JPH04171279A - 密閉形圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、冷凍機に使用する密閉形圧縮機に関する。

（従来の技術） 従来、密閉形圧縮機は、例えば実開昭６１−３３９９６
号公報に記載され、かつ、第７図に示したように、密閉
ケーシング（Ａ）の内方上部にモータ（Ｂ）を配設し、
このモータ（Ｂ）の下方位置に、シリンダ（Ｃ１）とフ
ロント及びリヤヘッド（Ｃ２）（Ｃ３）とを備えた圧縮
要素（Ｃ）を内装すると共に、該圧縮要素（Ｃ）と前記
モータ（Ｂ）とをクランク軸（Ｄ）を介して連動連結さ
せ、このクランク軸（Ｄ）の偏心軸部（Ｄｉ）で前記シ
リンダ（Ｃ１）に内装したローラ（Ｃ４）を回転させる
ことにより、前記シリンダ（Ｃ１）内に吸入されたガス
冷媒を圧縮するようにしている。また、前記フロントヘ
ッド（Ｃ２）には前記シリンダ（Ｃ１）内に連通ずる吐
出孔（Ｃ５）を設けて、前記フロントヘッド（Ｃ２）の
上部側に前記吐出孔（Ｃ５）を覆うマフラー（Ｅ）を取
付けると共に、該マフラー（Ｅ）の中心側にガス流出口
（Ｅ１）を形成して、前記シリンダ（Ｃ１）内で圧縮さ
れたガス冷媒を前記吐出孔（Ｃ５）から前記マフラー（
Ｅ）内に吐出させ、このマフラー（Ｅ）のガス流出口（
Ｅ１）から前記ケーシング（Ａ）の内部を経て、該ケー
シング（Ａ）の上部側に接続した吐出管（Ａ１）を介し
て外部に吐出させるようにしている。

また、以上の密閉形圧縮機では、前記シリンダ（Ｃ１）
内で圧縮され、前記吐出孔（Ｃ５）からマフラー（Ｅ）
内に吐出される油混じりのガス冷媒が、前記ケーシング
（Ａ）の内部を経て前記吐出管（Ａ１）から外部に吐出
され、前記ケーシング（Ａ）の底部油溜（Ａ２）での油
面低下を防止することを目的として、前記マフラー（Ｅ
）の内部に網目状物質（Ｆ）を充填させ、この網目状物
質（Ｆ）に前記吐出孔（Ｃ５）から前記マフラー（Ｅ）
内に吐出される油混じりのガス冷媒を接触させて、ガス
冷媒と油分とを分離し、この油分を前記マフラー（Ｅ）
から前記油溜（Ａ２）へと回収し、ガス冷媒だけを前記
マフラー（Ｅ）のガス流出口（Ｅ１）から前記ケーシン
グ（Ａ）の内部を経て前記吐出管（Ａ１）へと吐出させ
るようにしている。

（発明が解決しようとする課題） 所が、以上のように、前記マフラー（Ｅ）内にたとえ網
目状物質（Ｆ）を充填させたとしても、前記吐出孔（Ｃ
５）から前記マフラー（Ｅ）内“に吐出されるガス冷媒
は流速が速く、シかも、ガス冷媒の多くは、前記吐出孔
（Ｃ５）から前記ガス流出口（Ｅ１）への最短経路を経
て前記ケーシング（１）内へと吐出されるため、一部の
油分は前記網目状物質（Ｆ）で分離されるが、多くの油
分は分離されることなく、前記流出口（Ｅ１）から前記
ケーシング（Ａ）−内に吐出されるのである。

この結果、前記マフラー（Ｅ）内に前記網目状物質（Ｆ
）を充填させても、ガス冷媒中に混じる油を有効に分離
することができず、油混じりのガス冷媒が前記ケーシン
グ（Ａ）から吐出管（Ａ１）を経て外部に吐出され、前
記油溜（Ａ２）の油面低下を招いて、圧縮機の性能を低
下させる問題があった。

