー
Cを得た。
こうして得たトナーCの表面を走査型顕微鏡を用いて観
察した結果、トナー表面に該酸化チタンおよびシリカの
微粒子が局在化して固着されていることが確認された。
さらに、ここで得られたトナーCに対し、実施例1と同
様に疎水性シリカ(R−974平均粒径12mμ二日本
アエロジル社製)による後処理を行なった。
比較例3 トナーDの製造 比較例1において、疎水性ルチル型酸化チタンの添加量
を5重量部とする以外は同様にして、平均粒径8μmの
トナーDを得た。
こうして得たトナーDの表面を走査型顕微鏡を用いて観
察した結果、トナー表面に該酸化チタン微粒子が均一に
分散して固着されていることが確認された。
さらに、ここで得られたトナーDに対し、実施例1と同
様に疎水性シリカ(R−974平均粒径12 mμ二日
本アエロジル社製)による後処理を行なった。
実施例2 トナーEの製造 成    分                重量部
ポリエステル樹脂           100(タフ
トンNE−382:花王社製) ブリリアントカーミン6B          B(C
,1,15850) 亜鉛錯塩 E−845 (オリエント化学工業社製) 上記材料を用いて実施例1と同様にして、平均粒径8μ
mの芯粒子すを得、さらにこの芯粒子すに実施例1と同
様にして、疎水性のルチル型酸化チタン(平均粒径30
mμ、誘電率114)を固着させ、平均粒径8μmのト
ナーEを得た。
こうして得たトナーEの表面を走査型顕微鏡を用いて観
察した結果、トナー表面に該酸化チタン微粒子が局在化
して固着されていることが確認された。
さらに、ここで得られたトナーEに対し、実施例1と同
様に疎水性シリカ(R−974平均粒径12mμ=日本
アエロジル社製)による後処理を行なった。
キャリアの製造 上記実施例および比較例で得られたトナーを後述する評
価に供するため、以下のごとくバインダー型キャリアを
製造した。
成 分           重量部 ポリエステル樹脂        100(NE−::
io:花王社製) 無機磁性粉           500(EPT−i
ooo:戸田工業社製) 刀−ボンブラック (MA#8:三菱化成工業社製)          
          2上記材料をヘンシェルミキサー
により充分混合、粉砕し、次いでシリンダ部180℃、
シリンダヘッド部170℃に設定した押し出し混練機を
用いて、溶融混練した。混練物を放置冷却後、フェザ−
ミルを用いて粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕し
た後、分級機を用いて分級し、平均粒径55μmのキャ
リアを得た。
諸特性に対する評価の方法 上記のごとく得られた実施例1〜2および比較例1〜3
のトナーA−Eに対して以下に述べるようにして諸特性
の評価を行なった。
粒径測定 (1)トナー粒径 上記したトナー粒径は、レーサー散乱式粒度分布測定装
置 5ALD−1100(島原製作所社製)を用いて測
定し、その平均粒径を求めたものである。
(2)キャリア粒径 上記したキャリア粒径は、マイクロトラックモデル 7
995−10SRA (日機装社製)を用いて測定し、
その平均粒径を求めたものである。
微粒子(高誘電体微粒子)の付着/固着状態走査型電子
顕微鏡を用いて、画像解析装置に高誘電体微粒子固着後
(ただし後処理を行なう前)のトナー粒子の表面像を人
力し、各トナー粒子の表面に固着している微粒子の分布
状態を次のようにして測定する。
■取り込まれた粒子表面像において、高誘電体微粒子の
占める面積率を測定する。
■50ケの粒子に対し、■の操作を行ない、平均値を算
出する。この値を平均付着密度とする。
■取り込まれた粒子表面像を、トナーの平均粒径の1/
2〇四方の方形領域に分割し、各領域内に存在する微粒
子の面積率を測定する。
■上記■で測定された面積率が平均付着密度に対して1
50%以上である領域を選び出し、全量域に占める割合
を算出する。
■50ケの粒子に対し■の操作を行ない、平均値を算出
する。この値を微粒子局在面積率とする。
このような測定方法によって実施例および比較例におい
て得られたトナーの微粒子局在面積率を第1表に示す。
現像トナー量の測定 上記のごとき実施例および比較例で調製された各トナー
とキャリアの製造例で示したキャリアとを、トナー/キ
ャリア=7/93の重i比で混合し、2成分現像剤を調
製した。複写機EP−5702(ミノルタカメラ社製)
の感光体表面電位と現像剤担持体との電位差か、ソリッ
ド部で500[V]となるよう調整し、前記現像剤を用
いて現像を行なった。転写前の感光体に付着するトナー
貴をポンプで吸い取り、単位面積に付着しているトナー
重量を測定し、現像トナー量を測定した。得られた結果
を第1表に示す。
画像濃度の測定 現像トナー量の測定と同様にして現像を行ない、EPペ
ーパー(ミノルタカメラ社製)上に転写、定着後、サク
ラ反射濃度計を用いて画像濃度を測定した。得られた結
