JPH04176761A - 自動変速機付き車両のキーロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は主として電子制御型自動変速機付き車両に用い
て有用なキーロック装置に関するものである。

従来の技術 従来から自動変速機を備えた車両にあっては、複数の変
速段を達成させるための油圧制御回路内に、ｒＦ’Ｊ　
　ｒＲＪ　　ｒＮＪ　　ｒＤＪ　　ｒ２Ｊ　　ｒｌ、Ｊ
の位置を占めるセレクトレバーを設けて、ドライバー゛
が該セレクトレバーのシフト位置を適宜切換える構成と
なっていて、通常第５図に示したように運転席ｌの車室
中央寄りにセレクトレバー３が配置されている一方、イ
ンストルメントパネル５の前面適宜位置にキーシリンダ
７が配備されており、エンジンの始動に際して運転者が
キーシリンダ７のキー挿通孔７ａにキーを挿通して回動
操作している。尚、上記のキーシリンダ７をステアリン
グコラム９の側部に配備した例も知られている。

他方において、自動変速機を備えた車両におけるエンジ
ン始動時の安全性を高めるために、セレクトレバー３が
パーキングｒＰＪ位置にシフトされていない場合には、
運転者がキーを回動操作してもエンジンが始動しないよ
うにするとともに、エンジンの停止後にキーを引き抜く
際にあっても同様にセレクトレバー３がパーキングｒＰ
Ｊ位置にシフトされていない場合にはキーを引き抜くこ
とができないようにした所謂キーロック装置が知られて
いる。例えば前記第５図に示した例にあっては、キーシ
リンダ７とセレクトレバー３との間にパーキングロック
ケーブル１１を配設して、セレクトレバー３とキーシリ
ンダ７に対するキー操作を連動させるようにした手段が
採用されている（上記に関しては１９８９年５月にトヨ
タ自動車〔株〕から発行されたトヨタスプリンタ−新型
車解説書３−７頁を参照）。

更に上記以外の電子的制御手段として、キーシリンダ７
内のキー位置信号とセレクトレバー３のシフト位置信号
を電気的に検出して、この信号を図外のコントローラに
入力し、該コントローラの出力信号に基づいて作動する
ソレノイド等のアクチユエータを利用して、前記キー操
作をロックしたり、ロック解除するようにした手段も採
用されている。

発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来の自動変速機付き車両のキ
ーロック装置、特に第５図に示した例では、キーシリン
ダ７とセレクトレバー３とをパーキングロックケーブル
１１を用いて機械的に連繋しなければならないので、該
パーキングロックケーブル１１のレイアウトが困難であ
る外、実施に際して多くの部品が必要であるため、コス
トが高くなってしまう上、組付工程が煩瑣であるという
課題があった。

又、前記コントローラを用いた電子的制御手段の場合に
は、装置の構成自体が複雑である上、コントローラを構
成するための高価な電子部品を必要とするため、コスト
アップを招来してしまうという難点があった。

そこで本発明はこのような従来の自動変速機付き車両の
キーロック装置が有している課題を解消して、簡易な構
成によってキーのロック及びロック解除することができ
る装置を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 本発明は上記の目的を達成するために、ステアリングホ
イールに固定されたシャフトが回動自在に挿通されたス
テアリングコラムと、該ステアリングコラムの側部に配
設されて、一端部が該ステアリングコラムに固定された
キーシリンダと、上記キーシリンダに対して回動可能に
嵌合され、内方に空洞部が形成された円環状の回動部を
有するセレクトレバーと、上記キーシリンダの車室側か
ら該キーシリンダ内に回動可能に挿通されているととも
に、前記回動部内に形成された空洞部に相当する部位に
作動子が一体に突設されたキー挿通孔を有するキーブロ
ックとを具備して成り、上記回動部内に形成された前記
空洞部は、セレクトレバーのパーキング位置に対応する
キーのロック解除可能領域、及びセレクトレバーのパー
キング位置以外のシフト位置に対応するロック解除不可
領域を有し、且つ少なくともキーのオンオフ操作に伴う
上記作動子の回動角と同等もしくはそれ以上の角度を保
って形成されているとともに、セレクトレバーが前記パ
ーキング位置で且つ作動子がオフ位置にある状態で該空
洞部一側面を作動子に係合し、セレクトレバーがパーキ
ング位置以外のシフト位置にある状態からキーブロック
の作動子をオフ位置へ回動した際に、前記作動子と空洞
部一側面との係合により、セレクトレバーをパーキング
位置へ強制的に回動復帰可能にした自動変速機付き車両
のキーロック装置の構成にしである。

