JP2871321B2 - スクロール形流体機械 - Google Patents

スクロール形流体機械

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JP2871321B2
JP2871321B2 JP21123392A JP21123392A JP2871321B2 JP 2871321 B2 JP2871321 B2 JP 2871321B2 JP 21123392 A JP21123392 A JP 21123392A JP 21123392 A JP21123392 A JP 21123392A JP 2871321 B2 JP2871321 B2 JP 2871321B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍機や空調機の冷媒
圧縮機等として広く用いられるスクロール形流体機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平1−105701号公報に
開示され且つ図6に示すように、ケーシングDの内部
に、ハウジングHを介して固定スクロールF及び公転ス
クロールOを配設し、ハウジングHに、駆動軸Kの端部
に設けるカウンタウエイトW及びスイングリンクLをも
つクランク部Cを収容する収容室Eを設けると共に、収
容室Eに内周縁を臨ませるハウジングHの頂面部に、支
持部材Gを介して、図7に明示するように、公転スクロ
ールOの裏面を支持する支持面Pと、該支持面Pに開口
する多数の放射溝Mとをもつ環状のスラスト軸受Sを配
設する一方、駆動軸Kの内部に設ける給油通路Tを、ス
イングリンクLに介装するベアリングBの隙間を介して
該スイングリンクLの上面部から収容室Eの内部に開放
し、スラスト軸受Sの放射溝Mの内部に油を流入させ、
油潤滑により公転スクロールOの良好なスラスト支持が
行えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のもので
は、放射溝Mを内周側から外周側にかけて単一の溝で形
成しているため、その溝の流路面積を大きく確保する
と、収容室Eに開放された油を放射溝Mの内部に良好に
取り込むことはできるが、放射溝Mの外方出口部から各
スクロールF,Oの外周領域に流出する油量が増大し、
各スクロールF,O間に画成する作動室内に流入する油
量が増え、油圧縮が起こったり、吐出流体と共に外部に
持ち出される油量が増え、所謂油上がりの問題が起こる
し、一方、放射溝Mの流路面積を小さくすると、放射溝
Mの内部に油を十分に取り込ませることができなくな
り、潤滑不良を起して焼き付き等の問題が起こる。
【0004】本発明の主目的は、良好なスラスト支持が
行えると共に、油上がりを低減できるスクロール形流体
機械を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上記主目的を達
成するため、ケーシング10の内部に、ハウジング3を
介して一対のスクロール1,2を配設し、前記ハウジン
グ3に、駆動軸4の端部に設けるクランク部5を収容す
る収容室6を設けると共に、前記収容室6に内周縁を臨
ませる前記ハウジング3の頂面部に、一方のスクロール
2の裏面を支持する支持面80と、該支持面80に開口
する多数の放射溝7とをもった環状のスラスト軸受8を
配設する一方、前記駆動軸4の内部に設ける給油通路9
を前記収容室6の内部に開放させたスクロール形流体機
械において、前記放射溝7における径方向内側の溝部分
を第一油溝71に、この第一油溝71と連続する、前記
放射溝7における径方向外側の溝部分を、前記第一油溝
71よりも流路面積の小さい第二油溝72にそれぞれ形
成した。
【0006】この場合、第一油溝71は広幅溝71b
で、第二油溝72は広幅溝71bよりも狭い幅を有する
狭幅溝72bでそれぞれ形成する。
【0007】又、放射溝7の外方側出口から流出する油
量を一層低減するため、更に、ハウジング3にスラスト
軸受8を受け入れる環状凹所30を設け、この環状凹所
30の外周壁部に、放射溝7の外方側出口部を開口させ
る環状溝31と、この環状溝31の外方側に立設し、前
記スラスト軸受8の支持面80とほぼ同一高さとした環
状せき部32とを設けた。
【0008】
【作用】収容室6に臨む内側の第一油溝71は、その流
路面積が大きいため、収容室6に開放された油を放射溝
7の内部に良好に取り込ませることができ、一方、スク
ロール1,2の外周側領域と接する外側の第二油溝72
は、その流路面積が小さいため、放射溝7から外方に流
出する油量を低減することができる。こうして、放射溝
7に一旦流入した油は出口から流出し難くなり、該放射
