JPH04176345A - 大型プラスチック製品破砕機 - Google Patents

大型プラスチック製品破砕機

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Publication number
JPH04176345A
JPH04176345A JP30464890A JP30464890A JPH04176345A JP H04176345 A JPH04176345 A JP H04176345A JP 30464890 A JP30464890 A JP 30464890A JP 30464890 A JP30464890 A JP 30464890A JP H04176345 A JPH04176345 A JP H04176345A
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JP
Japan
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blades
blade
rotating
rotary
fixed
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Pending
Application number
JP30464890A
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English (en)
Inventor
Hideaki Matoba
的場 秀晃
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MATETSUKUSU KK
Matex Co Ltd
Original Assignee
MATETSUKUSU KK
Matex Co Ltd
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Publication date
Application filed by MATETSUKUSU KK, Matex Co Ltd filed Critical MATETSUKUSU KK
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  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は大型のプラスチック不良製品などを粗砕する
大型破砕機に関する。 例えばテレビのケース、洗濯機のケース、コンピュータ
、プリンタのケースなど大きく箱杖のものがプラスチッ
ク射出成形などで作られる。もしもこれが不良品である
場合に不良品をある程度の小さい塊状に破砕する事がで
きれば好都合であり本発明はそのような要求に応えるも
のである。
【従来の技術】
プラスチックランナーなどを細かく切り刻んでプラスチ
ック素材として再生する粉砕機は既に広く用いられてい
る。これは狭い円筒形のケーシングの中で密接して回転
主軸に取り付けられた回転刃が高速回転しており、回転
刃とケー/ング内壁に挟まれたランナーが剪断され引き
裂かれて微細な粉粒状のペレットにするものである。こ
れは高速回転する回転刃でランナーを先端切りするもの
である。回転刃の強い衝撃力によってランナーを微細片
にまで切り刻むので、回転刃の慣性が重要な働きをする
。このため高速回転していなけねばならない。駆動力は
5〜10馬力で、回転数は1000回転/回転止である
。切り残しがててはいけないので回転刃が互いに密接し
ているという事は必須の要件である。これは1度でラン
ナーがペレット状になるので処理が一回で済むが、電力
費が嵩むし、騒音も大きく不経済である。大きいランナ
ーを砕くには大きい開口を有する大型の粉砕機を必要と
する。このように微細片にまで切り刻むものをここでは
粉砕という事にし、粗く切ることをここでは破砕又は粗
砕という事にする。 本出願人は粉砕するのではなく、ランナーを数個の小片
に荒ぎりするランナー粗砕機を発明した(特公昭GO−
31543)。 これは回転刃を回転主軸に間隔を置いて取付け、各回転
刃の側面に固定刃を設けた構造で、回転刃を低速で(毎
分1〜30回転)回転させてランナーを数個の小片に粗
切りするものである。これを粉必機に再び投入して微少
粉粒状にするのである。いわばランナーを前処理すると
いうものである。回転刃と固定刃との側面での切刃の対
応によりランナーが4〜6個に切断される。 このランナー粗砕機は既に実績を重ね広く使用され好評
を博している。 しかしこれらはプラスチック成形で生ずる不要物である
ランナーを細かく切り刻むのである。対象が小さい。ま
た成形に伴って定まった時間に定まった量だけ連続的に
発生す、るものである。 これとは別に製品ではあるが不良品と判別されたものが
ある。不良品は貯溜して収集しておきそのまま廃棄する
こともある。廃棄するといっても、一部は焼却され一部
は埋立地に投棄される。いずれにしても望ましい処理法
ではない。 不良品の発生自体が望ましいことではないが、不良品が
プラスチック成形に伴って発生するのはある程度やむを
得ない。しかしそのままだと嵩ぼるので貯溜するにして
も広い場所を取ってしまう。そこで不良品を粗く砕いて
小片にして貯溜し廃棄するようにした方が良い。 さらに小片に砕く事ができれば、これを前記の粉砕機に
投入してプラスチック素材として再生する可能性が拓け
る。これがもっとも望ましい処理法といえよう。 不良品といっても小さい製品であればそのまま粉砕機に
かけることができよう。しかし大型の不良品の場合そう
はゆかないのである。プラスチック粉砕機のケーシング
は小さくこれに続く間口も小さいので不良品が入って行
かない。 ところが大型のプラスチック成形品は増えつつある。例
えばプリンタ、コンピュータ、デイスプレィのケースは
プラスチックであるし、コピー、ファックスなどの機械
も外ケースはプラスチックである。洗濯機の外箱、蓋な