作用 かかるキーロック装置の構成によれば、車両の停止時に
運転者がセレクトレバーをパーキング位置にシフトしな
い間は、キーブロックに突設された作動子が空洞部内の
ロック解除不可領域にあるため、キーをキー挿通孔から
抜き取ることができず、逆にキーのオフ位置への戻し操
作によって上記作動子がセレクトレバーの回動部を回動
して、該作動子がロック解除可能領域に入り、従ってセ
レクトレバーが強制的にパーキング位置にシフトされて
、キー挿通孔に挿通されたキーの抜き取りが可能となる
。

従ってエンジン始動時及び停止時にはセレクトレバーが
必ずパーキング位置にあり、運転者の操作上の誤動作が
生じないという作用が得られる。

実施例 以下図面中の第１図乃至第４図を参照して本発明にかか
る自動変速機付き車両のキー口・ツク装置の一実施例を
、前記従来の構成と同一の構成部分に同一の符号を付し
て詳述する。

第１図に示した構成において、１５はステアリングホイ
ールであり、該ステアリングホイール１５に固定された
シャフト１７がステアリングコラム９内に回動自在に挿
通されている。

このステアリングコラム９の側部には、キーシリンダ２
１が嵌合固定されている。　　゛即ち、ステアリングコ
ラム９の側部には取付穴９ａが穿設されていて、この取
付穴９ａ内にキーシリンダ２１から一体的に突出する支
持杆２１ａが挿通されている。この支持杆２１＆の先端
部近傍には抜は止め用の突起２１ｂが形成されている。

３は丸棒状のセレクトレバーであり、該セレクトレバー
３の一端部には円環状の回動部３ａが一体に設けられて
いて、上記キーシリンダ２１の周面上の適宜位置に上記
回動部３ａが回動可能に嵌合されている。

この回動部３ａ内には、詳細は後述するように該回動部
３ａとキーシリンダ２１に跨がる空洞部３１が形成され
ている（第３図参照）。３ｂはセレクトレバー３の操作
部である。

更に本実施例では第２図に示したように、上記キーシリ
ンダ２１の車室Ｎ側表面２１ｃの中心位置からキーシリ
ンダ２１の内方に向けて円柱状のキーブロック２３が回
動可能に挿通されており、該キーブロック２３の車室Ｎ
側に面した部位には縦差し型のキー挿通孔２５が開口さ
れ、このキー挿通孔２５内にキー２７が挿通されている
。

上記のキーブロック２３は、セレクトレバー３の回動部
３ａの内部を通過する長さを有しており、この回動部３
ａ内に形成された前記空洞部３１を経由してキーシリン
ダ２１の軸方向に沿ってフロントＦＲ方向に延びている
。そして該キーシリンダ２１の外壁面上で且つ上記空洞
部３１内に相当する部位に、プレート状の作動子３３が
一体に突設されている。

第３図、第４図は上記空洞部３１の形状と、作動子３３
の動きの関連性を示す概要図である。

本実施例の場合にあっては、第３図に示したようにセレ
クトレバー３の操作部３ｂが最も高い位置にある場合が
車両のパーキングｒＰＪ位置であり、以下矢印Ｃに示し
たように操作部３ｂを下降操作することによって、自動
変速機の変速段が「Ｒ」　「Ｎ」　「Ｄ」　「２」　「
１」と切り換わるように設定されている。又、第３図は
作動子３３がオフ位置にある状態を、第４図は作動子３
３がオン位置にある状態を示している。

第３図中の　θ１は、キー２７のオンオフ操作に伴う作
動子３３の回動角を示しており、θ２は前記セレクトレ
バー３がパーキングｒＰＪ位置にシフトされている場合
の作動子３３の回動角を示している。