溝7の内部における油の保持効果が向上し、良好な潤滑
が行えると共に、各スクロール1,2間に持ち上がる油
上がり量を低減することができる。
【0009】第一油溝71を広幅溝71bで、第二油溝
72を広幅溝71bよりも狭い幅を有する狭幅溝72b
でそれぞれ形成し、放射溝7の溝幅を変えることによ
り、簡易に所期の目的を達成できる。
【0010】スラスト軸受8を受け入れる環状凹所30
の外周壁部に、放射溝7の外方側出口部を開口させる環
状溝31と、この環状溝31の外方側に立設する環状せ
き部32とを設けたことにより、放射溝7の外方に流出
する油が、環状せき部32で塞き止められて、各スクロ
ール1,2の外周領域に流出し難くなる。この場合、環
状せき部32は、スラスト軸受8の支持面80とほぼ同
一高さに形成しているが、スラスト軸受8で受け止める
スクロール2は、たわみ変形によりその外周側が浮き上
がるため、該スクロール2の裏面と環状せき部32の頂
面との間で接触事故が生じることはなく、むしろ、積極
的に環状せき部32をスラスト軸受8の支持面80とほ
ぼ同一高さとしたことにより、放射溝7の出口となる環
状溝31とスクロール1,2の外周領域との間の隙間を
最小にでき、流出油量を効果的に低減することができ
る。
【0011】
【実施例】図3に示すものは、冷媒圧縮機としたスクロ
ール形流体機械であって、密閉形のケーシング10の内
部上方に、ハウジング3を介して固定スクロール1及び
公転スクロール2を、その下方に、駆動軸4を直結した
モータ40をそれぞれ配設している。ハウジング3に
は、駆動軸4の端部に設けられ、公転スクロール2の裏
面に突設するボス部21を嵌合する偏心穴51をもつク
ランク部5を収容する収容室6を設けている。又、収容
室6に内周縁を臨ませるハウジング3の頂面部には、環
状凹所30を設けて、公転スクロール2の裏面を支持す
る支持面80をもつ環状のスラスト軸受8を配設してい
る。一方、駆動軸4の内部には、底部の油溜から油ポン
プを介して汲み上げる油を運ぶ給油通路9を設けてお
り、この給油通路9を、上部主軸受91やクランク部軸
受92の軸受隙間を介して収容室6の内部に開放させて
いる。
【0012】そして、吸入管11からケーシング10の
内部に吸入する低圧ガスを、各スクロール1,2の外周
領域12から内方の作動室13に取り込み、圧縮後の高
圧ガスを固定スクロール1の中心に設ける吐出口14か
ら隔壁15で画成する高圧チャンバー16の内部を経
て、吐出管17から外部に取り出すようにしている。
【0013】以上の構成で、図1に明示するように、ス
ラスト軸受8には、支持面80に開口する多数の放射溝
7を設けており、この放射溝7における径方向内側の溝
部分を、流路面積の大きい第一油溝71に、この第一油
溝71と連続し、放射溝7における径方向外側の溝部分
を、第一油溝71に対して流路面積の小さい第二油溝7
2にそれぞれ形成する。具体的には、図2にも明示する
ように、第一油溝71を溝深さの深い深溝71aで、第
二油溝72を溝深さの浅い浅溝72aでそれぞれ形成す
る。
【0014】又、ハウジング3における環状凹所30の
外周壁部に、放射溝7の外方側出口部を開口させる環状
溝31と、この環状溝31の外方側に立設し、スラスト
軸受8の支持面80と同一高さとした環状せき部32と
を設ける。
【0015】以上の構成により、収容室6に臨む内側の
第一油溝71は、深溝71aで形成し、その流路面積が
大きいため、収容室6に開放された油を放射溝7の内部
に良好に取り込ませることができ、一方、スクロール
1,2の外周領域12と接する外側の第二油溝72は、
浅溝72aで形成し、その流路面積が小さいため、放射
溝7から外方に流出する油量を低減することができる。
こうして、放射溝7に一旦流入した油は出口から流出し
難くなり、該放射溝7の内部における油の保持効果が向
上し、良好な潤滑が行えると共に、各スクロール1,2
間の作動室13内に持ち上がる油上がり量を低減するこ
とができる。
【0016】更に、放射溝7の外方に流出した油は、環
状溝31の外方に位置する環状せき部32で塞き止めら
れるのであり、しかも、環状せき部32はスラスト軸受
8の支持面80と同一高さにしているため、図2中想像
線で示すように、作動室13側からの反力や自重でたわ
む公転スクロール2の外周側裏面と環状せき部32の頂
面との間で接触事故が起こるのを回避できながら、その
端面間の隙間を最小にでき、流出油量を効果的に低減す
ることができる。又、環状せき部32をスラスト支持面
80と同一高さとしたことにより、これら環状せき部3
2の頂面とスラスト軸受8の支持面80とを同時に切削
加工できる利点も得られる。