どもプラスチックである。児童用の玩具、遊技具にもプ
ラスチ・ツクが多用されている。 これら大型のプラスチック成形品を製造する場合に不良
品が発生すると、従来はこれを貯溜しておき廃品回収業
者に処理を依頼していた。先述したように、これらは埋
立地なとに投棄されるようである。 本出願人は、既にブロー容器専用の粗砕機を発明してい
る(実公昭6O−28504)。これは先程のランナー
粗砕機を改良したもので、軽いブロー容器が回転刃によ
って押し上げられるのを防ぐためにホッパに沿って上下
動する掻寄装置を設けたものである。しかしこれとて小
型のブロー容器にしか役に立たない。大型の肉厚の成形
品に対しては適用できない。 これらはいずれも回転主軸が1本のものである。大型の
プラスチック製品を砕くには一軸式では難しく、回転主
軸を2本にしなければならないと考える。 回転主軸を2本有する破砕機も既にいくつか提案されて
いる。 (1)実公昭57−25709 (S57.6.4 )
2組の回転刃を回転主軸に取付け、互いに反対方向に回
転させる事により対象物を破砕する。これは軸方向に見
て回転刃の軌跡か交差しており、回転刃同士の側面接触
によって切るものである。固定刃もあるかこれは回転刃
の先端に対向するように設けられる。回転刃の先端で切
るものである。固定刃との関係でいえば「先端切り」と
いう事ができる。また回転刃は2組の回転刃が殆と密接
して取り付けられ、相手の回転刃2枚の中間へ、こちら
の回転刃の先端か入れば相互に殆と隙間が残らない。回
転数も速くて対象物を微細片にまで切り刻むものである
。 ■実公昭54−4113  (S54.2.23)これ
も2軸式の破砕機である。上下に2軸式破砕機構を備え
、主軸が上下で直交するようになっている。産業廃棄物
を破砕するものであり、長尺の破砕物を上段で発生して
も下段ではこれに直交する方向で切断できるようになっ
ている。 これも回転刃同士は側面で殆ど接触する「密接状」の構
成である。これは廃棄物をできるたけ微細に切り刻みた
いからである。回転刃の接触側面で切断するものであっ
て、固定刃のようなものはない。回転主軸は高速回転し
ている。 (3)実開平2−8[1647(H2,7,9)2軸式
の破砕機である。反対方向に回転する2組の回転刃の側
面に固定刃を「密接状」に設けたものであ委。つまりひ
とつの固定刃の両側には異なる主軸に属する回転刃が密
接して存在するし、ひとつの回転刃の両側には固定刃が
密接して存在する。固定刃と回転刃の側面での接触によ
って対象物を切断する。固定刃は軸中心を結ぶ直線上に
沿うものである。つまり2軸中心を結ぶ線(基線と呼ぶ
)に対して固定刃のなす角eは0度である。 また一方の主軸に属する回転刃の位相が全て揃っている
。また異なる組の回転刃は固定刃と平行になる時刻が異
なるようにしている。つまり異なる組の回転刃は位相が
揃っていないのである。 (4)特公昭[12−25420(SG2J、3 )こ
れは冷凍餌料の砕氷機であり、対象物か氷である点で通
常の破砕機と異なるが2軸のものであるので検討する。 2本の平行な回転主軸に間隔を置いて回転刃を取り付け
る。位相が全て揃うようにしである。位相の一致は2本
の主軸に取り付けられた全ての回転刃に対して要求され
る。これは正確に直方体であって、両側の回転刃の間隔
とほぼ同し厚みの氷を砕くためである。回転刃が氷に当
たった時の衝撃力が常に同一であるようにしているので
ある。そうでなければ氷が一方へ飛んでしまうからであ
る。 回転主軸の中点より下方に当たる位置に軸方向に延びる
固定刃がある。しかし固定刃は回転刃と協動して氷を砕
くのではない。固定刃は氷を一時的に保持するものであ
る。回転刃と固定刃とは離れているし回転刃、固定刃の
側面で切るというようなことはてきない。 ■特開昭49−81955 (S49.8.7 )2本
の回転主軸に主軸のほぼ全長に等しい長さの円柱状のヘ
リカルギアを取り付けている。 へりカルギア同士が噛合うようになっている。 この歯面で切り粉(金属の切り粉)を圧縮切断するので
ある。これはへりカルギアの対接による切断で、端面切
りという事ができる。また固定刃がない。
【発明が解決しようとする課題】
これはいずれも2軸式の破砕機という事ができるが、い
ずれも対象物を微細に切り刻むことが目的であるし、大
型のプラスチックを処理できるものはない。 本発明は、大型のプラスチック不良品を2軸式の回転刃
によって粗く切断するような大型の粗砕機を提供するこ
とを目的とする。微細片にまで砕くのではなく粗く切断
するのである。粗砕片は別の粉砕機へ投入して微細片に
まで砕ければ良いのである。
【課題を解決するための手段】
本発明のプラスチック製品破砕機は、2本の平行な回転
主軸に間隔を置いて回転刃を固定し、各回転刃の側方に
近接して固定刃を設けたものである。回転刃は互いに反
対方向に毎分1〜30回転の低速回転をする。異なる回
転主軸に属する2組の回転刃の先端の軌跡をなす円は軸
方向に見て互いに交差し、回転主軸中心間を結ぶ線分と
、回転主軸中心と交差点を結ぶ線分とのなす角0はlO
〜500である。固定刃は水平であるか又は中間点に近
づくほど低くなるよう傾斜して配置する。2組の固定刃
は軸方向から見て交差しており、回転刃の下方の交差点
をP1回転主軸中心を結ぶ線分の中点をMとして線分M
PをPを越えて4:1に外分する点をRとして、固定刃
の交差点Xが線分MR間にあるようにする。 より好ましくは、線分MPを3:1に内分する点をSと
し、固定刃の交差点Xが線分SP間にあるようにする。 さらに回転刃には対象物を内側に引き込むような傾斜面
を持っている。棒状のものは刃面の運動によって引き込
まれて回転刃の中心近くで切断されるので切断の際に過
大な力を必要としない。
【作   用】
大型のプラスチック製品を投入すると、反対方向に低速
回転する2組の回転刃が製品を軸の中間へ引き寄せさら
に固定刃と回転刃の作用でこれを切断する。微少なもの
に切り刻むのではな(、比較的大きい塊に分断するので