即ち、回動部３ａ内に形成された前記空洞部３１は、少
なくとも上記作動子３３の回動角θ１をカバーする大き
さを有しており、換言すれば上記回動角　θ１と同等も
しくはそれ以上の角度を保って形成され、且つセレクト
レバー３がバーキングｒＰＪ位置に、及び作動子３３が
オフ位置にある時に、該作動子３３が空洞部３１の一側
壁面３Ｃに係合し得るような位置関係となっている。

従ってキー挿通孔２５に挿通されたキー２７のオンオフ
操作に伴って、キーブロック２３に一体に突設された作
動子３３が回動角　θ１の範囲内で回動操作される。

作動子３３が第３図に示した位置、即ち回動角θ２の範
囲内にある場合には、キー挿通孔２５内への前記キー２
７の挿脱が可能であり、作動子３３が回動角　θ２以外
の位置にある場合には、キー２７の挿脱は出来ないよう
に設定されている。

換言すれば、上記の回動角θ２はキー２７のロック解除
可能領域であり、回動角θ１の範囲内でこの回動角θ２
を除いた範囲がキー２７のロック解除不可領域となって
いる。

かかる構成によれば、第３図に示したように作動子３３
がオフ位置で、且つセレクトレバー３がパーキングｒＰ
Ｊのシフト位置にある時にキー挿通孔２５内にキー２７
を挿入することが可能となる。この時にキーブロック２
３に突設された作動子３３は回動角　θ２の範囲内にあ
り、且つ該回動部３ａの一方側の壁面３Ｃに作動子３３
が当接している。この状態下でキー挿通孔２５内にキー
２７を差し込み、該キー２７を回動角　θ１内で回動す
ることにより作動子３３は第３図の鎖線で示したオン位
置となり、エンジンを始動させることができる。

換言すれば、車両の発進時にはセレクトレバー３がパー
キングｒＰＪ位置にセットされていない限りエンジンを
始動させることができない。

車両が通常の走行状態に移行した際に、運転者がセレク
トレバー３を回動操作して該セレクトレバー３をパーキ
ング「Ｐ」位置以外のｒＲＪ　　ｒＮＪｒＤＪ　　ｒ２
Ｊ　　ｒｌＪにシフトすると、該セレクトレバー３によ
って切り換えられた電気接点に連繋された図外のアクチ
ュエータが駆動されて、このアクチュエータの作用に基
づいて複数の変速段を達成させるための油圧制御回路が
切換えられ、車両の走行が継続される。この間はキーブ
ロック２３の作動子３３は前記回動角θ２以外の位置に
あるため、キー２７はロック状態に保持されている。尚
、第４図はセレクトレバー３が最下段１図示例では前進
１段にシフトされた状態を示しており、この状態下では
回動部３ａの一方側の壁面３Ｃに作動子３３が当接して
いる。

次に車両の停止後、運転者がセレクトレバー３をパーキ
ングｒＰＪ位置に戻すことにより、回動部３ａ内の空洞
部３１が第３図に示した位置になる。従ってキー２７の
操作に伴って作動子３３を回動角　θ２の範囲内に戻す
ことができるため、エンジンが停止するとともにキー２
７のロックが解除されて、該キー２７をキー挿通孔２５
から抜き取ることができる。

そして本実施例の場合、車両の停車後に仮に運転者がセ
レクトレバー３をパーキングｒＰＪ位置にシフトしない
で、即ち第４図に示す状態からキー２７を抜き取る操作
を行おうとした場合には、第３図の矢印りに示したよう
にキー２７の反時計方向への回動操作に伴って、キーブ
ロック２３に突設された作動子３３が回動部３ａの一方
側の壁面３Ｃを反時計方向に押動する。

この作動子３３の押動作用によってセレクトレバー３の
回動部３ａが強制的に第３図に示したパーキングｒＰＪ
位置まで回動され、且つ作動子３３がロック解除可能領
域である回動角　θ２の範囲内に入るので、この位置で
エンジンが停止され、キー２７のロックが解除されてキ
ー２７をキー挿通孔２５から抜き取ることができる。

つまり運転者のキー２７の戻し操作によって、セレクト
レバー３は強制的にパーキングｒＰＪ位置に戻されるこ
とになり、この位置でキー２７のロックを解除すること
ができる。