【0017】ところで、以上の実施例では、放射溝7の
溝深さを変更したが、図4及び図5に示すように、溝幅
を変更し、第一油溝71を広幅溝71bで、第二油溝7
2を狭幅溝72bでそれぞれ形成してもよく、この場合
にも、上記同様の作用効果を奏することができる。
【0018】
【発明の効果】以上、本発明では、スラスト軸受8に設
ける放射溝7の径方向内側部分を、深溝71aや広幅溝
71b等による流路面積の大きい第一油溝71に、放射
溝7における径方向外側部分を、浅溝72aや狭幅溝7
2b等による流路面積の小さい第二油溝72にそれぞれ
形成したから、スクロール2の良好なスラスト支持が行
えると共に、各スクロール1,2間に持ち上がる油上が
り量を低減することができ、信頼性を向上することがで
きる。
【0019】又、スラスト軸受8を受け入れるハウジン
グ3の環状凹所30の外周壁部に、放射溝7の外方側出
口部を開口させる環状溝31と、その外方側に立設し、
スラスト軸受8の支持面80とほぼ同一高さとした環状
せき部32とを設ける場合には、放射溝7の出口部から
各スクロール1,2の外周領域に流出する油量を効果的
に低減でき、一層良好に油上がりを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクロール形流体機械の第一実施
例を示す要部平面図。
【図2】同図1のX,X線での断面図。
【図3】同スクロール形流体機械の上部断面図。
【図4】同第二実施例を示す要部平面図。
【図5】同図4のY,Y線での断面図。
【図6】従来のスクロール形流体機械の上部断面図。
【図7】従来のスラスト軸受の要部平面図。
【符号の説明】
1;スクロール(固定スクロール)、2;スクロール
(公転スクロール)、3;ハウジング、30;環状凹
所、31;環状溝、32;環状せき部、4;駆動軸、
5;クランク部、6;収容室、7;放射溝、71;第一
油溝、71a;深溝、71b;広幅溝、72;第二油
溝、72a;浅溝、72b;狭幅溝、8;スラスト軸
受、80;支持面、9;給油通路、10;ケーシング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング10の内部に、ハウジング3
    を介して一対のスクロール1,2を配設し、前記ハウジ
    ング3に、駆動軸4の端部に設けるクランク部5を収容
    する収容室6を設けると共に、前記収容室6に内周縁を
    臨ませる前記ハウジング3の頂面部に、一方のスクロー
    ル2の裏面を支持する支持面80と、該支持面80に開
    口する多数の放射溝7とをもった環状のスラスト軸受8
    を配設する一方、前記駆動軸4の内部に設ける給油通路
    9を前記収容室6の内部に開放させたスクロール形流体
    機械において、 前記放射溝7における径方向内側の溝部分を第一油溝7
    1に、この第一油溝71と連続する、前記放射溝7にお
    ける径方向外側の溝部分を、前記第一油溝71よりも
    路面積の小さい第二油溝72にそれぞれ形成し、前記第
    一油溝71を広幅溝71bで、前記第二油溝72を前記
    広幅溝71bよりも狭い幅を有する狭幅溝72bでそれ
    ぞれ形成したことを特徴とするスクロール形流体機械。
  2. 【請求項2】 ケーシング10の内部に、ハウジング3
    を介して一対のスクロール1,2を配設し、前記ハウジ
    ング3に、駆動軸4の端部に設けるクランク部5を収容
    する収容室6を設けると共に、前記収容室6に内周縁を
    臨ませる前記ハウジング3の頂面部に、一方のスクロー
    ル2の裏面を支持する支持面80と、該支持面80に開
    口する多数の放射溝7とをもった環状のスラスト軸受8
    を配設する一方、前記駆動軸4の内部に設ける給油通路
    9を前記収容室6の内部に開放させたスクロール形流体
    機械において、 前記放射溝7における径方向内側の溝部分を第一油溝7
    1に、この第一油溝71と連続する、前記放射溝7にお
    ける径方向外側の溝部分を、前記第一油溝71よりも流
    路面積の小さい第二油溝72にそれぞれ形成し、 前記ハウジング3に前記スラスト軸受8を受け入れる環
    状凹所30を設け、この環状凹所30の外周壁部に、前
    記放射溝7の外方側出口部を開口させる環状溝31と、
    この環状溝31の外方側に立設し、前記スラスト軸受8
    の支持面80とほぼ同一高さとした環状せき部32とを
    設けたことを特徴とする スクロール形流体機械。
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