ある。低速回転であるが回転刃と固定刃の作用によって
製品を切断できる。 固定刃が回転刃の主軸中心の中間よりも下にあるから、
プラスチック製品が比較的下方にまで落下できここで切
断される。固定刃が低ければ低いほど製品を下まで引き
込む事ができて好都合である。しかし、軸方向から見た
固定刃の交差点Wが回転刃円軌跡の交差点Pよりあまり
下方にあると、棒状のものが固定刃に架橋した状態で保
持された場合にこれを切断する事ができない。それ故、
固定刃の交差点Wの最下点はP点を越えてM P /3
の点とするのである。
【実 施 例] 図面によって本発明の実施例に係る大型プラスチック製
品破砕機を説明する。 第1図は本発明の実施例に係る粗砕機の右側面図、第2
図は背面図である。縦長の装置であるが、上から順にホ
ンバカパー1、ホッパ2、破砕機本体3、架台4よりな
っている。 ホッパカバー1は左右側面、背面、上面が閉じられた箱
体であって前面に開口がありここにンユート31が取り
付けられる。粗砕すべき製品の不良品は何らかの手段で
持ち上げられンユート31に置かれる。製品はこれを滑
って開口からホッパカバー1内に入る。 ホッパ2は左右側面、背面、正面の閉じられた中間的な
箱体である。この中を破砕されるべき製品(被処理物と
いう)が落下してゆく。破砕機の回転刃によって断片が
強く弾き飛ばされる事があるので、ホッパ2とホッパカ
バー1を重ねて背の高いホッパ構造となっている。ホッ
パ2は破片の衝突に耐えるように例えば3.2mm厚の
鋼板を用いる。しかしそれでも歪む惧れがあるから、外
壁に箱形断面のパイプを溶接しホッパ面而の変形を防止
している。 またホッパ2の側面には開閉可能な覗き窓35がある。 これは回転刃が固定刃に断片が挟みこまれたりするので
点検、補修のための窓である。 破砕機本体3がこの発明の主要部である。これは四方の
枠組みの中に回転刃、固定刃を設は駆動装置によってこ
れを回転しプラスチック製品を破断するものである。こ
こではチェーンカバー33が両側に見えている。 架台4は本体3を支持するものである。破砕機本体3の
下面は開口しており、破断したプラスチック塊がここか
ら落下するので、架台4の中に破片収集用のじょうごを
付けたり、容器を置いたりする事ができる。 大型のプラスチック製品がそのままホッパへ入らなけれ
ばならないので、ホッパカバーの開口は大きく、ホッパ
、本体、架台ともに大きい。−例を述べると、地表から
ホッパカバー上面までの高さは2480mw1/ニート
までの高さは20BOmm1架台の幅は1200mm1
奥行は1400mmであり、ホッパカバーの幅は700
mm z奥行は650II1mである。投入口の寸法は
700mm X Ei00ma+である。全体の重量は
約1゜2を程度である。 破砕機本体を第3図の平面図、第4図の縦断右側面図、
第5図の正面図、第17図の底面図によって説明する。 破砕機本体の中には、2本の平行な回転主軸5.6が回
転可能に設けられる。一方の回転主軸5が第4図に於い
て時計方向に回転し、他方の回転主軸6が反時計方向に
回転する。上方に於いて被処理物を中央へ集めるように
回転するのである。 回転主軸5.6には間隔を置いて複数の回転刃7.8が
取り付けられている。回転刃7.8のそれぞれに対して
側方に接近して固定刃9.10が設けられる。これら回
転刃7.8、固定刃9.10は側面に於いて被処理物を
挟んで切断する。側方の接触面20に於いて切ることが
特徴である。 接触面といっても1mm〜数manの空隙がある。 外枠をなすのは、左右枠体11.11と端枠体12.1
2である。いずれも鉄板、或は鉄のアングル材で作られ
る。これらの枠体11.12は四隅に於いてボルト46
が固結されている。 回転刃が2組対向して回転する形になっているから、固
定刃9.10の固定がやや難しい。長方形状で一隅を斜
めに切欠いた固定刃支持板13がそれぞれの固定刃9.
10に対して設けられる。 固定刃支持板13は片持ち支持される。つまり一方の端
面が支持板止め板14に溶接又は螺止めされる。支持板
止め板14は長方形の板であって固定刃の配設される長
さにわたって支持し、左右枠体11.11の内側面に螺
止め又は溶接される。 このように固定刃は全て枠体11.11に対して支持板
13によって片持ち支持される。固定刃9.10には上
から下へ向かう力がかかるので、支持板13と止め板1
4の結合部にはかなりのモーメントが発生するが、支持
板13を肉厚にすれば厚み変形の惧れもない。固定刃9
.10は六角穴付きボルト15によって支持板13に固
結される。 破砕機本体3の枠体の上下は開放しており、底板のよう
なものかないので底板から固定刃を支持することができ
ない。端板12.12の中心間に棒材をさし渡してこの
上に固定刃を取り付けるという事も考えられよう。しか
し、こうすると回転刃の軌跡の外に棒材を設けなくては
ならす、棒材と固定刃との距離が長くなり、棒材が挟み
固定刃の位置が狂い易い。 そこでこのように左右枠体11.11に取り付けた止め
板14に支持板13を取付は固定刃をこの上に固定する
他はないのである。 また通常の粉砕機は粉砕物の粒径の上限を規定するため
に回転刃の直下に半円筒状の多孔板であるスクリーンを
設置している。スクリーンの孔径より大きいものは出て
こないようになっている。 本発明の破砕機ではスクリーンのようなものがない。固
定刃と回転刃とによって作られる大まかな網目構造を通
過できる程度のプラスチック断片が下方に落下する。あ
まり大きいままのものがここを通過してもいけないので
、固定刃をある程度多く並へて隙間を狭くしなければな
らない。 この例では一方の主軸5(A主軸と呼ぶ)には6枚の回
転刃7が、位相を少しすったがえて固着されている。こ
の回転刃は2つの切断部を持つ(簡単に2刃という)。 つまり180″′回転によって不変である。そこで隣接
回転刃の間で30°ずつ位相がすれるようにして取り付
けである。固定刃9は軸方向に見て全く同じ位置にある
。つまり同一の支持板13を用いて、これを止め板14