本発明は以上のような問題に鑑みてなしたもので、その
目的は、圧縮要素から吐出されるガス冷媒に混じる油を
、密閉ケーシング内に吐出される以前に有効に分離して
、該ケーシングの油溜での油面低下を確実に防止するこ
とができる密閉形圧縮機を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明は、密閉ケーシング（
１）の一側にモータ（２）を内装し、他側に、シリンダ
（３１）と、該シリンダ（３１）の上下に配設するフロ
ントヘッド（３２）及びリヤヘッド（３３）とを備え、
前記フロントヘッド（３２）に吐出孔（３５）を覆い、
吐出チャンバー（５１）を形成するマフラー（５）を取
付けた圧縮要素（３）を内装した密閉形圧縮機において
、前記マフラー（５）を閉鎖状として、該マフラー（５
）の前記吐出孔（３５）に対し変位した位置に凹部（５
２）を形成して、この凹部（５２）の外方に、該凹部（
５２）を覆い、油分離室（６１）を形成するカバー（６
）を取付けて、前記凹部（５２）を形成する側壁（５２
ａ）に、前記吐出チャンバー（５１）から油分離室（６
１）へ吐出ガス冷媒を流出させる流出口（５４）を形成
する一方、前記油分離室（６１）内に網目状物質（７）
を内装すると共に、前記油分離室（Ｃ１）で分離した油
の放出部（８）と吐出ガス冷媒を流出させるガス流出部
（９）とを設けたことを特徴とするものである。

また、前記油分離室（６１）内には、前記マフラー（５
）の凹部（５２）に設ける流出口（５４）と前記カバー
（６）のガス流出部（９）との間に迂回路を形成する仕
切部（１０）を設けることが好ましい。

（作用） シリンダ（３１）の吐出孔（３５）からマフラー（５）
内に吐出された油混じりのガス冷媒は、前記吐出孔（３
５）に対し変位した位置に形成された前記マフラー（５
）の凹部（５２）側に移流され、該凹部（５２）の側壁
（５２ａ）に設けた流出口（５４）から、前記凹部（５
２）とカバー（６）との間に形成した油分離室（６１）
へと案内されて、この油分離室（６１）に充填された網
目状物質（７）に接触されるのであり、換言すれば、前
記吐出孔（３５）からの吐出ガス冷媒は、前記マフラー
（５）内から油分離室（６１）へと整流されながら案内
されて、該油分離室（６エ）内の網目状物質（７）に整
流状態で接触されるのである。従って、前記油分離室（
６１）に案内される吐出ガス冷媒は、前記網目状物質（
７）に良好に接触して、ガス冷媒と油分とが確実に分離
されて、油分が除去されたガス冷媒が前記カバー（６）
のガス流出部（９）から前記ケーシング（１）の内部を
経て外部側に吐出され、一方、油分は油放出部（８）か
ら前記ケーシング（１）の底部油溜へと回収され、該油
溜での油面低下が確実に阻止されるのである。また、前
記吐出孔（３５）からの吐出ガス冷媒は、前記マフラー
（５）とカバー（６）との各内部を通過するため、二重
マフラー効果が得られて、消音効果に優れたものとなり
、運転音が低減される。

また、前記油分離室（６１）内に前記仕切部（１０）を
設けて、前記マフラー（５）の凹部（５２）に設ける流
出口（５４）と前記カバー（６）のガス流出部（８）と
の間に迂回路を形成するときには、前記流出口（５４）
から油分離室（６１）へと流出されたガス冷媒が、前記
仕切部（１０）で迂回されながら前記ガス流出部（９）
へと案内されるため、前記ガス冷媒の整流効果が高めら
れると同時に、前記油分離室（６１）内の網目状物質（
７）との接触効果がより高められ、ガス冷媒と油分との
一層優れた分離効果が得られる。