果を第1表に示す。
定着強度の測定 現像トナー量の測定方法と同様にして現像を行い、EP
ペーパー(ミノルタカメラ社製)上に転写後、定着装置
によりトナー像を定着した。定着装置は、ポリテトラフ
ルオロエチレンをコートした直径40mmの定着ローラ
ーに、その下部よりL T V (Low Tempe
rature Vulcanization)シリコー
ンゴムローラーを圧力80kgをかけて圧接した構成と
なっており、各ローラーの周速を30cm/secに、
ローラー温度を1759Cに設定したものを用いた。
定着強度は、ソリッド部の定着トナー像を、1kgの荷
重をかけた砂消しゴムで擦り、砂消しゴムで擦る前後の
画像濃度の比を百分率で表しものである。画像濃度は、
サクラ反射濃度計を用いて11111定した。定着強度
は80%以上であることが望ましい。得られた結果を第
1表に示す。
耐刷評価 白/黒比6%のチャートを用いて、画像濃度の測定と同
様にしてコピーを行ない、5万枚の耐刷後、感光体表面
を顕微鏡で観察して傷の有無により感光体の損傷を評価
した。得られた結果を第1表に示す。
ラインエツジの乱れの評価 線幅0.2mmのライン画像を原稿として、現像トナー
量の測定と同様に現像を行ない、感光体上のトナーを顕
微鏡で観察した。トナー像エツジ部にまとわりつ(トナ
ー量によりラインエツジの乱れを判断した。得られた結
果を第1表に示す。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明の静電潜像現像用トナーは、
トナー粒子表面に誘電率100以上の物質の微粒子が局
所的に高密度に固着していることを特徴とするものであ
るから、現像時において潜像上に複数層のトナーを付着
させることができ現像性か良好であることから、トナー
を小粒径化しても充分な画像濃度を得ることができ、ま
た潜像のエツジラインにおいても現像電界に忠実に機能
するのでラインの再現性もよく、さらに感光体損傷、定
着不良等の不具合の発生する虞れも少ないものである。
このように本発明においてはトナー粒子表面に高誘電体
微粒子を局在的に高密度に配することによって、良好な
現像性を不具合を生じることなく確保するものであるの
で、電子写真プロセスにおける高画質化の要求に充分対
応できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、高誘電物質を添加してなるトナーの感光体表
面上での付着状態を示す模式図、第2a図は高誘電物質
をトナー表面部に添加してなるトナーの潜像ラインエツ
ジ部における分極状態を示す模式図であり、また第2b
図は高誘電物質をトナー内部に添加してなるトナーの潜
像ラインエツジ部における分極状態を示す模式図である
。 1・・・トナー、 2・・・感光体、 3・・・エツジ部の回り込み電界。 特許出願人      ミノルタカメラ株式会社代理人
   弁理士    八 1) 幹 雄(他1名)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トナー粒子表面に誘電率100以上の物質の微粒
    子を局所的に高密度で固着したことを特徴とする静電潜
    像現像用トナー。
JP2304054A 1990-10-09 1990-11-13 静電潜像現像用トナー Pending JPH04177363A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2304054A JPH04177363A (ja) 1990-11-13 1990-11-13 静電潜像現像用トナー
US07/772,943 US5219694A (en) 1990-10-09 1991-10-08 Toner for developing electrostatic latent image

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2304054A JPH04177363A (ja) 1990-11-13 1990-11-13 静電潜像現像用トナー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0617336A3 (en) * 1993-03-25 1995-08-09 Nippon Electric Co Electrostatic image developer.
JP2008175860A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置および画像形成装置
JP2015075576A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 三菱化学株式会社 静電荷像現像用トナー

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