の同一高さに固定しであるのである。このようにすると
回転刃と固定刃とが相合う時刻が全ての回転刃について
異なる。このため必要な剪断力が平均化されて駆動装置
の負担が軒くなる。この点で前記の特公昭[12−25
420と正反対である。 他方の主軸6(B主軸と呼ぶ)の回転刃8は、A主軸の
隣接回転刃の中間に配置する。このためB主軸の回転刃
はA主軸の回転刃よりひとつ少なくなる。この例ではB
主軸の回転刃は5枚である。180°÷5=36° で
あ−るから、5枚の回転刃は36°すつ位相が異なるよ
うにすべきであるが、この例では30°ずつ位相が異な
るようになっている。 このようにすると、B主軸の両端に回転刃の存在しない
広い空間が残ってしまう。ここのB主軸上に被処理物が
載ってしまうと、相手側の回転刃の先端が届かす切断で
きないという不都合が生しる。それにこの空間を通して
大きい断片が落下するという事もありうる。そこでB主
軸の両端には平行四辺形の掻上げ板16.16を設ける
。第14図に掻上げ板16の近傍の断面図を示す。これ
は回転刃ではなく切断作用はない。この部分に落ちた被
処理物X5を2つの主軸の中間部分へ移動させるだけで
ある。 この例では、A主軸5についても、B主軸6についても
回転刃7.8に対する固定刃9.10の位置関係が同じ
になっている。つまり第3図で回転刃7.8の下側に固
定刃9.10が接している。接触面20に於いて被処理
物を切るので、回転刃7.8には固定刃9.10の方へ
傾斜する鋭く尖った切刃面を持っているが、この切刃面
の方向が同一になる。 回転刃が被処理物を切ろうとすると、切刃面に反力が生
ずる。これは切刃面にほぼ直交する成分を持つ。反力は
切刃面を斜めに押し上げる方向に働くから、この軸方向
の反力がスラストとなる。 切刃面のある方から、垂直面の方へスラストが生ずる。 主軸5.6に付けた回転刃はこの例では同じ側に切刃面
を持つのでスラストが互いに打ち消し合わない。主軸に
対してスラストが生する。主軸5.6は両端を軸受機構
で両もち支持されるが、いずれか一方はスラストを受け
る事のできる軸受けとなっている。 A主軸5とB主軸6とは回転方向が反対になっている。 上方に落ちた被処理物を主軸の中間の方向へと送るよう
に回転する。回転刃もその方向に切刃面が向いている。 さらにスプロケットから駆動力を得るがこれも互いに反
対方向の端から得るようになっている。スプロケットを
取り付けた端を導入端といい、これのない端を孤立端と
いうことにする。この例では孤立端の軸受機構がスラス
トを受けられるようになっている。その他の点ではどち
らの軸受機構も同しような構造である。 主軸5.6には回転刃5.6がキー溝にキーで止めてあ
り、回転刃とスペーサ】7が交互に嵌込んである。主軸
両端の軸受機構の拡大断面図を第22図、第23図に示
す。第22図が孤立端の、第23図が導入端の軸受機構
である。共通部分は一括して説明する。 B主軸を第15図に、A主軸を第16図に示す。 主軸の両端近くには一部分雄螺78.79.87.91
を切っである部分があり、ここにファインニーナツト1
8が螺合しており、回転刃、スペーサ17を軸方向に両
側から強圧する。これによって回転刃が主軸に対して固
定される。回り止めのためにはキーが用いられる。キー
の配置については後に説明する。雄蝶、雌螺の方向は主
軸の両端で反対方向になっている。ファインニーナツト
が外力を受けた場合にはこれがより深く螺込まれるよう
になっており、緩むことのないようにする。 端枠体1
2の軸通し穴に、皿型の位置決めリング19が嵌込んで
ある。主軸は位置決めリング19の内孔を貫通する。主
軸のさらに外方は平坦面83.80,88.92になっ
ているがここに、軸受21.21′の内輪が嵌込んであ
る。この内、孤立端の軸受21′はスラストも担うこと
のできる軸受である。軸受21.21″の外輪は円弧状
の断面を持ち軸受止め輪22の中へ嵌込まれている。自
動調芯のため円弧状の断面にしている。 軸受止め輸2
2と位置決めリング19には同じ位置に通し穴があり、
ここに挿通した複数のボルト23によって端枠体12に
固定されている。 端枠体12の穴内面と、主軸外周の間にはシールリング
24が介挿される。これは破砕片や粉体が軸受へ進入す
るのを防ぐものである。 主軸5.6の孤立端に方にスラストを受ける軸受21′
を設けている。これの内輪は、主軸の雄蚊部81.89
に螺合するファインニーナツト25によって軸方向中央
へ向かって押し付けられている。孤立端の端は一部平坦
面SP.90が形成しである。これはスパナか掛けられ
るための面である。 導入端の方の軸受21は、内輪と主軸の間に、テーパー
のついた内輪押え輪47か介挿されている。内輪押え輪
47の外方の端に雄蚊か切ってありここに締付ナツト2
6が螺合している。これを締付けることにより、内輪が
主軸に対して固定される。 導入端の端にはキー溝84.93があり、ここにキー4
9が差し込まれ、スプロケット27を回り止め固定して
いる。ボルト(図示せず)が半径方向に螺込まれ主軸に
対してスプロケット27を抜は止めしている。 A主軸、B主軸のスブロケッ)27.27からチェーン
28.28が延びており、これか駆動機構の出力端のス
プロケット29につながっている。駆動機構は主軸毎に
ひとつずつ設けられる。これはモータ38、減速機39
よりなる。減速機39によって減速し、さらにスプロケ
ット29.27によって減速する。大きい製品を切るの
で回転刃も大きく、モータもかなり大きい。この例では
+、skw  (2馬力)のモータが2基使用されてい
る。主軸の回転数は毎分13.5回(50Hzの場合)
、16.2回(60FJzの場合)である。 回転刃、固定刃が設けられている破砕領域の寸法は、端
枠体12.12間が800mm 、左右枠体11.11
間が700mmであり、断面積にすると5600cm2
である。極めて広い空間であるから、プラスチックのテ
レビのケース、洗濯機のケースなど嵩ぼる大型の製品を