（実施例） 第１図に示した密閉形圧縮機は、密閉ケーシング（１）
の内方上部側に、ステータ（２１）とロータ（２２）と
から成るモータ（２）を配設すると共に、このモータ（
２）の下部側に、シリンダ（３１）と、該シリンダ（３
１）の上下部位に対設するフロント及びリヤヘッド（３
２）（３３）と、前記シリンダ（３１）に内装するロー
ラ（３４）とを備えた圧縮要素（３）を配設する一方、
前記モータ（２）のロータ（２２）から延びる駆動軸（
４）を前記各ヘッド（３２）（３３）に設けた軸受部で
支持して、前記駆動軸（４）の偏心軸部（４１）を前記
ローラ（３４）に挿嵌させている。また、前記フロント
ヘッド（３２）には、前記シリンダ（３１）の内部に連
通される吐出孔（３５）を設けて、前記フロントヘッド
（３２）の上部側に、前記吐出孔（３５）を覆うマフラ
ー（５）を取付け、該マフラー（５）の内部に吐出チャ
ンバー（５１）を形成している。

そして、前記モータ（２）の駆動に伴う前記駆動軸（４
）の回転により、前記ローラ（３４）を前記シリンダ（
３１）内で偏心回転させ、該シリンダ（３１）内におい
て吸入管（１１）から吸入されるガス冷媒を圧縮し、こ
の圧縮されたガス冷媒を前記吐出孔（３５）から前記マ
フラー（５）内の吐出チャンバー（５１）へと吐出させ
、該マフラー（５）で消音した後に前記モータ（２）の
下部側に吐出させて、該モータ（２）のステータ（２１
）とロータ（２２）との間に設けたエアギャップ（２３
）などを経て前記モータ（２）の上部側に案内し、前記
ケーシング（１）の上部側空間に接続した吐出管（１２
）から外部側へと吐出させるようにしている。また、前
記駆動軸（４）の下部側には、前記ケーシング（１）の
底部油溜（１ａ）に臨むオイルポンプ（４２）を取付け
、前記駆動軸（４）の回転に伴う前記オイルポンプ（４
２）の作動により前記油溜（１ａ）から油を汲上げて、
前記駆動軸（４）の各軸受箇所などに給油するようにし
ている。

しかして以上の密閉形圧縮機において、第２図〜第４図
でも明らかにしたように、前記マフラー（５）を前記フ
ロントヘッド（３２）の上部側に閉鎖状に取付け、即ち
、前記マフラー（５）を、円形状の土壁（５ａ）と、該
土壁（５ａ）の外周端縁から垂設される外周側壁（５ｂ
）とをもつ概略椀形吠に形成して、この側壁（５ｂ）を
前記フロントヘッド（３２）の外周壁部（３２ａ）に密
接させ、かつ、前記上壁（５ａ）の中心部に設けた挿通
孔（５ｃ）を前記フロントヘッド（３２）から上方に向
けて立設された軸受部（３２ｂ）に密接状に挿嵌させて
、内部閉鎖状に取付けると共に、前記土壁（５ａ）の前
記吐出孔（３５）に対し変位した対称位置、図の実施例
では前記吐出孔（３５）に対し４５度変位された対称位
置に、それぞれ前記フロントヘッド（３２）の上面側に
当接される概略扇形杖の四部（５２）（５２）を形成し
て、該各回部（５２）から前記フロントヘッド（３２）
側にそれぞれ固定ポル）　（５３）を螺締することによ
り、前記マフラー（５）を前記フロントヘッド（３２）
に固定する。

また、前記各凹部（５２）の上部側に、これら各回部（
５２）を覆う平面視概略扇形状のカバー（ｅ）（ｆ３）
を取付けて、該各カバー（６）と前記各凹部（５２）と
の間に油分離室（６１）をそれぞれ設けると共に、前記
各凹部（５２）を形成する側壁（５２ａ）にガス流出口
（５４）をそれぞれ設けて、この各ガス流出口（５４）
を介して前記マフラー（５）内の吐出チャンバー（５１
）に吐出された油混じりのガス冷媒を、前記油分離室（
６１）へと整流させながら案内させるようになす一方、
該油分離室（６１）の内部に金属ウールなどのデミスタ
機能をもつ網目状物質（７）を充填させて、この網目状
物質（７）に整流状態で案内される油混じりのガス冷媒
を良好に接触させて、ガス冷媒と油分との分離を確実に
行うのである。