以上の作用を要約すれば、車両の停止時にはセレクトレ
バー３をパーキングｒＰＪ位置に戻さない限りキーをキ
ー挿通孔２５から抜き取ることができない上、逆にキー
２７の反時計方向への戻し操作によってセレクトレバー
３を強制的にパーキングｒＰＪ位置にすることができる
。換言すれば、エンジン始動の際には必ずセレクトレバ
ー３がパ−キングｒＰＪ位置で且つ作動子３３、つまり
キーブロック２３かオフ位置にあって、パーキングｒＰ
Ｊ位置以外でのキー操作によるエンジン始動を不可能と
する。

尚、本実施例の場合には、ステアリングコラム９に対し
てキーシリンダ２１が縦差し型であるように設定されて
いるので、従来の横差し型のキーシリンダに比してドラ
イバーの操作性が向上するという利点を有している。

発明の効果 以上詳細に説明した如く、本発明にかかる自動変速機付
き車両のキーロック装置によれば、以下に記す作用効果
がもたらされる。

即ち、車両の停止時にはセレクトレバーをパーキング位
置にセットしない限りキーブロックの作動子がロック解
除不可領域にあるため、キーをキー挿通孔から抜き取る
ことができず、この車両の停止時にはキーのオフ位置へ
の戻し操作に基づくキーブロックに突設された作動子の
回動作用により、セレクトレバーが強制的にパーキング
位置にシフトされると同時にキーブロックの作動子がロ
ック解除可能領域に入るので、該キーのロックを解除す
ることができる。

従ってエンジン始動時及び停止時にはセレクトレバーが
必ずパーキング位置にあり、キーロック操作が万全とな
って車両の始動時及び停車時の安全性が高められ、操作
上の誤動作が生じないという効果が発揮される。

とりわけ本発明によれば、従来用いられていたパーキン
グロックケーブルが不要であるので、該パーキングロッ
クケーブルのレイアウト面での難点が解消される上、必
要とする部品が少なく、且つ組付工程が簡易化されると
いう利点がある。

更に本発明では複雑な電子的制御手段を用いていないの
で、コストが低廉化されるとともに電気的なトラブルが
発生せず、保守が容易であるという効果が発揮される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるキーロック装置の一実施例を示す
要部断面図、第２図は同要部斜視図、第３図、第４図は
同作動時の状態を示す要部断面図、第５図は従来のセレ
クトレバーの配置例を示す斜視図である。 ３・・・セレクトレバー、３ａ・・・回動部、３ｂ・・
操作部、３Ｃ・・・壁面、９・・・ステアリングコラム
、１５・・・ステアリングホイール、１７・・・シャフ
ト、２１・・・キーシリンダ、２３・・・キーブロック
、２５・・・キー挿通孔、２７・・・キー、３１・・・
空洞部、３３・・・作動子。 第１図 ２３キーフ”Ｄ　Ｉ’／り 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ステアリングホィールに固定されたシャフトが回
   動自在に挿通されたステアリングコラムと、該ステアリ
   ングコラムの側部に配設されて、一端部が該ステアリン
   グコラムに固定されたキーシリンダと、上記キーシリン
   ダに対して回動可能に嵌合され、内方に空洞部が形成さ
   れた円環状の回動部を有するセレクトレバーと、上記キ
   ーシリンダの車室側から該キーシリンダ内に回動可能に
   挿通されているとともに、前記回動部内に形成された空
   洞部に相当する部位に作動子が一体に突設されたキー挿
   通孔を有するキーブロックとを具備して成り、 上記回動部内に形成された前記空洞部は、セレクトレバ
   ーのパーキング位置に対応するキーのロック解除可能領
   域、及びセレクトレバーのパーキング位置以外のシフト
   位置に対応するロック解除不可領域を有し、且つ少なく
   ともキーのオンオフ操作に伴う上記作動子の回動角と同
   等もしくはそれ以上の角度を保って形成されているとと
   もに、セレクトレバーが前記パーキング位置で且つ作動
   子がオフ位置にある状態で該空洞部一側面を作動子に係
   合し、セレクトレバーがパーキング位置以外のシフト位
   置にある状態からキーブロックの作動子をオフ位置へ回
   動した際に、前記作動子と空洞部一側面との係合により
   、セレクトレバーをパーキング位置へ強制的に回動復帰
   可能にしたことを特徴とする自動変速機付き車両のキー
   ロック装置。