投入処理することができる。 モータ減速機はボルト40によって基台37に固定され
る。チェーン28に適当な張力を与える必要があるので
、モータ減速機(駆動機構)はボルト42.44.45
によって位置決めされる。 ボルト42.44は側板41に螺合し、頭部によって駆
動機構の側壁を押している。側板41に接するナツトを
回してボルトの突出長さを調節することができる。ボル
ト45は側板43に螺合し、頭部により駆動機構の側壁
を押す。第17図に見るようにボルト40は基台37の
長穴を貫きナツトに螺合しているから、ボルト40の位
置は左右に動かす事ができる。 第4図に示すように、回転刃は少しずつ位相が異なるよ
うに主軸に取り付けである。回転刃7.8はそれゆえ軸
方向からみて螺旋対称の位置に重なって見える。2組の
回転刃7.8の先端の軌跡円は交差する。主軸5.6の
上では回転刃が被処理物Xを中央へと押し戻す。回転刃
と固定刃は1〜数ll1m程度しか離れておらす、回転
刃は、固定刃のない方の面に切刃面51を持っている。 第6図はこの部分を裏から見て、拡大したものである。 簡単のため回転刃は主軸5.6についてひとつだけ示し
た。 この例では、回転刃の直径は350mmφであり、2組
の回転刃先端の軌跡円の軸方向から見た交点と、回転主
軸中心とを結ぶ線分が2つの回転主軸中心を結ぶ線分と
なす角は30°である。固定刃はこの例では回転主軸中
心を通る直径上にあり、主軸中心から、2軸間にかけて
低くなるように傾斜している。固定刃の傾斜角も30°
である。軸方向から見て固定刃の上面は交差していなけ
ればならない。そうでないと細い棒材が固定刃に支持さ
れず落ちてしまう。薄い板の場合も鉛直方向に回転刃の
間に入った場合にそのまま落ちてしまう。 またこの例では固定刃の上面の軸方向から見た交差点は
、前記の回転刃先端の回転軌跡の交差点にほぼ合致する
。 第6図は切断の状態を示す。簡単のため回転刃は一枚ず
つ図示した。嵩高い箱状のプラスチック製品(の不良品
)Xlが、ホッパから投入されたとする。これが破砕機
本体2に到達すると2組の回転刃7.8に当たって一時
的に保持される。回転刃7.8は軸より上では中央に向
かって回っているから、尖点52により被処理物X1は
中央に掻き寄せられる。大きい箱状のものであれば、こ
の時に2組の回転刃の尖点52.52によって強く挟ま
れ一部が破断する。 やや小さい被処理物X2は固定刃9.10のところまで
落下するが、ここで固定刃と回転刃尖点52に押されて
挟みやがて一部が切断される。棒状のもの、或は小さく
破断されたちのX、は引込傾斜面53によって内方へ引
き寄せられ切断凹部54で切断される。尖点52より切
断凹部54は回転中心に近いからより強い力を与える事
ができ強い材料であっても切断できる。 しかし、被処理物が肉厚で強いものであれば、駆動機構
のトルクでは破断出来ないこともある。 回転刃や回転主軸は十分な質量を持つが、回転数が低い
ので十分な慣性(1nerNa )を持たない。 慣性で切断するのではなく、モータの駆動力で切断して
いるのである。 このように被処理物が硬%’)場合は、モータの回転が
停止し逆転しさらに正転するようになっている。このた
めにモータのトルクを監視しく実際には電流値の過大を
検出する)モータの回転方向を一時的に反転する機構を
設けている。 少しの間逆転させると被処理物の再配置が起きるので今
度は回転刃によってこれを切る事ができるものである。 この破砕機は、粉砕するのではなく粗砕するのである。 回転刃が密接していないし低速回転であるので粗切りし
かできない。従って処理を受けて落下するものは、もと
の製品の形状を幾分残している。Zlは箱の隅部がその
まま落下している例である。Z2、Z3は平板な部分が
一部破断して落下している。Z4もL型の壁面の一部が
残っている。 このように回転刃による切断を1〜3回程度受けるだけ
で固定刃の隙間を落ちるようになるので細く砕くという
ことはできない。 第7図〜第11図によって回転刃8.7を説明する。A
主軸の回転刃7とB主軸の回転刃8とは面対称の形状に
なっている。第7図〜第10図は回転刃8を示す。これ
は矩形状のダイス鋼を加工して作ったものである。切断
箇所は2箇所である(2刃)。2つの腕があるが、これ
は回転方向に曲がっており、回転方向の前面に傾斜面で
ある切刃面51が形成される。 切刃面51はかなり長く、先端は鋭い尖点52になって
いる。中間が対象とする被処理物を内方へ引き込むため
の引込傾斜面53となっている。 この傾斜面53は内側を向いているから固定刃と傾斜面
53の間に被処理物を挟みこんだ場合、回転とともに被
処理物を引き込むのである。 引込傾斜面53の内端は円弧状の切断凹部54となって
いる。引き込まれた被処理物はここで強い力によって切
断される。 これ以外の輪郭では切断作用はない。切刃面51に続い
て円弧面55、直線部56、折曲点57、背面部58、
端点59、周面60があって、尖点52に続いている。 回転刃の中心には主軸が差し込まれるべき穴50と、キ
ー溝61とが穿たれている。第1θ図は第7図中のX−
X断面であるが、この例で切刃面の傾きは70°である
。周面60.60の間の直径は350mm 1切断口部
54の円弧の曲率半径は15mmである。厚みは30m
mである。切刃面の傾きが70″であるから、切刃面の
幅(正接)は10mmである。中心の穴の直径は60m
mで、キー溝61の幅は18mm。 深さは4.4■である。穴中心と切断凹部54の中点(
X−X線と輪郭線との交点)Lとの距離は90間mであ
る。 回転刃7.8は切刃面の方向たけが異なり他は同じ形状
である。面対称であるから、切刃面以外の加工は同一で
ある。 かなり大きい回転刃であるが、被処理物が大きいのでこ
れらも大きくならざるを得ない。 第12図によって1回転刃、固定刃に課されるべき条件
について説明する。これは回転刃、固定刃を軸と垂直な
面に投影したものである。2本の回転主軸の中心をOl
Qとする。中心を結ぶ線分OQを基線と呼ぶ。回転刃の