更に、前記各カバー（６）は、第４図で明らかなように
、平面視概略扇形状の土壁（６ａ）と、該土壁（６ａ）
の周方向両端縁からそれぞれ前記マフラー（５）の土壁
（５ａ）側に垂設される一対の側壁（６ｂ）と、前記土
壁（６ａ）の外周端縁側から前記マフラー（５）に形成
した外周側壁（５ｂ）の外周面へと垂設される円弧形状
の外側壁（６ｃ）とを備え、この外側壁（６Ｃ）におけ
る前記油分離室（６１）の底部側に、前記網目状物質（
７）で分離された油を外部に放出させる複数の開口孔な
どから成る油放出部（８）を形成すると共に、前記各カ
バー（６）における土壁（６ａ）の中心側で、前記フロ
ントヘッド（３２）に設ける軸受部（３２ｂ）との対向
側に、前記網目状物質（７）で分離されたガス冷媒を前
記モータ（２）の下部空間に吐出させるガス流出部（９
）を形成する。

また、前記カバー（６）を前記凹部（５２）の上部側に
取付けるに際しては、前記カバー（６）の周方向両端に
設ける各側壁（６ｂ）に、それぞれ第１及ｄ第２取付片
（８ｄ）（［ｅ）を一体形成して、この第１取付片（６
ｄ）を前記マフラー（５）の土壁（５ａ）に切込状に設
けた差込孔（５ｄ’）に挿通係合させ、かつ、前記第２
取付片（Ｂｅ）を固定ビス（６ｆ）を介して前記マフラ
ー（５）の土壁（５ａ）側に固定させると共に、前記カ
バー（６）における外側壁（６ｃ）の両側から前記マフ
ラー（５）の側壁（５ｂ）を経て前記フロントヘッド（
３’２）側へと固定ビス（６ｇ）を螺締することにより
、前記カバー（６）を前記マフラー（５）に設けた凹部
（５２）の上部側全体を覆うように取付けるのである。

以上の構成とすることにより、第２図の点線矢印で示し
たように、前記シリンダ（３１）の吐出孔（３５）から
前記マフラー（５）の吐出チャンバー（５１）に吐出さ
れた油混じりのガス冷媒が、該吐出チャンバー（５１）
内を通って前記吐出孔（３５）に対し変位した位置に形
成した前記各回部（５２）側へとそれぞれ移流され、こ
の各凹部（５２）の側壁（５２ａ）に形成したガス流出
口（５４）から、前記各カバー（６）内の油分離室（６
１）へとそれぞれ案内されて、該各部分離室（６１）に
充填した網目状物質（７）に接触されるのであり、つま
り、前記吐出孔（３５）からの吐出ガス冷媒が、前記吐
出チャンバー（５工）から前記各油分離室（６１）へと
整流されながら案内されて、該各部分離室（６１）内の
網目状物質（７）に整流状態で接触されることとなり、
従って、該網目状物質（７）に吐出ガス冷媒の全体が良
好に接触され、ガス冷媒と油分とが確実に分離される。

そして、油分が除去されたガス冷媒は、前記ガス流出部
（９）から前記モータ（２）の下部側空間へと吐出され
、前記ケーシング（１）の内部を経て前記吐出管（１２
）を介して外部へと吐出されるのであり、一方、分離さ
れた油分は前記油放出部（８）から前記ケーシング（１
）の底部油溜（１ａ）へと回収されるのであって、該油
溜（１ａ）での油面低下が確実に阻止され、前記オイル
ポンプ（４２）による給油が良好に行われる。また、前
記モータ（２）におけるロータ（２２）の上部側に、油
分離板などを設けなくとも、吐出ガス冷媒に混じる油分
を確実に分離でき、また、前記分離板と併用する場合で
も大がかりにする必要がないため、油分離板を設けて、
該分離板のみにより分離させる場合に比較してエネルギ
ー損失を招くこともないのであり、しかも、前記吐出孔
（３５）からの吐出ガス冷媒が、前記マフラー（５）と
カバー（６）との各内部を通過するため、二重マフラー
効果が得られて、消音効果に優れたものとなり、運転音
が低減される。更に、通常の密閉形圧縮機においては、
前記マフラー（５）に、該マフラー（５）を前記フロン
トヘッド（３２）側に確実に固定するために、前記凹部
（５２）が形成されるのであり、従って、斯かる凹部（
５２）を利用して油分離室（６１）を形成する場合、前
記マフラー（５）のスペースを有効に利用することがで
き、分離効果をよりを効に達成できるのである。