先端が描く円が軸方向から見て必ず交差しなければなら
ない。交差点をN、Pとする。 固定刃9.10の上面も軸方向から見て必ず交差しなけ
ればならない。交差点をWとする。基線の中点をMとす
る。 固定刃9.10は水平であっても良いが、むしろ中間部
にかけて低くなるような傾斜面になっている方が良い。 そうすれば被処理物がより深くまで沈み込むからである
。被処理物が2組の回転刃の間に浅く入るたけでは回転
刃が被処理物の外壁を引き掻くたけで切断てきない。 また回転刃は軸方向から見て交差していなければならな
いが、とれほど交差していれば良いかという定量的な限
度が必要である。これは/N Q M=/PQM=eに
よって表現する事ができる。回転刃の直径をD(この例
では350mm )とすると、交差点N1Pの距離はD
sineで、重なり部分の幅はD (1−cos (E
))である。主軸の太さにもよるが、θは10°〜50
6であれば良い。スペーサの外径をdとすると、θの上
限は、一方の回転刃が相手のスペーサに接触しないとい
う条件によって制限される。 D cosθ >  (D+d)/2   (1)であ
る。つまり 2   2D である。この場合d = 80mm1D = 350m
mで■の右辺は52°になる。上限が50°という事は
、スペーサ外径と回転刃直径の比d/Dを0.28以下
にするという前提がある。第6図の例はθ=30°とし
たものである。 次に固定刃の交差点Wの位置であるが、最も良いのは、
回転刃先端内の交差点の下側のものPに重なることであ
る。 しかし固定刃の交差点Wは、基線の中点MからP点まで
の線分MP上の何処にあっても良い。さらに点Pより少
し下であっても構わない。線分MPのPを越える4:1
の外分点をRとする。つまりMP : PR=3 : 
1である。すると固定刃の交差点Wは線分MR間のどこ
にあっても良いという事が分かった。 WがR点より下になると固定刃に載った棒材が回転刃に
よって切断されないということが起こる。 WがM点より上になると大きい被処理物が浮き上がって
しまい、良好に切断できない。 線分MPを3=1に内分する点をSとする。より好まし
くは、固定刃の交差点Wが線分SP間にあるのが良い。 これを角度で表示してみる。MP=Dslne/2であ
るからMR:2Dsln O/3であるし、MS=D 
sinθ/3である。結局、交差点Wを中点Mからの距
離WMで表すと、 O≦ WM  ≦ 2Dslnθ/3    (3)に
よって表す事ができる。また好ましい条件としては [)sln  θ/3 ≦  WM   ≦  Dsl
n  θ/2 (巾によって示すことができるのである
。 第4図、第6図の例では固定刃の上辺の延長線が回転主
軸の中心O、Qを通るようになっている。つまり固定刃
は半径に重なる。 しかしそのようにする必要はなく、固定刃は水平である
が中心にかけて低くなるよう傾いていれば良い。 第13図はそのような例を示す。固定刃の傾斜角は15
°である。このようにすると固定刃の後縁Kが回転主軸
中心より後方まで延びる事ができるがら破断した断片が
回転刃の裏側にまで回り込むという事が少なくなる。 次に回転刃の位相について説明する。 A回転主軸5に属する回転刃7は既に述へたように30
°すつ切刃部の位相が異なるようになっている。この例
のように30°ずつ順に位相を異ならせるというのは必
須の要件ではない。位相がすれていれば駆動機構(モー
タ38、減速機39)や伝達機構、軸受機構に加わる力
、トルクが平均化されて負担が転減されるので、回転刃
の位相がすれるようにする。 これはランダムな位相のすれであって良い。 又切刃部の数で3606を割った値を位相シフトとする
のが最も望ましいが、必ずしもそのようにしなくても良
い。 この例ではひとつの回転刃は2つの切刃部を持つ。へ回
転主軸5には6つの回転刃があるので。 切刃部の総数が12である。そこで位相ソフトが30°
としである。 ところがB回転主軸は5つの回転刃しかないので切刃部
の総数が10である。この時位相/フトを36″′にす
べきであるか、この例では306にしである。これは主
軸加工の便利のためである。 回転刃は2刃でなくても3刃でも4刃でもよい。この場
合にももちろん各回転刃の位相が異なるようにする。 第15図、第16図によって位相をすらすための主軸の
キー溝配置を説明する。第15図は、B主軸6を示す。 キー溝71.72、・・・・・・・・・75か螺旋状に
形成されている。これに嵌合する回転刃8は第7図〜第
10図に示すが、キー溝61がある定まった位置にある
。回転主軸の方に一本の軸方向の長いキー溝を掘るので
はなく、螺旋状に短いキー溝を配置する。回転刃のキー
溝に短いキー(図示せず)を入れここに回転刃8を入れ
る。次に定まった長さの円筒形のスペーサ17を入れる
。隣のキー溝にキーを入れ回転刃8を入れる。スペーサ
を入れる・・・・・・ 、というように順に回転刃を取
り付けてゆく。スペーサ17と回転刃が組上がると両端
をファインニーナツトで締付けるのである。このように
すると回転主軸の加工はやや面倒であるが、回転刃8は
一種類で済む事になり、キー溝61の位置を少しずつす
らす必要がない。前述の特公昭GO−31543では主
軸に1本のキー溝を掘っていたので回転刃の加工、保管
に煩瑣な点があった。この点を克服する事ができる。但
し第15図、第16図のような構造にすると、主軸によ
って位相が決まってしまうので、位相関係を後で変更す
るということはできない。 B主軸6の両端近くのキー溝76.77は回転刃ではな
く、掻上げ板16のためのものである。 キー溝77〜75はこの例で30’ずつ順にすれている
。長さEiOmm1幅18mm、深さ2mmの長円形の
溝である。 A主軸5のキー溝81〜86は、6つの回転刃に対応し
、やはり螺旋状に配置している。位相角は30″ずつ異
なり、長さ[10mm1幅18mm5深さ2mmの長円
形である。これには掻上げ板が付がないのでそれのため
のキー溝がない。 ファインニーナツトを螺合すべき、雄螺条79.81.
87.89は右甥である。雄螺条78.91は左螺であ
る。B主軸6とA主軸5とはこの点でも反対称であるが
、キー溝の配置についても反対称になっている。つまり
B主軸6ではキー溝71〜75が右螺旋(進行方向に向
いて右回り)で配置されているが、A主軸5てはキー溝
95〜100が左螺旋(進行方向に向けて左回り)であ
る。 もちろんいずれも右螺旋、あるいは左螺旋にしても良い
のであるが、ここで反対称にしたのは次のような理由に
よる。 それは2組の回転刃の刃先の間隔が軸方向に一様に変化
し、被処理物を一方から挟み込んで把持してゆけるとい
うことである。 第18図、第19図でこれを説明する。これらは回転刃
の回転角を縦線で表現し、上半分にA主軸に属する6枚
の回転刃の切刃面の回転角を、下半分にB主軸に属する
5枚のの回転刃の回転角を示す。360°の線が、固定
刃と遭遇する点(切断線Wという)である。2組の回転
刃が固定刃に相会する位置を基準として図を描いている
。しかも2組の回転刃の位相が揃っているものとする。 位相がここで揃うというのは、刃先を結ぶ一点鎖線、二
点鎖線が切断線Wに於いて交差するということである。 A主軸の1枚目の回転刃の切刃をa1g12枚目の回転
刃の切刃をblhで表現している。回転主軸中心OQを
結ぶ直線より上にある3、4.5.6枚目回転刃の切刃
をC1d1e、fとしている。 B主軸の回転刃についても同様である。 このようにすると、切刃間の距離bksc1、dms 
e ns f Oは単調に増加する。a点で切断がなさ
れている。矢印の方向に回転するので、刃先を結ぶ一点
、二点鎖線の交点は切断線Wの上を左へ移動する。それ
とともに切刃間の距離も縮まってゆく。第19図は第1
8図より後の状態である。 切刃a1kt b、1、cで切断動作がなされて基線O
Qの下にある。切刃mで切断がなされている。 このようにA、B主軸で位相を揃えると、切刃と切断線
Wの距離が常に同一で被処理物が偏らない。しかも切断
動作が順に行われる。A、B主軸の回転数が同一であれ
ば以後同じような関係が維持される。しかしこれか望ま
しいともいえない。 第20図、第21図はA、B主軸の回転刃に於いて位相
が揃っていない場合を示す。これはA主軸、B主軸の切
刃と切断線の距離か異なっている。被処理物は左右から
均等の力を受けない。しかし切断点はaとszdと1と
いうように離隔した位置にくるので大きい被処理物に対
してはこのほうが良いかもしれない。第4図、第6図の
配置はこのように位相が揃っていないものを例示してい
る。 この実施例ではA主軸、B主軸を別異のモータ、減速機
で回転させているから、回転速度が必すしも同一になら
ない。最初に第18図、第19図のように位相をA、B
主軸間で揃えておいても、やがて位相がずれてくる。こ
れはモータのスリップにもよるが、前述のように過負荷
時にモータが一時反転するのでこれによっても位相関係
(A、B主軸間の)が乱れる。過負荷というのは同時に
起こらず一方に軸に対して起こる事が多いがらである。
【発明の効果】
テレビ、洗濯機、コピー、ファックス、コンピュータな
どのケースはプラスチック成形品である0これを射出成
形、圧縮成形などで作るが、不良品が発生することがあ
る。従来は不良品を工場の片隅に山積みしそのまま廃棄
業者に処理を委託していた。 本発明の装置を用いるとこれら大型のプラスチック製品
の不良品をかなり小さい断片に破断てきる。これだけで
嵩が減る。埋立地に投棄するにしても嵩が低いので取り
扱いが容易である。さらに進んでこのように断片にした
ものはプラスチック粉砕機にかけて微細粒子状にし再生
材料としてリサイクリングできる。こうすれば有用に利
用でき、焼却或は投棄するより遥かに有効である。この
ように有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る大型プラスチック製品破
砕機の全体右側面図。 第2図は同しものの全体背面図。 第3図は破砕機本体のみの平面図。 第4図は破砕機本体の縦断右側面図。 第5図は破砕機本体の正面図。 第6図は破砕機の回転刃、固定刃の部分のみの縦断左側
面図。 第7図はB回転主軸に取り付ける回転刃の正面図。 第8図はB回転主軸に取り付ける回転刃の右側面図。 第9図はB回転主軸に取り付ける回転刃の背面図。 第10図は第7図中のX−X断面図。 第11図はA回転主軸に取り付ける回転刃の左側面図。 第12図は回転刃と固定刃の位置関係を説明するための
線図。 第13図は固定刃の他の例を示すための回転刃、固定刃
部分の縦断右側面図。 第14図は掻上げ板を示すための破砕機本体縦断面図。 第15図はB回転主軸の正面図。 第16図はA回転主軸の正面図。 第17図は破砕機本体の底面図。 第18図はA、8回転軸の回転刃が位相が揃っている時
の回転刃の切刃の位置を示す図。 第19図は第18図の直径の状態を示す図。 第20図はA1B回転軸の回転刃の位相が揃っていない
時の回転刃の切刃の位置を示す図。 第21図は第20図の直後の状態を示す図。 第22図は回転主軸の孤立端の軸受機構の一部断面図。 第23図は回転主軸の導入端の軸受機構の一部断面図。 1  、、、、ホンバカバー 2  、、、、ホッパ 3  、、、、破砕機本体 4  、、、、架 台 5  、、、、A回転主軸 8  、、、、B回転主軸 7.8.、、回転刃 9.10.、固定刃 11、、、、左右枠体 12、、、、端枠体 13、、、、固定刃支持板 16、、、、掻上げ板 17、、、、スペーサ 18、、、、ファインニーナツト 19、、、、位置決めリング 2O、、、、接触面 21、、、、軸受 22、、、、軸受止め輪 23、、、、ボルト 24、、、、シールリング 25、、、、ファインニーナツト 27.29.、スプロケット 2g、、、、チェーン 31、、、、/ニート 32、、、、リブ 33、、、、チェーンケース 34、、、、制御盤 38、、、、モータ 39、、、、減速機 51、、、、切刃面 52、 、 、 、尖点 53、、、、引込傾斜面 54、、、、切断凹部 発  明  者       的  場  秀  晃□ 第   1   図 第   2   図 第10図 第   11   図               
     第 7 図第   8   図     第
   9   図第   17   図 第  22  図 手続補正書(自発)A・ 一′ 平成2年12月28 日 特許庁長官  植 松   敏 殿 1゛事イ牛0表1 特願平2−304648号3、補正
をする者 事件との関係  特許出願人 居 所  大阪市天王寺区小橋町2番6号名 称   
マテックス株式会社 代表者的場秀晃 明細書の「特許請求の範囲」、「発明の6、補正の内容 (1)特許請求の範囲については別紙のとおり(2)明