また、前記マフラー（５）の凹部（５２）と前記カバー
（６）との間に形成される前記油分離室（６１）の内部
には、第Ｓ図で示したように、前記四部（５２）に設け
たガス流出口（５４）と前記カバー（６）のガス流出部
（９）との間に迂回路を形成する仕切部（１０）を設け
てもよい。即ち、前記油分離室（６１）の中間高さ位置
に、この油分離室（６１）を上下２室に画成する板材か
ら成る前記仕切部（１０）を介装させるのである。即ち
、この仕切部（１０）の一側、詳しくは前記ガス流、出
口（５４）とガス流出部（９）とから離れた箇所に、ガ
ス冷媒の連通路（１０ａ）を形成すると共に、前記仕切
部（１０）を前記油分離室（６１）に充填する前記網目
状物質（７）内に介在させることによって、該分離室（
６１）における上下方向中間位置に配設させるのである
。尚、前記仕切部（１０）に形成する連通路（１０ａ）
として、同図の実施例では貫通孔を設けたが、この連通
路（１０ａ）は前記仕切部（１０）の側端一部を切欠く
ことにより形成してもよい。

以上の構成とするときには、前記凹部（５２）のガス流
出口（５４）から前記油分離室（６１）内に流出された
ガス冷媒が、前記仕切部（１０）で迂回されながら前記
ガス流出部（９）へと案内されるため、前記ガス冷媒の
整流効果が一層高められると同時に、前記油分離室（６
１）の上下各部に充填した前記網目状物質（７）との接
触効果が高められ、ガス冷媒と油分とが一層良好に分離
されるのである。

更に、−前記カバー（６）を前記凹部（５２）の上部側
に取付けるに際しては、第５図及び第８図で示したよう
に、前記マフラー（５）に設ける外周側壁（５ｂ）の下
端部を上方側に折り曲げて保合部（５ｅ）を形成し、該
保合部（５ｅ）に前記カバー（６）における外側壁（６
ｃ）の下端部を挿入係合させるようにしてもよく、斯く
するときには、前述した場合と同じく、前記カバー（６
）の周方向両端にそれぞれ第１及び第２取付片（６ｄ）
（８ｅ）を一体形成して、この第１取付片（６ｄ）を前
記マフラー（５）の土壁（５ａ）に設けた差込孔（５ｄ
）に挿通係合させ、かつ、前記第２取付片（６ｅ）を固
定ビス（６ｆ）を介して前記マフラー（５）の土壁（５
ａ）側に固定することにより、つまり、前記実施例のよ
うに３つの固定ビスを必要とすることなく、前記１つの
固定ビス（６ｆ）で前記カバー（６）をマフラー（５）
側に簡単に取付けることができる。