細書筒5頁14行目 「細かく」という語句を削除する。 (3)明細書筒12頁15行目 「交差点X」とあるのを「交差点W」と訂正する。 (4)明細書第12頁18行目 「交差点X」とあるのを「交差点W」と訂正する。 (5)明細書第15頁6行目 「回転刃が」とあるのを「回転刃や」と訂正する。 (6)明細書第17頁1行目 「l躊m〜」とあるのをrO,3mm〜」と訂正する。 (7)明細書第18頁10行目と11行目の間に「さら
に棒材にU字型の断片が引っ掛かって落下しなくなるこ
とがある。」という文を挿入する。 (8)明細書筒22頁4行目 「回転刃5.6」とあるのを「回転刃7.8」と訂正す
る。 (9)明細書第23頁16行目 「孤立端に」とあるのを「孤立端の」と訂正する。 (lO)明細書第24頁4行目 「テーパー」とあるのを「テーパー」と訂正する。 (11)明細書筒25頁16行目 「側板41」とあるのを「側壁41」と訂正する。 (12)明細書第25頁17行目 「ナツト」とあるのを「ボルト」と訂正する。 (13)明細書筒25頁!7行目 「長さを調節」と「する」との間に「し、ナツトを締め
て固定」という語句を挿入する。 (I4)明細書箱26頁8行目 「固定刃は1」とあるのを「固定刃は0.3」と訂正す
る。 (15)明細書第35頁lO行目 「転減される」とあるのを「軽減される」と訂正する。 (I6)明細書第37頁12行目 「溝77〜75」とあるのを「溝71〜75」と訂正す
る。 (17)明細書第37頁13行目 「深さ2mJとあるのを「深さ7mmJと訂正する。 (18)明細書筒37頁15行目 「溝81〜86」とあるのを[溝95〜100Jと訂正
する。 (19)明細書第37頁17行目 「深さ2m111」とあるのを「深さ7 mmJと訂正
する。 (20)明細書第41頁2行目 「一方に」とあるのを「一方の」と訂正する。 特許請求の範囲 (1)  駆動機構により互いに反対方向に毎分1回転
〜30回転する平行な2本の回転主軸5.6と、回転主
軸S16に互いに間隔を置いて異なる位相で取り付けら
れた適数枚の回転刃7.8と、回転刃7.8の一方の側
面に近接して固定された固定刃9.10とを゛含み、回
転刃7.8は固定刃9.10と回転刃7.8に挟まれた
被処理物を内方へ移動させる事のできる引込傾斜面53
を有し、異なる回転主軸5.6に取り付けられた2組の
回転刃7.8は軸方向から見て先端の回転軌跡が交差し
、回転主軸中心O、Qを結ぶ線分OQと、回転主軸中心
01Qと交差点Pを結ぶ線分OP、QPのなす角θカ月
0゜≦Θ≦50°であり、2組の回転刃7.8に対応す
る2組の固定刃9.1oは回転主軸近傍から2軸の中間
部にかけて低くなるように傾斜するが或は水平であって
、21M1の固定刃は軸方向に見て上縁が交差し、回転
刃先端の軌跡の交差点のうち下側の点Pと、回転主軸中
心O、Qの中点Mとを結ぶ線分MPをPを越えて4:1
に外分する点をRとして、固定刃上縁の交差点Wが線分
MR間に位置するものとした事を特徴とする大型プラス
チック製品破砕機 ■ 線分MPを3:1に内分する点をSとし、固定刃上
縁の交差点Wが線分SP間に位置するものとした事を特
徴とする請求項(1)に記載の大型プラスチック製品破
砕機。 (3)  回転刃に加わるトルクを監視し、トルクが過
大である場合は短い時間回転主軸を反対方向に回転した
後再び順方向に回転させるようにした事を特徴とする請
求項(1)に記載の大型プラスチック製品破砕機。 (4) 固定刃9.10は回転主軸に直交する面内にあ
って水平に延びる固定刃支持板工3によって支持され、
固定刃支持板13は回転主軸中心O1Qを結ぶ直線上に
ある左右枠体11.11によって片持ち支持されている
事を特徴とする請求項(1)に記載の大型プラスチック
製品破砕機。 ■ 回転刃の数の少ない方の回転主軸の端に切断作用の
ない平行四辺形状の掻上げ板16を取付は回転主軸の端
に落ちた被処理物を中央部へ移動させるようにした事を
特徴とする請求項(1)に記載の大型プラスチック製品
破砕機。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)駆動機構により互いに反対方向に毎分1回転〜3
    0回転する平行な2本の回転主軸5、6と、回転主軸5
    、6に互いに間隔を置いて異なる位相で取り付けられた
    適数枚の回転刃7、8と、回転刃7、8の一方の側面に
    近接して固定された固定刃9、10とを含み、回転刃7
    、8は固定刃9、10と回転刃7、8に挟まれた被処理
    物を内方へ移動させる事のできる引込傾斜面53を有し
    、異なる回転主軸5、6に取り付けられた2組の回転刃
    7、8は軸方向から見て先端の回転軌跡が交差し、回転
    主軸中心O、Qを結ぶ線分OQと、回転主軸中心O、Q
    と交差点Pを結ぶ線分OP、QPのなす角Θが10゜≦
    Θ≦50゜であり、2組の回転刃7、8に対応する2組
    の固定刃9、10は回転主軸近傍から2軸の中間部にか
    けて低くなるように傾斜するか或は水平であって、2組
    の固定刃は軸方向に見て上縁が交差し、回転刃先端の軌
    跡の交差点のうち下側の点Pと、回転主軸中心O、Qの
    中点Mとを結ぶ線分MPをPを越えて4:1に外分する
    点をRとして、固定刃上縁の交差点Wが線分MR間に位
    置するものとした事を特徴とする大型プラスチック製品
    破砕機
  2. (2)線分MPを3:1に内分する点をSとし、固定刃
    上縁の交差点Wが線分SP間に位置するものとした事を
    特徴とする請求項(1)に記載の大型プラスチック製品
    破砕機。
  3. (3)回転刃に加わるトルクを監視し、トルクが過大で
    ある場合は短い時間回転主軸を反対方向に回転した後再
    び順方向に回転させるようにした事を特徴とする請求項
    (1)に記載の大型プラスチック製品破砕機。
  4. (4)固定刃9、10は回転主軸に直交する面内にあっ
    て水平に延びる固定刃支持板13によって支持され、固
    定刃支持板13は回転主軸中心O、Qを結ぶ直線上にあ
    る左右枠体11、11によって片持ち支持されている事
    を特徴とする請求項(1)に記載の大型プラスチック製
    品破砕機。
  5. (5)回転刃の数の少ない方の回転主軸の端に回転作用
    のない平行四辺形状の掻上げ板16を取付け回転主軸の
    端に落ちた被処理物を中央部へ移動させるようにした事
    を特徴とする請求項(1)に記載の大型プラスチック製
    品破砕機。
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