また、各図の実施例では、前記フロントヘッド（３２）
に１つの吐出孔（３５）を設けたものを示したが、本発
明では、前記シリンダ（３１）内で圧縮されたガス冷媒
を前記フロント及びリヤヘッド（３２）（３３）の両外
側に吐出させるように構成し、前記フロントヘッド（３
２）に２つの吐出孔を形成して、この各吐出孔から前記
各ヘッド（３２）（３３）の両外側に吐出されたガス冷
媒を前記マフラー（５）内に流出させるようにした圧縮
機に適用することもできる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明の密閉形圧縮機では、フロ
ントヘッド（３２）に取付けるマフラー（５）を閉鎖状
として、該マフラー（５）の前記フロントヘッド（３２
）に設けた吐出孔（３５）に対し変位した位置に凹部（
５２）を形成して、この凹部（５２）の外方に、該凹部
（５２）を覆い、油分離室（６１）を形成するカバー（
６）を取付けると共に、前記凹部（５２）を形成する側
壁（５２ａ）に、前記マフラー（５）内の吐出チャンバ
ー（５１）から油分離室（６１）へ吐出ガス冷媒を流出
させる流出口（５４）を設けて、前記油分離室（６１）
内に網目状物質（７）を内装させる一方、前記油分離室
（６１）で分離した油の放出部（８）とガス冷媒を流出
させるガス流出部（９）とを設けたから、前記吐出孔（
３５）から吐出されるガス冷媒を、前記マフラー（５）
内から油分離室（６１）へと整流させながら案内させ、
該油分離室（６１）内の網目状物質（７）に整流状態で
良好に接触させ得て、ガス冷媒と油分とを確実に分離す
ることができ、この油分を前記油放出部（８）から前記
ケーシング（１）の底部油溜に回収して、該油溜での油
面低下を確実に防止できるのであり、また、前記吐出孔
（３５）からの吐出ガス冷媒は、前記マフラー（５）と
カバー（６）との各内部を通過されるため、二重マフラ
ー効果が得られ、消音効果に優れたものとなって、運転
音を低減できるのである。

また、前記油分離室（６１）内に、前記マフラー（’５
）の凹部（５２）に設ける流出口（５４）と前記カバー
（６）のガス流出部（９）との間に迂回路を形成する仕
切部（１０）を設けることにより、ガス冷媒の整流効果
を高め、かつ、前記油分離室（６１）内の網目状物質（
７）との接触効果もより高めることができて、ガス冷媒
と油分との一層優れた分離効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる密閉形圧縮機の縦断面図、第２
図は同要部の拡大平面図、第３図は第２図Ｘ−Ｘ線の断
面図、第４図は同要部の一部省略した斜面図、第５図は
他の実施例を示す要部の断面図、第６図は他の実施例を
示す一部省略した斜面図、第７図は従来例を示す縦断面
図である。 （１）拳・・・・密閉ケーシング （２）−・・・・モータ （３）・・・・・圧縮要素 （３１）・・拳拳シリンダ （３２）・・−−フロントヘッド （３３）−・・ψリヤヘッド （３５）・・−・吐出孔 （５）・・１１−・マフラー （５１）・・−・吐出チャンバー （５２）・・ｅ・凹部 （５２ａ）・ｅ・側壁 （５４）−・・・流出口 （６）・Φ・・Ｏカバー （６１）・・鳴・油分離室 （７）・・・・・網目状物質 （８）・・・・・油放出部 （９）・・・・・ガス流出部 （１０）・・・・仕切部 ・Ｐ第２図 廻　′３５ × 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）密閉ケーシング（１）の一側にモータ（２）を内装
   し、他側に、シリンダ（３１）と、該シリンダ（３１）
   の上下に配設するフロントヘッド（３２）及びリヤヘッ
   ド（３３）とを備え、前記フロントヘッド（３２）に吐
   出孔（３５）を覆い、吐出チャンバー（５１）を形成す
   るマフラー（５）を取付けた圧縮要素（３）を内装した
   密閉形圧縮機において、前記マフラー（５）を閉鎖状と
   して、該マフラー（５）の前記吐出孔（３５）に対し変
   位した位置に凹部（５２）を形成して、この凹部（５２
   ）の外方に、該凹部（５２）を覆い、油分離室（６１）
   を形成するカバー（６）を取付けて、前記凹部（５２）
   を形成する側壁（５２ａ）に、前記吐出チャンバー（５
   １）から油分離室（６１）へ吐出ガス冷媒を流出させる
   流出口（５４）を形成する一方、前記油分離室（６１）
   内に網目状物質（７）を内装すると共に、前記油分離室
   （６１）で分離した油の放出部（８）と吐出ガス冷媒を
   流出させるガス流出部（９）とを設けたことを特徴とす
   る密閉形圧縮機。 ２）油分離室（６１）内に、マフラー（５）の凹部（５
   ２）に設ける流出口（５４）とカバー（６）のガス流出
   部（９）との間に迂回路を形成する仕切部（１０）を設
   けている請求項１記載の密閉形圧縮機。